JP2013107350A - 画像記録装置、画像記録方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】印刷ヘッドを印刷媒体に近接させた状態での印刷を実現可能としつつ、テンション変更に伴い浮き上がる印刷媒体と印刷ヘッドの接触の発生を抑制可能とする。
【解決手段】シート状の印刷媒体を支持する支持部材と、印刷媒体を挟んで支持部材に対向しつつ印刷媒体への画像の印刷を実行する印刷位置および印刷位置よりも支持部材に対して離れた退避位置の間を移動する印刷ヘッドと、支持部材に支持される印刷媒体のテンションを調整するテンション調整部と、テンション調整部により印刷媒体のテンションを印刷用テンションに調整しつつ印刷位置に位置決めした印刷ヘッドにより印刷を実行する一方、テンション調整部により印刷媒体のテンションを変更する際には印刷ヘッドを退避位置に位置決めする制御部とを備える。
【選択図】図2

Description

この発明は、印刷媒体を支持する支持部材に対して印刷媒体を挟んで対向する印刷ヘッドを用いて印刷媒体への画像の印刷を行う技術に関する。
特許文献1には、用紙搬送部から用紙プラー部へと搬送される印刷媒体(連続紙)を、用紙搬送部と用紙プラー部との間に配置された支持部材(搬送ドラム)に巻き掛けて支持する画像記録装置が記載されている。この画像記録装置では、印刷媒体を挟んで支持部材に対向する印字ヘッド(印刷部)が、支持部材に支持される連続紙に画像を印刷する。また、このような画像記録装置においては、特許文献2に記載されているように、印刷媒体のテンションを調整するといった動作を適時実行することができる。
特開平10−086472号公報 特許第4328043号公報
ところで、印刷媒体を挟んで支持部材に対向する印刷ヘッドにより印刷を行う画像記録装置では、印刷媒体と印刷ヘッドの間隔が印刷精度に影響する。そこで、高い印刷精度を確保するためには、印刷ヘッドを印刷媒体に近接させた状態で、印刷を行うことが好ましい。ただし、このような構成では、印刷媒体のテンションを変更する際に問題が発生するおそれがあった。なぜなら、印刷媒体がテンション変更に伴って支持部材から浮き上がって、近接する印刷ヘッドに接触することで、印刷媒体が汚れたり印刷ヘッドが傷ついたりすることが考えられるからである。
この発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、印刷ヘッドを印刷媒体に近接させた状態での印刷を実現可能としつつ、テンション変更に伴い浮き上がる印刷媒体と印刷ヘッドの接触の発生を抑制可能とする技術の提供を目的とする。
この発明にかかる画像記録装置は、上記目的を達成するために、シート状の印刷媒体を支持する支持部材と、印刷媒体を挟んで支持部材に対向しつつ印刷媒体への画像の印刷を実行する印刷位置および印刷位置よりも支持部材に対して離れた退避位置の間を移動する印刷ヘッドと、支持部材に支持される印刷媒体のテンションを調整するテンション調整部と、テンション調整部により印刷媒体のテンションを印刷用テンションに調整しつつ印刷位置に位置決めした印刷ヘッドにより印刷を実行する一方、テンション調整部により印刷媒体のテンションを変更する際には印刷ヘッドを退避位置に位置決めする制御部とを備えたことを特徴としている。
この発明にかかる画像記録方法は、上記目的を達成するために、印刷位置に位置決めされた印刷ヘッドを、支持部材により支持されたシート状の印刷媒体を挟んで支持部材に対向させて、印刷ヘッドに印刷媒体への画像の印刷を実行させる印刷工程と、印刷工程の前あるいは後において、印刷位置よりも支持部材に対して離れた退避位置に印刷ヘッドを位置決めした状態で、印刷媒体のテンションを変更するテンション変更工程とを備えたことを特徴としている。
このように構成された発明(画像記録装置、画像記録方法)では、印刷位置に位置決めされた印刷ヘッドが、印刷媒体を挟んで支持部材に対向しつつ印刷媒体への印刷を実行する。また、印刷ヘッドは、印刷を実行する印刷位置の他に、当該印刷位置よりも支持部材に対して離れた退避位置に位置することができる。そして、印刷媒体のテンションが変更される際には、印刷ヘッドはこの退避位置に位置決めされる。つまり、この発明では、印刷が実行される際には、支持部材に比較的近接した印刷位置に印刷ヘッドが位置決めされて、印刷媒体に印刷ヘッドが近接する一方、印刷媒体のテンションが変更される際には、支持部材から比較的離れた退避位置に印刷ヘッドが位置決めされて、印刷媒体から印刷ヘッドが離される。こうして、印刷ヘッドを印刷媒体に近接させた状態での印刷が実現可能となるとともに、テンション変更に伴い浮き上がる印刷媒体と印刷ヘッドの接触の発生が抑制されている。
具体的には、制御部は、印刷ヘッドを退避位置に位置決めした状態で印刷媒体のテンションを印刷用テンションまで上昇させた後に、印刷ヘッドを印刷位置に移動させて印刷を実行するように、画像記録装置を構成しても良い。このような構成では、印刷媒体と印刷ヘッドの接触を抑制しつつ、印刷媒体のテンションを印刷用テンションにまで上昇させることができるとともに、その後の印刷を、印刷ヘッドを印刷媒体に近接させた状態で適切に実行することができる。
あるいは、制御部は、印刷ヘッドによる印刷を終了すると、印刷ヘッドを退避位置に移動させた後に記録媒体のテンションを印刷用テンションから減少させるように、画像記録装置を構成しても良い。このような構成では、印刷ヘッドを印刷媒体に近接させた状態で印刷を適切に実行することができるとともに、その後における印刷媒体のテンションの減少を、印刷媒体と印刷ヘッドとの接触を抑制しつつ実行することができる。
ちなみに、印刷媒体を搬送する搬送部をさらに備え、制御部は、搬送部により搬送される印刷媒体に対して印刷を実行するように、画像記録装置を構成することができる。ただし、このような構成では、搬送部が印刷媒体の搬送速度を変化したような場合に、この速度変化に伴って印刷媒体が支持部材から浮き上がって、近接する印刷ヘッドに接触することで、印刷媒体が汚れたり印刷ヘッドが傷ついたりすることが考えられる。
そこで、制御部は、搬送部が印刷媒体の搬送速度を変化させる際には印刷ヘッドを退避位置に位置決めするように、画像記録装置を構成しても良い。このような構成では、印刷媒体と印刷ヘッドの接触を抑制しつつ、印刷媒体の搬送速度を変化させることができる。
なお、印刷媒体の搬送速度を変化させた際に印刷媒体のテンションが変動することが、印刷媒体の浮き上がりの一の要因となる場合がある。そこで、印刷媒体のテンションを検出するテンション検出部をさらに備え、制御部は、搬送速度を変化させた後の印刷媒体のテンションが安定したことをテンション検出部の検出結果により確認した後に、印刷ヘッドを印刷位置に移動させて印刷を実行するように、画像記録装置を構成しても良い。このような構成では、印刷媒体と印刷ヘッドの接触を抑制しつつ、印刷媒体の搬送速度を変化させることができるとともに、その後の印刷を、印刷ヘッドを印刷媒体に近接させた状態で適切に実行することができる。
