JP2013101652A - 駅相互連絡システム - Google Patents

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Abstract

【課題】乗客、駅職員および乗務員が容易に相互連絡を行えるようにすることを目的とする。
【解決手段】駅相互連絡システム100は列車の扉が停止する場所毎に駅ホーム表示器200を備える。駅ホーム表示器200はカードリーダとタッチパネルとを備える。駅相互連絡システム100は、駅毎に駅サーバ111と駅務員室端末112とを備え、列車毎に運転席端末122を備える。さらに、中央装置131を備える。乗客または駅職員はICカードの読み取りとタッチパネルの操作とを行って駅ホーム表示器200に連絡内容を入力する。駅ホーム表示器200に入力された連絡内容は、駅サーバ111を介して自駅の駅務員室端末112に送信され、中央装置131を介して他駅の駅務員室端末112と特定列車の運転席端末122とに送信され、各端末に表示され、駅職員や乗務員に通知される。
【選択図】図5

Description

本発明は、例えば、IC(Integrated Circuit)カードを利用して乗客、駅職員および乗務員が相互連絡を行うための駅相互連絡システムに関するものである。
従来、列車を利用する交通弱者(例えば、車いす利用者や身体障害者)は、列車への乗車または列車からの降車を補助してもらうために、駅ホームや駅務員室で業務を行う駅職員に電話または口頭で補助を依頼している。
また、交通弱者が乗車する乗車駅の駅職員から交通弱者が降車する降車駅の駅職員への連絡は、電話や無線を用いて行われている。
また、交通弱者が乗車したことを降車駅や列車内へ連絡するシステム(特許文献1、2参照)や、交通弱者が座る席を確保するために優先席を制御するシステム(特許文献3参照)が提案されている。
特開2006−42239号公報 特開2004−164302号公報 特開2009−258835号公報
従来から行われている乗降時の補助を依頼する方法は、交通弱者が乗車駅に事前に電話連絡を入れるか又は乗車駅で駅職員を見つけて口頭で説明しなければならないため、交通弱者にとって不便である。また、列車に乗車した交通弱者は、既に降車駅を連絡しているため、他の駅で降車したくなっても降車駅を変更しづらい。
一方、特許文献1のシステムにおいて、交通弱者は携帯端末を用いて降車駅や乗車時間などの情報を通信センターに送信することができる。また、特許文献2のシステムにおいて、交通弱者は携帯端末から交通弱者の登録情報(身障者情報)を駅ホームの通信装置(ホーム装置)を介して駅サーバに送信することができる。
しかし、特許文献1、2のシステムは、交通弱者の情報を送信する手段が携帯端末であるため、携帯端末の操作になれていない高齢者などにとっては不便である。また、交通弱者が乗車する乗車駅の駅職員と交通弱者が降車する降車駅の駅職員との連絡に利用することもできない。
本発明は、例えば、乗客、駅職員および乗務員が容易に相互連絡を行えるようにすることを目的とする。
本発明の駅相互連絡システムは、
列車が停車する第1の停車駅の駅ホームに設置される複数の駅ホーム表示器と、前記第1の停車駅の駅サーバ装置と、第2の停車駅の駅サーバ装置とを有する。
前記複数の駅ホーム表示器のそれぞれの駅ホーム表示器は、
前記第1の停車駅の駅員の属性情報が記憶されるIC(Integrated Circuit)カードから前記第1の停車駅の駅員の属性情報を読み取るカードリーダと、
前記カードリーダにより前記第1の停車駅の駅員の属性情報が読み取られた場合に、所定の複数の連絡内容を表示し、表示した複数の連絡内容から特定の連絡内容を選択内容として選択させ、前記第1の停車駅の駅ホームに停車する複数の列車を表示し、表示した複数の列車から特定の列車を選択列車として選択させ、前記選択列車が停車する複数の停車駅を表示し、表示した複数の停車駅から特定の停車駅を前記第2の停車駅として選択させるタッチパネル装置と、
前記第1の停車駅の駅ホームに列車が停車した場合に前記駅ホーム表示器の設置場所に位置する前記選択列車の列車扉を識別するデータとして、前記駅ホーム表示器を識別する表示器ID(identifier)を記憶するメモリと、
前記タッチパネル装置で選択された選択内容と、前記タッチパネル装置で選択された選択列車を識別する列車番号と、前記メモリに記憶された表示器IDと、前記タッチパネル装置で選択された前記第2の停車駅を識別する停車駅IDと、を含んだ連絡内容データを前記第1の停車駅の駅サーバ装置へ送信する通信装置とを備える。
前記第1の停車駅の駅サーバ装置は、
列車番号と表示器IDとに対して車両を識別する車両番号と列車扉を識別する列車扉番号とを対応付けた表示器情報を記憶した記憶部を備え、前記連絡内容データを受信し、受信した前記連絡内容データに含まれる列車番号と表示器IDとに対応する車両番号と列車扉番号とを前記表示器情報に基づいて特定し、特定した車両番号と、特定した列車扉番号と、前記連絡内容データに含まれる選択内容と、前記連絡内容データに含まれる停車駅IDとを含んだ新たな連絡内容データを送信する。
前記第2の停車駅の駅サーバ装置は、前記新たな連絡内容データを受信する。
本発明によれば、例えば、第1の停車駅の駅職員(駅員)がICカードを利用して駅ホーム表示器から第2の停車駅の駅職員と容易に連絡を取ることができる。
実施の形態1における駅相互連絡システム100の駅ホーム102を示した図。 実施の形態1における駅ホーム表示器200の機能構成図。 実施の形態1における駅ホーム表示器200のメニュー画面220の表示例を示す図。 実施の形態1における項目画面221の画面遷移の例を示す図。 実施の形態1における駅相互連絡システム100の構成図。 実施の形態1における駅ホーム表示器200のハードウェア資源の一例を示す図。 実施の形態1における(1)乗客からの連絡の流れを示す図。 実施の形態1における(2)駅職員からの連絡の流れを示す図。 実施の形態1における(3)乗務員からの連絡の流れを示す図。 実施の形態1における駅ホーム表示器200の別形態を示す図。
実施の形態1.
