JP2013024297A - チェーンガイドおよびチェーン伝動装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】チェーンの移動案内用ローラを回転自在に支持するローラ軸の耐久性の向上を図ることである。
【解決手段】トルク伝達用のタイミングチェーン5の一側部に対向配置されるガイドベース21の対向一対の側板部22に複数の円形凹部25bを円弧状の配置でもって設け、その円形凹部25bのそれぞれでローラ軸31の軸端部を支持する。複数のローラ軸31のそれぞれでチェーン案内用の複数のころ軸受からなるローラ41を回転自在に支持する。ローラ軸31を円形凹部25bに対して締め代をもつ嵌め合い支持とし、その締め代を、ローラ41に負荷されるラジアル荷重が設定値に達した際にローラ軸31が微小に連れ回り可能な大きさとし、そのローラ軸31の連れ回りによりラジアル荷重の負荷位置を周方向に変化させるようにして、ローラ軸31が局部的に摩耗し、あるいは、剥離するのを防止する。
【選択図】図6
【解決手段】トルク伝達用のタイミングチェーン5の一側部に対向配置されるガイドベース21の対向一対の側板部22に複数の円形凹部25bを円弧状の配置でもって設け、その円形凹部25bのそれぞれでローラ軸31の軸端部を支持する。複数のローラ軸31のそれぞれでチェーン案内用の複数のころ軸受からなるローラ41を回転自在に支持する。ローラ軸31を円形凹部25bに対して締め代をもつ嵌め合い支持とし、その締め代を、ローラ41に負荷されるラジアル荷重が設定値に達した際にローラ軸31が微小に連れ回り可能な大きさとし、そのローラ軸31の連れ回りによりラジアル荷重の負荷位置を周方向に変化させるようにして、ローラ軸31が局部的に摩耗し、あるいは、剥離するのを防止する。
【選択図】図6
Description
この発明は、チェーンの張力調整用として、あるいは、チェーンの移動案内用として使用されるチェーンガイドおよびそのチェーンガイドを用いたチェーン伝動装置に関する。
クランク軸に取付けた駆動スプロケットとカム軸に取付けた従動スプロケット間にタイミングチェーンを掛け渡したカム軸駆動用のチェーン伝動装置においては、タイミングチェーンの弛み側チェーンの一側方に揺動可能なチェーンガイドを設け、そのチェーンガイドの揺動側端部にチェーンテンショナの調整力を負荷してタイミングチェーンを緊張させ、チェーンの緩みやバタツキを防ぐようにしている。
また、タイミングチェーンの張り側チェーンにチェーガイドを固定し、その固定のチェーンガイドによってタイミングチェーンの移動を案内してバタつきを抑制するようにしている。
ここで、タイミングチェーンの張力調整用や移動案内用のチェーンガイドとして、タイミングチェーンを滑り接触によって面案内する形式のものが知られているが、タイミングチェーンの移動抵抗が大きく、伝達トルクロスが多いという問題がある。
そのような問題点を解決するため、特許文献1においては、タイミングチェーンの移動方向に長く延びるガイドベースによって曲線状に配置された複数のローラ軸の両端部を支持し、その複数のローラ軸のそれぞれによってころ軸受からなるローラを回転自在に支持し、その複数のローラによりタイミングチェーンを移動自在に支持するようにしたチェーンガイドを提案している。
上記のチェーンガイドにおいては、タイミングチェーンの案内が複数のローラの転がりによる案内であるため、タイミングチェーンの移動抵抗が小さく、伝達トルクロスが少ないという特徴を有している。
ところで、上記特許文献1に記載されたチェーンガイドにおいては、ローラを回転自在に支持するローラ軸が回転不能な固定の支持であるため、ローラからのラジアル荷重の負荷位置が一定し、そのラジアル荷重の負荷位置で摩耗や剥がれが生じ易く、耐久性を向上させる上において改善すべき点が残されていた。
この発明の課題は、チェーンの移動案内用ローラを回転自在に支持するローラ軸の耐久性の向上を図ることである。
