JP2009240971A - 金属帯への塗装装置および塗装方法 - Google Patents
金属帯への塗装装置および塗装方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2009240971A JP2009240971A JP2008092336A JP2008092336A JP2009240971A JP 2009240971 A JP2009240971 A JP 2009240971A JP 2008092336 A JP2008092336 A JP 2008092336A JP 2008092336 A JP2008092336 A JP 2008092336A JP 2009240971 A JP2009240971 A JP 2009240971A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- coating
- roll
- applicator roll
- coating liquid
- metal strip
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Abstract
【解決手段】金属帯に接触して塗布液を塗布するアプリケータロールと、そのアプリケータロールに塗布液をカーテン状に押し出して供給するスリットダイと、アプリケータロールから金属帯に転写されずに残った塗布液を除去する掻取装置とを備える塗装装置を用いて連続的に走行する金属帯に塗布液を塗布して塗膜を形成する塗装方法において、スリットダイから塗布液をカーテン状に押し出してアプリケータロールに供給し、さらにその塗布液をアプリケータロールから金属帯へ転写して塗布する。
【選択図】図5
Description
塗布液には、液温20℃における粘度が3mPa・sで、表面張力が40dyn/cm、固形分濃度が5vol%のリン酸系水性塗料(乾燥後比重:1.2)を適宜水で希釈して用いた。
上記塗布液のアプリケータロールへの供給は、吐出口として鋼帯幅方向に均等幅のスリットを設けたスリットダイから、塗布液をアプリケータロールの表面へ幅方向で均等に押し出すことによって行った。この際、スリットダイとアプリケータロールとの間の距離は6μmに設定し、アプリケータロール表面における塗布液の厚さは2μmとなるよう塗布液の供給量を調整した。
また、鋼帯に塗布液を塗布する際のアプリケータロールの周速は、鋼帯の走行速度(ライン速度)145mpmに対し、1.38倍の200mpmとし、両者は、図5のA点で近接している。なお、鋼帯の走行方向とアプリケータロールの回転方向は、逆向きのリバース回転とした。また、アプリケータロールから鋼帯に転写されなかった塗布液は、アプリケータロールに設置されたブレードで掻き落とした。
その結果、塗布液の膜厚は、目標どおり3μmの液膜が形成されていることが確認された。また、塗膜品質も、液膜厚が金属帯の幅方向、長手方向に均一で、かすれ(擦れ)や筋状、斑点状のムラの発生は確認されなかった。また、従来のロールコータで発生していたピックアップロールに起因する液膜厚みの不均一やローピングの発生もなかった。さらに、アプリケータロール表面の転写残りの塗布液の液溜まりの発生もなかった。
以上の結果から、図5に示した本発明の塗装設備を用いることにより、100mpmを超える高速でも、膜厚が10μm以下の3μmと薄くかつ均一で、外観欠陥のない塗膜を形成することができることがわかった。
塗布液には、実施例1で用いたリン酸系水性塗料を適宜水で希釈して用いた。
上記塗布液の第1の中間ロールへ(図6の12−1)の供給は、実施例1と同様、吐出口として鋼帯幅方向に均等幅のスリットを設けたスリットダイから、塗布液をロール表面へ幅方向で均等に押し出すことによって行った。この際、スリットダイと中間ロールとの間の距離は30μmに設定した。
スリットダイから第1の中間ロールに供給された塗布液は、その後、第2の中間ロールに転写され、さらにアプリケータロールに転写されて、最終的に鋼帯に転写されることにより塗装が行われるが、この際の第1の中間ロール、第2の中間ロールおよびアプリケータロール上の塗布液の膜厚は、それぞれ10μm、8μmおよび7μmとなるよう設定した。
また、第1の中間ロール、第2の中間ロールおよびアプリケータロールの周速は、鋼板の走行速度200mpmに対し、それぞれ340mpm、280mpm、240mpm(鋼板速度の1.2倍)に設定し、また、各ロールの回転方向は、図6に矢印で図示したように時計周り、すなわち、図6に示した近接点C,DおよびAにおいては、リバース回転となるようにした。
また、交接店点C,DおよびAをすり抜けた中間ロールおよびアプリケータロール表面の塗布液は、それぞれのロールに設けたブレード7および7´で掻き落とした。
その結果、鋼帯表面上の塗布液の液膜は、目標どおり5μmとなっていることが確認された。また、上記鋼帯の塗膜品質は、液膜の厚みが鋼帯の幅方向、長手方向に均一で、かすれや筋状、斑点状のムラの発生は認められなかった。また、従来のロールコータで発生していたピックアップロールに起因する液膜厚みの不均一やローピングの発生もなかった。さらに、各ロール表面の転写残りの塗布液に起因する塗布液の液溜りの発生も認められなかった。
以上の結果から、図6に示した本発明の塗装装置を用いることにより、金属帯の走行速度が200mpmという高速塗装を行っても、液膜が5μmと薄く均一で、しかも塗膜欠陥のない薄膜塗装が実現できることが確認された。
2:コータパン
3:塗布液
4:ピックアップロール
5:ミタリングロール(ドクターロール)
6:アプリケータロール
7、7´:掻取装置(ブレード)
8:バックアップロール
9:塗膜(液膜)
10:スリットダイ
11:平滑板
