JP2018173693A - 移動支援システム、移動支援装置、移動支援方法および移動支援プログラム - Google Patents

移動支援システム、移動支援装置、移動支援方法および移動支援プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】対象者が移動する際に、利用する移動手段および移動先に支援者が存在しない場合であっても、対象者の移動を支援できる移動支援システムを提供する。【解決手段】記憶手段81は、支援対象者の状態および所望の支援内容並びに移動情報を含む情報である支援対象者情報を記憶する。情報取得手段82は、移動情報から特定される支援対象者の移動経路上に設置され、支援対象者情報を取得する。通知手段83は、取得された支援対象者情報に応じて支援方法を決定し、決定された支援方法を実現可能な支援者に支援内容を通知する。また、通知手段83は、支援対象者情報を取得したときに、支援が必要とされる移動先とは異なる場所に存在する支援者に支援内容を通知する。【選択図】図8

Description

本発明は、介助を必要とする対象者の移動を支援する移動支援システム、移動支援装置、移動支援方法および移動支援プログラムに関する。
障害を抱えている人が公共の交通手段を使おうとする場合、健常者に比べて苦労を強いられることが多い。例えば、車椅子を利用する人は、階段の昇り降りや電車への乗り降りに第三者の支援を必要とする。また、聴覚障害者は、車内アナウンスが聞けないことや、電話でタクシーを呼ぶのが難しいことなども多い。
一般的には、当事者が駅員や乗務員などに呼び掛けて必要な支援を受けているのが実状である。しかし、障害者の中には、第三者とのコミュニケーションが困難な人もおり、心理的負担を強いられている場合もある。
一方、近年では、列車やバスなどの無人運転(コンピュータ制御による自動運転)や、ワンマン運転化などが進み、過疎地域では駅員のいない無人駅化も進んでいる。このように乗務員や駅員の減少、あるいは無人化が進むことで、前述のような支援を必要としている人に対する支援やリソースが低下したり不足したりすることが深刻化している。そこで、このような社会的環境の変化にいち早く対応して問題を解決することが必要と考えられる。
例えば、特許文献1には、車両乗務員が、次の停留所の乗客の状況を事前に得ることができる乗客情報管理システムが記載されている。特許文献1に記載されたシステムは、乗客の身体情報を含む個人情報をICカードの識別情報とともに事前に管理センター装置に登録しておき、乗客が駅で端末装置にICカードを読み取らせると、その状況および情報が乗務員の端末装置に通知される。
また、特許文献2には、障害者の移動に対する介護依頼を予め予約できる移動支援システムが記載されている。特許文献2に記載されたシステムは、障害者が移動日時および移動範囲(出発地および目的地)を登録すると、登録された経路および介助依頼に従い、介助依頼を通知される駅の端末に各種情報を通知する。
特開2005−231560号公報 特開2016−038623号公報
特許文献1に記載されているシステムは、乗車時の支援をするものであり、移動手段に乗務員がいることを前提としている。そのため、支援対象者が上述するような無人運転が行われる移動手段を利用する場合、特許文献1に記載されているシステムを利用することは困難である。
また、特許文献2に記載されているシステムは、移動先(目的地)に端末が設置され、その端末に通知された情報を確認可能な人が存在することを前提としている。そのため、支援対象者が上述するような無人駅を利用する場合、特許文献2に記載されているシステムを利用することは困難である。
そこで、本発明は、対象者が移動する際に、利用する移動手段および移動先に支援者が存在しない場合であっても、対象者の移動を支援できる移動支援システム、移動支援装置、移動支援方法および移動支援プログラムを提供することを目的とする。
本発明による移動支援システムは、支援対象者の状態および所望の支援内容並びに移動情報を含む情報である支援対象者情報を記憶する記憶手段と、移動情報から特定される支援対象者の移動経路上に設置され、支援対象者情報を取得する情報取得手段と、取得された支援対象者情報に応じて支援方法を決定し、決定された支援方法を実現可能な支援者に支援内容を通知する通知手段とを備え、通知手段が、支援対象者情報を取得したときに、支援が必要とされる移動先とは異なる場所に存在する支援者に支援内容を通知することを特徴とする。
本発明による移動支援装置は、支援対象者の移動情報から特定されるその支援対象者の移動経路上に設置された情報取得手段で取得される、その支援対象者の状態および所望の支援内容並びに移動情報を含む情報である支援対象者情報を入力する入力手段と、入力された支援対象者情報に応じて支援方法を決定し、決定された支援方法を実現可能な支援者に支援内容を通知する通知手段とを備え、通知手段が、支援対象者情報を取得したときに、支援が必要とされる移動先とは異なる場所に存在する支援者に支援内容を通知することを特徴とする。
本発明による移動支援方法は、支援対象者の移動情報から特定されるその支援対象者の移動経路上に設置された情報取得手段で取得される、その支援対象者の状態および所望の支援内容並びに移動情報を含む情報である支援対象者情報を入力し、入力された支援対象者情報に応じて支援方法を決定し、決定された支援方法を実現可能な支援者に支援内容を通知し、支援内容を通知する際、支援対象者情報を取得したときに、支援が必要とされる移動先とは異なる場所に存在する支援者に支援内容を通知することを特徴とする。
本発明による移動支援プログラムは、コンピュータに、支援対象者の移動情報から特定されるその支援対象者の移動経路上に設置された情報取得手段で取得される、その支援対象者の状態および所望の支援内容並びに移動情報を含む情報である支援対象者情報を入力する入力処理、および、入力された支援対象者情報に応じて支援方法を決定し、決定された支援方法を実現可能な支援者に支援内容を通知する通知処理を実行させ、通知処理で、支援対象者情報を取得したときに、支援が必要とされる移動先とは異なる場所に存在する支援者に支援内容を通知させることを特徴とする。
本発明によれば、対象者が移動する際に、利用する移動手段および移動先に支援者が存在しない場合であっても、対象者の移動を支援できる。
本発明による移動支援システムの一実施形態を示すブロック図である。 支援対象者情報の例を示す説明図である。 管理テーブルの例を示す説明図である。 支援サービスデータベースが記憶する情報の例を示す説明図である。 支援対象者の乗車前における移動支援システムの動作例を示すシーケンス図である。 支援対象者が乗車中の場合の移動支援システムの動作例を示すシーケンス図である。 支援対象者の降車後における移動支援システムの動作例を示すシーケンス図である。 本発明による移動支援システムの概要を示すブロック図である。 本発明による移動支援装置の概要を示すブロック図である。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。以下の説明では、支援を必要とする対象者のことを支援対象者と記す。
図1は、本発明による移動支援システムの一実施形態を示す説明図である。なお、図1に示す一方向性の矢印は、あるデータの流れの方向を端的に示したものであり、双方向性を排除するものではない。
図1に例示する支援システム10は、システム制御部11と、管理テーブル12と、列車情報取得部13と、支援サービスデータベース(以下、支援サービスDB)14と、支援サービスリクエスト部15と、支援サービス管理部16とを備えている。なお、支援システム10が、単体の移動支援装置として実現されてもよい。
また、支援対象者20が有する端末(例えば、携帯端末)は、支援対象者情報22を登録および照会する支援システムクライアント21および支援対象者情報を記憶する記憶部23を備えている。
図2は、支援対象者情報22の例を示す説明図である。支援対象者情報22は、支援対象者に関する情報であり、支援対象者の状態および所望の支援内容並びに移動情報を含む情報である。本実施形態では、記憶部23に支援対象者情報22が格納されているとする。支援対象者情報22は、例えば、アプリケーションプログラムにより実現される支援システムクライアント21を介して携帯端末に登録される。
図2に例示する属性22aは、対象者の状態を表す内容であり、主として身体障害(例えば、下肢障害、視力障害、聴覚障害等)や精神疾患といった障害の種別が登録される。なお、属性22aには、障害者以外でも支援を必要とする人の内容を表す情報として、高齢者、妊婦、子供などの情報を登録してもよい。
移動情報22bは、対象者の行動範囲を表す情報であり、例えば、乗車駅や降車駅が登録される。移動情報22bは、移動するごとに登録しても良い。また、例えば、平日は通勤先の駅、休日はよく買い物に出かける駅など、日常使う駅が決まっている場合、移動情報22bに登録されるこれらの情報は、曜日によって自動的に切り替えられてもよい。
希望支援22cは、対象者が希望する支援内容を表す情報である。図2に示す例では、希望支援22cは、“乗降車支援”と“降車後支援”に分けられている。なお、“乗降車支援”について、乗降車中は、支援を求められる対象が限られており、選択の余地が少ない。そのため、図2に示す例では、乗務員、駅員、制御室および乗客を規定の通報先として定義されている。また、“降車後支援”について、降車後は後述の支援サービスDB14に登録されている支援サービスの中から希望するものが希望支援22cに指定される。
位置情報22dは、支援対象者が駅のどの位置で待っているか判別するために用いられる。ここでは、携帯端末のGPS(Global Positioning System )機能を用いて対象者の位置情報が取得されるとする。
また、携帯端末は、支援対象者をユニークに判断できる識別ID(支援対象者ID)を有するものとする。なお、図2に示す情報(選択肢)は、あくまでも簡易的に示した一例であり、実際の情報(選択肢)は適切に設計される。
図3は、管理テーブル12が保持する内容の例を示す説明図である。管理テーブル12は、支援システム10がプログラムを制御するために使用する情報を格納したテーブルである。具体的には、管理テーブルは、支援対象者20から入手した情報や移動体情報50、支援団体40を表す情報、状態遷移を示すステータスなどを格納する。
図3に示す例では、支援対象者情報として、支援対象者ID=“0001”で識別される識別される支援対象者の属性が車椅子を使用する状態であることを示す。また、移動情報として、A駅から9:00に「乗車列車番号および乗車位置」が特定された場所に乗車予定で、B駅に9:30到着予定であることが設定されていることを示す。さらに、希望する支援内容がタクシーの手配であることを示す。また、図3に示す例では、管理テーブルに、後述する支援団体へのリクエスト状態を示す支援ステータスおよびその移動状況を示す乗車ステータスが含まれていることを示す。
管理テーブルの内容は、個人情報を管理する観点から、支援対象者に対する支援完了後に管理テーブルから削除されることが好ましい。管理テーブル12は、例えば、磁気ディスク等に記憶されて実現される。なお、図3に例示するテーブル構造、ステータスなどはあくまでも簡易的に示した一例であり、実際の構造、ステータスなどは適切に設計される。
図4は、支援サービスDB14が記憶する情報の例を示す説明図である。支援サービスDB14は、本実施形態の支援システム10では、支援対象者が希望する支援内容を決定する機能を有する。
例えば、降車後の局面において初めて訪れた場所で土地勘が詳しくない場合、最寄りの交番を探して道を尋ねたり、遠距離であればタクシーを呼んだり、高齢者であれば介助センターに連絡したり、園児であれば通っている保育園に連絡するなどの行為が想定される。一方、前述したように障害を持つ人や、高齢者、子供などが、それらの行為を自主的に行うことは負担になることが予想される。
そこで、本実施形態では、地元の支援者や団体(以下、支援団体記す。)と連携して、支援対象者が希望する支援メニューを用意する。そして、対象者がそれを事前に指定すると、支援システム10が支援サービスリクエスト部15を介して代行してマッチングを行い、支援依頼のリクエストを行う。このような仕組みによって、支援対象者が現地で特別な支援依頼を出さなくても希望する支援を受けられるようにする。なお、支援団体は、移動先で特定の支援を行う支援者であることから、支援団体のことを特定支援者ということができる。
支援サービス管理部16は、提供可能な支援メニューを各地域の支援団体40から受け付けて、支援サービスDB14に登録する。支援サービスDB14には、支援者を識別する支援者IDごとに、支援サービスや受付窓口の情報、対応時間、対応エリアなどの情報が登録される。さらに、支援サービスDB14は、支援者IDごとに、実績や評価およびこれらに基づいて決定されるランクを記憶してもよい。なお、図4に示すデータベース構造はあくまでも簡易的に示した一例であり、実際の構造は適切に設計される。
図1に例示する移動体情報50は、支援者が移動に利用する移動手段に関する情報であり、例えば、各交通機関から提供されている運行ダイヤや駅情報などを含む既存の交通情報である。例えば、支援対象者がこれから乗車する列車の列車番号は何か、降車駅は何駅先か、降車駅到着時間は何時になるか、などの情報が分かれば、移動体情報50を参照することで、支援対象者の移動状況を把握することが可能である。なお、移動体情報50は、既存の交通情報を照会することで取得することが可能であるため、支援システム10が独自に保持する必要はない。本実施形態では、列車情報取得部13が、移動体情報50を取得する。
支援対象者検出部31は、駅・列車30などで、支援対象者情報を取得する。支援対象者情報を取得する方法は任意である。支援対象者検出部31は、例えば、ビーコンを用いた通信装置やカメラを用いた画像認識装置を用いて、支援対象者情報を取得してもよい。例えば、支援対象者20の携帯端末に支援対象者情報22が記憶され、支援対象者検出部31が、その携帯端末から支援対象者情報22を読み取ることで、支援対象者情報を取得してもよい。
支援対象者検出部31が設置される位置は、支援対象者が移動する経路上に設置される。駅や列車は、設置場所の一例である。すなわち、支援対象者検出部31は、支援対象者情報22に含まれる移動情報から特定される支援対象者20の移動経路上に設置されていればよい。
システム制御部11は、支援対象者検出部31が取得した支援対象者情報に応じて支援方法を決定する。そして、システム制御部11は、決定された支援方法を実現可能な支援者に支援内容を通知する。ここで、通知先の支援者は、実際に支援を行う対象だけでなく、支援を行う人に何らかの行動を起こす人も含まれる。システム制御部11が支援方法を決定する方法、および、支援内容を通知する方法の具体的内容は後述される。
なお、本実施形態では、支援対象者が移動する際に、利用する移動手段および移動先に支援者が存在しない場合が想定される。そこで、システム制御部11は、支援対象者情報が取得されたときに、支援が必要とされる移動先とは異なる場所に存在する支援者に支援内容を通知する。この具体的内容についても後述される。
支援受付部32は、システム制御部11から送信される支援方法および支援内容の通知を受け付ける。支援受付部32は、例えば、駅・列車30などに設けられる。なお、利用する移動手段および移動先に支援者が存在しない場合も想定されるため、支援受付部32は、例えば、支援団体の通信装置や支援者の携帯端末などであってもよい。なお、支援受付部32の具体的内容についても後述される。
システム制御部11は、プログラム(移動支援プログラムプログラム)に従って動作するコンピュータのCPUによって実現される。例えば、プログラムは、支援システム10の記憶部(図示せず)に記憶され、CPUは、そのプログラムを読み込み、プログラムに従って、システム制御部11として動作してもよい。
次に、本実施形態の移動支援システムの動作を具体例を用いて説明する。ここでは、支援対象者が、駅で列車に乗車しようと待っている状況を例に説明する。
図5〜図7は、本実施形態の移動支援システムの動作例を示すシーケンス図である。具体的には、図5は、支援対象者の乗車前における移動支援システムの動作例を示す。図6は、支援対象者が乗車中の場合の移動支援システムの動作例を示す。図7は、支援対象者の降車後における移動支援システムの動作例を示す。
乗車前において、支援対象者がホームに到着すると(ステップS11)、ホームに設置された支援対象者検出部31は、支援対象者の支援対象者情報22を読み取り、システム制御部11に送信する(ステップS12)。
システム制御部11は、読み取った支援対象者情報に含まれる、属性、移動情報、希望支援、乗車待機位置、および、乗車待機時間などの情報を管理テーブル12に格納する。また、システム制御部11は、管理テーブル12の乗車ステータスに“乗車待ち”を格納する。さらに、システム制御部11は、列車情報取得部13を介して、移動体情報50に含まれる運行ダイヤや駅施設などの情報を照会する(ステップS13)。これにより、システム制御部11は、対象者が乗車予定の列車情報、乗車駅での待ち位置(○○番線○両目)、降車駅での降り位置、降車予定時刻などを取得する(ステップS14)。システム制御部11は、これらの情報を管理テーブル12に格納する。
これらの情報を併せれば、乗車予定列車や乗車駅に、○○駅の○番ホーム○○車両目に支援対象者がいることを事前に通知することが可能である。そこで、システム制御部11は、支援方法として、例えば、駅・列車30内にある支援受付部32に支援対象者の存在を通知すると決定してもよい(ステップS15a)。通知方法として、例えば、乗務員や駅員の携帯端末に通知したり、駅・列車30に設置されたパネルなどに表示したりする方法が挙げられる。
一方、例えば、乗務員も駅員もいない場合、システム制御部11は、支援対象者が乗車している車両の乗客に対して対象者が乗ってくる旨のアナウンスを流すと決定し、乗車の際の協力を呼びかけてもよい(ステップS15b)。
また、その列車が無人運転車の場合、システム制御部11は、自動運転をしている制御室に通報すると決定し、制御室の職員にホームドアや列車のドアの開閉時間を延長するなどの準備を促してもよい(ステップS15c)。
なお、接近する列車が降車予定駅を通過する場合、システム制御部11は、この列車には乗らずに次の列車を待つように伝えることを目的として、支援対象者にアラートを通知してもよい(ステップS16)。このような通知を行うことで、支援対象者の乗車ミスを抑止することが可能になる。そして、システム制御部11は、乗車予定列車がまもなく到着する際、支援対象者にその旨を通知して乗車の準備を促してもよい(ステップS17)。
また、列車到着時には、前述のように、システム制御部11が、駅員や、乗務員、制御室や乗客など、状況に応じて支援者に通知する。そのため、仮に無人駅や無人列車だった場合でも、支援対象者は、乗車の支援を受けることが可能になる。
次に、図6を参照して、支援対象者が乗車中の場合の動作を説明する。予定した列車が到着すると(ステップS21)、支援予定者は、その列車に乗車する(ステップS22)。その際、駅員や乗務員による乗車支援が行われる場合もある。また、無人列車の場合、上述したように、制御室の職員による扉の開閉時間の延長が行われる場合もある。また、無人駅の場合、車内放送により、乗客による乗車支援が行われる場合もある。
例えば、支援利用者が利用する移動手段(列車内)に支援対象者検出部31が設置されている場合、支援対象者検出部31は、支援対象者情報を取得して、予定した列車に乗車したかどうかを判断し、システムに乗車ステータスを送信してもよい(ステップS23)。
システム制御部11は、取得した情報を管理テーブル12に格納する。具体的には、システム制御部11は、受信した識別ID(支援対象者ID)に対応する管理テーブル12の乗車ステータスを“乗車中”に更新する。さらに、システム制御部11は、支援対象者が列車に乗車し、目的地(降車駅)に向かったことをステータスにより確認できたら、所望する支援内容を実現可能な支援団体に支援のリクエストを行う(ステップS24)。
具体的には、システム制御部11は、支援サービスリクエスト部15を介して、管理テーブル12に格納されている降車駅が含まれるエリアで、降車予定時間の時間帯に希望支援を提供できそうな支援団体へリクエストを送信する。そして、システム制御部11は、支援団体からリクエストに対する可否の回答を受信する(ステップS25)。
最初にリクエストを送信した支援団体からNGの回答が来た場合、システム制御部11は、同種支援を提供可能な次候補にリクエストを送信する(ステップS26)。一方、リクエストを送信した支援団体からOKの回答が来た場合、システム制御部11は、支援対象者にその旨の通知を行う(ステップS27)。また、システム制御部11は、管理テーブル12の支援ステータスを“成立”に更新する。合わせて、システム制御部11は、支援サービスDB14の実績をカウントアップ(更新)する(ステップS28)。
依頼を受けた支援団体は、支援サービスリクエスト部15を介してリクエストと共に送られてきた支援対象者情報に含まれる降車駅、降車予定時間、降車場所などに合わせて、支援対象者を出迎えに向かう。このように、本実施形態では、システム制御部11が支援サービスリクエスト部15を介して、支援団体へリクエストを送信する。そのため、支援対象者が支援団体(特定支援者)に対して、直接口頭でのコミュニケーションを行わなくても、必要な支援を受けることが可能になる。したがって、例えば、聾唖者や精神疾患者など、コミュニケーションが負担になる支援対象者が、支援依頼を行う負担を軽減できる。
降車駅が接近した場合、一般的な乗客は、車内の案内パネルを見たりアナウンスを聞いたりすることで、自身が現在居る位置の把握や、降車駅が近づいた際の準備を始めることができる。一方、視覚障害や聴覚障害を持つ人にとって、このような行為が困難な場合もある。そこで、システム制御部11は、支援対象者情報に含まれる支援対象者の属性に合わせて、適切な通知を行うための支援方法を決定する(ステップS29)。システム制御部11は、例えば、支援対象者が保持する端末によって認識可能な態様の通知を行ってもよい。
具体的には、システム制御部11は、例えば、降車駅が3駅後に迫ったら振動(バイブレーション)を3回、2駅後に迫ったら振動を2回行う通知を行ってもよい。このような通知を行うことで、視覚や聴覚に障害がある人に対しても降車に向けたナビゲートを行うことができる。同様に、システム制御部11は、低学年の子供や高齢者、精神疾患者など、自身で状況を判断することに不安がある人に対して、個人の携帯端末に直接、音声や振動などでアラートを通知してもよい。
次に、図7を参照して、支援対象者が降車する場合および降車後の動作を説明する。乗車時と同様、降車時には、管理テーブル12に格納された情報から、○○駅にて○車両目に支援対象者が降車予定である旨を事前に通知することが可能である。そこで、システム制御部11は、事前に駅員や、乗務員、制御室や乗客など、状況に応じて支援者に通知する。そのため、仮に無人駅や無人列車だった場合でも、支援対象者は、降車の支援を受けることが可能になる。
すなわち、システム制御部11は、支援方法として、例えば、駅・列車30内にある支援受付部32に支援対象者の存在を通知すると決定してもよい(ステップS31a)。また、乗務員も駅員もいない場合、システム制御部11は、支援対象者が乗車している車両の乗客に対して支援対象者が降車する旨のアナウンスを流すと決定し、降車の際の協力を呼びかけてもよい(ステップS31b)。また、その列車が無人運転車の場合、システム制御部11は、自動運転をしている制御室に通報すると決定し、制御室の職員にホームドアや列車のドアの開閉時間を延長するなどの準備を促してもよい(ステップS31c)。
一方、上述する支援団体へのリクエストにより、支援団体は、降車時間に合わせて支援対象者を出迎える(ステップS32)。そして、列車が支援対象者の降車駅に到着する(ステップS33)。その際、駅員や乗務員による降車支援が行われる場合もある。また、無人列車の場合、上述したように、制御室の職員による扉の開閉時間の延長が行われる場合もある。また、無人駅の場合、車内放送により、乗客による降車支援が行われる場合もある。
例えば、列車内に支援対象者検出部31が設置されている場合、支援対象者検出部31は、支援対象者が降車したかどうかを判断し、システム制御部11に乗車ステータスを送信してもよい(ステップS34)。システム制御部11は、受信した識別ID(支援対象者ID)に対応する管理テーブル12の乗車ステータスを“降車済”に更新する。
上述するステップS32に示すように、降車時から降車後は、システム制御部11がマッチングさせた支援団体が待機してくれている。そのため、支援対象者は特別な負担を強いられることなく、乗物の乗降から降車後に至るまでの支援を総合的に受けることが可能になる(ステップS35)。
なお、支援団体は、支援後に完了した旨をシステム制御部11に送信する(ステップS36)。システム制御部11は、管理テーブル12の支援ステータスを“完了”に更新する。そして、乗降ステータスが“降車済”、かつ、支援ステータスが“完了”になった場合、システム制御部11は、その支援対象者に対する支援は完了したもの判断し、その支援対象者のデータを管理テーブル12から削除する(ステップS37)。
さらに、支援対象者は、支援を受けた支援団体に評価を付けることができる。具体的には、支援対象者が支援システムクライアント21に支援団体の評価を入力すると(ステップS38)、支援システムクライアント21は、システム制御部11に評価を送信する。
システム制御部11は、支援サービスDB14に設定された、対象の支援団体の評価(評価欄と実績欄)を更新する(ステップS39)。システム制御部11は、この評価欄と実績欄のスコアを使い、利用者からの好評度を示す評価制度を取り入れ、この結果に基づいて、次回以降のリクエストを支援団体に出す(利用者を紹介する)際の優先順位を決定してもよい。
以上のように、本実施形態では、システム制御部11は、支援対象者の移動経路上に設置された支援対象者検出部31で取得される支援対象者情報を入力し、入力された支援対象者情報に応じて支援方法を決定する。また、システム制御部11は、決定された支援方法を実現可能な支援者に支援内容を通知する。その際、システム制御部11は、支援対象者情報を取得したときに、支援が必要とされる移動先とは異なる場所に存在する支援者に支援内容を通知する。よって、対象者が移動する際に、利用する移動手段および移動先に支援者が存在しない場合であっても、対象者の移動を支援できる。
すなわち、本実施形態では、システム制御部11が、支援対象者情報を取得したときに、支援が必要とされる移動先とは異なる場所に存在する支援者に支援内容を通知する。そのため、乗務員や駅員が予め移動先にいる状況にとどまらず、乗務員がいない無人列車や駅員がいない無人駅を想定した状況であっても、乗降から降車後に至るまで総合的に支援できる。
また、本実施形態では、支援対象者検出部31が、支援対象者情報を取得すると、システム制御部11が、その支援対象者情報に応じて支援者支援内容を通知する。したがって、自ら周囲に支援をお願いしなければならないという支援対象者の心理的な負担を取り除いて、希望する支援を受けることが可能である。
さらに、本実施形態の移動支援システムは、特定の乗り物に依存しない。そのため、鉄道各社、私鉄、地下鉄、バスなど、各種交通機関を利用して移動する場合の支援に、本実施形態の移動支援システムを利用することが可能である。また、本実施形態の移動支援システムを用いることで、支援を提供する支援団体側にとっても利用客の拡大を図ることができる。
例えば、無人駅になるような過疎地において、タクシー会社や飲食店、各種施設などからしてみれば、利用客の確保は重要であるが、いつ人が降りて来るかわからない無人駅で利用客を待つのは非常に効率が悪い。そのため、利用者を増やすことを目的として、本実施形態の移動システムと積極的に連携するメリットはあると言える。また、利用者からの評価システムなどを取り入れることで、同業他社より優先的にシステムからの利用客紹介を受けようとする競争原理が働き、支援対象者が受けられる支援内容の幅が広がることも期待できる。
次に、本実施形態の移動支援システムの変形例を説明する。
上記実施形態では、支援団体が提供する移動支援のメニューが、降車駅での降車後の場合について説明した。ただし、上述する支援は、乗車駅に向かう際に必要とされることも考えられる。その場合、支援対象者の情報をシステムに通知する手段や、支援団体へリクエストを行うタイミングを変えることによって対応できる。
具体的には、上記実施形態では、駅・列車30に設置されたビーコンなどの支援対象者検出部31が、支援対象者情報22を取得し、システム制御部11が、支援対象者の乗車後に支援団体にリクエストを行っていた。本変形例では、支援システムクライアント21が、支援対象者が行う任意の指示のタイミングで支援対象者情報22をシステム制御部11に通知し、システム制御部11が、通知受信後すぐに支援団体にリクエストを行えばよい。
例えば、車椅子の人が出かけた先の駅がちょっとした高台にあった場合、用事を済ませて駅に戻る際には少なからず坂を上らなければならないため、移動支援が望まれる。この状況では、支援対象者が駅に戻ろうとする前に、支援対象者は支援システムクライアント21を介して希望する支援情報を含めた支援対象者情報22をシステム制御部11へ直接送信する。希望する支援として、例えば“最寄りの交番に連絡”、“ボランティアを要請”などが考えられる。
システム制御部11は、受け取った情報から、乗車駅が含まれるエリアで、乗車予定時間の時間帯に、希望支援の支援を提供できそうな支援団体へ、支援サービスリクエスト部15を介してリクエストを通知する。その後の処理は、上記実施形態で示すように、マッチングが成立した支援者(例えば、警察官、ボランティア要員、など)が、駅近くに支援者を出迎えることで、移動支援を行うことができる。
次に、本実施形態の移動支援システムの他の変形例を説明する。
上記実施形態では、支援対象者情報に含まれる“属性”情報を、携帯端末へ格納する場合について説明した。一方、“属性”の詐称による悪用を防ぐため、支援対象者が所持する特別な媒体(例えば、障害者手帳や母子手帳、車椅子、白杖、防犯ブザーなど)に識別ID(支援対象者ID)を埋め込む方式も考えられる。この場合、支援対象者検出部31は、支援対象者が属性に応じて所持する特別な媒体と、その媒体から検出できる識別情報とを検出することで、支援対象者情報の正当性を判断してもよい。
また、上記実施形態では、予め登録された情報(すなわち、静的な属性)を使用する場合について説明した。一方、予め登録された情報だけでなく、その時の状況を動的に取得して、その情報を利用するようにしてもよい。状況を取得する方法として、例えば、画像認識装置を併用することが考えられる。すなわち、支援対象者検出部31が、画像認識装置として実現されていてもよい。そして、支援対象者検出部31は、支援対象者情報を検出したときに、その支援対象者情報を検出するもとになった人物を撮影して支援対象者情報に付加する情報を判断してもよい。
画像認識装置を用いることで、例えば、今日は子供を連れている、荷物をたくさん抱えている、怪我をして松葉杖をついている、体調が優れずふらついているなど、日によって変わる情報(動的な属性)を追加で取得することができる。取得した情報を用いることで、例えば、属性に何からの重み付けを行うこともできる。このような重みづけを行うことで、例えば同じ妊婦でも、子供を抱きかかえている人から優先して処理するなど、さらにきめ細かい支援を提供することが可能になる。なお、画像情報から人物の状況を判断する方法は広く知られているため、ここでは詳細な説明を省略する。
次に、本発明の概要を説明する。図8は、本発明による移動支援システムの概要を示すブロック図である。本発明による移動支援システム80は、支援対象者の状態(例えば、属性など)および所望の支援内容(例えば、乗降車支援、など)並びに移動情報(例えば、乗車駅、降車駅)を含む情報である支援対象者情報(例えば、支援対象者情報22)を記憶する記憶手段81(例えば、記憶部23)と、移動情報から特定される支援対象者の移動経路上(例えば、駅・列車30)に設置され、支援対象者情報を取得する情報取得手段82(例えば、支援対象者検出部31)と、取得された支援対象者情報に応じて支援方法(例えば、アナウンス、間接作業など)を決定し、決定された支援方法を実現可能な支援者(例えば、駅員、乗客など)に支援内容(例えば、乗降車支援など)を通知する通知手段83(システム制御部11)とを備えている。
通知手段83は、支援対象者情報を取得したときに、支援が必要とされる移動先とは異なる場所(例えば、移動手段内、制御室など)に存在する支援者に支援内容を通知する。
そのような構成により、対象者が移動する際に、利用する移動手段および移動先に支援者が存在しない場合であっても、対象者の移動を支援できる。
また、移動支援システム80は、移動先で特定の支援を行う支援者である特定支援者(例えば、支援団体)に、支援依頼のリクエストを行うリクエスト手段(システム制御部11および支援サービスリクエスト部15)を備えていてもよい。そして、情報取得手段82は、支援対象者が利用する移動手段(例えば、列車)に設置され、リクエスト手段は、支援対象者がその移動手段を利用したことにより支援対象者情報を取得したときに、予め定めた規則に基づいて特定支援者に支援依頼のリクエストを行ってもよい。
また、移動支援システム80は、支援対象者が支援を受けた特定支援者の評価を入力する評価入力手段(例えば、支援システムクライアント21)と、評価の結果を記憶する評価結果記憶手段(例えば、支援サービスDB14)とを備えていてもよい。そして、リクエスト手段は、評価結果記憶手段に記憶された結果に基づいて特定支援者に支援依頼のリクエストを行ってもよい。そのような構成によれば、特定支援者に競争意識が働き、より適切な支援を提供させることが可能になる。
また、通知手段83は、支援対象者が利用する移動手段のうち、近接する移動手段が支援対象者の移動先を通過する移動手段である場合、支援対象者にアラートを通知してもよい。そのような構成によれば、支援対象者が乗り間違いをすることを抑制できる。
また、通知手段83は、支援対象者が保持する端末によってその支援対象者が認識可能な態様の通知(例えば、バイブレーションの回数)を行ってもよい。
また、図9は、本発明による移動支援装置の概要を示すブロック図である。本発明による移動支援装置90は、支援対象者の移動情報(例えば、乗車駅、降車駅)から特定されるその支援対象者の移動経路上(例えば、駅・列車30)に設置された情報取得手段(例えば、支援対象者検出部31、)で取得される、その支援対象者の状態(例えば、属性など)および所望の支援内容(例えば、乗降車支援、など)並びにその移動情報を含む情報である支援対象者情報(例えば、支援対象者情報22)を入力する入力手段91(例えば、システム制御部11)と、入力された支援対象者情報に応じて支援方法を決定し、決定された支援方法を実現可能な支援者に支援内容を通知する通知手段92(例えば、システム制御部11)とを備えている。
通知手段92は、支援対象者情報を取得したときに、支援が必要とされる移動先とは異なる場所(例えば、移動手段内、制御室など)に存在する支援者に支援内容を通知する。
そのような構成によっても、対象者が移動する際に、利用する移動手段および移動先に支援者が存在しない場合であっても、対象者の移動を支援できる。
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)支援対象者の状態および所望の支援内容並びに移動情報を含む情報である支援対象者情報を記憶する記憶手段と、前記移動情報から特定される前記支援対象者の移動経路上に設置され、前記支援対象者情報を取得する情報取得手段と、取得された支援対象者情報に応じて支援方法を決定し、決定された支援方法を実現可能な支援者に前記支援内容を通知する通知手段とを備え、前記通知手段は、前記支援対象者情報を取得したときに、支援が必要とされる移動先とは異なる場所に存在する支援者に支援内容を通知することを特徴とする移動支援システム。
(付記2)移動先で特定の支援を行う支援者である特定支援者に、支援依頼のリクエストを行うリクエスト手段を備え、情報取得手段は、支援対象者が利用する移動手段に設置され、前記リクエスト手段は、前記支援対象者が当該移動手段を利用したことにより支援対象者情報を取得したときに、予め定めた規則に基づいて前記特定支援者に支援依頼のリクエストを行う付記1記載の移動支援システム。
(付記3)支援対象者が支援を受けた特定支援者の評価を入力する評価入力手段と、前記評価の結果を記憶する評価結果記憶手段とを備え、リクエスト手段は、前記評価結果記憶手段に記憶された結果に基づいて特定支援者に支援依頼のリクエストを行う付記2記載の移動支援システム。
(付記4)通知手段は、支援対象者が利用する移動手段のうち、近接する移動手段が支援対象者の移動先を通過する移動手段である場合、支援対象者にアラートを通知する付記1から付記3のうちのいずれか1つに記載の移動支援システム。
(付記5)通知手段は、支援対象者が保持する端末によって当該支援対象者が認識可能な態様の通知を行う付記1から付記4のうちのいずれか1つに記載の移動支援システム。
(付記6)情報取得手段は、支援対象者が属性に応じて所持する特別な媒体と、当該媒体から検出できる識別情報とを検出することで、支援対象者情報の正当性を判断する付記1から付記5のうちのいずれか1項に記載の移動支援システム。
(付記7)情報取得手段は、支援対象者情報を検出したときに、当該支援対象者情報を検出するもとになった人物を撮影して支援対象者情報に付加する情報を判断する付記1から付記6のうちのいずれか1項に記載の移動支援システム。
(付記8)移動先で特定の支援を行う支援者である特定支援者に、支援依頼のリクエストを行うリクエスト手段と、支援対象者の指示に応じて支援対象者情報を前記リクエスト手段に送信する支援対象者情報送信手段とを備え、前記リクエスト手段は、前記支援対象者情報送信手段から支援対象者情報を受信したときに、予め定めた規則に基づいて前記特定支援者に支援依頼のリクエストを行う付記1記載の移動支援システム。
(付記9)支援対象者の移動情報から特定される当該支援対象者の移動経路上に設置された情報取得手段で取得される、当該支援対象者の状態および所望の支援内容並びに当該移動情報を含む情報である支援対象者情報を入力する入力手段と、入力された支援対象者情報に応じて支援方法を決定し、決定された支援方法を実現可能な支援者に前記支援内容を通知する通知手段とを備え、前記通知手段は、前記支援対象者情報を取得したときに、支援が必要とされる移動先とは異なる場所に存在する支援者に支援内容を通知することを特徴とする移動支援装置。
(付記10)移動先で特定の支援を行う支援者である特定支援者に、支援依頼のリクエストを行うリクエスト手段を備え、前記リクエスト手段は、支援対象者が移動手段を利用したことにより、当該移動手段に設置された情報取得手段によって支援対象者情報が取得されたときに、予め定めた規則に基づいて前記特定支援者に支援依頼のリクエストを行う付記9記載の移動支援装置。
(付記11)支援対象者の移動情報から特定される当該支援対象者の移動経路上に設置された情報取得手段で取得される、当該支援対象者の状態および所望の支援内容並びに当該移動情報を含む情報である支援対象者情報を入力し、入力された支援対象者情報に応じて支援方法を決定し、決定された支援方法を実現可能な支援者に前記支援内容を通知し、前記支援内容を通知する際、前記支援対象者情報を取得したときに、支援が必要とされる移動先とは異なる場所に存在する支援者に支援内容を通知することを特徴とする移動支援方法。
(付記12)支援対象者が移動手段を利用したことにより、当該移動手段に設置された情報取得手段によって支援対象者情報が取得されたときに、予め定めた規則に基づいて、移動先で特定の支援を行う支援者である特定支援者に、支援依頼のリクエストを行う付記11記載の移動支援方法。
(付記13)コンピュータに、支援対象者の移動情報から特定される当該支援対象者の移動経路上に設置された情報取得手段で取得される、当該支援対象者の状態および所望の支援内容並びに当該移動情報を含む情報である支援対象者情報を入力する入力処理、および、入力された支援対象者情報に応じて支援方法を決定し、決定された支援方法を実現可能な支援者に前記支援内容を通知する通知処理を実行させ、前記通知処理で、前記支援対象者情報を取得したときに、支援が必要とされる移動先とは異なる場所に存在する支援者に支援内容を通知させるための移動支援プログラム。
(付記14)コンピュータに、移動先で特定の支援を行う支援者である特定支援者に、支援依頼のリクエストを行うリクエスト処理を実行させ、前記リクエスト処理で、支援対象者が移動手段を利用したことにより、当該移動手段に設置された情報取得手段によって支援対象者情報が取得されたときに、予め定めた規則に基づいて前記特定支援者に支援依頼のリクエストを行わせる付記13記載の移動支援プログラム。
本発明は、介助を必要とする対象者の移動を支援する移動支援システムに好適に適用される。例えば、本発明を電車やバスなどの公共の交通手段で移動する要介助者に対して、当人に特別な負担を強いることなく、乗物の乗降から降車後に至るまでの支援を総合的に提供する移動支援ソリューションに適用可能である。
10 支援システム
11 システム制御部
12 管理テーブル
13 列車情報取得部
14 支援サービスデータベース
15 支援サービスリクエスト部
16 支援サービス管理部
20 支援対象者
21 支援システムクライアント
22 支援対象者情報
23 記憶部
30 駅・列車
31 支援対象者検出部
32 支援受付部
40 支援団体
50 移動体情報

Claims (10)

  1. 支援対象者の状態および所望の支援内容並びに移動情報を含む情報である支援対象者情報を記憶する記憶手段と、
    前記移動情報から特定される前記支援対象者の移動経路上に設置され、前記支援対象者情報を取得する情報取得手段と、
    取得された支援対象者情報に応じて支援方法を決定し、決定された支援方法を実現可能な支援者に前記支援内容を通知する通知手段とを備え、
    前記通知手段は、前記支援対象者情報を取得したときに、支援が必要とされる移動先とは異なる場所に存在する支援者に支援内容を通知する
    ことを特徴とする移動支援システム。
  2. 移動先で特定の支援を行う支援者である特定支援者に、支援依頼のリクエストを行うリクエスト手段を備え、
    情報取得手段は、支援対象者が利用する移動手段に設置され、
    前記リクエスト手段は、前記支援対象者が当該移動手段を利用したことにより支援対象者情報を取得したときに、予め定めた規則に基づいて前記特定支援者に支援依頼のリクエストを行う
    請求項1記載の移動支援システム。
  3. 支援対象者が支援を受けた特定支援者の評価を入力する評価入力手段と、
    前記評価の結果を記憶する評価結果記憶手段とを備え、
    リクエスト手段は、前記評価結果記憶手段に記憶された結果に基づいて特定支援者に支援依頼のリクエストを行う
    請求項2記載の移動支援システム。
  4. 通知手段は、支援対象者が利用する移動手段のうち、近接する移動手段が支援対象者の移動先を通過する移動手段である場合、支援対象者にアラートを通知する
    請求項1から請求項3のうちのいずれか1項に記載の移動支援システム。
  5. 通知手段は、支援対象者が保持する端末によって当該支援対象者が認識可能な態様の通知を行う
    請求項1から請求項4のうちのいずれか1項に記載の移動支援システム。
  6. 支援対象者の移動情報から特定される当該支援対象者の移動経路上に設置された情報取得手段で取得される、当該支援対象者の状態および所望の支援内容並びに当該移動情報を含む情報である支援対象者情報を入力する入力手段と、
    入力された支援対象者情報に応じて支援方法を決定し、決定された支援方法を実現可能な支援者に前記支援内容を通知する通知手段とを備え、
    前記通知手段は、前記支援対象者情報を取得したときに、支援が必要とされる移動先とは異なる場所に存在する支援者に支援内容を通知する
    ことを特徴とする移動支援装置。
  7. 移動先で特定の支援を行う支援者である特定支援者に、支援依頼のリクエストを行うリクエスト手段を備え、
    前記リクエスト手段は、支援対象者が移動手段を利用したことにより、当該移動手段に設置された情報取得手段によって支援対象者情報が取得されたときに、予め定めた規則に基づいて前記特定支援者に支援依頼のリクエストを行う
    請求項6記載の移動支援装置。
  8. 支援対象者の移動情報から特定される当該支援対象者の移動経路上に設置された情報取得手段で取得される、当該支援対象者の状態および所望の支援内容並びに当該移動情報を含む情報である支援対象者情報を入力し、
    入力された支援対象者情報に応じて支援方法を決定し、決定された支援方法を実現可能な支援者に前記支援内容を通知し、
    前記支援内容を通知する際、前記支援対象者情報を取得したときに、支援が必要とされる移動先とは異なる場所に存在する支援者に支援内容を通知する
    ことを特徴とする移動支援方法。
  9. 支援対象者が移動手段を利用したことにより、当該移動手段に設置された情報取得手段によって支援対象者情報が取得されたときに、予め定めた規則に基づいて、移動先で特定の支援を行う支援者である特定支援者に、支援依頼のリクエストを行う
    請求項8記載の移動支援方法。
  10. コンピュータに、
    支援対象者の移動情報から特定される当該支援対象者の移動経路上に設置された情報取得手段で取得される、当該支援対象者の状態および所望の支援内容並びに当該移動情報を含む情報である支援対象者情報を入力する入力処理、および、
    入力された支援対象者情報に応じて支援方法を決定し、決定された支援方法を実現可能な支援者に前記支援内容を通知する通知処理を実行させ、
    前記通知処理で、前記支援対象者情報を取得したときに、支援が必要とされる移動先とは異なる場所に存在する支援者に支援内容を通知させる
    ための移動支援プログラム。
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