JP5984476B2 - 画像加熱装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ、あるいはそれらの複合機等に代表される、電子写真プロセスや静電記録プロセス等を採用した画像形成装置に搭載される画像定着装置として用いれば好適な画像加熱装置に関する。より詳しくは、ベルト方式の画像加熱装置に関する。
画像加熱装置としては、記録材に形成された未定着のトナー像を固着画像として加熱定着する定着装置や、記録材に定着されたトナー像を再加熱加圧することで画像の光沢度などの表面性を改質する画像改質装置などが挙げられる。
電子写真技術に基づく画像形成装置内の定着装置においては、静電的に付着しているトナー画像を担持して運ばれてきた記録材としてのシートを加熱・加圧することでトナー画像を固着画像として定着する。
高速・高画質が要求される定着装置において、電荷によって記録材に担持されたトナーを均一に定着するには次の事項が要求される。即ち、未定着のトナーが定着前に移動してしまわないように定着装置のシート接触面における電位のムラを無くし、速やかに圧と熱を加えてトナーをシートに定着することが要求される。定着装置のシート接触面に電位のムラが有ると、トナーが電位に引きつけられるように移動し、画像にムラが出来てしまう。
その為、定着装置にはシート接触面の電位を均等に保てるように除電部材が配置される。除電部材はシート接触面に接触して除電を行うものと非接触で除電を行うものが有り、一般的に定着装置ではシート接触面に傷を作らないために非接触で除電を行うものを用いる。除電部材には一般的に除電針や帯電器が用いられるが、どちらも除電効果にムラが出来ないように除電対象部材とのギャップを保証出来る位置に配置することが必要である。
特に、ベルトを用いて定着を行う定着装置ではベルトの寄り制御を行うために、ベルトの位置が変化し、除電対象部材であるベルトと除電部材のギャップを保証出来る位置が定着ニップ付近に限られている。
しかし、定着ニップ部付近ではシートを加熱部材から分離する為の分離部材や、ベルトの温度を検知するサーミスタなど他の、ベルトとのギャップを確保する必要がある部品が位置を占めている。
そこで、特許文献1では分離部材に除電部材の機能を合わせもたせることで、この問題を解決している。また、特許文献2では定着ベルトの巻き掛け空間内に1個の保持具を配置し、この保持具には定着ベルトに対する除電用の除電器を保持させている。この方法を用いれば対向側に何も無い位置に除電部材を配置できる。
特開2008−164903号公報 特開平11−45016号公報
しかしながら、特許文献1の方法では必ず除電部材の対向に定着ロールが配置されることになる。除電部材をロールの上やその近辺に配置すると、ロールからベルトが剥離する時に静電気が発生し(剥離帯電)、静電気除去効果が減少する。また、合板や金属製の機械部分が接近している場所でも静電気除去効果が減少するため、ベルトと除電部材の高精度なギャップ保障や、除電針の先端形状を鋭利にするなどの除電効果を高める対策が必要である。
また、特許文献2の方法を用いれば対向側に何も無い位置に除電部材を配置できる。しかしながら、ベルトとのギャップ管理は困難であり、寄り制御の際にギャップが変動してしまう。また、定着ベルトの巻き掛け空間内に除電部材を置いた場合に、ベルト内の摩耗粉等が除電部材に吸いつき除電効果を失う恐れが有る。
このような背景から、近年、複写機に求められる高生産性と高画質を満足するベルト系定着装置には、ベルト寄り制御に左右されずベルトとのギャップが確保可能で、且つ、対向側にロールや合板、金属製の機械部分が無い箇所に除電部材を配置する必要がある。
そこで、本発明は、ベルトを使用した画像加熱装置において、ベルト寄り制御に左右されずに除電部材とベルトとのギャップを保証し、且つ対向側に部材が無い位置での除電を可能にすることを目的とする。
上記の目的を達成するための本発明に係る画像加熱装置の代表的な構成は、
画像を担持した記録材をニップ部にて挟持搬送して加熱加圧するための回転可能な無端状のベルトと、前記ベルトを懸架する複数のベルト懸架部材と、前記ベルトに近接する非接触の除電部材と、を有し、前記複数のベルト懸架部材の1つを揺動部材として他のベルト懸架部材に対する相対位置を変化させることで、ベルト回転時の前記ベルトのベルト懸架部材軸線方向への寄り移動を制御する画像加熱装置であって、
前記揺動部材の一端側の軸部と前記他のベルト懸架部材のうちの1つのベルト懸架部材の一端側の軸部との間に揺動可能に支持させて配設されている一方側の支持部材と、
前記揺動部材の他端側の軸部と前記他のベルト懸架部材のうちの1つのベルト懸架部材の他端側の軸部との間に揺動可能に支持させて配設されている他方側の支持部材と、を有し、
前記除電部材は前記一方側の支持部材と前記他方側の支持部材との間に保持されていて前記揺動部材と一体に動くことを特徴とする。
