JP5386218B2 - 定着装置及びこれを搭載した画像形成装置 - Google Patents
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Description
第1の先行技術(特許文献2)は、磁性部材を複数に分割して通紙幅方向に並べておき、通紙する用紙サイズ(通紙幅)に合わせて、磁性部材の一部を励磁コイルに対して離接させるものである。この場合、非通紙域では磁性部材を励磁コイルから離隔させることで発熱効率が下がり、最小通紙幅の用紙に対応する領域よりも発熱量が小さくなると考えられる。
また、磁気遮蔽手段は、可動コアを磁界の通過方向に対して交差した軸線周りに回転させることで遮蔽部材を移動させることができる。すなわち、本発明では、可動コアを回転させるだけで遮蔽部材を遮蔽位置や退避位置へ自在に移動させることができる。このため遮蔽部材を移動させる機構が簡素化され、この点も省スペース化に更に寄与する。
第2の発明によれば、第1の発明の作用に加えてさらに、環状部は、その端部分が軸線方向からみて重なり合っており、他の環状部や直線部と相俟って磁気を遮蔽するリング形状になる。一方、当該重なり合う部分には、電気的絶縁部材が介在されているため、環状部の端部分は互いに確実に絶縁可能になる。
第3の発明によれば、第2の発明の作用に加えてさらに、環状部、他の環状部及び直線部からなる遮蔽部材が1枚の板状に形成されていれば、可動コアの外面に沿って湾曲させれば済むことから、例えば分割された各リング形状をそれぞれ連結して構成させる場合に比して、製造が容易になる。
第4の発明によれば、第1から第3の発明の作用に加えてさらに、用紙サイズに合わせて磁気遮蔽手段により可動コアを回転させ、遮蔽部材を移動させて遮蔽位置と退避位置とに切り替えれば、最小通紙域の外側を加熱する必要がない場合に加熱部材等の過昇温を防止することができる。
第5の発明によれば、第1から第4の発明の作用に加えてさらに、遮蔽部材が銅を材料として構成されていれば、銅は電気抵抗が小さく、透磁率が低いため、これを遮蔽部材に用いることで良好な磁気遮蔽効果を発揮することができる。
第6の発明によれば、第1から第4の発明の作用に加えてさらに、遮蔽部材の厚みが0.5mm〜3mmの範囲内である非磁性金属で構成されていれば、遮蔽部材の固有抵抗を充分に小さくすることで良好な導電性を確保し、充分な磁気遮蔽効果を得ることができるし、遮蔽部材の軽量化を図ることができる。遮蔽部材は、自己のジュール発熱を抑制して効率よく磁気を遮蔽するため、なるべく部材の固有抵抗(電気抵抗)を小さくする必要があるからである。
第7の発明によれば、第1から第6の発明の作用に加えてさらに、外包IH方式を採用している。すなわち、コイルが加熱部材の外面に沿って配置されており、かつ、コイルの中心を挟んで両側に固定コアが分割して配置されている。そして可動コアは、両側の固定コアを経てコイルの中心に磁路が合流する位置に設けられている構成である。この場合、可動コアが磁路の中心に位置することになるため、1つの可動コアで効率的に磁気の遮蔽や通過を切り替えることができる。
第8の発明によれば、第1から第6の発明の作用に加えてさらに、この場合も同様に、遮蔽部材を加熱部材の内側で遮蔽位置と退避位置とに移動させることにより、磁気の遮蔽効果を発揮させ、また遮蔽を行わない場合は良好なウォームアップ環境を実現することができる。
第9の発明によれば、第1から第8の発明の作用に加えてさらに、非通紙域における磁気遮蔽効果の大幅な向上が図られているので、良好なトナー画像が形成される結果、画像形成装置の信頼性が向上する。
