JP2013101900A - 非水電解液及びこれを用いた蓄電デバイス - Google Patents
非水電解液及びこれを用いた蓄電デバイス Download PDFInfo
- Publication number
- JP2013101900A JP2013101900A JP2012039396A JP2012039396A JP2013101900A JP 2013101900 A JP2013101900 A JP 2013101900A JP 2012039396 A JP2012039396 A JP 2012039396A JP 2012039396 A JP2012039396 A JP 2012039396A JP 2013101900 A JP2013101900 A JP 2013101900A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- electrolyte
- electrolytic solution
- mol
- nonaqueous electrolytic
- general formula
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/10—Energy storage using batteries
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/13—Energy storage using capacitors
Landscapes
- Electric Double-Layer Capacitors Or The Like (AREA)
- Primary Cells (AREA)
- Secondary Cells (AREA)
Abstract
【解決手段】本発明の非水電解液は、電解質(1)と、一般式(2);(XSO2)(X’SO2)N-Li+(X、X’は、フッ素原子、炭素数1〜6のアルキル基又は炭素数1〜6のフルオロアルキル基を表し、X、X’の少なくとも一方はフッ素原子である。)で表される化合物と、カーボネート系溶媒、を含み、電解質(1)と、一般式(2)で表される化合物の合計モル濃度が1.2mol/L以上であり、且つ、一般式(2)で表される化合物のモル濃度が0.2mol/L以上であるか、又は、上記一般式(2)で表される化合物と凝固点が−30℃以上の溶媒とを含むものである。
【選択図】図1
Description
O4又はLiAsF6の電解質を非水溶媒に溶解した非水電解液が開示されている。しかしながら、これらの特許文献においては、低温環境下(例えば、0℃以下)における非水電解液の性質、さらには、当該非水電解液を備えた電池等の低温環境下における使用については、検討されていない。
(I)電解質(1)と、一般式(2);(XSO2)(X’SO2)N-Li+(X、X’は、フッ素原子、炭素数1〜6のアルキル基又は炭素数1〜6のフルオロアルキル基を表し、X、X’の少なくとも一方はフッ素原子である。以下、化合物(2)と称する場合がある。)で表される化合物と、カーボネート系溶媒を含み、電解質(1)と、一般式(2)で表される化合物の合計モル濃度が1.2mol/L以上であり、且つ、一般式(2)で表される化合物のモル濃度が0.2mol/L以上であるか(以下、非水電解液(I)と称する)、又は、
(II)上記化合物(2)と、凝固点が−30℃以上の溶媒とを含む(以下、非水電解液(II)と称する)、
ところに特徴を有する。
[電解質(1)]
電解質(1)とは、本発明の非水電解液(I)中でイオンに解離して、電荷のキャリアとして機能する物質である。本発明は、電解質(1)に加えて、化合物(2)を使用するところに要旨を有するものであるので、電解質(1)については特に限定されず、各種蓄電デバイスの電解液において電解質として用いられる従来公知の電解質はいずれも使用することができる。電解質(1)としては、電解液中での解離定数が大きく、また、後述する溶媒と溶媒和し難いアニオンを生成するものが好ましい。具体的には、LiPF6、L
iClO4、LiBF4、LiAsF6、LiSbF6、LiAlO4、LiAlCl4、LiCl及びLiIよりなる群から選択される1種以上の化合物等が本発明に係る電解質(1)として用いられる。これらの中でも、LiPF6、LiBF4が好ましく、より好ましくはLiPF6である。上記電解質(1)は、単独で又は2種以上を組み合わせて用いてもよい。
本発明の非水電解液(I)は、一般式(2);(XSO2)(X’SO2)N-Li+で表される化合物(2)を含む。電解質(1)と同様、化合物(2)も電解液中においてアニオンとカチオンに解離するため、電荷のキャリアの供給源ともなり得るものである。したがって、化合物(2)のみを電解質(1)に代えて用いることも考えられるが、本発明者らは、電解質(1)に加えて、化合物(2)を特定濃度で使用することにより、電荷のキャリアとしての機能以外に、非水電解液の凝固点を低下させ、且つ、非水電解液の粘度上昇を抑制させ得ることを見出した。
