JP2013083824A - 光学フィルムの製造方法及び洗浄装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】フィルム12を鹸化する鹸化工程と、付着したアルカリ溶液13を除去する除去工程と、光学機能層を製膜する製膜工程とを備え、除去工程では、円筒状のバー30と、フィルムのアルカリ溶液塗布面に対向して配置されたリップ面39を有するリップ部38とを備えた洗浄装置を用い、第1洗浄液が形成するビードが切れず、ビードにエアが巻き込まれるエア同伴が発生せず、第1洗浄液が、フィルムの面のうちアルカリ溶液塗布面とは反対側の面に回り込む裏回りが発生しないように、リップ長さと、リップ角度と、リップクリアランスとを調整して、アルカリ溶液を除去する光学フィルムの製造方法。
【選択図】図2
Description
本発明に係る光学フィルムの製造プロセスの一例について説明する。光学補償シートなどの光学フィルムを製造する製造プロセスは、セルロースエステルフィルム等のポリマーフィルムをアルカリ溶液によって鹸化することによって親水化するアルカリ鹸化工程と、親水化されたポリマーフィルムに接着層や配向膜を介して偏向膜や光学異方層等の光学機能層を形成する工程とを主に備えている。アルカリ鹸化によって、ポリマーフィルム表面を親水化することで、その後の工程で良好に接着層や配向膜をポリマーフィルム表面に製膜することができる。
次に、本発明に係る洗浄装置24の構成について図2を参照して説明する。図2は、洗浄装置の概略図である。図2に示すように、本発明に係る洗浄装置24は、ポリマーフィルム12下面に塗布されたアルカリ溶液13を掻き取るための円筒状のバー30と、バー30を支持するための台32と、第1洗浄液34を吐出するための吐出口36、44と、第1洗浄液をポリマーフィルム12の下面になじませるビード37を形成するためのリップ部38とを主に備えて構成される。
次に、本発明に係る洗浄装置24の作動について図2を参照して説明する。ここで、本発明の説明として、洗浄対象物としてアルカリ溶液を例にとって、アルカリ溶液を洗浄するという表現で説明を進めてゆくが、洗浄対象物をアルカリ溶液に限定するものではなく、フィルムに付着したものならば本発明は何にでも適用可能である。
リップ長さ、リップクリアランス、リップ角度、粘度という装置パラメーターと、エア同伴、ビードの安定性、裏回りという不良モードとの関係について評価した。
リップクリアランスを3mmにして、ライン速度(m/min)とリップ長(mm)とを変化させたときのエア同伴不良の発生について評価を行った。エア同伴は、搬送されるフィルムに同伴される流体(アルカリ溶液、第2洗浄液)の持つ運動エネルギが、ビード37の持つ運動エネルギを上回ると、ビード37の気液界面が乱れ、エアをビード内に巻き込むことにより発生する。
次に、リップクリアランス2〜4mmにおいて、ライン速度(m/min)とリップ長(mm)とを変化させたときのエア同伴不良の発生について評価を行った。
次に、リップ角度0度〜25度において、ライン速度(m/min)とリップ長(mm)とを変化させたときのエア同伴不良の発生について評価を行った。
次に、リップクリアランス2mm〜4mmにおいて、ライン速度(m/min)と粘度(cP)とを変化させたときの裏回り不良の発生について評価を行った。
Claims (4)
- フィルムの表面にアルカリ溶液を塗布することによって前記フィルムを鹸化する鹸化工程と、
前記鹸化工程の後、前記フィルムの面のうち前記アルカリ溶液が塗布された面であるアルカリ溶液塗布面に付着したアルカリ溶液を、前記フィルムを走行させながら除去する除去工程と、
前記アルカリ溶液が除去された前記アルカリ溶液塗布面に光学機能層を製膜する製膜工程とを備え、
前記除去工程では、
前記アルカリ溶液塗布面に付着したアルカリ溶液を掻き取るための円筒状のバーと、
前記バーよりもフィルムの走行方向上流側に配置された、前記アルカリ溶液を洗浄するための第1洗浄液を吐出するための吐出口と、
前記吐出口よりもフィルムの走行方向上流側に配置された、前記フィルムのアルカリ溶液塗布面に対向して配置されたリップ面を有するリップ部とを備えた洗浄装置を用い、
前記第1洗浄液が形成するビードが切れず、
前記ビードにエアが巻き込まれるエア同伴が発生せず、
前記第1洗浄液が、前記フィルムの面のうち前記アルカリ溶液塗布面とは反対側の面に回り込む裏回りが発生しないように、
前記フィルムの走行方向の前記リップ面の長さであるリップ長さと、
前記リップ面と水平方向とのなす角度であるリップ角度と、
前記リップ面と前記フィルムとのクリアランスであるリップクリアランスとを調整して、
前記吐出口から前記第1洗浄液を前記フィルムのアルカリ溶液塗布面に吐出し、前記バーによって前記アルカリ溶液塗布面に付着しているアルカリ溶液を除去する光学フィルムの製造方法。 - 前記洗浄装置よりもフィルムの走行方向の上流側で、前記アルカリ溶液塗布面に第2洗浄液を塗布する第2洗浄液塗布工程を更に備える請求項1に記載の光学フィルムの製造方法。
- フィルムの表面に塗布されたアルカリ溶液を、フィルムを走行させながら洗浄除去する洗浄装置であって、
前記フィルムの面のうち前記アルカリ溶液が塗布された面であるアルカリ溶液塗布面に付着したアルカリ溶液を掻き取るための円筒状のバーと、
前記バーよりもフィルムの走行方向上流側に配置された、前記アルカリ溶液を洗浄するための第1洗浄液を吐出するための吐出口と、
前記吐出口よりもフィルムの走行方向上流側に配置された、前記フィルムのアルカリ溶液塗布面に対向して配置されたリップ面を有するリップ部とを備え、
前記第1洗浄液が形成するビードが切れず、
前記ビードにエアが巻き込まれるエア同伴が発生せず、
前記第1洗浄液が、前記フィルムの面のうち前記アルカリ溶液塗布面とは反対側の面に回り込む裏回りが発生しないように、
前記フィルムの走行方向の前記リップ面の長さであるリップ長さと、
前記リップ面と水平方向とのなす角度であるリップ角度と、
前記リップ面と前記フィルムとのクリアランスであるリップクリアランスとが調整されている洗浄装置。 - 前記リップ部よりもフィルムの走行方向の上流側で、前記アルカリ溶液塗布面に第2洗浄液を塗布するためのノズルを更に備える請求項3に記載の洗浄装置。
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