JP2013079671A - チェーンガイドおよびチェーン伝動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】優れた耐久性をもつチェーンガイドを提供する。
【解決手段】チェーン5の走行方向に延びるガイドベース15と、そのガイドベース15にチェーン5の走行方向に沿って円弧状に並んで取り付けられた複数のローラ軸16と、その各ローラ軸16に回転可能に支持されたローラ17,17,17,17,17とからなり、その各ローラ17,17,17,17,17でチェーン5を転がり案内するチェーンガイドにおいて、ローラ17とチェーン5の接触点Pが、その上流側と下流側に隣り合うローラ17,17,17,17に沿って描かれる回帰円Rよりも外側に0.8mm以内かつ内側に1.0mm以内の範囲に存在するように各ローラ17,17,17,17,17を配置する。
【選択図】図8

Description

この発明は、トルク伝達用チェーンの走行を案内するチェーンガイドおよびそのチェーンガイドを用いたチェーン伝動装置に関する。
自動車エンジンは、クランク軸の回転をタイミングチェーン(以下、単に「チェーン」という)を介してカム軸に伝達し、そのカム軸の回転により燃焼室のバルブを開閉する。
このようなカム軸駆動用のチェーン伝動装置として、クランク軸に取り付けられた駆動スプロケットと、カム軸に取り付けられた従動スプロケットと、駆動スプロケットと従動スプロケットの間に掛け渡されたチェーンと、そのチェーンの弛み側に配置された揺動可能なチェーンガイドと、そのチェーンガイドをチェーンに向けて押圧するチェーンテンショナと、チェーンの張り側に配置された固定のチェーンガイドとを有するものが多く用いられる。
ここで、揺動側のチェーンガイドは、チェーンテンショナの付勢力でチェーンを押圧することによりチェーンの張力を一定に保ち、固定側のチェーンガイドは、理想的なチェーンの走行ラインを保ちながらチェーンの振動を抑制する。
かかるチェーン伝動装置で使用される揺動側のチェーンガイドや固定側のチェーンガイドとして、チェーン走行方向に沿って延びる案内面をチェーンに滑り接触させる形式のものが知られているが、この滑り形式のチェーンガイドは、チェーンに対する接触が滑り接触なので、チェーンの走行抵抗が大きく、トルクの伝達ロスが大きいという問題がある。
このような問題を解消するため、本願発明の発明者らは、チェーンの走行方向に延びるガイドベースと、そのガイドベースにチェーンの走行方向に沿って同一円周上に並んで取り付けられた複数のローラ軸と、その各ローラ軸に回転可能に支持されたローラとからなり、そのローラで前記チェーンを転がり案内するチェーンガイドを提案している(特許文献1)。
このチェーンガイドは、チェーンに対する接触が転がり接触なので、チェーンの走行抵抗が小さく、トルクの伝達ロスが小さいという特徴がある。
国際公開2010/090139号
ところで、この発明の発明者らは、上記転がり形式のチェーンガイドの耐久性を評価するために、クランク軸に取り付けた駆動スプロケットとカム軸に取り付けた従動スプロケットの間にチェーンを掛け渡し、そのチェーンの走行を転がり形式のチェーンガイドで案内する試験機を製作し、その試験機のクランク軸をレッドゾーン域で回転させる耐久試験を行なった。
この結果、レッドゾーン域で数千時間を経過した後も、チェーンガイドの各ローラが損傷せずに使用することができ、実用に耐える程度の耐久性を有することを確認することができたが、更に長時間にわたって耐久試験を継続したところ、ローラ軸にうろこ状の剥離(フレーキング)が生じる場合があり、このとき、最初に剥離を生じるローラ軸はいつも同じ位置のローラ軸であり、その特定のローラ軸の剥離によりチェーンガイドが寿命に至ることが分かった。
この発明が解決しようとする課題は、優れた耐久性をもつチェーンガイドを提供することである。
本願発明の発明者らは、チェーンから各ローラにかかる荷重を均一化することで、各ローラの寿命を均一化し、チェーンガイドの寿命を全体として延ばすことができる可能性に着眼した。そして、ローラとチェーンの接触点が、チェーン走行方向のチェーン上流側と下流側に隣り合うローラに沿って描かれる基準円に対して外側にずれた配置となっている場合、その外側にずれたローラにかかる荷重が、上流側と下流側に隣り合うローラにかかる荷重よりも大きくなる傾向にあることを見出し、各ローラにかかる荷重を均一化するために、ローラとチェーンの接触点が、その上流側と下流側に隣り合うローラに沿って描かれる基準円に対して極力外側にずれないように配置したのである。
具体的には、前記ローラとチェーンの接触点が、チェーン走行方向のチェーン上流側と下流側に隣り合うローラに沿って描かれる基準円よりも外側に0.8mm以内かつ内側に1.0mm以内の範囲に存在するように前記各ローラを配置した。
このようにすると、ローラとチェーンの接触点の存在する範囲が、チェーン走行方向のチェーン上流側と下流側に隣り合うローラに沿って描かれる基準円よりも外側に0.8mm以内なので、チェーンから特定のローラにかかる荷重が、チェーン走行方向のチェーン上流側と下流側に隣り合うローラにかかる荷重よりも大きくなるのを防止することができる。また、ローラとチェーンの接触点の存在する範囲が、チェーン走行方向のチェーン上流側と下流側に隣り合うローラに沿って描かれる基準円よりも内側に1.0mm以内なので、チェーンから特定のローラにかかる荷重よりも、チェーン走行方向のチェーン上流側と下流側に隣り合うローラにかかる荷重が大きくなるのを防止することができる。その結果、チェーンから各ローラにかかる荷重が均一化され、各ローラの寿命を均一化し、チェーンガイドの寿命を全体として延ばすことができる。
ここで、チェーン走行方向の上流端から3番目以降かつ下流端からも3番目以降のローラについては、そのローラの上流側に隣り合う2個のローラと下流側に隣り合う2個のローラに基づく回帰円を前記基準円としてローラの配置を行なうことができる。
また、チェーン走行方向の上流端から2番目のローラについては、上流端のローラと上流端から3番目のローラと上流端から4番目のローラに共通して接する外接円を前記基準円として前記ローラの配置を行なうことができる。同様に、チェーン走行方向の下流端から2番目のローラについては、下流端のローラと下流端から3番目のローラと下流端から4番目のローラに共通して接する外接円を前記基準円として前記ローラの配置を行なうことができる。
前記ガイドベースは、前記チェーンの走行方向に沿って長く延びて前記各ローラ軸の両端を支持する一対の側板と、隣り合うローラ軸の間に配置されて前記一対の側板を連結する複数の連結部とを有する構成のものを採用することができる。
また、この発明では、上記のチェーンガイドを用いたチェーン伝動装置として、駆動スプロケットと従動スプロケットの間に掛け渡されたチェーンと、そのチェーンの弛み側に設けられた揺動可能な上記のチェーンガイドと、そのチェーンガイドをチェーンに向けて押圧するチェーンテンショナとを有するチェーン伝動装置を提供する。
チェーンの張り側に固定のチェーンガイドを更に設ける場合、その固定のチェーンガイドにも上記チェーンガイドを使用することができる。
この発明のチェーンガイドは、各ローラとチェーンの接触点が、その上流側と下流側に隣り合うローラに沿って描かれる基準円よりも外側に0.8mm以内かつ内側に1.0mm以内の範囲に存在するように各ローラが配置されているので、チェーンから各ローラにかかる荷重が均一化され、特定のローラが他のローラよりも短寿命となるのを防止することができ、その結果、優れた耐久性を発揮する。
