JP2013106539A - 果汁含有アルコール飲料およびその製造方法 - Google Patents
果汁含有アルコール飲料およびその製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2013106539A JP2013106539A JP2011252173A JP2011252173A JP2013106539A JP 2013106539 A JP2013106539 A JP 2013106539A JP 2011252173 A JP2011252173 A JP 2011252173A JP 2011252173 A JP2011252173 A JP 2011252173A JP 2013106539 A JP2013106539 A JP 2013106539A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fruit juice
- juice
- alcoholic beverage
- fruit
- containing alcoholic
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Alcoholic Beverages (AREA)
Abstract
【解決手段】果汁を含有する果汁含有アルコール飲料であって、前記果汁は、搾汁を清澄化処理した透明果汁と、搾汁を清澄化処理していない混濁果汁と、を混合したものであり、前記透明果汁と前記混濁果汁の混合比率が、ストレート果汁に換算した果汁使用率で10:90〜50:50であることを特徴とする。本発明においては、前記果汁の総果汁使用率が50%を超え150%未満であるのが好ましく、前記果汁が、リンゴ属またはミカン属に属する果実を用いて製造されたものであるのが好ましく、発泡性であるのが好ましく、アルコール度数が1〜8度であるのが好ましい。
【選択図】なし
Description
また、本発明においては、前記果汁が、リンゴ属またはミカン属に属する果実を用いて製造されたものであるのが好ましい。
本発明においては、発泡性とすることができる。
さらに、本発明においては、アルコール度数が1〜8度であるのが好ましい。
一実施形態に係る果汁含有アルコール飲料は、透明果汁と混濁果汁の混合比率が、ストレート果汁に換算した果汁使用率で10:90〜50:50としている。
また、前記した混濁果汁とは、果物の搾汁を清澄化処理していない果汁をいう。混濁果汁は味が良いため、果汁含有アルコール飲料における果汁の香味、特に果汁の味を優れたものとすることができる。
透明果汁と混濁果汁を得るための搾汁手段としては、市販の搾汁機を挙げることができるがこれに限定されない。
ここで、総果汁使用率とは、任意の混合比率で混合した透明果汁と混濁果汁の果汁使用率の総和をいう。
総果汁使用率が前記した範囲であると、果汁の香味に優れた果汁含有アルコール飲料をより確実に提供することができる。
また、果汁の総果汁使用率が150%以上になると果汁の香りと味がやや強くなってしまう。そのため、嗜好にもよるが果汁の香味がくどく感じられるおそれがある。
よって、果汁の総果汁使用率は、前述のとおり50%を超え150%未満とするのが好ましく、60%以上140%以下とするのがより好ましく、70%以上120%以下とするのがさらに好ましい。
また、果汁含有アルコール飲料に用いることのできる果汁は、前記した果実から選択したものを単独でまたは複数用いたものであってもよいことはいうまでもない。
これらの添加剤、果汁、透明果汁、混濁果汁、飲用アルコールは一般に市販されているものを使用することができる。
一実施形態に係る果汁含有アルコール飲料製造方法は、その製造工程中のいずれかの段階で、前記した透明果汁と混濁果汁を前記した果汁使用率で10:90〜50:50の混合比率となるように混合させる。
また、発泡性の果汁含有アルコール飲料とする場合は、例えば、殺菌ステップS3と充填ステップS4の間でカーボネーションを行うとよい。
<実施例1>
実施例1では、リンゴの果汁を用いた果汁含有アルコール飲料について検討した。
リンゴの濃縮透明果汁とリンゴの濃縮混濁果汁を用いて表1のNo.1〜8に示す混合比率にて混合し、果汁含有アルコール飲料を製造した。なお、No.1〜8に係る果汁含有アルコール飲料には、表1に示す含有量で果糖ブドウ糖液糖と、クエン酸と、65.5%アルコールとを添加した。リンゴの濃縮透明果汁とリンゴの濃縮混濁果汁をはじめ、これらの原料はいずれも市販品を使用した。No.1〜8に係る果汁含有アルコール飲料中の総果汁使用率は70%となるようにした。
表1には果汁含有アルコール飲料の組成とともに、各評価項目について6名のパネルの平均を記載した。
5点:果汁の味が、非常に優れている
4点:果汁の味が、かなり優れている
3点:果汁の味が、優れている
2点:果汁の味が、やや劣る
1点:果汁の味が、劣る
5点:果汁の香りが、非常に優れている
4点:果汁の香りが、かなり優れている
3点:果汁の香りが、優れている
2点:果汁の香りが、やや劣る
1点:果汁の香りが、劣る
5点:果汁の香味が、非常に優れている
4点:果汁の香味が、かなり優れている
3点:果汁の香味が、優れている
2点:果汁の香味が、やや劣る
1点:果汁の香味が、劣る
なお、本発明においては、総合評価の平均が3.00以上のものを果汁の香味に優れていると評価した。
次いで、高評価を得たNo.5の混合比率(透明果汁と混濁果汁の混合比率が前記した果汁使用率で30:70(総果汁使用率70%))を保ちつつ、総果汁使用率を変更した場合について検討した。総果汁使用率は、表2のNo.9〜12に示すように、50〜150%で調製した。
透明果汁、混濁果汁、果糖ブドウ糖液糖、クエン酸、65.5%アルコールは実施例1と同じものを用いた。
そして、No.9〜12に係る果汁含有アルコール飲料について実施例1と同じ官能試験を行った。
表2に、総果汁使用率、果汁含有アルコール飲料の組成とともに、果汁の味、果汁の香りおよび総合評価に関する6名のパネルの平均を記載した。
実施例3では、グレープフルーツの果汁を用いた果汁含有アルコール飲料について検討した。
グレープフルーツの濃縮透明果汁とグレープフルーツの濃縮混濁果汁を用いて表3のNo.13〜20に示す混合比率にて混合し、果汁含有アルコール飲料を製造した。なお、No.13〜20に係る果汁含有アルコール飲料には、表3に示す含有量で果糖ブドウ糖液糖と、クエン酸と、65.5%アルコールとを添加した。グレープフルーツの濃縮透明果汁とグレープフルーツの濃縮混濁果汁をはじめ、これらの原料はいずれも市販品を使用した。No.13〜20に係る果汁含有アルコール飲料の総果汁使用率は70%となるようにした。
表3に、果汁含有アルコール飲料の組成とともに、果汁の味、果汁の香りおよび総合評価に関する6名のパネルの平均を記載した。
次いで、高評価を得たNo.17の混合比率(透明果汁と混濁果汁の混合比率が前記した果汁使用率で30:70(総果汁使用率70%))を保ちつつ、総果汁使用率を変更した場合について検討した。総果汁使用率は、表4のNo.21〜24に示すように、50〜150%で調製した。
透明果汁、混濁果汁、果糖ブドウ糖液糖、クエン酸、65.5%アルコールは実施例3と同じものを用いた。
そして、No.21〜24に係る果汁含有アルコール飲料について実施例1と同じ官能試験を行った。
表4に、総果汁使用率、果汁含有アルコール飲料の組成とともに、果汁の味、果汁の香りおよび総合評価に関する6名のパネルの平均を記載した。
実施例1〜4において果汁の香味が優れていると評価されたNo.3〜6、10〜12、15〜18、21〜24の清澄化程度(濁度)と色彩を測定したところ、濁度は100〜500の範囲内にあり、色彩はL:20〜85の範囲内にあり、a:−15〜15の範囲内にあり、b:−10〜70の範囲内にあった。なお、濁度は、Haffmans濁度計(波長650nm、90°散乱光)で測定した。また、色彩は、KONICA MINOLTA社製SPECTROPHOTOMETER CM−3600dで測定した。
以上に示した実施例1〜4から明らかなように、透明果汁と混濁果汁の混合比率を前記した果汁使用率で10:90〜50:50とすれば、果汁の香味に優れた果汁含有アルコール飲料を提供できることがわかった。また、透明果汁と混濁果汁の混合比率の好ましい範囲は前記した果汁使用率で15:85〜35:65であり、特に好ましくは、20:80〜30:70であることもわかった。さらに、果汁の総果汁使用率を50〜150%とするのが好ましいが、70%以上とするのがより好ましく、120%以下とするのがさらに好ましいこともわかった。
さらに、例えば、No.3、4、6、15、21に係る果汁含有アルコール飲料のように、果汁の味および果汁の香りのうちの少なくとも一方が3.00未満の評価となった場合であっても、総合的に評価すると果汁の香味が優れていると評価されることもわかった。
つまり、果汁の味と果汁の香りは、どちらか一方のみが優れていても、また、両方が極めて優れていても良い評価を得ることはできず、果汁の香味に優れたものとするためには、透明果汁と混濁果汁の混合比率を前記した果汁使用率で特定範囲内となるように混合させる必要があることがわかった。
S2 ろ過ステップ
S3 殺菌ステップ
S4 充填ステップ
Claims (6)
- 果汁を含有する果汁含有アルコール飲料であって、
前記果汁は、搾汁を清澄化処理した透明果汁と、搾汁を清澄化処理していない混濁果汁と、を混合したものであり、
前記透明果汁と前記混濁果汁の混合比率が、ストレート果汁に換算した果汁使用率で10:90〜50:50であることを特徴とする果汁含有アルコール飲料。 - 請求項1に記載の果汁含有アルコール飲料であって、
前記果汁の総果汁使用率が50%を超え150%未満であることを特徴とする果汁含有アルコール飲料。 - 請求項1または請求項2に記載の果汁含有アルコール飲料であって、
前記果汁が、リンゴ属またはミカン属に属する果実を用いて製造されたものであることを特徴とする果汁含有アルコール飲料。 - 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の果汁含有アルコール飲料であって、
発泡性であることを特徴とする果汁含有アルコール飲料。 - 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の果汁含有アルコール飲料であって、
アルコール度数が1〜8度であることを特徴とする果汁含有アルコール飲料。 - 請求項1に記載の果汁含有アルコール飲料を製造する果汁含有アルコール飲料製造方法であって、
前記透明果汁と前記混濁果汁を前記果汁使用率で10:90〜50:50の混合比率となるように混合させることを特徴とする果汁含有アルコール飲料製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011252173A JP2013106539A (ja) | 2011-11-18 | 2011-11-18 | 果汁含有アルコール飲料およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011252173A JP2013106539A (ja) | 2011-11-18 | 2011-11-18 | 果汁含有アルコール飲料およびその製造方法 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016143955A Division JP2016178952A (ja) | 2016-07-22 | 2016-07-22 | 果汁含有アルコール飲料およびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013106539A true JP2013106539A (ja) | 2013-06-06 |
Family
ID=48703986
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011252173A Pending JP2013106539A (ja) | 2011-11-18 | 2011-11-18 | 果汁含有アルコール飲料およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2013106539A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2015068405A1 (ja) * | 2013-11-08 | 2015-05-14 | キリン株式会社 | ビールライクテイストのリンゴ果実酒およびその製造方法 |
JP2015092882A (ja) * | 2014-04-22 | 2015-05-18 | キリン株式会社 | ビールライクテイストのリンゴ果実酒およびその製造方法 |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH05115275A (ja) * | 1991-10-25 | 1993-05-14 | Manzuwain Kk | 混濁果実酒 |
JPH0759553A (ja) * | 1993-08-26 | 1995-03-07 | Manzuwain Kk | 混濁酒類 |
JP2005192473A (ja) * | 2004-01-07 | 2005-07-21 | Takara Shuzo Co Ltd | 果汁含有アルコール飲料 |
JP2009136159A (ja) * | 2007-12-03 | 2009-06-25 | Suntory Liquors Ltd | 柑橘類由来の食物繊維含有乾燥粉砕物を含有するアルコール飲料 |
JP2009153483A (ja) * | 2007-12-27 | 2009-07-16 | Asahi Breweries Ltd | レモン果汁含有アルコール飲料 |
-
2011
- 2011-11-18 JP JP2011252173A patent/JP2013106539A/ja active Pending
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH05115275A (ja) * | 1991-10-25 | 1993-05-14 | Manzuwain Kk | 混濁果実酒 |
JPH0759553A (ja) * | 1993-08-26 | 1995-03-07 | Manzuwain Kk | 混濁酒類 |
JP2005192473A (ja) * | 2004-01-07 | 2005-07-21 | Takara Shuzo Co Ltd | 果汁含有アルコール飲料 |
JP2009136159A (ja) * | 2007-12-03 | 2009-06-25 | Suntory Liquors Ltd | 柑橘類由来の食物繊維含有乾燥粉砕物を含有するアルコール飲料 |
JP2009153483A (ja) * | 2007-12-27 | 2009-07-16 | Asahi Breweries Ltd | レモン果汁含有アルコール飲料 |
Non-Patent Citations (1)
Title |
---|
JPN6016015526; '「Gokuri アップル」新発売-"まるごとりんご"の甘酸っぱく、みずみずしい味わい' ニュースリリース サントリー , 2010 * |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2015068405A1 (ja) * | 2013-11-08 | 2015-05-14 | キリン株式会社 | ビールライクテイストのリンゴ果実酒およびその製造方法 |
JP2015092835A (ja) * | 2013-11-08 | 2015-05-18 | キリン株式会社 | ビールライクテイストのリンゴ果実酒およびその製造方法 |
JP2015092882A (ja) * | 2014-04-22 | 2015-05-18 | キリン株式会社 | ビールライクテイストのリンゴ果実酒およびその製造方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5930458B2 (ja) | 果汁含有アルコール飲料及びその製造方法 | |
JP2007117063A (ja) | 爽快なスッキリ感を有するアルコール飲料 | |
JP2015006141A (ja) | アルコール飲料及びアルコール飲料の香味向上方法 | |
JP6107125B2 (ja) | 炭酸飲料の二酸化炭素保持剤 | |
JP2008245538A (ja) | 泡立ちと泡持ちとが改善された発泡性アルコール飲料 | |
JP5732090B2 (ja) | ノンアルコール飲料および味の厚みと飲みやすさの増強方法 | |
JP2005204585A (ja) | ポリフェノール含有アルコール飲料 | |
US20130344224A1 (en) | Carbonation retention agent for alcohol-containing carbonated beverage | |
CN101784206A (zh) | 使用寡聚多酚化合物和生物类黄酮改变软饮料气泡大小的方法 | |
JP6243864B2 (ja) | ノンアルコール飲料および後味の改善と飲みやすさの増強方法 | |
JP2013106539A (ja) | 果汁含有アルコール飲料およびその製造方法 | |
JP2014161292A (ja) | ノンアルコール飲料および臭味抑制方法 | |
JP6913455B2 (ja) | 炭酸飲料、炭酸飲料の製造方法、及び、炭酸飲料の香味向上方法 | |
JP6966191B2 (ja) | 炭酸飲料、炭酸飲料の製造方法、及び、炭酸飲料の香味向上方法 | |
JP6773481B2 (ja) | 飲料、飲料の製造方法、並びに飲料にタンニン様の刺激の強さを付与する方法 | |
JP7081897B2 (ja) | アルコール飲料、アルコール飲料の製造方法及び蒸留アルコールを含むアルコール飲料の刺激味を改善する方法 | |
JP2009153483A (ja) | レモン果汁含有アルコール飲料 | |
JP5162009B2 (ja) | 梅酒様アルコール飲料製造方法 | |
JP2016178952A (ja) | 果汁含有アルコール飲料およびその製造方法 | |
JP2016195570A (ja) | 容器詰めアルコール飲料 | |
JP5587378B2 (ja) | 梅酒様アルコール飲料およびその製造方法 | |
JP2014068610A (ja) | 非アルコール飲料及びその製造方法 | |
KR20220070460A (ko) | 용기에 담긴 알코올 음료 | |
JP6762169B2 (ja) | 果汁含有飲料、果汁含有飲料ベース、果汁含有飲料の製造方法、果汁含有飲料ベースの製造方法、及び、果汁含有飲料の香味向上方法 | |
JP2018019722A (ja) | ノンアルコール飲料および味の厚みと飲みやすさの増強方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20141111 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20150928 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20151020 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20151214 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20160426 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20160516 |