また、印刷媒体の搬送速度を変化させた後に、印刷媒体の搬送速度が一時的に不安定になることが、印刷媒体の浮き上がりの一の要因となる場合がある。そこで、制御部は、搬送速度が変化している間は印刷ヘッドを退避位置に位置決めするとともに、搬送速度の変化させた後の印刷媒体の搬送速度が安定してから印刷ヘッドを印刷位置に移動させて印刷を実行するように、画像記録装置を構成しても良い。このような構成では、印刷媒体と印刷ヘッドの接触を抑制しつつ、印刷媒体を所定の搬送速度にまで加速させることができるとともに、その後の印刷を、印刷ヘッドを印刷媒体に近接させた状態で適切に実行することができる。
ちなみに、支持部材は、印刷媒体を巻き掛けて支持する円筒形状の支持ドラムであって、搬送部により搬送される印刷媒体に従動して回転するように、画像記録装置を構成することができる。このような円筒形状の支持ドラムで印刷媒体を巻き掛けて支持する構成は、平面で印刷媒体を支持する構成と比較して、印刷媒体に支持部材を密着させて印刷媒体の浮き上がりを抑えることができ、印刷媒体と印刷ヘッドの接触の発生を抑制するのに有利となる。
この際、支持ドラムの回転を検出する回転検出部をさらに備え、制御部は、印刷媒体の搬送速度が安定したことを回転検出部の検出結果により確認した後に、印刷ヘッドを印刷位置に移動させて印刷を実行するように、画像記録装置を構成しても良い。このような構成では、印刷媒体と印刷ヘッドの接触の発生をより確実に抑制することができる。
また、制御部は、印刷ヘッドによる印刷を終了すると、印刷ヘッドを退避位置に移動させた後に、搬送部に記録媒体の搬送速度を減速させるように、画像記録装置を構成しても良い。このような構成では、印刷ヘッドを印刷媒体に近接させた状態で印刷を適切に実行することができるとともに、その後における印刷媒体の搬送速度の減速を、印刷媒体と印刷ヘッドとの接触を抑制しつつ実行することができる。
本発明を適用可能なプリンターが備える装置構成の一例を模式的に示す図。 記録ヘッドが取りうる印刷位置および退避位置を例示した図である。 図1に示すプリンターを制御する電気的構成を模式的に示す図。 第1実施形態のプリンターで実行される動作を示すフローチャート。 第1実施形態のプリンターで実行される動作を示すタイミングチャート。 第2実施形態のプリンターで実行される動作を示すフローチャート。 第2実施形態のプリンターで実行される動作を示すタイミングチャート。 第3実施形態のプリンターで実行される動作を示すフローチャート。
第1実施形態
図1は、本発明を適用可能なプリンターが備える装置構成の一例を模式的に示す正面図である。図1に示すように、プリンター1では、その両端が繰出軸20および巻取軸40にロール状に巻き付けられた1枚のシートS(ウェブ)が、繰出軸20と巻取軸40の間に張架されており、シートSはこうして張架された経路Pcに沿って、繰出軸20から巻取軸40へと搬送される。そして、プリンター1では、この搬送経路Pcに沿って搬送されるシートSに対して画像が記録される。シートSの種類は、紙系とフィルム系に大別される。具体例を挙げると、紙系には上質紙、キャスト紙、アート紙、コート紙等があり、フィルム系には合成紙、PET(Polyethylene terephthalate)、PP(polypropylene)等がある。概略的には、プリンター1は、繰出軸20からシートSを繰り出す繰出部2と、繰出部2から繰り出されたシートSに画像を記録するプロセス部3と、プロセス部3で画像の記録されたシートSを巻取軸40に巻き取る巻取部4を備える。なお、以下の説明では、シートSの両面のうち、画像が記録される面を表面と称する一方、その逆側の面を裏面と称する。
繰出部2は、シートSの端を巻き付けた繰出軸20と、繰出軸20から引き出されたシートSを巻き掛ける従動ローラー21とを有する。繰出軸20は、シートSの表面を外側に向けた状態で、シートSの端を巻き付けて支持する。そして、繰出軸20が図1の時計回りに回転することで、繰出軸20に巻き付けられたシートSが従動ローラー21を経由してプロセス部3へと繰り出される。ちなみに、シートSは、繰出軸20に着脱自在な芯管(図示省略)を介して繰出軸20に巻き付けられている。したがって、繰出軸20のシートSが使い切られた際には、ロール状のシートSが巻き付けられた新たな芯管を繰出軸20に装着して、繰出軸20のシートSを取り換えることが可能となっている。
プロセス部3は、繰出部2から繰り出されたシートSをプラテンドラム30で支持しつつ、プラテンドラム30の外周面に沿って配置された各機能部51、52、61、62、63により処理を適宜行って、シートSに画像を記録するものである。このプロセス部3では、プラテンドラム30の両側に前駆動ローラー31と後駆動ローラー32とが設けられており、前駆動ローラー31から後駆動ローラー32へと搬送されるシートSがプラテンドラム30に支持されて、画像記録を受ける。
前駆動ローラー31は、溶射によって形成された複数の微小突起を外周面に有しており、繰出部2から繰り出されたシートSを裏面側から巻き掛ける。そして、前駆動ローラー31は図1の時計回りに回転することで、繰出部2から繰り出されたシートSを搬送経路の下流側へと搬送する。なお、前駆動ローラー31に対してはニップローラー31nが設けられている。このニップローラー31nは、前駆動ローラー31側へ付勢された状態でシートSの表面に当接しており、前駆動ローラー31との間でシートSを挟み込む。これによって、前駆動ローラー31とシートSの間の摩擦力が確保され、前駆動ローラー31によるシートSの搬送を確実に行なうことができる。
プラテンドラム30は図示を省略する支持機構により回転自在に支持された円筒形状のドラムであり、前駆動ローラー31から後駆動ローラー32へと搬送されるシートSを裏面側から巻き掛ける。このプラテンドラム30は、シートSとの間の摩擦力を受けてシートSの搬送方向Dsに従動回転しつつ、シートSを裏面側から支持するものである。ちなみに、プロセス部3では、プラテンドラム30への巻き掛け部の両側でシートSを折り返す従動ローラー33、34が設けられている。これらのうち従動ローラー33は、前駆動ローラー31とプラテンドラム30の間でシートSの表面を巻き掛けて、シートSを折り返す。一方、従動ローラー34は、プラテンドラム30と後駆動ローラー32の間でシートSの表面を巻き掛けて、シートSを折り返す。このように、プラテンドラム30に対して搬送方向Dsの上・下流側それぞれでシートSを折り返すことで、プラテンドラム30へのシートSの巻き掛け部を長く確保することができる。
