JP2013087810A5 - - Google Patents

Description

本実施例において、定着装置１００に対する記録材（以下、記録紙と記す）３２の通紙は、中央基準搬送でなされる。図１において、Ｗ１は定着装置１００に通紙可能な記録紙３２の最大サイズ紙幅、Ｗ２は小サイズ紙幅である。Ｗ３・Ｗ３は小サイズ紙幅Ｗ２の記録紙３２を通紙したときに定着ニップ部Ｎに生じる非通紙部であり、最大サイズ紙幅Ｗ１と小サイズ紙幅Ｗ２との差領域である。Ｏは中央基準搬送の通紙センターラインである。

この場合、加熱アセンブリ１は、ホルダー２のコイル５、コア６ａ・６ｂ・６ｃを組み込んだ第１半体２ａ側を記録紙導入側に指向させた角度姿勢で、かつ定着ローラ内面に非接触に所定の間隔をあけた状態にして側板３０Ｌ・３０Ｒ間に配設される。ホルダー２の右側端部２Ｒの開口部からはコイル５のコイル供給線（リード線）５ｂが引き出されていて、電力制御回路（励磁回路、電磁誘導加熱駆動回路、高周波コンバータ）１３に接続されている。

磁束調整部材１８は、左側遮蔽部１８Ｌ、右側遮蔽部１８Ｒ、左側遮蔽部１８Ｌと右側遮蔽部１８Ｒとを支持する支持部１８ａ、駆動ギア２０との接続部２０ｂなどからなる。磁束調整部材１８の形態として、本例においては、記録紙３２の搬送方向と直交する方向（定着ローラ７の長手方向）に形状を変化させる構成となっている。

具体的には、支持部１８ａにより連結支持された左側遮蔽部１８Ｌと右側遮蔽部１８Ｒとを突起状に定着ローラ７の円周方向に伸長させて遮蔽部１８Ｌ・１８Ｒとなし、この遮蔽部１８Ｌ・１８Ｒが交番磁束を遮蔽する。磁束遮蔽を必要と想定される記録紙サイズに応じて、この遮蔽部１８Ｌ・１８Ｒの長手方向幅・位置は決定される。

上記のように、磁束調整部材１８を小サイズ記録紙の非通紙部Ｗ３を遮蔽するような形状にすることで、小サイズ記録紙が連続して搬送された際に発生しやすい定着ローラ７の端部の非通紙部Ｗ３の過昇温を防止できる。

この磁束調整部材１８は、ギアポジションセンサー１９の検知する磁束遮蔽部材１８の位置信号と、定着ニップ部Ｎに通紙使用される記録紙３２のサイズを検知するサイズ検知センサ（不図示）からの検知信号に基づいて移動制御される。即ち、上記の信号に基づいて、制御回路部１７が磁束調整部材駆動モーター２１を回転駆動することによって、退避位置（ホームポジション）から遮蔽位置へ、または遮蔽位置から退避位置へ回転移動される。

この状態において、画像形成装置の画像転写部等の画像形成部側（不図示）において静電的に形成された未定着トナー画像ｔを担持した記録紙３２が記録紙搬送路Ｈを矢印Ｃ方向から定着装置１００の定着ニップ部Ｎに導入されて挟持搬送されていく。

この挟持搬送過程で記録紙３２面の未定着トナー画像ｔが定着ローラ７の熱とニップ圧で固着画像として記録紙３２面に定着される。３１は分離爪であり、定着ニップ部Ｎに導入されて定着ニップ部Ｎを出た記録紙が定着ローラ７に巻き付くのを抑え、定着ローラ７から分離させる役目をする。