JP2013091542A - 階間調整式ダブルデッキエレベーターおよび制御方法 - Google Patents

階間調整式ダブルデッキエレベーターおよび制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】階間調整式ダブルデッキエレベーターの主かご枠や副かごへの振動や衝撃を低コストで低減する技術を提供する。
【解決手段】階間調整式ダブルデッキエレベーター(DD)は、主かご枠(8)と釣合い錘(17)とが連結されて上下移動可能に釣り下げられ、主かご枠(8)内で2つの副かご(101、102)が互いに連結されて上下移動可能に釣り下げられた構成である。主かご枠(8)と2つの副かご(101、102)のうちいずれか2つの荷重を測定し、測定された2つの荷重値に所定の演算を行い、演算結果に基づいて、主かご枠(8)と釣合い錘(17)の重量のアンバランスと、2つの副かご(101、102)の重量のアンバランスとを補償する。
【選択図】図1

Description

本発明は、上下に移動可能な主かご枠の中に2つの副かごが配置され、主かご枠内で2つの副かごの間隔を調整することが可能な階間調整式ダブルデッキエレベーターに関する。
一般に、階間調整式ダブルデッキエレベーターは、2つの副かごが搭載された主かご枠と釣合い錘とがロープで連結され、そのロープを巻き上げ機で巻き上げることによって主かご枠を上下方向の所望の位置に移動させる。この種の階間調整式ダブルデッキエレベーターでは、2つの副かごに搭乗している乗客の人数などによって主かご枠の重量が変化するので、主かご枠と釣合い錘とで重量にアンバランスが生じる。そのため、主かご枠を移動させる際、巻き上げ機は、主かご枠と釣合い錘の重量のアンバランスを補償するようなトルク制御を行う必要がある。
また、この種の階間調整式ダブルデッキエレベーターには、主かご枠内の2つの副かごがロープで相互に連結され、そのロープを巻き上げ機で巻き上げることによって副かごの間隔を調整するタイプのものがある。このような階間調整式ダブルデッキエレベーターでは、各副かごに搭乗している乗客の人数などによって2つの副かごの重量にアンバランスが生じる。そのため、副かごを移動させる際、巻き上げ機は、2つの副かごの重量のアンバランスを補償するようなトルク制御を行う必要がある。
しかし、上述のような階間調整式ダブルデッキエレベーターでは、主かご用および副かご用の巻き上げ機は、アンバランスの程度を予め知っていなければ、ロープの固定を開放して巻き上げを開始するまで必要なトルクが分からない。そのため、主かご用と副かご用のどちらの巻き上げ機でも、巻き上げを開始する瞬間、重量のアンバランスがトルク制御に反映されていない過渡的な状態が生じる。その結果、主かご枠あるいは副かごに振動が生じたり、衝撃が加わったりする場合がある。
このような副かごの振動や衝撃を低減する技術として特許文献1に開示された技術がある。特許文献1に開示された技術は、2つの副かごのうち一方だけが主かご枠に対して移動可能な階間調整式ダブルデッキエレベーターを対象としたものである。移動可能な副かごの重量を荷重検出装置で測定し、副かごを移動させる油圧シリンダの駆動力を副かごの重量に応じて制御する。
特開2001−322771号公報
しかしながら、上述した特許文献1の技術を、主かご枠内で2つの副かごが移動するタイプの階間調整式ダブルデッキエレベーターに適用する場合、主かご枠と2つの副かごのそれぞれに対して荷重検出装置を設けるために、合計3つの荷重検出装置が必要となる。そのような構成は階間調整式エレベーター全体のコストを増大させることになる。
本発明の目的は、階間調整式ダブルデッキエレベーターの主かご枠や副かごへの振動や衝撃を低コストで低減する技術を提供することである。
本発明の一態様による階間調整式ダブルデッキエレベーターは、主かご枠と釣合い錘とが連結されて上下移動可能に釣り下げられ、前記主かご枠内で2つの副かごが互いに連結されて上下移動可能に釣り下げられた階間調整式ダブルデッキエレベータにおいて、前記主かご枠と前記2つの副かごのうちいずれか2つの荷重を測定し、測定された2つの荷重値に所定の演算を行い、演算結果に基づいて、前記主かご枠と釣合い錘の重量のアンバランスと、前記2つの副かごの重量のアンバランスとを補償することを特徴としている。
