JP6085231B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
発光部を備えた演出装置(102,103)が配設された遊技機において、
前記演出装置(102,103)は、
軸線(CL)を中心として回転可能に設けられ、透光性を有する第1発光部(211)を備えた第1部材(210)と、
前記軸線(CL)を中心とした回転方向で前記第1部材(210)に隣接し、該軸線(CL)を中心として回転可能に設けられ、透光性を有する第2発光部(233)を備えた第2部材(230)と、
前記第1部材(210)および第2部材(230)の間に画成された空間(S)内において前記第1部材(210)の背面に配設され、前記第1発光部(211)を背面側から照明する第1発光手段(246)が該第1発光部(211)側の面(245A)に実装された第1発光基板(245)と、
前記第1部材(210)および第2部材(230)に夫々隣接して配設されて前記空間(S)を画成し、前記第2発光部(233)を背面側から照明する第2発光手段(253)が該空間(S)側の面(250B)に実装された第2発光基板(250)と、
前記第1部材(210)、第2部材(230)、第1発光基板(245)および第2発光基板(250)の各々を、前記軸線(CL)を中心として回転させる駆動手段(160)とを備え、
前記演出装置(102,103)は、前記駆動手段(160)の駆動により、前記第1発光部(211)が遊技機の前方に向いた第1姿勢および前記第2発光部(233)が遊技機の前方に向いた第2姿勢に切り替え可能に構成され、
前記第1部材(210)および第2部材(230)は、前記回転方向の一方側端部(216,236)が相互に近接すると共に他方側端部(217,232)が相互に離間した傾斜姿勢で配設され、
前記第1発光基板(245)は、前記第1発光手段(246)が前記第1発光部(211)に正対する向きに配設され、
前記第2発光基板(250)は、前記第2発光部(233)に対し傾斜した姿勢で配設され、第2発光手段(253)の光が前記第2発光部(233)に対して斜め方向から照射されるよう構成されたことを要旨とする。
前記第1発光基板(245)は、前記第2発光基板(250)から離れるにつれて前記第2発光部(233)に近づくよう該第2発光基板(250)に対して傾斜姿勢で配設され、
前記第1発光基板(245)における前記第2発光部(233)側の面(245B)が、前記第2発光基板(250)の第2発光手段(253)から照射された光を前記第2発光部(233)に向け反射可能に構成され、
前記第2発光部(233)は、前記第2発光手段(253)から直接照射される光と、前記第1発光基板(245)における第2発光部(233)側の面(245B)で反射した光とで照明されるよう構成されたことを要旨とする。
上記構成によれば、第2部材の第2発光部が、第2発光基板の第2発光手段から直接照射される光と、第1発光基板における第2発光部側の面で反射した光とで照明されるから、第2発光手段の光により第2発光部を効率的に発光させることができる。
前記第2発光基板(250)の外側において前記軸線(CL)を中心とした回転方向で前記第1部材(210)および第2部材(230)に夫々隣接し、該軸線(CL)を中心として回転可能に設けられ、透光性を有する第3発光部(181)を備えた第3部材(180)と、
前記第2発光基板(250)における前記第3部材(180)側の面(250B)に実装され、前記第3発光部(181)を背面側から照明する第3発光手段(254)とを備え、
前記演出装置(102,103)は、前記駆動手段(160)の駆動により、前記第3発光部(181)が遊技機の前方に向いた第3姿勢に切り替え可能に構成されたことを要旨とする。
上記構成によれば、第2発光基板における第3部材側の面に実装された第3発光手段により該第3部材の第3発光部を照明することができ、該第3発光部を照明する別途の発光基板を設ける必要がないので、コスト削減を図り得ると共に演出装置の小型化および軽量化を図り得る。また、第3発光部を備えたことにより、更に演出効果の多様化を図り得る。
前記演出装置(102,103)は、別の演出装置(101)に隣接して配設され、
前記演出装置(102,103)は、前記第1〜第3姿勢に切り替わることで、前記第1〜第3発光部(180,211,233)が前記別の演出装置(101)と一連をなす複数の意匠を形成するよう構成されたことを要旨とする。
上記構成によれば、演出装置を第1〜第3姿勢に切り替えることで、該演出装置の第1〜第3発光部および別の演出装置が一連をなす複数の大きな意匠を形成することができ、インパクトがある演出を行なうことができる。
実施例に係るパチンコ機10は、図1および図2に示すように、遊技店に設けられた「島」とも称される設置枠台(図示せず)に固定される固定枠としての外枠11と、該外枠11に対して着脱および開閉可能に枢支された本体枠としての中枠12と、該中枠12に着脱交換可能に取り付けられて所要の遊技領域34が画成された遊技盤30と、中枠12の前面側に着脱および開閉可能に枢支され、該中枠12に配設した遊技盤30を透視保護する透明板14が配設される前枠13とを備えている。前枠13の前側には、透明板14が配設された窓口15の下方に、パチンコ球を貯留可能な上球皿16が配設されると共に、該上球皿16の下方に、パチンコ球を貯留可能な下球皿17や、中枠12に配設された打球発射装置19(図2参照)および前枠13に配設された球送り装置20(図2参照)を作動させるハンドルユニット18が、左右に並んで配設されている。また、パチンコ機10の後側には、当該パチンコ機10を総合的に制御するメイン制御基板(制御手段)、メイン制御基板からの制御信号に基づき球払出装置を作動制御する球払出制御基板、打球発射装置19を制御する発射制御基板等が配設されている。また、遊技盤30の後側には、メイン制御基板からの制御信号に基づき、後述する図柄表示装置100や可動演出装置60等を作動制御する統括制御基板265が配設されている(図4参照)。
中枠12は、図2に示すように、上縁をなす上枠部21と、下縁をなして、打球発射装置19等が設置された下枠部22と、左側縁をなす左枠部23と、右側縁をなす右枠部24とから構成され、全体が外枠11の開口に整合する矩形枠状に形成される。中枠12には、遊技盤30を前側から着脱可能に設置し得る遊技盤保持部25が設けられている。そして中枠12は、外枠11の左上および左下に設けられたヒンジ26,26を介して該外枠11に枢支され、中枠12は外枠11に対して左側端部を中心として開閉し得るようになっている。なお中枠12は、上下左右の各枠部21,22,23,24が一体成形されたものであってもよい。
前枠13は、図1および図2に示すように、中枠12の外郭形状に略合致する板状に形成されると共に前後方向に開口する窓口15が開設された枠本体27の前側に、該窓口15を囲むように複数の装飾部材28が取り付けられている。装飾部材28内には、LEDチップを実装した照明装置(図示せず)が配設され、該照明装置が発光制御されることで装飾部材28の光透過部分が明輝されるようになっている。
遊技盤30は、図3および図4に示すように、ベニア等を貼り合わせた木製合板や合成樹脂を材質とし、中枠12に設けられた遊技盤保持部25の内縁形状に整合する外形形状に形成された略矩形の平板状の部材である。遊技盤30の前側には、左下部から右上部にかけて円弧状に延在する外レール31と、この外レール31の内側に中央下部から左上部にかけて並べて配置された内レール32と、外レール31の右上部から内レール32の下部までの間に右方へ凹む湾曲形状に構成された盤面飾り部材33等が配設されており、両レール31,32および盤面飾り部材33で囲まれた内側が遊技領域34として構成されている。遊技領域34は、後述する枠状装飾部材80を挟んで左側の第1遊技領域34Aと右側の第2遊技領域34Bとに分かれている。これにより、打球発射装置19から発射されたパチンコ球は、外レール31と内レール32との間を通って遊技領域34の左側上部に打ち込まれた後、打球発射装置19による打込み力を弱く調整した所謂左打ちの場合は、主に遊技領域34の第1遊技領域34Aを流下し、打球発射装置19による打込み力を強く調整した所謂右打ちの場合は、主に遊技領域34の第2遊技領域34Bを流下するようになっている。
前記第1始動入賞部35は、図3、図5および図7に示すように、上方に開口した第1始動入賞口45と、該第1始動入賞口45に入賞したパチンコ球(入賞球)を検知すると共に検知信号をメイン制御基板へ送信する第1始動入賞球検知センサ(図示せず)とを備えている。すなわち、第1始動入賞部35は、第1始動入賞口45が第1遊技領域34A内で常に上方へ開口する常時開放タイプの入賞口であり、該第1遊技領域34Aを流下するパチンコ球が常時一定の確率で入賞可能に構成されている。そして、第1始動入賞球検知センサからの検知信号を受信したメイン制御基板は、前述したように、球払出装置が所定数の賞球を払い出させるように球払出制御基板に制御信号を送信すると共に、入賞時情報(各種乱数情報)を取得して、該入賞時情報に基づいて大当り抽選(大当り判定)を行なうようになる。
前記第2始動入賞部36は、図3、図5および図7に示すように、第2遊技領域34Bを流下するパチンコ球が入賞可能な第2始動入賞口47と、該第2始動入賞口47に入ったパチンコ球(入賞球)を検知すると共に検知信号をメイン制御基板へ送信する第2入賞球検知センサ(図示せず)とを備えている。また、第2始動入賞部36は、第2始動入賞口47を開閉する羽根形態の一対の開閉体48,48と、各開閉体48,48を開閉動作させる図示しない作動手段(電磁ソレノイド等)とを備え、該開閉体48,48は、該作動手段の作動により第2始動入賞口47を閉鎖する閉鎖位置および開放する開放位置に変位するよう構成されている。すなわち、実施例の第2始動入賞部36は、開閉体48,48が変位することで、第2始動入賞口47に対するパチンコ球の入賞確率を可変し得るよう構成されている。そして、第2始動入賞球検知センサからの検知信号を受信したメイン制御基板は、前述したように、球払出装置が所定数の賞球を払い出させるように球払出制御基板に制御信号を送信すると共に、入賞時情報(各種乱数情報)を取得して、該入賞時情報に基づいて大当り抽選(大当り判定)を行なうようになる。
第1遊技領域34Aの下部に配設された第1特別入賞部37は、図3〜図7に示すように、第1遊技領域34Aに横長に開口する第1特別入賞口50が前側に設けられた本体と、該第1特別入賞口50を開閉自在に閉成する板状の第1開閉部材51と、第1特別入賞口50に入賞したパチンコ球(入賞球)を検知すると共に検知信号をメイン制御基板へ送信する第1特別入賞球検知センサ(図示せず)とを備えており、作動手段(図示せず)の作動に伴って第1開閉部材51が閉鎖する閉鎖位置と開放する開放位置に変位するよう構成されている。そして、第1特別入賞球検知センサからの検知信号を受信したメイン制御基板は、前述したように、球払出装置が所定数の賞球を払い出させるように球払出制御基板に制御信号を送信する。なお、第1特別入賞部37は、第1始動入賞部35へのパチンコ球の入賞および第2始動入賞部36へのパチンコ球の入賞に基づき、メイン制御基板が行なう大当り抽選の結果として所定の大当り(例えば、非確変大当り等)が付与された場合に、第1開閉部材51を所定の回数で開放するよう制御される。
第2遊技領域34Bの下部に配設された第2特別入賞部38は、図3、図5および図7に示すように、前記第1特別入賞部37と基本的に同じ構成であり、第2遊技領域34Bに横長に開口する第2特別入賞口52が前側に設けられた本体と、該第2特別入賞口52を開閉自在に閉成する板状の第2開閉部材53と、第2特別入賞口52に入賞したパチンコ球(入賞球)を検知すると共に検知信号をメイン制御基板へ送信する第2特別入賞球検知センサ(図示せず)とを備えており、作動手段(図示せず)の作動に伴って第2開閉部材53が閉鎖する閉鎖位置と開放する開放位置に変位するよう構成されている。そして、第2特別入賞球検知センサからの検知信号を受信したメイン制御基板は、前述したように、球払出装置が所定数の賞球を払い出させるように球払出制御基板に制御信号を送信する。なお、第2特別入賞部38は、第1始動入賞部35へのパチンコ球の入賞および第2始動入賞部36へのパチンコ球の入賞に基づき、メイン制御基板が行なう大当り抽選の結果として所定の大当り(例えば、確変大当り等)が付与された場合に、第2開閉部材53を所定の回数で開放するよう制御される。
遊技盤30には、前後に開口する貫通口が形成されており、前後に開口する枠状に構成された枠状装飾部材55が、該貫通口の開口端縁を覆った状態で配設されている。この枠状装飾部材55は、複数の部材から構成され、略円形でかつ中央下部が下方へ突出した形状をなしており、遊技盤30の前面に当接してネジ止めされる取付板部56と、該取付板部56から前方へ突出して所要の意匠が施された装飾枠部57とを備えている。枠状装飾部材55は、遊技領域34における左右中央において上下開口幅が最大となっており、装飾枠部57の上縁部と外レール31との上下方向の間隔はパチンコ球2〜3個分とされ、該装飾枠部57の下縁部はアウト口43の直上に位置している。また、枠状装飾部材55は、遊技領域34の上下方向の略中央において左右開口幅が最大となっており、装飾枠部57の左側部と内レール32との左右方向の間隔および該装飾枠部57の右側部と盤面飾り部材33との左右方向の間隔は、夫々パチンコ球4〜5個分となっている。そして、装飾枠部57の内側が演出領域58とされ、該装飾枠部57により、該演出領域58と外側の前記遊技領域34とが区画され、遊技領域34を流下するパチンコ球が演出領域58内へ進入しないよう構成されている。
遊技盤30の後側に取り付けられる設置部材65は、図4に示すように、前方に開放する略矩形のケース状に形成された部材であって、前側の開放端を遊技盤30の後面に突き合わせた状態で該遊技盤30に取り付けられる。設置部材65は、遊技盤30の後面に対して所要の間隔で略平行に対向する設置壁部66と、この設置壁部66の周縁から前方へ延出形成された外周壁部67と、この外周壁部67の前端から外方に向けて屈曲した形状に形成された取付板部68等を備えている。すなわち設置部材65は、外周壁部67で囲われて遊技盤30側に開放する前部開口が略矩形状に形成されると共に、取付板部81の外周縁が、遊技盤30の外周縁より一回り小さい形状および大きさで形成されている。そして設置部材65は、取付板部81を遊技盤30の後面にネジ止めすることで該遊技盤30に取り付けられ、遊技盤30の後面と該後面から離間した設置壁部66の前側との間に空間を画成する。設置壁部66の前面には、図柄表示装置100を設置するための設置部69が略中央に設けられている。そして、設置壁部66および外周壁部67には、図柄表示装置100や可動演出装置60等で発生した熱を、設置部材65の外方へ放出可能な複数の通気孔70が開設されている。
実施例の図柄表示装置100は、図3に示すように、左右に並ぶ3列の図柄列を表示するもので、中図柄列の図柄を表示する第1演出装置(別の演出装置)101と、左図柄列の図柄を表示する第2演出装置102と、右図柄列の図柄を表示する第3演出装置103とから構成されている。第1〜第3演出装置101,102,103は、夫々所謂7セグメント形態の発光表示部105,114,114を夫々備え、数字の「0」〜「9」等を表示し得るよう構成されている。なお、第1〜第3演出装置101,102,103は、ベース部材104に予め固定されてユニット化され、該ベース部材104を設置部材65の設置壁部66に設けられた設置部69に固定することで、遊技盤30の第1演出領域58Aに臨み、パチンコ機10の前側から視認される。
次に、前述した図柄表示装置100を構成する第2演出装置102および該図柄表示装置100における右図柄列の図柄を表示する第3演出装置103について説明する。ここで、第2演出装置102および第3演出装置103は、左右対称形状に形成されており、基本的な構成は同じであるので左側に配設された第2演出装置102について説明し、第3演出装置103は、対応する同一部材および部位は同一の符号を付すこととする。
前記支持体110は、図8、図13〜図21に示すように、ベース部材104に垂直に固定される第1支持部材120と、該第1支持部材120の上部に取り付けられる第2支持部材121と、該第1支持部材120の下部に取り付けられる第3支持部材122とを備える。そして可動体111は、該可動体111の上部が第2支持体110に配設された作動機構112の従動ギア162に連結されると共に回転可能に支持されると共に、該可動体111の下部が、第3支持体110に回転可能に支持されるよう構成され、該可動体111は、前記軸線CLを中心として回転するようになっている。
第1支持部材120は、図13、図18〜図21に示すように、前後に開口する開口部が形成された上下方向が長手となる枠状部123と、枠状部123の左枠部に一体に形成され、前方へ突出すると共に左方へ凸となる曲線状に形成された突壁部124と、枠状部123の上枠部から前方へ延出した上取付部124と、枠状部123の下枠部から前方へ延出した下取付部125とが、一体に形成された成形部材である。そして、第1支持部材120の後側における前記ベース部材104と重なる位置に、ネジ孔が形成された複数(実施例では4つ)の第1ボス126が後方に向けて突設されており、該ベース部材104の後側から該ベース部材104を挿通させた固定ネジ(図示せず)を該第1ボス126にねじ込むことで、第1支持部材120が該ベース部材104に固定されるようになっている。また、第1支持部材120の後側には、左右方向へ延在する補強リブ127が、左枠部および右枠部の後側において上下方向へ所要間隔毎に複数形成されていると共に、上下方向へ延在する補強リブ127が、上枠部および下枠部の後側において左右方向へ所要間隔毎に複数形成されており、該第1支持部材120は、回転する可動体111を支持するうえで必要な剛性が確保されている。なお、図21中の符号128は、ベース部材104に設けられた位置決め孔(図示せず)に嵌合して、第1支持部材120を該ベース部材104に対して位置決めするための第1位置決めピンである。
前記第2支持部材121は、図13、図18〜図21に示すように、前記作動機構112が配設されると共に、該作動機構112の従動ギア162を介して可動体111の上部を支持する板状の成形部材である。第2支持部材121は、その後側部分に、上取付部124に設けられた各第2位置決めピン130,130が嵌合する第3位置決め孔140,140が、左右に離間した位置に形成されると共に、上取付部124に設けられた各第2ボス129,129が整合する第1ネジ挿通孔141,141が、左右に離間した位置に形成されている。従って、第2支持部材121は、各第3位置決め孔140,140に上取付部124の各第2位置決めピン130,130を嵌合させると共に、該第2ネジ挿通孔141に挿通したネジ(図示せず)を該上取付部124の第2ボス129に締結することで、第1支持部材120の上部において前方へ延出した状態で固定される。
前記第3支持部材122は、図13、図18〜図21に示すように、環状に形成された円形台座部150と、該円形台座部150の内側に設けられた軸支持部151と、該円形台座部150の外周部から後方へ延出した取付板部152とを備えた成形部材である。取付板部152には、下取付部125に設けられた各第3位置決めピンが嵌合する第4位置決め孔153,153が、左右に離間した位置に形成されると共に、下取付部125に設けられた各第3ボス133,133が整合する第2ネジ挿通孔154,154が、左右に離間した位置に形成されている。従って、第3支持部材122は、各第4位置決め孔153,153に各第3位置決めピン134,134を嵌合させると共に、該第2ネジ挿通孔154に挿通したネジ(図示せず)を対応の第3ボス133に締結することで、第1支持部材120の下部において前方へ延出した状態で固定される。
前記スリーブ157は、自己潤滑性を有する合成樹脂(ポリアセタール等)から形成されており、図20および図21に示すように、環状をなす管体部157Aと、該管体部157Aの外周面における上下中央部に、周方向へ延在すると共に径方向外方へ突出するフランジ部157Bとを備えている。そして、図13に示すように、管体部157Aにおけるフランジ部157Bから上方へ延出した部分が、可動体111の下固定部材175に設けられた支持筒部177に嵌合すると共に、該管体部157Aにおける該フランジ部157Bから下方へ延出した部分が、第3支持部材122の軸支持部151に嵌合するよう構成されている。
前記作動機構112は、図9、図13、図18および図21に示すように、駆動手段としての駆動モータ160と、該駆動モータ160の駆動軸160Aに固定された駆動ギア161と、該駆動ギア161に噛合した従動ギア162とから構成される。駆動モータ160は、駆動軸160Aを減速回転させるギアボックス160Bを備えて、該ギアボックス160Bから延出した該駆動軸160Aを下向きにした倒立状態で、第2支持部材121のモータ固定部142にネジ止めして固定される。なお、第2支持部材121には、駆動軸160Aが挿通可能な挿通孔148が形成されており、モータ固定部142に駆動モータ160を固定した状態では、該駆動軸160Aが第2支持部材121の下面から下方へ延出している。駆動ギア161は、平歯車であり、第2支持部材121から下方へ延出した駆動軸160Aに固定され、該第2支持部材121の下方に位置している。
前記可動体111は、図9および図10に示すように、該可動体111を構成する第1演出部113、第2演出部115および第3演出部117の各々の上部に、円板状に形成された前記上固定部材170を固定すると共に、各演出113,115,117の各々の下部に、円形状に形成された下固定部材175を固定することで、1つのユニット部材として構成される。そして、可動体111の内部には、図13〜図17に示すように、回転方向に並んで配設された第1〜第3演出部113,115,117により、平断面形状が略三角形をなして上下方向に延在する空間Sが画成されている。
前記第1演出部113は、図9、図10(a)、図13、図14および図22に示すように、可動体111の外方へ露出する第1外装部材(第3部材)180と、第1外装部材180に外方へ露出した状態で配設され、前記第1発光表示部114を構成する複数(実施例では7つ)の第1発光部材(第3発光部)181および複数(実施例では2つ)の第2発光部材182と、第1発光部材181および第2発光部材182の背面に配設される区画枠部材183と、区画枠部材183の背面に配設されるレンズ部材184とを備えている。第1外装部材180は、光が透過しない非透光性の部材であり、上下方向に延在して回転方向に離間した一対の外壁部185,185と、両外壁部185,185の上部に各々連設した上壁部186と、両外壁部185,185の下部に各々連設した下壁部187とを備えている。そして、各壁部185,185,186,186で囲まれた部分に、長六角形の輪郭形状に形成された7つの第1開口部188および正方形の輪郭形状に形成された2つの第2開口部189が画成されている。各外壁部186,186は、上下方向の中間部分が垂直に延在すると共に、上部分が上壁部186に近づくにつれて径方向内方へ傾斜すると共に下部分が下壁部187に近づくにつれて径方向内方へ傾斜する形状に形成され、中間部分が上固定部材170および下固定部材175より径方向外方に位置している。
前記第2演出部115は、図10(b)、図15、図23(a)および図23(b)に示すように、可動体111の外方へ露出する第2外装部材(第1部材)210と、第2外装部材210の外側に配設され、前記第2発光表示部116を構成する複数(実施例では3つ)の第3発光部材(第1発光部)211と、第2外装部材210の背面側に配設されるレンズ部材212とを備えている。第2外装部材210は、光が透過しない非透光性の部材であり、可動体111の前記空間S側へ凹むと共に外方へ開口した形状に形成されている。すなわち、第2外装部材210は、上下方向が長手となると共に回転方向が短手となる第1壁部213と、第1壁部213の上縁から外方へ延出した上壁部214と、第1壁部213の下縁から外方へ延出した下壁部215と、第1壁部213の上下方向に延在する一方の縁部から外方へ斜めに延出した第1側壁部(一方側端部)216と、第1壁部213の上下方向に延在する他方の縁部から外方へ斜めに延出した第2側壁部(他方側端部)217とを備えている。第1壁部213の外面は、上下方向に延在する突状部および凹状部が交互に複数整列した波板状に形成されると共に、レンズ部材212の各レンズ部225が挿通される複数(実施例では3つ)の開口218が、上下に間隔をおいて形成されている。なお、各開口218は、各レンズ部225の形状に合わせて、開口形状および開口サイズが異なっている。
前記第3演出部117は、図10(c)、図17、図24(a)および図24(b)に示すように、可動体111の外方へ露出して配設され、前記第3発光表示部118を構成する第3外装部材(第2部材)230と、第3外装部材230の外側に配設される装飾部材231とを備えている。第3外装部材230は、光が透過可能な透明または半透明の透光性部材であり、可動体111の前記空間S側へ凹んで外方へ開口した形状に形成されている。第3外装部材230は、上下方向が長手となると共に回転方向が短手となる第1発光壁部(第2発光部)233と、第1発光壁部233の上下方向に延在する他方の縁部から外方へ斜めに延出した第2発光壁部(第2発光部)232と、第1発光壁部233および第2発光壁部232の上縁から外方へ延出した上壁部234と、第1発光壁部233および第2発光壁部232の下縁から外方へ延出した下壁部235と、第1発光壁部233の上下方向に延在する一方の縁部から該第1発光壁部233と略同一面となるように延出した側壁部(一方側端部)236とを備えている。すなわち、第3外装部材230は、前記第1発光壁部233および第2発光壁部232が、後述する第2発光基板250の表面250Aに実装された第2LED(第2発光手段)253により背面側から照明される第2発光部として機能するよう構成されている。第3外装部材230は、第1発光壁部233および第2発光壁部232の背面に、微細な凹凸が形成された光拡散処理が施されている。また、上壁部234、下壁部235および側壁部236の背面も光拡散処理が施されており、該上壁部234、下壁部235および側壁部236は、第2LED253の光を適宜拡散し得るようになっている。
図14〜図17に示すように、前記第2演出部115を構成する第2外装部材210における第1壁部213の背面に、各第3発光部材211を背面側から照明する第1発光基板245がネジ止めされている。第1発光基板245は、前記空間S内に収容可能なサイズに形成され、第1発光基板245における第1壁部213と対向する表面245Aには、各第3発光部材211を個別に照明する複数の第1LED246が実装されている。ここで、実施例では、図23(a)に示すように、上の第3発光部材211の照明用として4つの第1LED246(246A)が実装され、中央の第3発光部材211の照明用として3つの第1LED246(246B)が実装される共に、下の第3発光部材211の照明用として2つの第1LED246(246C)が実装されている。更に、第1発光基板245は、表面245Aと反対側、すなわち第3演出部117の第1発光壁部233側に向いた裏面245Bは、表面処理が施されて、照射された光を反射可能になっている。
第1外装部材180の背面には、図22(a)および図22(b)に示すように、第2発光基板250が取り付けられている。第2発光基板250には、第1外装部材180の背面に形成された前記第3位置決めピン191が嵌合する複数(実施例では2つ)の第5位置決め孔251が形成されていると共に、該第1外装部材180の背面に形成された前記第4ボス190に形成されたネジ孔に整合する複数(実施例では4つ)の第3ネジ挿通孔252が形成されている。これにより、第2発光基板250は、各第5位置決め孔251に第3位置決めピン191を嵌合させると共に、各第3ネジ挿通孔252に挿通したネジを対応の第4ボス190のネジ孔に締結することで、第2外装部材210との間に第1発光部材181および第2発光部材182、区画枠部材183およびレンズ部材184を挟んだ状態で第1外装部材180にネジ止めされる。第1外装部材180に取り付けられた第2発光基板250は、空間S側に向いた表面250Aに、第3発光表示部118を構成する前記第1発光壁部233および第2発光壁部232を背面から照射する複数の第2LED253が実装されると共に、前記第1発光表示部114を構成する第1発光部材181および第2発光部材182側に向いた裏面250Bに、該第1発光部材181を背面から照射する複数の第3LED254と、該第2発光部材182を背面から照射する複数の第4LED255が実装されている。ここで、第2LED253は、図17に示すように、第1発光壁部233の背面に向いて実装されたものと、第2発光壁部232の背面に向いて実装されたものと、第1発光基板245の裏面245Bに向いて実装されたものとがある。また、実施例では、7つの各第1発光部材181が、夫々複数(実施例では9個ずつ)の第3LED254で背面から照明されると共に、2つの各第2発光部材182は、夫々複数(実施例では4個ずつ)の第4LED255で背面から照明されるように構成されている。
前記可動体111は、図9、図12および図13に示すように、第1外装部材180、第2外装部材210および第3外装部材230における各上壁部186,214,234に固定される上固定部材170と、各外装部材180,210,230の各下壁部187,215,235に固定される下固定部材175とで相互に連結される。上固定部材170は、円板状に形成されて、各上壁部186,214,234に設けられた各第5ボス194、第7ボス220、第9ボス238に整合するネジ挿通孔171が形成されると共に、上面中央には、前記従動ギア162に設けられた第1連結部165に下方から嵌合する突部173,173からなる第2連結部172が設けられている。また、下固定部材175は、図9、図12および図13に示すように、円板状に形成されて、各下壁部187,215,235に設けられた各第6ボス195、第8ボス222、第10ボス240に整合するネジ挿通孔176が形成されると共に、下面中央には、前記第3支持部材122に設けられた軸支持部151に上方から回転可能に嵌合する支持筒部177が設けられている。
図12、図18および図19に示すように、下固定部材175の下面に、前記円形台座部150の転動面155上を周方向へ転動する複数(実施例では3個)の回転支持ローラ260が配設されている。下固定部材175の下面には、ローラ配設部178が、軸線CLを中心とした円の円周上において周方向へ等間隔(実施例では120°)に配設されている。ローラ配設部178は、下固定部材175の下面に、回転支持ローラ260の約1/2が収納可能な深さの凹部178Aと、軸心CLから放射方向に延在して、凹部178Aの両側に設けられた軸支部178Bとを備えている。また、回転支持ローラ260は、ローラの端面中心から両外方へ延出するシャフト261を備えており、該シャフト261を軸支部178Bに整合させることで、凹部178A内に上側の約1/2部分が収容されると共に、下側の約1/2部分が下固定部材175の下面から下方へ突出するようになる。なお、下固定部材175の下面にはローラ保持部材262が固定され、各ローラ配設部178にセットした回転支持ローラ260のシャフト261を、該ローラ保持部材262で保持するようになっている。従って、可動体111は、下固定部材175に、同一円周上に周方向へ向いて配設された3個の回転支持ローラ260が、円形台座部150の転動面155に接触した状態で支持体110に支持され、軸線CLを中心としてスムーズに回転し得るようになっている。
前述のように構成された実施例のパチンコ機10は、図柄表示装置100における第1〜第3演出装置101,102,103をベース部材104に各々固定したもとで、設置部材65の設置壁部66に設けられた設置部69に該ベース部材104を固定することで遊技盤30の第1演出領域58Aに臨み、パチンコ機10の前側から視認される(図3参照)。そして、図柄表示装置100は、統括制御基板265の制御に基づき、通常の図柄変動演出において、第1演出装置101は通常表示姿勢とされると共に、第2演出装置102および第3演出装置103は、第1演出部113が前方に向いた第1演出姿勢とされる。そして、第1演出装置101の発光表示部105において中図柄列の図柄を表示し、第2演出装置102の第1発光表示部114で左図柄列の図柄を表示すると共に、第3演出装置103の第1発光表示部114で右図柄列の図柄を表示する。
前記第2演出装置102および第3演出装置103は、駆動モータ160を正逆回転制御することにより、可動体111が支持体110に対して第2支持部材121および第3支持部材122の軸線CLを中心として約180度の範囲で回転し、図3に示す第1演出姿勢、図5に示す第2演出姿勢、図6に示す第3演出姿勢および図7に示す第4演出姿勢に姿勢変位する。なお、可動体111は、駆動モータ160の回転速度を変化させたり、該駆動モータ160を正回転および逆回転を微小かつ短時間に繰り返すことで、第1演出姿勢と第2演出姿勢との姿勢変位、第2姿勢と第3姿勢との姿勢変位、第3演出姿勢と第4演出姿勢との姿勢変位を多様に変化させることが可能であり、リーチ演出時の演出効果を高め得る。また、可動体111は、下固定部材175に配設した3つの回転支持ローラ260により第3支持部材122の円形台座部150に載置されているので、各回転支持ローラ260の回転により軸線CLを中心として両方向へスムーズに回転する。
第2演出装置102および第3演出装置103は、図3および図14に示す第1演出姿勢において、第1演出部113がパチンコ機10の前方に向いて第1発光演出部114が該パチンコ機10の正面に位置するので、各第1発光部材181および各第2発光部材182による発光演出を適切に表示することができる。すなわち、各第1発光部材181は、第2発光基板250の裏面250Bに設けられた第3LED254からの照射光がレンズ部材184の第1レンズ部200で拡散され、拡散された光が透過して照明される。しかも、レンズ部材184と第1発光部材181との間に配設された区画枠部材183により、第3LED254の照射光が該区画枠部材183の隔壁197によって該隔壁197の側方へ漏れることが防止されるので、当該第3LED254の正面に位置する第1レンズ部200のみが照射されて、第1レンズ部200の正面に位置する第1発光部材181の全体を均一に照明する。従って、第2演出装置102および第3演出装置103の第1発光演出部114は、各第1発光部材181が個別に鮮明かつ明るく明輝され、図柄変動演出における図柄の変動演出および停止表示を適切に行なうことができる。
本発明に係る遊技機は、実施例に例示の形態に限らず種々の変更が可能である。
(1)実施例では、上下方向に延在する軸線CLを中心として縦向き姿勢で回転する可動体111を例示したが、可動体111は、左右方向に延在する軸線を中心として横向き姿勢で回転するもの、前後方向に延在する軸線を中心として横向き姿勢で回転するもの、左下がり、右下がり、前下がりおよび後下がりに延在する軸線を中心とした傾斜姿勢で回転するもの等であってもよい。
(2)実施例では、第2外装部材210の背面に第1発光基板245を配設した形態を例示したが、第1発光基板245を第3外装部材230の背面に配設して、第2外装部材210の外側に配設した第3発光部材211を、第2発光基板250の第2LED253で背面から照明するよう構成してもよい。この場合には、第1発光基板245の裏面245Bにより、第2LED253から照射される光を第3発光部材211に向けて反射させるように構成することで、該第3発光部材211を効率的に照明することができる。
(3)実施例では、第1〜第3演出部113,115,117の3つの演出部から構成された可動体111を例示したが、演出部の構成数は2つでもよいし、4つ以上であってもよい。また、第1〜第3演出部113,115,117の各第1〜第3発光演出部114,116,118の形態は、実施例で例示したものに限らず、様々な意匠に構成することが可能である。
(4)第1〜第4LED246,253,254,255の配設数および配設位置は、実施例で例示したものに限らず、様々に変更可能である。
(5)実施例では、第2演出装置102および第3演出装置103は、実施例で例示した図柄表示装置100を構成するものに限らず、単独の演出装置として構成されるものであってもよい。この場合には、第2演出装置102および第3演出装置103は、遊技盤10に限らず、前枠13に配設したり、中枠12における前枠13の窓口15から視認可能な位置に配設してもよい。
(6)実施例では、遊技機としてのパチンコ機を示したが、遊技機はパチンコ機に限られるものではなく、アレンジボール機やスロットマシン等であってもよい。
103 演出装置(第3演出)装置
160 駆動モータ(駆動手段)
210 第2外装部材(第1部材)
211 第3発光部材(第1発光部)
216 第1側壁部(一方側端部)
217 第2側壁部(他方側壁部)
230 第3外装部材(第2部材)
232 第1発光壁部(他方側壁部)
233 第2発光壁部(第2発光部)
236 側壁部(一方側端部)
245 第1発光基板
245A 表面(面)
245B 裏面(面)
246 第1LED(第1発光手段)
250 第2発光基板
250B 裏面(面)
253 第2LED(第2発光手段)
254 第3LED(第3発光手段)
CL 軸線
Claims (1)
- 発光部を備えた演出装置が配設された遊技機において、
前記演出装置は、
軸線を中心として回転可能に設けられ、透光性を有する第1発光部を備えた第1部材と、
前記軸線を中心とした回転方向で前記第1部材に隣接し、該軸線を中心として回転可能に設けられ、透光性を有する第2発光部を備えた第2部材と、
前記第1部材および第2部材の間に画成された空間内において前記第1部材の背面に配設され、前記第1発光部を背面側から照明する第1発光手段が該第1発光部側の面に実装された第1発光基板と、
前記第1部材および第2部材に夫々隣接して配設されて前記空間を画成し、前記第2発光部を背面側から照明する第2発光手段が該空間側の面に実装された第2発光基板と、
前記第1部材、第2部材、第1発光基板および第2発光基板の各々を、前記軸線を中心として回転させる駆動手段とを備え、
前記演出装置は、前記駆動手段の駆動により、前記第1発光部が遊技機の前方に向いた第1演出姿勢および前記第2発光部が遊技機の前方に向いた第2演出姿勢に切り替え可能に構成され、
前記第1部材および第2部材は、前記回転方向の一方側端部が相互に近接すると共に他方側端部が相互に離間した傾斜姿勢で配設され、
前記第1発光基板は、前記第1発光手段が前記第1発光部に正対する向きに配設され、
前記第2発光基板は、前記第2発光部に対し傾斜した姿勢で配設され、第2発光手段の光が前記第2発光部に対して斜め方向から照射されるよう構成された
ことを特徴とする遊技機。
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