上記の課題を解決するために、この発明に係るチェーンガイドにおいては、タイミングチェーンの外周一部に配置されて、そのタイミングチェーンの移動方向に長く延びる対向一対の側板部を有するガイドベースと、そのガイドベースの側板部に形成された軸支持部により支持されて、その側板部の長さ方向に間隔をおいて設けられた複数のローラ軸と、その複数のローラ軸のそれぞれに回転自在に支持されたチェーン案内用の複数のローラとからなるチェーンガイドにおいて、前記ローラ軸を、前記軸支持部に対して締め代をもつ嵌め合い支持とし、その締め代を、ローラに負荷されるラジアル荷重が設定値に達した際にローラ軸が微小に連れ回り可能な大きさとした構成を採用したのである。
また、この発明に係るチェーン伝動装置においては、駆動スプロケットと従動スプロケット間にタイミングチェーンを掛け渡し、そのタイミングチェーンの弛み側チェーンの一側部に、タイミングチェーンの移動を案内する揺動可能なチェーンガイドを設け、そのチェーンガイドの揺動側端部にチェーンテンショナの調整力を負荷して、その揺動側端部をタイミングチェーンに押し付けるようにしたチェーン伝動装置において、前記チェーンガイドとして、この発明に係る上記のチェーンガイドを採用したのである。
上記の構成からなるチェーン伝動装置において、タイミングチェーンの張り側チェーンの一側方に、タイミングチェーンの移動を案内する固定のチェーンガイドを設け、その固定チェーンガイドとして、この発明に係る上記のチェーンガイドを採用することによってタイミングチェーンのバタつきを効果的に抑制することができる。
この発明に係るチェーンガイドにおいては、上記のように、ローラに負荷されるラジアル荷重が設定値に達した際にローラ軸が微小に連れ回るようにしたので、タイミングチェーンが高速で移動し、ローラからローラ軸に負荷されるラジアル荷重が大きくなり、そのラジアル荷重が設定値に達すると、ローラ軸が微小に連れ回る。そのローラ軸の連れ回りにより、ローラ軸に対するラジアル荷重の負荷位置が周方向に変化することになり、ローラ軸に局部的な摩耗や剥がれが生じるのを防止することができる。
この発明に係るチェーンガイドにおいて、ローラとして、針状ころ軸受や円筒ころ軸受等のころ軸受を採用することにより、チェーンとの接触によってローラを円滑に回転させることができ、チェーンの移動抵抗を大幅に低減させることができる。また、ローラをローラ軸の軸方向に円滑に移動させることができる。
この発明に係るチェーンガイドにおいて、ラジアル荷重の設定値が小さくなり過ぎると、ローラ軸が比較的速い速度で回転することになって、ローラ軸を受ける軸支持部に負荷がかかり、その軸支持部に摩耗が生じて、ローラ軸の支持が不安定になる。
ローラ軸によって転がり軸受を回転自在に支持する場合、ローラ軸に生じる連れ回りトルクは、一般に、ころ軸受の外輪に負荷されるラジアル荷重の10〜20%にローラ軸の半径を掛け合わせた程度であるとされている。また、外輪に負荷されるラジアル荷重は振動荷重であり、その最大値は200N程度となるため、ラジアル荷重の設定値は、200N×15%、つまり、30N×ローラ軸の半径以上とするのが好ましい。この場合、ガイドベースとローラ軸の線膨張率の差を考慮し、常用域の温度(通常、100℃〜140℃)にてその設定値となることが好ましい。
ローラ軸を支持する軸支持部は、側板部の内側面に形成されて一部にローラ軸を押し込みによって組付け可能とする開口部が形成された円形の軸受凹部からなるものであってもよく、あるいは、側板部の外側面から内側面に貫通する軸挿入孔からなるものであってもよい。
この発明においては、上記のように、ローラに負荷されるラジアル荷重が設定値に達した際にローラ軸が微小に連れ回りするようにしたので、ローラ軸に対するラジアル荷重の負荷位置を周方向に変化させることができ、その周方向への位置の変化によってローラ軸に局部的な摩耗や剥がれが生じるのを防止することができ、耐久性の向上を図ることができる。
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、カム軸駆動用のチェーン伝動装置を示し、クランク軸1の軸端部に取付けられた駆動スプロケット2と2本のカム軸3のそれぞれ軸端部に取付けられた従動スプロケット4間にはタイミングチェーン5が掛け渡されている。
