JP2000237663A - 塗布装置及び塗布方法 - Google Patents

塗布装置及び塗布方法

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JP2000237663A
JP2000237663A JP11040099A JP4009999A JP2000237663A JP 2000237663 A JP2000237663 A JP 2000237663A JP 11040099 A JP11040099 A JP 11040099A JP 4009999 A JP4009999 A JP 4009999A JP 2000237663 A JP2000237663 A JP 2000237663A
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rod
liquid
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Hideaki Takekuma
秀明 武隈
Mikio Tomaru
美喜男 都丸
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ウエブの張力、ロッドの直径、塗布液の粘
度、ウエブの走行速度等の諸因子に起因する塗布ムラを
抑制できる塗布装置及び塗布方法をを提供する。 【解決手段】 本発明においては、複数本の案内ローラ
20によって形成される走行路に沿ってウエブWを連続
的に移送させながら、予着塗布手段21によってウエブ
Wの一方の表面に余剰量の塗布液を塗布して予着塗布層
17を形成する。その後、計量手段11において、ロッ
ド12の上流側で液封用部材14を予着塗布層17に接
触させ、ロッド12によって塗布液を掻き落としなが
ら、液封用部材14と、少なくともウエブW及びロッド
12とにより形成される空間を塗布液によって隙間なく
充填する。そして、前記空間内の塗布液を流路15を介
して外部に排出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、磁気テープ、写真
フィルム、印画紙等の、イメージあるいはデータを記録
する媒体の製造時に、各種塗布液を塗布する塗布装置お
よび塗布方法に関し、特に、ロッド・コート方式に基づ
く塗布装置および塗布方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から公知のロッド・コート方式は、
例えば1979年10月30日に槇書店より発刊された
原崎勇次著「コーティング方式」の51〜56頁に記載
されている「ロッドコータ」に概説されているように、
平滑な円筒状外周面を有するロッド、ワイヤを巻回した
ロッド、及び細溝を刻設したロッドを利用したものに大
別される。これらのロッドを用いて、連続的に移送され
る長尺の可撓性帯状支持体(以下「ウエブ」という)の
一方の表面に予め余剰に塗布した塗布液を、計量すると
ともに平滑化して塗膜を形成することができる。
【0003】図2に、平滑な円筒状外周面を有するフラ
ットロッドを備えた塗布装置を示す。塗布装置110
は、複数本のウエブ案内ローラ120によって形成され
るウエブ走行路に沿ってウエブWを矢印Cの方向に連続
的に移送させながら、ウエブWの一方の表面に、ここで
はキスアプリケータとして図示されている予着塗布手段
121によって、余剰量の塗布液を予め塗着して予着塗
布層117を形成する。その後ウエブWに、ロッドコー
タ111のフラットロッド112を押し付けて塗布液の
余剰分を掻き落とし、所望する塗布量になるように計量
を行い、最終塗布層118を形成する。
【0004】ロッド112によって掻き落とされた余剰
塗布液は、ロッドホルダ113内に設けられた流路を通
って受液タンク123に回収され、塗布液供給源(図示
せず)から供給される塗布液と混合された後、ロータリ
・ポンプ122を介して予着塗布手段121に送液さ
れ、再使用される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来のロッド・コート方式に基づく塗布装置において
は、ウエブWの張力、ロッド112の直径、塗布液の粘
度、ウエブWの走行速度等の諸因子の設定によって、ロ
ッド112の上流側における予着塗布層117の掻き落
とし領域で掻き落としミストMが発生し、最終塗布層1
18の塗膜表面に杉綾状あるいはヘリンボーン状の塗布
ムラが誘発されることがあった。このような塗布ムラは
重大な欠陥となることがあり、例えば塗布液が、ウエブ
Wに遮光性あるいは走行性を付与するためのバック層に
使用されるものである場合、前記塗布ムラはウエブWに