乗客(特に交通弱者)、駅職員および乗務員がIC(Integrated Circuit)カードを利用して相互に連絡を取るための駅相互連絡システムの一例について説明する。
実施の形態において、列車を利用する人を「乗客」、駅で勤務する人を「駅職員」、列車内で勤務する人を「乗務員」という。
特に、車いす利用者、身体障害者、妊婦、高齢者、ペースメーカー使用者など、列車を利用する際に何らかの配慮を必要とする乗客を「交通弱者」という。また、交通弱者以外の乗客を「一般客」という。
図1は、実施の形態1における駅相互連絡システム100の駅ホーム102を示した図である。
実施の形態1における駅相互連絡システム100の駅ホーム102について、図1に基づいて説明する。
駅相互連絡システム100の駅ホーム102(駅のプラットホーム)には、駅101に到着した列車120が駅ホーム102に停車したときに列車扉121(列車120の扉・出入口)が位置する場所毎に、駅ホーム表示器200を設置する。
例えば、駅利用者が線路に落ちることを防ぐために落下防止柵103を駅ホーム102に設けている場合、列車扉121と連動して開閉する部分の脇に駅ホーム表示器200を設置するとよい。
なお駅ホーム表示器200は、駅ホーム102の中央付近(例えば左右に1番線の線路と2番線の線路とが存在するホームの中央寄りの位置)に設置してもよい。この場合、駅ホーム表示器200は、複数の線路に入線する列車に関する連絡に対応する。
駅ホーム表示器200は、カードリーダライタ(以下、カードリーダ201という)とタッチパネルディスプレイ装置(以下、タッチパネル202という)とを備える。
また、駅ホーム102には、駅ホーム102を撮像する監視カメラ105を設置する。
乗客および駅職員は、駅相互連絡システム用のICカードを所持する。ICカードはデータを記憶するメモリを備える。以下、駅相互連絡システム用のICカードを「利用者カード209」という。
利用者カード209のメモリには、予め、利用者カード209の所有者(交通弱者、一般客または駅職員)を識別する識別子や所有者の属性を示す属性情報を登録しておく。以下、利用者カードのメモリに登録された識別子を「利用者ID」といい、利用者カードのメモリに登録された属性情報を「利用者属性」という。
例えば、所有者の種別(交通弱者、一般客または駅職員)を示す利用者種別、交通弱者の種別(例えば、車いす利用者、身体障害者、妊婦、高齢者、ペースメーカー使用者)を示す交通弱者種別、所有者の住所・氏名・性別・生年月日は、利用者属性の一例である。
駅相互連絡システム100において、Suica(登録商標)やPASMO(登録商標)などの記名式交通ICカードに利用者IDや利用者属性を登録し、記名式交通ICカードを利用者カード209として利用するとよい。記名式交通ICカードとは、駅101の改札で運賃を自動精算するために使用されるICカードのうち、所有者の個人情報(氏名、生年月日など)を登録したICカードである。記名式交通ICカードは、列車以外の交通機関(例えば、バス)での運賃精算や買い物時の代金の支払いにも使用される。
つまり、乗客(または駅職員)は、一枚の記名式交通ICカードを所持するだけで、列車120に乗車することもできるし、駅相互連絡システム100を利用することもできる。
乗客または駅職員は、駅職員や乗務員に連絡したいことがある場合、所持している利用者カード209を駅ホーム表示器200のカードリーダ201にかざした後、タッチパネル202に表示される画面に従って連絡内容を入力する。
駅ホーム表示器200に入力された連絡内容は、駅ホーム表示器200が操作された駅101の駅務員室に設置される駅務員室端末、他の駅の駅務員室に設置される駅務員室端末および列車の運転席に設置される運転席端末にデータとして送信され、各駅の駅職員および列車の乗務員に通知される。
図2は、実施の形態1における駅ホーム表示器200の機能構成図である。
実施の形態1における駅ホーム表示器200の機能構成について、図2に基づいて説明する。
駅ホーム表示器200は、利用者種別判定部211(利用者判定部の一例)、画面表示部212、連絡内容通信部213および表示器記憶部219を備える。
利用者種別判定部211は、カードリーダ201が利用者カード209から読み取った利用者種別に基づいて、利用者カード209の所有者が交通弱者と一般客と駅職員とのうちいずれに該当するかをCPU(Central Processing Unit)を用いて判定する。
以下、利用者カード209の所有者を「システム利用者」という。
画面表示部212は、利用者種別判定部211の判定結果に応じて、システム利用者の種別に対応した専用のメニュー画面をタッチパネル202に表示する。メニュー画面は、連絡内容の種類を選択させるための画面であり、連絡内容の種類を記した選択ボタンを含む。
メニュー画面のデータは、表示器記憶部219に予め記憶する。
図3は、実施の形態1における駅ホーム表示器200のメニュー画面220の表示例を示す図である。
図3(1)に交通弱者用のメニュー画面220aを示し、図3(2)に一般客用のメニュー画面220bを示し、図3(3)に駅職員用のメニュー画面220cを示す。
