JP6384905B2 - 剛性板耐震壁及び剛性板耐震壁付きのフレーム機構 - Google Patents
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Description
特許文献1のものでは、格子状部材を内部空間に搬入することに手間がかかる。
特許文献2の市松形の耐震補強工法はこうした施工性に配慮した工法であり、さまざまな条件の建物の耐震改修に適用される。しかしながら、本工法による鋼板壁の地震時水平耐力は四隅をボルトで固定された鋼板のせん断座屈破壊により決定するため、鋼板の強度を十分に発揮できていない。これは、鋼板の四隅部のみを固定しているためであり、せん断座屈耐力式の座屈係数が小さく見積もられるためである。この問題に対して、鋼板の板厚を増して座屈耐力の向上を図ると、壁体の重量が増し、施工性を著しく低下させてしまう。またボルト本数を増やす、溶接して鋼板を固定する等、これらの対処も施工性を損なうことにつながる。
少なくとも一部の剛性板の表面に連結された補剛リブと、
を具備し、
上記壁体は、剛性板同士の角部を互いに連接させて、その多角形の角数に相当する数の剛性板で囲まれる開口部を形成するように多角形状の剛性板を配置してなり、
かつ上記連接する角部同士の組み合わせは、これら角部同士を相互に重ね合わせた状態で、各角部に形成した少なくとも一つの固定点を介して当該角部を他の角部に対して固定することで連結されており、
上記剛性板の補剛リブは、当該剛性板の座屈変形を防止するように、隣りの角部の固定点同士を結ぶ仮想線分の全部にそれぞれ近接し或いは交接するように形成した。
「固定点を介して当該角部を他の角部に対して固定する」とは、図1に示すように角部同士が直接固定されている態様を含む。
「近接し或いは交接する」の「近接」とは、剛性板の図形中心よりも仮想線分の近くを通ることをいう。また「交接」とは仮想線分と交わることをいい、内接(1点で交わること)を含む。
「固定点」とは、剛性板の角部を他の剛性板の角部又は格子材に対してボルト・ナットなどの固定具を用いて一点で固定した場合にはその一点を指し、固定具を用いて複数点で固定した場合にはその何れかの点を指すものとする。
「同形同寸の多角形状の剛性板を一定のパターンで組み合わせて」という記載に関して、一定のパターンとしては、四角形状の剛性板及び開口部が2方向に連続して交互に現れるパターン(図1に示す市松模様)や三角形状の剛性板及び開口部が3方向に連続して交互に現れるパターン(図13に示す鱗模様)などがある。
「同形・同寸」に関しては、壁体の端部であって後述のフレーム部と接合する箇所に関しては、本来の剛性板の形状の一部をフレーム部の輪郭に応じて切り落としても構わない。
「補剛リブ」はループ形状(リング状又は多角形状を含む)に形成することができる。
上記連接する角部同士に連なる、各剛性板のそれぞれの辺部は他の剛性板の一の辺部と同じ方向に延びるように対応しており、これら対応する辺部が平行になるように各剛性板を配置し、
補剛リブは、リング状又は多角形状であり、各剛性板の隣り合う角部の固定点を仮想線分で結んでなる多角形の内部領域を通過するように配置した。
上記壁体は、市松模様に配置された複数の4角形の剛性板で構成されており、補剛リブは、上記内部領域内で剛性板の2本の対角線と交差するように形成した。
上記仮想平面に沿って平行に並設された複数の格子材を有する支持手段を具備し、
上記各格子材は、壁体と直交する方向からみて、少なくとも2枚の剛性板の連接する角部の組み合わせと重ね合わせるように配置され、
当該角部の組み合わせを上記重ね合わせ箇所で上記格子材に固定してなる。
第2の手段に係る発明によれば、補剛リブは、各剛性板の連接する角部同士の固定点を仮想線分で結んでなる多角形に形成される内部領域を通過するから、座屈変形に対する抵抗力が向上する。
