JP2013087597A - 外壁支持構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】建物のベランダ等の外部床部に設置される外壁を当該外部床部の最外縁に設置することはもちろん、最外縁以外の場所にも設置可能として、設計の自由度を高めることができる外壁の支持構造を提供する。
【解決手段】外壁支持構造1によれば、フレーム体4は外部床部102を支持する梁2上に設置され、当該梁2を介してのみ主架構に連結される。フレーム体4を設けることができる梁2は、外部床部102の最外縁部を支持する大梁11のみならず、外部床部102内側を支持する小梁12であってもよい。従って、外部床部102の最外縁となる位置に設けられている梁2を利用する場合には最外縁上にフレーム体4が立設され、外部床部102の中ほどの梁2上にフレーム体4を設置する場合には、フレーム体4は、当該外部床部102のやや中ほどとなる位置に立設することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、建物の外壁支持構造に関する。
従来、住宅建物の外壁を形成する外壁パネルの固定は、下端を当該外壁パネルの下方に設けられる梁上に載置すると共に、上端を外壁固定金物で当該外壁パネルの上方に位置する梁に接合する上下2面の固定方式によって行われていた。かかる固定方法を、例えば当該上下一対の梁間に相当する高さを有していない腰壁などに採用する場合には、上端を固定するための外壁固定金物が大型化して当該上端部と上側の梁間の空間を占めることとなる。従って、腰壁などには当該固定方法を適用し難いという問題がある。
かかる問題を解決すべく、例えば特許文献1の外壁支持構造は、ベランダ等の立上がり壁の手摺付きALC壁の支持構造において、パネルはその横幅方向の略中心部で、且つ高さ方向の下部と中間部とがパネル取付金具を介して躯体(主架構)に取付けられることにより支持されているとともに、パネルの側方小口面同士が摺動可能に直接当接されている。
特開2000―129773号公報
上記の特許文献1の構成にあっては、主架構の梁に壁をロッキング支持させる構成であるため、少なくとも主架構の梁の側面(ウェブ)に対向させた状態で壁版を設置する必要が生じる。このため、当該壁は、建物の最外縁に設置される梁に対してのみしか設置することができず(すなわち、建物の外壁と同一面にしか設置することができず)、例えば、ベランダ等の外部床部の最外縁からやや中ほどに外壁を設置したり、当該外壁を最外縁とは別の位置で折り込んだりすることができず、設計の自由度を下げるものとなる問題があった。
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、建物のベランダ等の外部床部に設置される外壁を当該外部床部の最外縁に設置することはもちろん、最外縁以外の場所にも設置可能として、設計の自由度を高めることができる外壁の支持構造を提供することを目的とする。
本発明に係る外壁支持構造は、少なくとも1以上の階を有する建物の主架構を構成して外部床部を支持する梁と、外部床部を有する階の階高の半分よりも高く構成され、梁上に支持される外壁部と、を備え、外壁部は、梁上に組み上げられて該梁を介してのみ主架構に連結されるフレーム体と、フレーム体に上端部をロッキング可能に支持されると共に下端部を梁に支持される複数の外壁版と、を備えていることを特徴とする。
本発明に係る外壁支持構造によれば、フレーム体は外部床部を支持する梁上に設置され、当該梁のみを介して主架構に連結される。従って、当該梁が外部床部の最外縁となる位置に設けられている場合には最外縁上にフレーム体が立設され、当該梁よりも中ほどの梁上にフレーム体を設置する場合には、フレーム体は、当該外部床部のやや中ほどとなる位置に立設することができる。すなわち、従来の如く建物の外壁と同一面内に外壁部を形成することができることはもちろん、建物外壁とは無関係の位置(セットバックした位置)に設置することも可能となる。また、当該フレーム体に外壁版がロッキング支持されることとなるので、外壁版は、外部床部上でロッキング可能となり、せいの高い(外部床部を有する階の階高の半分よりも高い)外壁部に入力される風荷重や地震等に起因する水平荷重は外壁部内で受け流され、主架構に過大に荷重が入力されることを防止することができるものとなっている。
また、本発明に係る外壁支持構造において、フレーム体は、外部床部上に立設される本体部と、本体部の端部又は中途部から有角状に突出した状態で外部床部上に立設される控部と、を備えていることが好ましい。この構造によれば、本体部の面外方向に作用する風荷重に対し控部で抵抗することができ、外壁の支持力を高めることができるものとなる。
また、本発明に係る外壁支持構造において、フレーム体の本体部は、梁上に固設される複数の主支柱と、主支柱に支持され、梁の上方で延在する主横架材と、を備え、控部は、複数の主支柱に対向する位置で梁上に固設される控支柱と、控支柱と主支柱間に架け渡される控横架材と、を備えており、主横架材と控横架材は、主支柱や控支柱の外面よりも外方となる位置で外壁版をロッキング支持することが好ましい。この構造によれば、主支柱や控支柱の外面を外壁版によって覆うことができるものとなり、その結果、外壁版を主横架材や控横架材に沿って連続的に並べることによってフレーム体を複数の外壁版で覆うことができるものとなる。
