JP2013088309A - タイヤ性能の評価方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】トレッド部12に溝13、14を有する供試タイヤ11のトレッド面15を摩耗させて、溝13、14の深さを浅くする摩耗ステップと、供試タイヤ11を、高温雰囲気中に保持して劣化を促進する劣化ステップと、溝14の底部の角部Cにスリット状の傷17を形成する傷形成ステップと、上記のとおり摩耗され、傷が形成され、劣化された供試タイヤ11を、試験装置に取り付け、この試験装置の回転駆動ドラムによって回転させる走行ステップとを含んでおり、この走行ステップにおいて、供試タイヤ11にスリップ角が設定される。
【選択図】図2
Description
トレッド部に溝を有する供試タイヤのトレッド面を摩耗させて、上記溝の深さを浅くする摩耗ステップと、
供試タイヤを、高温雰囲気中に保持して劣化を促進する劣化ステップと、
上記溝の底部の角部にスリット状の傷を形成する傷形成ステップと、
上記のとおり摩耗され、傷が形成され、劣化された供試タイヤを、試験装置に取り付け、この試験装置の回転駆動ドラムによって回転させる走行ステップとを含んでおり、
この走行ステップにおいて、供試タイヤにスリップ角が設定される。
実施例1として、以上説明された三種類のタイヤ(Aタイヤ、Bタイヤ、Cタイヤ)に対する台上試験の条件及び結果が表1に示される。いずれのタイヤも、バフ処理により、その溝深さが新品時の50%にされた。これらのタイヤは、80℃のオーブン内に8日間保持された。これらのタイヤのショルダー部に、前述した傷17が、制動方向と駆動方向とのそれぞれに5箇所づつ形成された。傷の幅Wは10mmであり、奥行きDは2mmであり、面積は20mm2 である。走行試験においては、内圧が180kPa、荷重が4.14kNに設定された。最大スリップ角SAが±0.5°に設定され、一走行中に360回スイープされた。制動力及び駆動力は負荷されなかった。これらのタイヤは、40km/hの走行速度で30分間走行した。
実施例2として、以上説明された三種類のタイヤに対する台上試験の条件及び結果が表1に示される。走行中のタイヤに制動力及び駆動力が加えられた以外は、実施例1と同一条件で試験が実行された。制動力の負荷及び駆動力の負荷は、10回ずつ行われた。
実施例3として、以上説明された三種類のタイヤに対する台上試験の条件及び結果が表1に示される。最大スリップ角SAが±1.0°に設定された以外は、実施例1と同一条件で試験が実行された。
実施例4として、以上説明された三種類のタイヤに対する台上試験の条件及び結果が表1に示される。走行中のタイヤに制動力及び駆動力が加えられた以外は、実施例3と同一条件で試験が実行された。制動力の負荷及び駆動力の負荷は、10回ずつ行われた。
実施例5として、以上説明された三種類のタイヤに対する台上試験の条件及び結果が表1に示される。最大スリップ角SAが±3.0°に設定された以外は、実施例1と同一条件で試験が実行された。
実施例として、以上説明された三種類のタイヤに対する台上試験の条件及び結果が表1に示される。走行中のタイヤに制動力及び駆動力が加えられた以外は、実施例5と同一条件で試験が実行された。制動力の負荷及び駆動力の負荷は、10回ずつ行われた。
比較例1として、以上説明された三種類のタイヤに対する台上試験の条件及び結果が表1に示される。最大スリップ角SAが設定されなかったこと以外は、実施例1と同一条件で試験が実行された。
比較例2として、以上説明された三種類のタイヤに対する台上試験の条件及び結果が表1に示される。走行中のタイヤに制動力及び駆動力が加えられた以外は、比較例2と同一条件で試験が実行された。制動力の負荷及び駆動力の負荷は、10回ずつ行われた。
表1には、実施例1から6、並びに、比較例1及び2の試験結果が示されている。試験結果として、新たに進展したチッピングの量が示されている。すなわち、予め形成された傷17から進展した新たな傷の面積が示されている。比較例1及び2では、市場においてチッピングが発生した仕様のAタイヤと、それ以外の、チッピングが発生していない仕様のタイヤ(B、C)との有意な差は無い。すなわち、市場のチッピング発生結果とかけ離れている。一方、実施例1から6では、明らかにAタイヤが、それ以外のタイヤに比較してチッピング発生量が多い。これは、市場のチッピング発生結果と一致する。すなわち、実施例1から6では、市場でのチッピング発生レベルを再現することができた。表中の○、△、×は、上記再現性の評価結果を示す。この評価結果から、本発明の優位性は明らかである。
2・・・リム
3・・・支持装置
4・・・駆動ドラム
5・・・(支持装置の)回転軸
11・・・供試タイヤ
12・・・トレッド部
13・・・縦溝
14・・・横溝
15・・・トレッド面
16・・・ブロック
17・・・傷
C・・・(溝底の)角部
D・・・(傷の)奥行き
W・・・(傷の)幅
Claims (6)
- トレッド部に溝を有する供試タイヤのトレッド面を摩耗させて、上記溝の深さを浅くする摩耗ステップと、
供試タイヤを、高温雰囲気中に保持して劣化を促進する劣化ステップと、
上記溝の底部の角部にスリット状の傷を形成する傷形成ステップと、
上記のとおり摩耗され、傷が形成され、劣化された供試タイヤを、試験装置に取り付け、この試験装置の回転駆動ドラムによって回転させる走行ステップとを含んでおり、
この走行ステップにおいて、供試タイヤにスリップ角が設定されるタイヤ性能評価方法。 - 上記劣化ステップにおいて、供試タイヤを、80℃以上の温度の雰囲気中に、少なくとも5日間保持する請求項1に記載のタイヤ性能評価方法。
- 上記走行ステップにおいて、供試タイヤに+側スリップ角及び−側スリップ角が設定されており、供試タイヤの走行中に、スリップ角が上記+側と−側との間に変化させられる請求項1又は2に記載のタイヤ性能評価方法。
- 上記+側スリップ角が+0.5°以上の値であり、−側スリップ角が−0.5°以下の値である請求項3に記載のタイヤ性能評価方法。
- 上記摩耗ステップにおいて、溝深さが新品時ののタイヤの溝深さの30%以上70%以下の範囲に減少させられる請求項1から4のいずれかに記載のタイヤ性能評価方法。
- 上記傷形成ステップにおいて、傷の形成が、供試タイヤの周方向に向かって奥行きが1mm以上3mm以下であり、供試タイヤの幅方向の幅が7mm以上13mm以下である請求項1から5のいずれかに記載のタイヤ性能評価方法。
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