本発明によれば、ベルト寄り制御に伴う揺動部材の揺動に拘わらず除電部材とベルトとのギャップを確保することが可能である。従って、ニップ部付近の限られたスペースを使わずに除電部材を配設することができる。また、除電部材の対向側にロールや合板や金属製の機械部分が無い状態で除電を可能とすることで、スペースを有効に使い且つ、効果的な除電を可能とする。
実施例1における定着装置の要部の横断右側面図 定着ベルトユニットと加圧ベルトユニットの右側の機構部を見た斜視図 (a)は定着ベルトユニットの左側面図、(b)は右側面図 (a)は加圧ベルトユニットの左側面図、(b)は右側面図 ベルト寄りセンサ部分の斜視図 スレアリングロールの揺動を示した図 加圧ベルトユニットにおいてベルト寄り制御によるベルト位置変化を示した図 ステアリングロールから見たベルト位置変化を示した図 定着ベルトユニットにおける除電部材保持機構の説明図 加圧ベルトユニットにおける除電部材保持機構の説明図 参考例での除電部材保持機構を示す図(加圧ベルトユニット側) 参考例でのベルト寄り制御によるステアリングロールの変化を示す図(加圧ベルトユニット側) 参考例での寄り制御にベルトのねじれを示す断面図(加圧ベルトユニット側) 参考例でのベルトと除電部材のギャップ変化を示す模式図(加圧ベルトユニット側) 画像形成装置例の概略図 図11の除電部材保持機構構成の更なる説明図
[実施例1]
(1)画像形成装置例
図15は、本発明に従う画像加熱装置を定着装置Aとして搭載した画像形成装置1の一例の概略構成を示す断面模式図である。
この画像形成装置1は電子写真プリンタ(以下、プリンタと記す)である。このプリンタ1は、プリンタ制御部(CPU)20にインターファイス21を介して接続される外部ホスト装置22から入力する画像データ(電気的な画像情報)に対応した画像を記録材としてのシートSに形成して画像形成物を出力することができる。
制御部20はプリンタ1の動作を統括的に制御する制御手段であり、外部ホスト装置22やプリンタ操作部(不図示)と各種の電気的情報信号の授受をする。また、各種のプロセス機器やセンサなどから入力する電気的情報信号の処理、各種のプロセス機器への指令信号の処理、所定のイニシャルシーケンス制御、所定の作像シーケンス制御を司る。外部ホスト装置22は、パーソナルコンピュータ、ネットワーク、イメージリーダ、ファクシミリなどのである。
プリンタ1は、大きく分けて、シートSに未定着のトナー画像を形成担持させる電子写真画像形成手段部と、シートSに形成された未定着のトナー画像を加熱・加圧して固着画像として定着する定着装置が設けられている。
電子写真画像形成手段部は潜像を担持する像担持体として感光体ドラム(以下、ドラムと記す)2を備えている。ドラム2は矢印の時計方向に所定の速度で回転駆動され、その外面が帯電器3によって所定の極性・電位に一様に帯電される。
その一様帯電面に対してレーザースキャナ(露光装置)4により画像情報のレーザー走査露光5がなされる。これにより、ドラム2の面には走査露光した画像情報の静電潜像が形成される。その静電潜像が現像器6によってトナー画像として現像される。
そのトナー画像が、ドラム2と転写ロール7との当接部である転写部において、該転写部に導入されたシートSに対して順次に静電転写される。転写ロール7には所定の制御タイミングで所定の転写バイアスが印加される。
シートSは装置内下部の給紙カセット9内に積載されて収納されている。所定の給紙タイミングで給紙ロール10が駆動されると、給紙カセット9内のシートSが1枚分離給紙されて、搬送路10aを通ってレジストロール対11に至る。レジストロール対11はシートSの先端部を受け止めてシートの斜行修正をする。また、ドラム2上のトナー画像の先端部が転写部に到達したときにシートSの先端部も転写部に丁度到達するタイミングとなるように、ドラム2上のトナー画像と同期をとって、シートSを転写部に給送する。
転写部を通ったシートSはドラム2の面から分離されて、定着装置Aへと搬送される。この定着装置AによりシートSに担持されている未定着のトナー画像が加熱加圧により固着画像としてシート面に定着される。そして、そのシートが搬送路10bを通って排出ロール対12によって装置上部の排出トレイ13へ搬送排出される。また、シート分離後のドラム2の面はクリーニング装置8によって転写残トナー等の残留付着物が除去されて清掃され、繰り返して作像に供される。
(2)定着装置A
図1は定着装置Aの要部の横断右側面図である。ここで、以下の説明において、定着装置A又はこれを構成している部材に関して、長手方向(長手)もしくは幅方向(幅)とはシート搬送路面(記録材搬送路面)において、シートSの搬送方向Dに直交する方向に並行な方向(もしくはその方向の寸法)である。短手方向とはシート搬送路面において、シートSの搬送方向Dに並行な方向(もしくはその方向の寸法)である。
また、定着装置Aについて正面とはシート入口側(記録材入口側)の面、背面とはシート出口側(記録材出口側)の面、左右とは装置を正面から見て左又は右である。本実施例においては左側を手前側、右側を奥側としている。上下とは重力方向において上又は下である。上流または下流とはシートSの搬送方向Dに関して上流又は下流である。
本実施例の画像処理装置としての定着装置Aは、ツインベルトニップ方式、電磁誘導加熱(IH)方式、オイルレス定着方式の画像加熱装置である。
この定着装置Aは、上下に配設した、定着ベルトユニット100Aと、加圧ベルトユニット100Bと、を備えている。そして、定着ベルトユニット100A側の定着ベルト130と加圧ベルトユニット100B側の加圧ベルト120とを圧接させて定着ニップ部Nを形成させている。その定着ニップ部Nで、未定着のトナー画像tを担持したシートSを挟持搬送して、電磁誘導加熱されている定着ベルト130の熱と、定着ニップ部Nの圧力とで、未定着のトナー画像tをシートSの面に固着画像として加熱・加圧定着するものである。
(2−1)定着ベルトユニット100A
定着ベルトユニット100Aは、回転可能な無端状(エンドレス)のベルトとしての可撓性を有する定着ベルト130を有する。また、この定着ベルト130を懸架(張架)する複数のベルト懸架部材(支持ロール)としての駆動ロール131およびベルトテンション部材を兼ねるステアリングロール132を有する。また、定着ベルト圧力部材としてのパッドステー137、定着ベルト130を電磁誘導加熱するための誘導加熱コイル135、定着ベルト130を除電する除電部材としての除電針170等を有する。
定着ベルト130は、誘導加熱コイル135により発熱させられるとともに耐熱性を具備したものであれば適宜の材質、構成を選定して差し支えない。例えば、厚さ75μm、幅380mm、周長200mmのニッケル金属層もしくはステンレス層などの磁性金属層に例えば厚さ300μmのシリコンゴムをコーティングし、表層にPFAチューブを被覆したものが用いられる。
駆動ロール131は、定着装置内のシート出口側において回転可能に配設されている。本実施例において、駆動ロール131は、中実ステンレスによって外径がφ18に形成された芯金の外周面に耐熱シリコンゴム弾性層を1mm厚で一体成型により形成したロールである。
テンションロール132は、定着装置内のシート入口側において回転可能に、かつ、後述するテンション機構により定着ベルト130にテンション(張り)を与える方向に移動付勢されている。また、テンションロール132は、揺動部材として駆動ロール(他のベルト懸架部材)131に対する相対位置が後述するステアリング機構により変化される。これにより、定着ベルト回転時の定着ベルト130の駆動ロール軸線方向(ベルト懸架部材軸線方向)への寄り移動が制御される。
パッドステー137は例えばステンレス鋼で形成された部材である。パッドステー137は、定着ベルト130の内側において駆動ロール131とステアリングロール132との間の駆動ロール寄りにパッド受け面を下向きにして位置固定されて配設されている。
駆動ロール131、テンションロール132、パッドステー137に掛け渡されている定着ベルト130はテンション機構の付勢力によるテンションロール132のベルトテンション方向への移動により所定のテンションが掛けられている。パッドステー137の下向きのパッド面に対して定着ベルト130の下行側のベルト部分の内面が接している。
(2−2)加圧ベルトユニット100B
加圧ベルトユニット100Bは、回転可能な無端状のベルトとしての可撓性を有する加圧ベルト120を有する。また、この加圧ベルト120を懸架する複数のベルト懸架部材(支持ロール)としての加圧ロール121およびベルトテンション部材を兼ねるステアリングロール122を有する。また、加圧ベルト圧力部材としての加圧パッド125、加圧ベルト120を除電する除電部材としての除電針164等を有する。
加圧ベルト120としては耐熱性を具備したものであれば適宜選定して差し支えない。例えば、厚さ50μm、幅380mm、周長200mmのニッケル金属層に厚さ300μmのシリコンゴムをコーティングし、表層にPFAチューブを被覆したものが用いられる。ベルト表層の電気的抵抗値は109〜1011Ω程度である。
加圧ロール121は、定着装置内のシート出口側において回転可能に配設されている。本実施例において、加圧ロール121は、外径がφ20のステンレス製の中実ロールである。
テンションロール122は、定着装置内のシート入口側において回転可能に、かつ、後述するテンション機構により加圧ベルト120にテンションを与える方向に移動付勢されている。また、テンションロール122は、揺動部材として加圧ロール(他のベルト懸架部材)121に対する相対位置が後述するステアリング機構により変化される。これにより、加圧ベルト回転時の加圧ベルト120の加圧ロール軸線方向(ベルト懸架部材軸線方向)への寄り移動が制御される。