タイミングチェーン5はローラチェーンであっても、サイレントチェーンであってもよい。
クランク軸1は、図1の矢印で示す方向に回転する。そのクランク軸1の回転により、タイミングチェーン5が同図の矢印で示す方向に移動し、駆動スプロケット2から同図の左側に位置する一方の従動スプロケット4に至る部分が弛み側とされ、他方の従動スプロケット4から駆動スプロケット2に至る部分が張り側とされ、上記弛み側チェーン5aの一側部にチェーンガイドA1が設けられている。
チェーンガイドA1は、タイミングチェーン5の移動方向に長く延び、その上端部がエンジンブロックから突設する支点軸14により支持されて、その支点軸14を中心に揺動可能とされ、下側の揺動側端部には、チェーンテンショナ15の調整力が負荷されて弛み側チェーン5aに向けて押圧されている。
タイミングチェーン5における張り側チェーン5bの他側部にはチェーンガイドA2が設けられている。このチェーンガイドA2は、揺動可能なチェーンガイドA1と同様に、タイミングチェーン5の移動方向に長く延び、その両端部がエンジンブロックにねじ込まれるボルト16の締め付けにより固定されて、タイミングチェーン5の移動を案内するようになっている。
ここで、揺動可能なチェーンガイドA1と固定のチェーンガイドA2とは、同一の構成とされ、揺動可能なチェーンガイドA1が一端部に軸挿入用の挿入孔が形成されているのに対し、固定のチェーンガイドA2が両端部にボルト挿入用の挿入孔が形成されている点でのみ相違している。
そのため、ここでは、揺動可能なチェーンガイドA1の構成について以下に説明し、固定配置のチェーンガイドA2については同一の部分に同一の符号を付して説明を省略する。
図2乃至図4に示すように、チェーンガイドA1は、タイミングチェーン5の移動方向に長く延びるガイドベース21と、そのガイドベース21の長さ方向に間隔をおいて設けられた複数のローラ軸31と、その複数のローラ軸31のそれぞれに回転自在に支持されたチェーン案内用の複数のローラ41とからなっている。
ガイドベース21は、対向一対の側板部22間に複数の間隔保持板23を長さ方向に間隔をおいて形成した構成とされている。一対の側板部22は弓形状をなし、その上端部に支点軸14が挿入される挿入孔24が形成されている。
また、一対の側板部22の対向内面には、ローラ軸31の軸端部を支持する複数の軸受凹部25が側板部22の長さ方向に間隔をおいて形成されている。
図7に示すように、軸受凹部25は、側板部22のタイミングチェーン5と対向する外側面部から側板部22の幅方向に向き、上記外側面部での開口端が広幅とされたテーパ溝部25aと、そのテーパ溝部25aの狭小端に連通する軸支持部としての円形凹部25bとからなっている。ローラ軸31は、テーパ溝部25aから円形凹部25bに嵌合され、その円形凹部25bで支持される。
ここで、テーパ溝部25aの狭小部の幅寸法をD1、円形凹部25bの内径をD2、ローラ軸31の外径をdとすると、d>D2>D1の関係が成り立つ寸法関係とされており、ローラ軸31は、テーパ溝部25aから円形凹部25bに押し込まれて、その円形凹部25bに締め代をもつ嵌め合い支持とされる。
上記締め代は、ローラ41に負荷されるラジアル荷重が設定値に達した際にローラ軸31が微小に連れ回り可能な大きさとされ、そのラジアル荷重の設定値は、30N×ローラ軸31の半径以上とされている。また、ガイドベース21とローラ軸31の線膨張率の差を考慮し、常用域の温度(通常100℃〜140℃)にてその設定値となることが好ましい。
上記ラジアル荷重の設定は、以下の理由による。つまり、ローラ41が転がり軸受の場合、一般に、ローラ軸31に生じる連れ回りトルクは、ローラ41に負荷されるラジアル荷重の10〜20%にローラ軸31の半径を掛け合わせた程度であるとされている。また、ローラ41に負荷されるラジアル荷重は振動荷重であり、その最大値は200N程度である。そのような知見から、ラジアル荷重の設定値を、200N×15%=30N×ローラ軸31の半径以上の大きさとしている。
複数の軸受凹部25は、その円形凹部25bの中心を結ぶ線が凸形の円弧状線を描く円弧状の配置とされているが、曲線状の配置とされていてもよい。
