JP6306110B2 - エレベーターシステム - Google Patents

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Description

本発明は、エレベーターシステムに関し、特に、特定人のエレベーター利用を制限するエレベーターシステムに関する。
認知症患者等を介護する病院や介護施設におけるエレベーターのかご呼び登録装置は、認知症患者がエレベーターを利用して建物外に出て行くことを防ぐため、エレベーター乗場の呼びボタンを所定の操作手順や暗証番号の入力等により操作した場合にのみかご呼び登録ができるようにして、かごをエレベーター乗場階に呼び寄せるようになっていた。
しかし、一部の認知症患者は、所定の操作手順や暗証番号を覚えて、エレベーターを使用することがあった。操作手順や暗証番号を変更することにより対応できるが、操作手順や暗証番号の変更に手間がかかり、また、操作手順や暗証番号を頻繁に変更すると、通常の利用者が操作手順や暗証番号を間違えてしまうこともあった。
そこで、病院や介護施設において、特許文献1、2に記載されているように、無線端末装置、例えば、RFIDタグを使用してエレベーターのかご呼び登録を行う技術を採用することが考えられている。この技術によれば、RFIDタグを携帯している利用者のみがエレベーターのかご呼び登録を行うことができる。
特表2008−504193号公報 再公表2009/107206号公報
無線端末装置によるエレベーターのかご呼び登録を行う技術を採用した場合、無線端末装置を携帯していない認知症患者は、単独でエレベーターのかご呼び登録を行うことは困難である。
病院や介護施設の建物において上記技術を採用した場合には、病院や介護施設を来訪する来訪者は受付で一時利用の無線端末装置を受け取る。そして、来訪者はエレベーターにより所定の階に移動して用件を済ませた後、入口階に戻るために、エレベーターのかご呼び登録を行う。来訪者がかごに乗ったときに、来訪者と一緒に認知症患者がかごに乗り込んでしまう、いわゆる共連れが発生することがある。この場合、認知症患者は、来訪者と一緒に入口階まで移動してしまい、建物外に出て行ってしまう可能性がある。
そこで、本発明では、無線端末装置を携帯していない人、例えば、認知症患者が来訪者と一緒にエレベーターに乗って移動を抑制することを目的とする。
本発明のエレベーターシステムは、建物への来訪時に貸し出されて来訪者が携帯し、かご呼び及び行き先呼びを行う無線端末装置と、乗場に設けられ、前記無線端末装置から前記かご呼びを受信する第1の受信装置と、かご内に設けられ、前記無線端末装置から前記行き先呼びを受信する第2の受信装置と、前記かご内の人数を検出する人数検出装置と、前記第1の受信装置が受信した前記かご呼びまたは前記第2の受信装置が受信した前記行き先呼びに基づいて、前記かごの昇降及び前記かごのドア開閉を制御する制御装置と、を備え、前記制御装置は、前記かごを前記かご呼びに応じた階に移動して、前記かごのドアを開いた後、前記第2の受信装置に受信された前記無線端末装置の個数と、前記人数検出装置により検出された人数とを比較して、両者の数が一致しないとき、前記かごを前記かご呼びに応じた階に停止させて前記ドアの開状態を維持するドア開放状態とすることを特徴とする。
また、本発明のエレベーターシステムは、建物への来訪時に貸し出されて来訪者が携帯し、かご呼び及び行き先呼びを許可する許可信号を送信する無線端末装置と、乗場に設けられ、前記無線端末装置から前かご呼びを許可する許可信号を受信する第1の受信装置と、かご内に設けられ、前記無線端末装置から前記行き先呼びを許可する許可信号を受信する第2の受信装置と、前記かご内の人数を検出する人数検出装置と、前記かご呼び及び前記行き先呼びを受け付けないセキュリティモードと、前記かご呼び及び前記行き先呼びを受け付ける解除モードとを有し、前記解除モードでは、前記かご呼びまたは前記行き先呼びに基づいて、前記かごの昇降及び前記かごのドア開閉を制御する制御装置と、前記第1の受信装置または前記第2の受信装置が前記許可信号を受信しているときに、前記制御装置を前記解除モードに切り替えるセキュリティ設定装置と、を備え、前記制御装置は、前記セキュリティ設定装置により前記解除モードに切り替えられている場合に、前記かごを前記かご呼びに応じた階に移動して、前記かごのドアを開いた後、前記第2の受信装置に受信された前記無線端末装置の個数と、前記人数検出装置により検出された人数とを比較して、両者の数が一致しないとき、前記かごを前記かご呼びに応じた階に停止させて前記ドアの開状態を維持するドア開放状態とすることを特徴とする。
また、本発明のエレベーターシステムは、更に、前記かご内に設置され、前記かご内の前記来訪者に所定情報を報知する報知装置を備え、前記制御装置は、更に、前記ドア開放状態である場合、前記報知装置から前記かご内の前記来訪者に前記無線端末装置を携帯していない人がいる情報を報知するとともに、前記建物の管理者を呼び出すことを特徴とする。
また、本発明のエレベーターシステムは、更に、前記かご内に設置され、前記かご内の前記来訪者に所定情報を報知する報知装置を備え、前記無線端末装置は、更に、前記ドア開放状態を解除するための解除ボタンを有し、前記制御装置は、更に、前記ドア開放状態である場合、前記報知装置から前記かご内の前記来訪者に前記無線端末装置を携帯していない人がいる情報を報知し、前記無線端末装置の前記解除ボタンが押されると、前記かごを前記行き先呼びに応じた階に移動することを特徴とする。
また、本発明のエレベーターシステムは、更に、前記かご内に設置され、前記かご内の前記来訪者に所定情報を報知する報知装置を備え、前記無線端末装置は、更に、前記ドア開放状態を解除するための解除ボタンを有し、前記制御装置は、更に、前記ドア開放状態である場合、前記報知装置から前記かご内の前記来訪者に前記無線端末装置を携帯していない人がいる情報を報知するとともに、前記建物の管理者を呼び出し、前記無線端末装置の前記解除ボタンが押されると、前記かごを前記行き先呼びに応じた階に移動することを特徴とする。
本発明によれば、無線端末装置を携帯していない人、例えば、認知症患者が、来訪者と一緒にエレベーターに乗って移動することを抑制することができる。その結果、来訪者との共連れにより認知症患者が、病院や介護施設等の建物の外に出て行くことを抑制することができる。
第1の実施形態におけるエレベーターシステムを備える介護施設の概略図である。 第1の実施形態におけるRFIDタグへのかご呼び及び行き先呼びの割当状況を示す図である。 第1の実施形態におけるエレベーターシステムの構成を示すブロック図である。 第1の実施形態における制御装置の処理を示すフローチャートである。 第1の実施形態における制御装置の処理を示すフローチャートである。 かごの乗車状態を示すかごの概略図であり、(A)は来訪者、患者、看護者が乗車している状態を示し、(B)は患者のみが乗車している状態を示す。 第2の実施形態におけるエレベーターシステムを備える介護施設の概略図である。 第2の実施形態におけるエレベーターシステムの構成を示すブロック図である。
図面を参照して本発明の第1の実施形態について説明する。図1に、本発明のエレベーターシステム10を採用した建物としての介護施設1の概略構成図を示す。なお、建物として、介護施設以外にも、例えば、病院、社会福祉施設、老人保健施設等がある。
介護施設1には認知症患者等が入居している。図1に示すように、例えば、介護施設1は4階建であり、介護施設1にはエレベーター3が設置されている。エレベーター3は、患者P1がエレベーター3を使用して介護施設1から出て行かないように、無線端末装置、すなわち、RFIDタグ11によるエレベーター3の呼び登録を行う技術を採用している。この技術によれば、RFIDタグ11を携帯している利用者、例えば、看護者P2が乗場におけるエレベーター3のかご呼び登録、かご3a内における行き先呼び登録を行うことができる。
RFIDタグ11によるエレベーター3の利用について図2を参照して簡単に説明する。RFIDタグ11には、後述する呼び割当制御装置18により各乗場におけるかご呼び登録とかご3a内における各階の行き先呼び登録の許可(以下、割当という。)或いは非許可の設定がされている。なお、本実施の形態においては受付2がある1Fが基準階であるため全てのRFIDタグ11に1Fのかご呼び登録と1Fの行き先呼び登録が割り当てられている。介護施設1に勤務している看護者P2は看護者用のRFIDタグ11、例えば、タグNoが000〜019のうち何れかのRFIDタグ11を携帯している。看護者用のRFIDタグ11が通常発信する通常信号には全ての乗場におけるかご呼び登録が割り当てられている。また、看護者用のRFIDタグ11が通常発信する通常信号にはかご3a内における全ての行き先呼び登録が割り当てられている。
かご3a内においては、例えば、後述する呼出ボタン11aや解除通報ボタン11bを特殊操作することで所望する行き先階を選択して行き先呼びを登録することができる。特殊操作の一例として、例えば、所望する行き先階に応じた回数だけ所定時間内に呼出ボタン11aと解除通報ボタン11bを同時に押すようにしてもよい。すなわち、所望する行き先階が2Fであれば、呼出ボタン11aと解除通報ボタン11bを所定時間内に2回同時に押すことで2Fの行き先呼びを選択できる。同様に所望する行き先階が4Fであれば、呼出ボタン11aと解除通報ボタン11bを所定時間内に4回同時に押すことで4Fの行き先呼びを選択できる。
また、誤って行き先呼び登録を選択してしまった場合には、呼出ボタン11aと解除通報ボタン11bを所定時間以上押し続けることでキャンセルすることができるようにしてもよい。この特殊操作は乗場において乗場アンテナ12a〜12dに向けた発信のための操作であってもよく、かご3a内においてかごアンテナ12eに向けた発信のための操作であってよい。従って、看護者P2は、エレベーター3を自由に利用することができる。一方、患者P1は、RFIDタグ11を携帯しておらず、エレベーター3を利用することができない。このため、患者P1が他の階に移動するときには、看護者P2が付き添って患者P1を他の階に連れて行く。
図1において、介護施設1の1階の入口近傍には、介護施設1に来訪する来訪者P3が受付けを行う受付2が設けられている。上述したように、エレベーター3は、RFIDタグ11を携帯していないと利用できないので、来訪者P3は、受付2においてRFIDタグ11を受け取り、介護施設1のエレベーター3を利用することになる。来訪者が用件のある訪問階、例えば、3Fに用件がある旨を申し出ると、受付2では3階来訪者用のRFIDタグ11、例えば、図2に示すタグNo030〜039のうち何れかのRFIDタグ11を来訪者P3に貸与する。3F来訪者用のRFIDタグ11が通常発信する通常信号には1Fと3Fの乗場におけるかご呼び登録が割り当てられている。また、3F来訪者用のRFIDタグ11が通常発信する通常信号にはかご3a内における1Fと3Fの行き先呼び登録が割り当てられている。従って、来訪者P3は受付2がある1Fと訪問階である3Fの移動にのみエレベーター3を利用することができる。同様に、来訪者P3が2Fに用件がある場合は、2階来訪者用のRFIDタグ11、例えば、タグNo020〜029のうち何れかのRFIDタグ11を、来訪者P3が4Fに用件がある場合は、4階来訪者用のRFIDタグ11、例えば、タグNo040〜049のうち何れかのRFIDタグ11が貸与されるので、来訪者P3は受付2がある1Fと用件のある訪問階の移動にのみエレベーター3を利用することができる。
次に、図1、3において、本発明のエレベーターシステム10の構成について説明する。エレベーターシステム10は、RFIDタグ11、乗場アンテナ12a〜12d、かごアンテナ12e、人数検出装置13、スピーカ14、制御装置15、呼び割当制御装置18を備えている。RFIDタグ11は、エレベーター3の乗場において乗場アンテナ12a〜12dの何れかの電波を受信すると、かご3aの呼び登録を行うための通常信号を送信する。また、RFIDタグ11は、かご3a内においてかごアンテナ12eの電波を受信すると行き先呼び登録を行うための通常信号を送信する。乗場アンテナ12a〜12dは、乗場におけるRFIDタグ11が送信するかご呼び登録を行うための通常信号を受信するとともに、この通常信号を後述する呼び割当制御装置18に転送する送受信装置である。かごアンテナ12eは、かご3a内においてRFIDタグ11が送信する行き先呼び登録を行うための通常信号を受信するとともに、この通常信号を後述する呼び割当制御装置18に転送する送受信装置である。人数検出装置13は、エレベーター3のかご3aに乗っている人数を検出する。スピーカ14は、かご3aに乗っている人に所定情報をアナウンスする報知装置である。呼び割当制御装置18は、乗場アンテナ12a〜12d、かごアンテナ12eが受信したRFIDタグ11の通常信号に応じた呼び登録信号と、後述するRFIDタグ11が備える呼出ボタン11aや解除通報ボタン11bの特殊信号A、Bを制御装置15に送信する。制御装置15は、呼び割当制御装置18から受信した呼び登録信号や特殊信号A、Bに基づいて、かご3aの昇降及びかご3aのドア3bの開閉を制御する。なお、本実施の形態では呼び割当制御装置18を個別に設ける構成としたが、制御装置15が呼び割当制御装置18の機能を備えるように構成してもよい。
上述したように、介護施設1に勤務している看護者P2は、看護者用のRFIDタグ11を携帯しているが、緊急対応等に備えて全ての看護者P2が看護者用のRFIDタグ11を携帯していることが望ましい。また、介護施設1を来訪した来訪者P3は、受付2において来訪者用のRFIDタグ11が貸与され、介護施設1の内部では、このRFIDタグ11を携帯することにより受付がある1Fと訪問階の移動にのみエレベーター3を利用することができる。
RFIDタグ11は、看護者P2を呼び出すために通常信号とは異なる特殊信号Aを発信する呼出ボタン11aを備えている。また、RFIDタグ11は、エレベーター3のドア開放状態を解除するために通常信号とは異なる特殊信号Bを発信する解除ボタンとしての解除通報ボタン11bとを備えている。呼出ボタン11aと解除通報ボタン11bとの詳しい機能については後述する。
図1、3に示すように、乗場アンテナ12a〜12dは、各階のエレベーター乗場にそれぞれ設けられている。各階の乗場アンテナ12a〜12dは、RFIDタグ11が送信するかご呼び登録を行うための通常信号を受信したとき、当該信号を制御装置15に転送する。また、乗場アンテナ12a〜12dは、RFIDタグ11の呼出ボタン11aまたは解除通報ボタン11bが押されたときに、これらボタンの押下による特殊信号A、Bを受信して、当該信号を呼び割当制御装置18に転送する。
かご3aには、かごアンテナ12eが設けられている。かごアンテナ12eは、RFIDタグ11が送信する行き先呼び登録を行うための通常信号を受信したとき、当該信号を呼び割当制御装置18に転送する。また、かごアンテナ12eは、RFIDタグ11の呼出ボタン11a及び解除通報ボタン11bが押されたときに、これらボタンの押下による特殊信号A、Bを受信して、当該信号を呼び割当制御装置18に転送する。
人数検出装置13は、かご3aの積載重量を検出する重量検出手段を備えている。重量検出手段は、かご3aの底面に設けられている。人数検出装置13は、かご3aが空状態であるとき、すなわち、乗客がいないときのかご3aの空重量を記憶している。人数検出装置13は、かご3aがかご呼び登録に応じた所定階に停止してかご3aのドア3bが開いてからの所定時間後のかご3aの重量を、空重量と比較することにより、かご3aの内部の乗車人数を算出する。人数検出装置13は、かご3aに乗客が乗ったときのかご3aの重量と空重量との差を、予め規定された人の平均体重で割ることによって、かご3aに乗っている人数を算出する。
人数検出装置13として、マルチビーム型のドアセンサを用いてもよい。マルチビーム型のドアセンサは、かご3aのドア3bの一方に複数の発光素子が上下に並んで設置され、当該発光素子に対応してかご3aのドア3bの他方に複数の受光素子が上下に並んで配置されて構成されている。ドア3bの開状態時に、発光素子と受光素子との間を通過する人数を検出することによって、かご3aの内部の人数を計数するものである。
また、前述した重量検出手段とマルチビーム型のドアセンサと組み合わせた人数検出装置13を用いてもよい。重量検出手段とマルチビーム型のドアセンサと組み合せることでドア3bの開状態時に、発光素子と受光素子との間を利用者が通過した直後の重量検出手段の検出値が増加したのであれば、かご3aに利用者が乗り込んだと判断し、重量検出手段の検出値が減少したのであれば、かご3aから利用者が降りたと判断することで、より正確にかご3aに乗っている人数を算出することができる。また、人数検出装置13として、かご3aの内部を撮影するカメラを用いてもよい。カメラによるかご3aの内部の画像を解析することによって、かご3aの内部の人数を算出することができる。
スピーカ14は、かご3aの内部に設けられている。スピーカ14は、制御装置15の図示しない記憶部に記憶されている所定のメッセージを状況に応じてアナウンスする。なお、スピーカ14に加えて、ディスプレイ等の表示装置を併設してもよい。
呼び割当制御装置18には、乗場アンテナ12a〜12d、かごアンテナ12e、制御装置15が電気的に接続されている。呼び割当制御装置18には、乗場アンテナ12a〜12dからのかご呼び登録を行うためのRFIDタグ11の通常信号、かごアンテナ12eからの行き先呼び登録を行うためのRFIDタグ11の通常信号が入力される。呼び割当制御装置18は、入力されたRFIDタグ11の通常信号に割当されているかご呼び登録信号や行き先呼び登録信号を制御装置15へ送信する。また、呼び割当制御装置18は、乗場アンテナ12a〜12d、または、かごアンテナ12eから入力されたRFIDタグ11の呼出ボタン11a及び解除通報ボタン11bが押下されたときの特殊信号A、Bを制御装置15へ送信する。また、呼び割当制御装置18には、受付2あるいは事務室4に設置された図示しない割当設定装置と電気的に接続されており、この割当設定装置を管理者としての看護者P2等が操作することで、新たなRFIDタグ11情報の登録、登録済みのRFIDタグ11情報の削除、RFIDタグ11の通常信号に対するかご呼び割当や行き先呼び割当の変更等が行われる。
制御装置15には、人数検出装置13、スピーカ14、呼び割当制御装置18、かご3aのドア3bの図示しない駆動部、かご3aを昇降する図示しない駆動部が電気的に接続されている。制御装置15には、呼び割当制御装置18からの呼び登録信号、人数検出装置13からの人数情報が入力され、その他のエレベーター3に関する情報も入力される。制御装置15は、これら入力された情報に基づいて、かご3aの昇降、かご3aのドア3bの開閉、スピーカ14からのアナウンス等を制御する。
制御装置15には、RFIDタグ11の呼出ボタン11aが押された場合に発信される特殊信号Aが入力されると、介護施設1の管理者としての看護者P2を呼び出す呼出装置16が接続されている。呼出装置16は、ディスプレイ部とアラーム部とを備えており、看護者P2の事務室4に設けられている。制御装置15は、RFIDタグ11の呼出ボタン11aが押された場合、呼出装置16のディスプレイ部にRFIDタグ11の呼出ボタン11aが押された位置を表示するとともに、アラーム部から呼び出しが行われていることを示す音を鳴らす。呼出ボタン11aが押された乗場位置の特定は、例えば、呼出ボタン11aが押されたRFIDタグ11の信号を受信しているのが乗場アンテナ12a〜12dの何れであるかを特定する、或いは制御装置15からかご位置信号を取得することで行われる。
また、制御装置15には、所定条件の下でRFIDタグ11の解除通報ボタン11bが押された場合に発信される特殊信号Bが入力されると、介護施設1の管理者としての受付担当者に対して、1Fに患者P1が向かっていることを示す通報装置17が接続されている。通報装置17は、ディスプレイ部を備えており、受付2に設けられている。制御装置15は、例えば、RFIDタグ11の解除通報ボタン11bが所定時間以上押され続けた場合、通報装置17のディスプレイ部に1Fに患者P1が向かっていることを表示する。
次に、RFIDタグ11の操作によるエレベーターシステム10の制御について説明する。介護施設1に来訪する来訪者P3は、受付2で受け付けする際に、用件のある訪問階、例えば、3階に用件がある旨を申し出る。受付2では、RFIDタグ11の通常信号に基準階である受付2がある1Fと訪問階である3Fの2箇所の乗場でのかご呼びと、受付2のある1Fと訪問階である3Fの2箇所の行き先呼びが割り当てられた3F来訪者用のRFIDタグ11を来訪者P3に渡す。このとき来訪者P3は、RFIDタグ11により基準階である1Fと訪問階である3Fのかご呼び、行き先呼びが自動的に登録されること、RFIDタグ11の呼出ボタン11a及び解除通報ボタン11bの操作説明を受ける。
具体的な操作説明としては、かご3aに乗車したときに、スピーカ14から「患者が乗っていませんか」、「患者は降りて下さい」等のメッセージがアナウンスされて、エレベーター3がドア開放状態となった場合に、呼出ボタン11aを押すこと、また、ドア開放状態となった場合、解除通報ボタン11bを押すと、ドア開放状態を解除することができるが、この操作は来訪者P3が責任を持って行うこと等の操作説明を受ける。なお、RFIDタグ11の裏面や、呼出ボタン11a及び解除通報ボタン11bの近傍に操作説明を付記してもよい。
