JP2013107514A - 車両用ポップアップフード装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】車両用ポップアップフード装置10は、アクチュエータ18と、フードヒンジ16とを備える。アクチュエータ18は、車体のフード後部側において車両に搭載され、作動することによりロッド20を伸長してフード後部側をフード上方側へ押し上げかつその押し上げ位置にフードを保持する。フードヒンジ16は車体に対してフード後部側を開閉可能に支持する。フードヒンジ16は、ロッド20が当接すると、フード後部側を上方側に押し上げる部位を、フード幅方向外側よりもフード幅方向内側がフード上方側に高くなるように変形させる。
【選択図】図3
Description
フードヒンジ16は、ヒンジベース26と、ヒンジアーム30と、によって構成されている。ヒンジベース26は、フード12の後端側とウインドシールドガラスの下端部との間に車両幅方向に沿って延在するカウルの両サイドに設けられた車体側構成部材であるカウルトップサイド22の上面部22Aに後述する取付ボルト36で固定される。ヒンジアーム30は、ヒンジベース26にヒンジピン(回転中心軸)28によって相対回転可能に連結され、ヒンジベース26とフード12の後述する後端膨らみ部34Aとを連結する。
図1及び図5に示すように、アクチュエータ18は、略円柱状に形成されており、平面視においてヒンジアーム30の頂壁部30Bにおける押し上げ部位(押し上げ面)38の前部下方に略車両上下方向を軸方向として配置されている。アクチュエータ18にはブラケット48が一体的に設けられており、ブラケット48がカウルトップサイド22の側面部22Bにボルト50によって固定されている。また、図示を省略するが、アクチュエータ18のハウジング52の内部には、ガス発生剤を用いて構成されたガス発生手段及びガス発生剤を燃焼させてガスを発生させる点火装置が配設されている。なお、ガス発生剤を使ったタイプの他に、ハウジング52内に高圧ガスが封入されて点火装置が作動することにより高圧ガスを隔成している隔壁を破断させるタイプを利用することも可能である。
ロッド20はアクチュエータ18のハウジング52内に同軸上に収容されている。ロッド20は真直棒状の部材とされており、その下端部にはハウジング52内に緊密に収容されたピストン(図示省略)が設けられている。ハウジング52内において発生したガスは、このピストンの推進力として作用するようになっている。また、ロッド20の上端部には、ロッド20よりも大径とされた押圧部54が取り付けられている。この押圧部54の先端部は緩やかな曲面形状に形成されており、頂壁部30Bの押し上げ部位38の前端部近傍部位と上下に対向して配置されている。より正確には、図2及び図3に示すように、押圧部54(の押し上げ位置)は、押し上げ部位38の、ヒンジボルト44よりもフード幅方向内側に配置されている。換言すれば、押圧部54は、車両平面視において前後一対のヒンジボルト44の略中間であって、一対のヒンジボルト44に対してフード幅方向内側にオフセットされた位置(オーバーラップしない位置)に配置されている。
次に、本実施形態の作用並びに効果について説明する。
図1、図3及び図6(A)に示す状態が車両用ポップアップフード装置10の非作動状態である。この状態のときには、アクチュエータ18が非作動状態にあるため、ロッド20はアクチュエータ18のハウジング52内に収容された状態にある。また、図2に示すように、ロッド20の先端部の押圧部54は、ヒンジアーム30の頂壁部30Bにおける押し上げ部位38の前端側の直下に対向して配置されており、かつヒンジボルト44に対してフード幅方向内側にオフセットされた位置にある。
(1)上述した実施形態では、フードヒンジ16をカウルトップサイドに固定したが、これに限らず、フードヒンジ16をエプロンアッパメンバ等の車体側構成部材に固定するようにしてもよい。
12 フード
16 フードヒンジ
18 アクチュエータ
20 ロッド
30 ヒンジアーム
30A 側壁部(第1フランジ)
30C 追加側壁部(第2フランジ)
34A 後端膨らみ部(フード後部側)
38 押し上げ部位
44 ヒンジボルト
44A ボルト頭部
46A 切欠部(第1切欠部、最弱部)
46C 切欠部(第2切欠部、最弱部)
54 押圧部
Claims (4)
- 車体のフード後部側において車両に搭載され、作動することによりロッドを伸長して前記フード後部側を前記フード上方側へ押し上げかつその押し上げ位置に前記フードを保持するアクチュエータと、
前記車体に対して前記フード後部側を開閉可能に支持し、前記ロッドが当接して前記フード後部側を上方側に押し上げる部位が前記フード幅方向外側よりも前記フード幅方向内側の方を前記フード上方側に高くなるように変形させるフードヒンジと、
を備えた車両用ポップアップフード装置。 - 前記フード後部側を上方側に押し上げる部位はそれよりも前記フード後部側に一端をヒンジボルトにより回転可能に支持した前記フードヒンジのヒンジアームの前部であり、
前記ヒンジアームの前記前部と前記ヒンジボルトとの間に前記押し上げる部位を変形させる基点としての最弱部が配設されている請求項1に記載の車両用ポップアップフード装置。 - 前記最弱部は、前記ヒンジアームの前記フード幅方向外側から前記フード幅方向内側の車両前方側に亘って配設されており、車両平面視において前記ヒンジアームの回転軸線に対して非平行で設定されている請求項2に記載の車両用ポップアップフード装置。
- 前記ヒンジアームは、フード幅方向外側においてフード下方側に折り曲げた第1フランジと、フード幅方向内側においてフード下方側に折り曲げた第2フランジとを有し、
前記最弱部は、前記第1フランジの一部を切り欠いて形成された第1切欠部と、前記第2フランジの一部を切り欠いて形成された第2切欠部とを有する請求項3に記載の車両用ポップアップフード装置。
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2011
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