JP7020560B2 - 報知装置、報知制御装置、報知システム、報知方法及びプログラム - Google Patents

報知装置、報知制御装置、報知システム、報知方法及びプログラム Download PDF

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Description

(関連出願についての記載)
本発明は、日本国特許出願:特願2018-161731号(2018年8月30日出願)の優先権主張に基づくものであり、同出願の全記載内容は引用をもって本書に組み込み記載されているものとする。
本発明は、報知装置、報知制御装置、報知システム、報知方法及びプログラムに関する。
車椅子の利用者、松葉杖の利用者、白杖の利用者、高齢者、幼子を抱いている者、妊婦等は、公共交通機関を利用する際に、乗車又は降車することが困難である場合がある。そのため、そのような乗客は、乗車又は降車する際に、周囲の乗客からの支援を受ける必要がある場合がある。その場合、公共交通機関を利用する際に支援を受けることが好ましい乗客(以下、要支援者と呼ぶ)が、適切な支援を容易に受けられることが望ましい。
しかし、駅、車両内において、要支援者に対する配慮は、要支援者以外の乗客の良心や気付きに依存している部分が多く、要支援者が、車両に乗車又は降車する際に、適切な支援を受けられない場合がある。
特許文献1には、要支援者が所持する、非接触IC(Integrated Circuit)媒体を、公共移動車両の乗降口に設置された読取装置が読み取り、要支援者が乗車又は降車することを、乗客、運行管理者に報知する技術が記載されている。
特開2016-099993号公報
なお、上記先行技術文献の開示を、本書に引用をもって繰り込むものとする。以下の分析は、本発明の観点からなされたものである。
上記の通り、駅、車両内において、適切な支援を容易に受けられることが求められている。
特許文献1に記載された技術においては、要支援者が支援を受けるために、所定の非接触IC媒体を所持する必要がある。そのため、特許文献1に記載された技術においては、要支援者であっても、当該所定の非接触IC媒体を所持していない場合には、公共移動車両に乗車又は降車することを、乗客、運行管理者に報知できない。さらに、特許文献1に記載された技術においては、支援を受けるためには、要支援者が当該所定の非接触IC媒体を、予め購入等する必要がある。そのため、特許文献1に記載された技術を利用する場合、要支援者にとって、煩雑な作業が発生する可能性がある。
そこで、本発明は、要支援者が公共交通機関を利用する際に、容易に支援を受けられる可能性を向上することに貢献する報知装置、報知制御装置、報知システム、報知方法及びプログラムを提供することを目的とする。
第1の視点によれば、報知装置が提供される。前記報知装置は、駅の乗車位置を含む領域、又は車両内の少なくともいずれかを撮影した撮影画像を取得し、前記撮影画像に基づいて、要支援者が乗車又は降車するかを判断する、解析部を備える。
さらに、前記報知装置は、前記要支援者が乗車又は降車する、と前記解析部が判断した場合、前記要支援者に関する乗降支援情報を報知する、報知部を備える。
第2の視点によれば、報知制御装置が提供される。前記報知制御装置は、駅の乗車位置を含む領域を撮影した撮影画像、車両内の少なくともいずれかを撮影した撮影画像を取得し、要支援者が乗車又は降車するかを判断する、制御装置解析部を備える。
さらに、前記報知制御装置は、前記要支援者に関する乗降支援情報を、駅側報知装置、車両側報知装置の少なくともいずれかに通知する、制御装置通信部を備える。
第3の視点によれば、報知システムが提供される。前記報知システムは、駅側報知装置と、車両側報知装置とを含んで構成される。
前記駅側報知装置は、駅の乗車位置を含む領域を撮影した第1の撮影画像を取得し、前記第1の撮影画像に基づいて、第1の要支援者が乗車するか否かを判断する、第1の解析部を備える。
さらに、前記駅側報知装置は、前記第1の要支援者に関する乗降支援情報を報知する、第1の報知部を備える。
前記車両側報知装置は、車両内を撮影した第2の撮影画像を取得し、前記第2の撮影画像に基づいて、第2の要支援者が降車するか否かを判断する、第2の解析部を備える。
さらに、前記車両側報知装置は、前記第2の要支援者に関する乗降支援情報を報知する、第2の報知部を備える。
第4の視点によれば、報知方法が提供される。前記報知方法は、駅の乗車位置を含む領域、又は車両内の少なくともいずれかを撮影した撮影画像を取得する工程を含む。
さらに、前記報知方法は、前記撮影画像に基づいて、要支援者が乗車又は降車するかを判断する工程を含む。
さらに、前記報知方法は、前記要支援者が乗車又は降車する、と判断された場合、前記要支援者に関する乗降支援情報を報知する工程を含む。
なお、本方法は、報知装置という、特定の機械に結び付けられている。
第5の視点によれば、プログラムが提供される。前記プログラムは、駅の乗車位置を含む領域、又は車両内の少なくともいずれかを撮影した撮影画像を取得する処理を、報知装置を制御するコンピュータに実行させる。
さらに、前記プログラムは、前記撮影画像に基づいて、要支援者が乗車又は降車するかを判断する処理を、前記コンピュータに実行させる。
さらに、前記プログラムは、前記要支援者が乗車又は降車する、と判断された場合、前記要支援者に関する乗降支援情報を報知する処理を、前記コンピュータに実行させる。
なお、これらのプログラムは、コンピュータが読み取り可能な記憶媒体に記録することができる。記憶媒体は、半導体メモリ、ハードディスク、磁気記録媒体、光記録媒体等の非トランジェント(non-transient)なものとすることができる。本発明は、コンピュータプログラム製品として具現することも可能である。また、第1~5の視点を通じて本発明の各視点はコンピュータ及びメモリを少なくとも含む装置によって実施可能であり、メモリにはコンピュータに実行させるべきプログラムが記憶される。
各視点によれば、要支援者が公共交通機関を利用する際に、容易に支援を受けられる可能性を向上することに貢献する報知装置、報知制御装置、報知システム、報知方法及びプログラムが提供される。
一実施形態の概要を説明するための図である。 第1乃至3の実施形態に係る報知システムの全体構成の一例を示すブロック図である。 駅100において、要支援者114を含む乗客が、車両200を待っている状態の一例を示す図である。 要支援者224を含む複数の乗客が、車両200に乗車している状態の一例を示す図である。 駅側報知装置102の内部構成の一例を示すブロック図である。 車両側報知装置202の内部構成の一例を示すブロック図である。 管理情報の一例を示す図である。 駅側報知装置102と車両側報知装置202との関係を模式的に示す図である。 第1の実施形態に係る報知システムの動作の一例を示すフローチャートである。 第1の実施形態に係る報知システムの動作の一例を示すフローチャートである。 報知装置40、撮影装置50の内部構成の一例を示すブロック図である。 第2の実施形態に係る報知システムの動作の一例を示すフローチャートである。 車両ドア201付近の混雑状況が、車両ドア201毎に異なる状態の一例を示す図である。 第3の実施形態に係る報知システムの動作の一例を示すフローチャートである。 車両200内において、空席がある状態の一例を示す図である。 第4の実施形態に係る報知システムの全体構成の一例を示すブロック図である。 第4の実施形態に係る報知制御装置60の内部構成の一例を示すブロック図である。 第4の実施形態に係る駅側報知装置701の内部構成の一例を示すブロック図である。 第4の実施形態に係る車両側報知装置801の内部構成の一例を示すブロック図である。 コンピュータ1のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
初めに、図1を用いて一実施形態の概要について説明する。なお、この概要に付記した図面参照符号は、理解を助けるための一例として各要素に便宜上付記したものであり、この概要の記載はなんらの限定を意図するものではない。また、各ブロック図のブロック間の接続線は、双方向及び単方向の双方を含む。一方向矢印については、主たる信号(データ)の流れを模式的に示すものであり、双方向性を排除するものではない。さらに、本願開示に示す回路図、ブロック図、内部構成図、接続図などにおいて、明示は省略するが、入力ポート及び出力ポートが各接続線の入力端及び出力端のそれぞれに存在する。入出力インターフェイスも同様である。
上記の通り、要支援者が公共交通機関を利用する際に、容易に支援を受けられる可能性を向上することに貢献する報知装置が望まれる。
そこで、一例として、図1に示す報知装置1000を提供する。報知装置1000は、解析部1001と、報知部1002とを備える。
解析部1001は、駅の乗車位置を含む領域、又は車両内の少なくともいずれかを撮影した撮影画像を取得する。そして、解析部1001は、取得した撮影画像に基づいて、要支援者が乗車又は降車するかを判断する。要支援者は、例えば、車椅子の利用者、松葉杖の利用者、白杖の利用者、高齢者、幼子を抱いている者、妊婦(例えば、マタニティマークを身につけている者)、周囲に支援が必要であることを知らせている者(例えば、ヘルプマークを身につけている者)等である。
具体的には、解析部1001は、駅の乗車位置を含む領域を撮影した撮影画像を取得し、取得した撮影画像に基づいて、要支援者が乗車するか否かを判断する。または、解析部1001は、車両内を撮影した撮影画像を取得し、取得した撮影画像に基づいて、要支援者が降車するか否かを判断する。
要支援者が乗車又は降車する、と解析部1001が判断した場合、報知部1002は、要支援者に関する乗降支援情報を報知(表示、アナウンス)する。具体的には、要支援者が乗車する、と解析部1001が判断した場合、報知部1002は要支援者に関する乗降支援情報を報知する。また、要支援者が降車する、と解析部1001が判断した場合、報知部1002は要支援者に関する乗降支援情報を報知する。
例えば、報知装置1000が、駅、車両内に設置されているとする。その場合、報知装置1000が、要支援者に関する乗降支援情報を報知することで、駅や車両内にいる乗客が、要支援者が乗車又は降車することに気付く可能性が向上する。
さらに、報知装置1000は、駅の乗車位置を含む領域、又は車両内の少なくともいずれかを撮影した撮影画像に基づいて、要支援者が乗車又は降車するかを判断する。そのため、報知装置1000は、要支援者に対して煩雑な作業を要求することなく、要支援者が乗車又は降車するかを判断する。
従って、報知装置1000は、要支援者が公共交通機関を利用する際に、容易に支援を受けられる可能性を向上することに貢献する。
[第1の実施形態]
第1の実施形態について、図面を用いて詳細に説明する。以下の説明においては、鉄道を例示して説明する。ただし、これは、本実施形態を鉄道に限定する趣旨ではない。
図2は、本実施形態に係る報知システムの一例を示す図である。図2は、駅100の線路に車両200が入線した場合を示す。
駅100には、停車した列車の車両ドアの位置を示す指標(以下、乗車位置101と呼ぶ)があるものとする。例えば、乗車位置101a~101fは、駅100の床に描かれた線であってもよい。
さらに、駅100には、乗車位置101a~101fにそれぞれ対応する、駅側報知装置102a~102fが設置されているものとする。列車に乗車予定の乗客は、乗車位置101a~101fを挟んで、駅側報知装置102a~102fと対面する位置に列を成して、列車を待つものとする。
駅側報知装置102a~102fは、駅100にいる乗客に情報を報知する装置であり、LCD(Liquid Crystal Display)パネル、スピーカー等、報知手段を含んで構成される。
さらに、駅側報知装置102a~102fは、対応する乗車位置101a~101fを含む領域を撮影する、カメラから、撮影画像を取得する。例えば、駅側報知装置102a~102fは、カメラを含んで構成されてもよい。または、駅側報知装置102a~102fの付近に設置された、カメラから撮影画像を取得してもよい。図2に示す破線で囲まれた領域103a、103bは、それぞれ、駅側報知装置102a、102bに対応するカメラの撮影範囲を示すものとする。図示を省略するが、駅側報知装置102c~102fに対応するカメラは、領域103a、103bと同様に、乗車位置101c~101fを含む、同様の範囲を撮影するものとする。
駅側報知装置102a~102fは、乗車位置101a~101fの上部に設置されてもよい。駅側報知装置102a~102fは、列車の発着時刻、運行状況等に関する情報を表示する表示装置と一体化して構成されてもよい。
車両200は、車両ドア201a~201cを備える。車両200の車内には、車両ドア201a~201cの上部に、それぞれ、車両側報知装置202a~202cが設置されているものとする。
車両側報知装置202a~202cは、車両200の乗客に情報を報知する装置であり、LCDパネル、スピーカー等、報知手段を含んで構成される。
さらに、車両側報知装置202a~202cは、車両200の車内を撮影するカメラから、撮影画像を取得する。例えば、車両側報知装置202a~202cは、カメラを含んで構成されてもよい。または、車両側報知装置202a~202cの付近に設置された、カメラから撮影画像を取得してもよい。図2に示す破線で囲まれた領域203a、203bは、それぞれ、車両側報知装置202a、202bに対応するカメラの撮影範囲を示すものとする。図示を省略するが、車両側報知装置202cに対応するカメラも、領域203a、203bと同様に、車両ドア201cに対面する、所定の範囲を撮影するものとする。
以下の説明においては、乗車位置101a~101fを、それぞれ区別する必要がない場合、乗車位置101と表現する。また、以下の説明においては、駅側報知装置102a~102fを、それぞれ区別する必要がない場合、駅側報知装置102と表現する。また、以下の説明においては、車両ドア201a~201cを、それぞれ区別する必要がない場合、車両ドア201と表現する。また、以下の説明においては、車両側報知装置202a~202cを、それぞれ区別する必要がない場合、車両側報知装置202と表現する。また、図2は、説明の便宜上、一両の車両200を示すが、これは、本実施形態に係る報知システムにおいて、一両編成の車両に限定する趣旨ではない。本実施形態に係る報知システムは、複数の車両からなる列車を対象としてもよいことは勿論である。また、図2は、一例として、3つの車両ドア201a~201cを示すが、これは、車両ドア201の数を3つに限定する趣旨ではない。
車両200が駅100に停車した際に正対する、乗車位置101と車両ドア201とに対応する、駅側報知装置102と車両側報知装置202間で、運行中及び/又は停車中に通信を行う。例えば、車両200が駅100に停車した際、乗車位置101a~101cと、車両ドア201a~201cとが正対するとする。その場合、乗車位置101a~101cと車両ドア201a~201cとに対応する、駅側報知装置102と車両側報知装置202間で、運行中及び/又は停車中に通信を行う。つまり、駅側報知装置102aは、運行中及び/又は停車中に車両側報知装置202aと通信する。また、駅側報知装置102bは、運行中及び/又は停車中に、車両側報知装置202bと通信する。また、駅側報知装置102cは、運行中及び/又は停車中に車両側報知装置202cと通信する。
駅側報知装置102及び車両側報知装置202は、要支援者への配慮を促す表示及びアナウンスを行う。例えば、駅側報知装置102及び車両側報知装置202は、要支援者が乗車又は降車するとの通知、要支援者の位置、要支援者の属性の少なくともいずれかを含む情報を、要支援者に関する乗降支援情報として報知(表示、アナウンス)する。なお、要支援者の属性とは、車椅子の利用者、松葉杖の利用者、白杖の利用者、高齢者、幼子を抱いている者、妊婦(例えば、マタニティマークを身につけている者)、周囲に支援が必要であることを知らせている者(例えば、ヘルプマークを身につけている者)等、要支援者の状態を示す情報であってもよい。なお、これは、要支援者の属性の一例であり、要支援者の属性を、車椅子の利用者、松葉杖の利用者、白杖の利用者、高齢者、幼子を抱いている者、妊婦、周囲に支援が必要であることを知らせている者に限定する趣旨ではない。
次に、図3を参照しながら、駅100において、要支援者114を含む乗客が、列を成して、車両200を待っている場合について説明する。図3に示す黒丸「●」は、車両200に乗車する際に、支援を必要としない乗客であるものとする。図3を参照すると、要支援者114は、列の後方で、列車を待っている。
ここで、駅側報知装置102aに対応するカメラの撮影範囲が、図3において破線で囲まれた領域113aであるとする。その場合、駅側報知装置102aは、撮影画像から、外観的特徴に基づいて要支援者114を検出する。そして、駅側報知装置102aは、要支援者114に関する乗降支援情報を報知する。
具体的には、駅側報知装置102aは、要支援者114が乗車するとの通知、要支援者114の位置、要支援者114の属性の少なくともいずれかを含む情報を、要支援者114に関する乗降支援情報として報知する。
駅側報知装置102aが、要支援者114に関する乗降支援情報を報知することで、駅100にいる者が、要支援者114の存在に気付く可能性が向上する。その結果、要支援者114が乗車する際に、駅100にいる者から支援を受けられる可能性が向上する。例えば、駅側報知装置102aが、要支援者114に関する乗降支援情報を報知することで、要支援者114が優先的に乗車できる可能性が向上する。
さらに、駅側報知装置102aは、要支援者114を検出した場合、要支援者114に関する乗降支援情報を、車両側報知装置202aに送信する。車両側報知装置202aは、要支援者114に関する乗降支援情報を受信すると、要支援者114に関する乗降支援情報を、車両200内の乗客に対して報知する。
車両側報知装置202aが、要支援者114に関する乗降支援情報を報知することで、車両200内の乗客(特に、車両ドア201a付近の乗客)に、要支援者114が乗車してくることを認識させることができる。その結果、要支援者114が乗車する際に、車両200内の乗客(特に、車両ドア201a付近の乗客)から支援を受けられる可能性が向上する。
次に、図4を参照しながら、要支援者224を含む複数の乗客が、車両200に乗車している場合について説明する。図4に示す黒丸「●」は、支援を必要としない乗客であるものとする。図4を参照すると、要支援者224は、車両ドア201aから離れた位置に乗車している。
ここで、車両側報知装置202aに対応するカメラの撮影範囲が、図4において破線で囲まれた領域223aであるとする。その場合、車両側報知装置202aは、撮影画像にから、外観的特徴に基づいて要支援者224を検出する。そして、車両側報知装置202aは、要支援者224を監視し、撮影画像に基づいて、要支援者224の動作を判断する。そして、車両側報知装置202aは、要支援者224の動作に基づいて、要支援者224が降車予定であるか否かを判断する。車両側報知装置202aは、要支援者224が降車予定であると判断した場合、要支援者224に関する乗降支援情報を報知する。
具体的には、車両側報知装置202aは、要支援者224が降車するとの通知、要支援者224の位置、要支援者224の属性の少なくともいずれかを含む情報を、要支援者224に関する乗降支援情報を報知する。
車両側報知装置202aが、要支援者224に関する乗降支援情報を報知することで、車両200の乗客が、要支援者224の存在に気付く可能性が向上する。その結果、要支援者224が降車する際に、車両200の乗客から支援を受けられる可能性が向上する。例えば、車両側報知装置202aが、要支援者224に関する乗降支援情報を報知することで、乗客が要支援者224のために、車両ドア201aまでの通路を空けてくれる可能性が向上する。それにより、要支援者224が、スムーズに降車できる可能性が向上する。
さらに、車両側報知装置202aは、要支援者224が降車予定であると判断した場合、要支援者224に関する乗降支援情報を、駅側報知装置102aに送信する。駅側報知装置102aは、要支援者224に関する乗降支援情報を受信すると、駅100にいる乗客に対して、要支援者224に関する乗降支援情報を報知する。
駅側報知装置102aが、要支援者224に関する乗降支援情報を報知することで、駅100にいる乗客(特に、乗車位置101a付近の乗客)に、要支援者224が降車してくることを認識させることができる。その結果、要支援者224が降車する際に、駅100にいる乗客(特に、乗車位置101a付近の乗客)から支援を受けられる可能性が向上する。
次に、駅側報知装置102について詳細に説明する。なお、以下の説明においては、駅側報知装置102が、カメラを備える構成を例示して説明する。しかし、これは、駅側報知装置102がカメラを備える構成に限定する趣旨ではない。
図5は、駅側報知装置(第1の報知装置)102の内部構成の一例を示すブロック図である。駅側報知装置102は、記憶部11と、通信部12と、撮影部(カメラ)13と、解析部14(第1の解析部)と、報知部15(第1の報知部)とを含んで構成される。
記憶部11は、発着時刻と、車両を識別する情報(以下、車両識別情報と呼ぶ)と、報知装置対応情報とを対応付けた、管理情報を記憶する。ここで、報知装置対応情報とは、駅側報知装置102を識別する情報(以下、駅側装置識別情報と呼ぶ)と、車両側報知装置202を識別する情報(以下、車両側装置識別情報と呼ぶ)との組である。
通信部12は、ネットワークを介して、車両側報知装置202と通信する。具体的には、通信部12は、車両200が駅100に停車した際に正対する、乗車位置101と車両ドア201とに対応する、車両側報知装置202間で、運行中及び/又は停車中に通信する。
撮影部(カメラ)13は、駅100の乗車位置101を撮影する。撮影部(カメラ)13は、動画を撮影する。撮影部(カメラ)13は、車両200を待つ乗客が成す列に関して、前方から後方までを撮影可能な位置に設置されているものとする。
解析部14は、駅の乗車位置101を含む領域を撮影した、撮影画像を取得し、撮影画像から、外観的特徴に基づいて要支援者を検出し、撮影画像に基づいて、要支援者が乗車予定であるか否かを判断する。
具体的には、解析部14は、撮影画像から、判断対象者を選択する。そして、解析部14は、撮影画像に基づいて、判断対象者の外観的特徴を特定する。例えば、外観的特徴は、車椅子、松葉杖、白杖、高齢者、幼子を抱いている等であってもよい。また、例えば、外観的特徴は、妊婦を示す所持品(例えば、マタニティマーク)であってもよい。また、例えば、外観的特徴は、周囲に支援が必要であることを知らせる所持品(例えば、ヘルプマーク)であってもよい。
解析部14は、特定した外観的特徴に基づいて、判断対象者が要支援者であるか否かを判断する。さらに、解析部14は、判断対象者が要支援者である、と判断した場合、特定した外観的特徴に基づいて、要支援者の属性を決定する。
例えば、解析部14は、予め記憶部11に登録された外観的特徴(教師情報)と、撮影画像とを照合し、撮影画像から、外観的特徴に基づいて要支援者を検出する。ここで、解析部14は、機械学習を利用して、外観的特徴を示す教師情報を生成し、記憶部11に登録してもよい。そして、解析部14は、公知の画像認識技術、画像分類技術を利用して、予め登録された教師情報(外観的特徴)と、撮影画像とを照合し、撮影画像から要支援者を検出してもよい。なお、以下の説明では、要支援者の属性として、車椅子の利用者、松葉杖の利用者、白杖の利用者、高齢者、幼子を抱いている者、妊婦、周囲に支援が必要であることを知らせている者を例示して説明するが、これは、要支援者の属性の一例であり、要支援者の属性を限定する趣旨ではない。解析部14は、要支援者の外観的特徴(教師情報)として、適宜、必要な外観的特徴を、記憶部11に登録してもよいものとする。
そして、解析部14は、要支援者の位置に基づいて、要支援者が乗車予定であるか否かを判断する。例えば、解析部14は、乗車位置101から所定の範囲内の領域において、要支援者を検出した場合、要支援者が乗車予定であると判断してもよい。一方、解析部14は、乗車位置101から所定の範囲外において、要支援者を検出した場合、要支援者が乗車予定ではないと判断してもよい。
報知部15は、要支援者に関する乗降支援情報を報知する。報知部15は、LCDパネル、スピーカー等を含んで構成される。
報知部15は、撮影画像、イラスト、アニメーションの少なくともいずれかを用いて、要支援者に関する乗降支援情報を報知する。具体的には、報知部15は、撮影画像、撮影画像から抽出した静止画、イラスト、アニメーションの少なくともいずれかを用いて、要支援者に関する乗降支援情報を報知する。
報知部15は、撮影画像を用いて報知する場合、撮影画像に含まれる顔領域の視認性を低下させることが好ましい。例えば、報知部15は、撮影画像に含まれる顔領域に対して、モザイク処理を実行してもよい。そして、報知部15は、モザイク処理を施した撮影画像を、LCDパネルに表示してもよい。
また、報知部15が、イラスト又はアニメーションを用いて報知する場合、記憶部11は、予め、要支援者の属性を表すイラスト又はアニメーションを記憶しておく。例えば、記憶部11は、車椅子の利用者、松葉杖の利用者、白杖の利用者、高齢者、幼子を抱いている者、妊婦、周囲に支援が必要であることを知らせている者(例えば、ヘルプマークを所持する者)等を表すイラスト又はアニメーションを、予め記憶しておく。
そして、報知部15は、イラスト又はアニメーションを用いて報知する場合、予め登録したイラスト又はアニメーションのうち、検出した要支援者の属性に対応するイラスト又はアニメーションを、LCDパネルに表示してもよい。
また、報知部15は、要支援者に関する乗降支援情報を、音声を用いて報知してもよい。その場合、記憶部11は、要支援者の乗車又は降車を示す音声を、予め記憶しておく。例えば、記憶部11は、「駅に車椅子をご利用のお客様がいらっしゃいます。乗車の際には、ご協力をお願い致します。」等の音声を、予め記憶しておいてもよい。
そして、報知部15は、音声を用いて報知する場合、予め登録した音声のうち、検出した要支援者の属性に対応する音声を、スピーカーを用いて、報知してもよい。ここで、報知部15は、撮影画像、イラスト、アニメーションの少なくともいずれかを用いて、要支援者に関する乗降支援情報を報知するとともに、音声を用いて報知してもよい。
報知部15は、所定の時間間隔(例えば、1分間隔)で、要支援者の乗車又は降車が完了するまで、要支援者に関する乗降支援情報を報知してもよい。また、解析部14が、撮影画像に基づいて、車両200を待つ乗客が成す列の後方に、要支援者を検出した場合、要支援者が列の前方に来るまで、報知部15は、要支援者に関する乗降支援情報を報知してもよい。
また、通信部12が、要支援者に関する乗降支援情報を、車両側報知装置202から受信した場合、報知部15は、撮影画像、イラスト、アニメーションの少なくともいずれかを用いて、要支援者に関する乗降支援情報を報知する。
また、解析部14が、2以上の要支援者を検出した場合、報知部15は、要支援者毎に、要支援者に関する乗降支援情報を報知する。
駅側報知装置102は、要支援者に関する乗降支援情報を報知するタイミングを、所定の条件に基づいて、予め決定しておいてもよい。例えば、駅側報知装置102は、車両200の位置(例えば、車両ドア201から対応する乗車位置101までの距離)に基づいて、要支援者に関する乗降支援情報を報知するタイミングを予め決定しておいてもよい。また、例えば、駅側報知装置102は、時刻(例えば、車両ドア201が開く10秒前)に基づいて、要支援者に関する乗降支援情報を報知するタイミングを予め決定しておいてもよい。
次に、車両側報知装置202について詳細に説明する。なお、以下の説明においては、車両側報知装置202が、カメラを備える構成を例示して説明する。しかし、これは、車両側報知装置202がカメラを備える構成に限定する趣旨ではない。
図6は、車両側報知装置(第2の報知装置)202の内部構成の一例を示すブロック図である。車両側報知装置202は、記憶部21と、通信部22と、撮影部(カメラ)23と、解析部24(第2の解析部)と、報知部25(第2の報知部)とを含んで構成される。
記憶部21は、発着時刻と、車両を識別する情報(車両識別情報)と、報知装置対応情報とを対応付けた、管理情報を記憶する。
通信部22は、ネットワークを介して、駅側報知装置102と通信する。具体的には、通信部22は、車両200が駅100に停車した際に正対する、乗車位置101と車両ドア201とに対応する、駅側報知装置102間で、運行中及び/又は停車中に通信する。
撮影部(カメラ)23は、車両200内を撮影する。撮影部(カメラ)23は、動画を撮影する。撮影部(カメラ)23は、車両ドア201から所定の範囲内の領域を撮影可能な位置に設置されているものとする。例えば、撮影部(カメラ)23は、車両ドア201の上部付近に設置されていてもよい。
解析部24は、車両200内を撮影した、撮影画像を取得し、撮影画像から、外観的特徴に基づいて要支援者を検出する。そして、解析部24は、撮影画像に基づいて、要支援者が降車するか否かを判断する。解析部24が、要支援者を検出する方法については、駅側報知装置102の解析部14と同様であるため、詳細な説明を省略する。
解析部24は、撮影画像に基づいて、要支援者の動作を判断する。そして、解析部24は、要支援者の動作に基づいて、要支援者が降車するか否かを判断する。
具体的には、要支援者が、予め登録された降車前の動作(立ち上がる、身体の向きを変える、荷物の片付け、身支度等)を行ったか否かを、解析部24は判断する。要支援者が、予め登録した、降車前の動作を行った場合には、次の駅で要支援者が降車する、と解析部24は判断する。例えば、機械学習を利用して、降車前の動作を示す特徴量を生成し、生成した特徴量を、記憶部21が予め記憶しておいてもよい。そして、解析部24は、記憶部21に記憶された、降車前の動作を示す特徴量を、撮影画像から検出した場合、次の駅で要支援者が降車する、と判断してもよい。一方、解析部24は、記憶部21に記憶された、降車前の動作を示す特徴量を、撮影画像から検出しない場合、次の駅で要支援者が降車しない、と判断してもよい。
報知部25は、要支援者に関する乗降支援情報を報知する。報知部25は、LCDパネル、スピーカー等を含んで構成される。
具体的には、報知部25は、撮影画像、イラスト、アニメーションの少なくともいずれかを用いて、要支援者に関する乗降支援情報を報知する。より具体的には、報知部25は、撮影画像、撮影画像から抽出した静止画、イラスト、アニメーションの少なくともいずれかを用いて、要支援者に関する乗降支援情報を報知する。
報知部25は、撮影画像を用いて報知する場合、撮影画像に含まれる顔領域の視認性を低下させることが好ましい。例えば、報知部25は、撮影画像に含まれる顔領域に対して、モザイク処理を実行してもよい。そして、報知部25は、モザイク処理を施した撮影画像を、LCDパネルに表示してもよい。
また、報知部25が、イラスト又はアニメーションを用いて報知する場合、記憶部21は、予め、要支援者の属性を表すイラスト又はアニメーションを記憶しておく。例えば、記憶部21は、車椅子の利用者、松葉杖の利用者、白杖の利用者、高齢者、幼子を抱いている者、妊婦、周囲に支援が必要であることを知らせている者(例えば、ヘルプマークを所持する者)等を表すイラスト又はアニメーションを、予め記憶しておく。
そして、報知部25は、イラスト又はアニメーションを用いて報知する場合、予め登録したイラスト又はアニメーションのうち、検出した要支援者の属性に対応するイラスト又はアニメーションを、LCDパネルに表示してもよい。
また、報知部25は、要支援者に関する乗降支援情報を、音声を用いて報知してもよい。その場合、記憶部21は、要支援者の乗車又は降車を示す音声を、予め記憶しておく。例えば、記憶部21は、「次の駅で、このドアから車椅子のお客様が乗車されます」等の音声を、予め記憶しておいてもよい。
そして、報知部25は、音声を用いて報知する場合、予め登録した音声のうち、検出した要支援者の属性に対応する音声を、スピーカーを用いて、報知してもよい。ここで、報知部25は、撮影画像、イラスト、アニメーションの少なくともいずれかを用いて、要支援者に関する乗降支援情報を報知するとともに、音声を用いて報知してもよい。
報知部25は、所定の時間間隔(例えば、1分間隔)で、要支援者の乗車又は降車が完了するまで、要支援者に関する乗降支援情報を報知してもよい。また、解析部24が、要支援者の動作に基づいて、要支援者が降車すると判断した場合、報知部25は、要支援者が車両ドア201の前に来るまで、要支援者に関する乗降支援情報を報知してもよい。
また、通信部22が、要支援者に関する乗降支援情報を、駅側報知装置102から受信した場合、報知部25は、撮影画像、イラスト、アニメーションの少なくともいずれかを用いて、要支援者に関する乗降支援情報を報知する。
また、解析部24が2以上の要支援者を検出した場合、報知部25は、要支援者毎に、要支援者に関する乗降支援情報を報知する。
車両側報知装置202は、要支援者に関する乗降支援情報を報知するタイミングを、所定の条件に基づいて、予め決定しておいてもよい。例えば、車両側報知装置202は、車両200の位置(車両ドア201から対応する乗車位置101までの距離)に基づいて、要支援者に関する乗降支援情報を報知するタイミングを予め決定しておいてもよい。また、例えば、車両側報知装置202は、時刻(例えば、車両ドア201が開く10秒前)に基づいて、要支援者に関する乗降支援情報を報知するタイミングを予め決定しておいてもよい。
図7は、記憶部11及び記憶部21が記憶する、管理情報の一例を示す図である。図7に示す管理情報は、駅、行き先、発着時刻、電車型式、車両編成、報知装置対応情報を対応付けた情報である。なお、上記の通り、報知装置対応情報とは、駅側装置識別情報と、車両側装置識別情報との組である。例えば、「X駅」に、発着時刻「12:00」に、電車型式「AA01」の4両編成の「P駅」行きの車両が停車した際には、駅側装置識別情報「1-A」の駅側報知装置102と、車両側装置識別情報「1-a」の車両側報知装置202とが正対する。また、例えば、「X駅」に、発着時刻「12:05」に、電車型式「AA01」の4両編成の「Q駅」行きの車両が停車した際には、駅側装置識別情報「4-F」の駅側報知装置102と、車両側装置識別情報「4-f」の車両側報知装置202とが正対する。
図8は、図7に示す報知装置対応情報に相当する、駅側報知装置102と車両側報知装置202との関係を模式的に示す図である。図8に示す駅100の矩形内の文字は、それぞれ、駅側装置識別情報であるものとする。また、図8に示す車両200a、200bの矩形内の文字は、それぞれ、車両側装置識別情報であるものとする。例えば、車両200aが線路351に入線する場合、車両200aが停車した際に、駅側装置識別情報「1-A」の駅側報知装置102と、車両側装置識別情報「1-a」の車両側報知装置202とが正対する。そのため、車両200aが線路351に入線する場合には、駅側装置識別情報「1-A」の駅側報知装置102と、車両側装置識別情報「1-a」の車両側報知装置202間で、運行中及び/又は停車中に通信が行われる。また、例えば、車両200bが線路352に入線して停車する場合、車両200bが停車した際に、駅側装置識別情報「1-B」の駅側報知装置102と、車両側装置識別情報「1-b」の車両側報知装置202とが正対する。そのため、車両200bが線路352に入線する場合には、駅側装置識別情報「1-B」の駅側報知装置102と、車両側装置識別情報「1-b」の車両側報知装置202間で、運行中及び/又は停車中に通信が行われる。
次に、本実施形態に係る報知システムの動作について、詳細に説明する。
まず、図9を参照しながら、要支援者が乗車する場合に、要支援者に関する乗降支援情報を報知する処理について説明する。
ステップA1において、駅側報知装置102の解析部14は、駅100の乗車位置101を含む領域を撮影した、撮影画像を取得する。
ステップA2において、撮影画像中に要支援者が存在するか否かを、駅側報知装置102の解析部14は判断する。撮影画像中に要支援者が存在しない場合(ステップA2のNo分岐)には、ステップA1に戻り、処理を継続する。換言すると、撮影画像中に要支援者が存在しない場合(ステップA2のNo分岐)には、駅側報知装置102は、駅100の乗車位置101を含む領域を監視する処理を継続する。
一方、撮影画像中に要支援者が存在する場合(ステップA2のYes分岐)には、要支援者が車両の到着を待っているか否かを、駅側報知装置102の解析部14は判断する(ステップA3)。具体的には、要支援者の位置に基づいて、要支援者が車両200の到着を待っているか否かを、駅側報知装置102の解析部14は判断する。例えば、要支援者が乗車位置101から所定の範囲内の領域に存在する場合、要支援者が車両200の到着を待っている、と駅側報知装置102の解析部14は判断する。
要支援者が乗車予定ではない場合(ステップA3のNo分岐)には、ステップA1に戻り、処理を継続する。換言すると、要支援者が乗車予定ではない場合(ステップA3のNo分岐)には、駅側報知装置102は、駅100の乗車位置101を含む領域を監視する処理を継続する。
一方、要支援者が車両の到着を待っている場合(ステップA3のYes分岐)には、要支援者が乗車予定である、と駅側報知装置102の解析部14は判断する(ステップA4)。
ステップA5において、駅側報知装置102の解析部14は、管理情報を参照し、当該駅側報知装置102の駅側装置識別情報と、発着時刻とに基づいて、要支援者が乗車予定である、車両200を特定する。
ステップA6において、駅側報知装置102の解析部14は、管理情報を参照し、特定した車両200が停車した際に、乗車位置101と正対する車両側報知装置202を特定する。
ステップA7において、駅側報知装置102の解析部14は、通信部12を介して、要支援者が乗車するとの通知、要支援者の属性等を、特定した車両側報知装置202に送信する。車両側報知装置202は、要支援者が乗車するとの通知、要支援者の属性等を受信する(ステップB1)。
駅側報知装置102の報知部15は、要支援者が乗車するとの通知、要支援者の乗車位置101、要支援者の属性等を含む、要支援者に関する乗降支援情報を報知する(ステップA8)。また、車両側報知装置202の報知部25は、要支援者が乗車するとの通知、要支援者が乗車する車両ドア201、要支援者の属性等を含む、要支援者に関する乗降支援情報を報知する(ステップB2)。ここで、車両側報知装置202の報知部25は、要支援者の乗車位置101と正対する、車両側報知装置202に対応する車両ドア201を、要支援者が乗車する車両ドア201として報知する。
次に、図10を参照しながら、要支援者が降車する場合に、要支援者に関する乗降支援情報を報知する処理について説明する。
ステップB101において、車両側報知装置202の解析部24は、車両200内を撮影した撮影画像を取得する。
ステップB102において、撮影画像中に、要支援者が存在するか否かを、車両側報知装置202の解析部24は判断する。撮影画像中に要支援者が存在しない場合(ステップB102のNo分岐)には、ステップB101に戻り、処理を継続する。換言すると、撮影画像中に要支援者が存在しない場合(ステップB102のNo分岐)には、車両側報知装置202は、車両200内を監視する処理を継続する。
一方、撮影画像中に要支援者が存在する場合(ステップB102のYes分岐)には、要支援者が予め登録された降車前の動作を行ったか否かを、車両側報知装置202の解析部24は判断する(ステップB103)。ここで、車両側報知装置202の解析部24は、車両200内を撮影した、所定の時間の撮影画像(車両200内を撮影した画像)に基づいて、要支援者が予め登録された降車前の動作を行ったか否かを判断してもよい。
要支援者が予め登録された降車前の動作を行っていない場合(ステップB103のNo分岐)には、ステップB101に戻り、処理を継続する。換言すると、要支援者が予め登録された降車前の動作を行っていない場合(ステップB103のNo分岐)には、車両側報知装置202は、車両200内を監視する処理を継続する。
一方、要支援者が予め登録された降車前の動作を行った場合(ステップB103のYes分岐)には、車両側報知装置202の解析部24は、要支援者が降車予定であると判断する(ステップB104)。
ステップB105において、車両側報知装置202の解析部24は、管理情報を参照し、車両200が停車した際に、車両側報知装置202と正対する駅側報知装置102を特定する。