この操作説明を受けた来訪者P3は、例えば、3Fの患者P1に面会するために、受付2から1Fの乗場に向かう。1Fの乗場において、RFIDタグ11が発信するかご呼び登録を行うための通常信号が1Fの乗場アンテナ12aに受信されると、RFIDタグ11は1Fの乗場でのかご呼び登録が割り当てられているので1Fのかご呼びが自動的に登録され、1Fにかご3aが移動する。来訪者P3がかご3aに乗り込むと、RFIDタグ11が発信する行き先呼び登録を行うための通常信号がかご3a内のかごアンテナ12eに受信される。そして、RFIDタグ11は訪問階である3Fの行き先呼び登録が割り当てられているので3階の行き先呼びが自動的に登録され、かご3aは3Fに移動する。来訪者P3は、3Fにおいて用件を済ませた後3Fの乗場に戻る。
この後の制御装置15による制御について、図4、5のフローチャートに基づいて詳しく説明する。図4のステップS101において、RFIDタグ11が発信するかご呼び登録を行うための通常信号が3Fの乗場アンテナ12cから受信されると、RFIDタグ11は3F乗場でのかご呼び登録が割り当てられているので、呼び割当制御装置18は3Fのかご呼び登録信号を、制御装置15に送信して3Fにおけるかご呼びが自動的に登録されて、ステップS102に進む。ステップS102では、制御装置15がかご3aを3Fに移動させて、かご3aのドア3bを開いてステップS103に進む。
ステップS103では、人数検出装置13の検出結果を取得する。すなわち、かご3aの内部の人数を確認してステップS104に進む。ステップS104では、かご3aの内部のRFIDタグ11の個数と、人数検出装置13により検出されたかご3aの内部の人数とを比較する。
かご3aの内部のRFIDタグ11の個数は、かごアンテナ12eに受信されたRFIDタグ11の個数である。すなわち、制御装置15は、乗場アンテナ12cに受信されたかご呼び登録を行うための通常信号に基づいて、かご3aを移動させて、かご3aのドア3bを開いた後、かご3a内のかごアンテナ12eによりRFIDタグ11の行き先呼び信号を受信することでRFIDタグ11を携帯する来訪者P3がかご3aに乗り込んだと推定する。また、かご3aの内部の人数は、かご3aの重量をかご3aの空重量と比較することにより人数検出装置13により検出される。
かご3aの内部におけるRFIDタグ11の個数と、かご3aの内部の人数とを比較することによって、来訪者P3がかご3aに乗り込んだ際に、患者P1がかご3aに乗り込んだか否かを判断することができる。すなわち、来訪者P3がかご3aに乗り込んだ際の患者P1の乗り込み、いわゆる、共連れを判断することができる。
ステップS104において、かご3aの内部のRFIDタグ11の個数と、かご3aの内部の人数とが一致している場合(Yes)、かご3aには、RFIDタグ11を携帯した来訪者P3のみが乗車しており、共連れはなかったと判断してステップS105に進む。
ステップS105では、RFIDタグ11は1Fの行き先呼び登録が割り当てられているので自動的に1階の行き先呼びが登録され、かご3aのドア3bを閉じて1Fに移動する。かご3aが1Fに到着した後、ドア3bを開いて、来訪者P3は、かご3aから降りて受付2でRFIDタグ11を返却して、介護施設1を後にする。
一方、ステップS104において、RFIDタグ11の個数と、かご3aの内部の人数とが一致していない場合(No)、例えば、図3中破線で示すように、かご3aの内部に、RFIDタグ11を携帯した来訪者P3及び患者P1がいる場合には、かご3aの内部において、RFIDタグ11の個数は1個であり、かご3aの内部の人数は2人となり、両者の数は一致しておらず、共連れが発生していると判断してステップS106に進む。
ステップS106では、かご3aを3Fに停止させた状態とするとともに、ドア3bの開状態を維持するドア開放状態としてステップS107に進む。ステップS107では、スピーカ14から「患者が乗っていませんか」、「患者は降りて下さい」等のメッセージをアナウンスする。
その後、ステップS108では、RFIDタグ11の呼出ボタン11aが押されたどうかを確認する。ステップS108において、スピーカ14からのメッセージを聞いた来訪者P3によって、RFIDタグ11の呼出ボタン11aが押された場合(Yes)、ステップS109に進み、事務室4の呼出装置16は、3Fで呼び出しが発生していることを表示するとともに、呼び出し発生を示す音を鳴らしてステップS110に進む。この呼び出しに応じて、事務室4の看護者P2は、3Fの乗場に向かい、かご3aに乗っている患者P1をかご3aの外に連れ出す。
ステップS110では、RFIDタグ11の解除通報ボタン11bが押されたどうかを確認する。ステップS110において、患者P1がかご3aの外に連れ出された後、来訪者P3は、RFIDタグ11の解除通報ボタン11bを押す。RFIDタグ11の解除通報ボタン11bが押された場合(Yes)、ドア開放状態を解除して、ステップS105に進む。また、RFIDタグ11の解除通報ボタン11bが押されない場合(No)、例えば、看護者P2が到着していない場合、ステップS109に戻り、事務室4からの看護者P2の到着を待つ。
一方、ステップS108において、RFIDタグ11の呼出ボタン11aが押されない場合(No)、図5のステップS111に進む。ステップS111では、RFIDタグ11の解除通報ボタン11bが押されたどうかを確認する。
ステップS111において、RFIDタグ11の解除通報ボタン11bが押された場合(Yes)、ステップS112に進む。ステップS112において、ステップS104と同様に、かご3aの内部のRFIDタグ11の個数と、人数検出装置13により検出されたかご3aの内部の人数とを比較する。かご3aの内部のRFIDタグ11の個数と、かご3aの内部の人数とが一致している場合(Yes)、すなわち、ステップS107でのアナウンスに促される、若しくは、来訪者P3に誘導される等により、患者P1がかご3aから降り、かご3aには、RFIDタグ11を携帯した来訪者P3のみが乗車しており、共連れが解消されたと判断してステップS105に進む。
一方、ステップS112において、かご3aの内部のRFIDタグ11の個数と、かご3aの内部の人数とが一致していない場合(No)、何らかの理由により来訪者P3は、ステップS107のアナウンスにより共連れ状態にあることを承知した上で解除通報ボタン11bを押して、ドア開放状態を解除している。この場合、ステップS109のように、看護者P2への呼び出しが行われないため、ステップS113に進み、ステップS113では、通報装置17のディスプレイ部にかご3aに患者P1が乗っていることを表示する。すなわち、受付2にいる担当者に1Fに患者P1が向かっていることを通報するとともに、ドア開放状態を解除してステップS114に進む。
ステップS114では、ドア開放状態が解除されたことによって、RFIDタグ11は1Fの行き先呼び登録が割り当てられているので自動的に1階の行き先呼びが登録され、かご3aのドア3bを閉じて、1Fに移動する。かご3aが1Fに移動後、ドア3bを閉じた状態で停止してステップS115に進む。
ステップS115では、「ドアを開くには再度解除通報ボタンを押して下さい」のメッセージをアナウンスして、来訪者P3にドア3bを開く操作を説明してステップS116に進む。ステップS116では、再度、RFIDタグ11の解除通報ボタン11bが押されたどうかを確認する。
ステップS116において、RFIDタグ11の解除通報ボタン11bが押された場合(Yes)、ステップS117に進んでかご3aのドア3bを開く。かご3aのドア3bが開いた後は、来訪者P3は、かご3aから降りて受付2でRFIDタグ11を返却して介護施設1を後にする。
このとき、受付2の担当者には、1Fに患者P1が向かっていること、すなわち、患者P1がかご3aに乗っていることが通報済みであるので、患者P1がかご3aから降りるときや受付2を通るときに、患者P1を引き留めることができる。また、ステップS116において、RFIDタグ11の解除通報ボタン11bが押されない場合(No)、ステップS115に戻る。
一方、ステップS111において、RFIDタグ11の解除通報ボタン11bが押されない場合(No)、ステップS106に戻り、ドア開放状態を維持する。なお、このドア開放状態が所定時間継続すると、事務室4の呼出装置16に、3Fでドア開放状態が発生していることを表示する。この表示に基づいて、事務室4の看護者P2は3Fの乗場に向かう。
なお、ステップS104において、共連れ以外にも、RFIDタグ11の個数と、かご3aの内部の人数とが一致しない場合がある。図6(A)に示すように、かご3aの内部に、来訪者P3の他に、患者P1及び付き添いの看護者P2がいる場合には、RFIDタグ11の個数が2個となり、かご3aの内部の人数が3人となり、両者の数は一致しない。このような場合には、看護者P2が、RFIDタグ11の解除通報ボタン11bを押してドア開放状態を解除する。
また、図6(B)に示すように、かご3aに、患者P1のみ乗り込んでしまう場合には、RFIDタグ11の個数は0個となり、かご3aの内部の人数は1人となり、両者の数は一致しない。このような場合には、ステップS106におけるドア開放状態が所定時間継続した状態となり、事務室4の呼出装置16に、ドア開放状態が発生していることが表示される。
このように、来訪者P3が携帯しているRFIDタグ11によりかご呼びした場合において、来訪者P3がかご3aに乗り込む際に、認知症の患者P1も一緒に乗り込んでしまう共連れが発生しても、その共連れを判断することができる。また、この共連れ時には、かご3aを停止させて、ドア3bの開状態を維持するドア開放状態とするので、患者P1が他の階、特に、1Fに移動することを抑制でき、介護施設1の外に出て行ってしまうことを抑制することができる。
また、ドア開放状態において、RFIDタグ11の呼出ボタン11aを押すことによって、看護者P2を呼び出すことができる。看護者P2は、かご3aに乗っている患者P1をかご3aの外に連れ出すことで、介護施設1から出て行ってしまうことを抑制することができる。
また、本実施の形態におけるエレベーターシステム10は、通常のエレベーター3が備えている各階の乗場呼び登録装置、及びかご3a内の呼び登録装置を必要としないため、より低コストなエレベーターシステム10とすることができる。また、各階の乗場呼び登録装置、及びかご3a内の呼び登録装置を備える既設エレベーターに本エレベーターシステム10を採用する場合には、各階の乗場呼び登録装置、及びかご3a内の呼び登録装置と、制御装置15との接続を切り離す切離回路を設けることで容易に採用することができる。
次に、本発明の第2の実施形態について図7、8を参照して説明する。図1、3を参照して説明した第1の実施形態と同様の部分には同様の符号を付して説明は省略する。図7に示すように、各階の乗場には、かご呼び登録装置19a〜19dがそれぞれ備えられている。また、かご3a内には、行き先呼び登録装置20が備えられている。かご呼び登録装置19a〜19d及び行き先呼び登録装置20は制御装置21に電気的に接続されている。
制御装置21は、かご呼び登録装置19a〜19d及び行き先呼び登録装置20からの呼び登録信号を受け付けないセキュリティモードと、呼び登録信号を受け付ける解除モードとを有している。解除モードには、呼び登録信号を常に受け付ける常時解除モードと、呼び登録信号を一時的に受け付ける一次解除モードとがある。また、制御装置21は、セキュリティモード、解除モード及び一次解除モードを切り替える切替機能を有している。
図8に示すように、呼び割当制御装置22は、呼び割当制御装置18と同様の機能を備えており、さらに、RFIDタグ11からの信号に基づいて、制御装置21に対してセキュリティモード、解除モード及び一次解除モードの切換要求信号を出力するセキュリティ設定装置としてのセキュリティ設定部22aを備えている。また、セキュリティ設定部22aには、受付2または事務室4に設置された管理用の図示しないパソコン(PC)等が接続されている。管理者(看護者P2)が、PCを操作することにより、呼び割当制御装置22を介して、制御装置21のセキュリティモード、解除モードまたは一次解除モードへの切り換えを行うマスター操作を行うことができる。
例えば、1Fが受付階、2Fが一般患者階、3F及び4Fが認知症患者階の場合には、1F及び2Fのかご呼び登録、行き先呼び登録は解除モード、3F及び4Fはセキュリティモードに設定される。これにより来訪者、一般患者、介護者はRFIDタグ11を携帯しなくとも1F及び2Fの移動においてかご呼び登録装置19a,19b及びかご3a内に行き先呼び登録装置20を操作することでエレベーター3を利用することができる。
一方、3F及び4Fの乗場のかご呼び登録装置19c,19dのかご呼び登録と、かご3a内の行き先呼び登録装置20の3F及び4Fへの行き先呼び登録とは、セキュリティモードとなっているため、かご呼び登録装置19c,19d及び行き先呼び登録装置20の操作は無効であり、すなわち、登録信号を受け付けない状態であり、RFIDタグ11を携帯しない利用者のエレベーター3による3F、4Fから他階への移動及び1F、2Fから3F、4Fへの移動は制限される。
次に、制御装置21及び呼び割当制御装置22による制御について説明する。制御装置21は、標準状態ではセキュリティモードに切り替えられている。この標準状態において、各階の乗場に配置された乗場アンテナ12a〜12d、またはかご3a内のかごアンテナ12eは、RFIDタグ11から通常信号を受信すると、呼び割当制御装置22に通常信号を転送する。すなわち、乗場アンテナ12a〜12dまたはかごアンテナ12eは、かご呼び登録または行き先呼び登録を許可する許可信号としての通常信号を受信すると、呼び割当制御装置22のセキュリティ設定部22aに通常信号(許可信号)を転送する。
呼び割当制御装置22は、RFIDタグ11の通常信号に割当されているかご呼び登録、行き先呼び登録のセキュリティモードを一次解除モードに切り替えるための切換要求信号を制御装置21に出力する。一次解除モードは、ワンタイムの解除信号であり、例えば、乗場におけるかご呼び登録であれば、乗場において乗場アンテナ12a〜12dがRFIDタグ11の通常信号を検出している間のみ一次解除モードに切り替える。また、かご3a内における行き先呼び登録であれば、かごアンテナ12eがRFIDタグ11の通常信号を検出している間のみ一次解除モードに切り替える。
例えば、3Fに用件がある来訪者P3には、3Fの乗場におけるかご呼び登録、かご3a内における3Fの行き先呼び登録が許可されたRFIDタグ11が貸与される。来訪者P3は、RFIDタグ11を携帯することによって、1F〜3Fにおいて、かご呼び登録装置19a〜19c及び行き先呼び登録装置20を操作してエレベーター3による移動ができる。看護者P2が携帯するRFIDタグ11は、全ての階の割当が許可されているので、看護者P2は、1F〜4Fにおいてかご呼び登録装置19a〜19d及び行き先呼び登録装置20を操作してエレベーター3による移動ができる。
呼び割当制御装置22がセキュリティモードを一次解除モードに切り替えていない場合、非セキュリティ階からセキュリティ階への移動(例えば、RFIDタグ11を携帯していても許可されていない階への移動)は行うことはできない。また、セキュリティ階からの他階への移動(例えば、RFIDタグ11を携帯していない場合の移動)に際しては、かご3a内の人数検出とRFIDタグ11の個数検出とが行われ、検出した人数と個数とが一致しない場合には、第1の実施形態と同様に、スピーカ14による報知、呼出ボタン11aによる看護者P2の呼出し、解除通報ボタン11bによる戸開放解除、通報等が行われる。具体的には、上述の例の場合、つまり、3Fの乗場におけるかご呼び登録、かご3a内における3Fの行き先呼び登録が許可されたRFIDタグ11が貸与された来訪者P3が、3Fに移動して1Fに戻るような場合、RFIDタグ11を携帯していない患者P1がかご3aに乗り込んできたときには、第1の実施形態と同様の制御を行う。
このように、かご呼び登録装置19a〜19d及び行き先呼び登録装置20からの呼び登録信号を受け付けないセキュリティモードと、呼び登録信号を常に受け付ける解除モードと、呼び登録信号を一時的に受け付ける一次解除モードとのモード切り替えを併用することにより、認知症の患者P1が、他の階、特に、1Fに移動することをより一層抑制でき、介護施設1から出て行ってしまうことを第1の実施形態のときよりも抑制することができる。
1 介護施設、2 受付、3 エレベーター、3a かご、3b ドア、4 事務室、10 エレベーターシステム、11 RFIDタグ、11a 呼出ボタン、11b 解除通報ボタン、12a〜12d 乗場アンテナ、12e かごアンテナ、 13 人数検出装置、14 スピーカ、15,21 制御装置、16 呼出装置、17 通報装置、18,22 呼び割当制御装置、19a〜19d かご呼び登録装置、20 行き先呼び登録装置、22a セキュリティ設定部、P1 患者、P2 看護者、P3 来訪者。

Claims (5)

  1. 建物への来訪時に貸し出されて来訪者が携帯し、かご呼び及び行き先呼びを行う無線端末装置と、
    場に設けられ、前記無線端末装置から前記かご呼びを受信する第1の受信装置と、
    かご内に設けられ、前記無線端末装置から前記行き先呼びを受信する第2の受信装置と、
    前記かご内の人数を検出する人数検出装置と、
    前記第1の受信装置が受信した前記かご呼びまたは前記第2の受信装置が受信した前記行き先呼びに基づいて、前記かごの昇降及び前記かごのドア開閉を制御する制御装置と、
    を備え、
    前記制御装置は、前記かごを前記かご呼びに応じた階に移動して、前記かごのドアを開いた後、前記第2の受信装置に受信された前記無線端末装置の個数と、前記人数検出装置により検出された人数とを比較して、両者の数が一致しないとき、前記かごを前記かご呼びに応じた階に停止させて前記ドアの開状態を維持するドア開放状態とすることを特徴とするエレベーターシステム。
  2. 建物への来訪時に貸し出されて来訪者が携帯し、かご呼び及び行き先呼びを許可する許可信号を送信する無線端末装置と、
    場に設けられ、前記無線端末装置から前かご呼びを許可する許可信号を受信する第1の受信装置と、
    かご内に設けられ、前記無線端末装置から前記行き先呼びを許可する許可信号を受信する第2の受信装置と、
    前記かご内の人数を検出する人数検出装置と、
    前記かご呼び及び前記行き先呼びを受け付けないセキュリティモードと、前記かご呼び及び前記行き先呼びを受け付ける解除モードとを有し、前記解除モードでは、前記かご呼びまたは前記行き先呼びに基づいて、前記かごの昇降及び前記かごのドア開閉を制御する制御装置と、
    前記第1の受信装置または前記第2の受信装置が前記許可信号を受信しているときに、前記制御装置を前記解除モードに切り替えるセキュリティ設定装置と、
    を備え、
    前記制御装置は、前記セキュリティ設定装置により前記解除モードに切り替えられている場合に、前記かごを前記かご呼びに応じた階に移動して、前記かごのドアを開いた後、前記第2の受信装置に受信された前記無線端末装置の個数と、前記人数検出装置により検出された人数とを比較して、両者の数が一致しないとき、前記かごを前記かご呼びに応じた階に停止させて前記ドアの開状態を維持するドア開放状態とすることを特徴とするエレベーターシステム。
  3. 請求項1または2に記載のエレベーターシステムであって、
    前記かご内に設置され、前記かご内の前記来訪者に所定情報を報知する報知装置を備え、
    前記制御装置は、更に、前記ドア開放状態である場合、前記報知装置から前記かご内の前記来訪者に前記無線端末装置を携帯していない人がいる情報を報知するとともに、前記建物の管理者を呼び出すことを特徴とするエレベーターシステム。
  4. 請求項1または2に記載のエレベーターシステムであって、
    前記かご内に設置され、前記かご内の前記来訪者に所定情報を報知する報知装置を備え、
    前記無線端末装置は、更に、前記ドア開放状態を解除するための解除ボタンを有し、
    前記制御装置は、更に、前記ドア開放状態である場合、前記報知装置から前記かご内の前記来訪者に前記無線端末装置を携帯していない人がいる情報を報知し、前記無線端末装置の前記解除ボタンが押されると、前記かごを前記行き先呼びに応じた階に移動することを特徴とするエレベーターシステム。
  5. 請求項1または2に記載のエレベーターシステムであって、
    前記かご内に設置され、前記かご内の前記来訪者に所定情報を報知する報知装置を備え、
    前記無線端末装置は、更に、前記ドア開放状態を解除するための解除ボタンを有し、
    前記制御装置は、更に、前記ドア開放状態である場合、前記報知装置から前記かご内の前記来訪者に前記無線端末装置を携帯していない人がいる情報を報知するとともに、前記建物の管理者を呼び出し、前記無線端末装置の前記解除ボタンが押されると、前記かごを前記行き先呼びに応じた階に移動することを特徴とするエレベーターシステム。
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