本発明の非水電解液(I)を調製するにあたり、上記電解質を溶解させる溶媒としては、従来、非水電解液に使用されている種々の非水溶媒を使用することができる。例えば、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、ブチレンカーボネート、クロロエチレンカーボネートなどの飽和環状カーボネート類;ジメチルカーボネート、エチルメチルカーボネート、ジエチルカーボネートなどの鎖状カーボネート類;テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、1,1−ジメトキシエタン、1,2−ジメトキシエタン、1,2−ジエトキシエタン、1,2−ジブトキシエタンなどのエーテル類;γ−ブチロラクトン、γ−バレロラクトン、α−メチル−γ−ブチロラクトンなどのラクトン類;プロピオン酸メチルや酪酸メチルなどの鎖状カルボン酸エステル類などを使用することができる。これらの非水溶媒の中でも飽和環状カーボネート類、鎖状カーボネート類等のカーボネート系溶媒は、電圧印加時に分解しにくく安定であるため好ましく使用できる。
本発明の非水電解液(I)は添加剤を含んでいてもよい。添加剤としては、炭素炭素二重結合(C=C)を有する環状カーボネートが挙げられる。これらの添加剤が非水電解液に含まれていると、当該非水電解液を蓄電デバイスに使用した場合に、電極表面に皮膜を形成し、電極の劣化、さらには電解液の分解等を抑制することができる。上記炭素炭素二重結合を有する環状カーボネートの中でも、ビニレンカーボネート(VC)、ビニルエチレンカーボネート(VEC)、メチルビニレンカーボネート(MVC)、エチルビニレンカーボネート(EVC)が好ましい。より好ましくはビニレンカーボネート、ビニルエチレンカーボネートであり、更に好ましくはビニレンカーボネートである。
本発明の非水電解液(I)は、
(1)非水電解液(I)の凝固点が、非水電解液(I)に含まれる電解質(1)と化合物(2)との合計モル濃度(mol/L)と同一のモル濃度の電解質(1)を含む非水電解液(I’)の凝固点よりも低いもの、及び/又は、
(2)非水電解液(I)の粘度が、非水電解液(I)に含まれる電解質(1)と化合物(2)との合計モル濃度(mol/L)と同一のモル濃度(mol/L)の電解質(1)を含む非水電解液(I’)の粘度よりも低いもの、
であるのが好ましい。
本発明の非水電解液(II)は、上記化合物(2)と、凝固点が−30℃以上の溶媒とを含むところに要旨を有する。本発明者らは、低温特性に優れる非水電解液について検討を重ねていたところ、上記化合物(2)と凝固点−30℃以上の特定の溶媒との親和性が高いこと、また、当該混合物が、溶媒単独の凝固点よりも低い凝固点を示すことを見出した。
化合物(2)としては、非水電解液(I)と同じものが使用できる。非水電解液(II)中の化合物(2)の濃度は0.05mol/L以上、飽和濃度以下とするのが好ましい。より好ましくは0.1mol/L以上、2.5mol/L以下であり、更に好ましくは0.1mol/L以上、2mol/L以下である。
非水電解液(II)の溶媒は、電解質等の溶質を含まない状態での凝固点が−30℃以上であれば、1種の溶媒を単独で使用してもよく、2種以上の溶媒を混合して使用してもよい。2種以上の溶媒を混合する場合は、凝固点が−30℃以上の溶媒を2種以上混合してもよく、また、凝固点が−30℃以上の溶媒と、凝固点が−30℃未満の溶媒とを夫々1種以上混合して用いてもよい。
非水電解液(II)は、他に、添加剤や、他の電解質を含んでいてもよい。添加剤としては、上記非水電解液(I)の添加剤や従来公知の添加剤が挙げられる。一方、他の電解質としては、非水電解液(I)の電解質(1)等、従来公知の電解質はいずれも使用できる。非水電解液(II)中の添加剤濃度は、0.1質量%以上、10質量%以下とするのが好ましい(より好ましくは0.1質量%以上、5質量%以下)。一方、他の電解質の濃度は、0mol/L以上、3mol/L以下(より好ましくは0mol/L以上、2.5mol/L以下、更に好ましくは0mol/L以上、2mol/L以下)とすることが推奨される。尚、非水電解液(II)中における電解質濃度(化合物(2)と他の電解質との総量)は、0.1mol/L以上であるのが好ましい。より好ましくは0.1mol/L〜2.5mol/Lであり、更に好ましくは0.5mol/L〜2mol/Lである。
本発明の非水電解液(I)、(II)は、低温環境下における使用に適したものである。したがって、本発明の非水電解液は、一次電池、リチウム(イオン)二次電池、燃料電池などの充電及び放電機構を有する電池の他、電解コンデンサ、電気二重層キャパシタ、太陽電池といった各種蓄電デバイスに好適に用いられる。なお、各種蓄電デバイスの構造は特に限定されず、本発明の電解液は公知の蓄電デバイスに適用可能である。
実験例1−1
