JP2013096756A - エンコーダ - Google Patents

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Abstract

【課題】リサージュ信号の検出を停止した場合にも、測定精度の低下を抑制可能なエンコーダを提供する。
【解決手段】エンコーダは、スケールと、前記スケールに光を照射すると共に供給される電流に応じて光量を変化させる光源と、前記スケールにより反射された光を受光すると共に位相のずれた2相正弦波状信号を出力する受光部とを備えるエンコーダであって、前記2相正弦波状信号によって形成されるリサージュ波形に含まれる理想的リサージュ波形からの振幅誤差を含む誤差を検出し、検出された誤差を累積演算して新たな補正値とすることで、動的に前記補正値を更新する誤差検出部と、前記振幅誤差に基づく補正値に応じて前記光源に供給する電流を調整する光源駆動処理部とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、位置等の検出を行うエンコーダに関する。
一般的に、エンコーダは、スケール、スケールに光を照射する光源、及びスケールからの反射光を受光する受光部を有する。受光部は、90°位相が異なるA、B相正弦波状信号(リサージュ信号)を検出する。エンコーダは、このリサージュ信号をデジタル化し、そのデジタル信号に基づき位置等の検出を行なう(特許文献1)。しかし、リサージュ信号の振幅が極端に小さい場合、その信号のデジタル化による量子化誤差や、ノイズの影響により測定精度が低下する。
これに対して、特許文献2に記載のエンコーダは、リサージュ信号の交流成分のピーク値に基づいて光源の光量を制御する。この光量の制御により、リサージュ信号の振幅は所定値に制御される。しかしながら、特許文献2の光量制御は、常にリサージュ信号の交流成分のピーク値を検出しなければならない。このため、エンコーダを動かし続けなくては光量を制御することができない。
特開2006−112862 特開2004−347504
本発明は、このような問題点に鑑みされたもので、リサージュ信号の検出を停止した場合にも、測定精度の低下を抑制可能なエンコーダを提供することを目的とする。
本発明に係るエンコーダは、スケールと、前記スケールに光を照射すると共に供給される電流に応じて光量を変化させる光源と、前記スケールにより反射された光を受光すると共に位相のずれた2相正弦波状信号を出力する受光部とを備えるエンコーダであって、前記2相正弦波状信号によって形成されるリサージュ波形に含まれる理想的リサージュ波形からの振幅誤差を含む誤差を検出し、検出された誤差を累積演算して新たな補正値とすることで、動的に前記補正値を更新する誤差検出部と、前記振幅誤差に基づく補正値に応じて前記光源に供給する電流を調整する光源駆動処理部とを備えることを特徴とする。
この発明によれば、リサージュ信号の検出を停止した場合にも、測定精度の低下を抑制可能なエンコーダを提供できる。
この発明の実施の形態に係るエンコーダ1の基本構成を示すブロック図である。 エンコーダ1の処理の流れを示すフローチャートである。 図2のオフセット補正、振幅補正及び位相補正の詳細を示すフローチャートである。 観測されるリサージュ波形の一例を示す図である。 図2の3次高調波歪補正(第1の方法)の詳細を示すフローチャートである。 3次高調波における振幅a1、a3の演算方法を説明するための図である。 図2の3次高調波歪補正(第2の方法)の詳細を示すフローチャートである。 図7の補正処理における座標回転を説明するための図である。 図7の補正処理におけるA相(又はB相)と3次高調波の電圧との関係を示すグラフである。 この発明の他の実施形態に係るエンコーダ2の基本構成を示すブロック図である。
次に、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。図1は、実施の形態に係るエンコーダ1の基本構成を示すブロック図である。エンコーダ1は、図1に示すように、スケール11、光源12、及び受光部13を有する。スケール11は、所謂、インクリメンタルスケールである。光源12は、スケール11に光を照射し、供給される電流に比例してその光量を変化させる。受光部13は、スケール11により反射された光を受光する。光源12及び受光部13は、スケール11に対して相対的に移動可能に構成される。受光部13は、検出された光に基づきA相正弦波状信号A0、B相正弦波状信号B0を出力する。A相正弦波状信号、B相正弦波状信号A0、B0は、互いにπ/4の位相差を有し、且つ振幅誤差、位相誤差、オフセット、及び3次高調波歪み等を含む。