また、本発明に係る外壁支持構造において、控部は、控支柱と主支柱に亘って設けられる耐震要素を備えていることが好ましい。この構造によれば、控部の剛性を高めることができるものとなる。
また、本発明に係る外壁支持構造において、フレーム体の本体部は、主支柱に亘って設けられる耐震要素を備えていることが好ましい。この構造によれば、本体部の面内方向の剛性をさらに高めることができるものとなる。
また、本発明に係る外壁支持構造において、主横架材と控横架材は、外壁版の上端部裏面に対向して外壁版支持部を平板状に備えると共に、外壁版支持部の上端部から突出して外壁版の上端面を覆う鍔部を備えていることが好ましい。この構造によれば、主横架材と控横架材は長手方向に鍔部を備えることとなり、面外方向への曲げに対する抵抗力が高められる。これによって、外壁版の表面に垂直に作用する風荷重に有効に抗することができ、その結果、当該横架材を支持する控部や支柱の数を削減することができるものとなっている。
また、本発明に係る外壁支持構造において、フレーム体の本体部は、1又は複数位置で平面視クランク状に折れ曲がって形成されていることが好ましい。この構造によれば、本体部が2方向の面を有することとなるので、本体部自体の剛性を高めることができ、控部の数を削減することができるものとなる。
本発明によれば、外部床部に設置される外壁部の設計の自由度を高めることができる。
本発明の実施形態に係る外壁支持構造の外観を示す斜視図である。 図1に示す外壁支持構造の架構を模式的に示すモデル図である。 図1に示すIII−III線に沿った断面図である。 図2に示すVIの方向からフレーム体を見た図である。 図1に示すV−V線に沿った断面図であって、外壁部の上端部と下端部を拡大した拡大断面図である。 主横架材と主支柱との取付構造を斜め下方向から見た図である。 上方から見たときの外壁部の形状を示すモデル図である。 上方から見たときの変形例に係る外壁部の形状を示すモデル図である。
以下、本発明の好適な実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る外壁支持構造の外観を示す斜視図である。図2は、図1に示す外壁支持構造の架構を模式的に示すモデル図である。図3は、図1に示すIII−III線に沿った断面図である。図4は、図2に示すVIの方向からフレーム体を見た図である。図5は、図1に示すV−V線に沿った断面図であって、外壁部の上端部と下端部を拡大した拡大断面図である。図6は、主横架材と主支柱との取付構造を斜め下方向から見た図である。図1,2に示すように、本実施形態に係る外壁支持構造1は、少なくとも1以上の階を有する建物100のベランダ101などに設けられた外部床部102に適用される。外壁支持構造1は、建物100の主架構を構成して外部床部102を支持する梁2と、当該梁2の上に支持される外壁部3と、を備えている。外壁部3は、平均的な大人の身長よりも高く設定されることが好ましい。外壁部3は、建物の外部床部102を有する階の階高の少なくとも半分以上が好ましく、2/3程度が好ましい。あるいは、外壁部3の長手方向の大きさは、160〜190cmに設定することが好ましい。このような外壁部3により、隣接する建物からの視線が遮断される一方、採光を確保できるものとなっている。また、本実施形態では、ベランダ101全体が外壁部3で覆われているのではなく、一部が開放されているため、視線を遮断したい方向からは十分にプライバシーを保護する一方で、ベランダ101内を開放的な空間にすることができる。なお、建物の主架構とは、少なくとも建物の外壁や床を支持する梁と、該梁の端部を接続する柱とを備えるものであり、当該梁柱に加えて耐震壁やブレース等の耐震要素も含めた構成のことをいう。また、当該主架構の形式としては、梁と柱を中心としたラーメン構造のみならず、各階で梁を通して当該梁を各階の階高相当の高さを有する柱や耐震要素で支持する梁勝ち工法等も含む。
梁2は、ベランダ101において外部床部102を支持する梁である。具体的には、梁2は、外部床部102の外縁部を支持する大梁11A,11B,11C,11Dと、外部床部102の内側に架設される小梁12A,12Bと、を備えている。大梁11A,11Bは、外部床部102の横方向の両側の外縁部を支持しており、ベランダ101の建物100からの張り出し方向に、互いに平行となるように延びている。大梁11B,11Dは、外部床部102の先端側の外縁部を支持しており、ベランダ101へ出るための窓部Wが設けられた外壁104と平行となるように、互いに同一直線上に延びている。また、梁2は、各梁11A,11B,11C,11D,12A,12Bに架設された複数の小梁を備えている。