電解質(1)としてヘキサフルオロリン酸リチウム(LiPF6、キシダ化学株式会社製、LBGグレード)1.52g(1mol/L)を10mLのメスフラスコに測り取り、エチレンカーボネート(EC)とエチルメチルカーボネート(EMC)(いずれも、キシダ化学株式会社製、LBGグレード)の体積比が1/1((EC/EMC)である混合溶媒でメスアップして電解液を調製した。得られた電解液を10mgアルミパンに入れ、示差走査熱量計(DSC6220、セイコーインスツル株式会社製)を用いて示差走査熱量分析(DSC)を行った。測定条件は2℃/minで−80℃から50℃まで測定試料を降昇温し、それぞれの設定温度(−80℃、50℃)に達した後、同設定温度で3分間保持した。降温中に確認できた最初のピークを凝固点とした。3サイクル測定し、後の2サイクルをデータとして採用し、平均値を求めた。結果を表1に示す。
電解質(1)としてヘキサフルオロリン酸リチウム(LiPF6、キシダ化学株式会社製、LBGグレード)1.37g(0.9mol/L)、化合物(2)としてリチウムビス(フルオロスルホニル)イミド(LiFSI、株式会社日本触媒製)0.19g(0.1mol/L)を用いた事以外は実験例1−1と同様にして凝固点の測定を行った。
電解質(1)としてヘキサフルオロリン酸リチウム(LiPF6、キシダ化学株式会社製、LBGグレード)1.14g(0.75mol/L)、化合物(2)としてリチウムビス(フルオロスルホニル)イミド(LiFSI、株式会社日本触媒製)0.47g(0.25mol/L)を用いた事以外は実験例1−1と同様にして凝固点の測定を行った。
電解質(1)としてヘキサフルオロリン酸リチウム(LiPF6、キシダ化学株式会社製、LBGグレード)0.76g(0.5mol/L)、化合物(2)としてリチウムビス(フルオロスルホニル)イミド(LiFSI、株式会社日本触媒製)0.94g(0.5mol/L)を用いた事以外は実験例1−1と同様にして凝固点の測定を行った。結果を表1に示す。比較のため、エチレンカーボネートとエチルメチルカーボネートの混合溶媒(EC/EMC=1/1、体積比)のみを試料溶液としてDSC測定を行った結果を参考例1として示す。
電解質濃度を表1に示すように変更したこと以外は、実験例1−1と同様にして凝固点の測定を行った。結果を表1に示す。
溶媒として、エチレンカーボネート(EC)とエチルメチルカーボネート(EMC)との体積比が3/7(EC/EMC)である混合溶媒を用いたこと以外は、実験例1−1、1−2及び1−4と同様にして、凝固点の測定を行った。結果を表2に示す。比較のため、エチレンカーボネートとエチルメチルカーボネートの混合溶媒(EC/EMC=3/7、体積比)のみを試料溶液としてDSC測定を行った結果を参考例2として示す。
電解質濃度を表2に示すように変更したこと以外は、実験例1−1と同様にして、凝固点の測定を行った。結果を表2に示す。
溶媒としてエチレンカーボネート(EC)と、エチルメチルカーボネート(EMC)とプロピレンカーボネート(PC)との体積比が4.5/4.5/1(EC/EMC/PC、各溶媒はキシダ化学株式会社製、LBGグレード)を用いたこと、電解質濃度を表3に示すように変更したこと以外は、実験例1−1と同様にして試料溶液を調製し、凝固点の測定をした。比較のため、エチレンカーボネート、エチルメチルカーボネート及びプロピレンカーボネート(EC/EMC/PC=4.5/4.5/1、体積比)のみを試料溶液として凝固点の測定を行った結果を参考例3として示す。
実験例2−1〜2−6
溶媒としてエチレンカーボネート(EC)/エチルメチルカーボネート(EMC)(EC/EMC=3/7(体積比)、キシダ化学株式会社製、LBGグレード)を用い、電解質濃度を表4に示すように変更したこと以外は、実験例1−1と同様にして試料溶液を調製した。BROOKFIELD社製コーンプレート型粘度計(コーン:CP10)を用いて、JISK7117−2に準じて、試料溶液の粘度の測定を行った。測定は、サンプルカップに試料溶液を約2ml入れて、徐々に回転数を上げてトルクが50〜80%となるように回転数を調整して行った。50℃〜−30℃における試料溶液の粘度を測定した結果を表4に示す。
溶媒としてエチレンカーボネート(EC)/エチルメチルカーボネート(EMC)(EC/EMC=1/1(体積比)、キシダ化学株式会社製、LBGグレード)を用いたこと、電解質濃度を表5に示すように変更したこと以外は、実験例1と同様にして試料溶液を調製した。実験例2−1等と同様に、BROOKFIELD社製コーンプレート型粘度計(コーン:CP10)を使用して、50℃〜−25℃における試料溶液の粘度を測定した。結果を表5に示す。
溶媒としてエチレンカーボネート(EC)/エチルメチルカーボネート(EMC)/プロピレンカーボネート(PC)(EC/EMC/PC=4.5/4.5/1(体積比)、各溶媒はキシダ化学株式会社製、LBGグレード)の混合溶媒を用いたこと、電解質濃度を表6に示すように変更したこと以外は、実験例1と同様にして試料溶液を調製して凝固点の測定をした。
実験例3−1〜3−8
エチレンカーボネート(EC)とエチルメチルカーボネート(EMC)(いずれも、キシダ化学株式会社製、LBGグレード)の体積比が3/7(EC/EMC)である混合溶媒を使用し、電解質(1)と化合物(2)の濃度を表7に示すように変更したこと以外は、実験例1と同様にして、試料溶液(非水電解液)を調製した。次いで、ソーラトロン社製の「IMPEDANCE ANALYZER SI 1260」を用いて試料溶液のイオン伝導度を測定した。結果を表7に示す。