光を透過させたり、ウエブWの走行を不円滑にさせたり
する。またロッド112として、ワイヤロッドでは構造
上ワイヤが支持体および塗布液中の研磨剤により削れる
ため、耐磨耗性に有利なフラットロッドを用いると、最
終塗布層118の塗膜表面に、支持体幅方向に略同一間
隔を隔てて形成される複数の薄いスジ、所謂リブスジが
発生することがあった。
【0006】また、前述した諸因子のうち、ウエブWの
張力、ロッド112の直径、ウエブWの走行速度は、塗
布量を決定する因子でもある。ウエブWの張力、ロッド
112の直径およびウエブWの走行速度は、前述したよ
うにこれらの設定によって塗布ムラが誘発されることが
あるので、自由に設定を変えることができない。したが
って、塗布量を自由に変えることもできないので、この
塗布装置によって製造可能な品種は限定されてしまう。
ワイヤロッドや溝付ロッドは、線材太さや溝深さにより
塗布量をコントロールするのに対して、フラットロッド
は、ロッド直径の大きさにより塗布量をコントロールす
るので、フラットロッドにおいて前記問題は特に顕著で
ある。
【0007】また、ウエブWの熱収縮を低減するため
に、ウエブWの張力を下げて塗布を行うことが望まれる
場合があるが、前記塗布ムラの発生を抑えるために、ウ
エブWの張力を自由に変更することも制限される。
【0008】本発明は以上のような背景に基づいてなさ
れたものであって、その目的は、ウエブWの張力、ロッ
ド112の直径、塗布液の粘度、ウエブWの走行速度等
の諸因子の設定に起因する塗布ムラを抑制でき、多品種
の製品を製造できる塗布装置及び塗布方法を提供するこ
とにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意検討の
結果、ロッド112上流側における予着塗布層117の
掻き落とし領域を、塗布液で隙間なく充填して液封状態
に保つことで、掻き落としミストMの発生を阻止できる
ことを見出した。本発明の前記目的は、下記構成により
達成される。 複数本の案内ローラによって形成される走行路に沿
って連続的に移送される長尺の可撓性帯状支持体の一方
の表面に、余剰量の塗布液を塗布して予着塗布層を形成
する予着塗布手段と、ロッドによって前記塗布液を計量
して最終塗布層を形成する計量手段とを備えた塗布装置
において、前記ロッドの上流側に配置され、前記予着塗
布層と接点を有し当該接点の下流側で少なくとも前記支
持体及び前記ロッドと共に、前記塗布液によって隙間な
く充填される空間を形成する液封用部材と、前記空間内
の塗布液を外部に排出する流路とを備えていることを特
徴とする塗布装置。 前記液封用部材として、固定された剛性材からなる
ブレードを用いたことを特徴とする前記に記載の塗布
装置。 前記ロッドとして、ロッド径が6mm以下のフラッ
トロッドを用いたことを特徴とする前記又はに記載
の塗布装置。 複数本の案内ローラによって形成される走行路に沿
って長尺の可撓性帯状支持体を連続的に移送しながら、
前記支持体の一方の表面に余剰量の塗布液を塗布して予
着塗布層を形成した後、ロッドを有する計量手段によっ
て前記塗布液を計量して最終塗布層を形成する塗布方法
であって、前記ロッドの上流側で液封用部材を前記予着
塗布層に接触させ、前記ロッドによって前記塗布液を掻
き落としながら、前記液封用部材と、少なくとも前記支
持体及び前記ロッドとにより形成される空間を前記塗布
液によって隙間なく充填し、前記空間内の塗布液を流路
を介して外部に排出することを特徴とする塗布方法。 前記ロッドによって掻き落とす塗布液の量と前記流
路の容積との関係が、式〔1〕を満たすことを特徴とす
る前記に記載の塗布方法。 7.4×10-4≦C/V≦6.3×10-3 〔1〕 なお、式〔1〕において、Vはロッドによって掻き落と
す塗布液の量(mm3/min)、Cは流路の容積(mm
3)である。
【0010】ここで液封用部材の形態は特に限定され
ず、弾性材又は剛性材からなる、回転体などの可動部材
や静止部材等を用いることができる。弾性材としては、
弾性を有する薄い金属材等を挙げることができ、剛性材
としては、変形し難い厚い金属材等を挙げることができ
る。回転体としては、計量手段におけるロッドより大き
い径を有し、掻き落とし作用を奏さないローラ形状のも
の等を挙げることができる。静止部材としては例えば、
所定の曲率を有する支持体側に凸な一又は複数の湾曲面
からなる先端面と、前記先端面の上流端および下流端に
それぞれ接続される一又は複数の平面からなる上流側面
および下流側面とを有するものを採用できる。これらの
中でも特に、摩耗および振れの少ない、剛性材からなる
静止部材を用いることが好ましい。