更に、エンコーダ1は、図1に示すように、A/Dコンバータ20、21、オフセット・振幅・位相補正部30、オフセット・振幅・位相検出部31、3次高調波歪補正部40、3次高調波演算・検出部41、r−θ変換部50、及び光源駆動処理部60を有する。これら構成20〜60により、出力信号A0、B0から誤差が除去される。
A/Dコンバータ20、21は、それぞれ、信号A0、B0を所定の周波数でサンプリングした後ディジタル信号A1、B1に変換し、それら信号A1、B1をオフセット・振幅・位相補正部30に入力する。オフセット・振幅・位相補正部30は、オフセット・振幅・位相検出部31により演算された補正係数に基づいて、ディジタル信号A1、B1のオフセット、振幅及び位相を補正して出力信号A4、B4を出力する。オフセット・振幅・位相検出部31は、出力信号A4、B4に基づいてオフセット・振幅・位相補正部30における補正係数を演算する。補正係数の演算手法については後述する。
出力信号A4、B4は、振幅、位相、及びオフセットが補正された正弦波状の出力信号である。しかし、出力信号A4、B4は3次高調波を含む高調波成分を依然として含んでいる。このため、3次高調波歪補正部40は、出力信号A4、B4の3次高調波成分を補正して出力信号A7、B7を出力する。3次高調波歪補正部40は、3次高調波演算・検出部41から与えられる補正係数に基づいて補正を行なう。ここで、補正係数は、基本波の振幅a1、3次高調波の振幅a3、及び3次高調波の位相φ3等であり、その詳細については後述する。r−θ変換部50は、出力信号A7、B7からリサージュ波形を生成し、このリサージュ波形の位相θごとの半径rを演算する。3次高調波演算・検出部41は、この位相θ、半径rに基づいて各補正係数を算出する。
光源駆動処理部60は、オフセット・振幅・位相検出部31により演算された振幅に関する補正係数ka1、kb1に応じて光源12に供給する電流を調整する。
次に、このように構成されたエンコーダ1の補正処理の詳細について説明する。図2は、補正処理を示すフローチャートである。図2に示すように、先ず、光量が制御され、受光部13から出力されるA相正弦波状信号A0、B相正弦波状信号B0の振幅が補正される(S11)。この光量の制御は、後述する振幅補正(S14)に基づいて、光源12及び光源駆動処理部60によりなされる。
次に、信号A0、B0は、AD変換され(S12)、ディジタルのA相正弦波状信号、B相正弦波状信号A1、B1となる。この信号A1,B1は、下記(数式1)、(数式2)のように表すことができる。
Figure 2013096756
ここで、a0、b0はA相及びB相のオフセット誤差を示す。a1、b1はA相及びB相の振幅誤差を示す。φ1はA相に対するB相の位相誤差を示す。a3,b3はA相及びB相の3次高調波の振幅を示す。φ3は3次高調波の基本波に対する位相誤差を示す。“u”は“u=2πx/λ”と定義され、xは変位、λは信号ピッチをそれぞれ示す。これらの誤差のうちオフセット誤差a0、b0、振幅誤差a1、b1及び位相誤差φ1は、オフセット・振幅・位相補正部30及びオフセット・振幅・位相検出部31により実行されるオフセット補正処理ステップ(S13)、振幅補正処理ステップ(S14)及び位相補正処理ステップ(S15)で順次除去される。3次高調波歪みは、3次高調波歪み補正部40及び3次高調波演算・検出部41により実行される3次高調波歪み補正ステップ(S16)にて除去される。最後に、誤差が除去された2相正弦波状信号A7,B7を用いてr−θ変換部50で出力信号θが求められる(S17)。
この実施形態では、上述した各補正処理ステップ(S11、S13〜S16)において、それぞれ漸化式を用いた動的補正を行う。
[信号A1、B1のオフセット補正]
次に、図3を参照して、信号A1、B1のオフセット補正(S13)について具体的に説明する。図3は補正処理ステップ(S11、S13〜S15)の詳細を示す。図3においては、図4に示すように、A相及びB相の正弦波状信号A1、B1から一周分のリサージュ波形が得られたものとして説明を行なう。
先ず、リサージュ波形のうちのX軸及びY軸を横切る4つのゼロクロス点P12、P23、P34、P41から、X軸及びY軸方向のオフセット補正値の変化分Δda1,Δdb1が次の(数式3)及び(数式4)ように求められる(S111)。
Figure 2013096756
ここで求められたΔda1、Δdb1は、オフセット誤差a0、b0に近いが、振幅誤差及び位相誤差があるため、完全には一致していない。そこで、フィードバック処理を数回繰り返すことにより、この誤差を徐々に収束させていく。すなわち、補正値da1、db1を累積加算値として、下記(数式5)及び(数式6)のように求める(S112)。
Figure 2013096756
そして、下記(数式7)及び(数式8)により信号A1,B1からオフセット誤差を除去するための補正処理が実行される(S113)。
Figure 2013096756
[信号A1、B1の振幅補正]
次に、図3を参照して、信号A1、B1の振幅補正(S14)について説明する。この振幅補正(S14)においては、上記と同様に、リサージュ波形のX軸及びY軸を横切る4つのゼロクロス点P12,P23,P34,P41から、X軸及びY軸方向の振幅補正値の変化分Δka1、Δkb1が次の(数式9)及び(数式10)ように求められる(S121)。
Figure 2013096756
この場合にも、フィードバック処理を数回繰り返すことにより、誤差を徐々に収束させていく。すなわち、補正値ka1、kb1を累積除算値として、下記(数式11)及び(数式12)のように求める(S122)。
Figure 2013096756
そして、下記(数式13)及び(数式14)により信号A2,B2から振幅誤差を除去するための補正処理が実行される(S123)。
Figure 2013096756
[信号A0、B0の振幅補正]
次に、図3を参照して、信号A0、B0の振幅補正(S11)について説明する。上記信号A1、B1の振幅補正のみでは、信号A0、B0のデジタル化により生じる量子化誤差を抑制できない。そこで、本実施の形態は、信号A0、B0の振幅補正(S11)を行なう。この振幅補正(S11)においては、上記ステップS121、S122により、補正値ka1又はkb1が求められる。そして、以下に示す(数式15)又は(数式16)に基づき、補正値ka1又はkb1に応じて光源12に供給する電流Iが調整される(S124)。なお、(数式15)及び(数式16)において、Kは一定の係数である。
Figure 2013096756
上述したように光源12は、供給される電流に比例して光量を変化させる。したがって、(数式15)、(数式16)に基づく制御により、光源駆動処理部60は、A相正弦波状信号A0、B相正弦波状信号B0の振幅を補正できる。これにより、信号A0、B0のS/N比は向上し、信号A0、B0のデジタル化に生じる量子化誤差は小さくなる。また、光源12の光量制御は、オフセット・振幅・位相検出部31に格納された補正値ka1、kb1に基づき行なわれる。したがって、リサージュ信号の検出を停止した場合にも、光源12の光量制御は可能であるため、その測定精度の低下は抑制される。
[信号A1、B1の位相補正]
次に、図3を参照して、信号A1、B1の位相補正(S15)について説明する。この位相補正においては、上記と同様に、リサージュ波形のX軸及びY軸に対して45°の直線(y=x,y=−x)を横切る4つの点P1,P2,P3,P4から、A相及びB相の位相補正値の変化分Δkp1が次の(数式17)ように求められる(S131)。
Figure 2013096756
この場合にも、フィードバック処理を数回繰り返すことにより、誤差を徐々に収束させていく。すなわち、補正値kp1を累積乗算値として、下記(数式18)〜(数式20)のように求める(S132)。
Figure 2013096756
そして、下記(数式21)及び(数式22)により信号A3,B3から位相誤差を除去するための補正処理が実行される(S133)。
Figure 2013096756
[3次高調波歪み補正]
次に、3次高調波歪み補正について説明する。出力信号A4、B4は、振幅、位相、及びオフセットが補正された正弦波状の出力信号であるが、3次高調波を含む高調波成分を依然として含んでいる。すなわち、3次高調波の振幅及び位相が等しいとして、基本波の振幅をa1(=b1)、3次高調波の振幅をa3(=b3)、3次高調波の位相をφ3とすると、出力信号A4、B4は、次の(数式23)及び(数式24)で表される。
Figure 2013096756
従って、信号A4、B4のリサージュ半径rは、次の(数式25)のように求められる。
Figure 2013096756
上記式から明らかなように、リサージュ半径rは、最大値rmax=a1+a3、最小値rmin=a1−a3の間を周期λ/4、位相3φ3で変化する。従って、a1,a3及びφ3が求まれば、3次高調波歪を補正することができる。

[方法1:φ3=0の場合]
先ず、図5に簡便な第1の方法を示す。上述のように、リサージュ波形の半径rは、3次高調波歪によりλ/4の周期で変化し、その最大値rmaxはrmax=a1+a3、最小値rminはrmin=a1−a3となる(図6参照)。従って、a1、a3は、rmax、rminを用いて、次の(数式26)及び(数式27)ように演算できる。
Figure 2013096756
また、簡単のため、ここでは位相φ3=0と見なせることを前提としている。例えば、X,Y軸上に半径の最小値rmin、X,Y軸に対して45°をなす線上に最大値rmaxが存在すると仮定すると、rmax,rminは、次の(数式28)及び(数式29)ように求めることが出来る(S151)。
Figure 2013096756
こちらも、フィードバック処理を数回繰り返すことにより、誤差を徐々に収束させていく。すなわち、補正値a1、a3を累積加算値として、下記の(数式30)及び(数式31)のように求める(S152)。
Figure 2013096756
そして、下記(数式32)及び(数式33)により信号A4,B4から3次高調波歪みを除去するための補正処理が実行される(S153)。
Figure 2013096756
[方法2:φ3が任意の場合]
図7に、φ3が任意の場合の方法2を示す。方法1は簡易で計算機の負荷が小さくて済むが、φ3が任意の場合、3次高調波成分の振幅a3が小さくなると、位相φ3の検出精度が低下する可能性がある。次に説明する方法2は、φ3をより厳密に演算することができる方法である。以下、この方法2を説明する。この方法2では、フーリエ解析を用いて振幅a1、a3及び位相φ3を演算する。すなわち、リサージュ波形に含まれる波長λ/4(空間周波数4・2π/λ)の信号成分のフーリエ変換の実部をRe、虚部をImとし、動的補正をおこなうため、補正後の波形で検出した実部と虚部から(数式34)、(数式35)で示されるdRe、dImを求め(S154)、(数式36)、(数式37)の漸化式でReとImを更新する(S155)。この更新を数回繰り返すことにより、Re、Imは一定の値に収束するので、その値をRe、Imとして決定する。
Figure 2013096756
a1が次に示す(数式38)のように求められると共に、上記(数式36)及び(数式37)で決定されたRe、Imに基づいて、a3、φ3がそれぞれRe、Imで特定される複素空間上の座標の原点からの距離と角度として、次の(数式39)、(数式40)により求められる。ここで、(数式39)で係数√2が掛けられているのは、フーリエ変換で得られる信号の大きさは実効値であり、振幅はその√2倍であるためである。
Figure 2013096756
3次高調波歪補正処理においては、次に示す(数式41)の演算を行うことにより、図8の左に示すような、信号A4、B4のリサージュ波形L4を、3次高調波の位相に対応する角度φ3だけ反時計周りに回転させ、図8の右に示すような、信号A5、B5に対応するリサージュ波形L5を生成するものである。この角度φ3の回転を行うのは、リサージュ波形上において、3次高調波の位相が0°又は90°である状態を作り、この状態で振幅補正処理を実行するためである。
Figure 2013096756
この状態で、図9のA相(又はB相)の電圧対3次高調波の電圧の関係曲線に基づいて、基本波の振幅a1及び3次高調波の振幅a3を用いて、3次高調波の位相が0°又は90°である出力信号A5、B5から3次高調波成分を以下の(数式42)、(数式43)により除去する方向の補正を行う。
Figure 2013096756
最後に、次の(数式44)に基づく演算を行うことにより、信号A6、B6のリサージュ波形を逆回転(角度−φ3だけ回転)させ、信号A7、B7を生成する(S156)。角度−φ3だけ回転されたリサージュ波形即ち出力信号A7、B7は、元の出力信号A4、B4の基本波と同一の基本波を含み、かつ3次高調波成分が減算されている。
Figure 2013096756
なお、本実施形態では、収束を早くするため、ka1,kb1については除算、kphについては乗算の漸化式を用いたが、加減算による方法でも可能である。
また、以上の各補正処理は、リサージュが少なくとも1回転以上してから実行する必要がある。信号のノイズ除去を考慮すると、N回転の平均で求めるようにすることも考えられる。所要回転している間は、先に検出した補正値da1,db1,…,Imで補正演算を行う。従って、最初は初期値(全て0、補正無し)の状態から始める。そして、所定回転したことを検知し、前述のda1,db1,…,Imで補正演算を行い、規定回転数までこの補正値で補正演算を行う。この補正されたリサージュ信号は、より誤差の小さな値となるため、その値を出発点として、次の補正検出を行う。すなわち、Δda1,Δdb1,…,ΔImを求め、da1,db1,…,Imに積算する。以上の手順を無限に繰り返すことで、補正値da1,db1,…,Imは真値に近づき、やがて検出分解能まで収束する。
なお、3次高調波歪み補正について2つの方法を示したが、何れの方法も漸化式は加減乗除の何れでも可能である。計算速度や収束条件などで最適な方法を選択すれば良い。
図10は、本発明の他の実施形態に係るエンコーダ2の基本構成を示すブロック図である。この実施形態では、オフセット振幅・位相検出部31及び3次高調波演算・検出部41で動的に補正された補正係数を記憶するメモリ70を有する。メモリ70への補正係数を格納するタイミングとしては、(1)外部スイッチが押されたとき、(2)電源オフ時(終了時)、(3)常時(動作クロックに従うか、又は各補正係数が補正部30,40へ更新されたとき)等が考えられる。また、再起動時には、このメモリ70から補正係数を読み出して、これを検出部31,41に初期値としてストアするようにしても良い。その後の処理は、上述した動的補正と同様である。また、動的な補正係数の更新動作を無効とする動的補正無効指示手段を備え、この動的補正無効指示手段が動的補正の無効を指示しているときには、補正部30、40が、メモリ70から読み出した補正係数を使用して2相正弦波状信号を補正するようにしても良い。
以上、発明の実施の形態を説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更、追加等が可能である。例えば、上記実施の形態では、A相、B相正弦波状信号に対し、最初にオフセット、振幅及び位相の補正を行い、続いて3次高調波の補正を実行していたが、この順序は入れ替えることが可能である。すなわち、3次高調波の補正を先に実行し、後からオフセット、振幅及び位相の補正を実行するようにしてもよい。また、上記の実施の形態では、振幅や位相等の補正をディジタル回路により実行したが、DSPやソフトウエア等により同様の処理を行ってもよい。
1、2…エンコーダ、 11…スケール、 12…光源、 13…受光部、 20、21…A/Dコンバータ、 30…オフセット・振幅・位相補正部、 31…オフセット・振幅・位相検出部、 40・・・3次高調波歪補正部、 41…3次高調波演算・検出部、 50…r−θ変換部、 60…光源駆動処理部、 70…メモリ。

Claims (2)

  1. スケールと、前記スケールに光を照射すると共に供給される電流に応じて光量を変化させる光源と、前記スケールにより反射された光を受光すると共に位相のずれた2相正弦波状信号を出力する受光部とを備えるエンコーダであって、
    前記2相正弦波状信号によって形成されるリサージュ波形に含まれる理想的リサージュ波形からの振幅誤差を含む誤差を検出し、検出された誤差を累積演算して新たな補正値とすることで、動的に前記補正値を更新する誤差検出部と、
    前記振幅誤差に基づく補正値に応じて前記光源に供給する電流を調整する光源駆動処理部とを備える
    ことを特徴とするエンコーダ。
  2. 前記誤差検出部は、前記2相正弦波状信号によって形成されるリサージュ波形のX軸及びY軸を横切る4つのゼロクロス点P12,P23,P34,P41から、X軸及びY軸方向の振幅補正値の変化分Δka1,Δkb1を累積演算することにより、前記振幅誤差を検出する
    ことを特徴とする請求項1記載のエンコーダ。
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