外壁部3は、梁2の上に立設されるフレーム体4と、フレーム体4に支持されて当該フレーム体4を包囲する包囲部6と、フレーム体4の上部を覆う蓋部7と、を備えている。フレーム体4は、梁2上に組み上げられており、当該梁2を介して建物100の主架構に連結されている。包囲部6は、フレーム体4に上端部をロッキング可能に支持されると共に、下端部を梁2に支持される複数の外壁版50によって主に構成されている。外壁版50は、ALCパネルなどによって構成される。包囲部6の詳細な構成は後述する。
フレーム体4は、包囲部6を構成する外壁版50を支持するための鉄骨部材によって構成されており、外部床部102の外縁部の延在方向に沿って延在する長尺な本体部13A,13Bと、本体部13A,13Bの端部又は中途部から有角状に延在する控部14A,14Bと、を備える。本体部13A,13Bは、外部床部102上に立設されている。控部14A,14Bは、本体部13A,13Bの端部又は中途部から有角状に突出した状態で外部床部102上に立設される。なお、図1では、フレーム体4は包囲部6で覆われて表には出ていないが、本体部13A,13B、控部14A,14Bの場所を特定するために符号を付している。
具体的には、本体部13Aは、外部床部102の先端側の外縁部の延在方向に沿って延在している。本体部13Aは、外部床部102の外縁部を支持する大梁11C,11D上に延びており、当該大梁11C,11Dの上に組み上げられている。本体部13Aの延在方向の一方の端部は、大梁11Bの位置(すなわち、外部床部102の横方向の外縁部の位置)まで延びているが、他方の端部は、大梁11Aまでは延びておらず、途中の小梁12Aの位置まで延びている。本体部13Bは、外部床部102の横方向の外縁部の延在方向に沿って延在している。具体的には、本体部13Bは、外部床部102の外縁部を支持する大梁11B上に延びており、当該大梁11Bの上に組み上げられている。本体部13Bの延在方向の一方の端部は、大梁11Dの位置(すなわち、外部床部102の先端側の外縁部の位置)まで延びており、他方の端部は、外壁104まで延在しておらず、当該外壁104の手前側まで延びている。本体部13Aと本体部13Bとは、外部床部102のコーナー部で連結されている。なお、当該コーナー部には、建物100の主架構を構成するような柱は設けられていない。
控部14Aは、本体部13Aの大梁11A側の端部から、建物100の内側へ向かって直角に延在している。控部14Aは、小梁12A上に延びており、当該小梁12Aの上に組み上げられている。控部14Aは、一方の端部が本体部13Aと連結されており、他方の端部は外壁や柱等の他部材とは連結されていないものとなっている。或いは当該端部は建物の主架構とは縁が切れているともいえる。控部14Bは、本体部13Aの中途部から、建物100の内側へ向かって直角に延在している。控部14Bは、小梁12B上に延びており、当該小梁12Bの上に組み上げられている。控部14Bは、一方の端部が本体部13Aと連結されており、他方の端部は外壁や柱等の他部材とは連結されていないものとなっている。或いは当該端部は建物の主架構とは縁が切れているともいえる。控部14A,14Bは、長尺の本体部13Aを外側からの荷重に対して支持するためのものであり、外壁版50一枚分程度に僅かに延びているものである。すなわち、控部14A,14Bは、ベランダ101の空間を分断する程度の大きさを有するものではない。
本体部13A,13Bは、梁2上に固設される複数の主支柱21と、主支柱21で支持される主横架材22と、耐震要素23と、を備える。また、控部14A,14Bは、複数の主支柱21に対向して設けられる控支柱24と、控支柱24と主支柱21間に架け渡される控横架材26と、耐震要素27と、を備える。
大梁11Cの中途部(小梁12Aが接合される位置)には、主支柱21Aが固設される。主支柱21Aは、本体部13Aと控部14Aとの角部に配置される。大梁11Dの中途部(小梁12Bが接合される位置)には、主支柱21Bが固設される。主支柱21Bは、本体部13Aと控部14Bとの角部に配置される。大梁11Dと大梁11Bの角部には、主支柱21Cが固設される。主支柱21Cは、本体部13Aと本体部13Bとの角部に配置される。大梁11Bの中途部(柱Pよりも主支柱21C側)には、主支柱21Dが固設される。主支柱21Dは、本体部13Bの建物100側の端部に配置される。小梁12Aの中途部には、主支柱21Aと対向するように、控支柱24Aが固設される。小梁12Bの中途部には、主支柱21Bと対向するように、控支柱24Bが固設される。主支柱21A,21B,21C及び控支柱24A,24Bの高さは、外壁部3の上端位置まで延びている。
隣り合う主支柱21Aと主支柱21Bとの間には、主横架材22Aが架け渡される。主横架材22Aは、大梁11C,11Dの上方で、当該大梁11C,11Dと平行に延びている。隣り合う主支柱21Bと主支柱21Cとの間には、主横架材22Bが架け渡される。主横架材22Bは、大梁11C,11Dの上方で、当該大梁11C,11Dと平行に延びている。隣り合う主支柱21Cと主支柱21Dとの間には、主横架材22Cが架け渡されている。主横架材22Cは、大梁11Bの上方で、当該大梁11Bと平行に延びている。控支柱24Aと主支柱21Aとの間には、控横架材26Aが架け渡されている。控横架材26Aは、小梁12Aの上方で、当該小梁12Aと平行に延びている。控支柱24Bと主支柱21Bとの間には、控横架材26Bが架け渡されている。控横架材26Bは、小梁12Bの上方で、当該小梁12Bと平行に延びている。主横架材22A,22B,22C及び控横架材26A,26Bは、主支柱21A,21B,21C,21D及び控支柱24A,24Bの上端に載置されるように設けられているため、外壁部3の上端位置で水平に延びるような配置となる。
図5及び図6に示すように、主横架材22A,22B,22Cは、主支柱21A,21B,21C,21Dの外面よりも外方となる位置で外壁版50をロッキング支持する外壁版支持部31,32と、外壁版支持部31,32の上端部から突出して外壁版50の上端面50bを覆う鍔部33,34と、下端側で外壁版支持部31,32同士を連結する底部36と、を備える。主横架材22A,22B,22Cは、上方に開口するような断面ハット状の形状を有しており、上端側の開口部は、上端側で外壁版支持部31,32同士を連結する防水鋼板37で覆われている。具体的には、外壁版支持部31はベランダ101の外側に配置され、鍔部33は、外壁版支持部31の上端部からベランダ101の外側へ向かって水平に突出する。外壁版支持部32はベランダ101の内側に配置され、鍔部34は、外壁版支持部32の上端部からベランダ101の内側へ向かって水平に突出する。ベランダ101の外側では、外壁版50の裏面50aが外壁版支持部31と接触するように支持されることで、外壁版50が、主支柱21A,21B,21C,21Dの外面よりも外方(ベランダ外側の側面よりもベランダ外側)となる位置でロッキング支持される。また、外壁版50の上端面50bは、鍔部33で覆われる。ベランダ101の内側では、外壁版50の裏面50aが外壁版支持部32と接触するように支持されることで、外壁版50が、主支柱21A,21B,21C,21Dの外面よりも外方(ベランダ内側の側面よりも内側)となる位置でロッキング支持される。また、外壁版50の上端面50bは、鍔部34で覆われる。控横架材26A,26Bも主横架材22A,22B,22Cと同様の構成を有し、控支柱24A,24Bの外面よりも外方となる位置で外壁版をロッキング支持する外壁版支持部31,32と、外壁版支持部31,32の上端部から突出して外壁版50の上端面50bを覆う鍔部33,34と、下端側で外壁版支持部31,32同士を連結する底部36と、を備える。
図5を参照して、外壁版50のロッキング支持構造について説明する。外壁版50は、フレーム体4に相対回転可能に保持されている。具体的には、外壁版50の上端側の部分における幅方向の中央位置に、一本のボルト51が挿通される。ボルト51は、外壁版支持部31,32に対してナット52で固定される。このように上端部を一本のボルト51で固定することにより、外壁版50は、地震時などにボルト51を軸として相対的に回転移動することができる。一方、外壁版50の下端側は梁2によって支持されている。外壁版50の下端面50cは、梁2の上面に設けられた支持プレート53に載置されている。梁2の支持プレート53の上面には、上方へ突出すると共に梁2の長手方向に沿って延びる一対の支持片54が形成されている。一方の支持片54は、ベランダ外側に配置される外壁版50の裏面50aと接触し、他方の支持片54は、ベランダ内側に配置される外壁版50の裏面50aと接触する。外壁版50の裏面50aには、支持片54を挟み込むように支持板56が取り付けられると共に、当該支持板56が外壁版50に対してボルト57で締結される。これによって、梁2の支持プレート53に固定された支持片54を、外壁版50と支持板56とで挟み込む構造となるため、外壁版50の下端部が梁2に支持される。
主横架材22A,22B,22C及び控横架材26A,26Bは、支柱の直上に載置される部分と、支柱間で直線状に延びる部分とで、別ピースに分けられていてもよい。例えば図4や図6に示すように、支柱の直上に載置されるピースPS1(コーナー部の主支柱21A,21Cのものは略L字状に二股に分かれ、中間部の主支柱21Bのものは略T字状に三股に分かれる)と、本体部13において直線状に延びるピースPS2(本体部の長さにより適宜長さが変更される)と、控部14において直線状に延びるピースPS3(控部14の長さを一定寸法に定めておけば、あらゆる部分の控部に流用可能となる)とで分けられていてもよい。これにより、外壁部3がどのような形状になっても、ピースPS1,PS2,PS3同士の組み合わせによってあらゆる形状に対応することが可能になり、部品の共有化を図ることができる。
主横架材22A,22B,22C及び控横架材26A,26Bと、主支柱21A,21B,21C,21D及び控支柱24A,24Bとは、取付金物40を介して連結される。取付金物40は、主横架材22A,22B,22C又は控横架材26A,26Bを載置すると共に固定するための載置部41と、主支柱21A,21B,21C,21D又は控支柱24A,24Bと連結される柱連結部42と、耐震要素23又は耐震要素27の上端部を連結するための耐震要素連結部43と、を備えている。
例えば、図6を参照して、主横架材22Bと主横架材22Cとが連結される角部に用いられる取付金物40の構成について説明する。この取付金物40は、主支柱21Cから主横架材22Bと同方向へ延びる載置部41Bと、主支柱21Cから主横架材22Cと同方向へ延びる載置部41Cと、を有している。載置部41B,41Cは、上面が主支柱21Cの上端面と同一面となるように平板状に構成されている。また、強度を確保するため、載置部41B,41Cの幅方向の両縁は、下方に折り曲げられている。主横架材22B,22Cの底部36は、主支柱21Cの上端面及び載置部41B,41Cにそれぞれ載置され、ボルト接合によって固定される。載置部41Bと載置部41Cとの交差部分から、下方へ断面十字状のプレートが延びることによって、柱連結部42と、耐震要素連結部43が形成される。柱連結部42は、直交する二枚のプレートから構成され、主支柱21Cのベランダ内側の二面とボルト接合される。耐震要素連結部43は、直交する二枚のプレートから構成され、載置部41Bと同方向に延びるプレートには、耐震要素23Aの上端部がボルト接合され、載置部41Cと同方向に延びるプレートには、耐震要素23Bの上端部がボルト接合される。他の部分における取付金物40も、同趣旨の構造を有している。主横架材22A,22B及び控横架材26Bが交わる主支柱21Bの取付金物40には、三方向へ載置部41が設けられる。主支柱21D及び控支柱24A,24Bの取付金物40には、一方向へ載置部41が設けられる。また、耐震要素の上端部が取り付けられない部分における取付金物40には、耐震要素連結部43を設ける必要はない。
本体部13の耐震要素23は、一の主支柱21から、隣り合う主支柱21との間の何れかの位置に亘って設けられている。耐震要素23は、斜材によって構成されている。本実施形態では、耐震要素23Aが、主支柱21Cから、主支柱21Bとの間の中途位置に亘って設けられている。耐震要素23Aの上端部は、主支柱21Cに取り付けられた取付金物40の耐震要素連結部43に連結され、耐震要素23Aの下端部は、大梁11Dの中途位置に設けられた斜材ブラケットに連結される。また、耐震要素23Bが、主支柱21Cから、主支柱21Dに亘って設けられている。耐震要素23Bの上端部は、主支柱21Cに取り付けられた取付金物40の耐震要素連結部43に連結され、耐震要素23Aの下端部は、大梁11B及び主支柱21Dの下端に設けられた斜材ブラケットに連結される。
控部14の耐震要素27は、控支柱24と主支柱21に亘って設けられている。耐震要素27は、斜材によって構成されている。本実施形態では、耐震要素27Aが、主支柱21Aから、控支柱24Aに亘って設けられている。耐震要素27Aの上端部は、主支柱21Aに取り付けられた取付金物40の耐震要素連結部43に連結され、耐震要素27Aの下端部は、小梁12A及び控支柱24Aの下端に設けられた斜材ブラケット28に連結される(図4参照)。また、耐震要素27Bが、主支柱21Bから、控支柱24Bに亘って設けられている。耐震要素27Bの上端部は、主支柱21Bに取り付けられた取付金物40の耐震要素連結部43に連結され、耐震要素27Bの下端部は、小梁12B及び控支柱24Bの下端に設けられた斜材ブラケット28に連結される。
本体部13では、同一平面内の主支柱21のうち、いずれか一方の端部側の主支柱21にのみ耐震要素23を設け、他方の端部側の主支柱や、中間部の主支柱には設けなくともよい。本実施形態では、本体部13Aでは、主支柱21A,21B,21C,21Dのうち、一方の端部側の主支柱21Cにのみ耐震要素23Aを設け、主支柱21B,21C,21Dには設けられていない。本体部13Bでは、主支柱21Cのみに耐震要素23Bが設けられている。控部14には、いずれの位置にも、耐震要素27を設けることが好ましい。
次に、フレーム体4を取り囲む包囲部6及び蓋部7について説明する。本実施形態では、外壁部3は、フレーム体4が包囲部6及び蓋部7によって露出しないように完全に覆われる構造となっているため、外壁部3が外部床部102に独立して立ち上がっているように見える。
包囲部6は、フレーム体4に支持されて外部床部102上に立ち上がる複数の外壁版50(コーナープレートを含む)からなり、当該フレーム体4の前部(ベランダ外側)と背部(ベランダ内側)とに加えて側部(端部やコーナー部)を覆って当該フレーム体4を包囲する。図3に示すように、包囲部6は、フレーム体4の本体部13を包囲する本体包囲部61と、フレーム体4の控部14を包囲する控包囲部62と、を備える。本実施形態では、包囲部6は、本体部13Aを包囲する本体包囲部61Aと、本体部13Bを包囲する本体包囲部61Bと、控部14Aと包囲する控包囲部62Aと、控部14Bを包囲する控包囲部62Bと、を備えている。
本体包囲部61は、主横架材22にロッキング支持されて本体部13の表側を覆う表側外壁版63と、主横架材22にロッキング支持されて本体部13の裏側を覆う裏側外壁版64と、主支柱21に固定されて本体部13の隅部を覆う役物部材66と、を備える。また、控包囲部62は、控横架材26にロッキング支持されて控部14の一方の側面を覆う一側外壁版67と、該一側外壁版67に対向した状態で控横架材26にロッキング支持されて控部14の他方の側面を覆う他側外壁版68と、控支柱24に固定されて控部14の隅部を覆う役物部材69と、を備える。
具体的に、本体部13Aを包囲する本体包囲部61Aは、本体部13Aの表側を覆うように、当該本体部13Aの延在方向に複数並設された表側外壁版63Aと、本体部13Aの裏側を覆うように延在方向に複数並設された裏側外壁版64Aと、主支柱21A,21Cに固定されて本体部13Aの隅部を覆うコーナープレートからなる役物部材66Aと、を備えている。本体部13Bを包囲する本体包囲部61Bは、本体部13Bの表側を覆うように、当該本体部13Bの延在方向に複数並設された表側外壁版63Bと、本体部13Bの裏側を覆うように延在方向に複数並設された裏側外壁版64Bと、主支柱21C,21Dに固定されて本体部13Bの隅部を覆うコーナープレートからなる役物部材66Bと、を備えている。なお、主支柱21Cに固定されるコーナープレートは、役物部材66Aとして機能すると同時に、役物部材66Bとしても機能する。
控部14Aを包囲する控包囲部62Aは、控部14Aの一方の側面(この部分ではベランダ外側)を覆う一枚の一側外壁版67Aと、該一側外壁版67Aに対向した状態で控部14Aの他方の側面(この部分ではベランダ内側)を覆う一枚の他側外壁版68Aと、控支柱24Aに固定されて控部14Aの隅部を覆う一対の役物部材69Aと、備えている。控部14Bを包囲する控包囲部62Bは、控部14Bの一方の側面(控部14A側)を覆う一枚の一側外壁版67Bと、該一側外壁版67Bに対向した状態で控部14Bの他方の側面(本体部13B側)を覆う一枚の他側外壁版68Bと、控支柱24Bに固定されて控部14Bの隅部を覆う一対の役物部材69Bと、備えている。
蓋部7は、図5に示すように、主横架材22及び控横架材26の上端部を覆う笠木によって構成されている。この蓋部7は、フレーム体4の本体部13A,13B及び控部14A,14Bの全てに対して設けられている。これにより、フレーム体4の上端部の全領域を覆っている。
次に、本実施形態に係る外壁支持構造1の作用・効果について説明する。
本実施形態に係る外壁支持構造1によれば、フレーム体4は外部床部102を支持する梁2上に設置され、当該梁2を介してのみ主架構に連結される。フレーム体4を設けることができる梁2は、外部床部102の最外縁部を支持する大梁11のみならず、外部床部102内側を支持する小梁12であってもよい。従って、外部床部102の最外縁となる位置に設けられている梁2を利用する場合には最外縁上にフレーム体4が立設され、外部床部102の中ほどの梁2上にフレーム体4を設置する場合には、フレーム体4は、当該外部床部102のやや中ほどとなる位置に立設することができる。
例えば、図7(b)に示す従来の構成の一例は、外壁部SWが外部床部102の最外縁に沿った位置に全周に亘って設けられるものであって、且つ、外壁部SWのコーナー部などは、建物の主架構である柱BPで支持されている。すなわち、外部床部102を支持する梁のみならず、柱BPを介して主架構と接続されていた。これに対し、本実施形態に係る外壁支持構造1では、外部床部102に対して自由な形状・位置に外壁部3を設けることができる。図7(a)に示すように、外部床部102の最外縁部に沿って本体部13A,13Bを設けていても、本体部13Bと反対側の外縁部には外壁部を設けずに開放されたような構造としてもよい。また、外部床部102が二点差線で示すような形状であった場合は、外部床部102の先端側の外縁部からセットバックした位置に外壁部3を設ける構造としてもよい。すなわち、本実施形態に係る外壁支持構造1を採用すれば、従来の如く建物の外壁と同一面内に外壁部を形成することができることはもちろん、建物外壁とは無関係の位置(セットバックした位置)に設置することも可能となる。また、当該フレーム体4に外壁版50がロッキング支持されることとなるので、外壁版50は、外部床部102上でロッキング可能となり、せいの高い(外部床部102を有する階の階高の半分よりも高い)外壁部3に入力される風荷重や地震等に起因する水平荷重は外壁部3内で受け流され、主架構に過大に荷重が入力されることを防止することができるものとなっている。
すなわち、本実施形態では、建物100の躯体(主架構)とは別個にフレーム体4を外部床部102上に組み上げ、当該フレーム体4に外壁を支持させることで、躯体(主架構)から独立して外壁版50をロッキング可能に支持した構造となっている。また、外壁版50の高さは、通常の腰壁の1.5〜1.8倍程度の高さを有するものであるので、重量が増すと共に上端部から下端部までの長さが従来よりも長くなくので、外壁版50に入力される荷重は大きくなることが考えられる。このような課題に対しては、当該外壁版50を支持するために主架構を組み上げてそれにロッキング支持させることが通常であるが、かかる構成は大掛かりであり、主架構相当の梁、柱が現れるので、意匠上も見栄えが悪い。見栄えが悪いのみならず、梁と柱が現れてしまうので、開放的な空間を形成することが困難となる。本実施形態に係る外壁支持構造1では、主架構の梁上に主架構とは別個のフレーム体4を組み上げることとし、これによって外壁部3を主架構から独立して立ち上げることとしている。また、他の外壁よりもせいが低いため、外壁版50のロッキングの際の周期も他の部分における外壁版と異なるが(例えば高さの異なる外壁同士が隣接してロッキング可能に支持されていると、ロッキング支点の位置も異なり、周期も異なり、互いに干渉しあってしまう虞がある)、躯体の主架構から独立したフレーム体4にロッキング可能に支持しているので、他の外壁(主架構)から縁が切れた状態で独自にロッキングし、影響を及ぼしあわない構造となっている。
また、本実施形態に係る外壁支持構造1において、フレーム体4は、外部床部102の外縁部の延在方向に沿って延在する長尺な本体部13と、本体部13の端部又は中途部の1又は複数の位置から有角状に延在する控部14と、を備えている。この構造によれば、本体部13の面外方向に作用する風荷重に対し控部14で抵抗することができ、外壁部3の支持力を高めることができるものとなる。
また、本実施形態に係る外壁支持構造1において、フレーム体4の本体部13は、梁2上に固設される複数の主支柱21と、主支柱21間に支持され、梁2の上方で延在する主横架材22と、を備えている。また、控部14は、複数の主支柱21に対向して設けられる控支柱24と、控支柱24と主支柱21間に架け渡される控横架材26と、を備えている。主横架材22と控横架材26は、主支柱21や控支柱24の前面よりも前方となる位置で外壁版50をロッキング支持している。この構造によれば、主支柱21や控支柱24の前面を外壁版50によって覆うことができるものとなり、その結果、外壁版50を主横架材22や控横架材26に沿って連続的に並べることによってフレーム体4を複数の外壁版50で覆うことができるものとなる。
また、本実施形態に係る外壁支持構造1において、控部14は、控支柱24と主支柱21に亘って設けられる耐震要素27を備えている。この構造によれば、控部14の剛性を高めることができるものとなる。
また、本実施形態に係る外壁支持構造1において、フレーム体4の本体部13は、主支柱21に亘って設けられる耐震要素23を備えている。この構造によれば、本体部13の面内方向の剛性をさらに高めることができるものとなる。
また、本実施形態に係る外壁支持構造1において、主横架材22と控横架材26は、外壁版50の上端部裏面50aに対向して外壁版支持部31,32を平板状に備えると共に、外壁版支持部31,32の上端部から突出して外壁版50の上端面50bを覆う鍔部33,34を備えている。この構造によれば、主横架材22と控横架材26は長手方向に鍔部33,34を備えることとなり、面外方向への曲げに対する抵抗力が高められる。これによって、外壁版50の表面に垂直に作用する風荷重に有効に抗することができ、その結果、当該横架材を支持する控部や支柱の数を削減することができるものとなっている。
また、本実施形態に係る外壁支持構造1によれば、フレーム体4が外部床部102上に立上り、包囲部6よってフレーム体4の周囲を覆って外壁版50群が設けられると共に、フレーム体4の上部は蓋部7で覆われることとなる。これにより、外部床部102上には外壁版50を支持する構造であるフレーム体4は露出しないものとなる。この結果、外壁部3のみで外部床部102上に立ち上がっているように視認できるものとなる。
すなわち、本実施形態では、フレーム体4の表部及び裏部のみならず、両隅部(側部)と上部まで覆うこととし、これによって、フレーム体4の上端部(ロッキング上端部)側を建物100の主架構に連結させず、主架構から独立させてフレーム形成及び外壁版のロッキング支持を実現している。主架構から独立してフレーム体4を組み上げる構造を、フレーム体4が側部まで外壁版で覆われ、完全に隠れるようにする包囲部6を採用することで実現している。
また、本実施形態に係る外壁支持構造1において、包囲部6は、本体部13を包囲する本体包囲部61と、控部14を包囲する控包囲部62と、を備えている。このような構造によれば、本体部13のみならず控部14も外壁部3の控包囲部62に覆われるものとなるので、控部14を設けてもなお外壁部3のみで外壁部上に自立した状態で独立して立ち上がっているように視認できるものとなる。
また、本実施形態に係る外壁支持構造1において、本体包囲部61は、主横架材22にロッキング支持されて本体部13の表側を覆う表側外壁版63と、該表側外壁版63に対向した状態で主横架材22にロッキング支持されて本体部13の裏側を覆う裏側外壁版64と、主支柱21に固定されて本体部13の隅部を覆う役物部材66と、を備えている。この構造によれば、フレーム体4の本体部13に支持される本体包囲部61の表側外壁版63と裏側外壁版64とが主横架材22にロッキング支持されるので、当該本体部13に水平力が入力される場合であっても、これら外壁版63,64はロッキングして当該水平力を受けが流すことができ、外壁版63,64の破壊を抑制することができる。また、側部には役物部材66が主支柱21に固定された状態で設けられているので、上述の如き水平力が入力される場合でも、役物部材66は主支柱21の変位と一体となって変位することができ、柱の変位に伴う破壊も抑制されるものとなっている。