【0011】ロッドとしては、平滑な円筒外周面を有す
るフラットロッド、ロッドにワイヤーを巻回したワイヤ
ーロッド、円筒外周面に溝を刻設した溝付きロッド等を
採用することができる。
【0012】前記又はの構成によれば、ウエブの張
力、ロッドの直径、塗布液の粘度、ウエブの走行速度等
の諸因子の設定に起因する塗布ムラを顕著に抑制するこ
とができる。したがって、塗布量を自由に変更すること
ができるので、多品種の製品の製造が可能である。
【0013】また前記の構成によれば、塗膜面に不具
合のないような装置設定が容易で、生産安定性も向上す
る。また前記の構成によれば、支持体や塗布液中の研
磨剤に対して耐磨耗性が良く、リブスジの発生を確実に
防止することができる。また前記の構成によれば、ロ
ッド上流側の塗布液の掻き落とし領域を液封できなかっ
たり、ウエブの幅方向端部から塗布液が滲み出したりす
ることがない。
【0014】
【発明の実施の形態】図1に、本発明の実施形態である
塗布装置を示すが、本発明はこれに限定されない。な
お、既に説明した部材等については、図中に同一符号又
は相当符号を付すことにより、説明を簡略化或いは省略
する。塗布装置10は、ウエブWを矢印C方向に移送さ
せながら、ここではエクストルージョン型ヘッド部を有
するものとして示されている予着塗布手段21によっ
て、余剰量の塗布液をウエブWに塗着して予着塗布層1
7を形成する。その後、計量手段11によって塗布液の
余剰分を掻き落とすと共に平滑化を行い、最終塗布層1
8を形成する。
【0015】ウェブWの一方の表面に余剰に塗布液を形
成する予着塗布手段21は、ポケット22の内部に圧送
された塗布液の液圧をウェブWの幅方向に均一化しなが
ら、ポケット22に連通するスロット23を介して、塗
布液をヘッド先端面とウェブWの一方の表面との僅かな
間隙に連続的に供給する。
【0016】ここでウェブWとは、一般に、その幅が
0.3〜1m、長さが45〜10000m、厚さが2〜
200μmのポリエチレンテレフタレート、ポリエチレ
ン−2,6−ナフタレート、セルロースダイアセテー
ト、セルローストリアセテート、セルロースアセテート
プロピオネート、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデ
ン、ポリカーボネート、ポリイミド、ポリアミド等のプ
ラスチックフィルム;紙;ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、エチレンブテン共重合体等の炭素数が2〜10のα−
ポリオレフィン類を塗布又はラミネートした紙;アルミ
ニウム、銅、錫等の金属箔;等からなる可撓性帯状物あ
るいは該帯状物を基材としてその表面に加工層を形成し
た帯状物等のことをいう。
【0017】計量手段11は、ロッドホルダ13上方の
凹部に保持されたフラットロッド12を備えている。そ
して、ロッド12の上流側に液封用ブレード14を設け
てある。液封用ブレード14は、所定の曲率半径R(例
えば20mm)を有する湾曲面からなる先端面14a
と、先端面14aの上流端および下流端にそれぞれ接続
される、平面からなる上流側面14bおよび下流側面1
4cとを備えている
【0018】下流側面14cは、上方がロッド12に対
向し、その下方がロッドホルダ13の側面に対向するよ
うに配置されている。ロッド12に対向する下流側面1
4cの上方部分は、湾曲面や傾斜面からなっていてもよ
く、後述するように、当該面とウエブWとロッド12と
により形成される空間を、塗布液によって液封できれば
よい。下流側面14cの、ロッドホルダ13の側面に対
向する部分は、ロッドホルダ13の側面との間に流路1
5を形成している。
【0019】予着塗布手段21によって予着塗布層17
を塗着されたウエブWが計量手段11に搬送されると、
液封用ブレード14の先端面14aの上流端が予着塗布
層17に接触する。ここでは予着塗布層17の一部が、
液封用ブレード14先端面14の上流端において掻き落
とされて、上流側面14cに沿って流れているが、ここ
で掻き落とされる塗布液の量は、後述するロッド12に
よって掻き落とされる塗布液の量Vに比べて微量であり
その塗布液の量Vに含まれない。
【0020】予着塗布層17は、ブレード先端面14a
の上流端から下流端に至る全ての領域と、その領域に対
向するウエブWとの間の間隙を隙間なく充填し、その
後、ロッド12によって掻き落とされて計量される。こ
のときロッド12によって掻き落とされる塗布液は、掻
き落とされる前の予着塗布層と共に、液封用ブレード1
4と支持体Wとロッド12上流側表面とによって形成さ
れる空間を隙間なく充填する。したがって、ブレード先
端面14aの下流側で、ロッド12によって最終塗布層