また本発明の階間調整式ダブルデッキエレベーターは、主かご主索の一方の端部に接続され、前記主かご主索の巻き上げによって上下に移動する主かご枠と、前記主かご主索の他方の端部に接続され、前記主かご主索の巻き上げによって、前記主かご枠と上下逆方向に移動する釣合い錘と、前記主かご主索を巻き上げる主かご巻上機と、いずれもが前記主かご枠内に配置され、それぞれが副かご主索の両端に接続され、前記副かご主索の巻き上げによって、互いに上下逆方向に移動する、2つの副かごと、前記副かご主索を巻き上げる副かご巻上機と、前記主かご枠と前記2つの副かごのうちいずれか2つの荷重を測定する、2つの荷重検出装置と、前記2つの荷重検出装置で測定された2つの荷重値に所定の演算を行い、演算結果に基づいて、前記主かご巻上機および前記副かご巻上機の巻き上げ開始時のトルクを設定する制御部と、を有するものであってもよい。
また本発明の階間調整式ダブルデッキエレベーターでは、前記2つの荷重検出装置は、前記2つの副かごのそれぞれの荷重を測定し、前記制御部は、前記2つの副かごの荷重の和に基づいて前記主かご巻上機による巻き上げ開始時のトルクを設定し、前記2つの副かごの荷重の差に基づいて前記副かご巻上機による巻き上げ開始時のトルクを設定することにしてもよい。
また本発明の階間調整式ダブルデッキエレベーターでは、前記制御部は、前記主かご巻上機と前記副かご巻上機の両方が停止している状態で前記2つの荷重検出装置によって測定された荷重値を取得した後、前記主かご巻上機に巻き上げを開始させることにしてもよい。
また本発明の階間調整式ダブルデッキエレベーターでは、前記釣合い錘は、前記2つの副かごに定格積載量の1/2の荷重が積載された状態の主かご枠と釣り合う重量であり、前記制御部は、各副かごの荷重値を定格積載量に対する荷重の割合として取得し、前記2つの荷重値の合計を2で割った値に前記定格積載量を乗算し、前記釣合い錘の重量と比較することにしてもよい。
また本発明の階間調整式ダブルデッキエレベーターでは、前記制御部は、前記主かご枠と前記釣合い錘とのアンバランスの程度を表わす第1のアンバランス量に対する前記主かご巻上機に設定するトルクの値を示す第1の設定トルク情報と、前記2つの副かごのアンバランスの程度を表わす第2のアンバランス量に対する副かご巻上機に設定するトルクの値を示す第2の設定トルク情報とを予め保持しておき、前記2つの荷重値に基づいて第1のアンバランス量と第2のアンバランス量を算出し、算出した前記第1のアンバランス量と前記第1の設定トルク情報とに基づいて、前記主かご巻上機に設定するトルクの値を決定し、算出した前記第2のアンバランス量と前記第2の設定トルク情報とに基づいて、前記副かご巻上機に設定するトルクの値を決定することにしてもよい。
本発明によれば、階間調整式ダブルデッキエレベーターの主かご枠や副かごへの振動や衝撃を低コストで低減する技術を提供することができる。
本実施形態による階間調整式ダブルデッキエレベーターの概略構成図である。 本実施例による階高調整式ダブルデッキエレベーターDD全体の概略構成図である。 本実施例におけるアンバランスの補償を行う制御部の概略構成図である。 アンバランス補償制御の動作例を説明するための図である。
本発明の基本的構成の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態による階間調整式ダブルデッキエレベーターの概略構成図である。
図1を参照すると、階間調整式ダブルデッキエレベーターDDは、主かご枠8、釣合い錘17、主かご巻上機2、副かご101,102、副かご巻上機5、荷重検出装置161,162、および制御部CCを有している。
本実施形態の階間調整式ダブルデッキエレベーターDDでは、主かご枠8と釣合い錘17とが主かご主索3で連結されて上下移動可能に釣り下げられている。また、主かご枠8内で2つの副かご101、102が副かご主索6で互いに連結されて上下移動可能に釣り下げられている。階間調整式ダブルデッキエレベーターDDは、主かご枠8と2つの副かご101,102のうちいずれか2つの荷重を測定し、測定された2つの荷重値に所定の演算を行う。更に、階間調整式ダブルデッキエレベーターDDは、その演算結果に基づいて、主かご枠8と釣合い錘17の重量のアンバランスと、2つの副かご101,102の重量のアンバランスとを補償する。
以下、各部について説明する。
主かご枠8は、主かご主索3の一方の端部に接続され、主かご主索3の巻き上げによって上下に移動する。
釣合い錘17は、主かご主索3の他方の端部に接続され、主かご主索3の巻き上げによって、主かご枠8と上下逆方向に移動する。
主かご巻上機13は、主かご枠8を所望の位置に移動させるために、主かご主索3を所望方向に所望量だけ巻き上げる。
2つの副かご101,102は、いずれもが主かご枠8内に配置され、それぞれが副かご主索6の両端に接続され、副かご主索6の巻き上げによって、互いに上下逆方向に移動する。
副かご巻上機5は、副かご101と副かご102の間隔を所望間隔にするために、副かご主索6を所望方向に所望量だけ巻き上げる。
2つの荷重検出装置161,162は、主かご枠8と2つの副かご101、102のうちいずれか2つの荷重を測定する。例えば、2つの荷重検出器161,162が2つの副かご101,102の荷重をそれぞれ測定することにしてもよい。また、一方の荷重検出器161が主かご枠8の荷重を測定し、他方の荷重測定器162が一方の副かご101の荷重を測定することにしてもよい。
制御部CCは、2つの荷重検出装置161,162で測定された2つの荷重値に所定の演算を行い、演算結果に基づいて、主かご巻上機13および副かご巻上機5の巻き上げ開始時のトルクを設定する。例えば、2つの荷重検出器161,162が2つの副かご101,102の荷重をそれぞれ測定している場合、制御部CCは、それらの荷重の和に基づいて、主かご巻上機13のトルクを設定すればよい。また、その場合、制御部CCは、それらの荷重の差に基づいて、副かご巻上機5のトルクを設定すればよい。
本実施形態によれば、2つの荷重検出装置161,162で測定した荷重値に基づいて、主かご枠8および2つの副かご101,102の制御を調整するので、階間調整式ダブルデッキエレベーターDDの主かご枠8や副かご101,102への振動や衝撃を低コストで低減することができる。
なお、図1の例では、荷重検出装置161が副かご101の荷重を測定し、荷重検出装置162が副かご102の荷重を測定している。その場合、制御部CCは、2つの副かご101,102の荷重の和に基づいて主かご巻上機13による巻き上げ開始時のトルクを設定し、2つの副かご101,102の荷重の差に基づいて副かご巻上機5による巻き上げ開始時のトルクを設定すればよい。
また、他の例として、一方の荷重検出装置で主かご枠8の荷重を測定し、他方の荷重検出装置でいずれか一方の副かごの荷重を測定することにしてもよい。その場合、制御部CCは、測定した主かご枠8の荷重値に基づいて主かご枠8の巻き上げトルクを設定し、測定した主かご枠8の荷重値から副かごの荷重値の2倍を減算した荷重値に基づいて、2つの副かご101,102のの巻き上げトルクを設定すればよい。
また、本実施形態では、制御部CCは、主かご巻上機2と副かご巻上機5の両方が停止している状態で2つの荷重検出装置161,162によって測定された荷重値を取得した後、主かご巻上機2に巻き上げを開始させることにしてもよい。
一般にエレベーターが上下移動している途中で副かご内あるいは各階でボタンが押されて停止すべき階が指定されることがある。主かご巻上機2の巻き上げは停止階が確定する前にも行われるが、副かご巻上機5の巻き上げは停止階が決定するまで開始されない。その場合でも、上述のように、副かご101,102の荷重を主かご巻上機2および副かご巻上機5のいずれもが停止している状態で測定しておくことで正確なトルク制御が可能となる。
また、釣合い錘17は、2つの副かご101,102に定格積載量の1/2の荷重が積載された状態の主かご枠8と釣り合う重量であるとしてもよい。そして、制御部CCは、各副かご101,102の荷重値を定格積載量に対する荷重の割合として取得し、2つの荷重値の合計を2で割った値にその定格積載量を乗算し、釣合い錘17の重量と比較することにしてもよい。
また、制御部CCは、主かご枠8と釣合い錘17とのアンバランスの程度を表わす第1のアンバランス量に対する主かご巻上機2に設定するトルクの値を示す第1の設定トルク情報と、2つの副かご101,102のアンバランスの程度を表わす第2のアンバランス量に対する副かご巻上機5に設定するトルクの値を示す第2の設定トルク情報とを予め保持しておき、以下のような手順を実行することにしてもよい。
まず、2つの荷重値に基づいて第1のアンバランス量と第2のアンバランス量を算出する。続いて、算出した第1のアンバランス量と第1の設定トルク情報とに基づいて、主かご巻上機2に設定するトルクの値を決定する。また、算出した第2のアンバランス量と第2の設定トルク情報とに基づいて、副かご巻上機5に設定するトルクの値を決定する。
また、制御部CCは、主かご枠8と釣合い錘17とのアンバランスの程度を表わす第1のアンバランス量から、主かご巻上機2に設定するトルクの値を算出する第1の設定トルク式と、2つの副かご101,102のアンバランスの程度を表わす第2のアンバランス量から副かご巻上機5に設定するトルクの値を算出する第2の設定トルク式とを予め保持しておき、以下のような手順を実行することにしてもよい。
まず、2つの荷重値に基づいて第1のアンバランス量と第2のアンバランス量を算出する。続いて、算出した第1のアンバランス量と第1の設定トルク式とを用いて、主かご巻上機2に設定するトルクの値を算出する。また、算出した第2のアンバランス量と第2の設定トルク式とを用いて、副かご巻上機5に設定するトルクの値を算出する。
以下、より具体的な実施例について説明する。
図2は、本実施例による階高調整式ダブルデッキエレベーターDD全体の概略構成図である。図3は、本実施例におけるアンバランスの補償を行う制御部の概略構成図である。図4は、アンバランス補償制御の動作例を説明するための図である。
図2において、階高調整式ダブルデッキエレベーターDDの主かご枠8は、エレベーター制御装置1の指令に基づいて主かご巻上機2が主かご主索3を巻き上げることによって駆動する。
主かご枠8内には2つの副かご101,102が搭載されている。副かご101は副かご枠111内にかご室121が収容された構成である。副かご102は副かご枠112内にかご室122が収容された構成である。
それぞれの副かご枠111,112は、一般的なロープ式エレベーターのかご枠の駆動と同様に、副かご主索6で連結した副かご枠111,112を副かご枠間位置調整制御装置4と副かご巻上機5で駆動する構成である。
副かご枠111,112は、主かご枠8の縦枠に添って設けられる枠内レール10に添って上下に移動可能である。副かご巻上機5が所定の回転角だけ回転して副かご主索6を巻き上げると、それ応じて副かご枠111,112が上下に移動する。それにより、2層のかご室121,122の間隔は、エレベーターの上下に隣接する2つのサービス階の階高(つまり2つの副かご101,102に乗客を乗降させる階の高さの差)に応じて調整される。
本実施例では、荷重検出装置141,142と荷重検出装置161,162のいずれかによってかご室121,122の積載荷重を測定する。図2には、説明の便宜のために、荷重検出装置141,142と荷重検出装置161,162の両方が描かれているが、実際にはいずれか一方があればよい。
荷重検出装置141,142は、副かご主索6の端部131,132の近傍に設置され、副かご主索6の伸び量を測定する装置である。副かご101,102の荷重によって副かご主索6の伸び量が変化するので、測定した伸び量から副かご101,102の荷重を算出することができる。
荷重検出装置161,162は、副かご枠111,112の下に設置されている。荷重検出装置161,162はゴム材等の弾性部材を有し、その弾性部材が副かご枠111,112を支持している。弾性部材は、副かご101,102の荷重に応じた変形量だけ押しつぶされて変形する。荷重検出装置161,162は、その変形量を測定し、測定した変形量から荷重を算出する。
階間調整式ダブルデッキエレベーターDDは、測定した各副かご101,102の荷重値に基づいて、エレベーター起動時に主かご枠8と釣合い錘17のアンバランス量を算出し、主かご巻上機2に所定のトルク指令を出力してアンバランスを補償する共に、かご室121,122の起動時のアンバランス量を算出し、副かご枠111,112の間隔調整を起動するときに副かご巻上機5に所定のトルク指令を出力してアンバランスを補償する。
ここで、図3を使って本実施形態の制御手順について説明する。図3のエレベーター制御装置1および副かご枠間位置調整制御装置4とが図1の制御部CCに相当する。ここでは副かご101,102のそれぞれのかご室121,122に積載された荷重を荷重検出装置161,162を用いて測定するものとする。
まず、副かご枠111,112の下に設置した荷重検出装置161,162によりかご室121,122各々の積載荷重を検出する。エレベーター制御装置1は、ここで検出した2つの荷重値の和をとって2で除した値と釣合い錘17とのアンバランス量を補償するように主かご巻上機2のトルクを決定し、エレベーター起動時に、主かご巻上機トルク制御回路18から主かご巻上機2にそのトルク値の制御指令を印加する。一方、副かご枠間位置調整制御装置4は、検出した2つの荷重値の差が副かご101,102のアンバランス量なので、そのアンバランス量を補償するように副かご巻上機5のトルクを決定し、副かご枠間位置調整起動時に、副かご巻上機トルク制御回路19から副かご巻上機5にそのトルク値の制御指令を印加する。
次に、具体的な動作例として、図4に示す例を用いてアンバランス補償制御の手順について説明する。ここでは、荷重値を定格積載量に対する百分率で示すものとする。図4の例では、かご室121に定格積載量の50%の乗客が載り、かご室122に定格積載量の100%の乗客が載っているものとする。
主かご枠8の制御について説明する。
副かご枠111,112の下に設置した荷重検出装置161,162によりかご室121には50%の荷重が積載され、かご室122には100%の荷重が積載されていることが検出される。
これらの検出された荷重値がエレベーター制御装置1に取り込まれ、(1)式の演算によって主かご枠8に積載された荷重を示す主かご積載量が決定される。
主かご積載量=(かご室121の荷重値+かご室122の荷重値)/2・・・(1)
=(50%+100%)/2
=75%
ここでは、かご室121に定格積載量の50%の乗客が載り、かご室122に定格積載量の100%の乗客が載っているので、主かご枠8の積載量は上記演算結果の通り75%となる。
次に、主かご枠8と釣合い錘17のアンバランス量は(2)式によって算出される。
アンバランス量=主かご積載量−釣合い錘重量・・・(2)
上述の通り、ここでは主かご積載量は定格積載量の75%である。
エレベーター制御装置1は、(2)式から得られたアンバランス量を補償するトルク量を算出するトルク指令演算20を行い、演算結果に基づいて、主かご巻上機トルク制御回路18から主かご巻上機2に対して、エレベーター起動時にアンバランス量を補償するトルクを印加する。
次に、かご室121,122の制御について説明する。
上述の通り、副かご枠111,112の下に設置した荷重検出装置161,162によりかご室121については定格積載量の50%の荷重がかかり、かご室122には定格積載量の100%の荷重がかかっていることが検出されている。
これらの荷重値は副かご枠間位置調整制御装置4に取り込まれる。副かご枠間位置調整制御装置4では、副かご巻上機トルク制御回路19が(3)式の演算によって、かご室121,122の荷重のアンバランス量が算出される。
アンバランス量=かご室121の荷重値−かご室122の荷重値・・・(3)
=50%−100%
=−50%
ここでは、かご室121に定格積載量の50%の荷重がかかり、かご室122に定格積載量の100%の荷重がかかっているので、(3)式よりアンバランス量は−50%となる。
副かご枠間位置調整制御装置4は、このアンバランス量を補償するトルク量を算出するトルク指令演算20を行い、演算結果に基づいて、副かご巻上機トルク制御回路19から副かご巻上機5に対して、副かご枠間位置調整起動時に、アンバランス量である定格積載量の−50%を補償するトルクを印加する。
以上の本実施例によれば、かご室121,122各々に積載された荷重を検出し、その結果に所定の演算を行い、主かご枠8と釣合い錘17とのアンバランス量を補償すると共に、かご室121,122のアンバランス量を補償することができる。2つの副かご101,102の荷重を測定する2つの荷重検出装置161,162だけで、主かご枠8と副かご101,102との両方の起動時のショックを抑制することができる。
上述した本発明の実施形態および実施例は、本発明の説明のための例示であり、本発明の範囲をそれらの実施形態または実施例のみに限定する趣旨ではない。当業者は、本発明の要旨を逸脱することなしに、他の様々な態様で本発明を実施することができる。
1…エレベーター制御装置、10…枠内レール、111…副かご枠、121…かご室、122…かご室、13…主かご巻上機、131…端部、132…端部、141…荷重検出装置、142…荷重検出装置、161…荷重検出装置、162…荷重検出装置、17…釣合い錘、18…主かご巻上機トルク制御回路、19…副かご巻上機トルク制御回路、2…主かご巻上機、3…主かご主索、4…副かご枠間位置調整制御装置、5…副かご巻上機、6…副かご主索、8…主かご枠