この発明の実施形態のチェーン伝動装置を示す概略図 図1に示すチェーンガイドの斜視図 図2に示すチェーンガイドの縦断面図 図3に示すチェーンガイドの右側面図 図3のV−V線に沿った断面図 図5に示すローラの拡大断面図 ガイドベースの一部とローラとを示す分解正面図 図3に示すチェーンガイドの上流側から3番目のローラの配置方法を示す図 図3に示すチェーンガイドの上流側から2番目のローラの配置方法を示す図 図8に示す3番目のローラの拡大図 図9に示す2番目のローラの拡大図
図1に、この発明の実施形態のチェーンガイドを組み込んだチェーン伝動装置を示す。このチェーン伝動装置は、エンジンのクランク軸1に固定して取り付けられた駆動スプロケット2と、カム軸3に固定して取り付けられた従動スプロケット4と、駆動スプロケット2と従動スプロケット4の間に掛け渡されたチェーン5を有し、このチェーン5を介してクランク軸1の回転をカム軸3に伝達し、そのカム軸3の回転により燃焼室のバルブ(図示せず)を開閉する。
エンジンが作動しているときのクランク軸1の回転方向は一定(図では右回転)であり、このときチェーン5は、クランク軸1の回転に伴って駆動スプロケット2に引き込まれる側の部分が張り側となり、駆動スプロケット2から送り出される側の部分が弛み側となる。そして、チェーン5の弛み側には、支点軸6を中心として揺動可能に支持されたチェーンガイド7と、チェーンガイド7をチェーン5に向けて押圧するチェーンテンショナ8とが設けられている。一方、チェーン5の張り側には、固定のチェーンガイド9が設けられている。
チェーンガイド7は、チェーン5に沿って上下に長く延び、その上端部に設けた挿入孔10に支点軸6が挿入され、この支点軸6を中心に揺動可能に支持されている。チェーンガイド7の揺動端部にはチェーンテンショナ8が接触しており、このチェーンテンショナ8によってチェーンガイド7はチェーン5に向けて押圧されている。
チェーンガイド9も、チェーンガイド7と同様に、チェーン5に沿って上下に長く延びる形状である。チェーンガイド9は、上下両端部にそれぞれ設けられた挿入孔13にボルト14が挿入され、このボルト14の締め付けによって固定されている。
ここで、揺動側のチェーンガイド7と固定側のチェーンガイド9とを対比した場合、揺動側のチェーンガイド7は、一端部に揺動の支点軸6を挿入するための挿入孔10が形成されているのに対し、固定側のチェーンガイド9は、両端部に固定用のボルト14を挿入するための挿入孔13が形成されている点で相違するが、その他の点では同一の構成である。
そのため、揺動側のチェーンガイド7について以下に説明し、固定側のチェーンガイド9については、対応する部分に同一の符号を付して説明を省略する。
図2〜図4に示すように、チェーンガイド7は、チェーン5の走行方向に延びるガイドベース15と、そのガイドベース15にチェーン5の走行方向に沿って円弧状に並んで取り付けられた複数のローラ軸16と、その各ローラ軸16に回転可能に支持されたローラ17とからなる。
ガイドベース15は、チェーン5の走行方向に沿って長く延びて各ローラ軸16の両端を支持する対向一対の側板18,18と、隣り合うローラ軸16の間に配置されて側板18,18同士を連結する連結部19とを有する。連結部19は、その両端が側板18に固定され、側板18の対向間隔を保持している。図3および図7に示すように、各側板18の互いに対向する対向面には、ローラ軸16の軸端を支持する円形凹部20と、側板18の凸側の縁から円形凹部20に連通する軸導入溝21とが設けられている。
図7に示すように、軸導入溝21は、側板18の凸側の縁から円形凹部20に向かって次第に溝幅が狭くなるテーパ状に形成され、この軸導入溝21を通じてローラ軸16の軸端を円形凹部20に導入するようになっている。ここで、円形凹部20内に導入されたローラ軸16の軸端が軸導入溝21に逆戻りするのを防止するため、軸導入溝21は、狭小部分の幅Dが円形凹部20の内径Dよりも小さくなるよう形成されている。
円形凹部20の内径Dは、ローラ軸16の軸端の外径dよりもわずかに小径とされ、ローラ軸16の軸端が締め代をもって円形凹部20に嵌合するようになっている。
ガイドベース15は、繊維強化材を配合した合成樹脂の射出成形により形成することができる。合成樹脂としては、例えば、PA66やPA46などのポリアミド(PA)を使用することができる。合成樹脂に配合する繊維強化材は、ガラス繊維、カーボン繊維、アラミド繊維などを使用することができる。ガイドベース15はアルミニウム合金やマグネシウム合金等の軽金属で形成してもよい。
ローラ軸16は、SUJ2やSC材等の鋼材で形成された中実の円柱体であり、表面の耐摩耗性を向上させるために熱処理が施されている。熱処理としては、光輝焼入れ、高周波焼入れが挙げられる。
図5、図6に示すように、ローラ17は、ローラ軸16の外周に回転可能に装着され、ローラ17の円筒状の外周面17aがチェーン5に接触して案内を行なう。ここで、ローラ17は、外輪22と、外輪22の内側に組み込まれた複数のころ23と、これらのころ23を保持する保持器24とからなるころ軸受である。外輪22は、SPCやSCM等の鋼板を絞り成形してカップ状とされたシェル形外輪である。外輪22の両端には、内向きの鍔25が形成されている。
外輪22の外径は10mm〜25mmの範囲に設定されており、全ての外輪22の外径が同一の大きさとされている。外輪22は、熱処理を施すことにより硬化した熱処理品であり、熱処理によって外周面17aの耐摩耗性が確保されている。外輪22の熱処理としては、高周波焼入れ、浸炭処理、浸炭窒化処理が挙げられる。また、外輪22の外周面17aの円筒度は、熱処理後の状態で20μm以下となっている。
なお、この実施形態では、ローラ17を軽量化してチェーン5の走行抵抗を最小限に抑えるためにころ軸受を単独でローラ17として用いているが、ころ軸受の外輪22の外周に円筒状の樹脂部材や鉄部材を取り付けたものをローラ17として用いてもよく、ころ軸受にかえて他の形式の軸受を用いることも可能である。ここで、ころ軸受とは、円筒ころ軸受および針状ころ軸受をいう。
各ローラ17は、ローラ17とチェーン5の接触点が、チェーン5の走行方向の上流側と下流側に隣り合うローラ17に沿って描かれる基準円よりも外側に0.8mm以内かつ内側に1.0mm以内の範囲に存在するように配置されている。
以下、図8、図9に示すように、各ローラ17をチェーン5の走行方向の上流側から下流側に向かって順にローラ17,17,17,17,17,・・・と称してその配置を具体的に説明する。ここで、ローラの数は17〜17までの計7個とする。
まず、チェーン5の走行方向の上流端から3番目以降かつ下流端からも3番目以降のローラ17,17,17の配置について説明する。例えば、図8に示すように、チェーン走行方向の上流端から3番目(下流端から5番目)のローラ17は、そのローラ17の上流側に隣り合う2個のローラ17,17と下流側に隣り合う2個のローラ17,17に基づく回帰円Rを描き、この回帰円Rを基準円として用いる。回帰円Rは、この場合4個のローラ17,17,17,17の外周面からの距離の二乗平均が最小となるような円であり、各ローラ17,17,17,17の中心位置と半径から求めることができる。
そして、図10に示すように、回帰円Rよりも半径が0.8mm大きい円と回帰円Rよりも半径が1.0mm小さい円とで挟まれる領域にローラ17とチェーン5の接触点Pが存在するようにローラ17を配置する。ローラ17とチェーン5の接触点Pは、回帰円Rの中心とローラ17の中心を結ぶ直線Lがローラ17の外周面に交わる交点である。他のローラ17,17の配置も同様にして行なわれている。