加圧パッド125は例えばシリコンゴムで形成された弾性部材であり、金属基台125aに保持されている。加圧パッド125は、加圧ベルト120の内側において加圧ロール121とステアリングロール122との間の加圧ロール寄りにパッド面を上向きにして位置固定されて配設されている。
加圧ロール121、テンションロール122、加圧パッド125に掛け渡されている加圧ベルト120はテンション機構の付勢力によるテンションロール122のベルトテンション方向への移動により所定のテンションを掛けている。加圧パッド125の上向きのパッド面に対して加圧ベルト120の上行側のベルト部分の内面が接している。
加圧ベルトユニット100Bは定着ベルトユニット100Aに対して加圧機構(不図示)により本実施例においては400Nの押圧力にて加圧される。この加圧状態において、加圧ロール121が駆動ロール131に対して加圧ベルト120と定着ベルト130とを挟んで圧接される。駆動ロール131の弾性層は駆動ロール131と加圧ロール121とのニップ部Nにおいて加圧ロール121の圧接により弾性に抗して所定量歪ませられる。また、加圧パッド125はパッドステー137に対して加圧ベルト120と定着ベルト130とを挟んで圧接される。
これにより、定着ベルト130と加圧ベルト120との間にシート搬送方向Dにおいて所定幅の定着ニップ部Nが形成される。
(2−3)定着動作
駆動ロール131は制御部20で制御される定着モータMの駆動力が駆動伝達機構(不図示)を介して伝達されることで矢印の時計方向に所定の周速度で回転駆動される。この駆動ロール131の回転によって定着ベルト130が矢印の時計方向に駆動ロール131の速度に対応した速度で循環搬送される。ステアリングロール132は定着ベルト130の循環搬送に従動して回転する。定着ベルト130の下行側ベルト部分の内面はパッドステー137の下向きのパッド受け面に対して摺動して移動する。
シートSを定着ニップ部Nで安定的に搬送するために、定着ベルト130と駆動ロール131間では確実に駆動を伝達している。また、定着モータMの駆動力が駆動伝達機構(不図示)を介して加圧ロール121にも伝達されて、加圧ロール121が矢印の反時計方向に所定の周速度で回転駆動される。この加圧ロール121の回転に伴い、また回転する定着ベルト130との摩擦力で加圧ベルト120は矢印の反時計方向に回転する。定着ベルト130と加圧ベルト120の移動方向は定着ニップ部Nにおいて同方向であり移動速度もほぼ同じである。
また、誘導加熱コイル135は制御部20で制御される電源部135Aから電力供給を受けて交番磁界を発生し、回転する定着ベルト130を電磁誘導加熱する。定着ベルト130の温度がサーミスタ(温度検知手段:不図示)により検知されて定着ベルト130の温度に関する電気的情報が制御部20にフィードバックされる。制御部20はその入力する温度情報に基づいて電源部135Aから誘導加熱コイル135への電力供給を制御して、定着ベルト130の温度を所定の目標温度に立ち上げると共に、その目標温度に温調する。
そして、定着ベルト130及び加圧ベルト120の回転、定着ベルト130の温度立ち上げと温調がなされた状態において、画像形成部より、表面に未定着のトナー画像tが形成されているシートSが定着装置Aに導入される。シートSは定着装置Aのシート入口部に配設されている入口ガイド101に案内されて定着ニップ部Nへ進入する。
シートSは画像担持面が定着ベルト130に対向し、その反対面(裏面)が加圧ベルト120に対向して定着ニップ部Nで挟持搬送されていく。そして、未定着のトナー画像tが定着ベルト130の熱とニップ圧によりシート面に固着画像として定着される。定着ニップ部Nを通過したシートSは定着ベルト130に表面から分離して定着装置Aのシート出口側から出て排出搬送される。
(2−3)テンション機構とステアリング機構
図2と図3を用いて、定着ベルトユニット100A側のテンション機構とステアリング機構を説明する。また、図2と図4を用いて、加圧ベルトユニット100B側のテンション機構とステアリング機構を説明する。図2は定着ベルトユニット100Aと加圧ベルトユニット100Bの右側の機構部を見た斜視図である。図3の(a)は定着ベルトユニット100Aの左側面図、(b)は右側面図である。図4の(a)は加圧ベルトユニット100Bの左側面図、(b)は右側面図である。
1)定着ベルトユニット100A側のテンション機構とステアリング機構
定着ベルトユニット100Aにおいて、駆動ローラ131は左右の軸部131aL、131aRがそれぞれ定着装置フレームの左右の上側板140L・140R間に軸受部材103L・103Rを介して回転可能に支持されて配設されている。なお、図2においては左側の上側板140Lは省略されている。
左右の上側板140L・140Rの外側にはそれぞれ左右のステアリングロール支持アーム154L・154Rが対称的に配設されている。この左右の支持アーム154L・154Rにはそれぞれベルトテンション方向にスライド移動可能な可動の軸受部材153L・153Rが配設されている。この左右の軸受部材153L・153Rにステアリングロール132の左右の軸部132aL・132aRが回転可能に軸受けされて支持されている。
上記の左右の軸受部材153L・153Rはそれぞれテンションバネ156L・156Rによりベルトテンション方向に所定の押圧力で移動付勢されている。これにより、ステアリングロール132がベルトテンション方向に移動付勢されて定着ベルト130には例えば200Nのテンションが常時掛けられている。
左側の支持アーム154Lは左側の上側板140Lに対して固定して配設されている。右側の支持アーム154Rは駆動ロール131側の端部が右側の上側板140Rに対して軸151で枢支されており、軸151を中心に上下方向に揺動可能である。そして、この右側の支持アーム154Rの軸151側とは反対側の端部外周には扇形ギア152が固定されている。この扇形ギア152にはステッピングモータ155の駆動により回転駆動可能なウォーム157が噛合している。モータ155は右側の上側板140Rに固定して配設されている。
モータ155は制御部20により正逆回転制御される。これに連動してウォーム157と扇形ギア152を介して右側の支持アーム154Rが軸151を中心に上方または下方に回動される。即ち、ステアリングロール132の右側に軸部132aRを支持している右側の軸受部材153Rが上方または下方に移動される。
そのため、ステアリングロール132は、左側の軸部132aLを支持している左側の軸受部材153Lを支点にして右側の軸部132aR側が上方または下方に移動されることで、揺動部材として駆動ロール131に対する相対位置が変化する。これにより、定着ベルト回転時の定着ベルト130の駆動ロール軸線方向(ベルト懸架部材軸線方向)への寄り移動が制御される。
より詳しくは、定着ベルトユニット100Aにおいて定着ベルト130の左側端部(手前側端部)の近傍には、図5のように、定着ベルト130の寄り位置を検知するためのベルト寄りセンサ150が設けられている。制御部20はこのセンサ150によって定着ベルト130の端部位置を検出し、それに応じて、モータ155を所定の回転数回転させ、ステアリングロール132の傾きを図6のように変化させることで、定着ベルト130の片寄り制御を行っている。
2)加圧ベルトユニット100B側のテンション機構とステアリング機構
加圧ベルトユニット100Bにおいて、加圧ローラ121は左右の軸部121aL・121aRがそれぞれ定着装置フレームの左右の下側板104L・104R間に軸受部材105L、105Rを介して回転可能に支持されて配設されている。なお、図2においては左側の下側板104Lは省略されている。
左右の上側板140L・140Rの外側にはそれぞれ左右のステアリングロール支持アーム126L・154Rが対称的に配設されている。この左右の支持アーム126L・126Rにはそれぞれベルトテンション方向にスライド移動可能な可動の軸受部材106L・106Rが配設されている。この左右の軸受部材106L・106Rにステアリングロール122の左右の軸部122aL・122aRが回転可能に軸受けされて支持されている。
上記の左右の軸受部材106L・106Rはそれぞれテンションバネ127L・127Rによりベルトテンション方向に所定の押圧力で移動付勢されている。これにより、ステアリングロール122がベルトテンション方向に移動付勢されて加圧ベルト120には例えば200Nのテンションが常時掛けられている。
左側の支持アーム126Lは左側の下側板104Lに対して固定して配設されている。右側の支持アーム126Rは加圧ロール121側の端部が右側の下側板104Rに対して軸107により枢支されており、軸107を中心に上下方向に揺動可能である。そして、この右側の支持アーム126Rの軸107側とは反対側の端部外周には扇形ギア108が固定されている。この扇形ギア108にはステッピングモータ110の駆動により回転駆動可能なウォーム109と噛合している。モータ110は右側の下側板104Rに固定して配設されている。
モータ110は制御部20により正逆回転制御される。これに連動してウォーム109と扇形ギア108を介して右側の支持アーム126Rが軸107を中心に上方または下方に回動される。即ち、ステアリングロール122の右側に軸部122aRを支持している右側の軸受部材106Rが上方または下方に移動される。
そのため、ステアリングロール122は、左側の軸部121aLを支持している左側の軸受部材106Lを支点にして右側の軸部122aR側が上方または下方に移動されることで、揺動部材として加圧ロール121に対する相対位置が変化する。これにより、加圧ベルト回転時の加圧ベルト120の加圧ロール軸線方向(ベルト懸架部材軸線方向)への寄り移動が制御される。
即ち、加圧ベルトユニット100Bにおいても、加圧ベルト120の右側端部(手前側端部)の近傍に加圧ベルト130の寄り位置を検知するための図5と同様のベルト寄りセンサ(不図示)が設けられている。制御部20はこのセンサによって加圧ベルト120の端部位置を検出し、それに応じて、モータ110を所定の回転数回転させ、ステアリングロール122の傾きを変化させることで、加圧ベルト120の片寄り制御を行っている。
(2−4)除電部材
前述したように定着ベルト130や加圧ベルト120のシート接触面に電位ムラがあるとシートS上のトナーが電位に引き付けられるように移動し、画像にムラができることがある。定着ベルトユニット100Aにおいて、除電部材170は定着ベルト130のシート接触面を除電して電位のムラを無くすために配設されている。また、加圧ベルトユニット100Bにおいて、除電部材164は加圧ベルト120のシート接触面を除電して電位のムラを無くすために配設されている。
本実施例においては、除電部材170・164としてそれぞれ定着ベルト130と加圧ベルト120に近接する非接触の除電針(除電針アレイ)を用いている。非接触の除電部材170・164は除電効果にムラが出来ないように除電対象である定着ベルト130や加圧ベルト120との所定のギャップg(図1)を保障できるように配設することが必要である。
定着ベルト130や加圧ベルト120の寄り移動を制御する装置においては定着ベルト130や加圧ベルト120のベルトの軌跡はステアリングロール132や122の位置変化に合わせて変化する。この際、ニップ部Nを形成するベルト部分と駆動ロール131や加圧ロール121と接しているベルト部分ではベルト軌跡は変化しない。
図7は加圧ベルトユニット100Bについての説明図であり、破線で示した領域の加圧ベルト部分が、ステアリングロール122の位置変化に拘わらずベルト軌跡が変化しないベルト部分である。このため、ベルトの温度を検知するサーミスタ(不図示)や、分離ガイド(不図示)は加圧ロール121又は駆動ロール131と位置関係を保てるように配置する
また、ステアリングロール132と共に動く部材からステアリングロール132と対向してベルトを張架しているロールを見た場合のベルト軌跡は、対向してベルトを張架しているロールとの間で殆ど変化しない。ニップを形成している部材とベルトが接している部分ではベルト軌跡が変化する。図8は加圧ベルトユニット100Bについての説明図であり、a、bようにベルト軌跡が変化する。
また、除電部材170や164は対向位置にロールや、金属物が配置されていない場所に設置されることが望ましい。
本実施例においては、除電部材170・164は揺動部材としてのステアリングロール132・122に保持されていてステアリングロール132・122と一体に動くことを特徴としている。これにより、定着ニップ部付近の限られたスペースを使わずにベルト130・120と除電部材170・164の所定のギャップgを確保できる。また、除電部材170・164の対向側にロールや合板や金属製の機械部分が無い状態で除電を可能とする。かくして、スペースを有効に使い且つ、効果的な除電を可能とする。
1)定着ベルトユニット100Aの除電部材配設構成
図9の(a)は定着ベルトユニット100Aの除電部材配設構成を示した斜視図、(b)はその左側面図、(c)は右側面図である。
定着ベルトユニット100Aの左右側にはそれぞれ除電部材170を保持させるための左支持部材165Lと右支持部材165Rが対称的に配設されている。左右の支持部材165L・165Rはそれぞれ駆動ロール131とステアリングロール132との軸間に渡る横長の板状部材である。
左支持部材165Lのステアリングロール132側の端部には丸穴165aLが設けられていてステアリングロール132の左側の軸部132aLに外嵌している。左支持部材165Lの駆動ロール131側の端部にはフォーク部(二股部:長穴でもよい)165bLが設けられていて駆動ロール131の左側の軸部131aLに外嵌している。
即ち、左支持部材165Lは駆動ロール131とステアリングロール132の左側の軸部131aL・132aL間に揺動可能に支持させて配設されている。左支持部材165Lのステアリングロール132寄りの位置において上向きアーム部165cLが設けられていている。
右支持部材165Rのステアリングロール132側の端部には丸穴165aRが設けられていてステアリングロール132の右側の軸部132aRに外嵌している。右支持部材165Rの駆動ロール131側の端部にはフォーク部(二股部:長穴でもよい)165bRが設けられていて駆動ロール131の右側の軸部131aRに外嵌している。
即ち、右支持部材165Rは駆動ロール131とステアリングロール132の右側の軸部131aR・132aR間に揺動可能に支持させて配設されている。右支持部材165Rのステアリングロール132寄りの位置において上向きアーム部165cRが設けられていている。
そして、左支持部材165Lの上向きアーム部165cLと右支持部材165Rの上向きアーム部165cRとの間に定着ベルト130の幅方向に長い除電部材(除電針アレイ)170を保持させて配設してある。除電部材170はステアリングロール132に平行に配設され、長手に沿って定着ベルト130に対して所定のギャップg(図1)を存して非接触に対向させてある。除電部材170はステアリングロール132と平行に移動し、ステアリングロール132からの距離が20mm以内の位置に配置されている。除電部材170は定着ベルト130の内側に対向部材の無い箇所に配置されている。
左支持部材165Lの上向きアーム部165cLと右支持部材165Rの上向きアーム部165cRとを一連に連結する繋ぎ部を具備させ、その繋ぎ部に除電部材170を取り付けて保持させる構成にすることもできる。
上記の構成により、定着ベルトユニット100Aにおいて除電部材170は揺動部材であるステアリングロール132に保持されていてステアリングロール132と一体に動く。従って、定着ニップ部N付近の限られたスペースを使わずに定着ベルト130と除電部材170の所定のギャップgを確保できる。除電部材170の対向側にロールや合板や金属製の機械部分が無い状態で除電を可能とする。かくして、スペースを有効に使い且つ、効果的な除電を可能とする。
2)加圧ベルトユニット100Bの除電部材配設構成
図10の(a)は加圧ベルトユニット100Bの除電部材配設構成を示した斜視図、(b)はその左側面図、(c)は右側面図である。
加圧ベルトユニット100Bの左右側にはそれぞれ除電部材164を保持させるための左支持部材166Lと右支持部材166Rが対称的に配設されている。左右の支持部材166L・166Rはそれぞれ加圧ロール121とステアリングロール122との軸間に渡る横長の板状部材である。
左支持部材166Lのステアリングロール122側の端部には丸穴166aLが設けられていてステアリングロール122の左側の軸部122aLに外嵌している。左支持部材166Lの加圧ロール121側の端部にはフォーク部(二股部:長穴でもよい)166bLが設けられていて加圧ロール121の左側の軸部121aLに外嵌している。
即ち、左支持部材166Lは加圧ロール121とステアリングロール122の左側の軸部121aL・122aL間に揺動可能に支持させて配設されている。左支持部材166Lのステアリングロール122寄りの位置において下向きアーム部166cLが設けられていている。
右支持部材166Rのステアリングロール122側の端部には丸穴166aRが設けられていてステアリングロール122の右側の軸部122aRに外嵌している。右支持部材166Rの加圧ロール121側の端部にはフォーク部(二股部:長穴でもよい)166bRが設けられていて加圧ロール121の右側の軸部121aRに外嵌している。
即ち、右支持部材166Rは加圧ロール121とステアリングロール122の右側の軸部121aR・122aR間に揺動可能に支持させて配設されている。右支持部材166Rのステアリングロール122寄りの位置において下向きアーム部166cRが設けられていている。
そして、左支持部材166Lの下向きアーム部166cLと右支持部材166Rの下向きアーム部166cRとの間に加圧ベルト120の幅方向に長い除電部材(除電針アレイ)164を保持させて配設してある。除電部材164はステアリングロール122に平行に配設され、長手に沿って加圧ベルト120に対して所定のギャップg(図1)を存して非接触に対向させてある。除電部材164はステアリングロール122と平行に移動し、ステアリングロール122からの距離が20mm以内の位置に配置されている。除電部材164は加圧ベルト120の内側に対向部材の無い箇所に配置されている。
左支持部材166Lの下向きアーム部166cLと右支持部材166Rの下向きアーム部166cRとを一連に連結する繋ぎ部を具備させ、その繋ぎ部に除電部材164を取り付けて保持させる構成にすることもできる。
上記の構成により、加圧ベルトユニット100Bにおいて除電部材164は揺動部材であるステアリングロール122に保持されていてステアリングロール122と一体に動く。従って、定着ニップ部N付近の限られたスペースを使わずに加圧ベルト120と除電部材164の所定のギャップgを確保できる。除電部材164の対向側にロールや合板や金属製の機械部分が無い状態で除電を可能とする。かくして、スペースを有効に使い且つ、効果的な除電を可能とする。
[参考例]
図11は本参考例での除電部材保持機構を示す図(加圧ベルトユニット側)である。以下、便宜上、加圧ベルトユニット100Bを例にして説明する。以下の説明は定着ベルトユニット100Aについても同様である。なお、図11では詳しい機構は省略しているが除電部材保持部が回転しないようにするために除電部材保持部にはベルトにふれている部分がある。図16のように、除電部材保持部材166は、除電部材保持部材166または除電部材保持部材に保持される他の部材がベルト120(130)と接することでベルトとの位置を保つことが出来る。