18が形成されるまでの間は、液封状態に保たれる。
【0021】空間内を充填する塗布液は、流路15を介
して計量手段11の外部に排出される。ここで排出され
た塗布液およびブレード先端面14aの上流端で掻き落
とされた塗布液は、図示しない受液タンクに回収され、
必要に応じて再使用される。なお、ロッド12によって
掻き落とされる塗布液の量V(mm3/min)と、流路
15の容積C(mm3)とが式〔1〕を満たすように塗
布条件が設定される。 7.4×10-4≦C/V≦6.3×10-3 〔1〕
【0022】ここでC/Vが7.4×10-4未満である
と、流路15のウエブ走行方向の幅が狭すぎたり、流路
15の壁面であるブレード下流側面14cおよびロッド
ホルダ13側面における摩擦抵抗によって生じる圧力損
失が大きすぎたりすることにより、塗布液が円滑に排出
されずにウエブWの幅方向へと向かい、ウエブWの幅方
向端部から滲み出してしまう場合が生じる。またC/V
が6.3×10-3を超えると、ブレード先端面14aの
下流側で、ロッド12によって最終塗布層18が形成さ
れるまでの間を液封状態を保つことができない場合が生
じる。
【0023】以上のような構成の塗布装置10によれ
ば、ウエブの張力、ロッドの直径、塗布液の粘度、ウエ
ブの走行速度等の諸因子の設定に起因する塗布ムラを顕
著に抑制することができる。したがって、塗布量を自由
に変えることができるので、多品種の製品の製造が可能
である。例えばロッド12として径の異なるものをロッ
ドホルダ13に保持させることで、塗布装置10の他の
部分に変更を加えることなく塗布量を変えることができ
るので、極めて容易に製造品種の変更を行うことができ
る。
【0024】また、ロッド12としてフラットロッドを
用いても、リブスジが生じることはない。また、予着塗
布装置21としてエクストルージョン型ヘッド部を有す
るものを用いているので、予着塗布層の塗布量を自在に
調整することができ、例えば塗布速度を上げることもで
きる。
【0025】
【実施例】以下、本発明の実施例に基づいて、本発明の
顕著な効果を説明する。下記組成の塗布液をボールミル
に投入し、混合分散させた後、エポキシ樹脂(エポキシ
当量:500)を100重量部加えて調製した。 塗布液組成 粗粒子カーボン(平均粒径:300μm) 535 重量部 微粒子カーボン(平均粒径: 20μm) 8 重量部 研磨剤:アルミナ 1 重量部 ニトロセルロース 15 重量部 ポリウレタン樹脂 8 重量部 ポリイソシアネート 110 重量部 メチルエチルケトン 4000 重量部 トルエン 800 重量部 粘度:剪断速度76.6sec-1×20℃×10.3cp 粘度計…E型粘度計(VISCONIC ED型) 東京計器製 なお、粘度を変えるためには成分を下記のように変更し
た。 メチルエチルケトン 3500 重量部 トルエン 700 重量部 粘度:剪断速度76.6sec-1×20℃×26cp
【0026】準備した前記塗布液を図1に示した塗布装
置10によって、幅が500mm(試料10では幅10
00mm)、厚みが6μmのポリエチレンテレフタレー
ト・フィルムからなるウェブの一方の表面に表1に示す
諸条件に従って塗着し、最終塗布層の面質(杉綾状塗布
ムラ及びリブスジ)と、ウエブWの幅方向端部における
滲み出しを観察、評価した。その評価結果も表1に示
す。なお表1において、種類は計量手段におけるロッド
の形態、μは塗布液の粘度(cP)、Tはウエブにかか
る張力(kgf/m)、Dはロッドの直径(mm)、S
はウエブの走行速度(m/min)、Lは流路のウエブ
幅方向の幅(mm)、Hは流路の高さ(mm)、Cは流
路の容積(mm3)、Vはロッドによって掻き落とす塗
布液量(mm3/min)、E1は杉綾状塗布ムラの評
価結果、E2はリブスジの評価結果、E3は滲み出しの
評価結果を示す。流路の容積Cは、流路のウエブ走行方
向の幅を適宜変えることで、表1に示す値に設定した。
【0027】
【表1】
【0028】表1から明らかなように、C/Vが7.4
×10-4以上、6.3×10-3以下であれば、塗布液の
粘度μ、ウエブWの張力T、ロッドの直径D、ウエブW
の走行速度S等の諸因子の設定を変更しても、杉綾状塗
布ムラ及びウエブ幅方向端部における塗布液の滲み出し
が生じることはなく良好な塗布を行うことができる。ま
た、ロッド直径が6mm以下であれば、リブスジが発生
することもない。
【0029】例えば、試料5,13を参照すれば、塗布
液の粘度μを大きくしても良好な塗布を行えることがわ
かる。また、試料1,4,6を参照すれば、ウエブの張
力Tを変更しても良好な塗布を行えることがわかる。ま
た、試料7,10を参照すれば、ロッドの直径Dを小さ
くしても良好な塗布を行えることがわかる。また、試料
1,8を参照すれば、ウエブの走行速度Sを上昇させて
も良好な塗布を行えることがわかる。
【0030】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、ウエブの張力、ロッドの直径、塗布液の粘度、ウ
エブの走行速度等の諸因子の設定に起因する塗布ムラを
顕著に抑制することができる。したがって、多品種の製
品の製造を容易に行うことができるし、特に耐磨耗性に
優れたフラットロッドを使用しても容易に多品種生産が
可能である。例えば、ウエブの張力を下げて塗布を行う
ことでウエブの熱収縮を低減し、一層高品質な製品を製
造することもできる。また、塗布速度を上げて生産性を
向上させることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す図である。
【図2】従来の塗布装置を示す図である。
【符号の説明】
10 塗布装置 11 計量手段 12 フラットロッド(ロッド) 13 ロッドホルダ 14 液封用ブレード(液封用部材) 15 流路 17 予着塗布層 18 最終塗布層 21 予着塗布手段 W ウエブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G11B 5/842 G11B 5/842 Z Fターム(参考) 2H023 EA00 4D075 AC04 AC22 AC53 AC72 AC84 AC92 AC94 CA48 DA04 DB01 DC28 EA45 4F041 AA12 CA02 CA12 CA22 CA28 4F042 AA22 BA02 BA12 BA25 BA27 CC02 DD09 DD10 5D112 CC08 CC10 HH09 KK02

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数本の案内ローラによって形成される
    走行路に沿って連続的に移送される長尺の可撓性帯状支
    持体の一方の表面に、余剰量の塗布液を塗布して予着塗
    布層を形成する予着塗布手段と、ロッドによって前記塗
    布液を計量して最終塗布層を形成する計量手段とを備え
    た塗布装置において、 前記ロッドの上流側に配置され、前記予着塗布層と接点
    を有し当該接点の下流側で少なくとも前記支持体及び前
    記ロッドと共に、前記塗布液によって隙間なく充填され
    る空間を形成する液封用部材と、前記空間内の塗布液を
    外部に排出する流路とを備えていることを特徴とする塗
    布装置。
  2. 【請求項2】 前記液封用部材として、固定された剛性
    材からなるブレードを用いたことを特徴とする請求項1
    に記載の塗布装置。
  3. 【請求項3】 前記ロッドとして、ロッド径が6mm以
    下のフラットロッドを用いたことを特徴とする請求項1
    又は2に記載の塗布装置。
  4. 【請求項4】 複数本の案内ローラによって形成される
    走行路に沿って長尺の可撓性帯状支持体を連続的に移送
    しながら、前記支持体の一方の表面に余剰量の塗布液を
    塗布して予着塗布層を形成した後、ロッドを有する計量
    手段によって前記塗布液を計量して最終塗布層を形成す
    る塗布方法であって、 前記ロッドの上流側で液封用部材を前記予着塗布層に接
    触させ、前記ロッドによって前記塗布液を掻き落としな
    がら、前記液封用部材と、少なくとも前記支持体及び前
    記ロッドとにより形成される空間を前記塗布液によって
    隙間なく充填し、前記空間内の塗布液を流路を介して外
    部に排出することを特徴とする塗布方法。
  5. 【請求項5】 前記ロッドによって掻き落とす塗布液の
    量と前記流路の容積との関係が、式〔1〕を満たすこと
    を特徴とする請求項4に記載の塗布方法。 7.4×10-4≦C/V≦6.3×10-3 〔1〕 なお、式〔1〕において、Vはロッドによって掻き落と
    す塗布液の量(mm3/min)、Cは流路の容積(mm
    3)である。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013083824A (ja) * 2011-10-11 2013-05-09 Fujifilm Corp 光学フィルムの製造方法及び洗浄装置
JP2019150777A (ja) * 2018-03-05 2019-09-12 リンテック株式会社 塗布装置

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