ステップB106において、車両側報知装置202の解析部24は、通信部22を介して、要支援者が降車するとの通知、要支援者が降車する車両ドア201、要支援者の属性等を、特定した駅側報知装置102に送信する。ここで、車両側報知装置202の解析部24は、当該車両側報知装置202に対応する車両ドア201を、要支援者が降車する車両ドア201として、特定した駅側報知装置102に送信する。駅側報知装置102は、要支援者が降車するとの通知、要支援者が降車する車両ドア201、要支援者の属性等を受信する(ステップA101)。
車両側報知装置202の報知部25は、要支援者が降車するとの通知、要支援者が降車する車両ドア201、要支援者の属性等を含む、要支援者に関する乗降支援情報を報知する(ステップB107)。また、駅側報知装置102の報知部15は、要支援者が降車するとの通知、要支援者が降車する車両ドア201、要支援者の属性等を含む、要支援者に関する乗降支援情報を報知する(ステップA102)。
以上のように、本実施形態に係る報知システムは、車両側報知装置202が、要支援者に関する乗降支援情報を報知する。それにより、本実施形態に係る報知システムは、要支援者が乗車する際に、車両200内の乗客(特に、車両ドア201付近の乗客)から容易に支援を受けられる可能性を向上することに貢献する。
また、本実施形態に係る報知システムは、車両側報知装置202が、要支援者に関する乗降支援情報を報知する。それにより、本実施形態に係る報知システムは、要支援者が降車する際に、車両200の乗客から容易に支援を受けられる可能性を向上することに貢献する。
また、本実施形態に係る報知システムは、駅側報知装置102が、要支援者に関する乗降支援情報を報知する。それにより、本実施形態に係る報知システムは、要支援者が降車する際に、駅100にいる乗客(特に、乗車位置101付近の乗客)から容易に支援を受けられる可能性を向上することに貢献する。
つまり、本実施形態に係る報知システムは、駅側報知装置102が、要支援者に関する乗降支援情報を報知することで、要支援者が公共交通機関を利用する際に、容易に支援を受けられる可能性を向上することに貢献する。
[変形例1]
本実施形態の変形例1として、報知装置と、撮影装置とが異なる装置であってもよい。図11は、本実施形態の変形例1に係る報知装置40、撮影装置50の内部構成の一例を示すブロック図である。報知装置40は、記憶部41と、通信部42と、画像取得部43と、解析部44と、報知部45とを含んで構成される。撮影装置50は、通信部51と、撮影部52とを含んで構成される。
報知装置40が駅100に設置される場合、撮影装置50は、駅100で、車両を待つ乗客が成す列に関して、前方から後方までを撮影可能な位置に設置されているものとする。そして、報知装置40が駅100に設置される場合、撮影部52は、乗車位置を含む領域を撮影した撮影画像を生成する。その場合、通信部51は、駅100に設置される報知装置40に、ネットワークを介して、撮影画像を送信する。
報知装置40が駅100に設置される場合、通信部42は、ネットワークを介して、乗車位置を含む領域を撮影する撮影装置50と接続する。報知装置40が駅100に設置される場合、画像取得部43は、乗車位置を含む領域を撮影した撮影画像を、撮影装置50から、通信部42を介して受信する。
報知装置40が駅100に設置される場合、解析部44、報知部45は、上記の解析部14、報知部15と同様であるため、詳細な説明を省略する。
報知装置40が車両200内に設置される場合、撮影装置50は、車両ドア201から所定の範囲内の領域を撮影可能な位置に設置されているものとする。例えば、撮影装置50は、車両ドア201の上部付近に設置されていてもよい。そして、報知装置40が車両200内に設置される場合、撮影部52は、車両200内を撮影した撮影画像を生成する。その場合、通信部51は、車両200内に設置される報知装置40に、ネットワークを介して、撮影画像を送信する。
報知装置40が車両200内に設置される場合、通信部42は、ネットワークを介して、車両200内を撮影する撮影装置50と接続する。報知装置40が車両200内に設置される場合、画像取得部43は、車両200内を撮影した撮影画像を、撮影装置50から、通信部42を介して受信する。
報知装置40が車両200内に設置される場合、解析部44、報知部45は、上記の解析部24、報知部25と同様であるため、詳細な説明を省略する。
[第2の実施形態]
本実施形態は、車両側報知装置が、車両内の混雑状況を判断し、駅側報知装置に通知する形態である。なお、本実施形態における説明では、上記の実施形態と重複する部分の説明は省略する。さらに、本実施形態における説明では、上記の実施形態と同一の構成要素には、同一の符号を付し、その説明を省略する。また、本実施形態における説明では、上記の実施形態と同一の作用効果についても、その説明を省略する。以下、他の形態においても同様であるものとする。
本実施形態に係る報知システムの全体構成は、図2に示すとおりである。以下の説明においては、上記の実施形態に係る報知システムとの相違点について、詳細に説明する。
まず、本実施形態に係る駅側報知装置102について、詳細に説明する。
本実施形態に係る駅側報知装置102の内部構成は、図5に示す通りである。以下の説明においては、第1の実施形態に係る駅側報知装置102との相違点について、詳細に説明する。
本実施形態に係る解析部14は、要支援者を検出すると、本実施形態に係る通信部12は、車両200が停車した際に要支援者の乗車位置101と正対する、車両側報知装置202と通信し、車両側報知装置202に対して、乗車の適否に関する情報を要求する。
本実施形態に係る通信部12が、車両側報知装置202から、乗車の適否に関する情報を受信すると、本実施形態に係る報知部15は、乗車の適否に関する情報に応じて、乗車の適否を報知する。
具体的には、通信部12が、車両側報知装置202から、要支援者の乗車位置101が、乗車に適していることを示す情報を受信した場合、報知部15は、要支援者が車両の到着を待っている乗車位置101から、要支援者が乗車するように報知する。一方、通信部12が、車両側報知装置202から、要支援者の乗車位置101が、乗車に適さないことを示す情報を受信した場合、報知部15は、異なる乗車位置101から、要支援者が乗車するように報知(表示、アナウンス)する。
次に、本実施形態に係る車両側報知装置202について、詳細に説明する。
本実施形態に係る車両側報知装置202の内部構成は、図6に示す通りである。以下の説明においては、第1の実施形態に係る車両側報知装置202との相違点について、詳細に説明する。
本実施形態に係る通信部22が、駅側報知装置102から、乗車の適否に関する情報の要求を受信すると、本実施形態に係る解析部24は、撮影部(カメラ)23が取得した撮影画像に基づいて、車両200内の混雑状況を推定する。そして、解析部24は、混雑状況に基づいて、乗車の適否を判断し、通信部22を介して、乗車の適否に関する情報を、駅側報知装置102に通知する。
具体的には、解析部24は、撮影画像から人物を検出する。撮影画像から人物を検出する方法は各種あるが、その詳細は問わない。
撮影画像内の人物の数が、所定の人数を超える場合、当該車両側報知装置202に対応する車両ドア201が乗車に適さない、と解析部24は判断する。その場合、解析部24は、通信部22を介して、当該車両ドア201が乗車に適さないことを示す情報を、乗車の適否に関する情報として、駅側報知装置102に通知する。
一方、撮影画像内の人物の数が、所定の人数以下である場合、当該車両側報知装置202に対応する車両ドア201が乗車に適する、と解析部24は判断する。その場合、解析部24は、通信部22を介して、当該車両ドア201が乗車に適することを示す情報を、乗車の適否に関する情報として、駅側報知装置102に通知する。
次に、図12を参照しながら、本実施形態に係る報知システムの動作について、詳細に説明する。
ステップA201において、駅側報知装置102の解析部14は、乗車位置を含む領域を撮影した撮影画像を取得する。
ステップA202において、撮影画像中に要支援者が存在するか否かを、駅側報知装置102の解析部14は判断する。撮影画像中に要支援者が存在しない場合(ステップA202のNo分岐)には、ステップA201に戻り、処理を継続する。換言すると、撮影画像中に要支援者が存在しない場合(ステップA202のNo分岐)には、駅側報知装置102は、駅の乗車位置101を含む領域を監視する処理を継続する。一方、撮影画像中に要支援者が存在する場合(ステップA202のYes分岐)には、ステップA203に遷移する。
ステップA203において、駅側報知装置102の解析部14は、管理情報を参照し、当該駅側報知装置102の駅側装置識別情報と、発着時刻とに基づいて、要支援者が乗車予定である、車両200を特定する。
ステップA204において、駅側報知装置102の解析部14は、管理情報を参照し、特定した車両200が停車した際に、乗車位置101と正対する車両側報知装置202を特定する。
ステップA205において、駅側報知装置102の解析部14は、特定した車両側報知装置202に、乗車の適否に関する情報を、通信部12を介して要求する。車両側報知装置202は、駅側報知装置102から、乗車の適否に関する情報の要求を受信する(ステップB201)。
ステップB202において、車両側報知装置202の解析部24は、車両200内を撮影した撮影画像に基づいて、混雑状況を推定する。
ステップB203において、車両側報知装置202の解析部24は、混雑状況に基づいて、乗車の適否を判断する。
ステップB204において、車両側報知装置202の解析部24は、乗車の適否に関する情報を、要求元の駅側報知装置102に応答する。駅側報知装置102は、乗車の適否に関する情報を受信する(ステップA206)。
ステップA207において、駅側報知装置102の報知部15は、乗車の適否に関する情報に応じて、乗車の適否を報知する。
図13は、車両内200内において、車両ドア201付近の混雑状況が、車両ドア201毎に異なる状態の一例を示す図である。図13に示す黒丸「●」は、支援を必要としない乗客であるものとする。要支援者134は、図13に示す車両200に乗車予定であるものとする。