上記の構成からなるガイドベース21は、合成樹脂の成形品とされている。合成樹脂として耐油性、耐候性および強度的に優れた樹脂を用いるのが好ましい。そのような樹脂として、ポリアミド46(PA46)やポリアミド66(PA66)を挙げることができる。機械的強度をさらに向上させるために、それらの樹脂に強化ガラス繊維を混入するのが好ましい。
なお、ガイドベース21は、アルミニウム合金やマグネシウム合金等の軽金属を用いて鋳造し、あるいは、ダイカスト成形してもよい。
複数のローラ軸31は、複数の軸受凹部25のそれぞれに嵌合されている。ローラ軸31は、SUJ2やSC材を素材としている。このローラ軸31は、耐摩耗性を向上させるため、熱処理されて硬度が高められている。熱処理として、ここでは、光輝焼入れを採用しているが、高周波焼入れしてもよく、浸炭焼入れしてもよい。あるいは、浸炭窒化処理してもよい。
複数のローラ41は、複数のローラ軸31のそれぞれによって回転自在に支持されている。ローラ41として、ここでは、ころ軸受が採用されている。このころ軸受41は、外輪42と、その内側に組み込まれた複数のころ43と、そのころ43を保持する保持器44とからなる。
外輪42は、SPCやSCM等の金属板を絞り成形したシェル形であり、熱処理によって硬度が高められている。このとき、絞り成形の容易化を図るため、成形用素材としての金属板は、薄肉厚のものが好ましい。転がり軸受の分野では、厚さ0.5mm〜0.8mm程度のものが一般的に用いられている。しかし、このような薄手の金属板を採用した場合、熱処理により円筒度が低下して、タイミングチェーン5の案内時に、そのタイミングチェーン5との接触によって異音が生じる。
そのような不都合を解消するため、実施の形態では、厚さが1mm〜3mm程度の厚手の金属板を絞り成形するようにしている。
また、シェル形外輪42の両端部には、保持器44を抜止めする内向き鍔46が形成されている。内向き鍔46は、ころ軸受41の組立ての容易化を図るため、ころ43を保持する保持器44の組込み後において曲げ成形される。
なお、ころ軸受は、針状ころ軸受であってもよく、円筒ころ軸受であってもよい。また、ころ軸受は、保持器のない総ころタイプのものであってもよい。
実施の形態で示すチェーン伝動装置は上記の構造からなり、駆動スプロケット2と従動スプロケット4間に掛け渡されたタイミングチェーン5の移動によってクランク軸1の回転をカム軸3に伝達するトルク伝達状態において、負荷の変動によりタイミングチェーン5の張力が変化すると、チェーンテンショナ15が作動して、その張力変化を吸収する。このため、タイミングチェーン5は常に所定の張力状態に保持される。
クランク軸1の回転をカム軸3に伝達するトルク伝達時、揺動可能なチェーンガイドA1および固定のチェーンガイドA2のそれぞれのころ軸受からなるローラ41はタイミングチェーン5との接触により回転し、タイミングチェーン5は転がり案内される。
このように、タイミングチェーン5はローラ41の転がりによって案内されるため、その案内部での摩耗は小さい。また、タイミングチェーン5の移動抵抗も小さく、タイミングチェーン5はスムーズに移動し、ロスなくトルク伝達されることになる。
また、チェーンガイドA1および固定のチェーンガイドA2の複数のローラ41のそれぞれは、上記のように、タイミングチェーン5との接触により回転するため、ローラ41からローラ軸31にラジアル荷重が負荷されることになる。
ラジアル荷重は、タイミングチェーン5の移動速度が速くなるに従って大きくなり、ローラ軸31が回転不能な固定の支持であると、ローラ軸31に対するラジアル荷重の負荷位置が一定し、その負荷位置において、摩耗や剥離が生じることになる。
しかし、実施の形態では、ローラ41に負荷されるラジアル荷重が設定値に達するとローラ軸31が微小に連れ回るようにしているため、そのローラ軸31の連れ回りにより、ローラ軸31に対するラジアル荷重の負荷位置が周方向に変化する。このため、ローラ軸31の局部的な摩耗や剥がれを防止することができ、耐久性の低下を抑制することができる。