次に、チェーン5の走行方向の上流端から2番目のローラ17と下流端から2番目のローラ17の配置について説明する。例えば、図9に示すように、チェーン5の走行方向の上流端から2番目のローラ17は、上流端のローラ17と上流端から3番目のローラ17と上流端から4番目のローラ17に共通して接する外接円Rを描き、この外接円Rを基準円として用いる。
そして、図11に示すように、外接円Rよりも半径が0.8mm大きい円と外接円Rよりも半径が1.0mm小さい円とで挟まれる領域にローラ17とチェーン5の接触点Pが存在するようにローラ17を配置する。ローラ17とチェーン5の接触点Pは、外接円Rの中心とローラ17の中心を結ぶ直線Lがローラ17の外周面に交わる交点である。下流端から2番目のローラ17の配置も同様にして行なわれている。
次に、上記構成からなるチェーン伝動装置の動作例を説明する。
エンジンが作動しているとき、駆動スプロケット2と従動スプロケット4の間でチェーン5が走行し、そのチェーン5によってクランク軸1からカム軸3にトルクが伝達される。このとき、揺動側のチェーンガイド7は、チェーンテンショナ8の付勢力でチェーン5を押圧することによりチェーン5の張力を一定に保ち、固定側のチェーンガイド9は、理想的なチェーン5の走行ラインを保ちながらチェーン5の振動を抑制する。
ここで、チェーンガイド7,9の各ローラ17は、チェーン5を構成する各コマの背側の縁に接触しながら回転し、チェーン5を転がり案内する。ここで、チェーン5とチェーンガイド7,9の接触が転がり接触なので、チェーン5の走行抵抗が小さく、トルクの伝達ロスが小さい。
ところで、図8に示すローラ17とチェーン5の接触点Pが、仮に、その上流側と下流側に隣り合うローラ17,17,17,17に沿って描かれる回帰円Rに対して外側に0.8mmよりも大きくずれた配置となっている場合、チェーン5からローラ17にかかる荷重が、チェーン5から上流側と下流側に隣り合うローラ17,17にかかる荷重よりも大きくなるので、そのローラ17が他のローラ17,17よりも先に損傷し、チェーンガイド7が寿命に至ることになる。また逆に、図8に示すローラ17とチェーン5の接触点Pが、仮に、その上流側と下流側に隣り合うローラ17,17,17,17に沿って描かれる回帰円Rに対して内側に1.0mmよりも大きくずれた配置となっている場合、その内側にずれたローラ17にかかる荷重よりも、上流側と下流側に隣り合うローラ17,17にかかる荷重が大きくなり、そのいずれかのローラ17,17がローラ17よりも先に損傷し、チェーンガイド7が寿命に至ることになる。
これに対し、この実施形態のチェーンガイド7は、図8に示すローラ17とチェーン5の接触点Pの存在する範囲が、その上流側と下流側に隣り合うローラ17,17,17,17に沿って描かれる回帰円Rよりも外側に0.8mm以内なので、チェーン5からローラ17にかかる荷重が、その上流側と下流側に隣り合うローラ17,17にかかる荷重よりも大きくなるのを防止することができる。また、ローラ17とチェーン5の接触点Pの存在する範囲が、その上流側と下流側に隣り合うローラ17,17,17,17に沿って描かれる回帰円Rよりも内側に1.0mm以内なので、チェーン5からローラ17にかかる荷重よりも、その上流側と下流側に隣り合うローラ17,17にかかる荷重が大きくなるのを防止することができる。その結果、チェーン5から各ローラ17〜17にかかる荷重が均一化され、各ローラ17〜17の寿命を均一化し、チェーンガイド7の寿命を全体として延ばすことができる。