第3の手段に係る発明によれば、上記壁体は、市松模様に配置された複数の4角形の剛性板で構成したから、剛性板耐震壁を軽量化することができ、この剛性板の2本の対角線と交差するように補剛リブを形成したから、剛性板の座屈をより的確に防止できる。
第4の手段に係る発明によれば、隣接する剛性板の連接する角部の組み合わせを格子材に重ねて固定したから、剛性板耐震壁の強度が向上する。
第5の手段に係る発明によれば、補剛リブを剛性板と直角な鋼管であり、既成の鋼管から切り出して剛性板に溶接すればよいから、簡易に製作することができ、またボルトの使用本数を増やすことなく補剛性能を向上することができる。
第6の手段に係る発明によれば、建造物のフレーム部に剛性板耐震壁を適用したからフレーム部を簡易に補強することができる。
6…梁 8…床スラブ
10…剛性板耐震壁 12…支持手段
14…支持枠 14a…縦枠 14b…横枠 15…取り付け孔
16…格子材 16a…端部 18…第1留め孔
20…壁体 22…剛性板 22B…後段剛性板 22F…前段剛性板
22M…中段剛性板 24…第2留め孔 28…固定具
30…補剛リブ 32…溶接部 34…隅角部 36…スペーサ
40…開口部
A…角部 AC…角部同士の組み合わせ C…図形中心 F…固定点
I…内部領域 J…接着剤
LV…仮想線分 LD…対角線 S…辺部
V…仮想平面
Claims (6)
- 一つの仮想平面に沿って、同形同寸の多角形状の剛性板の組み合わせによる一定のパターンを有する壁体と、
少なくとも一部の剛性板の表面に連結された補剛リブと、
を具備し、
上記壁体は、剛性板同士の角部を互いに連接させて、その多角形の角数に相当する数の剛性板で囲まれる開口部を形成するように多角形状の剛性板を配置してなり、
かつ上記連接する角部同士の組み合わせは、これら角部同士を相互に重ね合わせた状態で、各角部に形成した少なくとも一つの固定点を介して当該角部を他の角部に対して固定することで連結されており、
上記剛性板の補剛リブは、当該剛性板の座屈変形を防止するように、隣りの角部の固定点同士を結ぶ仮想線分の全部にそれぞれ近接し或いは交接するように形成したことを特徴とする、剛性板耐震壁。 - 上記連接する角部同士に連なる、各剛性板のそれぞれの辺部は他の剛性板の一の辺部と同じ方向に延びるように対応しており、これら対応する辺部が平行になるように各剛性板を配置し、
補剛リブは、リング状又は多角形状であり、各剛性板の隣り合う角部の固定点を仮想線分で結んでなる多角形の内部領域を通過するように配置したことを特徴とする、請求項1記載の剛性板耐震壁。 - 上記壁体は、市松模様に配置された複数の4角形の剛性板で構成されており、補剛リブは、上記内部領域内で剛性板の2本の対角線と交差するように形成したことを特徴とする、請求項2に記載の剛性板耐震壁。
- 上記仮想平面に沿って平行に並設された複数の格子材を有する支持手段を具備し、
上記各格子材は、壁体と直交する方向からみて、少なくとも2枚の剛性板の連接する角部の組み合わせと重ね合わせるように配置され、
当該角部の組み合わせを上記重ね合わせ箇所で上記格子材に固定してなることを特徴とする、請求項1から請求項3のいずれかに記載の剛性板耐震壁。 - 上記補剛リブは剛性板と直角な鋼管であり、当該剛性板に対して溶接していることを特徴とする、請求項1から請求項4のいずれかに記載の剛性板耐震壁。
- 建造物のフレーム部に請求項1から請求項5のいずれかに記載の剛性板耐震壁を適用した剛性板耐震壁付きのフレーム機構であって、上記剛性板の一部はフレーム部に隣接しており、隣接箇所をフレーム部に固定したことを特徴とする、剛性板耐震壁付きのフレーム機構。
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