溶媒としてエチレンカーボネート(EC)、エチルメチルカーボネート(EMC)、プロピレンカーボネート(PC)の体積比が4.5/4.5/1(各溶媒はキシダ化学株式会社製、LBGグレード)である混合溶媒を用いたこと、電解質濃度を表8に示すように変更したこと以外は、実験例1と同様にして試料溶液を調製して凝固点の測定をした。結果を表8に示す。
ける電解液の特性を向上できることが確認できた。したがって、上記実験例の結果より本発明の非水電解液を用いることにより、低い温度領域での電池特性が改善される事が示唆される。
実験例4−1〜4−5
[電解液の調製]
表9に示す濃度となるように電解質(1)、化合物(2)及び添加剤を、エチレンカーボネート、エチルメチルカーボネートが体積比で3/7(EC/EMC、いずれもキシダ化学株式会社製、LBGグレード)の混合溶媒に溶解させて電解液を調製した。
正極活物質層の面積が12cm2(3×4cm)の市販の正極シート(活物質:コバルト酸リチウム、3mAh/cm2)1枚と、負極活物質層の面積が13.44cm2(3.2×4.2cm)の市販の負極シート(活物質:グラファイト、3.2mAh/cm2)1枚とを対向するように積層し、その間に1枚のポリオレフィン系セパレータを挟んだ。2枚のアルミニウムラミネートフィルムで正、負極のシートを挟み込み、アルミニウムラミネートフィルム内を電解液で満たし、真空状態で密閉した。
得られたラミネート型リチウム電池について、充放電試験装置(ACD−01、アスカ電子株式会社製)を用いて、30℃で充放電速度0.2C(定電流モード)、3.5V〜4.2Vで各充放電時には10分の充放電休止時間を設けて、サイクル試験(210回〜240回)を行った。結果を表9及び図1に示す。
LiFSI:リチウムビス(フルオロスルホニル)イミド (株式会社日本触媒製)
LiTFSI:リチウムビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド(キシダ化学株式
会社製、LBGグレード)
VC:ビニレンカーボネート(キシダ化学株式会社製、LBGグレード)
実験例5−1〜5−11
エチレンカーボネート(EC)単独、又は、エチレンカーボネート(EC)とエチルメチルカーボネート(EMC)との体積比が1/1(EC/EMC)である混合溶媒を溶媒として用いたこと、LiPF6とLiFSIの濃度を表10、表11に示すように変更したこと以外は、実験例1と同様にして、凝固点の測定及び溶解性の評価を行った。なお、溶解性は、混合物が液体状であるか否か、固体状の成分が残留しているか否かを、目視により評価した。結果を表10、表11に示す。
[ラミネートセルの作製と試験前の充放電]
電解液は、エチレンカーボネートとエチルメチルカーボネートとの体積比が3/7の混合溶媒に、表12に示す濃度となるように電解質を溶解させて調製した。
ラミネートセルの作製と試験前の充放電は、正極シート(活物質:LiNi1/3Mn1/3Co1/3、2mAh/cm2)と負極シート(活物質:人造黒鉛、2.2mAh/cm2)を用いたこと以外は、実験例4と同様にしてラミネート型リチウム電池を完成させた。
得られたラミネート型リチウム電池について、充放電試験装置(ACD−01、アスカ電子株式会社製)を用いて、充電は25℃、充電速度0.2C(定電流モード)で、4.2Vまで行い、25℃の環境下、放電速度0.2Cで3Vまで放電した時の放電容量を基準とした。低温での特性を測定する時の充電は25℃で同様に行い、−30℃で、放電速度0.2C,0.5C,1.0C,2.0Cで3.0Vまで放電したときの放電特性を測定した。結果を表12と図2に示す。なお、表12中、放電容量維持率とは25℃における放電容量(100%)に対する放電容量の各温度における放電容量の割合を意味する。
Claims (14)
- 電解質(1)と、一般式(2);(XSO2)(X’SO2)N-Li+(X、X’は、フッ素原子、炭素数1〜6のアルキル基又は炭素数1〜6のフルオロアルキル基を表し、X、X’の少なくとも一方はフッ素原子である。)で表される化合物と、カーボネート系溶媒、を含み、
電解質(1)と、一般式(2)で表される化合物の合計モル濃度が1.2mol/L以上であり、且つ、一般式(2)で表される化合物のモル濃度が0.2mol/L以上であることを特徴とする非水電解液。 - 上記電解質(1)がヘキサフルオロリン酸リチウムである請求項1に記載の非水電解液。
- 上記非水電解液の凝固点が、当該非水電解液に含まれる電解質(1)と一般式(2)で表される化合物との合計モル濃度(mol/L)と同一のモル濃度の電解質(1)を含む非水電解液の凝固点よりも低いものである請求項1又は2に記載の非水電解液。
- 上記非水電解液の粘度が、当該非水電解液に含まれる電解質(1)と一般式(2)で表される化合物との合計モル濃度(mol/L)と同一のモル濃度の電解質(1)を含む非水電解液の粘度よりも低いものである請求項1〜3のいずれかに記載の非水電解液。
- 炭素炭素二重結合を有する環状カーボネートを含む請求項1〜4のいずれかに記載の非水電解液。
- 一般式(2)で表される化合物が、リチウムビス(フルオロスルホニル)イミドである請求項1〜5のいずれかに記載の非水電解液。