交通弱者、一般客または駅職員は、駅ホーム表示器200のカードリーダ201に利用者カード209をかざすことにより、タッチパネル202にメニュー画面220a〜cを表示させる。
メニュー画面220a〜cは、連絡内容の種類を記した選択ボタン229を一覧表示した画面である。
メニュー画面220a〜cに表示する連絡内容の種類(選択ボタン229の表記)は、(1)交通弱者用のメニュー画面220aと(2)一般客用のメニュー画面220bと(3)駅職員用のメニュー画面220cとのそれぞれで異なる。
図3(1)〜(3)に示した連絡内容の種類について説明する。
「乗車連絡」とは、交通弱者が列車に乗車することを列車内の乗客に知らせるための連絡である。
「乗降車補助依頼」とは、交通弱者が列車に乗車する際または交通弱者が列車から降車する際に交通弱者を補助するための連絡である。
「忘れ物捜索依頼」とは、列車内に忘れられた乗客の忘れ物を捜すための連絡である。
「駅員呼出し」とは、駅職員を呼び出すための連絡である。
「対処報告」とは、乗降車補助依頼や忘れ物捜索依頼や駅員呼出しなどの連絡に対処したことを報告するための連絡である。
図3に示したメニュー画面220a〜cおよび連絡内容の種類は一例である。連絡内容に図3以外の種類を加えてもよいし、連絡内容の種類の組み合わせを図3の組み合わせとは異なる組み合わせにしても構わない。
交通弱者、一般客または駅職員は、メニュー画面220a〜cに表示された複数の選択ボタン229のうちいずれかの選択ボタン229を押下することにより、連絡内容の種類を選択および入力する。
図2に戻り、画面表示部212の説明を続ける。
画面表示部212は、メニュー画面で選択された連絡内容の種類に応じて、連絡項目を選択させる項目画面を遷移させながらタッチパネル202に表示する。項目画面は、連絡項目を記した選択ボタン229を一覧表示した画面である。連絡項目とは、連絡内容を構成する項目(連絡内容の詳細を指定する項目)である。
項目画面のデータや項目画面の遷移順序を表した遷移表データは、表示器記憶部219に予め記憶されているものとする。
図4は、実施の形態1における項目画面221の画面遷移の例を示す図である。
実施の形態1における項目画面221の画面遷移の例について、図4に基づいて説明する。
図4(1)は、交通弱者用のメニュー画面220aを示している。
(2)メニュー画面220aで「乗降車補助依頼」が選択された場合、交通弱者が乗車する乗車列車を選択させる項目画面221aを表示する。項目画面221aは、当該駅ホーム102の列車識別情報を記した選択ボタン229を一覧表示した画面である。当該駅ホーム102の列車識別情報とは、利用者カード209を読み取った駅ホーム表示器200が設置されている駅ホーム102にこれから到着する列車120を識別する情報(列車番号、発着時刻、行先など)である。
(3)乗車列車が選択された後、交通弱者が乗車列車から降車する降車駅を選択させる項目画面221bを表示する。項目画面221bは、乗車列車が停車する駅の駅名を記した選択ボタン229を一覧表示した画面である。
駅毎に設置するサーバ装置(駅サーバ111)が列車情報(列車識別情報、停車駅の駅名一覧など)を管理し、連絡内容通信部213が駅サーバ111から列車情報を取得し、画面表示部212が列車情報に基づいて項目画面221a、bを表示してもよい。
交通弱者は、(2)項目画面221aでいずれかの選択ボタン229を押下して乗車列車を選択し、(3)項目画面221bでいずれかの選択ボタン229を押下して降車駅を選択する。
メニュー画面220a〜c(図3参照)で「乗降車補助依頼」以外の連絡内容が選択された場合、「乗降車補助依頼」が選択された場合と同様に、所定の項目画面221をタッチパネル202に表示し、所定の連絡項目をシステム利用者に選択させる。
例えば、メニュー画面220a〜cで「乗車連絡」が選択された場合、項目画面221aで乗車列車を選択させ、項目画面221bで降車駅を選択させる。
メニュー画面220a〜cで「忘れ物捜索依頼」が選択された場合、第1の項目画面221で乗客が乗車していた乗車列車を選択させる。第1の項目画面221は、当該駅ホーム102の列車識別情報を記した選択ボタン229を一覧表示した画面である。ここでの当該駅ホーム102の列車情報は、当該駅ホーム102にこれまでに到着した列車120を識別する情報である。
次に、第2の項目画面221で忘れ物を選択させる。第2の項目画面221は、傘、かばんなどの主な忘れ物を記した選択ボタン229とその他の忘れ物を選択させるために「その他」と記された選択ボタン229とを含む。
第2の項目画面221で「その他」以外の忘れ物が選択された場合、第3〜第nの項目画面221で忘れ物の特徴を選択させる。例えば、第3の項目画面221で色を選択させ、第4の項目画面221で大きさを選択させる。第2の項目画面221で「その他」が選択された場合、第3の項目画面221にキーボードを表示し、忘れ物名を入力させる。