同様に、図9に示すローラ17とチェーン5の接触点Pの存在する範囲が、その上流側と下流側に隣り合うローラ17,17,17に沿って描かれる外接円Rよりも外側に0.8mm以内なので、チェーン5からローラ17にかかる荷重が、その上流側と下流側に隣り合うローラ17,17にかかる荷重よりも大きくなるのを防止することができる。また、ローラ17とチェーン5の接触点Pの存在する範囲が、その上流側と下流側に隣り合うローラ17,17,17に沿って描かれる外接円Rよりも内側に1.0mm以内なので、チェーン5からローラ17にかかる荷重よりも、その上流側と下流側に隣り合うローラ17,17にかかる荷重が大きくなるのを防止することができる。その結果、チェーン5から各ローラ17〜17にかかる荷重が均一化され、各ローラ17〜17の寿命を均一化し、チェーンガイド7の寿命を全体として延ばすことができる。
以上のように、この実施形態のチェーンガイド7は、各ローラ17とチェーン5の接触点が、その上流側と下流側に隣り合うローラ17に沿って描かれる基準円よりも外側に0.8mm以内かつ内側に1.0mm以内の範囲に存在するように各ローラ17が配置されているので、チェーン5から各ローラ17にかかる荷重が均一化され、特定のローラ17が他のローラ17よりも短寿命となるのを防止することができ、その結果、優れた耐久性を発揮する。
クランク軸1の回転をカム軸3に伝達するチェーン5としては、サイレントチェーンのほか、ローラチェーンや、ローラチェーンからローラを省いたブシュチェーン等を採用することができる。
2 駆動スプロケット
4 従動スプロケット
5 チェーン
6 支点軸
7 チェーンガイド
8 チェーンテンショナ
15 ガイドベース
16 ローラ軸
17,17,17,17,17,17 ローラ
22 外輪
,P 接触点
外接円
回帰円

Claims (7)

  1. チェーンの走行方向に延びるガイドベースと、そのガイドベースにチェーンの走行方向に沿って円弧状に並んで取り付けられた複数のローラ軸と、その各ローラ軸に回転可能に支持されたローラとからなり、その各ローラで前記チェーンを転がり案内するチェーンガイドにおいて、
    前記ローラとチェーンの接触点が、その上流側と下流側に隣り合うローラに沿って描かれる基準円よりも外側に0.8mm以内かつ内側に1.0mm以内の範囲に存在するように前記各ローラを配置したことを特徴とするチェーンガイド。
  2. チェーン走行方向の上流端から3番目以降かつ下流端からも3番目以降のローラについては、そのローラの上流側に隣り合う2個のローラと下流側に隣り合う2個のローラに基づく回帰円を前記基準円として前記ローラの配置がされている請求項1に記載のチェーンガイド。
  3. チェーン走行方向の上流端から2番目のローラについては、上流端のローラと上流端から3番目のローラと上流端から4番目のローラに共通して接する外接円を前記基準円として前記ローラの配置がされている請求項1または2に記載のチェーンガイド。
  4. チェーン走行方向の下流端から2番目のローラについては、下流端のローラと下流端から3番目のローラと下流端から4番目のローラに共通して接する外接円を前記基準円として前記ローラの配置がされている請求項1から3のいずれかに記載のチェーンガイド。
  5. 前記ガイドベースが、前記チェーンの走行方向に沿って長く延びて前記各ローラ軸の両端を支持する一対の側板と、隣り合うローラ軸の間に配置されて前記一対の側板を連結する複数の連結部とを有する請求項1から4のいずれかに記載のチェーンガイド。
  6. 駆動スプロケットと従動スプロケットの間に掛け渡されたチェーンと、そのチェーンの弛み側に設けられた揺動可能なチェーンガイドと、そのチェーンガイドをチェーンに向けて押圧するチェーンテンショナとを有するチェーン伝動装置において、
    前記チェーンガイドが請求項1から5のいずれかに記載のチェーンガイドであることを特徴とするチェーン伝動装置。
  7. 前記チェーンの張り側に設けられた固定のチェーンガイドを更に有し、そのチェーンガイドが請求項1から5のいずれかに記載のチェーンガイドである請求項6に記載のチェーン伝動装置。
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