- 一般式(2);(XSO2)(X’SO2)N-Li+(X、X’は、フッ素原子、炭素数1〜6のアルキル基又は炭素数1〜6のフルオロアルキル基を表し、X、X’の少なくとも一方はフッ素原子である。)で表される化合物と、凝固点が−30℃以上の溶媒とを含むことを特徴とする非水電解液。
- 上記一般式(2)で表される化合物とは異なる電解質を含む請求項7に記載の非水電解液。
- 凝固点が−30℃以上の溶媒100質量%中、エチレンカーボネートの含有量が40質量%以上である請求項7又は8に記載の非水電解液。
- 上記一般式(2)で表される化合物を0.1mol/L以上含む請求項7〜9のいずれかに記載の非水電解液。
- 炭素炭素二重結合を有する環状カーボネートを含む請求項7〜10のいずれかに記載の非水電解液。
- 一般式(2)で表される化合物が、リチウムビス(フルオロスルホニル)イミドである請求項7〜11のいずれかに記載の非水電解液。
- 請求項1〜6のいずれかに記載の非水電解液を用いた蓄電デバイス。
- 請求項7〜12のいずれかに記載の非水電解液を用いた蓄電デバイス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012039396A JP6038463B2 (ja) | 2011-10-12 | 2012-02-24 | 非水電解液及びこれを用いた蓄電デバイス |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011225370 | 2011-10-12 | ||
JP2011225370 | 2011-10-12 | ||
JP2012039396A JP6038463B2 (ja) | 2011-10-12 | 2012-02-24 | 非水電解液及びこれを用いた蓄電デバイス |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013101900A true JP2013101900A (ja) | 2013-05-23 |
JP6038463B2 JP6038463B2 (ja) | 2016-12-07 |
Family
ID=48622326
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012039396A Active JP6038463B2 (ja) | 2011-10-12 | 2012-02-24 | 非水電解液及びこれを用いた蓄電デバイス |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6038463B2 (ja) |
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2014126256A1 (ja) * | 2013-02-18 | 2014-08-21 | 株式会社日本触媒 | 電解液及びこれを備えたリチウムイオン二次電池 |
JP2015079636A (ja) * | 2013-10-16 | 2015-04-23 | 学校法人 関西大学 | リチウムイオン二次電池 |
JP2015523701A (ja) * | 2013-05-16 | 2015-08-13 | エルジー・ケム・リミテッド | 非水性電解液及びこれを含むリチウム二次電池 |
JP2015216131A (ja) * | 2013-09-25 | 2015-12-03 | 国立大学法人 東京大学 | アルカリ金属、アルカリ土類金属又はアルミニウムをカチオンとする塩と、ヘテロ元素を有する有機溶媒とを含む電解液 |
JP2016162957A (ja) * | 2015-03-04 | 2016-09-05 | Jmエナジー株式会社 | リチウムイオンキャパシタ |
US9825335B2 (en) | 2013-05-16 | 2017-11-21 | Lg Chem, Ltd. | Non-aqueous electrolyte solution and lithium secondary battery including the same |
JPWO2017145677A1 (ja) * | 2016-02-26 | 2018-11-01 | 国立大学法人 東京大学 | 電解液 |
US10461365B2 (en) * | 2015-06-23 | 2019-10-29 | Nippon Shokubai Co., Ltd. | Conductive material and manufacturing method and purification method for same, and non aqueous electrolyte solution and antistatic agent using said conductive material |
JP2019192607A (ja) * | 2018-04-27 | 2019-10-31 | 株式会社日本触媒 | ヨウ化リチウムを含む電解液、及びそれを用いたリチウムイオン電池 |
