JP2011102044A - セルロースアシレートフィルムの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】セルロースアシレートフィルムを溶液流延製膜方法で製造する方法において、流延用支持体から剥離したウェブを乾燥、必要に応じ熱矯正した後に巻芯に巻き取るに際し、乾燥及び/又は熱矯正工程中に蒸発する可塑剤を除去する手段を配置してウェブの巻き取りを行うことを特徴とするセルロースアシレートフィルムの製造方法である。
【選択図】 図1
Description
巻き取りと共にロール状製品が帯電していくという帯電電位に関しても知られている。
製品の巻き取りに際しての巻き取り部のクリーン度に関しては知られている。
ンテナンス負荷が増大するだけでなく、製造効率も低下させている。また、例えば乾燥工程において循環風を利用した場合に、気体状態の可塑剤の濃度が高くなり、機器の汚染の問題はより顕著に発生する。
1.セルロースアシレートフィルムを溶液流延製膜方法で製造する方法において、流延用支持体から剥離したウェブを乾燥、必要に応じ熱矯正した後に巻芯に巻き取るに際し、乾燥及び/又は熱矯正工程中に蒸発する可塑剤を除去する手段を配置してウェブの巻き取りを行うことを特徴とするセルロースアシレートフィルムの製造方法。
(1)セルロースアシレートフィルムを溶液流延製膜方法で製造する方法において、流延用支持体から剥離したウェブを乾燥、必要に応じ熱矯正した後に巻芯に巻き取るに際し、ウェブにエンボス加工を施すと共に、初期巻取開始時において、280N/m幅>タッチロール巻取による押圧力(N/m幅)+巻取初期張力(N/m幅)>60N/m幅となるように巻き取ることを特徴とするセルロースアシレートフィルムの製造方法。
、乾燥装置、或いは熱矯正装置への導入前及び/又は搬出後にフィルムクリーン化装置を配置して、ウェブに付着している粉塵などを除去することを特徴とするセルロースアシレートフィルムの製造方法。
図1は、本発明に係るフィルムの製造方法を実施する装置を概略図で示すものであり、基本的な構成においては、図10に従って説明した従来の溶液流延製膜装置と変わらない。
取り扱うフィルムは、セルロースアシレートフィルムで厚みが20〜85μmであるセルロースアシレートフィルムである。
乾燥装置40、必要に応じ熱矯正装置60を経たフィルムに対し、巻取工程に導入する前段において、エンボス加工装置30によりエンボス31を形成する加工が行われる。エンボス加工装置30としては、特開昭63−74850号公報に記載されている装置が利用できる。
フィルム端部の巻芯への接続について:
フィルムの巻き取りを行うには、まず、その先端を巻芯71に接続するする必要がある
。その構成を図8、図9に従って説明する。
る。
巻き径差を5mm以内にする方法としては、初期巻取張力、エンボスタッチ押し圧力を前述範囲内にもっていくこと、一方、コア下巻き径の左右差を5mm以内にする調整方法としては、左右エンボス厚の調整、或いは、左右タッチロール押圧力の調整によって行われる。
を満たすように巻き取るには、下記巻き硬度を満たす範囲にて巻き取る必要があ
る。
(エンボス31部の巻き硬度−フィルム端部から中央部の中間位置の巻き硬度)<170となるように巻き取る。
制帯電電位が、1〜150Hzで正負交互に変換される除電器により除電する構成とすることもできる。
クリーン化装置50は、乾燥装置及び/又は熱矯正装置60の前段及び/又は後段に配置され、搬送途中のウェブに対しクリーン化手段51によりフィルムに超音波振動を与えると共に表面に高圧風を吹き当てて付着物を吹き飛ばして吸引し、付着している粉塵などを除去するものである。尚、配置するクリーン化手段は、単一であってもよいし、2以上の複数であってもよい。
した後、ヒーターで規定温度に上昇させる構成、第2に、可塑剤が金属面に接触する部分の温度を上げる構成、例えば、蒸気・面ヒーターなどにより金属面弥接触する部分の温度を上げる構成である。第3に、ロール面上での可塑剤の蒸気圧を下げるために、新鮮空気を供給する構成である。新鮮空気を供給する手段としては、ロールの近傍に幅手方向にスリットを設け、パンチ板箱からエア風を供給し、供給空気の風速分布を抑えるこ構成などが採用されるが、これに限定されるものではない。
参考実施例1
図1から8に示す装置により巻き取りを行なった。巻き取りに際しては、エンボスタッチロールを利用する。このタッチロールは、フィルム全体を押すタッチロールであるが、基本的には、エンボス部のみを軽く押している。
図1から8に示す装置により巻き取りを行なった。巻き取り初期張力を250N/mに設定した外は、参考実施例1と同様の条件でフィルムの巻取を行った。結果を表1に示す。
図1から8に示す装置により巻き取りを行なった。巻き取り初期張力を100N/mに設定した外(但し、タッチロールは行なわず。)は、参考実施例1と同様の条件でフィルムの巻取を行った。結果を表1に示す。
基本的には図1から図8に示した装置によりフィルムの巻き取りを行なったが、フィルムのエンボス部にのみ接触する凸ロール部を設けた構成のタッチロールを利用した外、エンボスの厚み13μm、巻取初期張力180N/mに設定し、これら以外は、参考実施例1と同様の条件でフィルムの巻取を行った。結果を表1に示す。
注2:多角形故障=緩る巻き起因による多角形状の変形故障
注3:夫々の評価は次の符号で示した。
○:故障なし。
×:実用上の故障あり。
11−ドープ導入口
12−添加剤導入口
13−保温ジャケット
14−排出口
15−ギヤポンプ
16−加圧型ダイ
17−支持体
18−剥離点
19−ウェブ
20−テンター
21−乾燥装置
22−巻取装置
30−エンボス加工装置
31−エンボス
40−乾燥装置
50−クリーン化装置
51−クリーン化手段
52−除電バー
60−熱矯正装置
70−巻取装置
71−巻芯(コア)
72−タッチロール
73−案内ローラ
74−除電器
75−両面接着テープ
Claims (6)
- セルロースアシレートフィルムを溶液流延製膜方法で製造する方法において、流延用支持体から剥離したウェブを乾燥、必要に応じ熱矯正した後に巻芯に巻き取るに際し、乾燥及び/又は熱矯正工程中に蒸発する可塑剤を除去する手段を配置してウェブの巻き取りを行うことを特徴とするセルロースアシレートフィルムの製造方法。
- 可塑剤を除去する手段が、乾燥及び/又は熱矯正工程中において可塑剤の蒸気圧を下げる手段であることを特徴とする請求項1に記載したセルロースアシレートフィルムの製造方法。
- 可塑剤を除去する手段が、乾燥及び/又は熱矯正工程中における全供給風量の5%〜50%の新鮮空気を加える手段であることを特徴とする請求項1又は2に記載したセルロースアシレートフィルムの製造方法。
- 可塑剤を除去する手段が、乾燥及び/又は熱矯正工程中において可塑剤が接触する金属面に対する加熱手段であることを特徴とする請求項1に記載したセルロースアシレートフィルムの製造方法。
- 可塑剤を除去する手段が、乾燥及び/又は熱矯正工程中に供給する空気を循環させ、その循環過程において蒸発している可塑剤を除去する手段であることを特徴とする請求項1に記載したセルロースアシレートフィルムの製造方法。
- セルロースアシレートフィルの厚みが20〜85μmであることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載したセルロースアシレートフィルムの製造方法。
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