また、駅側報知装置102aの撮影部(カメラ)13の撮影範囲が、図13において破線で囲まれた領域133aであるとする。また、駅側報知装置102bの撮影部(カメラ)13の撮影範囲が、図13において破線で囲まれた領域133bであるとする。また、車両側報知装置202aの撮影部(カメラ)23の撮影範囲が、図13において破線で囲まれた領域233aであるとする。また、車両側報知装置202bの撮影部(カメラ)23の撮影範囲が、図13において破線で囲まれた領域233bであるとする。
ここで、要支援者134が領域133a内に入ったとする。そして、駅側報知装置102aは、外観的特徴に基づいて、撮影画像から要支援者134を検出したとする。その場合、駅側報知装置102aは、車両200の停車時に乗車位置101aと正対する、車両側報知装置202aに、乗車の適否に関する情報を要求する。
車両側報知装置202aは、撮影範囲が領域233aである、撮影画像を取得し、撮影画像から、人物を検出する。ここで、撮影範囲が領域233aである、撮影画像内の人物の数が、所定の人数を超えるとする。その場合、車両ドア201aが乗車に適さない、と車両側報知装置202aは判断する。そして、車両側報知装置202aは、車両ドア201aが乗車に適さないことを示す情報を、乗車の適否に関する情報として、駅側報知装置102aに通知する。
駅側報知装置102aは、乗車の適否に関する情報を受信すると、車両ドア201aが、乗車に適さないことを報知する。例えば、駅側報知装置102aは、「乗車の際に支援を必要とされるお客様は、別の場所にお並びください」と報知(表示、アナウンス)してもよい。
その後、要支援者134が領域133b内に移動したとする。そして、駅側報知装置102bは、撮影画像に基づいて、要支援者134を検出したとする、その場合、駅側報知装置102bは、車両200が停車した際に、乗車位置101bと正対する車両側報知装置202bに、乗車の適否に関する情報を要求する。
車両側報知装置202bは、撮影範囲が領域233bである、撮影画像を取得し、撮影画像から、人物を検出する。ここで、撮影範囲が領域233bである、撮影画像内の人物の数が、所定の人数以下であるとする。その場合、車両ドア201bが乗車に適する、と車両側報知装置202bは判断する。そして、車両側報知装置202bは、車両ドア201bが乗車に適することを示す情報を、乗車の適否に関する情報として、駅側報知装置102bに通知する。
駅側報知装置102bは、乗車の適否に関する情報を受信すると、車両ドア201bが、乗車に適することを報知する。例えば、駅側報知装置102bは、「乗車の際に支援を必要とされるお客様は、この場所からご乗車ください」と報知(表示、アナウンス)してもよい。
以上のように、本実施形態に係る報知システムにおいては、車両側報知装置202が、車両200内の混雑状況を判断し、乗車位置の適否を、駅側報知装置102に通知する。それにより、本実施形態に係る報知システムは、駅100で車両200を待っている要支援者が、車両200の混雑を避けて、車両200に乗車することに貢献する。
[変形例1]
本実施形態の変形例1として、第1の実施形態に係る変形例1と同様に、報知装置と、撮影装置とが異なる装置であってもよい。図11は、本実施形態の変形例1に係る報知装置40、撮影装置50の内部構成は、図11に示すとおりであるため、詳細な説明は省略する。
[第3の実施形態]
本実施形態は、車両側報知装置が車両内の空席の有無を判断し、車両側報知装置、駅側報知装置の少なくともいずれかが空席の位置を報知する形態である。
本実施形態に係る報知システムの全体構成は、図2に示すとおりである。以下の説明においては、上記の実施形態に係る報知システムとの相違点について、詳細に説明する。
まず、本実施形態に係る車両側報知装置202について、詳細に説明する。
本実施形態に係る車両側報知装置202の内部構成は、図6に示す通りである。以下の説明においては、上記の実施形態に係る車両側報知装置202との相違点について、詳細に説明する。
本実施形態に係る解析部24は、撮影部(カメラ)23が取得した撮影画像に基づいて、車両200の空席を検出する。
具体的には、通信部22が、空席の位置の通知の要求を、駅側報知装置102から受信した場合、解析部24は、撮影部(カメラ)23が取得した撮影画像に基づいて、撮影画像に対応する領域内における、空席の有無を判断する。撮影画像に対応する領域内において、空席がある、と解析部24が判断した場合、解析部24は、通信部22を介して、空席の位置の要求の送信元である駅側報知装置102に、空席の位置を応答する。例えば、空席が、車両ドア201に対して右側、左側、正面のいずれに存在するかを、空席の位置として、解析部24は駅側報知装置102に応答してもよい。
そして、通信部22が、要支援者に関する乗降支援情報を受信したとする。その場合、報知部25は、要支援者が乗車するとの通知、要支援者が乗車する車両ドア201、要支援者の属性の少なくともいずれかと、空席の位置とを含む情報を、要支援者に関する乗降支援情報として報知(表示、アナウンス)する。
次に、本実施形態に係る駅側報知装置102について、詳細に説明する。
本実施形態に係る解析部14は、要支援者を検出した場合、当該解析部14の駅側報知装置102に対応する、車両側報知装置202に、空席の位置の通知を要求する。そして、通信部12が、当該車両側報知装置202から、空席の位置を受信したとする。その場合、報知部15は、要支援者が乗車するとの通知、要支援者が乗車する車両ドア201、要支援者の属性の少なくともいずれかと、空席の位置とを含む情報を、要支援者に関する乗降支援情報として報知(表示、アナウンス)する。
次に、図14を参照しながら、本実施形態に係る報知システムの動作について、詳細に説明する。ステップA301~ステップA304の処理は、図12に示すステップA201~ステップA204の処理と同様であるため、詳細な説明を省略する。
ステップA305において、駅側報知装置102の解析部14は、特定した車両側報知装置202に、空席の位置の通知を、通信部12を介して要求する。車両側報知装置202は、駅側報知装置102から、空席の位置の通知の要求を受信する(ステップB301)。
ステップB302において、車両側報知装置202の解析部24は、撮影画像に基づいて、空席の有無を監視する(ステップB302)。空席があるか否かを、駅側報知装置102は判断する(ステップB303)。空席がない場合(ステップB303のNo分岐)には、ステップB302に戻り、処理を継続する。換言すると、空席がない場合(ステップB303のNo分岐)には、車両側報知装置202は、空席の有無を監視する処理を継続する。
一方、空席がある場合(ステップB303のYes分岐)には、車両側報知装置202の解析部24は、通信部22を介して、空席の位置を、駅側報知装置102に応答する(ステップB304)。駅側報知装置102は、空席の位置の通知を受信する(ステップA306)。
ステップA307において、駅側報知装置102の解析部14は、通信部12を介して、要支援者が乗車するとの通知、要支援者の属性等を、特定した車両側報知装置202に送信する。車両側報知装置202は、要支援者が乗車するとの通知、要支援者の属性等を受信する(ステップB305)。
駅側報知装置102の報知部15は、要支援者が乗車するとの通知、要支援者の乗車位置、要支援者の属性の少なくともいずれかと、空席の位置とを含む、要支援者に関する乗降支援情報を報知する(ステップA308)。また、車両側報知装置202の報知部25は、要支援者が乗車するとの通知、要支援者が乗車する車両ドア、要支援者の属性の少なくともいずれかと、空席の位置とを含む、要支援者に関する乗降支援情報を報知する(ステップB306)。
図15は、車両200内において、空席がある状態の一例を示す図である。図15に示す実線の六角形は、乗客が着席している状態を示すものとする。また、図15に示す黒丸「●」は、支援を必要としない乗客であるものとする。また、要支援者144は、図15に示す車両200に乗車予定であるものとする。
また、駅側報知装置102aの撮影部(カメラ)13の撮影範囲が、図15において破線で囲まれた領域143aであるとする。また、車両側報知装置202aの撮影部(カメラ)23の撮影範囲が、図15において破線で囲まれた領域243aであるとする。領域243a内には、空席244が存在するものとする。
ここで、要支援者144が領域143a内に入ったとする。そして、駅側報知装置102aは、撮影画像に基づいて、要支援者144を検出したとする。その場合、駅側報知装置102aは、車両200の停車時に乗車位置101aと正対する、車両側報知装置202aに、空席の位置の通知を要求する。
車両側報知装置202aは、撮影範囲が243aである、撮影画像を取得し、撮影画像に基づいて、空席の有無を判断する。車両側報知装置202aは、撮影画像に基づいて、空席244がある、と判断した場合、空席244の位置を、駅側報知装置102aに応答する。例えば、空席244が、車両ドア201に対して右側、左側、正面のいずれに存在するかを、空席の位置として、車両側報知装置202aは、駅側報知装置102aに応答するとする。その場合、空席244が車両ドア201に対して正面に存在することを、空席の位置として、車両側報知装置202aは、駅側報知装置102aに応答する。
駅側報知装置102aは、空席244の位置を受信した場合、空席244の位置を含む要支援者144に関する乗降支援情報を報知する。例えば、空席244が車両ドア201に対して正面に存在することを、空席の位置として、駅側報知装置102aは、車両側報知装置202aから受信したとする。その場合、駅側報知装置102aは、「この場所に停車する車両ドアの正面の座席を、支援が必要なお客様にお譲りくださるよう、ご協力をお願いします」と報知(表示、アナウンス)してもよい。それにより、要支援者144とともに乗車する乗客が、空席244に座りにくい状況を作り出すことに貢献する。
また、車両側報知装置202aは、空席244の位置を含む、要支援者144に関する乗降支援情報を報知する。例えば、空席244が車両ドア201に対して正面に存在することを、空席の位置として、車両側報知装置202aは、駅側報知装置102aに応答したとする。その場合、車両側報知装置202aは、「車両ドアの正面の座席を、支援が必要なお客様にお譲りくださるよう、ご協力をお願いします」と報知(表示、アナウンス)してもよい。それにより、車両200内の乗客が、空席244に座りにくい状況を作り出すことに貢献する。