12:中間ロール(12−1:第1の中間ロール、12−2:第2の中間ロール)
Claims (8)
- 連続的に走行する金属帯に塗布液を塗布して塗膜を形成する塗装装置において、金属帯に接触して塗布液を塗布するアプリケータロールと、そのアプリケータロールに塗布液をカーテン状に押し出して供給するスリットダイと、アプリケータロールから金属帯に転写されずに残った塗布液を除去する掻取装置とを備えてなることを特徴とする塗装装置。
- 上記スリットダイとアプリケータロールの間に、スリットダイから供給された塗布液をアプリケータロールに転写する1本以上の中間ロールを配設してなることを特徴とする請求項1に記載の塗装装置。
- 上記スリットダイとアプリケータロールの間に、スリットダイから供給された塗布液をアプリケータロールに転写する1本以上の中間ロールを配設し、当該中間ロールには転写されずに残った塗布液を除去する掻取装置を備えてなることを特徴とする請求項1に記載の塗装装置。
- 請求項1に記載の塗装装置を用いて連続的に走行する金属帯に塗布液を塗布して塗膜を形成する塗装方法において、スリットダイから塗布液をカーテン状に押し出してアプリケータロールに供給し、さらにその塗布液をアプリケータロールから金属帯へ転写して塗布することを特徴とする塗装方法。
- 請求項2または3に記載の塗装装置を用いて連続的に走行する金属帯に塗布液を塗布して塗膜を形成する塗装方法において、スリットダイから塗布液をカーテン状に押し出して中間ロールに供給し、その塗布液を中間ロールからアプリケータロールに転写し、さらにその塗布液をアプリケータロールから金属帯へ転写して塗布することを特徴とする塗装方法。
- 金属帯の走行方向とアプリケータロールの回転方向を逆向きにすることを特徴とする請求項4または5に記載の塗装方法。
- アプリケータロールと中間ロールの回転方向および中間ロールと中間ロールの回転方向をそれぞれ逆向きにすることを特徴とする請求項5または6に記載の塗装方法。
- アプリケータロールの周速を、金属帯の走行速度の1.4倍以下とすることを特徴とする請求項4〜7のいずれかに記載の塗装方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008092336A JP2009240971A (ja) | 2008-03-31 | 2008-03-31 | 金属帯への塗装装置および塗装方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008092336A JP2009240971A (ja) | 2008-03-31 | 2008-03-31 | 金属帯への塗装装置および塗装方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009240971A true JP2009240971A (ja) | 2009-10-22 |
Family
ID=41303511
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008092336A Pending JP2009240971A (ja) | 2008-03-31 | 2008-03-31 | 金属帯への塗装装置および塗装方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2009240971A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013099708A (ja) * | 2011-11-08 | 2013-05-23 | Jfe Steel Corp | 帯状基材へのロール塗布方法及び装置 |
WO2013084483A1 (ja) * | 2011-12-09 | 2013-06-13 | Jfeスチール株式会社 | 基材への塗布方法 |
JP2013119083A (ja) * | 2011-12-09 | 2013-06-17 | Jfe Steel Corp | 基材への塗布方法 |
JP2013119082A (ja) * | 2011-12-09 | 2013-06-17 | Jfe Steel Corp | 基材への塗布方法 |
Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04131459U (ja) * | 1991-05-16 | 1992-12-03 | 石川島播磨重工業株式会社 | ロールコータ |
JPH07509176A (ja) * | 1992-07-08 | 1995-10-12 | ジーピー − ティンター・エーエス | 紙着色装置 |
JPH09234404A (ja) * | 1996-02-29 | 1997-09-09 | Sumitomo Metal Ind Ltd | ロールコータ方式塗装装置 |
JP2001513425A (ja) * | 1997-08-08 | 2001-09-04 | ソラック | 架橋結合可能なポリマーの流体膜にて少なくとも1つの金属ストリップを連続的にコーティングする方法及びその装置 |
JP2002532232A (ja) * | 1998-12-16 | 2002-10-02 | ソラック | 架橋性ポリマーの流体膜で少なくとも1つの金属ストリップを連続コーティングするためのコーティング方法および装置 |
JP2006145572A (ja) * | 2004-11-16 | 2006-06-08 | Seiko Epson Corp | ワイヤーバーおよび画像形成装置 |
-
2008
- 2008-03-31 JP JP2008092336A patent/JP2009240971A/ja active Pending