後駆動ローラー32は、溶射によって形成された複数の微小突起を外周面に有しており、プラテンドラム30から従動ローラー34を経由して搬送されてきたシートSを裏面側から巻き掛ける。そして、後駆動ローラー32は図1の時計回りに回転することで、シートSを巻取部4へと搬送する。なお、後駆動ローラー32に対してはニップローラー32nが設けられている。このニップローラー32nは、後駆動ローラー32側へ付勢された状態でシートSの表面に当接しており、後駆動ローラー32との間にシートSを挟み込む。これによって、後駆動ローラー32とシートSの間の摩擦力が確保され、後駆動ローラー32によるシートSの搬送を確実に行なうことができる。
このように、前駆動ローラー31から後駆動ローラー32へと搬送されるシートSは、プラテンドラム30の外周面に支持される。そして、プロセス部3では、プラテンドラム30に支持されるシートSの表面に対してカラー画像を記録するために、互いに異なる色に対応した複数の記録ヘッド51が設けられている。具体的には、イエロー、シアン、マゼンタおよびブラックに対応する4個の記録ヘッド51が、この色順で搬送方向Dsに並ぶ。各記録ヘッド51は、プラテンドラム30に巻き掛けられたシートSの表面に対して若干のクリアランスを空けて対向しており、対応する色のインクをインクジェット方式で吐出する。そして、搬送方向Dsへ搬送されるシートSに対して各記録ヘッド51がインクを吐出することで、シートSの表面にカラー画像を形成される。
ちなみに、インクとしては、紫外線(光)を照射することで硬化するUV(ultraviolet)インク(光硬化性インク)が用いられる。そこで、プロセス部3では、インクを硬化させてシートSに定着させるために、UVランプ61、62(光照射部)が設けられている。なお、このインク硬化は、仮硬化と本硬化の二段階に分けて実行される。複数の記録ヘッド51の各間には、仮硬化用のUVランプ61が配置されている。つまり、UVランプ61は弱い紫外線を照射することで、インクの形状が崩れない程度にインクを硬化(仮硬化)させるものであり、インクを完全に硬化させるものではない。一方、複数の記録ヘッド51に対して搬送方向Dsの下流側には、本硬化用のUVランプ62が設けられている。つまり、UVランプ62は、UVランプ61より強い紫外線を照射することで、インクを完全に硬化(本硬化)させるものである。こうして仮硬化・本硬化を実行することで、複数の記録ヘッド51が形成したカラー画像をシートS表面に定着させることができる。
さらに、UVランプ62に対して搬送方向Dsの下流側には、記録ヘッド52が設けられている。この記録ヘッド52は、プラテンドラム30に巻き掛けられたシートSの表面に対して若干のクリアランスを空けて対向しており、透明のUVインクをインクジェット方式でシートSの表面に吐出する。つまり、4色分の記録ヘッド51によって形成されたカラー画像に対して、透明インクがさらに吐出される。また、記録ヘッド52に対して搬送方向Dsの下流側には、UVランプ63が設けられている。このUVランプ63は強い紫外線を照射することで、記録ヘッド52が吐出した透明インクを完全に硬化(本硬化)させるものである。これによって、透明インクをシートS表面に定着させることができる。
このように、プロセス部3では、プラテンドラム30の外周部に巻き掛けられるシートSに対して、インクの吐出および硬化が適宜実行されて、透明インクでコーティングされたカラー画像が形成される。そして、このカラー画像の形成されたシートSが、後駆動ローラー32によって巻取部4へと搬送される。
上述のとおり、プロセス部3では、4色分の記録ヘッド51と透明用の記録ヘッド52のそれぞれが、シートSを挟んでプラテンドラム30の外周面に対向している。そして、これら記録ヘッド51、52それぞれは、シートSにインクを吐出して印刷を行う印刷位置(図1での位置)の他に、印刷位置よりもプラテンドラム30の外周面から離れた退避位置に位置することができる。この点について、図2を用いて詳述する。
図2は、記録ヘッドが取りうる印刷位置および退避位置を例示した図である。図2において、「印刷時」の欄には印刷時での記録ヘッド51、52の位置が示されており、「退避時」の欄には退避時での記録ヘッド51、52の位置が示されている。図2の「印刷時」の欄に示すように、シートSに印刷を行う際には、各記録ヘッド51、52は印刷位置P1に位置しており、各記録ヘッド51、52のノズル開口面Sn(インクを吐出するノズルが開口する面)とこれに対向するプラテンドラム30の外周面との間隔は距離d1(=0.7[mm])となっている。そして、各記録ヘッド51、52は、この印刷位置P1でインクをノズルから吐出して、シートSに画像を印刷する。
一方、図2の「退避時」の欄に示すように、各記録ヘッド51、52は、印刷位置P1からプラテンドラム30の径方向に離れた退避位置P2に位置することができる。この退避位置P2において、各記録ヘッド51、52のノズル開口面Snとこれに対向するプラテンドラム30の外周面との間隔は距離d2(=5[mm]>d1)となっている。つまり、各記録ヘッド51、52は印刷位置P1の他に、当該印刷位置P1よりもプラテンドラム30の外周面から離れた退避位置P2に位置することができる。
図1に戻って説明を続ける。巻取部4は、シートSの端を巻き付けた巻取軸40の他に、巻取軸40と後駆動ローラー32の間でシートSを裏面側から巻き掛ける従動ローラー41を有する。巻取軸40は、シートSの表面を外側に向けた状態で、シートSの端を巻き取って支持する。つまり、巻取軸40が図1の時計回りに回転すると、後駆動ローラー32から搬送されてきたシートSが従動ローラー41を経由して巻取軸40に巻き取られる。ちなみに、シートSは、巻取軸40に着脱自在な芯管(図示省略)を介して巻取軸40に巻き取られる。したがって、巻取軸40に巻き取られたシートSが満杯になった際には、芯管ごとシートSを取り外すことが可能となっている。
以上がプリンター1の装置構成の概要である。続いて、プリンター1を制御する電気的構成について説明を行なう。図3は、図1に示すプリンターを制御する電気的構成を模式的に示すブロック図である。上述したプリンター1の動作は、図3に示すホストコンピューター10によって制御される。ホストコンピューター10では、制御動作を統括するホスト制御部100がCPU(Central Processing Unit)やメモリーにより構成されている。また、ホストコンピューター10にはドライバー120が設けられており、このドライバー120がメディア122からプログラム124を読み出す。なお、メディア122としては、CD(Compact Disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、USB(Universal Serial Bus)メモリー等の種々のものを用いることができる。そして、ホスト制御部100は、メディア122から読み出したプログラム124に基づいて、ホストコンピューター10の各部の制御やプリンター1の動作の制御を行なう。