メニュー画面220a、bで「駅員呼出し」が選択された場合、項目画面221で呼出し理由を選択させる。また、項目画面221を表示しなくても構わない。つまり、呼出し理由を選択させなくても構わない。
メニュー画面220cで「対処報告」が選択された場合、対処した連絡内容の種類(乗降車補助依頼、忘れ物捜索依頼、駅員呼出しなど)を第1の項目画面221で選択させ、対処した連絡内容を第2の項目画面221で選択させる。
第2の項目画面221は、当該駅101に関係する連絡内容を記した選択ボタン229を一覧表示した画面である。当該駅101に関係する連絡内容とは、当該駅101が連絡元の駅(駅ホーム表示器200に連絡内容が入力された駅)または連絡先の駅(例えば、交通弱者の降車駅)に該当する連絡内容である。当該駅101に関係する連絡内容の一覧データは駅サーバ111が管理する。そして、駅ホーム表示器200の連絡内容通信部213が連絡内容の一覧データを駅サーバから取得し、画面表示部212が連絡内容の一覧データに基づいて第2の項目画面221を表示する。
図2に戻り、駅ホーム表示器200の機能構成の説明を続ける。
連絡内容通信部213は、メニュー画面220で選択された連絡内容の種類と、項目画面221で選択された連絡項目と、自駅ホーム表示器200を識別する表示器IDとを含む連絡内容データ230を生成し、生成した連絡内容データ230を駅毎に設置される駅サーバ111へ通信装置を用いて送信する。駅サーバ111は、駅ホーム表示器200から送信された連絡内容データ230を管理する装置である。駅サーバ111については後述する。
表示器記憶部219は、駅ホーム表示器200で使用する各種データを記憶装置(メモリ)を用いて記憶する。
例えば、表示器記憶部219は、メニュー画面220や項目画面221のデータを記憶する。
また、表示器記憶部219は、駅ホーム表示器200を識別する表示器IDを記憶する。
図5は、実施の形態1における駅相互連絡システム100の構成図である。
実施の形態1における駅相互連絡システム100の構成について、図5に基づいて説明する。
駅相互連絡システム100は、図1で説明したように、各駅101のプラットホーム(駅ホーム102)に複数の駅ホーム表示器200を備える。駅ホーム表示器200は、到着した列車の扉が停止する場所毎に設置される。
さらに、駅相互連絡システム100は、駅毎にサーバ装置(駅サーバ111)および構内CCTVシステム113(CCTV:Closed−circuit Television)を備え、駅務員室に端末装置(駅務員室端末112)を備える。
駅サーバ111は、駅ホーム表示器200、駅務員室端末112、構内CCTVシステム113および後述する中央装置131と通信する。
構内CCTVシステム113は、駅ホーム102に設置される監視カメラ105と、監視カメラ105を制御して監視カメラ105に撮像させた駅ホーム102の監視画像を記憶する監視カメラ制御装置とを有する。
駅務員室端末112は、駅サーバ111と通信し、駅ホーム表示器200に入力された連絡内容や監視カメラ105が撮像した監視画像を表示する。
駅相互連絡システム100は、列車毎に列車情報管理装置(TIMS126)を備え、各列車の運転席に端末装置(運転席端末122)を備える。また、駅相互連絡システム100は、車両毎に車両内を撮像する監視カメラ123、アナウンスを流すアナウンス装置124、乗客に提供する情報を表示するディスプレイ装置125、車両内の重量を計測する重量計127などを備える。
TIMS126は、列車120の扉、空調、ブレーキなどを制御する。
運転席端末122は、列車120の運行状況、中央システム130からの指令内容、駅101からの連絡内容、監視カメラ123が撮像した監視画像などを表示する。
駅相互連絡システム100は、中央装置131、列車ダイヤ管理装置132、指令端末133などを有する中央システム130を備える。
中央装置131は、列車ダイヤ管理装置132や指令端末133を制御する。また、中央装置131は、駅サーバ111や運転席端末122と通信する。
列車ダイヤ管理装置132は、各列車120の運行表データ(運行ダイヤ)を管理する。
指令端末133は、指令者が乗務員や駅職員と連絡を取るために使用する端末装置である。
駅相互連絡システム100において、駅ホーム表示器200に入力された連絡内容は、駅サーバ111を介して当該駅の駅務員室端末112にデータとして送信され、駅務員室端末112によって表示または音声出力され、当該駅の駅職員に通知される。
さらに、連絡内容は、駅サーバ111と中央装置131とを介して他の駅の駅務員室端末112にデータとして送信され、駅務員室端末112によって表示または音声出力され、他の駅の駅職員に通知される。
さらに、連絡内容は、駅サーバ111と中央装置131とを介して列車120の運転席端末122にデータとして送信され、運転席端末122によって表示または音声出力され、列車120の乗務員に通知される。
図6は、実施の形態1における駅ホーム表示器200のハードウェア資源の一例を示す図である。