以上のように、本実施形態に係る報知システムにおいては、車両側報知装置202が車両200内の空席の有無を判断し、車両側報知装置202、駅側報知装置102の少なくともいずれかが空席の位置を報知する。
車両側報知装置202が、空席の位置を含めて、要支援者に関する乗降支援情報を報知することで、要支援者が車両200に乗車してきた際に、車両200内の乗客が、空席に座りにくい状況を作り出すことに貢献する。また、駅側報知装置102が、空席の位置を含めて、要支援者に関する乗降支援情報を報知することで、要支援者とともに乗車する乗客が、空席に座りにくい状況を作り出すことに貢献する。従って、本実施形態に係る報知システムは、要支援者が席を確保できる可能性を向上することに貢献する。
[変形例1]
本実施形態の変形例1として、第1の実施形態に係る変形例1と同様に、報知装置と、撮影装置とが異なる装置であってもよい。本実施形態の変形例1に係る報知装置40、撮影装置50の内部構成は、図11に示すとおりであるため、詳細な説明は省略する。
[第4の実施形態]
本実施形態は、報知制御装置が、駅側報知装置、車両側報知装置の少なくともいずれかから、撮影画像を取得し、取得した撮影画像に基づいて、要支援者の有無を判断する処理、当該要支援者が乗車又は降車するかを判断する処理等を実行する形態である。
図16は、本実施形態に係る報知システムの全体構成の一例を示すブロック図である。本実施形態に係る報知システムは、報知制御装置60を含んで構成される。
図16に示す駅100には、駅側報知装置701a~701fが設置されているものとする。図16に示す車両800内には、車両側報知装置801a~801fが設置されているものとする。
以下の説明においては、駅側報知装置701a~701fを、それぞれ区別する必要がない場合、駅側報知装置701と表現する。また、以下の説明においては、車両側報知装置801a~801fを、それぞれ区別する必要がない場合、車両側報知装置801と表現する。また、図16は、6つの駅側報知装置701a~701f、6つの車両側報知装置801a~801fを示すが、これは、本実施形態に係る報知システムにおいて、駅側報知装置701、車両側報知装置801の数を、6つに限定する趣旨ではない。
報知制御装置60は、駅側報知装置701、車両側報知装置801の少なくともいずれかから、撮影画像を取得し、取得した撮影画像に基づいて、要支援者の有無を判断する処理、当該要支援者が乗車又は降車するかを判断する処理等を実行する。換言すると、報知制御装置60は、上記実施形態に係る解析部14、24の機能に相当する処理を実行する。そして、報知制御装置60は、解析結果(要支援者の有無、当該要支援者が乗車又は降車するか等)を、駅側報知装置701、車両側報知装置801の少なくともいずれかに通知する。
図17は、報知制御装置60の内部構成の一例を示すブロック図である。報知制御装置60は、制御装置記憶部61と、制御装置通信部62と、制御装置解析部63とを含んで構成される。
制御装置記憶部61は、発着時刻と、車両識別情報と、報知装置対応情報とを対応付けた、管理情報を記憶する。
制御装置通信部62は、2以上の駅側報知装置701、及び2以上の車両側報知装置801とネットワークを介して通信する。制御装置通信部62は、駅側報知装置701、車両側報知装置801の少なくともいずれかから送信された、撮影画像を受信する。また、制御装置通信部62は、駅側報知装置701、車両側報知装置801の少なくともいずれかに、要支援者に関する乗降支援情報を送信する。要支援者に関する乗降支援情報は、上記の通りであるため、詳細な説明を省略する。
制御装置解析部63は、駅の乗車位置を含む領域、又は車両内の少なくともいずれかを撮影した撮影画像を取得する。そして、制御装置解析部63は、撮影画像から外観的特徴に基づいて要支援者を検出し、撮影画像に基づいて、前記要支援者が乗車又は降車するかを判断する。制御装置解析部63は、2以上の駅側報知装置701、2以上の車両側報知装置801から撮影画像を取得し、それぞれの駅側報知装置701、それぞれの車両側報知装置801に関して、撮影画像内の要支援者の有無を判断し、当該要支援者が乗車又は降車するかを判断する。
制御装置解析部63が駅側報知装置701から撮影画像を取得した場合、制御装置解析部63が行う処理の詳細は、上記の実施形態に係る駅側報知装置102の解析部14と同様であるため、詳細な説明を省略する。同様に、制御装置解析部63が車両側報知装置801から撮影画像を取得した場合、制御装置解析部63が行う処理の詳細は、上記の実施形態に係る車両側報知装置202の解析部24と同様であるため、詳細な説明を省略する。
図18は、本実施形態に係る駅側報知装置701の内部構成の一例を示すブロック図である。駅側報知装置701は、記憶部71と、通信部72と、撮影部73と、報知部74とを含んで構成される。
記憶部71は、要支援者に関する乗降支援情報を報知するためのイラスト、アニメーション、音声等を記憶する。
通信部72は、ネットワークを介して、報知制御装置60と通信する。具体的には、通信部72は、撮影部73(カメラ)が撮影した撮影画像(駅100の乗車位置を含む領域を撮影した撮影画像)を、報知制御装置60に送信する。また、通信部72は、報知制御装置60から、要支援者に関する乗降支援情報を受信する。
撮影部(カメラ)73は、駅100の乗車位置を含む領域を撮影し、撮影画像を生成する。撮影部(カメラ)73は、上記の実施形態に係る撮影部(カメラ)13と同様であるため、詳細な説明を省略する。
報知部74は、通信部72が報知制御装置60から受信した、要支援者に関する乗降支援情報を、撮影画像、イラスト、アニメーションの少なくともいずれかを用いて報知する。報知部74の詳細は、上記の実施形態に係る報知部15と同様であるため、詳細な説明を省略する。
図19は、本実施形態に係る車両側報知装置801の内部構成の一例を示すブロック図である。車両側報知装置801は、記憶部81と、通信部82と、撮影部83と、報知部84とを含んで構成される。
記憶部81は、要支援者の乗車又は降車を報知するためのイラスト、アニメーション、音声等を記憶する。
通信部82は、ネットワークを介して、報知制御装置60と通信する。具体的には、通信部82は、撮影部(カメラ)83が撮影した撮影画像(車両800内を撮影した撮影画像)を、報知制御装置60に送信する。また、通信部82は、報知制御装置60から、要支援者に関する乗降支援情報を受信する。
撮影部(カメラ)83は、車両800内を撮影し、撮影画像を生成する。撮影部(カメラ)83は、上記の実施形態に係る撮影部(カメラ)23と同様であるため、詳細な説明を省略する。
報知部84は、通信部82が報知制御装置60から受信した、要支援者に関する乗降支援情報を、撮影画像、イラスト、アニメーションの少なくともいずれかを用いて報知する。報知部84の詳細は、上記の実施形態に係る報知部25と同様であるため、詳細な説明を省略する。
以上のように、本実施形態に係る報知システムにおいては、報知制御装置60が、複数の駅側報知装置701、複数の車両側報知装置801からの撮影画像を取得する。そして、本実施形態に係る報知システムにおいては、報知制御装置60が、取得した撮影画像に基づいて、要支援者の有無を判断する処理、当該要支援者が乗車又は降車するかを判断する処理等を実行する。そのため、本実施形態に係る報知システムにおいては、報知制御装置60に撮影画像を集めることで、駅側報知装置701が、要支援者に対して、乗車予定の車両ドアとは異なる車両ドアを含めて、乗車に適した乗車位置を報知(表示、アナウンス)できる。
また、本実施形態に係る報知システムは、報知制御装置60が要支援者の有無を判断する処理、当該要支援者が乗車又は降車するかを判断する処理等を実行することで、駅側報知装置701及び車両側報知装置801の処理負荷を低減することに貢献する。
また、本実施形態に係る報知システムは、報知制御装置60が要支援者の有無を判断する処理、当該要支援者が乗車又は降車するかを判断する処理等を実行することで、要支援者に関する乗降支援情報を、迅速に報知することに貢献する。
次に、上記実施形態に係る駅側報知装置(102、701)、車両側報知装置(202、801)を実現するコンピュータについて説明する。
図20は、駅側報知装置102、車両側報知装置202を実現するコンピュータ1のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
例えば、コンピュータ1は、内部バスにより相互に接続されるCPU(Central Processing Unit)2、通信インターフェイス3、メモリ4、入出力インターフェイス5等を備える。通信インターフェイス3は、NIC(Network Interface Card)等である。メモリ4は、磁気ディスク装置や光ディスク装置、半導体メモリ等である。入出力インターフェイス5は、LCD、スピーカーや入力装置のインターフェイスである。入力装置は、タッチパネル、マイク等である。
駅側報知装置102、車両側報知装置202の機能は、メモリ4に格納されたプログラムをCPU2が実行することで実現される。駅側報知装置102、車両側報知装置202の機能の全部又は一部は、FPGA(Field Programmable Gate Array)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)等のハードウェアにより実現(ハードウェアに実装)されてもよい。また、上記プログラムは、ネットワークを介してダウンロードするか、あるいは、プログラムを記憶した記憶媒体を用いて、更新することができる。さらに、駅側報知装置102、車両側報知装置202の機能は、半導体チップにより実現されてもよい。即ち、駅側報知装置102、車両側報知装置202の機能は、何らかのハードウェアにおいてソフトウェアが実行されることによって実現できればよい。
また、駅側報知装置102、車両側報知装置202を実現するコンピュータ1は、カメラを含んで構成されてもよい。
なお、駅側報知装置701、車両側報知装置801、報知制御装置60を実現するコンピュータの基本的なハードウェア構成も駅側報知装置102、車両側報知装置202と同様とすることができるので詳細は説明を省略する。
上記の説明においては、要支援者の乗車位置、又は降車する車両ドアに対応する、一の駅側報知装置102が、要支援者に関する乗降支援情報を報知する形態について説明した。しかし、これは、要支援者の乗車位置、又は降車する車両ドアに対応する、一の駅側報知装置102が、要支援者に関する乗降支援情報を報知する形態に限定する趣旨ではない。駅100に設置された、2以上の駅側報知装置102が、要支援者に関して、同じ乗降支援情報を報知してもよいことは勿論である。
同様に、上記の説明においては、要支援者の乗車位置、又は降車する車両ドアに対応する、一の車両側報知装置202が、要支援者に関する乗降支援情報を報知する形態について説明した。しかし、これは、要支援者の乗車位置、又は降車する車両ドアに対応する、一の車両側報知装置202が、要支援者に関する乗降支援情報を報知する形態に限定する趣旨ではない。車両200内の2以上の車両側報知装置202が、同じ要支援者に関して、同じ乗降支援情報を報知してもよいことは勿論である。
上述の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載され得るが、以下には限られない。
(付記1)上記第1の視点に係る報知装置の通りである。
(付記2)前記解析部は、外観的特徴に基づいて、前記要支援者の属性を決定し、前記乗降支援情報は、前記要支援者が乗車又は降車すること、前記要支援者の位置、前記属性の少なくともいずれかを含む、付記1に記載の報知装置。
(付記3)前記乗降支援情報は、乗車に適した乗車位置に関する情報を含む、付記1又は2に記載の報知装置。
(付記4)前記報知部は、前記撮影画像、イラスト、アニメーションの少なくともいずれかを用いて、前記乗降支援情報を報知する、付記1乃至3のいずれか一に記載の報知装置。
(付記5)前記撮影部は、動画を撮影し、前記報知部は、前記撮影画像、前記撮影画像から抽出した静止画、イラスト、アニメーションの少なくともいずれかを用いて、前記乗降支援情報を報知する、付記4に記載の報知装置。
(付記6)前記報知部は、前記撮影画像を用いて報知する場合、前記撮影画像に含まれる顔領域の視認性を低下させる、付記1乃至5のいずれか一に記載の報知装置。
(付記7)前記解析部は、前記要支援者の位置に基づいて、前記要支援者が乗車予定であるか否かを判断する、付記1乃至6のいずれか一に記載の報知装置。
(付記8)前記解析部は、前記撮影画像に基づいて、前記要支援者の動作を判断し、前記動作に基づいて、前記要支援者が降車するか否かを判断する、付記1乃至7のいずれか一に記載の報知装置。
(付記9)上記第2の視点に係る報知制御装置の通りである。
(付記10)上記第3の視点に係る報知システムの通りである。
(付記11)前記駅側報知装置は、少なくとも一の乗車位置に対応し、前記車両側報知装置は、少なくとも一の車両ドアに対応し、車両が駅に停車した際に正対する、乗車位置と車両ドアとに対応する、前記駅側報知装置と前記車両側報知装置間で通信を行う、付記10に記載の報知システム。
(付記12)前記第2の解析部は、前記第2の撮影画像に基づいて、車両の混雑状況を推定し、前記混雑状況に基づいて、乗車の適否を判断し、乗車の適否に関する情報を、前記駅側報知装置に通知し、前記第1の報知部は、前記車両側報知装置から通知された、前記乗車の適否に関する情報を報知する、付記10又は11に記載の報知システム。
(付記13)前記第2の解析部は、前記第2の撮影画像に基づいて、車両の空席を検出し、前記第1の要支援者に関する乗降支援情報は、前記空席の位置を含む、付記10乃至12のいずれか一に記載の報知システム。
(付記14)前記第1の撮影画像、前記第2の撮影画像の少なくともいずれかを取得し、前記第1の撮影画像、前記第2の撮影画像の少なくともいずれかに基づいて、要支援者が乗車又は降車するかを判断する、制御装置解析部と、前記要支援者に関する乗降支援情報を、前記駅側報知装置、前記車両側報知装置の少なくともいずれかに通知する、制御装置通信部と、を備える報知制御装置をさらに含んで構成される、付記10乃至13のいずれか一に記載の報知システム。
(付記15)上記第4の視点に係る報知方法の通りである。
(付記16)上記第5の視点に係るプログラムの通りである。
なお、上記の特許文献の開示は、本書に引用をもって繰り込み記載されているものとし、必要に応じて本発明の基礎ないし一部として用いることが出来るものとする。本発明の全開示(請求の範囲を含む)の枠内において、さらにその基本的技術思想に基づいて、実施形態の変更・調整が可能である。また、本発明の全開示の枠内において種々の開示要素(各請求項の各要素、各実施形態の各要素、各図面の各要素等を含む)の多様な組み合わせ、ないし、選択(部分的削除を含む)が可能である。すなわち、本発明は、請求の範囲を含む全開示、技術的思想にしたがって当業者であればなし得るであろう各種変形、修正を含むことは勿論である。特に、本書に記載した数値範囲については、当該範囲内に含まれる任意の数値ないし小範囲が、別段の記載のない場合でも具体的に記載されているものと解釈されるべきである。本発明で、アルゴリズム、ソフトウェア、ないしフローチャート或いは自動化されたプロセスステップが示された場合、コンピュータが用いられることは自明であり、またコンピュータにはプロセッサ及びメモリないし記憶装置が付設されることも自明である。よってその明示を欠く場合にも、本願には、これらの要素が当然記載されているものと解される。
1 コンピュータ
2 CPU
3 通信インターフェイス
4 メモリ
5 入出力インターフェイス
11、21、41、71、81 記憶部
12、22、42、51、72、82 通信部
13、23、52、73、83 撮影部(カメラ)
14、24、44、1001 解析部
15、25、45、74、84、1002 報知部
40、1000 報知装置
43 画像取得部
50 撮影装置
60 報知制御装置
61 制御装置記憶部
62 制御装置通信部
63 制御装置解析部
100 駅
101、101a~101f 乗車位置
102、102a~102f、701a~701f 駅側報知装置
103a、103b、113a、133a、133b、143a、203a、203b、223a、233a、233b、243a 領域
114、134、144、224 要支援者
200、200a、200b、800 車両
201、201a~201c 車両ドア
202、202a~202c、801a~801f 車両側報知装置
244 空席
351、352 線路

Claims (10)

  1. 駅の乗車位置を含む領域、又は車両内の少なくともいずれかを撮影した撮影画像を取得し、前記撮影画像に基づいて、要支援者が乗車又は降車するかを判断する、解析部と、
    前記要支援者が乗車又は降車する、と前記解析部が判断した場合、前記要支援者に関する乗降支援情報を報知する、報知部と、
    を備える報知装置。
  2. 前記解析部は、外観的特徴に基づいて、前記要支援者の属性を決定し、
    前記乗降支援情報は、前記要支援者が乗車又は降車すること、前記要支援者の位置、前記属性の少なくともいずれかを含む、請求項1に記載の報知装置。
  3. 前記乗降支援情報は、乗車に適した乗車位置に関する情報を含む、請求項1又は2に記載の報知装置。
  4. 前記報知部は、前記撮影画像、イラスト、アニメーションの少なくともいずれかを用いて、前記乗降支援情報を報知する、請求項1乃至3のいずれか一に記載の報知装置。
  5. 駅の乗車位置を含む領域を撮影した第1の撮影画像を取得し、前記第1の撮影画像に基づいて、第1の要支援者が乗車するか否かを判断する、第1の解析部と、
    前記第1の要支援者が乗車する、と前記第1の解析部が判断した場合、前記第1の要支援者に関する乗降支援情報を報知する、第1の報知部と、
    を備える、駅側報知装置と、
    車両内を撮影した第2の撮影画像を取得し、前記第2の撮影画像に基づいて、第2の要支援者が降車するか否かを判断する、第2の解析部と、
    前記第2の要支援者が降車する、と前記第2の解析部が判断した場合、前記第2の要支援者に関する乗降支援情報を報知する、第2の報知部と、
    を備える、車両側報知装置と、
    を含んで構成される報知システム。
  6. 前記駅側報知装置は、少なくとも一の乗車位置に対応し、
    前記車両側報知装置は、少なくとも一の車両ドアに対応し、
    車両が駅に停車した際に正対する、乗車位置と車両ドアとに対応する、駅側報知装置と車両側報知装置間で通信を行う、請求項5に記載の報知システム。
  7. 前記第2の解析部は、前記第2の撮影画像に基づいて、車両の混雑状況を推定し、前記混雑状況に基づいて、乗車の適否を判断し、乗車の適否に関する情報を、前記駅側報知装置に通知し、
    前記第1の報知部は、前記車両側報知装置から通知された、前記乗車の適否に関する情報を報知する、請求項5又は6に記載の報知システム。
  8. 前記第2の解析部は、前記第2の撮影画像に基づいて、車両の空席を検出し、
    前記第1の要支援者に関する乗降支援情報は、前記空席の位置を含む、請求項5乃至7のいずれか一に記載の報知システム。
  9. 駅の乗車位置を含む領域、又は車両内の少なくともいずれかを撮影した撮影画像を取得する工程と、
    前記撮影画像に基づいて、要支援者が乗車又は降車するかを判断する工程と、
    前記要支援者が乗車又は降車する、と判断された場合、前記要支援者に関する乗降支援情報を報知する工程と、
    を含む報知方法。
  10. 報知装置を制御するコンピュータに、
    駅の乗車位置を含む領域、又は車両内の少なくともいずれかを撮影した撮影画像を取得する処理と、
    前記撮影画像に基づいて、要支援者が乗車又は降車するかを判断する処理と、
    前記要支援者が乗車又は降車する、と判断された場合、前記要支援者に関する乗降支援情報を報知する処理と、
    を実行させるプログラム。
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