さらに、ホストコンピューター10には作業者とのインターフェースとして、液晶ディスプレー等で構成されるモニター130と、キーボードやマウス等で構成される操作部140とが設けられている。モニター130には、印刷対象の画像の他にメニュー画面が表示される。したがって、作業者は、モニター130を確認しつつ操作部140を操作することで、メニュー画面から印刷設定画面を開いて、印刷媒体の種類、印刷媒体のサイズ、印刷品質等の各種の印刷条件を設定することができる。なお、作業者とのインターフェースの具体的構成は種々の変形が可能であり、例えばタッチパネル式のディスプレーをモニター130として用い、このモニター130のタッチパネルで操作部140を構成しても良い。
一方、プリンター1では、ホストコンピューター10からの指令に応じてプリンター1の各部を制御するプリンター制御部200が設けられている。そして、記録ヘッド、UVランプおよびシート搬送系の装置各部はプリンター制御部200によって制御される。これら装置各部に対するプリンター制御部200の制御の詳細は次のとおりである。
プリンター制御部200は、カラー画像を形成する各記録ヘッド51のインク吐出タイミングを、シートSの搬送に応じて制御する。具体的には、このインク吐出タイミングの制御は、プラテンドラム30の回転軸に取り付けられて、プラテンドラム30の回転位置を検出するドラムエンコーダーE30の出力(検出値)に基づいて実行される。つまり、プラテンドラム30はシートSの搬送に伴って従動回転するため、プラテンドラム30の回転位置を検出するドラムエンコーダーE30の出力を参照すれば、シートSの搬送位置を把握することができる。そこで、プリンター制御部200は、ドラムエンコーダーE30の出力からpts(print timing signal)信号を生成し、このpts信号に基づいて各記録ヘッド51のインク吐出タイミングを制御することで、各記録ヘッド51が吐出したインクを搬送されるシートSの目標位置に着弾させて、カラー画像を形成する。
また、記録ヘッド52が透明インクを吐出するタイミングも、同様にドラムエンコーダーE30の出力に基づいてプリンター制御部200により制御される。これによって、複数の記録ヘッド51によって形成されたカラー画像に対して、透明インクを的確に吐出することができる。さらに、UVランプ61、62、63の点灯・消灯のタイミングや照射光量もプリンター制御部200によって制御される。
さらに、図2に示したような記録ヘッド51、52の移動も、プリンター制御部200によって制御される。具体的には、プリンター制御部200は、記録ヘッド51、52を移動させる機械的機構であるヘッド移動機構53を動作させることで、記録ヘッド51、52の移動を制御する。このヘッド移動機構53は、各記録ヘッド51、52を印刷位置P1と退避位置P2の間で移動させて、いずれか一方の位置に選択的に位置決めする。なお、ヘッド移動機構53は、全ての記録ヘッド51、52を一斉に移動させるものであっても良いし、各記録ヘッド51、52を別々に移動させるものであっても良い。
また、プリンター制御部200は、図1を用いて詳述したシートSの搬送を制御する機能を司る。つまり、シート搬送系を構成する部材のうち、繰出軸20、前駆動ローラー31、後駆動ローラー32および巻取軸40それぞれにはモーターが接続されている。そして、プリンター制御部200はこれらのモーターを回転させつつ、各モーターの速度やトルクを制御して、シートSの搬送を制御する。このシートSの搬送制御の詳細は次のとおりである。
プリンター制御部200は、繰出軸20を駆動する繰出モーターM20を回転させて、繰出軸20から前駆動ローラー31にシートSを供給する。この際、プリンター制御部200は、繰出モーターM20のトルクを制御して、繰出軸20から前駆動ローラー31までのシートSのテンション(繰出テンションTa)を調整する。つまり、繰出軸20と前駆動ローラー31の間に配置された従動ローラー21には、繰出テンションTaを検出するテンションセンサーS21が取り付けられている。このテンションセンサーS21は、例えばシートSから受ける力を検出するロードセルによって構成することができる。そして、プリンター制御部200は、テンションセンサーS21の検出結果に基づいて、繰出モーターM20のトルクをフィードバック制御して、シートSの繰出テンションTaを調整する。
この際、プリンター制御部200は、繰出軸20から前駆動ローラー31へ供給されるシートSの幅方向(図1の紙面の直交方向)の位置を調整しつつ、シートSの繰り出しを行う。つまり、プリンター1には、繰出軸20および従動ローラー21それぞれを軸方向(言い換えればシートSの幅方向)に変位させるステアリングユニット7が設けられている。また、従動ローラー21と前駆動ローラー31の間にはシートSの幅方向への端を検出するエッジセンサーSeが配置されている。このエッジセンサーSeは、例えば超音波センサー等の距離センサーで構成することができる。そして、プリンター制御部200は、エッジセンサーSeの検出結果に基づいて、ステアリングユニット7をフィードバック制御して、シートSの幅方向への位置を調整する。これによって、シートSの幅方向への位置が適切化されて、シートSの蛇行等の搬送不良が抑制される。
また、プリンター制御部200は、前駆動ローラー31を駆動する前駆動モーターM31と、後駆動ローラー32を駆動する後駆動モーターM32とを回転させる。これによって、繰出部2から繰り出されたシートSがプロセス部3を通過する。この際、前駆動モーターM31に対しては速度制御が実行される一方、後駆動モーターM32に対してはトルク制御が実行される。つまり、プリンター制御部200は、前駆動モーターM31のエンコーダー出力に基づいて、前駆動モーターM31の回転速度を一定に調整する。これによって、シートSは、前駆動ローラー31によって一定速度で搬送される。
一方、プリンター制御部200は、後駆動モーターM32のトルクを制御して、前駆動ローラー31から後駆動ローラー32までのシートSのテンション(プロセステンションTb)を調整する。つまり、プラテンドラム30と後駆動ローラー32の間に配置された従動ローラー34には、プロセステンションTbを検出するテンションセンサーS34が取り付けられている。このテンションセンサーS34は、例えばシートSから受ける力を検出するロードセルによって構成することができる。そして、プリンター制御部200は、テンションセンサーS34の検出結果に基づいて、後駆動モーターM32のトルクをフィードバック制御して、シートSのプロセステンションTbを調整する。
また、プリンター制御部200は、巻取軸40を駆動する巻取モーターM40を回転させて、後駆動ローラー32が搬送するシートSを巻取軸40に巻き取る。この際、プリンター制御部200は、巻取モーターM40のトルクを制御して、後駆動ローラー32から巻取軸40までのシートSのテンション(巻取テンションTc)を調整する。つまり、後駆動ローラー32と巻取軸40の間に配置された従動ローラー41には、巻取テンションTcを検出するテンションセンサーS41が取り付けられている。このテンションセンサーS41は、例えばシートSから受ける力を検出するロードセルによって構成することができる。そして、プリンター制御部200は、テンションセンサーS41の検出結果に基づいて、巻取モーターM40のトルクをフィードバック制御して、シートSの巻取テンションTcを調整する。
以上が、プリンター1を制御する電気的構成の概要である。続いては、第1実施形態のプリンター1で実行される動作について説明する。図4は、第1実施形態にかかるプリンターで実行される動作の概要を示すフローチャートである。図5は、第1実施形態にかかるプリンターで実行される動作の概要を示すフローチャートである。ホストコンピューター10から印刷(画像記録)を開始する旨の指令を受けると、プリンター制御部200は図4のフローチャートを実行する。なお、このフローチャートはプログラム124から読み出されて、プリンター制御部200内のメモリー等に予め記憶されている。
ステップS101では、各記録ヘッド51、52が退避位置P2にあるか否かが確認される。そして、各記録ヘッド51、52が退避位置P2にある場合(ステップS101で「YES」の場合)は、そのままステップS102に進む。一方、各記録ヘッド51、52が退避位置P2にない場合(ステップS101で「NO」の場合)は、ステップS103に進んで各記録ヘッド51、52を退避位置P2に移動させた後に、ステップS102に進む。なお、図5では、各記録ヘッド51、52が退避位置P2にあった場合の動作が示されている。
ステップS102では、シートSに対してテンションが付与される(時刻t1)。これによって、プロセス部3でのシートSのプロセステンションTbがゼロから印刷用テンションFp(>0)まで上昇する。また、繰出部2、巻取部4での繰出テンションTa、巻取テンションTcもそれぞれ適切な値に設定される。この際、これらのテンションTa、Tb、Tcは同一である必要は無く、それぞれ独自に設定することができる。
続いて、ステップS104において、テンション付与から所定時間(=t2−t1)が経過するのが確認されると、ステップS105において、記録ヘッド51、52が退避位置P2から印刷位置P1に移動される(時刻t2)。ここで、ステップS104で所定時間の経過を確認するのは、プロセステンションTbが印刷用テンションFpに安定するのを待ってから、記録ヘッド51、52を印刷位置P1に移動させるためである。なお、プロセステンションTbを印刷用テンションFpに安定させるのに必要な時間は、実験等で予め求められて、プリンター制御部200のメモリーに記憶されている。
ステップS106では、シートSの搬送が開始される(時刻t3)。これによって、シートSの搬送速度は、ゼロから印刷用速度Vpにまで加速する。こうしてシートSの搬送が開始されると、ステップS107の記録ヘッド51、52による印刷が開始される(時刻t4)。これによって、印刷用速度Vpで搬送されるシートSに対して、印刷位置P1に位置する各記録ヘッド51、52が画像を印刷する。そして、ステップS108で画像の印刷が終了すると(時刻t5)、ステップS109でシートSの搬送が停止される(時刻t6)。これによって、シートSの搬送速度は、印刷用速度Vpからゼロにまで減速する。
続くステップS110では、各記録ヘッド51、52が印刷位置P1から退避位置P2に移動される(時刻t7)。こうして各記録ヘッド51、52の退避位置P2への移動が完了すると、ステップS111においてシートSのテンションが解除される(時刻t8)。これによって、プロセス部3でのシートSのプロセステンションTbが印刷用テンションFpからゼロまで減少する。また、繰出部2、巻取部4での繰出テンションTa、巻取テンションTcも同様にゼロまで減少する。
以上に説明したように、この実施形態では、印刷位置P1に位置決めされた記録ヘッド51、52が、シートSを挟んでプラテンドラム30に対向しつつシートSへの印刷を実行する。また、記録ヘッド51、52は、印刷を実行する印刷位置P1の他に、当該印刷位置P1よりもプラテンドラム30に対して離れた退避位置P2に位置することができる。そして、図4のステップS102やS111のようにシートSのテンションが変更される際には、記録ヘッド51、52はこの退避位置P2に位置決めされる。つまり、この実施形態では、印刷が実行される際には、プラテンドラム30に比較的近接した印刷位置P1に記録ヘッド51、52が位置決めされて、シートSに記録ヘッド51、52が近接する一方、シートSのテンションが変更される際には、プラテンドラム30から比較的離れた退避位置P2に記録ヘッド51、52が位置決めされて、シートSから記録ヘッド51、52が離される。こうして、記録ヘッド51、52をシートSに近接させた状態での印刷が実現可能となるとともに、テンション変更に伴い浮き上がるシートSと記録ヘッド51、52の接触の発生が抑制されている。
具体的には、この実施形態は、記録ヘッド51、52を退避位置P2に位置決めした状態でシートSのテンションを印刷用テンションFpまで上昇させた後に、記録ヘッド51、52を印刷位置P1に移動させて印刷を実行している。このような構成では、シートSと記録ヘッド51、52の接触を抑制しつつ、シートSのテンションを印刷用テンションFpにまで上昇させることができるとともに、その後の印刷を、記録ヘッド51、52をシートSに近接させた状態で適切に実行することができる。
また、この実施形態は、記録ヘッド51、52による印刷を終了すると、記録ヘッド51、52を退避位置P2に移動させた後にシートSのプロセステンションTbを印刷用テンションFpから減少させている。このような構成では、記録ヘッド51、52をシートSに近接させた状態で印刷を適切に実行することができるとともに、その後におけるシートSのテンションの減少を、シートSと記録ヘッド51、52との接触を抑制しつつ実行することができる。
また、この実施形態は、シートSを円筒形状のプラテンドラム30に巻き掛けて支持している。このような構成は、平面でシートSを支持する構成と比較して、シートSに支持部材であるプラテンドラム30を密着させてシートSの浮き上がりを抑えることができ、シートと記録ヘッド51、52の接触の発生を抑制するのに有利となる。
第2実施形態
