JP6003343B2 - 連続塗布装置および連続塗布方法 - Google Patents
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Description
そこで、本発明者らは、特許文献2に記載のプレコートノズルを使用して、特許文献1に記載の予備塗布ロールへ塗布液を供給して、金属帯への塗布液の塗布を実施した。
しかしながら、該態様では、金属帯を高速で走行させて高速塗布を行う際(特に、ライン速度が250mpm以上の際)には金属帯のエッジ部に塗布液が行き渡らず、コーティングムラ(カスレ)が発生した。
つまり、本発明者らは、以下の構成により上記課題が解決できることを見出した。
まず、図1を参照して、本発明の連続塗布装置の第1の好適実施形態を説明する。
図1は、本発明の連続塗布装置100の要部構成例を示す側面図である。
図1に示すように、帯状被塗布体である金属帯Sは、図示しない上流側の処理セクション、例えば、連続焼鈍設備、塗布前処理設備等から本発明の連続塗布装置100を経て下流側の処理セクション、例えば、焼付設備、乾燥設備へ、パスライン10に沿って矢印の方向に所定の速度で連続搬送される。
連続塗布装置100は、一対のプレコータ(予備塗布装置)12、12、一対のロールコータ(本塗布装置)30、30とからなり、プレコータ12、12がロールコータ30、30よりもパスライン10の上流側にある。そして、パスライン10を搬送される金属帯Sは、金属帯Sを厚さ方向両側から挟んで対向するように配置された一対のプレコータ12、12の間、および、金属帯Sを厚さ方向両側から挟んで対向するように配置された一対のロールコータ30、30の間に挟まれている。
以下では、まず、金属帯Sについて詳述し、その後プレコータ12およびロールコータ30の構成について詳述する。
金属帯Sは、長尺状であり、その種類は特に制限されない。例えば、冷延鋼板、各種めっき鋼板、アルミニウム板などが挙げられる。
プレコータ12は、金属帯Sの表面への本塗布に先立って、金属帯Sの表面に対して塗布液Pを塗布することにより予備塗布を行う装置である。
プレコータ12は、塗布液タンク(図示しない)と、塗布液供給管(図示しない)と、ポンプ(図示しない)と、予備塗布ロール14と、プレコートノズル16と、液受けパン24とを有する。
塗布液供給管は、塗布液タンクとプレコートノズル16とをつなぐ管であり、その途中にポンプを備える。該ポンプによって、塗布液タンクから塗布液Pが塗布液供給管を介してプレコートノズル16へ供給される。
なお、プレコートノズル16への塗布液Pの供給方法は上記塗布液タンクに限定されず、後述する塗布液パン38からポンプによって塗布液供給管を介して供給されてもよい。
また、塗布液タンクまたは塗布液パン38の配置位置をプレコートノズル16の配置位置よりも高くして、ポンプを使用せず、高低差を利用して塗布液Pをプレコートノズル16に供給してもよい。
なお、予備塗布ロール14は金属帯Sの進行方向と逆向きにリバース回転可能に構成されている。すなわち、予備塗布ロール14の表面と金属帯Sの表面とが互いに接触しているとき、その接触位置において、予備塗布ロール14の表面の進行方向が金属帯Sの進行方向と逆向きとなる方向へ、予備塗布ロール14は回転可能に構成されている。
図2は、プレコートノズル16の模式的斜視図である。
プレコートノズル16は、ノズル本体16aとスリット状開口部形成部材16bとから構成される。プレコートノズル16には、スリット状開口部18が設けられており、該開口部18より塗布液Pが吐出され、塗布液Pが予備塗布ロール14に供給される。スリット状開口部18は予備塗布ロール14の軸方向に延在し、スリット状開口部18の予備塗布ロール14の軸方向の開口長さLは金属帯Sの帯幅と同じ長さを有する。つまり、スリット状開口部18の長手方向が予備塗布ロール14の軸方向に略平行になるように、スリット状開口部18が設けられる。なお、図1においては、スリット状開口部18の予備塗布ロール14の軸方向に沿った開口長さLが金属帯Sの帯幅と同じである態様を示すが、その開口長さLは金属帯Sより大きい場合であっても、金属帯Sのエッジ部のカスレは抑制される。
上述した特許文献2で挙げた態様においては、金属帯Sの帯幅よりも短いスリット状開口部を有するプレコートノズルが使用されている。しかし、本実施形態のように予備塗布ロール14を使用して予備塗布する場合は、カスレなどの塗布不良を抑制するためには、特許文献2の態様に反してスリット状開口部18の開口長さLは金属帯Sの帯幅以上であることが必要とされる。
なお、本実施形態に限定されず、スリット状開口部形成部材16bを設けずに、ノズル本体16bの外周面上にスリット状開口部18を設けてもよい。
液受けパン24は、図示しない戻りラインに繋がっており、回収した塗布液Pは塗布液タンク(図示しない)に戻される。
ロールコータ30は、プレコータ12により予備塗布された金属帯Sに対して、ロールにより塗布液Pを塗布して本塗布を行う装置である。
ロールコータ30は、ピックアップロール32、ミタリングロール34、アプリケータロール36、および塗布液パン38を有する。
なお、ミタリングロール34には、塗布液Pをかきとるブレード(図示しない)が設置されている。
