まず、本発明に係るパチンコ遊技機の一実施形態に係る遊技機1の全体的な構成について、図面を用いて説明する。
なお、以下の説明では、遊技機1を遊技者から見て、手前側を遊技機1の前側とし、奥側を遊技機1の後側として、前後方向を規定する。また、遊技機1を遊技者から見て、左手側を遊技機1の左側とし、右手側を遊技機1の右側として、左右方向を規定する。
遊技機1は、図1から図3が示すように、主として、外枠2と、中枠3と、窓枠4と、により構成される枠体に、各種の遊技部品が取り付けられて形成される。
外枠2は、遊技機1の外郭を成し、前後面が開口された略四角筒状に形成される枠体である。外枠2は、パチンコホール等の遊技場に設けられた台島に設置される。外枠2には、中枠3が設けられる。
中枠3は、前後面が開口された略四角筒状に形成される枠体である。中枠3は、外枠2の前側の開口部にヒンジ等の軸支部材を介して回動可能に支持される。中枠3には、窓枠4と、下皿ユニット5と、遊技盤6と、が設けられる。
窓枠4は、中央が開口された略平板状に形成される枠体である。窓枠4は、正面視で中枠3の下部を除く略全面に渡って配置される。窓枠4は、中枠3の前側の開口部にヒンジ部材を介して回動可能に支持される。窓枠4の中央には、正面視で略円形状の窓枠開口部7が形成される。窓枠開口部7は、透明板19により被覆される。窓枠開口部7の下部には、発射前の遊技球が貯溜される上皿8が配設される。窓枠開口部7の左右上方には、スピーカ9がそれぞれ配設される。
下皿ユニット5は、中枠3の下部であって窓枠4の下方に取り付けられる。下皿ユニット5の中央には、上皿8から溢れた遊技球が貯溜される下皿17が配設される。下皿ユニット5の右部であって下皿17の右方には、発射ハンドル18が配設される。発射ハンドル18は、上皿8に貯溜された遊技球を発射可能に構成される。
遊技盤6は、遊技球が転動する領域である遊技領域25が形成される部材である。遊技盤6は、窓枠4の後方であって、正面視で中枠3の下部を除く略全面に渡って配置される。遊技盤6は、中枠3に着脱可能に取り付けられる。なお、遊技盤6の遊技領域25は、窓枠4の窓枠開口部7の後方に配置され、前方から透明板19を介して視認可能に構成される。
次に、遊技盤6の構成について、図3を用いてさらに詳細に説明する。
遊技盤6は、図3に示すように、遊技板10と、ガイドレール11と、センター役物12と、図柄表示装置13と、可変入賞装置14と、大入賞装置15と、アウト口16と、第一演出役物100と、第二演出役物200と、第三演出役物300等により構成される。
遊技板10は、四隅が適宜に切り欠けられた略平板状に形成される部材である。遊技板10には、遊技盤6を構成する各種の遊技部品が取り付けられる。遊技板10は、アクリル樹脂やポリカーボネート(PC)等の透過性を有する部材によって形成される。
ガイドレール11は、略円弧帯状に形成される部材である。ガイドレール11は、遊技板10に、前方へ向けて立ち上がり状に取り付けられる。ガイドレール11は、正面視で略円形状を形成するように配置される。なお、遊技板10においてガイドレール11によって略円形状に形成された内側の領域が、遊技球が転動する領域である遊技領域25として構成される。
センター役物12は、その外観により遊技板10を装飾する部材である。センター役物12は正面視で略環状であって、その中央にセンター開口部27が前後方向に貫通して形成される。センター役物12は、遊技板10を前後方向に貫通するように当該遊技板10の中央から上部に渡って形成される孔に前方から挿入され、ボルト等によって取り付けられる。
図柄表示装置13は、前方を臨むように配設された液晶画面26に図柄や数字等の変動(図柄遊技)を表示するように構成される装置である。図柄表示装置13は、遊技板10の後方に配置される。より詳細には、図柄表示装置13の液晶画面26が、遊技板10に取り付けられたセンター役物12のセンター開口部27の後方に配置される。これによって、前方からセンター開口部27を介して液晶画面26に表示される図柄遊技を視認することができる。
可変入賞装置14は、所定の作動条件に応じて左右一対の可動片28が開閉作動し、始動入賞口14aに遊技球が入球(入賞)可能な開放状態と入球(入賞)不能な閉塞状態とに切り替え可能に構成される装置である。可変入賞装置14は、遊技領域25の中央下部であって図柄表示装置13の下方に配置される。なお、可変入賞装置14は、前記開放状態において始動入賞口14aに遊技球が入球(入賞)すると図示せぬ賞球払出装置によって所定数の遊技球(賞球)が払い出されるように構成される。
大入賞装置15は、所定の大当たり抽選により大当たりが選択されると、大入賞口15aを開放して遊技球が入球(入賞)可能に構成される装置である。大入賞装置15は、遊技領域25の右部であって図柄表示装置13の右下方に配置される。なお、大入賞装置15は、開放した大入賞口15aに遊技球が入球すると図示せぬ賞球払出装置によって所定数の遊技球(賞球)が払い出されるように構成される。
アウト口16は、遊技領域25を転動する遊技球が、大入賞口15aや始動入賞口14a等の各入賞口に入球(入賞)しなかった場合に、最終的に流入する開口部である。アウト口16は、遊技領域25の最下部に配置される。なお、アウト口16に流入した遊技球は、遊技機1が設置されたパチンコホール等の遊技場側に回収される。
第一演出役物100は、本発明に係る第一の演出役物の実施の一形態であり、所定の演出動作を行うことにより、遊技者に視覚的な印象(インパクト)を与え、その遊技者の興趣を高めるものである。第一演出役物100は、図柄表示装置13(液晶画面26)の下方であって、前後方向においてセンター役物12と液晶画面26との間、すなわちセンター役物12よりも後方であって液晶画面26よりも前方に配置される。また、第一演出役物100は、正面視においてセンター役物12のセンター開口部27と重複するように配置され、前方から当該センター開口部27を介して第一演出役物100を視認することができる。
第二演出役物200は、本発明に係る第二の演出役物の実施の一形態であり、所定の演出動作を行うことにより、遊技者に視覚的な印象(インパクト)を与え、その遊技者の興趣を高めるものである。第二演出役物200は、図柄表示装置13(液晶画面26)の右方であって、前後方向においてセンター役物12と液晶画面26との間、すなわちセンター役物12よりも後方であって液晶画面26よりも前方に配置される。また、第二演出役物200は、正面視においてセンター役物12のセンター開口部27と重複するように配置され、前方から当該センター開口部27を介して第二演出役物200を視認することができる。
第三演出役物300は、本発明に係る第三の演出役物の実施の一形態であり、所定の演出動作を行うことにより、遊技者に視覚的な印象(インパクト)を与え、その遊技者の興趣を高めるものである。第三演出役物300は、図柄表示装置13(液晶画面26)の右下方であって、前後方向においてセンター役物12と液晶画面26との間、すなわちセンター役物12よりも後方であって液晶画面26よりも前方に配置される。また、第三演出役物300は、正面視においてセンター役物12のセンター開口部27と重複するように配置され、前方から当該センター開口部27を介して第三演出役物300を視認することができる。
上述の如く、第一演出役物100、第二演出役物200及び第三演出役物300は、遊技者の関心が高い図柄表示装置13(液晶画面26)の周囲における3点(図柄表示装置13の下方、右方及び右下方)にそれぞれ配置される。言い換えれば、第二演出役物200は第一演出役物100の右上方に、第三演出役物300は第一演出役物100の右方に、それぞれ配置される。
以下では、第一演出役物100、第二演出役物200及び第三演出役物300の構成について詳細に説明する。
まず、第一演出役物100の構成について詳細に説明する。
図3から図14までに示す第一演出役物100は、麻雀に用いられる点棒の形状を模したものであり、所定の演出動作を行うことにより、遊技者に視覚的な印象(インパクト)を与え、その遊技者の興趣を高めるものである。第一演出役物100は、主として、内側部材110と、第一透光部材120と、透光部材駆動機構130と、内側部材駆動機構140と、発光源150と、外側部材160と、第二透光部材170と、外側部材駆動機構180と、により構成される。
なお、図7及び図11においては、説明の便宜上、外側部材駆動機構180の図示を省略している。
図4から図7までに示す内側部材110は、後方が開放された略直方体状のものである。内側部材110には、透光部111及び回動軸112が設けられる。
透光部111は、透光性を有する材料で構成され、内側部材110の前面を前後方向に貫通するように設けられる。透光部111は、正面視円形状に形成され、内側部材110の前面であって長手方向(図4から図7までにおける左右方向)中途部に配置される。
回動軸112は、その軸線を前後方向に向けて、内側部材110の一端部(図4から図7までにおける左端部)に配置される。回動軸112は、内側部材110と相対回動不能となるように、当該内側部材110に固定(又は一体的に形成)される。回動軸112の両端は、内側部材110から前方及び後方に向かってそれぞれ延設される。
回動軸112の前端部は、遊技盤6(図3参照)に回動可能に支持される。これによって、内側部材110は遊技盤6に対して回動軸112を中心として回動可能となる。
図6に示す第一透光部材120・120・・・は、透光性を有する材料で構成され、内側部材110の前面を前後方向に貫通するように設けられる。第一透光部材120・120・・・は、正面視円形状に形成され、内側部材110の前面であって図6における透光部111の右方において、長手方向(図6における左右方向)に並べて配置される。第一透光部材120・120・・・は、内側部材110に対して前後方向の軸線を中心として回動(回転)可能となるように支持される。第一透光部材120・120・・・の前面(透光面)には、それぞれ第一装飾121及び第二装飾122が施される。
第一装飾121は、炎を模した形状に形成される装飾部分であり、第一透光部材120のその他の部分と異なる色に着色される。
第二装飾122は、所定の形状(本実施形態においては三角形状)に形成される装飾部分である。
図7に示す透光部材駆動機構130は、第一透光部材120・120・・・を回動させるものである。透光部材駆動機構130は、主として、モータ131と、従動ギヤ132と、透光部材駆動ギヤ133と、伝達ギヤ134と、により構成される。
モータ131は、第一透光部材120・120・・・を回動させるための駆動源である。モータ131は、内側部材110の左端部後方に配置される。
従動ギヤ132は、透光性を有する材料で構成され、内側部材110の透光部111の背後に回動可能に配置される。従動ギヤ132は、モータ131の出力軸に連結された図示せぬ出力ギヤに歯合される。
透光部材駆動ギヤ133・133・・・は、透光性を有する材料で構成され、各第一透光部材120・120・・・の背後にそれぞれ配置される。透光部材駆動ギヤ133・133・・・は、当該透光部材駆動ギヤ133・133・・・の前方にある第一透光部材120・120・・・と相対回動不能となるようにビス等により連結される。
伝達ギヤ134・134・・・は、従動ギヤ132及び透光部材駆動ギヤ133・133・・・の間で動力を伝達するものである。伝達ギヤ134・134・・・は、従動ギヤ132と最も左側に配置される透光部材駆動ギヤ133の間、及び隣り合う透光部材駆動ギヤ133・133の間にそれぞれ配置され、隣り合うギヤ(従動ギヤ132と透光部材駆動ギヤ133、又は透光部材駆動ギヤ133同士)の間で動力を伝達する。
図4から図7までに示す内側部材駆動機構140は、内側部材110を、回動軸112を中心として回動させるものである。内側部材駆動機構140は、主として、モータ141と、出力ギヤ142と、従動ギヤ143と、により構成される。
モータ141は、内側部材110を回動させるための駆動源である。モータ141は、その出力軸を前方に向けた状態で、内側部材110の一側方(図4から図7までにおける左側方)に配置される。
出力ギヤ142は、モータ141の出力軸に固定される。
従動ギヤ143は、内側部材110の回動軸112の後端部に固定され、出力ギヤ142に歯合される。
図5から図7までに示す発光源150は、第一透光部材120・120・・・に向けて光を照射するものである。発光源150は、主として、基板151と、LED152と、により構成される。
基板151は、略矩形板状に形成され、その板面を前後方向に向けて、内側部材110(より詳細には、透光部材駆動機構130の従動ギヤ132及び透光部材駆動ギヤ133・133・・・)の後方に配置される。
LED152・152・・・は、基板151の前面に設けられ、従動ギヤ132及び透光部材駆動ギヤ133・133・・・の背後にそれぞれ配置される。
図4から図7までに示す外側部材160は、内側部材110の前方に配置され、第一透光部材120・120・・・を前方から覆う第一の状態と、第一透光部材120・120・・・を前方から見て露出させる第二の状態と、の間で切り換え可能なものである。外側部材160は、主として、第一外側部材161と、第二外側部材162と、により構成される。
第一外側部材161は、前面、上面及び右側面を有する部材である。第一外側部材161は、内側部材110の前方に配置され、当該内側部材110の一部(透光部111よりも右側の上半分)を前方、上方及び右側方から覆うことができる。第一外側部材161の後側面上部には、後方に向かって延びる略円柱状の連結部161a・161aが形成される(図7参照)。
第二外側部材162は、前面、下面及び右側面を有する部材である。第二外側部材162は、内側部材110の前方に配置され、当該内側部材110の一部(透光部111よりも右側の下半分)を前方、下方及び右側方から覆うことができる。第二外側部材162の後側面下部には、後方に向かって延びる略円柱状の連結部162a・162aが形成される(図7参照)。
図4から図7までに示す外側部材160は、第一外側部材161と第二外側部材162とが上下に当接し、内側部材110に設けられた第一透光部材120・120・・・を前方から覆っている状態(外側部材160の第一の状態)である。
図4及び図6に示す第二透光部材170・170・・・は、透光性を有する材料で構成され、外側部材160(第一外側部材161及び第二外側部材162)の前面を前後方向に貫通するように設けられる。第二透光部材170・170・・・は、第一外側部材161及び第二外側部材162に、それぞれ長手方向(図6における左右方向)に並べて設けられ、第一外側部材161及び第二外側部材162が上下に当接した状態(第一の状態)において、第二透光部材170・170・・・全体で所定の文字列(本実施形態においては、「ABCD」の文字列)を構成するような形状に形成される。当該第二透光部材170・170・・・の外観は、第一透光部材120・120・・・の外観とは異なるものになるように形成される。第二透光部材170は、外側部材160が第一の状態にある場合には、内側部材110に設けられた第一透光部材120・120・・・の前方に位置するように配置される。
図5、図6及び図8に示す外側部材駆動機構180は、外側部材160を第一の状態と第二の状態との間で切り換え駆動するものである。外側部材駆動機構180は、主として、第一連結部材181と、第二連結部材182と、ガイド板183と、駆動板184と、モータ185と、出力ギヤ186と、により構成される。
第一連結部材181は、矩形板状に形成され、その板面を前後方向に向けて、発光源150の後方に配置される。第一連結部材181には、固定孔181a及びガイド軸181bが形成される。
固定孔181a・181aは、第一連結部材181を前後方向に貫通するように、当該第一連結部材181の上部に形成される。当該固定孔181a・181aには、第一外側部材161の連結部161a・161a(図7参照)の後端が挿入されて固定される。
ガイド軸181b・181bは、第一連結部材181の後面下部から後方に向かって延設される略円柱状の部材である。
第二連結部材182は、矩形板状に形成され、その板面を前後方向に向けて、発光源150の後方かつ第一連結部材181の下方に配置される。第二連結部材182には、固定孔182a及びガイド軸182bが形成される。
固定孔182a・182aは、第二連結部材182を前後方向に貫通するように、当該第二連結部材182の下部に形成される。当該固定孔182a・182aには、第二外側部材162の連結部162a・162a(図7参照)の後端が挿入されて固定される。
ガイド軸182b・182bは、第二連結部材182の後面下部から後方に向かって延設される略円柱状の部材である。
ガイド板183は、第一連結部材181のガイド軸181b・181b及び第二連結部材182のガイド軸182b・182bを案内するものである。ガイド板183は、矩形板状に形成され、その板面を前後方向に向けて、第一連結部材181及び第二連結部材182の後方に配置される。ガイド板183は、適宜の方法(例えば、ビスによる締結)によって内側部材110に対して相対移動不能となるように固定される。ガイド板183には、長孔183aが形成される。
長孔183a・183a・・・は、ガイド板183を前後方向に貫通するように、当該ガイド板183の右端部近傍及び左右中途部に、それぞれ上下に並ぶように形成される。長孔183a・183a・・・は、長手方向を上下方向に向けて形成される。
ガイド板183の上部に形成された2つの長孔183a・183aには、第一連結部材181のガイド軸181b・181bがそれぞれ挿通され、ガイド板183の下部に形成された2つの長孔183a・183aには、第二連結部材182のガイド軸182b・182bがそれぞれ挿通される。
駆動板184は、ガイド板183の長孔183a・183a・・・に挿通されたガイド軸181b・181b及びガイド軸182b・182bを、当該長孔183a・183a・・・に沿って摺動させるものである。駆動板184は、板状に形成され、その板面を前後方向に向けて、ガイド板183の後方に配置される。駆動板184は、適宜の方法によって内側部材110に対して当該内側部材110の長手方向(図5、図6及び図8における左右方向)に摺動可能となるように支持される。駆動板184には、長孔184a及びラック部184bが形成される。
長孔184a・184a・・・は、駆動板184を前後方向に貫通するように、当該駆動板184の右端部近傍及び左右中途部に、それぞれ上下に並ぶように形成される。駆動板184の上部に形成された2つの長孔184a・184aは、その長手方向が右下方から左上方に向かうように形成され、駆動板184の下部に形成された2つの長孔184a・184aは、その長手方向が右上方から左下方に向かうように形成される。
駆動板184の上部に形成された2つの長孔184a・184aには、第一連結部材181のガイド軸181b・181bがそれぞれ挿通され、駆動板184の下部に形成された2つの長孔184a・184aには、第二連結部材182のガイド軸182b・182bがそれぞれ挿通される。
ラック部184bは、その歯が上方を向くようにして、駆動板184の左端部に形成される。
モータ185は、外側部材160を第一の状態と第二の状態との間で切り換え駆動するための駆動源である。モータ185は、その出力軸を前方に向けた状態で、駆動板184のラック部184b近傍に配置される。モータ185は、適宜の方法によって内側部材110に対して相対移動不能となるように固定される。
出力ギヤ186は、モータ185の出力軸に固定され、駆動板184のラック部184bと歯合される。
以下では、上述の如く構成された第一演出役物100の動作態様について説明する。第一演出役物100は、所定の演出動作として第一の発光演出及び第二の発光演出を行うことができる。また、第一演出役物100は、回動軸112を中心として回動することにより、その姿勢を変更することができる。
なお、透光部材駆動機構130のモータ131、内側部材駆動機構140のモータ141、発光源150及び外側部材駆動機構180のモータ185は、それぞれ図示せぬ役物制御装置に接続され、当該役物制御装置によってその動作が制御される。前記役物制御装置は、RAMやROM等の記憶部、CPU等の演算処理部等により構成されるものである。
まず、第一演出役物100による第一の発光演出について説明する。
図4から図7までに示す第一演出役物100においては、外側部材160は第一の状態、すなわち、第一外側部材161と第二外側部材162とが互いに当接し、内側部材110に設けられた第一透光部材120・120・・・を前方から覆っている状態にある。
外側部材160が第一の状態にあるときに、前記役物制御装置は、透光部材駆動機構130のモータ131を駆動させるとともに、発光源150のLED152・152・・・を点灯させる。
図7に示すモータ131を駆動させると、当該モータ131の動力は従動ギヤ132及び伝達ギヤ134・134・・・を介して各透光部材駆動ギヤ133・133・・・に伝達される。各透光部材駆動ギヤ133・133・・・は全て同一方向(例えば、正面視反時計回り)に回動し、当該透光部材駆動ギヤ133・133・・・に連結された第一透光部材120・120・・・も全て同一方向に回動する。
また、発光源150のLED152・152・・・から前方に向かって照射された光は、透光性を有する透光部材駆動ギヤ133・133・・・及び第一透光部材120・120・・・を介して当該第一透光部材120・120・・・の前方へと照射される。
この際、第一透光部材120・120・・・には、互いに色や形状の異なる複数の装飾(第一装飾121及び第二装飾122)が施されているため、当該第一透光部材120・120・・・を介して前方に照射される光は、それぞれの装飾に応じた色や影等が付与される。さらに、第一透光部材120・120・・・は回動しているため、当該第一透光部材120・120・・・を介して前方に照射される光の色や影等は、時々刻々と変化することになる。
このように、本実施形態では、第一透光部材120・120・・・・と透光部材駆動機構130によって、第一透光部材120・120・・・を介して前方へと照射される光に変化を与える機構を構成している。
また、第一透光部材120・120・・・を介して前方へと照射された光は、当該第一透光部材120・120・・・の前方に配置された透光性を有する第二透光部材170・170・・・へ照射され、当該第二透光部材170・170・・・を介してさらに前方へと照射される。
この際、第一透光部材120・120・・・を介して第二透光部材170・170・・・へ照射される光の色や影等は時々刻々と変化している。このため、遊技者には、第二透光部材170が単に一定の色や明るさで発光しているのではなく、当該第二透光部材170の発光の色や明るさ等が時々刻々と変化する様子(光模様)を視認させることができる。このため、当該遊技者に対して変化に富んだ光を視認させることができ、第一の発光演出の視覚的効果を高めることができる。
なお、前記役物制御装置は、発光源150の各LED152・152・・・を異なるタイミングで点灯及び消灯させることもできる。例えば、LED152・152・・・を右から左に順番に点灯させたり、各LED152・152・・・の点灯と消灯を互いに異なるタイミングで繰り返し行ったりすることができる。このように、各LED152・152・・・の点灯及び消灯を適宜制御することで、遊技者に対してより変化に富んだ光を視認させることができる。
次に、第一演出役物100による第二の発光演出について説明する。
第一演出役物100による第二の発光演出を行う場合、前記役物制御装置は、まず外側部材駆動機構180のモータ185を駆動させ、出力ギヤ186を背面視時計回りに回動させる(図8及び図9参照)。出力ギヤ186を背面視時計回りに回動させると、当該出力ギヤ186と歯合されたラック部184bを介して駆動板184が右方へと摺動する。
駆動板184が右方へと摺動すると、ガイド板183の上部に形成された2つの長孔183a・183aと駆動板184の上部に形成された2つの長孔184a・184aとの重複部分は徐々に(図8、図9(a)及び図9(b)の順に)上方へと移動する。これに伴って、当該長孔183a・183a及び長孔184a・184aに挿通された第一連結部材181のガイド軸181b・181bも上方へと摺動し、ひいては第一連結部材181が上方へと摺動する。
また、駆動板184が右方へと摺動すると、ガイド板183の下部に形成された2つの長孔183a・183aと駆動板184の下部に形成された2つの長孔184a・184aとの重複部分は徐々に(図8、図9(a)及び図9(b)の順に)下方へと移動する。これに伴って、当該長孔183a・183a及び長孔184a・184aに挿通された第二連結部材182のガイド軸182b・182bも下方へと摺動し、ひいては第二連結部材182が下方へと摺動する。
第一連結部材181のガイド軸181b・181bが、当該ガイド軸181b・181bが挿通された長孔183a・183aの上端部まで摺動するとともに、第二連結部材182のガイド軸182b・182bが、当該ガイド軸182b・182bが挿通された長孔183a・183aの下端部まで摺動した場合(図9(b)及び図10から図12までを参照)、第一連結部材181に連結された第一外側部材161は上方に、第二連結部材182に連結された第二外側部材162は下方に、それぞれ移動している。この状態においては、第一外側部材161と第二外側部材162とは互いに離間し、前方から第一演出役物100を見ると、当該第一外側部材161と第二外側部材162との間から第一透光部材120・120・・・が視認可能となる。すなわち、この状態においては、前方から見て第一透光部材120・120・・・が露出された状態(外側部材160の第二の状態)となる。
前記役物制御装置は、外側部材160を第二の状態に切り換えた後(又は、第一の状態から第二の状態へと切り換える途中)で、透光部材駆動機構130のモータ131を駆動させるとともに、発光源150のLED152・152・・・を点灯させる。
図11に示すモータ131を駆動させると、第一の発光演出の場合と同様に、第一透光部材120・120・・・は全て同一方向に回動する。
また、発光源150のLED152・152・・・から前方に向かって照射された光は、透光性を有する透光部材駆動ギヤ133・133・・・及び第一透光部材120・120・・・を介して当該第一透光部材120・120・・・の前方へと照射される。
この際、第一透光部材120・120・・・を介して前方に照射される光の色や影等は、第一の発光演出の場合と同様に、時々刻々と変化することになる。
また、外側部材160が第二の状態にある場合には、前方から見て第一透光部材120・120・・・が露出している(図12参照)ため、第一透光部材120・120・・・を介して前方へと照射された光は、第二透光部材170・170・・・を介することなく遊技者に視認される。
この場合、遊技者には、外側部材160が上下に割れて、その間から出現した第一透光部材120・120・・・が発光しながら回転する様子を視認させることができ、第二の発光演出の意外性を高めることができる。
なお、前記役物制御装置は、外側部材駆動機構180のモータ185を駆動させ、出力ギヤ186を背面視反時計回りに回動させることで、再び第一演出役物100の外側部材160を第一の状態に戻すことができる。
また、前記役物制御装置は、外側部材160が第一の状態に戻った後に、透光部材駆動機構130のモータ131を駆動させるとともに、発光源150のLED152・152・・・を点灯させることで、再び第一演出役物100による第一の発光演出を行うことができる。
次に、第一演出役物100が姿勢を変更する様子について説明する。
図4から図7まで、及び図10から図12までに示す第一演出役物100は、その長手方向を左右方向に向けて配置されている。この状態においては、内側部材110の回動軸112側(左側)端を基端とすると、第一演出役物100の先端は右方を指向する姿勢(第一の姿勢)になっている。
第一演出役物100の姿勢を変更する場合、前記役物制御装置は、内側部材駆動機構140のモータ141を駆動させ、出力ギヤ142を正面視時計回りに回動させる(図13参照)。出力ギヤ142を正面視時計回りに回動させると、当該出力ギヤ142と歯合された従動ギヤ143が正面視反時計回りに回動する。従動ギヤ143が正面視反時計回りに回動すると、当該従動ギヤ143に固定された回動軸112を介して内側部材110が、当該回動軸112を中心として正面視反時計回りに回動する。
このようにして、本実施形態においては、第一演出役物100の姿勢を、その先端が右方を指向する姿勢(第一の姿勢)から、その先端が右上方を指向する姿勢(第二の姿勢)まで変更することができる。
第一演出役物100の姿勢が、第二の姿勢に変更された状態であっても、前記役物制御装置は、透光部材駆動機構130のモータ131、外側部材駆動機構180のモータ185及び発光源150の動作を適宜制御することによって、前述と同様に第一演出役物100による第一の発光演出及び第二の発光演出(図14参照)を行うことができる。
なお、前記役物制御装置は、内側部材駆動機構140のモータ141を駆動させ、出力ギヤ142を正面視反時計回りに回動させることで、再び第一演出役物100の姿勢を、第二の姿勢から第一の姿勢に戻すことができる。
前記役物制御装置は、第一演出役物100による第一の発光演出及び第二の発光演出のいずれも行わない場合、第一演出役物100の姿勢を第一の姿勢に保持する(図4等参照)。この第一演出役物100の状態を、非作動状態と称す。
なお、本実施形態において第一演出役物100は麻雀に用いられる点棒の形状を模したものとしたが、本発明はこれに限らず、第一演出役物100はその他の形状であっても良い。
また、第一透光部材120・120・・・及び第二透光部材170・170・・・の外観(形状、模様、色彩等)は、互いに異なる外観であれば、本実施形態のものに限らず他の外観を有するものであっても良い。
また、本実施形態においては第一透光部材120・120・・・及び第二透光部材170・170・・・はそれぞれ複数設けるものとしたが、本発明はこれに限らず、単一の部材で構成された第一透光部材120及び第二透光部材170をそれぞれ1つだけ設ける構成としても良い。
また、第一透光部材120・120・・・に施される装飾(第一装飾121及び第二装飾122)は、本実施形態に限るものではなく、その他の模様や着色からなる装飾であっても良い。また、第二透光部材170・170・・・に対しても、模様や着色等の装飾を施しても良い。
また、発光源150は、第一透光部材120・120・・・の後方から当該第一透光部材120・120・・・に向けて光を照射することができるものであれば、LED152・152・・・の個数等の構成を限定するものではない。
また、必ずしも第一透光部材120・120・・・の後方に発光源150(LED152・152・・・等)を配置する必要はなく、例えば、第一透光部材120・120・・・の後方に反射ミラー等の導光部材を配置することで、他の場所から照射される光を当該反射ミラーで反射して第一透光部材120・120・・・に照射させる構成としても良い。
また、本実施形態に係る外側部材160は、第一外側部材161及び第二外側部材162を備え、当該第一外側部材161及び第二外側部材162が割れるように互いに離間した隙間から第一透光部材120・120・・・が視認可能となる(露出する)構成としたが、本発明はこれに限るものではない。例えば、外側部材160を単一の部材で構成し、当該部材が第一透光部材120・120・・・の前方から側方へと摺動することで、第一透光部材120・120・・・を露出させる構成とすることも可能である。
また、演出役物100による第二の発光演出(単独的な発光演出)に際しては、必ずしも第一透光部材120・120・・・を回転(回動)させる必要はなく、当該第一透光部材120・120・・・の回動を停止した状態で当該第一透光部材120・120・・・に光を照射しても良い。
また、本実施形態においては、第一透光部材120・120・・・・と透光部材駆動機構130によって、第一透光部材120・120・・・を介して前方へと照射される光に変化を与える構成としたが、本発明はこれに限るものではない。
例えば、内側部材110に透光性を有する透光窓191・191・・・を設け(図15参照)、発光源150と透光窓191・191・・・との間に、所定の着色等がなされた透光性を有する可動部材192・192・・・(図15参照)を配置し、当該可動部材192・192・・・を運動(例えば、所定方向への往復運動や、回転運動)させることにより、発光源150から透光窓191・191・・・へ照射される光に変化を与えることで、当該透光窓191・191・・・を介して前方へと照射される光に変化を与えることもできる。この場合、当該透光窓191・191・・・及び可動部材192・192・・・によって本発明に係る第一の透光部材が構成される。
また、本実施形態における光の変化とは、本実施形態の如く光の色や影等を変化させるものだけではなく、光の明暗や光が照射される向きを変化させるものであっても良い。
また、外側部材駆動機構180は、外側部材160を第一の状態と第二の状態との間で切り換え駆動できるものであれば、その構成を限定するものではない。
次に、第二演出役物200の構成について詳細に説明する。
図16から図20までに示す第二演出役物200は、龍の姿を模したものであり、所定の演出動作を行うことにより、遊技者に視覚的な印象(インパクト)を与え、その遊技者の興趣を高めるものである。第二演出役物200は、主として、基部210と、本体部220と、顎部230と、本体部駆動機構240と、顎部駆動機構250と、により構成される。
図16及び図17に示す基部210は、略直方体状のものである。基部210は、適宜の方法で遊技盤6(図3参照)に固定される。
本体部220は、龍の顎を除く頭部と胴体部を模したものである。本体部220のうち龍の頭部とは反対側に位置する端部(上端部)には、軸線方向を前後方向とする回動軸221が設けられる。当該回動軸221は、基部210に対して回動可能に支持される。これによって、本体部220は、基部210に対して回動軸221を中心として回動可能に支持される。
顎部230は、龍の顎を模したものである。顎部230の一端部(上端部)には、軸線方向を前後方向とする回動軸231が設けられる。当該回動軸231は、本体部220(より詳細には、龍の頭部)に対して回動可能に支持される。これによって、顎部230は、本体部220に対して回動軸231を中心として回動可能に支持される。
図17に示す本体部駆動機構240は、本体部220を回動させるものである。本体部駆動機構240は、主として、モータ241と、出力ギヤ242と、従動ギヤ243と、により構成される。
モータ241は、本体部220を回動させるための駆動源である。モータ241は、その出力軸を前方に向けた状態で、基部210の後方に配置される。
出力ギヤ242は、モータ241の出力軸に固定される。
従動ギヤ243は、本体部220の回動軸221の後端部に固定され、出力ギヤ242に歯合される。
顎部駆動機構250は、顎部230を回動させるものである。顎部駆動機構250は、主として、モータ251と、出力ギヤ252と、従動ギヤ253と、により構成される。
モータ251は、顎部230を回動させるための駆動源である。モータ251は、その出力軸を前方に向けた状態で、本体部220の後方に配置され、当該本体部220に支持される。
出力ギヤ252は、モータ251の出力軸に固定される。
従動ギヤ253は、顎部230の回動軸231の後端部に固定され、出力ギヤ252に歯合される。
以下では、上述の如く構成された第二演出役物200の動作態様について説明する。第二演出役物200は、所定の演出動作として第一の演出動作及び第二の演出動作を行うことができる。
なお、本体部駆動機構240のモータ241及び顎部駆動機構250のモータ251は、それぞれ前記役物制御装置に接続され、当該役物制御装置によってその動作が制御される。
まず、第二演出役物200による第一の演出動作について説明する。
図16及び図17に示す第二演出役物200においては、本体部220は基部210から下方に向かって延設された状態(龍の頭部が下方を指向する状態)であり、かつ顎部230の下端部は本体部220の龍の頭部に最も近接した状態(龍の口が閉じられた状態)である。
第二演出役物200による第一の演出動作を行う場合、前記役物制御装置は、まず本体部駆動機構240のモータ241を駆動させ、出力ギヤ242を正面視反時計回りに回動させる。出力ギヤ242を正面視反時計回りに回動させると、当該出力ギヤ242と歯合された従動ギヤ243が正面視時計回りに回動する。従動ギヤ243が正面視時計回りに回動すると、当該従動ギヤ243に固定された回動軸221を介して本体部220が、当該回動軸221を中心として正面視時計回りに回動する(図18参照)。このようにして、前記役物制御装置は、本体部220(龍)が左下方を指向する位置まで、当該本体部220を回動させる。
次に、前記役物制御装置は、顎部駆動機構250のモータ251を駆動させ、出力ギヤ252を正面視時計回りに回動させる。出力ギヤ252を正面視時計回りに回動させると、当該出力ギヤ252と歯合された従動ギヤ253が正面視反時計回りに回動する。従動ギヤ253が正面視反時計回りに回動すると、当該従動ギヤ253に固定された回動軸231を介して顎部230が、当該回動軸231を中心として正面視反時計回りに回動する(図19参照)。
前記役物制御装置が上述の如くモータ241及びモータ251を駆動させることによって、龍が左下方を指向して口を開く様子を模した演出動作(第二演出役物200による第一の演出動作)を行うことができる。
なお、前記役物制御装置は、モータ241及びモータ251を逆方向に駆動させることで、再び第二演出役物200が模した龍を、下方を指向して口を閉じた状態(図16参照)に戻すことができる。
次に、第二演出役物200による第二の演出動作について説明する。
第二演出役物200による第二の演出動作を行う場合、前記役物制御装置は、本体部駆動機構240のモータ241(図17参照)を一方向と他方向に交互に小刻みに駆動させ、出力ギヤ242を正面視反時計回りと正面視時計回りに交互に小刻みに回動させる。当該出力ギヤ242の回動が、従動ギヤ243及び回動軸221を介して本体部220に伝達され、当該本体部220が正面視時計回りと正面視反時計回りに交互に小刻みに回動する(図20参照)。
さらに前記役物制御装置は、顎部駆動機構250のモータ251(図17参照)を一方向と他方向に交互に駆動させ、出力ギヤ252を正面視時計回りと正面視反時計回りに交互に回動させる。当該出力ギヤ252の回動が、従動ギヤ253及び回動軸231を介して顎部230に伝達され、当該顎部230が正面視反時計回りと正面視時計回りに交互に回動する(図20参照)。
前記役物制御装置が上述の如くモータ241を駆動させることによって、龍が下方を指向しながらも小刻みに揺れながら、口を開閉させる様子を模した演出動作(第二演出役物200による第二の演出動作)を行うことができる。
前記役物制御装置は、第二演出役物200による第一の演出動作及び第二の演出動作のいずれも行わない場合、第二演出役物200を、本体部220(龍の頭部)が下方を向いて当該龍の口が閉じられた状態に保持する(図16参照)。この第二演出役物200の状態を、非作動状態と称す。
次に、第三演出役物300の構成について詳細に説明する。
図21から図28までに示す第三演出役物300は、麻雀に用いられる麻雀牌の形状等を模したものであり、所定の演出動作を行うことにより、遊技者に視覚的な印象(インパクト)を与え、その遊技者の興趣を高めるものである。第三演出役物300は、主として、第一ギヤ310と、第二ギヤ320と、第一回転体330と、第二回転体340と、動力伝達機構350と、第三回転体360と、発光源370と、爪役物駆動機構380と、爪役物390と、により構成される。
図21から図24までに示す第一ギヤ310は、図示せぬモータ(駆動源)からの動力を伝達するものである。第一ギヤ310は、その軸線を左右方向に向けた状態で、図示せぬ支持部材に適宜回動可能に支持される。第一ギヤ310は、図示せぬモータに連結され、当該モータからの動力により回動する。
図21から図24までに示す第二ギヤ320は、図示せぬモータ(駆動源)からの動力を伝達するものである。第二ギヤ320は、第一ギヤ310の左方において、当該第一ギヤ310と同一軸線上に配置される。
第一ギヤ310と第二ギヤ320とは軸によって連結され、当該第一ギヤ310及び第二ギヤ320は一体的に回動する。
図21から図25までに示す第一回転体330は、前記図示せぬモータからの動力により一体的に回動するものである。第一回転体330は、主として、第三ギヤ331と、第一回動軸332と、側面装飾部材333と、左反射部材334と、により構成される。
第三ギヤ331は、その軸線を左右方向に向けた状態で第一ギヤ310の前上方に配置され、当該第一ギヤ310と歯合される。
第一回動軸332は、その軸線を左右方向に向けた状態で配置される。第一回動軸332の右端部は、第三ギヤ331に挿通され、ピンにより当該第三ギヤ331に対して相対回動不能となるように固定される。第一回動軸332は、図示せぬ支持部材に回動可能に支持される。
側面装飾部材333は、略円形板状の部材である。側面装飾部材333は、その板面を左右方向に向けた状態で配置される。側面装飾部材333の一部又は全部は、透光性を有する材料で形成され、所定の着色等の装飾が施される。側面装飾部材333の円の中心部にはボス部が形成され、当該ボス部に第一回動軸332の左端部が挿通される。側面装飾部材333は、ピンにより第一回動軸332に対して相対回動不能となるように固定される。
図24及び図25に示す左反射部材334は、底面が開放された略円錐台状の部材である。左反射部材334は、その軸線を左右方向に向けた状態(底面を左方に向けた状態)で配置される。左反射部材334は、透光性を有する材料で形成される。左反射部材334は、側面装飾部材333の右方において、当該側面装飾部材333と同一軸線上に配置され、当該側面装飾部材333に対して相対回動不能となるように固定される。
左反射部材334の外周面334aは、略矩形状の平面を、第一回動軸332を中心とする円周上に複数並べて側面視略多角形状となるように形成される。外周面334aは左方から右方に向かって徐々に縮径するように、すなわち正面断面視(図24及び図25参照)において当該外周面334aがやや右方を向くように形成される。外周面334aには鏡面塗装が施され、当該外周面334aに照射された光を反射することができる。
図21から図24まで、並びに図26に示す第二回転体340は、前記図示せぬモータからの動力により一体的に回動するものである。第二回転体340は、主として、第四ギヤ341と、第五ギヤ342と、右装飾部材343と、により構成される。
第四ギヤ341は、その軸線を左右方向に向けた状態で、第三ギヤ331の左方かつ左反射部材334の右方に配置され、第二ギヤ320に歯合される。第四ギヤ341は、第一回動軸332と同一軸線上に配置され、後述する第三回転体360の第八ギヤ361のボス部を介して当該第一回動軸332に対して相対回動可能に支持される。第四ギヤ341は、透光性を有する材料で形成される。
第五ギヤ342は、その軸線を左右方向に向けた状態で、第四ギヤ341のすぐ左方かつ左反射部材334の右方に配置される。第五ギヤ342は、第四ギヤ341と一体的に形成され、当該第四ギヤ341と同様に、第一回動軸332に対して相対回動可能に支持される。第五ギヤ342は、透光性を有する材料で形成される。
右装飾部材343は、底面が開放された略円柱状の部材である。右装飾部材343は、その軸線を左右方向に向けた状態(底面を左方に向けた状態)で、第五ギヤ342のすぐ左方かつ左反射部材334の右方に配置される。右装飾部材343は、第五ギヤ342と一体的に形成され、当該第五ギヤ342と同様に、第一回動軸332に対して相対回動可能に支持される。右装飾部材343は、透光性を有する材料で形成される。
右装飾部材343の外周面は、略矩形状の平面を、第一回動軸332を中心とする円周上に複数並べて側面視略多角形状となるように形成される。当該右装飾部材343の外周面を構成する複数の平面のうちのいくつかには麻雀牌を模した装飾が施されるとともに、その他の平面には光を透過しないような着色が施される。
図21から図24までに示す動力伝達機構350は、前記図示せぬモータからの動力を伝達するものである。動力伝達機構350は、主として、第六ギヤ351と、左ベベルギヤ352と、第二回動軸353と、ピニオンギヤ354と、右ベベルギヤ355と、第七ギヤ356と、により構成される。
第六ギヤ351は、その軸線を左右方向に向けた状態で第五ギヤ342の下方に配置され、当該第五ギヤ342と歯合される。
図21及び図24に示す左ベベルギヤ352は、その軸線を左右方向に向けた状態で、第六ギヤ351の右側面の中央部に形成される。
図21から図24までに示す第二回動軸353は、その軸線を左右方向に向けた状態で配置される。第二回動軸353は、第六ギヤ351及び左ベベルギヤ352に挿通され、ピンにより当該第六ギヤ351及び左ベベルギヤ352に対して相対回動不能となるように固定される。第二回動軸353は、図示せぬ支持部材に回動可能に支持される。
図21、図23及び図24に示すピニオンギヤ354は、その軸線を前後方向に向けた状態で、左ベベルギヤ352のすぐ右方に配置され、当該左ベベルギヤ352と歯合される。ピニオンギヤ354は、支持部材に回動可能に支持される。
図24に示す右ベベルギヤ355は、その軸線を左右方向に向けた状態で、ピニオンギヤ354のすぐ右方に配置され、当該ピニオンギヤ354と歯合される。右ベベルギヤ355は、後述する第七ギヤ356の左側面の中央部に形成される。
図21から図24までに示す第七ギヤ356は、その軸線を左右方向に向けた状態で、ピニオンギヤ354の右方に配置される。第七ギヤ356及び右ベベルギヤ355には、第二回動軸353が挿通され、当該第七ギヤ356及び右ベベルギヤ355は第二回動軸353に対して相対回動可能となるように支持される。
図21から図24まで、並びに図27に示す第三回転体360は、前記図示せぬモータからの動力により一体的に回動するものである。第三回転体360は、主として、第八ギヤ361と、左装飾部材362と、右反射部材363と、により構成される。
第八ギヤ361は、その軸線を左右方向に向けた状態で、第三ギヤ331のすぐ左方かつ第七ギヤ356の上方に配置され、当該第七ギヤ356と歯合される。第八ギヤ361の中心部にはボス部が形成され、当該ボス部に第一回動軸332が挿通される。第八ギヤ361は、第一回動軸332に対して相対回動可能となるように支持される。第八ギヤ361のボス部は、第五ギヤ342の左方まで延設される。
左装飾部材362は、底面が開放された略円柱状の部材である。左装飾部材362は、その軸線を左右方向に向けた状態(底面を左方に向けた状態)で、右装飾部材343のすぐ左方かつ側面装飾部材333のすぐ右方に配置される。この際、当該左装飾部材362の外周面と左反射部材334の外周面334aとが対向するように配置される。これによって、左反射部材334の外周面334aが左装飾部材362の外周面によって外側から覆われることになる。左装飾部材362の中心部にはボス部が形成され、当該ボス部に第一回動軸332が挿通される。左装飾部材362は、第一回動軸332に対して相対回動可能となるように支持される。左装飾部材362のボス部は右方へと延設されるとともに、第八ギヤ361のボス部と係合され、当該左装飾部材362と第八ギヤ361は相対回動不能となるように連結される。左装飾部材362は、透光性を有する材料で形成される。
左装飾部材362の外周面は、略矩形状の平面を、第一回動軸332を中心とする円周上に複数並べて側面視略多角形状となるように形成される。当該左装飾部材362の外周面を構成する複数の平面のうちのいくつかには麻雀牌を模した装飾が施されるとともに、その他の平面には光を透過しないような着色が施される。
図24及び図27に示す右反射部材363は、底面が開放された略円錐台状の部材である。右反射部材363は、その軸線を左右方向に向けた状態(底面を左方に向けた状態)で配置される。右反射部材363は、透光性を有する材料で形成される。右反射部材363は、左装飾部材362のすぐ右方において、当該左装飾部材362と同一軸線上に配置され、当該左装飾部材362に対して相対回動不能となるように固定される。この際、右反射部材363の外周面363aと右装飾部材343の外周面とが対向するように配置される。これによって、右反射部材363の外周面363aが右装飾部材343の外周面によって外側から覆われることになる。また、右反射部材363の直径は、左反射部材334の直径に比べてやや小さくなるように形成される。
右反射部材363の外周面363aは、略矩形状の平面を、第一回動軸332を中心とする円周上に複数並べて側面視略多角形状となるように形成される。外周面363aは左方から右方に向かって徐々に縮径するように、すなわち正面断面視(図24及び図27参照)において当該外周面363aがやや右方を向くように形成される。外周面363aには鏡面塗装が施され、当該外周面363aに照射された光を反射することができる。
図23及び図24に示す発光源370は、右反射部材363、左反射部材334及び側面装飾部材333に向けて光を照射するものである。発光源370は、主として、基板371と、外側LED372と、内側LED373と、により構成される。
なお、便宜上、図21及び図22においては発光源370の図示を省略している。
基板371は、略円形板状に形成され、その板面を左右方向に向けて、第八ギヤ361のすぐ左方かつ第四ギヤ341のすぐ右方に配置される。基板371は、第二回転体340や第三回転体360と共に回動しないように、図示せぬ支持部材に支持される。
外側LED372・372・・・は、基板371の左側面の外周端部近傍に設けられる。より詳細には、外側LED372・372・・・は、右装飾部材343及び左装飾部材362の外周面よりやや内側に位置するように基板371に設けられる。外側LED372・372・・・は、第一回動軸332を中心とする同一円周上に複数設けられる(図中には、1つの外側LED372のみ図示している)。
内側LED373・373・・・は、基板371の左側面であって外側LED372・372・・・のすぐ内側に設けられる。内側LED373・373・・・は、第一回動軸332を中心とする同一円周上に複数設けられる(図中には、1つの内側LED373のみ図示している)。
図21から図24までに示す爪役物駆動機構380は、前記図示せぬモータからの動力により、後述する爪役物390を駆動させるものである。爪役物駆動機構380は、主として、カム381と、揺動板382と、揺動支持部材383と、により構成される。
カム381は、略円形板状の部材である。カム381は、その板面を左右方向に向けた状態で、第七ギヤ356の右方に配置される。カム381の中心から偏心した位置には、第二回動軸353の右端部が挿通される。カム381は、ピンにより第二回動軸353に対して相対回動不能となるように固定される。
揺動板382は、略矩形板状の部材である。揺動板382は、その板面を左右方向に向けた状態で、第七ギヤ356の右方に配置される。揺動板382には、カム孔382a及び長孔382bが形成される。
カム孔382aは、揺動板382の上端部近傍に、当該揺動板382を左右方向に貫通するように形成される。カム孔382aは、上下方向に長い略楕円形状となるように形成される。カム孔382aには、カム381が挿入される。
長孔382bは、揺動板382の下端部近傍に、当該揺動板382を左右方向に貫通するように形成される。長孔382bは、上下方向に長い略楕円形状となるように形成される。
揺動支持部材383は、後述する爪役物390を支持するものである。揺動支持部材383は略板状に形成されるとともに、その左上部にはボス部が形成される。揺動支持部材383のボス部に第二回動軸353が挿通されることにより、当該揺動支持部材383は第二回動軸353に対して相対回動(揺動)可能となるように支持される。揺動支持部材383には、連結軸383a及び支持部383bが形成される。
連結軸383aは、揺動支持部材383の右下部から右方に向かって延設される略円柱状の部分である。連結軸383aは、揺動板382の長孔382bに挿通される。
支持部383bは、揺動支持部材383の左下部に形成され、後述する爪役物390を支持する部分である。
図3、図21及び図23に示す爪役物390は、龍の爪を模したものである。爪役物390は、揺動支持部材383の支持部383bに固定され、当該揺動支持部材383から前上方に向かって取り付けられる。爪役物390の先端部(前端部)は、遊技板10を前後方向に貫通するように形成された孔を通して当該遊技板10の前方まで延設され、遊技者から視認可能となる。
以下では、上述の如く構成された第三演出役物300の動作態様について説明する。第三演出役物300は、所定の演出動作を行うことができる。第三演出役物300による演出動作には、第一回転体330、第二回転体340及び第三回転体360による演出動作と、爪役物390による演出動作とが含まれる。
なお、第一ギヤ310及び第二ギヤ320を回動させる前記図示せぬモータ並びに発光源370は、それぞれ前記役物制御装置に接続され、当該役物制御装置によってその動作が制御される。
まず、第一回転体330、第二回転体340及び第三回転体360による演出動作について説明する。
第三演出役物300による演出動作を行う場合、前記役物制御装置は、前記図示せぬモータを駆動させ、第一ギヤ310及び第二ギヤ320を右側面視反時計回り(図21の矢印参照)に回動させるとともに、発光源370の外側LED372・372・・・及び内側LED373・373・・・を点灯させる。
第一ギヤ310を右側面視反時計回りに回動させると、当該第一ギヤ310と歯合された第三ギヤ331は右側面視時計回りに回動し、ひいては当該第三ギヤ331を含む第一回転体330(図25参照)全体が右側面視時計回り(図21の矢印参照)に回動する。
第二ギヤ320を右側面視反時計回りに回動させると、当該第二ギヤ320と歯合された第四ギヤ341は右側面視時計回りに回動し、ひいては当該第四ギヤ341を含む第二回転体340(図26参照)全体が右側面視時計回り(図21の矢印参照)に回動する。
第二回転体340を右側面視時計回りに回動させると、当該第二回転体340の第五ギヤ342と歯合された第六ギヤ351及び当該第六ギヤ351に形成された左ベベルギヤ352(図24参照)は右側面視反時計回りに回動する。左ベベルギヤ352が右側面視反時計回りに回動すると、ピニオンギヤ354を介して右ベベルギヤ355及び第七ギヤ356が右側面視時計回りに回動する。
第七ギヤ356を右側面視時計回りに回動させると、当該第七ギヤ356と歯合された第八ギヤ361は右側面視反時計回りに回動し、ひいては、当該第八ギヤ361を含む第三回転体360(図27参照)全体が右側面視反時計回り(図21の矢印参照)に回動する。
上述の如く第一回転体330、第二回転体340及び第三回転体360を回動させた場合、第二回転体340の右装飾部材343と、その内部に配置された第三回転体360の右反射部材363は、互いに反対方向に回動することになる。
右装飾部材343と右反射部材363とが互いに反対方向に回動すると、遊技者(前方)からは、右装飾部材343の外周面に施された装飾(麻雀牌)が回転する様子が視認できる。また、当該右装飾部材343の外周面のうち、麻雀牌を模した装飾が施された平面は透光性を有するため、遊技者(前方)からは当該平面を介して右装飾部材343の内部を視認することができ、当該遊技者に、右反射部材363の外周面363a(鏡面)に写された右装飾部材343の装飾(麻雀牌)が、当該右装飾部材343の内部で回転しているように見せることができる。
同様に、上述の如く第一回転体330、第二回転体340及び第三回転体360を回動させた場合、第三回転体360の左装飾部材362と、その内部に配置された第一回転体330の左反射部材334は、互いに反対方向に回動することになる。
これによって、上記と同様に、遊技者(前方)からは、左装飾部材362の外周面に施された装飾(麻雀牌)が回転する様子が視認できるとともに、当該遊技者に、左反射部材334の外周面334a(鏡面)に写された左装飾部材362の装飾(麻雀牌)が、当該左装飾部材362の内部で回転しているように見せることができる。
このように、右装飾部材343及び左装飾部材362が回転する様子と、当該右装飾部材343及び左装飾部材362の内部で麻雀牌が回転している様子を遊技者に視認させることで、当該遊技者に麻雀牌がめまぐるしく回転しているような印象を与え、興趣性を高めることができる。
さらに、前記役物制御装置は外側LED372・372・・・及び内側LED373・373・・・を点灯させている。図28に示すように、当該外側LED372・372・・・及び内側LED373・373・・・から左方へ照射された光は、右装飾部材343の右側面を透過し、その光のうちの一部(特に、内側LED373・373・・・から照射された光)は右反射部材363の外周面363aにおいて反射し、右装飾部材343の外周面を介して当該右装飾部材343の外部へと照射される。
また、右装飾部材343の右側面を透過した光のうちの一部は、さらに左装飾部材362の右側面を透過し、その光のうちの一部(特に、外側LED372・372・・・から照射された光)は左反射部材334の外周面334aにおいて反射し、左装飾部材362の外周面を介して当該左装飾部材362の外部へと照射される。
また、左装飾部材362の右側面を透過した光のうちの一部は、さらに側面装飾部材333を介して当該側面装飾部材333の左方へと照射される。
このように、発光源370からの光によって、右装飾部材343の外周面、左装飾部材362の外周面及び側面装飾部材333を発光させることができるため、遊技者に麻雀牌や装飾が発光する演出を見せることができ、興趣性をより高めることができる。
次に、爪役物390による演出動作について説明する。
上述の如く前記役物制御装置が前記図示せぬモータを駆動させ、第六ギヤ351を右側面視反時計回りに回動させると、当該第六ギヤ351と共に第二回動軸353及びカム381も右側面視反時計回りに回動する。
第二回動軸353に偏心した状態で固定されたカム381が、揺動板382のカム孔382aに当接しながら回動するため、当該揺動板382が前後方向に揺動する。当該揺動板382の前後方向への揺動運動は、連結軸383aを介して揺動支持部材383に伝達され、当該揺動支持部材383の下部が第二回動軸353を中心として前後方向に揺動する。
揺動支持部材383の下部が第二回動軸353を中心として前後方向に揺動すると、当該揺動支持部材383の支持部383bに固定された爪役物390が上下方向に揺動する。
このように、第一回転体330、第二回転体340及び第三回転体360を回動させると同時に、右装飾部材343や左装飾部材362の前方で爪役物390を上下方向に揺動させることができる。これによって、遊技者に、龍が爪(手)の上で麻雀牌を回転させて混ぜ合わせているかのような印象を与えることができ、興趣性を高めることができる。
前記役物制御装置は、第三演出役物300による演出動作を行わない場合、第一回転体330、第二回転体340及び第三回転体360を回転させず、発光源370による発光も行わない状態に保持する。この第三演出役物300の状態を、非作動状態と称す。
以下では、図3並びに図29から図32までを用いて、第一演出役物100、第二演出役物200及び第三演出役物300の演出動作を連係させた演出について説明する。前記役物制御装置は、第一演出役物100、第二演出役物200及び第三演出役物300の演出動作を連係させて、第一の連係演出、第二の連係演出及び第三の連係演出を行うことができる。
まず、前記役物制御装置が、第一の連係演出、第二の連係演出及び第三の連係演出のいずれも行わない場合について説明する。
この場合、第一演出役物100、第二演出役物200及び第三演出役物300は非作動状態に保持される(図3参照)。
次に、第一の連係演出について説明する。
前記役物制御装置が第一の連係演出を行う場合、図29に示すように、第一演出役物100の姿勢を第二の姿勢(その先端が右上方を指向する姿勢)に変更する。また、これと同時に、前記役物制御装置は第二演出役物200による第一の演出動作を行うべく、当該第二演出役物200の本体部220(龍)が左下方を指向する位置まで、当該本体部220を回動させる。この状態においては、第一演出役物100が第二演出役物200を指向するとともに、第二演出役物200が第一演出役物100を指向し、当該第一演出役物100及び第二演出役物200が略一直線上に並ぶことになる。
次に、前記役物制御装置は、図30に示すように、第二演出役物200の顎部230を回動させて当該第二演出役物200による第一の演出動作を行うと共に、第一演出役物100による第二の発光演出を行う。
この際、前記役物制御装置は、第一演出役物100のLED152・152・・・(図6等参照)を、右から左へと順に点灯させることで、第一透光部材120・120・・・を右から左へと順に発光させる。これによって、第二演出役物200によって模された龍が口を開き、当該口から左下方に向かって炎(第一透光部材120・120・・・)が吐かれる様子を演出することができる。
また、この場合、前記役物制御装置は、第三演出役物300による演出動作を行うことはない。これによって、遊技者の注意を第一演出役物100及び第二演出役物200に惹き付けることができる。
次に、第二の連係演出について説明する。
前記役物制御装置が第二の連係演出を行う場合、図31に示すように、第一演出役物100の姿勢を第一の姿勢(その先端が右方を指向する姿勢)に変更する。この状態においては、第一演出役物100が、その右方に配置された第三演出役物300を指向することになる。
次に、前記役物制御装置は、第一演出役物100による第二の発光演出を行うと共に、第三演出役物300による演出動作を行う。
この際、前記役物制御装置は、第一演出役物100のLED152・152・・・(図6等参照)を、左から右へと順に点灯させることで、第一透光部材120・120・・・を左から右へと順に発光させ、最も右に位置する第一透光部材120が発光した後、第三演出役物300による演出動作を開始する。これによって、炎(第一透光部材120・120・・・)が左から右に向かって放出され、麻雀牌(第三演出役物300)が当該炎を浴びながら龍の爪(手)の上で混ぜ合わされる様子を演出することができる。
また、この場合、前記役物制御装置は、第二演出役物200による演出動作を行うことはない。これによって、遊技者の注意を第一演出役物100及び第三演出役物300に惹き付けることができる。
次に、第三の連係演出について説明する。
前記役物制御装置が第三の連係演出を行う場合、図32に示すように、第一演出役物100の姿勢を第一の姿勢(その先端が右方を指向する姿勢)に変更する。
次に、前記役物制御装置は、第二演出役物200による第二の演出動作を行うと共に、第三演出役物300による演出動作を行う。
これによって、第二演出役物200(龍)が、その下方に配置された第三演出役物300(麻雀牌)を指向しながらも小刻みに揺れながら口を開閉させると共に、爪役物390(龍の爪)を上下に揺動させてその爪(手)の上の麻雀牌を混ぜ合わせる様子を演出することができる。
また、この場合、前記役物制御装置は、第一演出役物100による演出動作を行うことはない。これによって、遊技者の注意を第二演出役物200及び第三演出役物300に惹き付けることができる。
以上の如く、本実施形態に係る遊技機1(パチンコ遊技機)は、遊技盤6上の3点にそれぞれ配置され、演出動作の作動及び非作動の切り換えが可能な第一演出役物100(第一の演出役物)、第二演出役物200(第二の演出役物)及び第三演出役物300(第三の演出役物)と、第一演出役物100、第二演出役物200及び第三演出役物300の動作を制御する役物制御装置と、を具備する遊技機1であって、第一演出役物100は、第二演出役物200及び第三演出役物300のいずれか一方を指向するように動作可能であり、前記役物制御装置は、第一演出役物100が第二演出役物200を指向するように当該第一演出役物100を動作させたときには、当該第一演出役物100及び当該第二演出役物200を対にして演出動作を作動させると共に、第三演出役物300の演出動作を非作動とし、第一演出役物100が第三演出役物300を指向するように当該第一演出役物100を動作させたときには、当該第一演出役物100及び当該第三演出役物300を対にして演出動作を作動させると共に、第二演出役物200の演出動作を非作動とすることを特徴とするものである。
このように構成することにより、互いに異なる位置(3点)に複数の演出役物を配置するとともに、第一演出役物100と当該第一演出役物100が指す演出役物(第二演出役物200又は第三演出役物300)とが対になって演出動作を作動するため、複数の演出役物同士の動きに関連性を持たせ、その組み合わせによる演出を遊技者に見せることができ、当該遊技者に新鮮な印象を与えることができる。
また、第一演出役物100と当該第一演出役物100が指す演出役物とが対になって行う連係演出では、2つの演出役物の演出動作で1つの意味(例えば、第一の連係演出においては、龍が炎を吐く意味)を持った演出を行うため、遊技者により新鮮な印象を与えることができる。
さらに、第一演出役物100と第二演出役物200、又は第一演出役物100と第三演出役物300の、2パターンの組み合わせによる演出を遊技者に見せることができるため、当該遊技者に、より新鮮な印象を与えることができる。
また、本実施形態に係る遊技機1(パチンコ遊技機)は、遊技盤6上の3点にそれぞれ配置され、演出動作の作動及び非作動の切り換えが可能な第一演出役物100(第一の演出役物)、第二演出役物200(第二の演出役物)及び第三演出役物300(第三の演出役物)と、第一演出役物100、第二演出役物200及び第三演出役物300の動作を制御する役物制御装置と、を具備する遊技機1であって、第一演出役物100は、第二演出役物200又は第三演出役物300のいずれか一方を指向するように動作可能であり、第二演出役物200は、第一演出役物100及び第三演出役物300のいずれか一方を指向するように動作可能であり、前記役物制御装置は、第一演出役物100と第二演出役物200とが相互に指向し合うように当該第一演出役物100及び第二演出役物200を動作させたときには、当該第一演出役物100及び当該第二演出役物200を対にして演出動作を作動させると共に、第三演出役物300の演出動作を非作動とし、第一演出役物100が第三演出役物300を指向するように当該第一演出役物100を動作させたときには、当該第一演出役物100及び当該第三演出役物300を対にして演出動作を作動させると共に、第二演出役物200の演出動作を非作動とし、第二演出役物200が第三演出役物300を指向するように当該第二演出役物200を動作させたときには、当該第二演出役物200及び当該第三演出役物300を対にして演出動作を作動させると共に、第一演出役物100の演出動作を非作動とするものである。
このように構成することにより、互いに異なる位置(3点)に複数の演出役物を配置するとともに、第一演出役物100及び第二演出役物200、第一演出役物100及び第三演出役物300、又は第二演出役物200及び第三演出役物300がそれぞれ対になって演出動作を作動するため、複数の演出役物同士の動きに関連性を持たせ、その組み合わせによる演出を遊技者に見せることができ、当該遊技者に新鮮な印象を与えることができる。
また、2つの演出役物が対になって行う連係演出では、当該2つの演出役物の演出動作で1つの意味(例えば、第一の連係演出においては、龍が炎を吐く意味)を持った演出を行うため、遊技者により新鮮な印象を与えることができる。
さらに、第一演出役物100と第二演出役物200、第一演出役物100と第三演出役物300、又は第二演出役物200と第三演出役物300の、3パターンの組み合わせによる演出を遊技者に見せることができるため、当該遊技者に、より新鮮な印象を与えることができる。
なお、第一演出役物100、第二演出役物200及び第三演出役物300の配置は、本実施形態に限るものではなく、図柄表示装置13の周囲の遊技者の注意を惹き易い位置に配置する構成であれば良い。
また、第一演出役物100、第二演出役物200及び第三演出役物300による演出は、本実施形態(龍と麻雀をモチーフにした演出)に限るものではなく、様々な演出に適用することができる。この場合、第一演出役物100、第二演出役物200及び第三演出役物300の演出動作が示す意味(演出のテーマ)が統一されていることが望ましい。