ところで、上記実施形態では、シートSの搬送を開始したり停止したりする等して、シートSの搬送速度を変化させている。このような構成では、シートSの搬送速度の変化に伴ってシートSがプラテンドラム30から浮き上がる場合がある。そして、このような場合、シートSが近接する記録ヘッド51、52に接触することで、シートSが汚れたり記録ヘッド51、52が傷ついたりすることが考えられる。
特に、シート搬送速度の変化の直後に発生するモーターの負荷変動によって、シートSのテンションが一時的に大きく変動する場合がある。このような場合、シートSの剛性が低いと、このテンション変動に伴ってシートSがプラテンドラム30から浮き上がり、記録ヘッド51、52に接触することが考えられる。そこで、第2実施形態では、シートSの搬送速度を変化させるにあたっては、予め記録ヘッド51、52を退避位置P2に位置決めしている。
続いては、この第2実施形態の詳細について説明する。なお、以下では、上記実施形態と異なる部分を中心に説明することとし、共通部分については適宜説明を省略する。ただし、第2実施形態においても、上記実施形態と共通する構成を具備することで、上記実施形態と同様の効果を奏することは言うまでも無い。
図6は、第2実施形態にかかるプリンターで実行される動作の概要を示すフローチャートである。図7は、第2実施形態にかかるプリンターで実行される動作の概要を示すタイミングチャートである。ホストコンピューター10から画像記録を開始する旨の指令を受けると、プリンター制御部200は図6のフローチャートを実行する。なお、このフローチャートはプログラム124から読み出されて、プリンター制御部200内のメモリー等に予め記憶されている。
ステップS201では、各記録ヘッド51、52が退避位置P2にあるか否かが確認される。そして、各記録ヘッド51、52が退避位置P2にある場合(ステップS201で「YES」の場合)は、そのままステップS202に進む。一方、各記録ヘッド51、52が退避位置P2にない場合(ステップS201で「NO」の場合)は、ステップS203に進んで各記録ヘッド51、52を退避位置P2に移動させた後に、ステップS202に進む。なお、図7では、各記録ヘッド51、52が退避位置P2にあった場合の動作が示されている。
ステップS202では、シートSに対してテンションが付与される(時刻t1)。これによって、プロセス部3でのシートSのプロセステンションTbがゼロから印刷用テンションFp(>0)まで上昇する。また、繰出部2、巻取部4での繰出テンションTa、巻取テンションTcもそれぞれ適切な値に設定される。この際、これらのテンションTa、Tb、Tcは同一である必要は無く、それぞれ独自に設定することができる。
続いて、ステップS204では、シートSの搬送が開始される(時刻t2)。これによって、シートSの搬送速度は、ゼロから印刷用速度Vpにまで加速する。こうしてシート搬送が開始されると、プリンター制御部200は、シートSのプロセステンションTbをテンションセンサーS34により測定し(ステップS205)、この測定結果からプロセステンションTbが安定したか否かを判断する(ステップS206)。具体的には例えば、プロセステンションTbの測定値の時間平均が所定範囲に収まったことをもって、プロセステンションTbが安定したと判断することができる。
このステップS205、S206は、プロセステンションTbの安定が確認されるまで繰り返される。そして、プロセステンションTbの安定が確認されると(ステップS206で「YES」の場合)、ステップS207に進んで、記録ヘッド51、52が退避位置P2から印刷位置P1に移動される(時刻t3)。そして、ステップS208の記録ヘッド51、52による印刷が開始される(時刻t4)。これによって、印刷用速度Vpで搬送されるシートSに対して、印刷位置P1に位置する各記録ヘッド51、52が画像を印刷する。
ステップS208で画像の印刷が終了すると(時刻t5)、ステップS110で各記録ヘッド51、52が印刷位置P1から退避位置P2に移動される(時刻t6)。こうして各記録ヘッド51、52の退避位置P2への移動が完了すると、ステップS109でシートSの搬送が停止される(時刻t7)。これによって、シートSの搬送速度は、印刷用速度Vpからゼロにまで減速する。こうしてシートSが停止すると、ステップS212においてシートSのテンションが解除される(時刻t8)。これによって、プロセス部3でのシートSのプロセステンションTbが印刷用テンションFpからゼロまで減少する。また、繰出部2、巻取部4での繰出テンションTa、巻取テンションTcも同様にゼロまで減少する。
以上に説明したように、この実施形態においても、印刷が実行される際には、プラテンドラム30に比較的近接した印刷位置P1に記録ヘッド51、52が位置決めされて、シートSに記録ヘッド51、52が近接する一方、シートSのテンションが変更される際には、プラテンドラム30から比較的離れた退避位置P2に記録ヘッド51、52が位置決めされて、シートSから記録ヘッド51、52が離される。こうして、記録ヘッド51、52をシートSに近接させた状態での印刷が実現可能となるとともに、テンション変更に伴い浮き上がるシートSと記録ヘッド51、52の接触の発生が抑制されている。
また、この実施形態は、シートSの搬送速度を変化させる際には記録ヘッド51、52を退避位置P2に位置決めしている。したがって、シートSの搬送速度の変化によりシートSが浮き上がったとしても、シートSと記録ヘッド51、52の接触を抑制しつつ、シートSの搬送速度を変化させることが可能となっている。
特に上述したように、シートSの搬送速度を変化させた際にシートSのテンションが変動することが、シートSの浮き上がりの一の要因となる場合がある。これに対して、この実施形態は、搬送速度を変化させた後のシートSのテンションが安定したことをテンションセンサーS34の検出結果により確認した後に、記録ヘッド51、52を印刷位置P1に移動させて印刷を実行する。したがって、シートSと記録ヘッド51、52の接触を抑制しつつ、シートSの搬送速度を変化させることができるとともに、その後の印刷を、記録ヘッド51、52をシートSに近接させた状態で適切に実行することができる。
また、この実施形態は、記録ヘッド51、52による印刷を終了すると、記録ヘッド51、52を退避位置P2に移動させた後に、シートSの搬送速度を減速させている。このような構成では、記録ヘッド51、52をシートSに近接させた状態で印刷を適切に実行することができるとともに、その後におけるシートSの搬送速度の減速を、シートSと記録ヘッド51、52との接触を抑制しつつ実行することができる。
第3実施形態
上述のとおり、シートSの搬送速度の変化に伴ってシートSがプラテンドラム30から浮き上がることがある。なお、このシートSの浮き上がりの原因は、上述したシートSのテンション変動の他に、シートSの変化後の搬送速度が一時的に不安定になることが挙げられる。特に、シートSに従動させてプラテンドラム30を回転させる上記構成では、シートSの摩擦係数が小さいと、シートSとプラテンドラム30の間に滑りが発生して、シートSの搬送速度が不安定になりやすい。この場合、搬送速度が不安定となったシートSが浮き上がって、記録ヘッド51、52に接触するおそれがある。そこで、第3実施形態は、シートSの変化後の搬送速度が安定してから、記録ヘッド51、52を印刷位置P1、P2に移動させて、印刷を実行する。
続いては、この第3実施形態の詳細について説明する。なお、以下では、上記実施形態と異なる部分を中心に説明することとし、共通部分については相当符号を付して適宜説明を省略する。ただし、第3実施形態においても、上記実施形態と共通する構成を具備することで、上記実施形態と同様の効果を奏することは言うまでも無い。
図8は、第3実施形態にかかるプリンターで実行される動作の概要を示すフローチャートである。ホストコンピューター10から画像記録を開始する旨の指令を受けると、プリンター制御部200は図8のフローチャートを実行する。なお、このフローチャートはプログラム124から読み出されて、プリンター制御部200内のメモリー等に予め記憶されている。
第3実施形態にかかる図8のフローチャートは、第2実施形態にかかる図6のフローチャートに対して、ステップS204〜S207の間におけるステップの内容で異なる一方、他のステップの内容では共通する。つまり、第3実施形態では、ステップS304でシートの搬送が開始されると、プリンター制御部200は、シートSのプロセステンションTbをテンションセンサーS34により測定するとともに(ステップS307)、プラテンドラム30の回転速度をドラムエンコーダーE30により測定する(ステップS305)。
そして、S307の測定結果から、プロセステンションTbが安定したか否かが判断される(ステップS308)。なお、この判断手法は、第2実施形態で説明したのと同様である。このステップS307、S308は、プロセステンションTbの安定が確認されるまで繰り返される。そして、プロセステンションTbの安定が確認されると(ステップS308で「YES」の場合)、搬送テンションフラグが立つ。
また、これと並行して、ステップS305の測定結果から、プラテンドラム30の回転速度が安定したか否かが判断される(ステップS306)。具体的には例えば、プラテンドラム30の回転速度の測定値の時間平均が所定範囲に収まったことをもって、プラテンドラム30の回転速度が安定したと判断することができる。このステップS305、S306は、プラテンドラム30の回転速度の安定が確認されるまで繰り返される。そして、プラテンドラム30の回転速度の安定が確認されると(ステップS306で「YES」の場合)、このプラテンドラム30が従動するシートSの搬送速度も安定していると判断されて、搬送速度フラグが立つ。つまりここでは、シートSの変化後の搬送速度が安定したことを、シートSに従動するプラテンドラム30の回転速度に基づいて判断している。
そして、搬送テンションフラグおよび搬送速度フラグの両方が立って、シートSのテンションおよび搬送速度の両方の安定が確認されると、記録ヘッド51、52が退避位置P2から印刷位置P1へと移動される(ステップS309)。そして、以後のステップが順次実行される。ちなみに、両フラグのいずれが早く立つかは、シートSの剛性と摩擦係数に依存する。つまり、シートSのテンションは、シートSの剛性が高いほど早く安定し、シートSの搬送速度はシートSの摩擦係数が大きいほど早く安定する。したがって、例えば、剛性が高くて摩擦係数が小さいシートSに印刷を行う場合は、シートSのテンションの方が早くに安定するため、搬送テンションフラグが先に立つ。一方、剛性が小さくて摩擦係数が大きいシートSに印刷を行う場合は、シートSの搬送速度の方が早くに安定するため、搬送速度フラグが先に立つ。
以上に説明したように、この実施形態においても、シートSの搬送速度を変化させる際には記録ヘッド51、52を退避位置P2に位置決めしている。したがって、シートSの搬送速度の変化によりシートSが浮き上がったとしても、シートSと記録ヘッド51、52の接触を抑制しつつ、シートSの搬送速度を変化させることが可能となっている。
特に上述したように、シートSの搬送速度を変化させた際にシートSのテンションが変動することが、シートSの浮き上がりの一の要因となる場合がある。これに対して、この実施形態は、搬送速度を変化させた後のシートSのテンションが安定したことをテンションセンサーS34の検出結果により確認した後に、記録ヘッド51、52を印刷位置P1に移動させて印刷を実行する。したがって、シートSと記録ヘッド51、52の接触を抑制しつつ、シートSの搬送速度を変化させることができるとともに、その後の印刷を、記録ヘッド51、52をシートSに近接させた状態で適切に実行することができる。
また、シートSの搬送速度を変化させた後に、シートSの搬送速度が一時的に不安定になることが、シートSの浮き上がりの一の要因となる場合もある。これに対して、この実施形態は、搬送速度が変化している間は記録ヘッド51、52を退避位置P2に位置決めするとともに、搬送速度の変化させた後のシートSの搬送速度が安定してから記録ヘッド51、52を印刷位置P1に移動させて印刷を実行する。したがって、シートSと記録ヘッド51、52の接触を抑制しつつ、シートSを所定の搬送速度にまで加速させることができるとともに、その後の印刷を、記録ヘッド51、52をシートSに近接させた状態で適切に実行することができる。
特に、この実施形態は、シートSの搬送速度が安定したことをドラムエンコーダーE30の検出結果により確認した後に、記録ヘッド51、52を印刷位置P1に移動させて印刷を実行する。このような構成では、シートSと記録ヘッド51、52の接触の発生をより確実に抑制することができる。
その他
以上のように、上記実施形態では、プリンター1が本発明の「画像記録装置」に相当し、シートSが本発明の「印刷媒体」に相当し、プラテンドラム30が本発明の「支持部材」あるいは「支持ドラム」に相当し、記録ヘッド51、52が本発明の「印刷ヘッド」に相当し、印刷位置P1が本発明の「印刷位置」に相当し、退避位置P2が本発明の「退避位置」に相当し、後駆動ローラー32が本発明の「テンション調整部」に相当し、印刷用テンションFpが本発明の「印刷用テンション」に相当し、プリンター制御部200が本発明の「制御部」に相当する。また、搬送経路Pcに沿って配置された各種ローラーおよび軸が本発明の「搬送部」に相当し、テンションセンサーS34が本発明の「テンション検出部」に相当し、ドラムエンコーダーE30が本発明の「回転検出部」に相当する。また、ステップS107〜S108、S208〜S209、S310〜S311が本発明の「印刷工程」に相当し、ステップS102、S111、S202、S212、S302、S314が本発明の「テンション変更工程」に相当する。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したものに対して種々の変更を加えることが可能である。例えば、上記実施形態では、記録ヘッド51、52がプラテンドラム30の径方向に移動自在に構成されていたが、記録ヘッド51、52を移動させる方向はこれに限られず、適宜変更可能である。
また、上記実施形態では、ドラム状のプラテンドラム30でシートSを支持していた。しかしながら、シートSを支持する部材の形状はこれに限られず、例えば平板形状であっても良い。
また、上述したフローチャートついても、各ステップの順序を適宜変更したり、一部のステップを省略したりできる。例えば、フローチャートの開始時には常に記録ヘッド51、52が退避位置P2に退避しているように構成した場合には、ステップS101〜S103、S201〜S203、S301〜S303は省略すれば良い。
また、上記実施形態では、シートSの搬送速度をゼロから加速させた後に印刷を行う場合を例示した。しかしながら、印刷の途中に印刷モードを変更して、シートSの搬送速度を高速から低速に切り換えるような動作も考えられ、この際は、シートSの搬送速度を減速させた後に印刷を行うこととなる。そして、このような場合には、シートSの減速に際しては、記録ヘッド51、52を退避位置P2に位置決めしておき、シートSの減速後に記録ヘッド51、52を印刷位置P1に移動させるように構成しても良い。
また、上記第3実施形態は、シートSのプロセステンションTbの安定と、シートSの搬送速度の安定との両方を確認してから、記録ヘッド51、52を印刷位置P1に移動させていた。しかしながら、シートSの搬送速度の安定のみを確認して、記録ヘッド51、52を印刷位置P1に移動させるように構成しても良い。
また、上記実施形態では、全ての記録ヘッド51、52を印刷位置P1と退避位置P2の間で移動自在に構成したが、一部の記録ヘッド51、52のみをこのように構成しても良い。例えば、透明のUVインクを吐出する記録ヘッド52については、他の記録ヘッド51ほど印刷精度が要求されない場合も考えられる。このような場合、印刷時において、記録ヘッド52をシートSに必ずしも近接させなくても良い。そこで、記録ヘッド52については、プラテンドラム30の外周面から十分に離れた位置に固定的に設けておくように構成することもできる。
また、上記実施形態では、前駆動ローラー31に対して速度制御を実行し、後駆動ローラー32に対してトルク制御を実行していた。しかしながら、後駆動ローラー32に対して速度制御を実行して、後駆動ローラー32によりシートSの搬送速度を決定するとともに、前駆動ローラー31に対してトルク制御を実行して、前駆動ローラー31によりシートSのテンションTbを調整しても良い。なお、この際に、シートSのテンションTbを検出するセンサーを、従動ローラー33に設けるように構成しても良い。
1…プリンター、 200…プリンター制御部、 30…プラテンドラム、 31…前駆動ローラー、 32…後駆動ローラー、 51…記録ヘッド、 52…記録ヘッド、 E30…ドラムエンコーダー、 S34…テンションセンサー、 S…シート、 P1…印刷位置、 P2…退避位置

Claims (11)

  1. シート状の印刷媒体を支持する支持部材と、
    前記印刷媒体を挟んで前記支持部材に対向しつつ前記印刷媒体への画像の印刷を実行する印刷位置および前記印刷位置よりも前記支持部材に対して離れた退避位置の間を移動する印刷ヘッドと、
    前記支持部材に支持される前記印刷媒体のテンションを調整するテンション調整部と、
    前記テンション調整部により前記印刷媒体のテンションを印刷用テンションに調整しつつ前記印刷位置に位置決めした前記印刷ヘッドにより印刷を実行する一方、前記テンション調整部により前記印刷媒体のテンションを変更する際には前記印刷ヘッドを前記退避位置に位置決めする制御部と
    を備えたことを特徴とする画像記録装置。
  2. 前記制御部は、前記印刷ヘッドを前記退避位置に位置決めした状態で前記印刷媒体のテンションを前記印刷用テンションまで上昇させた後に、前記印刷ヘッドを前記印刷位置に移動させて印刷を実行する請求項1に記載の画像記録装置。
  3. 前記制御部は、前記印刷ヘッドによる印刷を終了すると、前記印刷ヘッドを前記退避位置に移動させた後に前記記録媒体のテンションを前記印刷用テンションから減少させる請求項1または2に記載の画像記録装置。
  4. 前記印刷媒体を搬送する搬送部をさらに備え、
    前記制御部は、前記搬送部により搬送される前記印刷媒体に対して印刷を実行する請求項1ないし3のいずれか一項に記載の画像記録装置。
  5. 前記制御部は、前記搬送部が前記印刷媒体の搬送速度を変化させる際には前記印刷ヘッドを前記退避位置に位置決めする請求項4に記載の画像記録装置。
  6. 前記印刷媒体のテンションを検出するテンション検出部をさらに備え、
    前記制御部は、搬送速度を変化させた後の前記印刷媒体のテンションが安定したことを前記テンション検出部の検出結果により確認した後に、前記印刷ヘッドを前記印刷位置に移動させて印刷を実行する請求項5に記載の画像記録装置。
  7. 前記制御部は、搬送速度が変化している間は前記印刷ヘッドを前記退避位置に位置決めするとともに、搬送速度の変化させた後の前記印刷媒体の搬送速度が安定してから前記印刷ヘッドを前記印刷位置に移動させて印刷を実行する請求項5または6に記載の画像記録装置。
  8. 前記支持部材は、前記印刷媒体を巻き掛けて支持する円筒形状の支持ドラムであって、前記搬送部により搬送される前記印刷媒体に従動して回転する請求項7に記載の画像記録装置。
  9. 前記支持ドラムの回転を検出する回転検出部をさらに備え、
    前記制御部は、前記印刷媒体の搬送速度が安定したことを前記回転検出部の検出結果により確認した後に、前記印刷ヘッドを前記印刷位置に移動させて印刷を実行する請求項8に記載の画像記録装置。
  10. 前記制御部は、前記印刷ヘッドによる印刷を終了すると、前記印刷ヘッドを前記退避位置に移動させた後に、前記搬送部に前記記録媒体の搬送速度を減速させる請求項6ないし9のいずれか一項に記載の画像記録装置。
  11. 印刷位置に位置決めされた印刷ヘッドを、支持部材により支持されたシート状の印刷媒体を挟んで前記支持部材に対向させて、前記印刷ヘッドに前記印刷媒体への画像の印刷を実行させる印刷工程と、
    前記印刷工程の前あるいは後において、前記印刷位置よりも前記支持部材に対して離れた退避位置に前記印刷ヘッドを位置決めした状態で、前記印刷媒体のテンションを変更するテンション変更工程と
    を備えたことを特徴とする画像記録方法。
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