図6において、駅ホーム表示器200は、CPU911(Central Processing Unit)を備えている。CPU911は、バス912を介してROM913、RAM914、通信装置915、タッチパネル202(表示装置、入力装置の一例)、カードリーダ201と接続され、これらのハードウェアデバイスを制御する。
駅相互連絡システム100のその他の装置(駅サーバ111など)は、駅ホーム表示器200と同様に、CPU911、ROM913、RAM914、通信装置915、表示装置、入力装置、磁気ディスク装置などのハードウェアを備える。
また、駅相互連絡システム100のその他の装置は、通信部、制御部、表示部、記憶部などの機能を備える。
通信装置915は、駅相互連絡システム用の通信網に有線または無線で接続している。LAN(Local Area Network)、インターネット、電話回線は駅相互連絡システム用の通信網の一例である。
ROM913、RAM914または磁気ディスク装置には、OS(オペレーティングシステム)、プログラム群、ファイル群が記憶されている。
プログラム群には、実施の形態において「〜部」として説明する機能を実行するプログラムが含まれる。プログラムは、CPU911により読み出され実行される。すなわち、プログラムは、「〜部」としてコンピュータを機能させるものであり、また「〜部」の手順や方法をコンピュータに実行させるものである。
ファイル群には、実施の形態において説明する「〜部」で使用される各種データ(入力、出力、判定結果、計算結果、処理結果、IDなど)が含まれる。
実施の形態において構成図およびフローチャートに含まれている矢印は主としてデータや信号の入出力を示す。
実施の形態において「〜部」として説明するものは「〜回路」、「〜装置」、「〜機器」であってもよく、また「〜ステップ」、「〜手順」、「〜処理」であってもよい。すなわち、「〜部」として説明するものは、ファームウェア、ソフトウェア、ハードウェアまたはこれらの組み合わせのいずれで実装されても構わない。
次に、駅相互連絡システム100における乗客、駅職員および乗務員の相互連絡の流れについて説明する。
以下、連絡内容(種類、連絡項目)が選択された駅ホーム表示器200の設置駅を「連絡元の駅」といい、連絡内容の連絡項目として選択された駅(例えば、交通弱者の降車駅)を「連絡先の駅」という。また、連絡内容の連絡項目として選択された列車(例えば、交通弱者の乗車列車)を「連絡先の列車」という。
図7は、実施の形態1における(1)乗客からの連絡の流れを示す図である。
実施の形態1における(1)乗客からの連絡の流れについて、図7に基づいて説明する。
S101において、乗客は、列車に乗車する場所または列車から降車した場所に設置されている駅ホーム表示器200のカードリーダ201に利用者カード209をかざす。
そして、乗客は、駅ホーム表示器200のタッチパネル202を操作(選択ボタン229の押下)して連絡内容の種類と連絡項目とを選択する。
S102において、駅ホーム表示器200の通信装置は、乗客により選択された連絡内容の種類と連絡項目とを含み、駅ホーム表示器200の表示器IDを含む連絡内容データ230を自駅の駅サーバ111へ送信する。
連絡内容データ230には、利用者カード209の読み取り日時、通信日時、利用者カード209から読み取られた利用者ID・利用者属性などを含めてもよい。
S103において、駅サーバ111の通信部は連絡内容データ230を受信する。
駅サーバ111の制御部は、連絡内容データ230に識別子としてユニークな連絡IDを設定する。また、駅サーバ111の制御部は、自駅を識別する駅名と、連絡内容データ230に含まれる表示器IDに対応する車両番号と列車扉番号とを連絡内容データ230に設定する。車両番号と列車扉番号とは、列車番号と表示器IDとに対応付けて予め記憶部に記憶されているものとする。列車番号は連絡内容データ230に連絡項目(列車識別情報)として含まれる。
なお列車番号と表示器IDとに対して車両番号と列車扉番号とを対応付けた表示器情報は、駅サーバ111が保有するダイヤ情報(列車番号と運行時間情報を含む列車運行計画情報)とホーム停車位置情報(列車番号毎の停車位置情報)と駅ホーム表示器200の位置情報とに基づき、駅サーバ111内で構成され、記憶される。列車毎のホーム停車位置と駅ホーム表示器200の所在位置とを特定することにより、表示器IDと対応する車両番号と列車扉番号とが確定できる。
また駅ホーム表示器200が駅ホーム102の中央付近に位置し、複数の列車に対応するように構成する場合でも、列車番号と表示器IDが特定できれば、表示器IDと対応する車両番号と列車扉番号とが確定できる。
駅サーバ111の記憶部は制御部により連絡IDなどが設定された連絡内容データ230を記憶する。
駅サーバ111の通信部は制御部により連絡IDなどが設定された連絡内容データ230を自駅の駅務員室端末112と中央システム130の中央装置131とに送信する。但し、連絡内容データ230が連絡項目として乗車列車や降車駅を含まない場合、駅サーバ111の通信部は連絡内容データ230を中央装置131に送信しなくてよい。
S104において、駅務員室端末112の通信部は連絡内容データ230を受信し、駅務員室端末112の表示部はこれまでに受信された連絡内容データ230を画面に一覧表示する。
S105において、駅務員室の駅職員は、駅務員室端末112に表示された連絡内容データ230を確認し、乗客からの連絡に対処する。
例えば、車いす利用者の「乗降車補助依頼」の連絡内容データ230が駅務員室端末112に表示された場合、駅務員室の駅職員は、車いす利用者の乗車を補助するために乗車列車の到着時刻に合わせて渡し板を持って車いす利用者の乗車場所へ移動する。車いす利用者の乗車場所とは、車いす利用者が操作した駅ホーム表示器200の設置場所である。駅ホーム表示器200は連絡内容データ230に含まれる表示器IDによって判断される。
また、交通弱者の「乗車連絡」の連絡内容データ230が駅務員室端末112に表示された場合、駅務員室の駅職員は、駅務員室端末112を操作して当該駅ホーム表示器200の設置場所を映した監視画像を表示し、乗車を補助した方が良いか否かを判断し、必要であれば当該駅ホーム表示器200の設置場所へ移動して交通弱者の乗車を補助する。
S106において、中央装置131の通信部は連絡内容データ230を受信する。
中央装置131の制御部は、連絡内容データ230に含まれる連絡項目に基づいて、連絡先の列車および駅を特定する。
中央装置131の通信部は、制御部により特定された連絡先の列車の運転席端末122と、制御部により特定された連絡先の駅の駅サーバ111とに連絡内容データ230を送信する。
S107において、連絡先の列車の運転席端末122の通信部は連絡内容データ230を受信し、運転席端末122の表示部は連絡内容データ230を画面に表示する。
S108において、連絡先の列車の乗務員は、運転席端末122の画面に表示された連絡内容データ230を確認し、乗客からの連絡に対処する。
例えば、交通弱者の「乗車連絡」や「乗降車補助依頼」が運転席端末122に表示された場合、乗車列車の乗務員は、運転席端末122を操作して交通弱者が乗車した車両に交通弱者種別に対応したアナウンスを放送する。交通弱者が乗車した車両は連絡内容データ230に含まれる車両番号によって判断される。
アナウンスの一例として「ペースメーカを使用しているお客様がXX駅から乗車されるので携帯電話の電源をお切りください」、「妊婦さんがXX駅から乗車されるので座席をお譲りください」、「車いすを利用するお客様がXX駅から乗車されるので扉付近を広く空けてお待ちください」などが挙げられる。「XX駅」は連絡内容データ230に含まれる駅名(連絡元の駅)である。
乗務員は、運転席端末122を操作して交通弱者が乗車する車両内を映した監視画像を表示し、アナウンスの要否を判断してもよい。車両内が空いている場合には「座席をお譲りください」「扉付近を広く空けてお待ちください」などのアナウンスは不要だからである。
運転席端末122の制御部が重量計127によって計測された車両の重量に基づいて車両の混み具合を判定し、運転席端末122の表示部が制御部によって判定された車両の混み具合を画面に表示し、乗務員が画面に表示された車両の混み具合に基づいてアナウンスの要否を判定してもよい。
また、運転席端末122の制御部が車両の混み具合に基づいてアナウンスの要否を判定し、アナウンスが必要な場合に運転席端末122の制御部がアナウンスの音声データを車両のアナウンス装置124へ送信して車両にアナウンスを放送してもよい。アナウンスの音声データは運転席端末122の記憶部に予め記憶する。
また、車両のディスプレイ装置125にアナウンス内容を表示してもよい。
例えば、乗客の「忘れ物捜索依頼」の連絡内容データ230が運転席端末122の画面に表示された場合、乗車列車の乗務員は、乗客が降車した車両へ移動し、乗客が降車した列車扉付近を捜索する。乗客が降車した車両は連絡内容データ230に含まれる車両番号によって判断され、乗客が降車した列車扉121は連絡内容データ230に含まれる列車扉番号によって判断される。
S109において、連絡先の駅の駅サーバ111の通信部は連絡内容データ230を受信し、受信した連絡内容データ230を自駅の駅務員室端末112に送信する。
また、駅サーバ111の記憶部は、連絡内容データ230を記憶する。
S110において、駅務員室端末112の通信部は連絡内容データ230を受信し、駅務員室端末112の表示部はこれまでに受信された連絡内容データ230を画面に一覧表示する。
S111において、駅務員室の駅職員は、駅務員室端末112に表示された連絡内容データ230を確認し、乗客からの連絡に対処する。
例えば、車いす利用者の「乗降車補助依頼」が駅務員室端末112に表示された場合、駅職員は、車いす利用者の降車を補助するために乗車列車の到着時刻に合わせて渡し板を持って車いす利用者の降車場所へ移動する。車いす利用者の降車場所は連絡内容データ230に含まれる車両番号と列車扉番号によって判断される。
図8は、実施の形態1における(2)駅職員からの連絡の流れを示す図である。
実施の形態1における(2)駅職員からの連絡の流れについて、図8に基づいて説明する。
S201において、駅職員は、乗客が乗車する場所または乗客が降車した場所に設置されている駅ホーム表示器200のカードリーダ201に利用者カード209をかざす。
そして、駅職員は、駅ホーム表示器200のタッチパネル202を操作して連絡内容の種類と連絡項目とを選択する。
例えば、利用者カード209を所持していない交通弱者から乗車の補助をお願いされた場合、駅職員は、交通弱者が乗車する場所に設置されている駅ホーム表示器200のタッチパネル202を操作し、連絡内容の種類「乗降車補助依頼」と交通弱者が乗車する乗車列車と交通弱者が降車する降車駅とを選択する。
また、乗降車補助依頼や駅員呼出しなどの連絡に対応した場合、駅職員は、駅ホーム表示器200のタッチパネル202を操作し、連絡内容の種類「対処報告」と対処した連絡内容とを選択し、連絡内容の対処状況を「対処済み」にする。
S202〜S211は、(1)乗客からの連絡の流れのS102〜S111と同様である。
但し、連絡内容の種類が「対処報告」である場合、連絡元の駅と連絡先の駅とにおいて、駅サーバ111の制御部は、対処された連絡内容の連絡内容データ230を記憶部から検索し、当該連絡内容データ230に「対処済み」を示すフラグを設定する。「対応済み」のフラグを設定する代わりに当該連絡内容データ230を記憶部から削除してもよい。
また、連絡元の駅と連絡先の駅とにおいて、駅務員室端末112の表示部は当該連絡内容が対処済みであることを画面に表示し、駅職員は連絡内容の対処状況を確認する。
図9は、実施の形態1における(3)乗務員からの連絡の流れを示す図である。
実施の形態1における(3)乗務員からの連絡の流れについて、図9に基づいて説明する。
S301において、乗務員は、運転席端末122を操作して連絡内容の種類と連絡項目とを選択する。選択方法は駅ホーム表示器200による選択方法と同様である。
例えば、乗務員は、車内の病人の引受け依頼や忘れ物の引受け依頼を連絡内容の種類として選択し、依頼先の駅(連絡先の駅)と車両番号とを連絡項目として選択する。
また、乗務員は、交通弱者から降車駅の変更を口頭でお願いされた場合、乗降車補助の変更依頼を連絡内容の種類として選択し、降車駅を変更する連絡内容と変更後の降車駅とを連絡項目として選択する。
S302において、運転席端末122の通信部は、連絡内容データ230を中央装置131に送信する。
S303において、中央装置131の通信部は連絡内容データ230を受信する。
中央装置131の制御部は連絡内容データ230の連絡項目に基づいて送信先の駅サーバ111を特定し、通信部は特定された駅サーバ111に連絡内容データ230を送信する。
S304において、駅サーバ111は連絡内容データ230を受信し、受信した連絡内容データ230を駅務員室端末112に送信する。
S305において、駅務員室端末112の通信部は連絡内容データ230を受信し、表示部は連絡内容データ230を画面に表示する。
S306において、駅職員は、駅務員室端末112の画面に表示された連絡内容データ230に対処する。
例えば、駅職員は、当該列車120の到着時刻に合わせて当該車両の停車位置へ移動し、病人または忘れ物を引き受ける。
実施の形態1において、駅ホーム表示器200は、タッチパネル202の代わりに、メニュー画面220や項目画面221を表示する表示装置と連絡内容を選択するための入力装置(ボタン、キーボードなど)とを備えても構わない。
図10は、実施の形態1における駅ホーム表示器200の別形態を示す図である。
図10に示すように、駅ホーム表示器200は複数のカードリーダ201a〜cを備え、各カードリーダ201a〜cに対応させてメニュー画面220や項目画面221の選択項目を表示しても構わない。
乗客または駅職員は、選択ボタンを押下して連絡内容の種類または連絡項目を選択する代わりに、選択したい連絡内容の種類または連絡項目に対応するカードリーダに利用者カード209をかざす。
実施の形態1において、例えば、以下のような駅相互連絡システム100について説明した。
駅相互連絡システム100は、タッチパネルディスプレイ(タッチパネル202)とカードリーダライタ(カードリーダ201)とを備える案内表示器(駅ホーム表示器200)を駅ホームに配置したシステムである。
駅相互連絡システム100は、ICカード(利用者カード209)を利用して乗客、駅職員および乗務員が互いの行動連絡を行うためのものである。ICカードを利用することにより本人認証を行動連絡と同時に行うことができる。
乗客として特に交通弱者を対象とし、障害者手帳や母子手帳などの公的証明書の情報をSuica(登録商標)やPASMO(登録商標)などの記名式交通ICカードに記録しておく。これにより、乗客から案内表示器経由で行動連絡が入った場合に迅速に乗客の安全確保を図ることができる。
100 駅相互連絡システム、101 駅、102 駅ホーム、103 落下防止柵、105 監視カメラ、111 駅サーバ、112 駅務員室端末、113 構内CCTVシステム、120 列車、121 列車扉、122 運転席端末、123 監視カメラ、124 アナウンス装置、125 ディスプレイ装置、126 TIMS、127 重量計、130 中央システム、131 中央装置、132 列車ダイヤ管理装置、133 指令端末、200 駅ホーム表示器、201 カードリーダ、202 タッチパネル、209 利用者カード、211 利用者種別判定部、212 画面表示部、213 連絡内容通信部、219 表示器記憶部、220 メニュー画面、221 項目画面、229 選択ボタン、230 連絡内容データ、911 CPU、912 バス、913 ROM、914 RAM、915 通信装置。

Claims (6)

  1. 列車が停車する第1の停車駅の駅ホームに設置される複数の駅ホーム表示器と、前記第1の停車駅の駅サーバ装置と、第2の停車駅の駅サーバ装置とを有する駅相互連絡システムであって、
    前記複数の駅ホーム表示器のそれぞれの駅ホーム表示器は、
    前記第1の停車駅の駅員の属性情報が記憶されるIC(Integrated Circuit)カードから前記第1の停車駅の駅員の属性情報を読み取るカードリーダと、
    前記カードリーダにより前記第1の停車駅の駅員の属性情報が読み取られた場合に、所定の複数の連絡内容を表示し、表示した複数の連絡内容から特定の連絡内容を選択内容として選択させ、前記第1の停車駅の駅ホームに停車する複数の列車を表示し、表示した複数の列車から特定の列車を選択列車として選択させ、前記選択列車が停車する複数の停車駅を表示し、表示した複数の停車駅から特定の停車駅を前記第2の停車駅として選択させるタッチパネル装置と、
    前記第1の停車駅の駅ホームに列車が停車した場合に前記駅ホーム表示器の設置場所に位置する前記選択列車の列車扉を識別するデータとして、前記駅ホーム表示器を識別する表示器ID(identifier)を記憶するメモリと、
    前記タッチパネル装置で選択された選択内容と、前記タッチパネル装置で選択された選択列車を識別する列車番号と、前記メモリに記憶された表示器IDと、前記タッチパネル装置で選択された前記第2の停車駅を識別する停車駅IDと、を含んだ連絡内容データを前記第1の停車駅の駅サーバ装置へ送信する通信装置とを備え、
    前記第1の停車駅の駅サーバ装置は、
    列車番号と表示器IDとに対して車両を識別する車両番号と列車扉を識別する列車扉番号とを対応付けた表示器情報を記憶した記憶部を備え、前記連絡内容データを受信し、受信した前記連絡内容データに含まれる列車番号と表示器IDとに対応する車両番号と列車扉番号とを前記表示器情報に基づいて特定し、特定した車両番号と、特定した列車扉番号と、前記連絡内容データに含まれる選択内容と、前記連絡内容データに含まれる停車駅IDとを含んだ新たな連絡内容データを送信し、
    前記第2の停車駅の駅サーバ装置は、前記新たな連絡内容データを受信する
    ことを特徴とする駅相互連絡システム。
  2. 前記第1の停車駅の駅サーバ装置から前記新たな連絡内容データを受信し、受信した前記新たな連絡内容データを前記連絡内容データに含まれる停車駅IDで識別される前記第2の停車駅の駅サーバ装置へ送信する中央装置を有する
    ことを特徴とする請求項1記載の駅相互連絡システム。
  3. 前記選択列車の運転席に設置され、前記中央装置から前記新たな連絡内容データを受信し、受信した前記新たな連絡内容データを表示する運転席端末装置を有する
    ことを特徴とする請求項2記載の駅相互連絡システム。
  4. 前記第1の停車駅の駅サーバ装置から前記選択内容を含んだデータを受信し、受信したデータを表示する前記第1の停車駅の駅員用の端末装置を有する
    ことを特徴とする請求項1から請求項3いずれかに記載の駅相互連絡システム。
  5. 前記第2の停車駅の駅サーバ装置から前記新たな連絡内容データを受信し、受信した前記新たな連絡内容データを表示する前記第2の停車駅の駅員用の端末装置を有する
    ことを特徴とする請求項1から請求項4いずれかに記載の駅相互連絡システム。
  6. 前記カードリーダは、前記第1の停車駅から乗車する乗客の属性情報が記憶されるICカードから前記乗客の属性情報を読み取り、
    前記駅ホーム表示器は、さらに、
    前記カードリーダにより読み取られた属性情報に基づいて、前記カードリーダにより読み取られた属性情報が前記第1の停車駅の駅員の属性情報と前記乗客の属性情報とのいずれであるかを判定する利用者判定部を備え、
    前記タッチパネル装置は、前記利用者判定部により前記第1の停車駅の駅員の属性情報が読み取られたと判定された場合、駅員用の複数の連絡内容を表示し、表示した複数の連絡内容から特定の連絡内容を選択内容として選択させ、前記利用者判定部により前記乗客の属性情報が読み取られたと判定された場合、乗客用の複数の連絡内容を表示し、表示した複数の連絡内容から特定の連絡内容を選択内容として選択させる
    ことを特徴とする請求項1から請求項5いずれかに記載の駅相互連絡システム。
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