Claims (7)

  1. 主かご枠と釣合い錘とが連結されて上下移動可能に釣り下げられ、前記主かご枠内で2つの副かごが互いに連結されて上下移動可能に釣り下げられた階間調整式ダブルデッキエレベータにおいて、
    前記主かご枠と前記2つの副かごのうちいずれか2つの荷重を測定し、測定された2つの荷重値に所定の演算を行い、演算結果に基づいて、前記主かご枠と釣合い錘の重量のアンバランスと、前記2つの副かごの重量のアンバランスとを補償することを特徴とする階間調整式ダブルデッキエレベータ。
  2. 主かご主索の一方の端部に接続され、前記主かご主索の巻き上げによって上下に移動する主かご枠と、
    前記主かご主索の他方の端部に接続され、前記主かご主索の巻き上げによって、前記主かご枠と上下逆方向に移動する釣合い錘と、
    前記主かご主索を巻き上げる主かご巻上機と、
    いずれもが前記主かご枠内に配置され、それぞれが副かご主索の両端に接続され、前記副かご主索の巻き上げによって、互いに上下逆方向に移動する、2つの副かごと、
    前記副かご主索を巻き上げる副かご巻上機と、
    前記主かご枠と前記2つの副かごのうちいずれか2つの荷重を測定する、2つの荷重検出装置と、
    前記2つの荷重検出装置で測定された2つの荷重値に所定の演算を行い、演算結果に基づいて、前記主かご巻上機および前記副かご巻上機の巻き上げ開始時のトルクを設定する制御部と、
    を有する、請求項1に記載の階間調整式ダブルデッキエレベーター。
  3. 前記2つの荷重検出装置は、前記2つの副かごのそれぞれの荷重を測定し、
    前記制御部は、前記2つの副かごの荷重の和に基づいて前記主かご巻上機による巻き上げ開始時のトルクを設定し、前記2つの副かごの荷重の差に基づいて前記副かご巻上機による巻き上げ開始時のトルクを設定する、
    請求項2に記載の階間調整式ダブルデッキエレベーター。
  4. 前記制御部は、前記主かご巻上機と前記副かご巻上機の両方が停止している状態で前記2つの荷重検出装置によって測定された荷重値を取得した後、前記主かご巻上機に巻き上げを開始させる、請求項1から3のいずれか一項に記載の階間調整式ダブルデッキエレベーター。
  5. 前記釣合い錘は、前記2つの副かごに定格積載量の1/2の荷重が積載された状態の主かご枠と釣り合う重量であり、
    前記制御部は、各副かごの荷重値を定格積載量に対する荷重の割合として取得し、前記2つの荷重値の合計を2で割った値に前記定格積載量を乗算し、前記釣合い錘の重量と比較する、
    請求項1から4のいずれか一項に記載の階間調整式ダブルデッキエレベーター。
  6. 前記制御部は、
    前記主かご枠と前記釣合い錘とのアンバランスの程度を表わす第1のアンバランス量に対する前記主かご巻上機に設定するトルクの値を示す第1の設定トルク情報と、前記2つの副かごのアンバランスの程度を表わす第2のアンバランス量に対する副かご巻上機に設定するトルクの値を示す第2の設定トルク情報とを予め保持しておき、
    前記2つの荷重値に基づいて第1のアンバランス量と第2のアンバランス量を算出し、
    算出した前記第1のアンバランス量と前記第1の設定トルク情報とに基づいて、前記主かご巻上機に設定するトルクの値を決定し、
    算出した前記第2のアンバランス量と前記第2の設定トルク情報とに基づいて、前記副かご巻上機に設定するトルクの値を決定する、
    請求項1から5のいずれか一項に記載の階間調整式ダブルデッキエレベーター。
  7. 主かご枠と釣合い錘とが連結されて上下移動可能に釣り下げられ、前記主かご枠内で2つの副かごが互いに連結されて上下移動可能に釣り下げられた階間調整式ダブルデッキエレベータの制御方法であって、
    前記主かご枠と前記2つの副かごのうちいずれか2つの荷重を測定する第1のステップと、
    測定された2つの荷重値に所定の演算を行う第2のステップと、
    前記第2のステップの演算結果に基づいて、前記主かご枠と釣合い錘の重量のアンバランスと、前記2つの副かごの重量のアンバランスとを補償する第3のステップと、を有する階間調整式ダブルデッキエレベーターの制御方法。
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