なお、塗布液パン38は、塗布液タンク(図示しない)と供給ライン(図示しない)を介してつながっており、一定量の塗布液Pが常時供給され、塗布液Pの液面の高さは一定に保たれている。また、塗布液パン38の底部には塗布液Pの排出口(図示しない)を有しており、塗布液タンクに塗布液Pを戻す戻りライン(図示しない)とつながっている。
次に、上記した連続塗布装置100を用いた、連続塗布方法について詳述する。
まず、金属帯Sが搬送ロール(図示しない)によってパスライン10を下流側から上流側へ連続搬送され、一対のプレコータ12、12同士の間に入る。
他方のプレコータ12においても、接触位置Xa2において、予備塗布ロール14の表面に付着した塗布液Pが金属帯Sの他方の表面に転写される。
つまり、接触位置Xa1および接触位置Xa2において、金属帯Sは両面を予備塗布され、予備塗布された金属帯Sが下流側のロールコータ30へ搬送される。
ロールコータ30のピックアップロール32の下端は、塗布液パン38中の塗布液Pの液面より下方の高さ位置にあるので、塗布液パン38内の塗布液Pに浸かっており、塗布液Pがピックアップロール32の表面に付着する。ピックアップロール32が回転し、ピックアップロール32の表面に付着した塗布液Pは、ミタリングロール34とピックアップロール32との間隙を通過し、所定の液量となるように計量される。なお、ミタリングロール34の表面に計量後に付着している塗布液Pは、ブレード(図示しない)により除去される。
なお、他方のロールコータ30においても、接触位置Xb2において、アプリケータロール36の表面に付着している塗布液Pが、予備塗布された金属帯Sの上に転写される。
以下に、図3を参照して、本発明の連続塗布装置の第2の好適実施形態を説明する。
図3は、本発明の連続塗布装置200の要部構成例を示す側面図である。
図3に示すように、連続塗布装置200は、プレコータ112とロールコータ30とを備える。プレコータ112中のプレコートノズル116は、ノズル本体16a、立設壁20と、ブラシ22とを備える。
図3に示す連続塗布装置200は、スリット状開口部形成部材16bを有さず、立設壁20およびブラシ22を備える点以外を除いて、図1に示す連続塗布装置100と同様の構成を有するものであるため、同一の構成要素には同一の参照符号を付し、その説明を省略し、主として立設壁20およびブラシ22について説明する。
なお、図4および図5においては、ブラシ22を立設壁20上に設けているが、ブラシ22を直接ノズル本体16aのスリット状開口部18を挟んだ両側でスリット状開口部18に沿って線状に設けてもよい。
ブラシ22の長さは、金属帯Sのエッジ部のカスレがより防止される点で、0.3〜3.0cmが好ましく、0.5〜2.0cmがより好ましい。
また、図面では、ロールの回転をリバース回転としたが、ナチュラル回転としてもよい。
また、比較例として、プレコートノズル116のスリット状開口部18の開口長さLを1270mmにした点以外は、実施例で使用した連続塗布装置200を使用し、塗布液Pを金属帯Sに連続塗布した。
一方、スリット状開口部18の開口長さLが金属帯Sより狭い比較例においては、ライン速度250mpmにおいてカスレが発生した。
10 ラインパス
12,122 プレコータ
14 予備塗布ロール
16,116 プレコートノズル
16a ノズル本体
16b スリット状開口部形成用部材
18 スリット状開口部
20 立設壁
22 ブラシ
30 ロールコータ
32 ピックアップロール
34 ミタリングロール
36 アプリケータロール
S 金属帯
P 塗布液
Claims (2)
- 金属帯の少なくとも片面に塗布液を予備塗布する予備塗布ロール、および、前記予備塗布ロールの直下に設けられ、前記予備塗布ロールの軸方向に延在するスリット状開口部を持ち、前記スリット状開口部から前記塗布液を前記予備塗布ロールに供給するプレコートノズルを有するプレコータと、
前記プレコータの下流側で予備塗布された金属帯の表面に前記塗布液を本塗布するロールコータとを備える連続塗布装置であって、
前記予備塗布ロールの軸方向に沿った前記スリット状開口部の長さが前記金属帯の帯幅以上であり、
前記プレコートノズルが、前記予備塗布ロールの軸方向で、前記スリット状開口部を挟んだ両側に前記スリット状開口部に沿って設けられた一対の線状のブラシを備えることを特徴とする連続塗布装置。 - 金属帯の少なくとも片面に、上流側で予備塗布ロール、および、前記予備塗布ロールの直下に設けられ、前記予備塗布ロールの軸方向に延在するスリット状開口部を持つプレコートノズルを有するプレコータにより塗布液が予備塗布され、予備塗布後、下流側でロールコータにより塗布液が本塗布される連続塗布方法であって、
前記予備塗布ロールの軸方向に沿った前記スリット状開口部の長さが前記金属帯の帯幅以上であり、前記スリット状開口部から前記プレコートノズルの直上にある前記予備塗布ロールの表面に塗布液を供給し、
前記予備塗布ロールの軸方向で、前記スリット状開口部を挟んだ両側に前記スリット状開口部に沿って一対の線状のブラシを配置し、前記スリット状開口部から供給された塗布液の流れ方向を前記予備塗布ロールの軸方向に向かうように前記ブラシに案内させる、連続塗布方法。
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