Patent Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04131459U (ja) * | 1991-05-16 | 1992-12-03 | 石川島播磨重工業株式会社 | ロールコータ |
JPH07509176A (ja) * | 1992-07-08 | 1995-10-12 | ジーピー − ティンター・エーエス | 紙着色装置 |
JPH09234404A (ja) * | 1996-02-29 | 1997-09-09 | Sumitomo Metal Ind Ltd | ロールコータ方式塗装装置 |
JP2001513425A (ja) * | 1997-08-08 | 2001-09-04 | ソラック | 架橋結合可能なポリマーの流体膜にて少なくとも1つの金属ストリップを連続的にコーティングする方法及びその装置 |
JP2002532232A (ja) * | 1998-12-16 | 2002-10-02 | ソラック | 架橋性ポリマーの流体膜で少なくとも1つの金属ストリップを連続コーティングするためのコーティング方法および装置 |
JP2006145572A (ja) * | 2004-11-16 | 2006-06-08 | Seiko Epson Corp | ワイヤーバーおよび画像形成装置 |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013099708A (ja) * | 2011-11-08 | 2013-05-23 | Jfe Steel Corp | 帯状基材へのロール塗布方法及び装置 |
WO2013084483A1 (ja) * | 2011-12-09 | 2013-06-13 | Jfeスチール株式会社 | 基材への塗布方法 |
JP2013119083A (ja) * | 2011-12-09 | 2013-06-17 | Jfe Steel Corp | 基材への塗布方法 |
JP2013119082A (ja) * | 2011-12-09 | 2013-06-17 | Jfe Steel Corp | 基材への塗布方法 |
KR101778837B1 (ko) * | 2011-12-09 | 2017-09-14 | 제이에프이 스틸 가부시키가이샤 | 기재에의 도포 방법 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4779441B2 (ja) | ロール塗布方法 | |
JP5239457B2 (ja) | 金属帯への塗装方法 | |
JP5970798B2 (ja) | 基材への塗布方法 | |
JP2009240971A (ja) | 金属帯への塗装装置および塗装方法 | |
WO2013084483A1 (ja) | 基材への塗布方法 | |
JP5888269B2 (ja) | 基材への塗布方法 | |
JP2013099708A (ja) | 帯状基材へのロール塗布方法及び装置 | |
JP4972794B2 (ja) | ロール塗布方法およびロール塗布装置 | |
JP5396728B2 (ja) | ロール塗布方法およびロール塗布装置 | |
JP2009240946A (ja) | 走行する基材への塗装装置および塗装方法 | |
JP4093330B2 (ja) | 帯状材料の連続塗装方法及び装置 | |
JP5970799B2 (ja) | 基材への塗布方法 | |
JP5849780B2 (ja) | 基材への塗布方法 | |
JP5849781B2 (ja) | 基材への塗布方法 | |
JP5396727B2 (ja) | ロール塗布方法およびロール塗布装置 | |
JP6015375B2 (ja) | 連続塗布装置および連続塗布方法 | |
JP5326519B2 (ja) | ロール塗布方法およびロール塗布装置 | |
JP5176636B2 (ja) | ロール塗布方法およびロール塗布装置 | |
JP4506450B2 (ja) | ロール塗装方法および装置 | |
JP5396729B2 (ja) | ロール塗布方法およびロール塗布装置 | |
JP6003343B2 (ja) | 連続塗布装置および連続塗布方法 | |
JP4217939B2 (ja) | ロッド塗布方法及び装置 | |
JP4992047B2 (ja) | ロール塗布方法およびロール塗布装置 | |
JP5176637B2 (ja) | ロール塗布方法およびロール塗布装置 | |
JP4975591B2 (ja) | 枚葉紙塗装方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20110128 |
|
A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20120619 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20121030 |
|
A521 | Written amendment |
Effective date: 20121227 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130423 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20130619 |
|
A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20130924 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |