JP5232743B2 - 定着ユニット及び定着ユニットが組み込まれた画像形成装置 - Google Patents

定着ユニット及び定着ユニットが組み込まれた画像形成装置 Download PDF

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Description

本発明は、トナー像をシートに定着させる定着ユニット及び定着ユニットが組み込まれた画像形成装置に関する。
電磁誘導加熱は、急速な加熱及び高効率な加熱を生じさせることができる。したがって、様々な装置で、電磁誘導加熱が利用されている。特許文献1は、電磁誘導加熱を利用する装置の一例として、画像形成装置に組み込まれる定着装置を開示する。
電磁誘導加熱を利用する装置において、磁束を通過させる磁性体と電磁誘導加熱される被加熱物との間の距離は、非常に重要なパラメータである。例えば、特許文献1において言及されるように、電磁誘導加熱を利用する定着装置の場合、磁性体と被加熱物間の距離のばらつきは、被加熱物の温度斑を生じさせ、シート上に定着されるトナー画像の質を悪化させる。特許文献1に開示される定着装置は、シャフトを被覆する磁性筒を備え、ロール内部に配される磁性筒とロールの回転中心軸を一致させ、磁性体とロール間の距離を一定に保っている。特許文献1の定着装置の構造において、シャフトの撓みを最小限化するため、金属製のシャフトが用いられることが好ましいと考えられる。
国際公開公報WO2006/054658
電磁誘導加熱をする間、コイルには電流が流される。特許文献1に開示される定着装置では、シャフトとコイルとが十分に離間しているので、シャフトへの通電は生じないが、回転磁性体をコイルに近接させる構造において、導電性を有する金属性のシャフトを用いる場合には、シャフトとコイルとの間の電気的接触は確実に回避される必要がある。
本発明は、上記の問題を解決するためになされたものであり、シャフトとコイルとの間の電気的接触を確実に回避する構造を備える定着ユニット及びこの定着ユニットが組み込まれた画像形成装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成する本発明の一局面に係る定着ユニットは、一の回転中心軸を有する被加熱物と、該被加熱物に圧接される加圧体との間を通過するシートに、トナー像を定着させる定着ユニットであって、前記被加熱物を誘導加熱する磁界を発生させるコイルにより形成される環状のコイル面と、該コイル面の内縁により輪郭を定められる開口領域から立設される立ち壁と、前記開口領域に沿って配されるとともに前記被加熱物に近接して配設されるセンタコアと、前記立ち壁に形成された開口部に挿通される非導電性キャップと、を備え、前記センタコアは、導電性シャフトと、該導電性シャフトを部分的に被覆する磁性筒とを含み、前記非導電性キャップは、前記導電性シャフトを部分的に被覆し、前記コイルと前記導電性シャフトの間を電気的に絶縁することを特徴とする(請求項1)。
上記構成によれば、被加熱物からの熱エネルギと加圧体からの圧力エネルギによりトナー像がシートに定着される。コイルを通過する電流により生じた磁界は、環状のコイル面内に形成される開口領域に配されるとともに、磁性筒を含むセンタコアを通じ、被加熱物へ達し、非加熱物を誘導加熱する。センタコアは、導電性シャフトを含み、導電性シャフトによって、センタコアの撓み等の変形が防止される。コイル面の内縁により輪郭を定められる開口領域に立設される立ち壁は、非導電性キャップを支持し、非導電性キャップが導電性シャフトを支持することにより、センタコアをコイル面内で支持することが可能となる。非導電性キャップが、導電性シャフトを被覆することにより、コイルと導電性シャフト間の電気的絶縁が図られることとなる。
上記構成において、前記立ち壁は、第1の立ち壁と、該第1の立ち壁に対向して配される第2の立ち壁とを含み、前記導電性シャフトは、前記磁性筒に被覆される胴部と、該胴部の一端部から延出する第1のジャーナルと、前記胴部の他端部から延出する第2のジャーナルとを含み、前記非導電性キャップは、前記第1のジャーナルを被覆する第1の非導電性キャップと、前記第2のジャーナルを被覆する第2の非導電性キャップとを含み、前記第1の立ち壁と前記第2の立ち壁とが、前記第1の非導電性キャップ及び前記第2の非導電性キャップを前記コイル面から離間させる(請求項2)。この構成によれば、第1の立ち壁と第2の立ち壁によって、センタコアが両持ちされることとなる。センタコアの両端部に導電性を有する第1のジャーナルと第2のジャーナルが形成される。第1のジャーナルと第2のジャーナルは、第1の非導電性キャップと第2の非導電性キャップとでそれぞれ被覆されるので、コイルとの電気的絶縁が確保されることとなる。また、第1の立ち壁と第2の立ち壁とが、第1の非導電性キャップと第2の非導電性キャップとをそれぞれコイル面から離間させるので、コイル面の損傷(例えば、コイルの断線等)の問題を招来しない。
上記構成において、前記コイル面の外縁に隣接するとともに、前記第2の非導電性キャップが挿通される第3の開口部を備える第3の立ち壁を備え、前記第2の立ち壁と前記第3の立ち壁との間で、前記第2の非導電性キャップが前記コイル面を跨ぐことができる(請求項3)。この構成によれば、第2の非導電性キャップは、第2の立ち壁と第3の立ち壁の間で両持ちされることになる。したがって、第2の非導電性キャップを長く形成することが可能となる。この構成において、前記第2の非導電性キャップが、該第2の非導電性キャップと一体的に形成されたギアを含むことが好ましい(請求項4)。或いは、前記定着ユニットは、ギアを更に備え、該ギアは、前記第2の非導電性キャップに取り付けられることが好ましい(請求項5)。この構成によれば、第2の非導電性キャップは、駆動力を伝達する役割を担うことができる。特定の構成において、ギアが、前記第3の立ち壁の面のうち前記第2の立ち壁と対向する面と反対側の面側に位置することができる(請求項6)。これにより、ギアによって、コイル面を損傷させる問題を回避することができる。この構成において、前記ギアと接続し、前記センタコアを回転させる駆動機構を更に備えることができる(請求項7)。この構成によれば、センタコアに回転動作を与えることが可能となる。特定の構成において、前記ギアと接続し、前記センタコアを回転させる駆動機構を更に備え、前記第3の立ち壁が、前記駆動機構を収容するギアハウジングの一部を形成することができる(請求項8)。この構成によれば、第3の立ち壁をギアハウジングの一部とすることで、定着装置の小型化を図ることが可能となる。特定の構成において、前記駆動機構は、前記ギアハウジング内に配設されるモータと、該モータと接続するとともに前記ギアハウジング内に配設される減速機から構成することができる。この構成において、前記ギアは、前記減速機に噛み合う(請求項9)。
上記構成において、前記第1の非導電性キャップを挟持するクランプ板を更に備え、該クランプ板は、前記第1の立ち壁に向かう前記胴部の移動を妨げることができる(請求項10)。この構成によれば、センタコアの軸方向の移動を抑止し、第1の立ち壁からの第1の非導電性キャップの突出量を一定に保つことができる。
上記構成において、前記第1の非導電性キャップは、滑り軸受とすることができる(請求項11)。これにより、第1の非導電性キャップは、センタコアを回転可能に支持することができる。この構成において、前記第2の非導電性キャップは、前記第2のジャーナルとともに回転する(請求項12)。これにより、第2の非導電性キャップは、センタコアへ駆動力を伝達する役割を果たすこととなる。特定の構成において、前記第2の非導電性キャップは、前記第2のジャーナルの非円形断面部分を被覆する(請求項13)。これにより、第2の非導電性キャップと第2のジャーナルとの間の滑りの発生を確実に防止することができる。
上記構成において、前記センタコアが、前記磁性筒の外周面を部分的に覆う第1の磁気遮蔽板を更に含むことができる(請求項14)。これにより、センタコアの回転により、第1のセンタコアを通じた磁界の通過による被加熱物への加熱量を制御することができる。第1の磁気遮蔽板が被加熱物に近接している間、センタコアからの磁界は遮断される。第1の磁気遮蔽板が被加熱物から離間している間、センタコアからの磁界は遮断されない。これにより、被加熱物の加熱量の調整を実行することが可能となる。
上記構成において、前記被加熱物の面及び前記磁性筒とともに前記コイル面を少なくとも部分的に取り囲む磁性部材を更に備えることができる(請求項15)。この構成によれば、磁性部材が、センタコアへ向かう磁界を案内し、センタコアを通じての磁界による被加熱物の誘導加熱を効率的に行なうことができる。
上記構成において、前記コイル面と前記被加熱物との間に配設される第2の磁気遮蔽板を更に備えることが好ましい(請求項16)。或いは、前記磁性部材と前記コイル面との間に配設される第2の磁気遮蔽板を更に備えることが好ましい(請求項17)。この構成によれば、第2の磁気遮蔽板により、被加熱物の加熱が、略センタコアを通過する磁界によって生ずるため、第1の磁気遮蔽板による加熱抑制効果を高めることが可能となる。
上記の目的を達成する本発明の他の局面に係る画像形成装置は、シートにトナー像を形成する画像形成部と、前記トナー像を定着させる定着ユニットと、を備え、該定着ユニットは、一の回転中心軸を有する被加熱物と、該被加熱物に圧接する加圧体と、前記被加熱物を誘導加熱する磁界を発生させるコイルにより形成される環状のコイル面と、該コイル面の内縁により輪郭を定められる開口領域から立設される立ち壁と、前記開口領域に沿って配されるとともに前記被加熱物に近接して配設されるセンタコアと、前記立ち壁に形成された開口部に挿通される非導電性キャップと、を備え、前記センタコアは、導電性シャフトと、該導電性シャフトを部分的に被覆する磁性筒とを含み、前記非導電性キャップは、前記導電性シャフトを部分的に被覆し、前記コイルと前記導電性シャフトの間を電気的に絶縁することを特徴とする(請求項18)。
上記構成によれば、被加熱物からの熱エネルギと加圧体からの圧力エネルギによりトナー像がシートに定着される。コイルを通過する電流により生じた磁界は、磁性筒を含むセンタコアを通じ、被加熱物へ達し、非加熱物を誘導加熱する。センタコアは、導電性シャフトを含み、導電性シャフトによって、センタコアの撓み等の変形が防止される。コイル面の内縁により輪郭を定められる開口領域に立設される立ち壁は、非導電性キャップを支持し、非導電性キャップが導電性シャフトを支持することにより、センタコアをコイル面内で支持することが可能となる。非導電性キャップが、導電性シャフトを被覆することにより、コイルと導電性シャフト間の電気的絶縁が図られることとなる。
上述の如く、本発明に係る定着装置並びに定着装置が組み込まれた画像形成装置は、シャフトへの通電の問題を好適に解消することができる。
本発明の一実施形態に係る定着ユニットを組み込む画像形成装置の概略構成を示す図である。 図1に示される定着ユニットが備えるプラットフォームを概略的に示す図である。 図1に示される画像形成装置が備える定着ユニットの一例を示す図である。 図3に示される定着ユニットが備えるセンタコアを概略的に示す図である。 図4に示されるセンタコアの取付工程の一例を概略的に示す図である。 図4に示されるセンタコアの取付工程の一例を概略的に示す図である。 図4に示されるセンタコアの取付工程の一例を概略的に示す図である。 図4に示されるセンタコアの取付工程の一例を概略的に示す図である。 図3に示される定着ユニットが備えるIH加熱ユニットの一例を概略的に示す図である。 図3に示される定着ユニットの駆動系の概略構成図である。 図4に示されるセンタコア上の第1の磁気遮蔽板の配置を示す図である。 図3に示される定着ユニット中の磁気経路の変化を示す図である。 図1に示される画像形成装置に搭載される定着ユニットの他の構造を例示する図である。 図13に示される定着ユニット中の磁気経路の変化を示す図である。 図13に示される定着ユニットの部分拡大図である。 図1に示される画像形成装置に搭載される定着ユニットの他の構造を例示する図である。 図1に示される画像形成装置に搭載される定着ユニットの他の構造を例示する図である。 図1乃至図17に示される定着ユニットに適用される第2の磁気遮蔽板の一例を示す図である。 図18に示される第2の磁気遮蔽板の磁気遮蔽原理を説明する図である。 図1乃至図17に示される定着ユニットに適用される第2の磁気遮蔽板の一例を示す図である。 図1乃至図17に示される定着ユニットに適用される第2の磁気遮蔽板の一例を示す図である。 図1乃至図17に示される定着ユニットに適用される第2の磁気遮蔽板の一例を示す図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の一実施例について説明する。尚、以下の説明で用いられる「上」、「下」、「左」や「右」などの方向を表す用語は、単に、説明の明瞭化を目的とするものであり、何ら本発明を限定するものではない。更に、以下の説明で用いられる「磁性筒/センタコアがコイルの近くに配置される」、「磁性筒/センタコアが被加熱物の近くに配置される」或いはこれらに類する文言は、磁性筒/センタコアが誘導加熱に貢献できる程度にコイル或いは被加熱物の近くに位置していることを意味する。「磁気遮蔽板がコイル面の近くに配される」或いはこれに類する文言は、磁気遮蔽板がコイルの電磁誘導を妨げることができる程度にコイル面に近づけられている態様を意味する。また、以下の説明で用いられる「環状」或いはこれらに類する用語は、真円環のみならず、楕円環、矩形環、多角環などの総称であり、任意の閉領域を形成する物の形状を意味するものである。
(画像形成装置)
図1は、定着ユニットを備える画像形成装置の構成を示す概略図である。図1に示される画像形成装置は、タンデム型のカラープリンタであるが、プリンタ、複写機、ファクシミリ装置、それらの機能を併せ持つ複合機或いは外部から入力された画像情報に基づいて印刷用紙等の印刷媒体の表面にトナー画像を転写して印刷を行う他の装置に本実施形態に係る原理を適用することも可能である。
画像形成装置1は、四角箱状の装置本体2を備える。装置本体2内部で、カラー画像が用紙(シート)上に形成(プリント)される。装置本体2の上面部には、用紙排出部3が設けられ、用紙排出部3は、カラー画像が印刷された用紙を排出する。
装置本体2は、用紙を供給する給紙カセット5、給紙カセット5の上方に位置するとともに手差しの用紙を供給するスタックトレイ6及びスタックトレイ6の上方に位置する画像形成部7を備える。画像形成部7は、画像形成装置1の外部から送信されてくる文字や絵柄などの画像データに基づいて用紙に画像を形成する。
図1に示される装置本体2の左部には、第1の搬送路9が配設され、第1の搬送路9を通じて、給紙カセット5から繰り出された用紙が画像形成部7に搬送される。第2の搬送路10が、給紙カセット5上方に配される。第2の搬送路10を通じて、スタックトレイ6から繰り出された用紙が、装置本体2の左方から右方に向けて移動し、画像形成部7に到達する。装置本体2内の左上部には、画像形成部7で画像が形成された用紙に対して定着処理を行う定着ユニット14と、定着処理の行われた用紙を用紙排出部3に搬送する第3の搬送路11が設けられている。
用紙を補充するために、給紙カセット5は、装置本体2の外部(例えば、図1の右側)に引き出し可能に形成される。給紙カセット5は、収納部16を備え、この収納部16には、給紙方向のサイズが異なる少なくとも2種類の用紙を選択的に収納可能である。なお収納部16に収納されている用紙は、給紙ローラ17及び捌きローラ18により1枚ずつ第1の搬送路9に向けて繰り出される。
スタックトレイ6は、装置本体2の外面に沿う閉位置と装置本体2の外面から突出する開位置(図1に示される)の間を上下に回動可能に形成される。スタックトレイ6の手差し部19には手差し用の用紙が1枚ずつ載置されるか、又は、複数枚の手差し用の用紙が積載される。手差し部19に載置された用紙はピックアップローラ20及び捌きローラ21により1枚ずつ第2の搬送路10に向けて繰り出される。
第1の搬送路9と第2の搬送路10は、レジストローラ22の手前で合流する。レジストローラ22に到達した用紙はここで一旦停止し、スキュー調整とタイミング調整の後、二次転写部23に向けて送出される。二次転写部23に送出された用紙には、中間転写ベルト40上のフルカラーのトナー画像が二次転写される。二次転写の後、用紙は、定着ユニット14に送られ、トナー画像が用紙上に定着される。必要に応じて、トナー画像を用紙に定着させた後に、他の面に、二次転写部23を用いて、フルカラーのトナー画像を二次転写するために、用紙が第4の搬送路12に送り出され、反転されることができる。新たなトナー画像が、定着ユニット14を用いて定着された後、第3の搬送路11を通って排出ローラ24により用紙排出部3に排出される。
画像形成部7は、ブラック(B)、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)の各トナー画像を形成する4つの画像形成ユニット26〜29を備える。更に、画像形成部7は、中間転写部30を備え、中間転写部30は、これら画像形成ユニット26〜29で形成した各色別のトナー画像を合成して担持する。
各画像形成ユニット26〜29は、感光体ドラム32と、感光体ドラム32の周面に対向して配設された帯電部33と、帯電部33の下流側であって感光体ドラム32の周面上の特定位置にレーザビームを照射するレーザ走査ユニット34と、レーザ走査ユニット34からのレーザビームの照射位置の下流側であって感光体ドラム32の周面に対向して配設された現像部35と、現像部35の下流側であって感光体ドラム32の周面に対向して配設されたクリーニング部36とを備える。
図1に示される各画像形成ユニット26〜29の感光体ドラム32は、駆動モータ(図示せず)により反時計回り方向に回転する。各画像形成ユニット26〜29の現像部35の各トナーボックス51内には、ブラックトナー、イエロートナー、シアントナー及びマゼンタトナーがそれぞれ収納される。
中間転写部30は、画像形成ユニット26の近傍位置に配設された後ローラ(駆動ローラ)38と、画像形成ユニット29の近傍位置に配設された前ローラ(従動ローラ)39と、後ローラ38と前ローラ39の間で延びる中間転写ベルト40と、各画像形成ユニット26〜29の感光体ドラム32の回転方向において、現像部35の下流側に位置するとともに、中間転写ベルト40を介して圧接可能に配設された4つの転写ローラ41とを備える。
各画像形成ユニット26〜29の転写ローラ41の位置で、中間転写ベルト40上に各色別のトナー画像がそれぞれ重ね合わせて転写され、最後にはフルカラーのトナー画像が形成される。
第1の搬送路9は、中間転写部30に向けて延び、給紙カセット5から繰り出されてきた用紙が、第1の搬送路9を通じて、中間転写部30に到達する。第1の搬送路9は、装置本体2内の所定の位置に配設された複数の搬送ローラ43と、中間転写部30の手前に配設されるとともに、画像形成部7の画像形成動作と給紙動作とのタイミングを取るためのレジストローラ22を備える。
画像形成部7にて用紙上に転写されたトナー画像は、用紙上に定着されていない。定着ユニット14は、未定着の画像を有するトナー画像を加熱及び加圧し、用紙に定着させる。定着ユニット14は、例えば、一の回転中心軸を有する定着ローラ45(被加熱物)と、定着ローラ45に圧接される加圧ローラ44からなるローラ対を備える。定着ローラ45に隣接してヒートローラ46が設けられ、このヒートローラ46と定着ローラ45には加熱ベルト48(被加熱物)が巻回される。
用紙の搬送方向において、定着ユニット14の上流側及び下流側には、それぞれ搬送路47が設けられる。中間転写部30を通って搬送されてきた用紙は、上流側の搬送路47を通じて加圧ローラ44と定着ローラ45/加熱ベルト48との間のニップに導入され、トナー画像が用紙上に定着される。そして、加圧ローラ44及び定着ローラ45間を通過した用紙は下流側の搬送路47を通じて第3の搬送路11に案内される。
第3の搬送路11は、定着ユニット14で定着処理が行われた用紙を用紙排出部3に搬送する。このため、第3の搬送路11の適宜位置に搬送ローラ49が配設される。また、第3の搬送路11の出口には、排出ローラ24が配設される。
図2は、定着ユニット14のIHコイルユニットを構成するプラットフォームの概略図である。図2(a)は、プラットフォームの平面図であり、図2(b)は、プラットフォームの側面図であり、図2(c)は、図2(a)に示されるA−A線におけるプラットフォームの断面図である。
(定着ユニット)
図2に示されるプラットフォーム200は、加熱ユニットを構成する各種部品を支持するために用いられる。プラットフォーム200は、平面視において、略矩形状に形成されるコイル支持部201を備える。コイル支持部201は、誘導加熱するための磁界を生じさせるコイルを支持する。コイル支持部201は、上方に向けて隆起し、外方に向けて膨らむ湾曲面である。コイル支持部201の上端には、略矩形領域211を区画する位置決め壁212が形成される。位置決め壁212は、コイル支持部201の内縁を形成し、上方に突出する。位置決め壁212は、環状に形成されるコイル面(後述される)の内縁に接触し、コイル面を位置決めする役割を担う。位置決め壁212は、第1の立ち壁213と、第1の立ち壁213に対向する第2の立ち壁214とを含む。第1の立ち壁213と第2の立ち壁214は、矩形領域211の長手方向軸上に位置し、位置決め壁212の他の部分と比して、大きく上方に突出する。第1の立ち壁213と第2の立ち壁214は、コイル支持部201上に固定されるコイルによって構成されるコイル面に取り囲まれ、コイル面の内縁によって境界を定められる開口領域から立設することとなる。
コイル支持部201の外縁のうち、矩形領域211の長手方向軸に対して平行な縁に隣接してコア支持部202が形成される。コア支持部202の上面は、平坦であり、コア支持部202の上面にサイドコア(後述される)(磁性部材)が載置・固定される。コア支持部202の外縁に沿って、位置決め壁221が形成される。位置決め壁221は、コア支持部202に対して上方に突出し、コア支持部202上のサイドコアを位置決めする役割を担う。位置決め壁221は、コア支持部202を取り囲み矩形領域を形成する。位置決め壁221は、第3の立ち壁222を含む。第3の立ち壁222は、第2の立ち壁214に対向して配され、第2の立ち壁214と第3の立ち壁222の間をコイル支持部201が通過する。コイル支持部201上のコイル面が形成されると、第2の立ち壁214は、コイル面の内縁に隣接し、第3の立ち壁222はコイル面の外縁に隣接することとなる。
コイル支持部201の左端は、位置決め壁221を越えて左方に延びる。コイル支持部201の左端に隣接して、第4の立ち壁203が形成される。第4の立ち壁203は、略U字形状の切り欠き部204を備える。切り欠き部231は、第4の立ち壁203の上縁から下方に延びる。切り欠き部204を通じて、電力線がコイル支持部201上で固定されるコイルに向けて延設され、コイルに磁界を発生させるための電力が供給される。図2に示されるプラットフォーム200は、非導電性の耐熱性樹脂(例えばPPS、PET、LCP)から一体的に形成される。図2に示されるプラットフォーム200上にコイル面を形成したとき、コイル面の内径の長軸寸法を、例えば、360mmとし、第1の立ち壁213と第2の立ち壁214間の距離を、例えば、350mm程度とすることができる。また、コイル面内縁により定義される開口領域に沿って配設されるセンタコアの長手方向の寸法は、例えば、340mmとすることができる。
図3は、定着ユニット14の構造を示す。図3(a)は、図1に示される定着ユニット14の断面図である。図3(b)は、図3(a)に示される定着ユニット14の平面図である。尚、定着ユニット14の説明に関連して用いられる「通紙幅」との用語は、上述の画像形成装置1内を通過する用紙の幅寸法を意味し、一般的には、画像形成装置内での用紙の搬送方向に対して直角の方向の用紙の寸法を意味する。一般的には、工業規格(ISO、JIS、DINなど)により通紙幅が定められるが、本発明は、これらに限定されるものではない。更に、以下の説明で用いられる「最大通紙幅」との用語は、画像形成装置1が通過を許容する用紙の最大の幅寸法を意味し、図1に関連して説明された画像形成装置1の場合には、画像形成装置1の給紙カセット5が収容可能且つ給紙カセット5からの搬送が可能な用紙の最大幅或いはスタックトレイ6からの搬送を許容される用紙の最大幅を意味する。また、以下の説明で用いられる「最小通紙幅」との用語は、画像形成装置1が通過を許容する用紙の最小の幅寸法を意味し、図1に関連して説明された画像形成装置1の場合には、画像形成装置1の給紙カセット5からの搬送が可能な用紙の最小幅或いはスタックトレイ6からの搬送を許容される用紙の最小幅を意味する。
定着ユニット14は、加圧ローラ44、定着ローラ45、ヒートローラ46及び加熱ベルト48を備える。定着ローラ45の表層には、シリコンスポンジの弾性層が形成され、加熱ベルト48と定着ローラ45との間にはフラットニップが形成される。
加熱ベルト48は、例えば、厚さ寸法30μm以上50μm以下のニッケル電鋳基材と、ニッケル電鋳基材上に積層されるシリコンゴム層と、シリコンゴム層上に形成される離型層(例えば、PFA層)を含む。加熱ローラ46は、例えば、外径30mmの円筒状に形成される。加熱ローラ46は、肉厚寸法0.2mm以上1.0mm以下の円筒形状の鉄基材と、鉄基材外周面に形成される離型層(例えば、PFA層)を含む。定着ローラ45は、例えば、外径45mmの円柱状に形成される。定着ローラ45は、ステンレス鋼からなる芯金ローラと、芯金ローラ外周面を被覆する厚さ5mm以上10mm以下のシリコンゴムからなるスポンジ層を含む。加圧ローラ44は、例えば、外径50mmの円柱状に形成される。加圧ローラ44は、ステンレス鋼からなる芯金ローラ、芯金ローラ外周面を被覆する厚さ2mm以上5mm以下のシリコンゴムからなるスポンジ層及び離型層(例えば、PFA層)を含む。
加圧ローラ44の金属製の芯材を、例えば、Fe、Al等を用いて形成することができる。この芯材上にSiゴム層を形成し、さらにSiゴム層の表層にフッ素樹脂層を成形することができる。なお、加圧ローラ44の内側には、例えば、ハロゲンヒータ44aが設けられてもよい。
定着ユニット14は、更に、ヒートローラ46及び加熱ベルト48の外側にIHコイルユニット50を備える。IHコイルユニット50は、図2に関連して説明されたプラットフォーム200、プラットフォーム200のコイル支持部201上に配設され、コイル面520を形成する誘導加熱コイル52、プラットフォーム200のコア支持部202上に配設される一対のサイドコア56、加熱ベルト48及びサイドコア56とともにコイル面520を取り囲む一対のアーチコア(磁性部材)及びプラットフォーム200の矩形領域211に沿って配されるセンタコア58から構成される。
図3に示される実施形態では、ヒートローラ46及び加熱ベルト48の円弧状の部分が誘導加熱される対象領域である。誘導加熱コイル52は、互いに絶縁された複数のエナメル線を撚り合わせてなる。誘導加熱コイル52への電力供給に伴い、誘導加熱コイル52は、対象領域を誘導加熱する磁界/磁束を発生させる。誘導加熱コイル52は、プラットフォーム200のコイル支持部201上に配置される。コイル支持部201は、ヒートローラ46及び/又は加熱ベルト48の円弧状の外面に沿うように形成される。誘導加熱コイル52は、コイル支持部201上で巻線状に配置される。この結果、誘導加熱コイル52は、湾曲したコイル支持部201に沿って連設され、断面円弧状のコイル面520を形成する。誘導加熱コイル52は、平面視において、ヒートローラ46上でループを描き、図3に示される例においては、ヒートローラ46の略上半分が誘導加熱コイル52に取り囲まれている。図2に示される如く、誘導加熱コイル52は、コイル支持部201に沿って配置されるので、環状のコイル面520がコイル支持部201上に形成されることとなる。
加圧ローラ44、定着ローラ45及びヒートローラ46の回転中心軸を結ぶ直線上に、センタコア58は位置する。センタコア58は、ヒートローラ46に近接して配置される。センタコア58は、図2に示されるプラットフォーム200の矩形領域211に沿って配設される。尚、本発明は、図2に示されるプラットフォーム200の矩形領域211にセンタコア58を配設する構造に限定されるものではなく、環状のコイル面520の開口領域(コイル面520の内縁により輪郭を定められる空間)に沿ってセンタコア58が配設される適切な構造を採用可能である。
一対のアーチコア54及び一対のサイドコア56は、センタコア58を軸に左右対称に配設される。一対のアーチコア54は、断面アーチ状に成形されたフェライト製コアである。各アーチコア54の全長は、コイル面520よりも長い。一対のサイドコア56は、ブロック形状に成形されたフェライト製のコアである。各サイドコア56は、各アーチコア54の一端(図3では下端)に連結される。これらアーチコア54及びサイドコア56はコイル面520の外側を部分的に覆っている。コイル面520は、加熱ベルト48の外面、サイドコア56、アーチコア54及びセンタコア58により取り囲まれることとなる。
アーチコア54は、例えば、ヒートローラ46の長手方向に間隔をおいて複数箇所に配置されるアーチコア片540から形成される。アーチコア片540は、例えば、幅10mm程度のL字形状をなすフェライト部材とすることができる。アーチコア片540の高い配設密度は、加熱効率を向上させる。一方で、アーチコア片540の配設密度の低減は、製造コストの低減並びに定着ユニット14の軽量化に貢献する。したがって、加熱効率、製造コスト及び/又は軽量化の観点から、適切にアーチコア片540の配設密度を変更可能である。図3に示される実施形態では、複数のアーチコア片540が等ピッチで整列されているが、センタコア58の長手方向中心位置付近で、アーチコア片540が低密度で配設され、センタコア58の端部付近で、アーチコア片540の配設密度が高くされてもよい。アーチコア片540間の間隙は、例えば、アーチコア片540の幅の1/3以上1/2以下の範囲で定められることができる。
サイドコア56は、プラットフォーム200のコア支持部上に配設される。サイドコア56は、例えば、30mm以上60mm以下のフェライト板を連続的に複数配設してなる。図2に示される如く、サイドコア56の全長は、コイル面520の長さに略等しい。これらコア54,56の配置は、例えば、誘導加熱コイル52の磁束密度(磁界強度)分布に合わせて決定される。アーチコア片540が存在しない部分では、サイドコア56が磁界の集束効果を補い、長手方向での磁束密度分布(温度差)を均一化する。アーチコア54は、例えば、樹脂製のコアホルダ(図示せず)を用いて支持される。このコアホルダによりアーチコア54が支持される。コアホルダの材質もまた、耐熱性樹脂(例えばPPS、PET、LCP)であることが好ましい。
図3に示される定着ユニット14は、加熱ベルト48の外部に配設されるとともに非接触式に加熱ベルト48の温度を測定するサーミスタ62を備える。サーミスタ62は、誘導加熱による発熱量が大きい部分に配置されることが好ましい。尚、サーミスタに代えて、サーモスタットを用いて、加熱ベルト48の温度を測定してもよい。また、ヒートローラ46の内部にサーミスタ62又はサーモスタットを配置してもよい。このような温度測定手段を設けることにより、異常温度上昇時の安全性を向上させることができる。
センタコア58はヒートローラ46と略同様に、用紙の最大通紙幅に対応するのに十分な長さを有している。図3には示されていないが、センタコア58の導電性シャフト581を介して駆動機構に連結される。この駆動機構により、センタコア58の長手方向に延びる回転中心軸周りにセンタコア58は回転可能となる。センタコア58は、ヒートローラ46の回転中心軸に対して平行に延び、ヒートローラ46/加熱ベルト48の上面近傍並びに左右に配されるコイル面520の内縁の近傍に位置づけられる。
センタコア58の外周面には、第1の磁気遮蔽板60が貼着される。第1の磁気遮蔽板60は薄板状をなし、センタコア58の外周面に沿って全体的に円弧状に湾曲して形成されている。第1の磁気遮蔽板60は、センタコア58とともに回転し、誘導加熱コイル52が発生させた磁界の経路(磁気経路)を切り替える役割を担う。
第1の磁気遮蔽板60は、非磁性かつ良導電性の材料、例えば、無酸素銅から形成されることが好ましい。第1の磁気遮蔽板60の面に垂直な磁界が貫通すると、誘導電流が発生する。この誘導電流は、逆磁界を発生させ、錯交磁束(垂直な貫通磁界)をキャンセルする。この結果、第1の磁気遮蔽板60は、磁界を遮蔽することが可能となる。良導電性部材から形成された第1の磁気遮蔽板60は、更に、誘導電流に起因するジュール発熱を抑制し、効率よく磁界を遮蔽することができる。固有抵抗の小さい材料で第1の磁気遮蔽板60を形成したり、第1の磁気遮蔽板60を厚く形成したりすることで、第1の磁気遮蔽板60の導電性を向上させることができる。具体的には、第1の磁気遮蔽板60の板厚は、0.5mm以上が好ましく、本実施例では、例えば、1mmのものを用いている。
(センタコア)
図4は、センタコア58の長手方向の断面図である。センタコア58は、一の方向に延びる円柱状の導電性のシャフト581と、シャフト581を被覆する円筒形状の磁性筒582を備える。シャフト581と磁性筒582とは、例えば、シリコン系接着剤を用いて、互いに接合される。磁性筒582は、例えば、外径14mm以上20mm以下の円筒形状をなす。シャフト581は、円筒形状の磁性筒582と嵌合する胴部811と、胴部811よりも細く形成されるとともに胴部811の左端から延出する第1のジャーナル812と、胴部811よりも細く形成されるとともに胴部811の右端から延出する第2のジャーナル813とを含む。胴部811、第1のジャーナル812及び第2のジャーナル813は、同軸に形成される。また、第1のジャーナル812及び第2のジャーナル813は、磁性筒582から外方に突出する。シャフト581は、センタコア58の変形を防止する役割を担うため、例えば、非磁性のステンレス鋼から形成される。
磁性筒582は、略円筒形状の複数の磁性筒片821からなる。磁性筒片120は、例えば、フェライトから成型される。複数の磁性筒片821は、シャフト581に沿って連設される。シャフト581の長手方向中心位置に配される磁性筒片821の外径は、シャフト581の胴部581左右端に位置する磁性筒片821の外径よりも大きい。シャフト581の中心に位置する磁性筒片821とシャフト581の左右端に位置する磁性筒片821間の段差を補うように、第1の磁気遮蔽板60が小径の磁性筒片821の外周面を部分的に被覆する。
図5は、センタコア58をプラットフォーム200に取り付ける工程を示す。図5(a)は、第1の立ち壁213を正面から見る図であり、図5(b)は、プラットフォーム200及びセンタコア58の長手方向軸に沿う断面図である。図5には、プラットフォーム200の第1の立ち壁213と第2の立ち壁214に隣接して配置されるコイル面520が示されている。第1の立ち壁213は、第1の開口部131を備える。第2の立ち壁214は、第2の開口部141を備える。第1の開口部131及び第2の開口部141はそれぞれ、第1の立ち壁213及び第2の立ち壁214を貫通する。第1のジャーナル812及び第2のジャーナル813の外径は、第1の開口部131及び第2の開口部141の直径よりも小さい。図5に示される如く、最初に第1のジャーナル812が第1の立ち壁213の第1の開口部131に挿通される。上述の如く、第1の開口部131の直径は、第1のジャーナル812の外径と比べて十分に大きいので、図5に示される如く、センタコア58を斜めに傾斜させて、第1のジャーナル812を第1の開口部131に挿通可能である。その後、第2のジャーナル813が第2の開口部141に挿通される。この結果、環状のコイル面520の開口領域(コイル52に取り囲まれる空間)に沿って、導電性シャフト581の胴部811並びに胴部811を被覆する磁性筒582が配設されることとなる。
図6は、図5に示される工程の次に実行される組立工程を示す。図6(a)は、プラットフォーム200及びセンタコア58の長手方向軸に沿う断面図であり、図6(b)は、プラットフォームの第1の立ち壁213の周囲の拡大図である。
図6に示される如く、第1のジャーナル812及び第2のジャーナル813がそれぞれ、第1の立ち壁213及び第2の立ち壁214に取り付けられた後、第1の非導電性キャップ829が第1のジャーナル812に取り付けられる。第1の非導電性キャップ829は、一端有底円筒状をなし、第1の立ち壁213の第1の開口部131に挿入され、第1のジャーナル812の先端部を被覆する。第1のジャーナル812は、センタコア58が回転する間、第1の非導電性キャップ829内で回転する。したがって、第1の非導電性キャップ829は、滑り軸受として機能する。尚、非導電性キャップ829は、第1の立ち壁213に対して回転しない。特定の実施形態において、第1の立ち壁213の第1の開口部131を形成する内壁部に突起部が形成され、第1の非導電性キャップ829の胴部823の外周面に突起部と係合する溝部が形成されてもよい。突起部と溝部との間の係合により、第1の非導電性キャップ829の回転を確実に防止することが可能である。
第1の非導電性キャップ829は、第1の立ち壁213の外面側に位置するとともにコイル面520に近接する底部822と、底部822よりも小径に形成される胴部823を含む。胴部823の長手方向中心位置には、円環状の溝部824が形成される。溝部824は、第1の立ち壁213の内面側に現れる。第1の非導電性キャップ829は、非導電性を有する任意の材料を用いて成型される。第1の非導電性キャップ829を構成する材料として、耐熱性の樹脂(例えば、PPS樹脂やフッ素樹脂など)を例示することができる。第1の非導電性キャップ829が、導電性の第1のジャーナル812の先端部を完全に覆うことにより、第1のジャーナル812とコイル面520との完全な電気的絶縁が保証されることとなる。
図7は、図6に示される組立工程の次に実行される工程を示す。図7(a)は、第1の立ち壁213を正面から見た図であり、図7(b)は、プラットフォーム200及びセンタコア58の長手方向軸に沿う断面図である。
第1の非導電性キャップ829が第1の立ち壁213及び第1のジャーナル812に取り付けられた後、C型のクランプ板825が、第1の非導電性キャップ829の胴部823に形成された溝部824(図6(b)参照)に取り付けられる。クランプ板825は、第1の非導電性キャップ829を挟持するとともに、第1の立ち壁213の内面に接触する。これにより、導電性シャフト581の胴部811が第1の立ち壁213の方向へ移動することが防止される。
図8は、図7に示される組立工程の次に実行される工程を示す。図8(a)は、プラットフォーム200及びセンタコア58の長手方向軸に沿う断面図であり、図8(b)は、第2のジャーナル813の先端部の拡大図であり、図8(c)は、第2のジャーナル813の端面を正面から見た図である。
図4乃至図8に関連して説明される実施形態において、第2のジャーナル813の先端部は、Dカット処理を施され、第2のジャーナル813の先端部の一部が除去されている。第2のジャーナル813の端面は、正面視D型をなす。尚、本実施形態において、第2のジャーナル813と第2の非導電性キャップ831とをともに回転させるため、Dカット処理を第2のジャーナルに施したが、本発明はこれに限定されるものではない。特定の実施形態において、第2のジャーナル813と第2の非導電性キャップ831は、接着剤により固定される。他の特定の実施形態において、第2のジャーナル813に突起部を形成し、第2の非導電性キャップ831は、突起部と係合する溝部を備える。更に他の特定の実施形態において、非円形の任意の断面(例えば、矩形断面、星型断面など)に第2のジャーナル813が形成され、第2の非導電性キャップ831は、第2のジャーナルの非円形断面に相補的な断面形状を有する内部空間を備える。
図4乃至図8に関連して説明される実施形態において、第3の立ち壁222は、ギアハウジング250の一部を構成している。第3の立ち壁222は、第3の開口部223を備える。第3の開口部223は、第2の立ち壁214の第2の開口部141に対して同軸に形成される。
図8に示される工程において、第2の非導電性キャップ831が第2のジャーナル813に取り付けられる。第2の非導電性キャップ831は、全体として略円柱形状に形成される。第2の非導電性キャップ831の先端部には、Dカット処理を施与された第2のジャーナル813の先端部の形状に対して相補的な形状をなす内部空間832が形成される。第2の非導電性キャップ831の基端部近傍には、ギア833が形成される。本実施形態において、ギア部833は第2の非導電性キャップ831と一体に形成されるが、別体に形成されてもよい。第2の非導電性キャップ831は、非導電性を有する任意の材料を用いて成型される。第2の非導電性キャップ831を構成する材料として、耐熱性の樹脂(例えば、PPS樹脂やフッ素樹脂など)を例示することができる。第2の非導電性キャップ831は、第3の立ち壁222の第3の開口部223及び第2の立ち壁214の第2の開口部141に挿通され、第2のジャーナル814の先端部を被覆する。ギア831は、第3の立ち壁222のうち第2の立ち壁214に対向する面に対して反対側の面に当接する。
図9は、図8に示される工程を通じて、第2の非導電性キャップ831を第2のジャーナル813に取り付けた後のIHコイルユニット50を示す。第2の非導電性キャップ831は、ギアハウジング250内に配設されたギア833を介して、駆動機構から動力の伝達を受けて回転する。第2の非導電性キャップ831の回転に伴い、第2のジャーナル813先端部と第2の非導電性キャップ831との内部空間832における連結により、センタコア58が回転することとなる。
第2の非導電性キャップ831は、第2の立ち壁214と第3の立ち壁222との間で、コイル面520を跨いで、コイル面520上を横切る。第2の立ち壁214と第3の立ち壁222は、第2の非導電性キャップ831を回転可能に支持する。図9に示される如く、コイル面520は、非導電性の材料からなるプラットフォーム200と第2の非導電性キャップ831とで取り囲まれるので、第2のジャーナル813とコイル面520との完全な電気的絶縁が保証されることとなる。また、第1の立ち壁213と第2の立ち壁214とが、コイル面520から第1のジャーナル812、第1の導電性キャップ829、第2のジャーナル813及び第2の導電性キャップ831を離間させて支持するので、センタコア58の回転に起因する誘導加熱コイル52の損傷を確実に防止することができる。
(駆動機構)
図10は、センタコア58に接続される駆動機構64の構成を示す正面図である。駆動機構64は、例えば、図9に示されるプラットフォーム200のギアハウジング250内に構築され、第2の非導電性キャップ831を通じて、センタコア58を導電性シャフト581周りに回転させる。センタコア58の回転により、第1の磁気遮蔽板60の位置を変更させることが可能になる。第1の磁気遮蔽板60の移動に伴い、誘導加熱コイル52への電力供給によって生じた磁界或いは磁気の経路の切替がなされることとなる。
駆動機構64は、例えば、ギアハウジング250内に配設されるステッピングモータ(モータ)66と、ギアハウジング250内に配設されるとともにステッピングモータ66の回転を減速する減速機68を備える。減速機68に第2のジャーナル813に嵌合する第2の非導電性キャップ831のギア833が噛み合う。ステッピングモータ66は、第2の非導電性キャップ831を駆動し、センタコア58を回転させる。減速機68として、例えば、ウォームギアが用いられているが、本実施例はこれに限定されるものではない。駆動機構64は、更に、第2の非導電性キャップ831の端部に固定されるスリット付ディスク72と、スリット付ディスク72の回転角(即ち、センタコア58の回転角(基準位置からの回転変位量))を検出するフォトインタラプタ74を備える。
センタコア58の回転角は、例えば、ステッピングモータ66に印加する駆動パルス数によって制御されることができる。駆動機構64はステッピングモータ66の回転を制御する制御回路640を備える。制御回路640は、例えば、制御用IC641、入力ドライバ642、出力ドライバ643及び半導体メモリ644等を備える。フォトインタラプタ74からの検出信号は、入力ドライバ642を通じて、制御用IC641に入力される。入力された信号に基づいて、制御用IC641が、現在のセンタコア58の回転角(位置)を検出する。一方、制御用IC641には、画像形成装置1が備える画像形成制御部650から現在の用紙サイズに関する情報信号が送信される。画像形成制御部650からの情報信号を受信した後、制御用IC641は、半導体メモリ(ROM)644から用紙サイズに適した回転角の情報を読み出し、目標とする回転角に到達する分の駆動パルスを一定周期で出力する。駆動パルスは、出力ドライバ643を通じて、ステッピングモータ66に印加される。駆動パルスにしたがって、ステッピングモータ66が作動する。なお、ステッピングモータ66の制御に際して基準位置だけを検出する必要がある場合には、スリット付ディスク72をインデックス部材とし、基準位置において、インデックス部材がフォトインタラプタ74に検出される構造としてもよい。
図11は、第1の磁気遮蔽板60の配置を例示する図である。図5に関連して説明された如く、複数の磁性筒片120は導電性のシャフト581に沿って整列される。シャフト581の中央部分の磁性筒片120は、第1の磁気遮蔽板60によって被覆されないが、シャフト581の両端部に位置する磁性筒片120は第1の磁気遮蔽板60によって被覆される。図11に示されるように、シャフト581の各端部に配設される第1の磁気遮蔽板60は、互いに大きさが異なる3つの遮蔽領域60a,60b,60cを含む。最外に位置する遮蔽領域60aは、例えば、中心角略240°の範囲で磁性筒片120を被覆する。遮蔽領域60aに隣接して配設される遮蔽領域60bは、例えば、中心角略180°の範囲で磁性筒片120を被覆する。遮蔽領域60bに隣接して配設されるとともに最内に位置する遮蔽領域60cは、例えば、中心角80°の範囲で磁性筒片120を被覆する。遮蔽領域60a、60b、60cは、定着ユニット50を通過する用紙の幅に合わせて配設される。このように、異なる大きさの遮蔽板60a,60b,60cを用いて、磁性筒片120を被覆するとともにセンタコア58を回転させることにより、定着ユニット50を通過する用紙の幅寸法に応じて、不必要な加熱を抑制することが可能となる。尚、3つの遮蔽領域60a,60b,60cは、例えば、1枚の無酸素銅板(或いは、磁気を遮蔽することが可能な他の薄板)から形成されてもよく、或いは、3枚の無酸素銅板(或いは、磁気を遮蔽することが可能な他の薄板)から形成されてもよい。
図12は、センタコア58の回転に伴う過昇温の抑制作用を説明する図である。以下、図12(a)及び図12(b)を用いて、過昇温の抑制作用を説明する。
図12(a)は、センタコア58を回転させ、第1の磁気遮蔽板60を退避位置に移動させた場合を示す。誘導加熱コイル52は、磁界を発生させ、この磁界は、サイドコア56、アーチコア54及びセンタコア58を含む第1の経路(図中の太い実線)を介して、加熱ベルト48及びヒートローラ46を通過する。このとき強磁性体である加熱ベルト48及びヒートローラ46に渦電流が発生し、それぞれの材料の持つ固有抵抗に応じてジュール熱が発生し、加熱ベルト48及びヒートローラ46の加熱が行われる。
図12(b)は、第1の磁気遮蔽板60を遮蔽位置に移動させた場合を示す。尚、図12(b)は、最小の通紙幅W1の領域の外側の領域の断面図である。図12(b)に示す如く、第1の磁気遮蔽板60は、図12(a)において実線で示された磁気経路上に位置している。第1の磁気遮蔽板60が、センタコア58を経由して加熱ベルト48やヒートローラ46に向かう経路上に磁界の通過を妨げる遮蔽面を形成するため、磁気経路はセンタコア58を通らない第2の経路(図中の太い破線)に切り替えられる。これにより、最小の通紙幅W1の領域の外側での発熱量が抑えられ、加熱ベルト48やヒートローラ46の過昇温を防止することができる。
図13は、他の定着ユニット14の構造を例示する。図13に示す定着ユニットは、アーチコア54と誘導加熱コイル52との間に第2の磁気遮蔽板90が配置される点を除いて、図3に関連して説明された定着ユニット14と同様の構造を備える。
各第2の磁気遮蔽板90は、誘導加熱コイル52のコイル中心を軸に左右対称に配設され、アーチコア54と誘導加熱コイル52との間(この例ではアーチコア54の内面)に固定される。各第2の磁気遮蔽板90は、アーチコア54の内面領域の全部ではなく、その一部分を覆う。第2の磁気遮蔽板90は、非磁性且つ良導電性の薄板であり、例えば、無酸素銅から形成される。第2の磁気遮蔽板90の全長は、ヒートローラ46の全長に略等しい。また第2の磁気遮蔽板90の厚さは、例えば、0.5mmであり、好ましくは、0.5mm〜3.0mmの範囲である。
図14は、図13に示される定着ユニット14のセンタコア58の回転に伴う過昇温の抑制作用を示す図である。以下、図14(a)及び図14(b)を用いて、過昇温の抑制作用を説明する。
図14(a)は、センタコア58を回転させ、第1の磁気遮蔽板60を退避位置に移動させた場合を示す。誘導加熱コイル52は、磁界を発生させ、この磁界は、サイドコア56、アーチコア54及びセンタコア58を含む第1の経路(図中の太い実線)を介して、加熱ベルト48及びヒートローラ46を通過する。このとき強磁性体である加熱ベルト48及びヒートローラ46に渦電流が発生し、それぞれの材料の持つ固有抵抗に応じてジュール熱が発生し、加熱ベルト48及びヒートローラ46の加熱が行われる。
サイドコア56、アーチコア54及びセンタコア58を通じて加熱ベルト48及びヒートローラ46を通過する磁路の内側では、第2の磁気遮蔽板90は、例えば、アーチコア54から漏れようとするショートカット磁束(図中の太い一点鎖線)を遮蔽する。しかしながら、このようなショートカット磁束はわずかであり、発熱にはほとんど寄与しないため、第2の磁気遮蔽板90が全幅加熱時の妨げになることはない。
図14(b)は、第1の磁気遮蔽板60を遮蔽位置に移動させた場合を示す。尚、図14(b)は、最小の通紙幅W1の領域の外側の領域の断面図である。図14(b)に示す如く、第1の磁気遮蔽板60は、図14(a)の実線で示された磁気経路上に位置している。第1の磁気遮蔽板60並びに第2の磁気遮蔽板90が、センタコア58を経由して加熱ベルト48やヒートローラ46に向かう経路上に磁界の通過を妨げる遮蔽面を形成するため、磁気経路はセンタコア58を通らない第2の経路(図中の太い破線)に切り替えられる。これにより、最小の通紙幅W1の領域の外側での発熱量が抑えられ、加熱ベルト48やヒートローラ46の過昇温を防止することができる。また、第2の経路に切り替えられている間、第2の磁気遮蔽板90は、アーチコア54から漏れようとする磁束を遮蔽し、第1の磁気遮蔽板60による遮蔽効果を補うことができる。
図15は、センタコア58と第2の磁気遮蔽板90との位置関係を表す。第2の磁気遮蔽板90は、なるべくセンタコア58に近接させて配置することが好ましく、センタコア58の外周面と第2の磁気遮蔽板90の端縁との間のギャップ(図15中参照符号G)を、例えば、0.5mm以上1mm以下の範囲とすることが好ましい。
図16は、定着ユニット14の他の構造を例示する。図16に示される定着ユニット14は、図3に示される定着ユニット14とは異なり、加熱ベルトを備えず、定着ローラ(被加熱物)45と加圧ローラ44を用いて、トナー画像を定着する。定着ローラ45の外周には、例えば、図3に示される定着ユニット14の加熱ベルト48と同様の磁性体が巻かれている。誘導加熱コイル52を用いて、巻回された磁性体が誘導加熱される。サーミスタ62は定着ローラ45の外側に配設され、磁性体層に対向する。その他の構造は、図4に示される定着ユニット14と同様である。第2の磁気遮蔽板90は誘導加熱コイル52と定着ローラ45との間に配置されてもよく、アーチコア54内面に固定されてもよい。
図17は、定着ユニット14の他の構造を例示する。図17に示される定着ユニット14は、加熱ベルト48が円弧状に湾曲した部分ではなく、ヒートローラ46と定着ローラ45との間の平面状の部分を誘導加熱する。第2の磁気遮蔽板90は湾曲せず、平面状をなす。例えば、図17中の実線で示されるように、誘導加熱コイル52と加熱ベルト48との間に設置されてもよい。或いは、図17中の二点鎖線で示されるように、加熱ベルト48の平面状部分に沿って延びるアーチコア54の内面に沿って第2の磁気遮蔽板90を固定し、アーチコア54と誘導加熱コイル52との間に設置してもよい。尚、図17に示される定着ユニット14のサイドコア56は、アーチコア54とともにコアホルダ56を用いて保持される。
上述の説明に係る定着ユニット14に対して、様々な変更を施すことが可能である。
図18は、第2の磁気遮蔽板90の他の構造を示す。図18(a)に示される第1の磁気遮蔽板60は、退避位置にあり、磁路の外側に位置する。図18(b)に示される第1の磁気遮蔽板60は、センタコア58の回転により、図18(a)に示す退避位置から遮蔽位置に移動している。遮蔽位置において、第1の磁気遮蔽板60は、磁路内に位置する。図18の上側には、センタコア58及び第2の磁気遮蔽板90の側面図が描かれ、図18の下側には、センタコア58及び第2の磁気遮蔽板90の底面図が描かれている。図18中、センタコア58(磁性筒582)の外面は、網掛された領域で表されている。
図18下図を参照すると、第2の磁気遮蔽板90が複数の矩形のループを含み、これら複数の矩形のループがセンタコア58の長手方向に整列している。この第2の磁気遮蔽板90は、例えば、図4に示される非磁性金属(例えば、無酸素銅)からなる第2の磁気遮蔽板90を打ち抜き、複数の矩形穴を並設させることにより形成できる。なお、図18上図に示されるように、第2の磁気遮蔽板90は全体として円弧形状に湾曲して形成されている。
個々の矩形ループは、センタコア58の長手方向に延びる一対の直線部90aと、通紙方向に延びる一対の円弧部90bを備える。なお、図18に示される第2の磁気遮蔽板90は、コイル支持部201の下面に接着される。
第2の磁気遮蔽板90が、複数のループに分割されることにより、ループそれぞれが独立して磁気遮蔽効果を発揮することとなる。センタコアの長手方向に整列した第2の磁気遮蔽板90の各ループが、磁気遮蔽効果を発揮する。このため各ループは、通紙幅W1,W2,W3に合わせた位置に設けられている。
図19は、第2の磁気遮蔽板90のループの特性を説明するための概念図である。なお、図19は、説明を明瞭化するため、第2の磁気遮蔽板90の複数のループのうち1つを取り出しているが、以下に説明される現象は、第2の磁気遮蔽板90の全てのループに適用されるものである。
図19(a)を参照する。図19(a)には、ループの面(仮想的な平面)に直角に貫通する一方向の貫通磁界(錯交磁束)が示される。この錯交磁束は、ループに沿って流れる誘導電流を生じさせる。誘導電流に起因する電磁誘導により、貫通磁界と逆向きの磁界(反磁界)が発生する。結果として、錯交磁束と反磁界が互いに打ち消しあい、磁界をキャンセルする。本実施形態では、第1の磁気遮蔽板60を遮蔽位置に移動させ、第2の経路に磁気経路を切り替えたとき、この磁界のキャンセル効果を用いて、第2の磁気遮蔽板90が磁気の遮蔽効果を補っている。
図19(b)を参照する。図19(b)の上側の図には、ループの面(仮想的な平面)に直角に貫通する双方向の貫通磁界(錯交磁束)が示される。尚、この錯交磁束の総和(収支)は、概ね差し引き0(±0)であるものとする。この場合、第2の磁気遮蔽板90のループにはほとんど誘導電流が発生しない。したがって、各ループは、磁界のキャンセル効果をほとんど発揮せず、双方向の磁界は第2の磁気遮蔽板90を素通りする。これは、図19(b)の下側の図に示されるように、Uターンする方向に向かう磁界が、ループの内側を通過した場合も同様となる。
第2の磁気遮蔽板90が複数のループを含む場合、ループの内側で流出・流入する磁束の収支が0である限り、第2の磁気遮蔽板90が発熱を阻害することはない。したがって、第1の磁気遮蔽板60が退避位置に存している間、第2の磁気遮蔽板90のループをUターンする磁束に対して、第2の磁気遮蔽板90は何ら影響を及ぼすことがない。したがって、第2の磁気遮蔽板90は、発熱効果の低減をできるだけ防いでいるものということができる。
図19(c)を参照する。図19(c)には、ループの面と略平行な磁界(錯交磁束)が示される。この場合も、図19(b)に示すものと同様に、各ループには誘導電流はほとんど発生しない。したがって磁界のキャンセル効果も発生しない。
図20は、第2の磁気遮蔽板90の他の構造を示す。尚、図20に示される第1の磁気遮蔽板60は、遮蔽位置にある。第1の磁気遮蔽板60は、個々に独立して配設される複数のループから構成される。尚、ループは、相互に導通していない。また、各ループは、用紙サイズによって異なる通紙幅W1,W2,W3に対応するように配置されることができる。例えば、用紙サイズが最小(最小通紙幅W1)の場合は、両外側からそれぞれ3つずつ(合計12)の第2の磁気遮蔽板90のループで磁気の遮蔽効果を得ることができる。このとき最小通紙幅W1の内側に位置する第2の磁気遮蔽板90のループには強い磁束が流入せず、磁気遮蔽効果は発生しない。また、用紙サイズが最小から中間の範囲内(最小通紙幅W1〜中間通紙幅W2以下)の場合は、両外側からそれぞれ2つずつ(合計8つ)の第2の磁気遮蔽板90のループを用いて、磁気の遮蔽効果を補うことができる。そして、用紙サイズが最大(最大通紙幅W3)の場合は、全ての第2の磁気遮蔽板90のループで誘導電流が発生しなくなり、誘導加熱コイル52が発生させる磁界に与える影響をなくすことができる。
図21は、第2の磁気遮蔽板90の他の構造を示す。図21に示される第2の磁気遮蔽板90は、図20に示される第2の磁気遮蔽板90から、最小通紙幅W1の内側にある第2の磁気遮蔽板90を取り除いたものである。その他については図20に示される第2の磁気遮蔽板90と同様である。
図22は、第2の磁気遮蔽板90の他の構造を示す。図22に示される第2の磁気遮蔽板90は、図18に示される第2の磁気遮蔽板90を2つの片に分割し、これら2つの片を、それぞれ、最小通紙幅W1の領域の両外側に配置したものである。その他については図18に示される第2の磁気遮蔽板90と同様である。
本発明は、カラープリンタ、プリンタ、複写機、ファクシミリ装置、これらの機能を併せ持つ複合機などの各種の画像形成装置に適用可能である。
1・・・・・画像形成装置
131・・・第1の開口部
141・・・第2の開口部
14・・・・定着ユニット
213・・・第1の立ち壁
214・・・第2の立ち壁
222・・・第3の立ち壁
223・・・第3の開口部
250・・・ギアハウジング
44・・・・加圧ローラ(加圧体)
45・・・・定着ローラ
48・・・・加熱ベルト
52・・・・誘導加熱コイル
54・・・・アーチコア(磁性部材)
56・・・・サイドコア(磁性部材)
520・・・コイル面
581・・・導電性シャフト
582・・・磁性筒
60・・・・第1の磁気遮蔽板
64・・・・駆動機構
640・・・制御回路
66・・・・ステッピングモータ(モータ)
68・・・・減速機
7・・・・・画像形成部
72・・・・スリット付ディスク
74・・・・フォトインタラプタ
811・・・胴部
812・・・第1のジャーナル
813・・・第2のジャーナル
825・・・クランプ板
829・・・第1の非導電性キャップ
831・・・第2の非導電性キャップ
833・・・ギア
90・・・・第2の磁気遮蔽板

Claims (18)

  1. 一の回転中心軸を有する被加熱物と、該被加熱物に圧接される加圧体との間を通過するシートに、トナー像を定着させる定着ユニットであって、
    前記被加熱物を誘導加熱する磁界を発生させるコイルにより形成される環状のコイル面と、
    該コイル面の内縁により輪郭を定められる開口領域から立設される立ち壁と、
    前記開口領域に沿って配されるとともに前記被加熱物に近接して配設されるセンタコアと、
    前記立ち壁に形成された開口部に挿通される非導電性キャップと、を備え、
    前記センタコアは、導電性シャフトと、該導電性シャフトを部分的に被覆する磁性筒とを含み、
    前記非導電性キャップは、前記導電性シャフトを部分的に被覆し、前記コイルと前記導電性シャフトの間を電気的に絶縁することを特徴とする定着ユニット。
  2. 前記立ち壁は、第1の立ち壁と、該第1の立ち壁に対向して配される第2の立ち壁とを含み、
    前記導電性シャフトは、前記磁性筒に被覆される胴部と、該胴部の一端部から延出する第1のジャーナルと、前記胴部の他端部から延出する第2のジャーナルとを含み、
    前記非導電性キャップは、前記第1のジャーナルを被覆する第1の非導電性キャップと、前記第2のジャーナルを被覆する第2の非導電性キャップとを含み、
    前記第1の立ち壁と前記第2の立ち壁とが、前記第1の非導電性キャップ及び前記第2の非導電性キャップを前記コイル面から離間させることを特徴とする請求項1に記載の定着ユニット。
  3. 前記コイル面の外縁に隣接するとともに、前記第2の非導電性キャップが挿通される第3の開口部を備える第3の立ち壁を備え、
    前記第2の立ち壁と前記第3の立ち壁との間で、前記第2の非導電性キャップが前記コイル面を跨ぐことを特徴とする請求項2に記載の定着ユニット。
  4. 前記第2の非導電性キャップが、該第2の非導電性キャップと一体的に形成されたギアを含むことを特徴とする請求項3に記載の定着ユニット。
  5. ギアを更に備え、
    該ギアは、前記第2の非導電性キャップに取り付けられることを特徴とする請求項3に記載の定着ユニット。
  6. 前記ギアは、前記第3の立ち壁の面のうち前記第2の立ち壁と対向する面と反対側の面側に位置することを特徴とする請求項3記載の定着ユニット。
  7. 前記ギアと接続し、前記センタコアを回転させる駆動機構を更に備えることを特徴とする請求項4乃至6いずれか1項に記載の定着ユニット。
  8. 前記ギアと接続し、前記センタコアを回転させる駆動機構を更に備え、
    前記第3の立ち壁が、前記駆動機構を収容するギアハウジングの一部を形成することを特徴とする請求項6記載の定着ユニット。
  9. 前記駆動機構が、前記ギアハウジング内に配設されるモータと、該モータと接続するとともに前記ギアハウジング内に配設される減速機とを含み、
    前記ギアが前記減速機に噛み合うことを特徴とする請求項8記載の定着ユニット。
  10. 前記第1の非導電性キャップを挟持するクランプ板を更に備え、
    該クランプ板は、前記第1の立ち壁に向かう前記胴部の移動を妨げることを特徴とする請求項2乃至9いずれか1項に記載の定着ユニット。
  11. 前記第1の非導電性キャップは、滑り軸受であることを特徴とする請求項4乃至9いずれか1項に記載の定着ユニット。
  12. 前記第2の非導電性キャップは、前記第2のジャーナルとともに回転することを特徴とする請求項4乃至9いずれか1項に記載の定着ユニット
  13. 前記第2の非導電性キャップは、前記第2のジャーナルの非円形断面部分を被覆することを特徴とする請求項12に記載の定着ユニット。
  14. 前記センタコアが、前記磁性筒の外周面を部分的に覆う第1の磁気遮蔽板を更に含むことを特徴とする請求項6乃至13いずれか1項に記載の定着ユニット。
  15. 前記被加熱物の面及び前記磁性筒とともに前記コイル面を少なくとも部分的に取り囲む磁性部材を更に備えることを特徴とする請求項1乃至14いずれか1項に記載の定着ユニット。
  16. 前記コイル面と前記被加熱物との間に配設される第2の磁気遮蔽板を更に備えることを特徴とする請求項14記載の定着ユニット。
  17. 前記被加熱物の面及び前記磁性筒とともに前記コイル面を少なくとも部分的に取り囲む磁性部材を更に備え、
    前記磁性部材と前記コイル面との間に配設される第2の磁気遮蔽板を更に備えることを特徴とする請求項14記載の定着ユニット。
  18. シートにトナー像を形成する画像形成部と、
    前記トナー像を定着させる定着ユニットと、を備え、
    該定着ユニットは、一の回転中心軸を有する被加熱物と、
    該被加熱物に圧接する加圧体と、
    前記被加熱物を誘導加熱する磁界を発生させるコイルにより形成される環状のコイル面と、
    該コイル面の内縁により輪郭を定められる開口領域から立設される立ち壁と、
    前記開口領域に沿って配されるとともに前記被加熱物に近接して配設されるセンタコアと、
    前記立ち壁に形成された開口部に挿通される非導電性キャップと、を備え、
    前記センタコアは、導電性シャフトと、該導電性シャフトを部分的に被覆する磁性筒とを含み、
    前記非導電性キャップは、前記導電性シャフトを部分的に被覆し、前記コイルと前記導電性シャフトの間を電気的に絶縁することを特徴とする画像形成装置。
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