US10580589B2 (en) | 2016-05-30 | 2020-03-03 | Taiyo Yuden Co., Ltd. | Lithium ion capacitor |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009187698A (ja) * | 2008-02-04 | 2009-08-20 | Gs Yuasa Corporation | 非水電解質電池及びその製造方法 |
JP2011082033A (ja) * | 2009-10-07 | 2011-04-21 | Mitsubishi Chemicals Corp | 非水系電解液二次電池モジュール |
JP2011150958A (ja) * | 2010-01-25 | 2011-08-04 | Sony Corp | 非水電解質および非水電解質電池 |
JP2013016456A (ja) * | 2011-06-07 | 2013-01-24 | Sony Corp | 非水電解質電池、電池パック、電子機器、電動車両、蓄電装置および電力システム |
-
2012
- 2012-02-24 JP JP2012039396A patent/JP6038463B2/ja active Active
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009187698A (ja) * | 2008-02-04 | 2009-08-20 | Gs Yuasa Corporation | 非水電解質電池及びその製造方法 |
JP2011082033A (ja) * | 2009-10-07 | 2011-04-21 | Mitsubishi Chemicals Corp | 非水系電解液二次電池モジュール |
JP2011150958A (ja) * | 2010-01-25 | 2011-08-04 | Sony Corp | 非水電解質および非水電解質電池 |
JP2013016456A (ja) * | 2011-06-07 | 2013-01-24 | Sony Corp | 非水電解質電池、電池パック、電子機器、電動車両、蓄電装置および電力システム |
Cited By (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPWO2014126256A1 (ja) * | 2013-02-18 | 2017-02-02 | 株式会社日本触媒 | 電解液及びこれを備えたリチウムイオン二次電池 |
US10978740B2 (en) | 2013-02-18 | 2021-04-13 | Nippon Shokubai Co., Ltd. | Electrolyte solution and lithium ion secondary battery provided with same |
WO2014126256A1 (ja) * | 2013-02-18 | 2014-08-21 | 株式会社日本触媒 | 電解液及びこれを備えたリチウムイオン二次電池 |
JP2015523701A (ja) * | 2013-05-16 | 2015-08-13 | エルジー・ケム・リミテッド | 非水性電解液及びこれを含むリチウム二次電池 |
US9825335B2 (en) | 2013-05-16 | 2017-11-21 | Lg Chem, Ltd. | Non-aqueous electrolyte solution and lithium secondary battery including the same |
JP2015216131A (ja) * | 2013-09-25 | 2015-12-03 | 国立大学法人 東京大学 | アルカリ金属、アルカリ土類金属又はアルミニウムをカチオンとする塩と、ヘテロ元素を有する有機溶媒とを含む電解液 |
JP2015079636A (ja) * | 2013-10-16 | 2015-04-23 | 学校法人 関西大学 | リチウムイオン二次電池 |
JP2016162957A (ja) * | 2015-03-04 | 2016-09-05 | Jmエナジー株式会社 | リチウムイオンキャパシタ |
US10461365B2 (en) * | 2015-06-23 | 2019-10-29 | Nippon Shokubai Co., Ltd. | Conductive material and manufacturing method and purification method for same, and non aqueous electrolyte solution and antistatic agent using said conductive material |
JPWO2017145677A1 (ja) * | 2016-02-26 | 2018-11-01 | 国立大学法人 東京大学 | 電解液 |
US10580589B2 (en) | 2016-05-30 | 2020-03-03 | Taiyo Yuden Co., Ltd. | Lithium ion capacitor |