また、本実施形態に係る外壁支持構造1において、控包囲部62は、控横架材26にロッキング支持されて控部14の一方の側面を覆う一側外壁版67と、該一側外壁版67に対向した状態で控横架材26にロッキング支持されて控部14の他方の側面を覆う他側外壁版68と、控支柱24に固定されて控部14の隅部を覆う役物部材69と、を備えている。この構造によれば、フレーム体4の控部14に支持される控包囲部62の一側外壁版67と他側外壁版68とが控横架材26にロッキング支持されるので、当該控部14に水平力が入力される場合であっても、これら外壁版67,68はロッキングして当該水平力を受けが流すことができ、外壁版67,68の破壊を抑制することができる。また、隅部には役物部材69が控支柱24に固定された状態で設けられているので、上述の如き水平力が入力される場合でも、役物部材69は控支柱24の変位と一体となって変位することができ、柱の変位に伴う破壊も抑制されるものとなっている。
本発明は、上述の実施形態に限定されるものではない。本発明の趣旨の範囲内で、外壁部の形状を適宜変更してもよい。例えば、本体部の長さや形状を変更してもよく、控部の数や位置、或いは本体部に対する控部の取付き角度を変更してもよい。
例えば図8に示すように、本体部213が複数位置(一箇所だけでもよい)で平面視クランク状に折れ曲がって形成されているような外壁支持構造200を採用してもよい。外壁支持構造200は、ベランダの外縁部の三辺に沿って本体部213A,213B,213Cを有しており、最も長尺となる本体部213Bが複数箇所でクランク状に折れ曲がっている。クランク形状の角部に主支柱221が立設されており、本体部213Bの各面に対して一つずつ耐震要素223が設けられている。本体部213A,213Cの建物側の端部は建物の外壁から完全に離間しており、それぞれ控部214が外部床部102の内側へ向かって延びている。このような本体部213がクランク状に折れ曲がった構造によれば、本体部213が2方向の面を有することとなるので、本体部213自体の剛性を高めることができ、控部の数を削減することができるものとなる。
また、外壁版やコーナープレートの配置パターンや大きさも一例に過ぎず、適宜変更してもよい。
1,200…外壁支持構造、2…梁、3…外壁部、4…フレーム体、6…包囲部、7…蓋部、13,213…本体部、14,214…控部、21,221…主支柱、22…主横架材、23,223…耐震要素、24,224…控支柱、26…控横架材、27,227…耐震要素、31,32…外壁版支持部、33,34…鍔部、50…外壁版、61…本体包囲部、62…控包囲部、63…表側外壁版、64…裏側外壁版、66…役物部材、67…一側外壁版、68…他側外壁版、69…役物部材、100…建物、102…外部床部。

Claims (7)

  1. 少なくとも1以上の階を有する建物の主架構を構成して外部床部を支持する梁と、
    前記外部床部を有する階の階高の半分よりも高く構成され、前記梁上に支持される外壁部と、を備え、
    前記外壁部は、
    前記梁上に組み上げられて該梁を介してのみ前記主架構に連結されるフレーム体と、
    前記フレーム体に上端部をロッキング可能に支持されると共に下端部を前記梁に支持される複数の外壁版と、を備えていることを特徴とする建物の外壁支持構造。
  2. 前記フレーム体は、
    前記外部床部上に立設される本体部と、
    前記本体部の端部又は中途部から有角状に突出した状態で前記外部床部上に立設される控部と、を備えていることを特徴とする請求項1に記載の外壁支持構造。
  3. 前記フレーム体の前記本体部は、
    前記梁上に固設される複数の主支柱と、
    前記主支柱に支持され、前記梁の上方で延在する主横架材と、を備え、
    前記控部は、
    前記複数の主支柱に対向する位置で前記梁上に固設される控支柱と、
    前記控支柱と前記主支柱間に架け渡される控横架材と、を備えており、
    前記主横架材と前記控横架材は、前記主支柱や前記控支柱の外面よりも外方となる位置で前記外壁版をロッキング支持する外壁版支持部を備えていることを特徴とする請求項2に記載の外壁支持構造。
  4. 前記控部は、前記控支柱と前記主支柱に亘って設けられる耐震要素を備えていることを特徴とする請求項3に記載の外壁支持構造。
  5. 前記フレーム体の前記本体部は、前記主支柱に亘って設けられる耐震要素を備えていることを特徴とする請求項3に記載の外壁支持構造。
  6. 前記主横架材と前記控横架材は、前記外壁版の上端部裏面に対向して前記外壁版支持部を平板状に備えると共に、前記外壁版支持部の上端部から突出して前記外壁版の上端面を覆う鍔部を備えていることを特徴とする請求項3乃至請求項5のいずれかに記載の外壁支持構造。
  7. 前記フレーム体の前記本体部は、1又は複数位置で平面視クランク状に折れ曲がって形成されていることを特徴とする請求項2〜6のいずれか一項記載の外壁支持構造。

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