ステアリングロール122に平行に除電部材164を配置する場合、ステアリングロール122は寄り制御時に図13のように動作する。そのために、対向して加圧ベルト120を張架している加圧ロール121とステアリングロール122は図12のように角度を持ち、各ロール121・122に平行な面に対し加圧ベルト120はねじれた位置関係をとる。
ここで、ステアリングロール122と対向して加圧ベルト120を張架している加圧ロール122との角度をθとする。加圧ベルト120の幅(軸方向長さ)をL1とする。ステアリングロール122から除電部材164までの長さをL2とする。ステアリングロール122と、ステアリングロール121と対向して加圧ベルト120を張架している加圧ロール121との距離をL3とする。
寄り制御によってステアリングロール122と、ステアリングロール122と対向して加圧ベルト120を張架している加圧ロール121との位相差(図13)はL1sin(θ/2)となる。ここで、模式図14より、寄り制御によって加圧ベルト120がねじれることでの除電部材164と加圧ベルト120のギャップ変化を考えると、(L2/L3)×L1sin(θ/2)と表せる。
たとえば寄り制御で動くθを0.8[deg]、除電部材164の確保したいギャップgを±0.25mmとする。実施例ではベルト幅380mmなので、各値を入れて計算するとL2/L3は約0.19となる。
仮に、ステアリングロール122と、ステアリングロール122と対向して加圧ベルト120を張架している加圧ロール121との距離L3が50mmだと、除電部材164はステアリングロール122から9.4mm離れた位置までに配置する必要がある。
ここで、除電対象の加圧ベルト120は500〜1000Vの電位を持つので、除電部材164のギャップgは±0.5程度を確保することが望ましい。このことから除電部材164の適正位置を考え、ステアリングロール122から20mm程度離れた位置までに配置する。
[その他の事項]
1)実施例の定着装置(画像加熱装置)においては、定着ニップ部Nを形成する定着側のニップ形成部材と加圧側のニップ形成部材を共にベルトを用いたけれども、定着側または加圧側の一方のニップ形成部材をローラにした装置形態にすることもできる。
また、定着側のニップ形成部材にベルトを用い、加圧側のニップ形成部材として定着側のベルトや記録材との当接面である表面の摩擦係数が小さいパッドや板状部材などの非回転部材を用いた装置形態にすることもできる。
2)定着側の加熱手段および加圧側も加熱する場合の加熱手段は電磁誘導加熱に限られない。ハロゲンヒータなどの他の内部または外部加熱手段を用いることもできる。
3)本発明の画像加熱装置は、実施例のような定着装置、即ち、記録材に形成された未定着の画像を固着画像として定着する画像定着装置としての使用に限られない。記録材に形成された固着画像(定着済み画像又は反定着画像)の光沢度などの表面性を改質する画像加熱装置としても有効である。
4)画像形成装置の画像形成部は電子写真方式に限られない。静電記録方式や磁気記録方式の画像形成部であってもよい。また、転写方式に限られず、記録材に対して直接方式で未定着画像を形成する構成のものであってもよい。
S・・記録材、t・・画像、N・・ニップ部、130・・定着ベルト、120・・加圧ベルト、131・・駆動ローラ、132・・ステアリングロール、121・・加圧ロール、122・・ステアリングロール、170・・除電部材、164・・除電部材、1・・画像加熱装置166・・除電保持部材

Claims (3)

  1. 画像を担持した記録材をニップ部にて挟持搬送して加熱加圧するための回転可能な無端状のベルトと、前記ベルトを懸架する複数のベルト懸架部材と、前記ベルトに近接する非接触の除電部材と、を有し、前記複数のベルト懸架部材の1つを揺動部材として他のベルト懸架部材に対する相対位置を変化させることで、ベルト回転時の前記ベルトのベルト懸架部材軸線方向への寄り移動を制御する画像加熱装置であって、
    前記揺動部材の一端側の軸部と前記他のベルト懸架部材のうちの1つのベルト懸架部材の一端側の軸部との間に揺動可能に支持させて配設されている一方側の支持部材と、
    前記揺動部材の他端側の軸部と前記他のベルト懸架部材のうちの1つのベルト懸架部材の他端側の軸部との間に揺動可能に支持させて配設されている他方側の支持部材と、を有し、
    前記除電部材は前記一方側の支持部材と前記他方側の支持部材との間に保持されていて前記揺動部材と一体に動くことを特徴とする画像加熱装置。
  2. 前記揺動部材は前記ベルトにテンションをかけるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の画像加熱装置。
  3. 前記除電部材は前記ベルトの内側に対向部材の無い箇所に配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載の画像加熱装置。
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