図1は、一実施形態の画像形成装置1の構成を示した概略図である。画像形成装置1は、例えば外部から入力された画像情報に基づいて印刷用紙等の印刷媒体の表面にトナー画像を転写して印刷を行うプリンタ、複写機、ファクシミリ装置、それらの機能を併せ持つ複合機等としての形態をとることができる。
装置本体2内において、その下部には、用紙を収納する給紙カセット5が配設されている。また、装置本体2内の中央部には、手差しの用紙を供給するスタックトレイ6が配設されている。そして、装置本体2の上部には画像形成部7が設けられており、この画像形成部7は、装置外部から送信される文字や絵柄などの画像データに基づいて用紙に画像を形成する。
第1の搬送路9と第2の搬送路10とはレジストローラ22の手前で合流しおり、レジストローラ22に供給された用紙はここで一旦待機し、スキュー調整とタイミング調整を行った後、二次転写部23に向けて送出される。送出された用紙には、二次転写部23で中間転写ベルト40上のフルカラーのトナー画像が用紙に二次転写される。この後、定着ユニット14でトナー画像が定着された用紙は、必要に応じて第4の搬送路12で反転され、最初とは反対側の面にも二次転写部23でフルカラーのトナー画像が二次転写される。そして、反対面のトナー画像が定着ユニット14で定着された後、第3の搬送路11を通って排出ローラ24により排出トレイ3に排出される。
各画像形成ユニット26〜29は、感光体ドラム32と、感光体ドラム32の周面に対向して配設された帯電部33と、帯電部33の下流側であって感光体ドラム32の周面上の特定位置にレーザビームを照射するレーザ走査ユニット34と、レーザ走査ユニット34からのレーザビーム照射位置の下流側であって感光体ドラム32の周面に対向して配設された現像部35と、現像部35の下流側であって感光体ドラム32の周面に対向して配設されたクリーニング部36とを備えている。
中間転写部30は、画像形成ユニット26の近傍位置に配設された後ローラ38と、画像形成ユニット29の近傍位置に配設された前ローラ39と、後ローラ38と前ローラ39とに跨って配設された中間転写ベルト40と、各画像形成ユニット26〜29の感光体ドラム32における現像部35の下流側の位置に中間転写ベルト40を介して圧接可能に配設された4つの転写ローラ41とを備えている。
第1の搬送路9や第2の搬送路10は、給紙カセット5やスタックトレイ6から繰り出されてきた用紙を中間転写部30側に搬送するものであり、装置本体2内で所定の位置に配設された複数の搬送ローラ43と、中間転写部30の手前に配設され、画像形成部7における画像形成動作と給紙動作とのタイミングを取るためのレジストローラ22とを備えている。
〔定着ユニットの詳細〕
次に、本実施形態の画像形成装置1に適用された定着ユニット14の詳細について説明する。
上記のように加圧ローラ44が金属製であるのに対し、定着ローラ45が表層にシリコンスポンジの弾性層を有することから、加熱ベルト48と定着ローラ45との間にはフラットニップが形成されている。なお、加圧ローラ44の内側には、ハロゲンヒータ44aが設けられている。加熱ベルト48は基材が強磁性材料(例えば、Ni)であり、その表層に薄膜の弾性層(例えば、シリコンゴム)が形成され、その外面には離型層(例えば、PFA)が形成されている。ヒートローラ46は芯金が磁性金属(例えば、Fe)であり、その表面には離型層(例えば、PFA)が形成されている。
図2の例では、ヒートローラ46及び加熱ベルト48の円弧状の部分で誘導加熱を行うため、誘導加熱コイル(コイル)52は円弧状の外面に沿う仮想的な円弧面上に配置されている。実際には、ヒートローラ46及び加熱ベルト48の外側に例えばPPS、PET、LCP等の耐熱性樹脂製のボビン(図示していない)が配置されており、このボビン上に誘導加熱コイル52が巻線状に配置される構成である。なお、当該ボビンに対するコイル52の固定は、例えばシリコン系接着剤を用いて行う。
図2でみてセンタコア58は中央に位置し、その両側で対をなすように上記のアーチコア54及びサイドコア56が配置されている。このうち両側のアーチコア54は、互いに対称をなす断面アーチ形に成形されたフェライト製コアであり、それぞれ全長は誘導加熱コイル52の巻線域よりも長い。また、両側のサイドコア56は、ブロック形状に成形されたフェライト製のコアである。両側のサイドコア56は各アーチコア54の一端(図2では下端)に連結して設けられており、これらサイドコア56は誘導加熱コイル52の巻線域の外側を覆っている。アーチコア54及びサイドコア56は、例えばヒートローラ46の長手方向に間隔をおいて複数箇所に配置されている。コア54,56の配置は、例えば誘導加熱コイル52の磁束密度(磁界強度)分布に合わせて決定されている。
再び図2に戻り、このセンタコア58は、例えば断面円筒形状をなすフェライト製コアである。センタコア58はヒートローラ46と略同様に、用紙の最大通紙幅13インチ(例えば340mm程度)に対応するだけの長さを有している。なお、当該用紙を用いる場合には20kHz以上の交番電流(交番周波数は例えば30kHz)を使用し、可聴域を避ける。さらに、図2には示されていないが、センタコア58は上記回転機構64に連結されており、この回転機構64により長手方向の軸線回りに回転可能となっている。
また、センタコア58には、その外面に沿って遮蔽部材60が取り付けられている。遮蔽部材60は薄板の周縁部だけを残して内側を打ち抜いたリング形状をなしており、全体的に円弧状に湾曲して形成されている。なお、遮蔽部材60は例えば図示のようにセンタコア58の肉厚部分に埋め込んだ状態に設置されていてもよいし、センタコア58の外面に貼り付けた状態で設置されていていてもよい。遮蔽部材60の貼り付けは、例えばシリコン系接着剤を用いて行うことができる。
図3は、遮蔽部材60の基本構成を示す斜視図である(センタコア58は図示されていない)。この遮蔽部材60は、全体としてリールのような形状をなしている。すなわち、この遮蔽部材60が長手方向でみて両端位置に一対の環状部60B及び他の環状部60Aを有しており、これらの間を3本の直線部60aで連結した構造である。直線部60aは、環状部60B及び他の環状部60Aの周方向に間隔をおいて配置され、また、他の環状部60Aはセンタコア58の一端部(最小通紙域の外側であって非通紙域の端部分)に、環状部60Bは、非通紙域と通紙域の境界部分にそれぞれ設けられる。また、図示されていないセンタコア58の他端部にも同じく遮蔽部材60が配置されている。
〔磁気遮蔽効果の原理〕
図4は、遮蔽部材60による磁気遮蔽効果の原理を説明するための概念図である。なお、図4の遮蔽部材60は、1つのリング部分について単なるワイヤモデルとして簡略化されている。
〔基本構成の動作〕
図6は、センタコア58の回転に伴う基本構成の遮蔽部材60を用いた動作例を示す図である。
図7は、遮蔽部材60の構造例(1)を示す平面図であり(センタコア58は図示されていない)、図8(a)〜(d)はそれぞれ図7のa−a断面、b−b断面、c−c断面、d−d断面に相当する。そして、この構造例(1)の遮蔽部材60は、基本構成をさらに発展させた形態である。すなわち、構造例(1)では遮蔽部材60がその長手方向でみて一端位置に穴あき形状の環状部(上述した他の環状部)60Aや、長手方向に間隔をおいて同形状の環状部60Bを有する他、この環状部60Bに続いて、長手方向に間隔をおいて約3分の2円で穴あき形状の円弧部60Cを有し、他端位置には約3分の1円で穴あき形状の円弧部60Dを有している。
そして、各環状部60A,60B、円弧部60C,60Dの断面は、図8に示される如く、まず、中小サイズP3に対応した円弧部60Cは同図でみて上側の端部60vと右側の端部60wとが離間し、最小サイズP4に対応した円弧部60Dもまた、同図でみて左側の端部60xと右側の端部60yとが離間している(同図(c),(d))。
しかし、本実施例の環状部60Bは、中サイズP2でみた非通紙域(中サイズP2の外側)と通紙域(中サイズP2の内側)との境界部分に配置されるが、この図8、つまり、回転軸線方向からみて軸線方向からみて上記周方向の一部分が電気的に絶縁されている。
なお、この絶縁フィルムの他、PFAの絶縁チューブやカプトンフィルム等で上端部60sの下面や下端部60tの上面を被覆してもよいし、また、上端部60sと下端部60tとの間に例えば0.5〜1mm程度の間隙を設けてもよく、この場合には、エナメル被覆やポリアミドイミドのコーティングを施すことが好ましい。遮蔽部材60は、その自己発熱のみならず、コイル52による発熱や、加熱ベルト48等からの輻射熱の影響を受けるからである。
次に、図10は、構造例(1)の遮蔽部材60をセンタコア58に取り付けた状態を示す図である。図10(A)はセンタコア58の平面図及び側面図に相当し、図10(B),(C),(D)はそれぞれ図中のB−B断面、C−C断面、D−D断面に相当する。なお、遮蔽部材60は全体としてセンタコア58にインサート成形された状態となっているが、環状部60A,60B、円弧部60C,60Dはセンタコア58の外面から僅かに周面を露出させている。また、この図10以降では都合上、上端部60sや下端部60t、及び絶縁フィルム60uなどの図示を省略して説明する。
図10(C):円弧部60Cは、上記のように約3分の2円の穴あき形状である。円弧部60Cの欠けた部分にはセンタコア58のフェライト材料が充填されている。
〔構造例(1)の動作例〕
次に、構造例(1)の遮蔽部材60を適用した場合の動作例について説明する。図11から図16は、構造例(1)の遮蔽部材60を用いた6通りの動作例を順番に示す斜視図である。各図中に太線で示される矢印は、発生する誘導電流又は通過する磁界を示している。以下、それぞれについて説明する。
まず、図11は、遮蔽部材60により全面遮蔽を行った場合の動作例を示す斜視図である。各動作例においては、遮蔽部材60に対して上方から下方へ貫通する方向に磁界が発生することを想定している。また以下の説明では、図11に示す全面遮蔽の状態を0°とし、そこからの回転角で遮蔽部材60の変位量を表すものとする。
図12は、図11の状態から時計回り方向に遮蔽部材60を60°回転させたときの動作例を示す斜視図である。この場合、直線部60aがコイル52の中心線上に位置するので(図6(A)の状態)、遮蔽部材60は退避位置となり、磁気の遮蔽効果が発生しない。
図13は、図11の状態から時計回り方向に遮蔽部材60を120°回転させたときの動作例を示す斜視図である。この場合、他の環状部60Aと円弧部60Cとの間に形成される1つのリング部分で磁気遮蔽効果を発揮させることができる。この動作例では、例えば中小サイズP3に対応して加熱ベルト48やヒートローラ46の過熱を防止することができる。
〔遮蔽なし(180°)〕
図14は、図11の状態から時計回り方向に遮蔽部材60を180°回転させたときの動作例を示す斜視図である。この場合、図12と同様に直線部60aがコイル52の中心線上に位置するので(図6(A)の状態)、遮蔽部材60は退避位置となり、磁気の遮蔽効果が発生しない。
図15は、図11の状態から時計回り方向に遮蔽部材60を240°回転させたときの動作例を示す斜視図である。この場合、他の環状部60Aと環状部60Bとの間に形成される1つのリング部分で磁気遮蔽効果を発揮させることができる。この動作例では、例えば中サイズP2に対応して加熱ベルト48やヒートローラ46の過熱を防止することができる。
〔遮蔽なし(300°)〕
図16は、図11の状態から時計回り方向に遮蔽部材60を300°回転させたときの動作例を示す斜視図である。この場合、図12,図14と同様に直線部60aがコイル52の中心線上に位置するので(図6(A)の状態)、遮蔽部材60は退避位置となり、磁気の遮蔽効果が発生しない。なお、遮蔽なし(60°),(180°),(300°)の場合、最大サイズP1に対応して加熱ベルト48やヒートローラ46を誘導加熱することができる。
図17は、定着ユニット14の他の構造例を示す図である。この構造例では、上記の加熱ベルトを用いずに定着ローラ45と加圧ローラ44とでトナー画像を定着する。定着ローラ45の外周には、例えば上記の加熱ベルトと同様の磁性体が巻かれており、誘導加熱コイル52によって磁性体を誘導加熱する構成である。この場合、サーミスタ62は定着ローラ45の外側で、磁性体層に対向する位置に設けられる。なお、その他については上記と同様であり、センタコア58を回転させて遮蔽部材60を遮蔽位置と退避位置にそれぞれ移動させることができる。
このような構造例において、図18に示されているように遮蔽部材60のリング部分を中間コア55に対向する位置(遮蔽位置)に切り替えると磁気が遮蔽され、通紙域の外側で過昇温が抑制される。一方、遮蔽部材60のリング内を磁気が貫通しない状態が退避位置となり、この場合は磁気の遮蔽効果が働かずに最大通紙域で加熱ベルト48が誘導加熱される。
以上のように、本実施例によれば、コイル52で発生させた磁界により加熱ベルト48を誘導加熱してトナー画像の加熱溶融を行うため、コイル52を例えば加熱ベルト48の外側に配置して外包IH方式を採用した場合、ベルト48の内側には特段の部材を設ける必要がない。また、アーチコア54、サイドコア56は、コイル52の発生させる磁界を導く磁路を形成するためにコイル52の周囲に配置されており、センタコア58もコア54,56とベルト48との間に設けられているだけであり、さらに、磁気の遮蔽を行う遮蔽部材60がセンタコア58を内包しているので、遮蔽部材60をコア58と別の位置に配置する必要がなく、その分、全体として占めるスペースが不用意に大型化することはない。
さらにまた、用紙サイズに合わせて制御部83によりセンタコア58を回転させ、遮蔽部材60を移動させて遮蔽位置と退避位置とに切り替えれば、最小通紙域の外側を加熱する必要がない場合に加熱ベルト48等の過昇温を防止することができる。
さらに、遮蔽部材60の厚みが0.5mm〜3mmの範囲内である非磁性金属で構成されていれば、遮蔽部材60の固有抵抗を充分に小さくすることで良好な導電性を確保し、充分な磁気遮蔽効果を得ることができるし、遮蔽部材60の軽量化を図ることができる。遮蔽部材60は、自己のジュール発熱を抑制して効率よく磁気を遮蔽するため、なるべく部材の固有抵抗(電気抵抗)を小さくする必要があるからである。
本発明は上述した実施形態に制約されることなく、種々に変形して実施可能である。例えば、センタコア58の断面形状は円筒に限らず、円柱や多角形状であってもよい。また、遮蔽部材60の平面視での形状は台形に限らず、三角形状であってもよい。
そして、これらいずれの場合にも上記と同様に、磁気遮蔽を要する領域での完全な磁気遮蔽を行えるとの効果を奏する。
7 画像形成部
14 定着ユニット(定着装置)
44 加圧ローラ(加圧部材)
48 加熱ベルト(加熱部材)
50 IHコイルユニット
52 誘導加熱コイル(コイル)
54 アーチコア(固定コア)
56 サイドコア(固定コア)
58 センタコア(可動コア)
60 遮蔽部材
60A 他の環状部
60B 環状部
60a 直線部
60u 絶縁フィルム(電気的絶縁部材)
83 制御部(磁気遮蔽手段)
Claims (10)
- 画像形成部でトナー画像が転写された用紙を加熱部材と加圧部材との間に挟み込んで搬送し、この搬送過程で、少なくとも前記加熱部材からの熱によりトナー画像を用紙に定着させる定着装置であって、
前記加熱部材を誘導加熱するための磁界を発生させるコイルと、
前記コイルの周囲にて磁路を形成するべく磁性材料で構成された固定コアと、
前記コイルの周囲にて前記固定コアとともに磁路を形成するべく磁性材料で構成された可動コアと、
前記可動コアの外面に沿って円弧状に湾曲して設けられ、前記コイルの発生させる磁界内で磁気を遮蔽するリング形状の非磁性金属で構成された遮蔽部材と、
前記可動コアを磁界の通過方向に対して交差した軸線周りに回転させて前記遮蔽部材を移動可能に構成されており、前記遮蔽部材による磁気の遮蔽時にはそのリング内を一方向の磁界が貫通する遮蔽位置に移動させ、磁気を遮蔽しない退避時にはリング内を双方向の磁界が貫通する退避位置に移動させる磁気遮蔽手段とを具備し、
前記遮蔽部材は、その磁気遮蔽を要する領域と磁気遮蔽を要しない域との境界部分に設けられるとともに、その周方向に閉じた形状で構成される一方、前記軸線方向からみてこの周方向の一部分が電気的に絶縁された環状部を備えていることを特徴とする定着装置。 - 請求項1に記載の定着装置であって、
前記遮蔽部材は、前記境界部分の環状部と、前記磁気遮蔽を要する領域のうち該環状部を挟んで前記磁気遮蔽を要しない域とは反対側に設けられた他の環状部と、これら環状部及び他の環状部の間を連結し、前記環状部の周方向に間隔をおいて配置された直線部とを有して前記リング形状が構成されており、
前記境界部分の環状部は、電気的絶縁部材を介在させることにより、前記軸線方向からみて重なり合っていることを特徴とする定着装置。 - 請求項2に記載の定着装置であって、
前記遮蔽部材は、1枚の板状からなる前記環状部、前記他の環状部及び前記直線部を有することを特徴とする定着装置。 - 請求項1から3のいずれか一項に記載の定着装置であって、
前記加熱部材は、
前記定着ユニットにより搬送される用紙の最大通紙域にわたって前記コイルにより誘導加熱されるものであり、
前記可動コアは、
前記加熱部材の幅方向でみた全域で磁路を形成するべく前記軸線方向に延びており、
前記遮蔽部材は、
前記可動コアの前記軸線方向でみて、前記定着ユニットにより搬送される用紙の最小通紙域の外側に設けられていることを特徴とする定着装置。 - 請求項1から4のいずれか一項に記載の定着装置であって、
前記遮蔽部材は、銅を材料として構成されていることを特徴とする定着装置。 - 請求項1から4のいずれか一項に記載の定着装置であって、
前記遮蔽部材は、その厚みが0.5mm〜3mmの範囲内である非磁性金属で構成されていることを特徴とする定着装置。 - 請求項1から6のいずれか一項に記載の定着装置であって、
前記可動コアは、前記コイルによる磁界の発生方向でみて前記固定コアと前記加熱部材との間に設けられていることを特徴とする定着装置。 - 請求項1から7のいずれか一項に記載の定着装置であって、
前記コイルが前記加熱部材の外面に沿って配置されており、かつ、前記コイルの中心を挟んで両側に前記固定コアが分割して配置されており、
前記可動コアは、その外側に前記遮蔽部材を配置するとともに、前記両側の固定コアを経て前記コイルの中心に磁路が合流する位置に設けられていることを特徴とする定着装置。 - 請求項1から6のいずれか一項に記載の定着装置であって、
前記コイルが前記加熱部材を外包するべく外側に配置された構成であり、かつ、前記遮蔽部材が前記加熱部材の内側に配置されていることを特徴とする定着装置。 - 請求項1から9のいずれか一項に記載の定着装置を搭載したことを特徴とする画像形成装置。
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