ここで、ラジアル荷重の設定値が小さくなり過ぎると、比較的速い速度での連れ回りが生じて、ローラ軸31を受ける軸支持部としての円形凹部25bに負荷がかかり、その円形凹部25bの内径面に摩耗が生じて、ローラ軸31の支持が不安定になる。しかし、実施の形態では、ラジアル荷重の設定値を、30N×ローラ軸31の半径以上としているため、上記のような不都合の発生は生じない。
図7では、側板部22の内側面に形成された軸受凹部25の円形凹部25bを軸支持部としたが、軸支持部は円形凹部25bに限定されるものではない。例えば、図8に示すように、側板部22の外側面から内側面に貫通する軸挿入孔26を軸支持部としてもよい。この場合においても、ローラ軸31を軸挿入孔26に締め代をもって圧入する。その締め代については、円形凹部25bで支持する場合と同様の大きさとする。
上記のような軸挿入孔26でローラ軸31を支持する場合、ローラ軸31の側板部22の外側面から外側に臨む端部外周に止め輪27を取付けてローラ軸31を抜止めするのが好ましい。
A1 チェーンガイド
A2 チェーンガイド
2 駆動スプロケット
4 従動スプロケット
5 タイミングチェーン(チェーン)
21 ガイドベース
22 側板部
25b 円形凹部(軸支持部)
26 軸挿入孔(軸支持部)
31 ローラ軸
41 ローラ(ころ軸受)
42 外輪
43 ころ
A2 チェーンガイド
2 駆動スプロケット
4 従動スプロケット
5 タイミングチェーン(チェーン)
21 ガイドベース
22 側板部
25b 円形凹部(軸支持部)
26 軸挿入孔(軸支持部)
31 ローラ軸
41 ローラ(ころ軸受)
42 外輪
43 ころ
Claims (7)
- タイミングチェーンの外周一部に配置されて、そのタイミングチェーンの移動方向に長く延びる対向一対の側板部を有するガイドベースと、そのガイドベースの側板部に形成された軸支持部により支持されて、その側板部の長さ方向に間隔をおいて設けられた複数のローラ軸と、その複数のローラ軸のそれぞれに回転自在に支持されたチェーン案内用の複数のローラとからなるチェーンガイドにおいて、
前記ローラ軸を、前記軸支持部に対して締め代をもつ嵌め合い支持とし、その締め代を、ローラに負荷されるラジアル荷重が設定値に達した際にローラ軸が微小に連れ回り可能な大きさとしたことを特徴とするチェーンガイド。 - 前記ラジアル荷重の設定値が、30N×前記ローラ軸の半径以上とされた請求項1に記載のチェーンガイド。
- 前記軸支持部が、側板部の内側面に形成されて一部にローラ軸を押し込みによって組付けを可能とする開口部が形成された円形の軸受凹部からなる請求項1又は2に記載のチェーンガイド。
- 前記軸支持部が、側板部の外側面から内側面に貫通する軸挿入孔からなる請求項1又は2に記載のチェーンガイド。
- 前記ローラが、外輪およびその内側に組み込まれた複数のころを有するころ軸受からなる請求項1乃至4のいずれかの項に記載のチェーンガイド。
- 駆動スプロケットと従動スプロケット間にタイミングチェーンを掛け渡し、そのタイミングチェーンの弛み側チェーンの一側部に、タイミングチェーンの移動を案内する揺動可能なチェーンガイドを設け、そのチェーンガイドの揺動側端部にチェーンテンショナの調整力を負荷して、その揺動側端部をタイミングチェーンに押し付けるようにしたチェーン伝動装置において、
前記チェーンガイドが、請求項1乃至5のいずれかの項に記載のチェーンガイドからなることを特徴とするチェーン伝動装置。 - 前記タイミングチェーンの張り側チェーンの一側方に、タイミングチェーンの移動を案内する固定のチェーンガイドを設け、その固定チェーンガイドが請求項1乃至5のいずれかの項に記載のチェーンガイドからなることを特徴とする請求項6に記載のチェーン伝動装置。
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JP2011158075A JP2013024297A (ja) | 2011-07-19 | 2011-07-19 | チェーンガイドおよびチェーン伝動装置 |
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