JP2019192607A (ja) * | 2018-04-27 | 2019-10-31 | 株式会社日本触媒 | ヨウ化リチウムを含む電解液、及びそれを用いたリチウムイオン電池 |
JP7199157B2 (ja) | 2018-04-27 | 2023-01-05 | 株式会社日本触媒 | ヨウ化リチウムを含む電解液、及びそれを用いたリチウムイオン電池 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP6038463B2 (ja) | 2016-12-07 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6038463B2 (ja) | 非水電解液及びこれを用いた蓄電デバイス | |
US10868336B2 (en) | Non-aqueous electrolytic solution for lithium secondary battery or lithium ion capacitor, and lithium secondary battery or lithium ion capacitor using the same | |
CN104505535B (zh) | 一种高电压锂离子电池的非水电解液 | |
TWI509861B (zh) | A nonaqueous electrolyte battery electrolyte, and a nonaqueous electrolyte battery using the same | |
JP7311537B2 (ja) | 高電圧用途のためのフッ素化電解質及び正極材料を含むリチウムコバルト酸化物二次バッテリ | |
WO2015046175A1 (ja) | 二次電池用非水電解液及びリチウムイオン二次電池 | |
US20210234199A1 (en) | Non-aqueous liquid electrolyte composition | |
WO2012037805A1 (zh) | 一种改善锂离子电池高温电化学性能的非水电解液及其应用 | |
CN103078140A (zh) | 锂离子二次电池及其电解液 | |
JP6483943B2 (ja) | リチウム二次電池 | |
CN105845980B (zh) | 一种电解液及含有该电解液的锂离子电池 | |
CN111525190B (zh) | 电解液及锂离子电池 | |
JP6018820B2 (ja) | リチウム二次電池用非水電解液及びこれを備えたリチウム二次電池 | |
JP2014127370A (ja) | リチウム二次電池 | |
CN103515650A (zh) | 一种锂离子电池用非水电解液及其应用 | |
WO2022262230A1 (zh) | 非水电解液及其二次电池 | |
WO2015046174A1 (ja) | 非水電解液二次電池 | |
JP2015064990A (ja) | 二次電池用非水電解液およびリチウムイオン二次電池 | |
CN109841902A (zh) | 一种电解液及含有该电解液的二次电池 | |
JP2017004603A (ja) | 非水電解液およびそれを用いた非水系二次電池 | |
JP6097708B2 (ja) | 電解質及びそれを用いた二次電池 | |
JP2013145732A (ja) | リチウム二次電池 | |
JP5848587B2 (ja) | リチウム二次電池 | |
CN117219850A (zh) | 一种电解液和电池 | |
CN109119687A (zh) | 电解液及电化学储能装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20140905 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20150525 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20150602 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20150727 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20150901 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20160315 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20160516 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20161011 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20161102 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6038463 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |