JP2018040446A - チェーンガイドおよびチェーン駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】組み立て性に優れ、かつ安価なチェーンガイドを提供する。【解決手段】トルク伝達用チェーン5の外周一部に配置されて、そのチェーンの走行方向に長く延びる樹脂製ガイドベース15と、そのガイドベースの長さ方向に間隔をおいて設けられた複数の円筒状ローラ軸16と、その各ローラ軸16に回転可能に支持されたチェーン案内用の複数のローラ17とからなり、そのローラ17でチェーンを転がり案内するチェーンガイド7、9である。ローラ軸はガイドベースを貫通してその突出端にプレス成型品の固定具30が圧入固定されている。その圧入時、固定具の突起31がガイドベースに食い込むことによって回り止めがなされる。このため、このチェーンガイドによるチェーンの案内時、ローラの回転に伴ってそのローラ軸は回転せず、ローラ軸と側板18との間に摩擦は生じない。固定具の圧入によって、ローラ軸がガイドベースに回転不能に固定されるため、組み立て易く、安価とし得る。【選択図】図3

Description

この発明は、トルク伝達用チェーンの走行を案内するチェーンガイドおよびそのチェーンガイドを用いたチェーン駆動装置に関する。
例えば、自動車エンジンは、クランク軸の回転(トルク)をタイミングチェーン(以下、単に「チェーン」という)を介してカム軸に伝達し、そのカム軸の回転により燃焼室のバルブを開閉する。
このカム軸駆動用のチェーン駆動装置として、本願に係る発明の一実施形態を示す図1を参照して説明すると、クランク軸1に取り付けられた駆動スプロケット2と、カム軸3に取り付けられた従動スプロケット4と、駆動スプロケット2と従動スプロケット4の間に掛け渡されたチェーン5と、そのチェーン5の弛み側部分の外周に配置された揺動可能なチェーンガイド7と、そのチェーンガイド7をチェーン5に向けて押圧するチェーンテンショナ8と、チェーン5の張り側部分の外周に配置された固定のチェーンガイド9とを有するチェーンテンショナ装置が多く用いられる。
その揺動側のチェーンガイド7は、支点軸6を中心とする片持ちで揺動可能に支持されており、チェーンテンショナ8の付勢力でチェーン5を押圧することによりチェーン5の張力を一定に保ち、固定側のチェーンガイド9は、理想的なチェーン5の走行ラインを保ちながらチェーン5の振動を抑制する。
このチェーン駆動装置で使用される揺動側のチェーンガイド7や固定側のチェーンガイド9として、チェーン走行方向に沿って延びる案内面をチェーン5に滑り接触させる形式のものが知られているが、この滑り形式のチェーンガイドは、チェーンに対する接触が滑り接触なので、チェーン5の走行抵抗が大きく、トルクの伝達ロスが大きいという問題がある。
このような問題を解消するため、チェーン走行方向に沿って間隔をおいて複数のローラを設け、その各ローラでチェーンを案内するチェーンガイドを提案されている(特許文献1、図1、特許文献2、図1、特許文献3、図1、特許文献4、図1、特許文献5、図1等参照)。
このチェーンガイドは、チェーンに対する接触が転がり接触なので、チェーンの走行抵抗が小さいため(低フリクションのため)、トルクの伝達ロスが小さいという特徴がある。
この転がり接触のチェーンガイドにおいて、ローラ軸受の軸固定部の確立が問題になっており、従来の一手段として、ローラの支持軸(ローラ軸)を、チェーンガイドを構成する側壁部材(側板)をその側面から挿通して組み立てるものがある(特許文献1、図1、図4等参照))。
また、他の手段として、チェーンガイドを構成する側壁部材におけるローラ軸の固定部に軸の両端を支持する凹部とローラ軸の端部が収まる円弧形状を設けることで、チェーン側からのローラ軸の挿入を可能として作業性を向上させたものがある(特許文献2図5〜図8等、特許文献3図1〜図5等参照)。
さらに、ローラ軸端部とローラ軸係合部を非円筒形状とすることで回転止めとしているものもある(特許文献3、図9、特許文献4、図6〜図8参照)。
国際公開2010/090139号公報 特開2012−189200号公報 特開2014−1821号公報 特開2013−253649号公報 特開2012−172808号公報
前記ローラ軸をチェーンガイドの側壁部材に挿通固定する構成は、その固定強度が十分でなく、ローラの回転に伴って支持軸が回転し、ローラ軸が側壁部材から抜け出る恐れがあるとともに、側壁部材が樹脂等の摩耗し易い材料製の場合、その回転によって摩耗する。摩耗すれば、前記固定強度が低下し、前記抜け出る恐れが高くなるとともに、ローラ軸がガタツキ、安定したローラの回転を得られなくなる。ローラの回転が安定しないと、チェーンの安定したガイドがなされなくなる。
また、前記のように、チェーンガイドはエンジンブロックに片持ちで固定されているため、荷重がかかると、エンジンブロック対面側がたわみ、チェーンと全長に亘って面接触しなくなる。その結果、接触しているエンジンブロック側に荷重が集中する。このため、ローラ軸端部が嵌る凹部を側壁部材に形成する手段は、前記荷重に耐え得る凹部形成が煩雑であって、コスト的に問題があるとともに、ローラ軸の支持部と軸挿入部の2面幅を持った凹部や軸で支えているため、円弧形状の場合よりもチェーンガイド側壁部材にかかる荷重が高くなり、エンジン側の固定部(チェーンガイド側壁部材)の摩耗が激しい問題がある。さらに、そのローラ軸の凹部への装填路にくびれ部(圧入部)があると(特許文献1図1、特許文献5図6等参照)、そのくびれ部に高い応力が発生しチェーンガイド側壁部材が破損するという問題がある。これらの摩耗や破損等の問題はチェーンガイド側壁部材が樹脂製であると生じやすい。
この発明が解決しようとする課題は、組み立て性(作業性)に優れ、かつ安価なチェーンガイドを提供することである。
前記課題を解決するため、この発明は、トルク伝達用チェーンの外周一部に配置されて、そのチェーンの走行方向に長く延びるガイドベースと、そのガイドベースの長さ方向に間隔をおいて設けられた複数のローラ軸と、その各ローラ軸に回転可能に支持されたチェーン案内用の複数のローラとからなり、前記複数のローラで前記チェーンを転がり案内するチェーンガイドにおいて、前記ローラ軸は前記ガイドベースを貫通してその突出端に固定具が固定されて抜け止めされており、その固定具は突起を有してその突起が前記ガイドベースに食い込むことによって回り止めがなされている構成を採用したのである。
このように構成すると、固定具がローラ軸の端に固定され、その固定具がガイドベースに突起の食い込みでもって回り止めがなされているため、ローラの回転に伴ってローラ軸が回転することはない。このため、ローラ軸とそれを支持するガイドベースの軸孔周面との摩擦は生じず、その摩耗はない。
この構成において、固定具のローラ軸の端への固定手段は、圧入や接着などの種々の態様を採用できる。また、前記ローラ軸を円筒状(円柱状も含む)とするとともに、そのローラ軸が貫通するガイドベースの軸孔を円状とし、前記ガイドベースを樹脂製とするとともに、固定具をプレス成型品とすれば、それらの製作が容易になってコスト削減を図ることができる。
前記固定具の突起の形成位置は、回り止めを行い得れば、何処でも良いが、例えば、前記ガイドベースの側面に前記固定具の嵌る凹部が形成されておれば、固定具の周側面に前記突起を設けて、その突起が凹部の周内面に食い込んで前記回り止めがなされるようにしたり、前記固定具のガイドベースとの対向面(側面)に前記突起を設け、その突起が前記ガイドベースの側面(固定具との対向面)に食い込むことによって回り止めがなされるようにしたりすることができる。
以上の各構成のチェーンガイドは、例えば、駆動スプロケットと従動スプロケットの間に掛け渡されたチェーンと、そのチェーンの弛み側部分の外周に設けられた揺動可能なチェーンガイドと、そのチェーンガイドをチェーンに向けて押圧するチェーンテンショナとを有するチェーン駆動装置において、前記チェーンガイドとして採用することができ、この場合、前記チェーンの張り側部分の外周に設けられた固定のチェーンガイドを更に有すれば、以上の各構成のチェーンガイドをその固定のチェーンガイドとして採用することもできることは勿論である。
この発明は以上のように構成したので、安価なチェーンガイドを得ることができるととともに、チェーンガイドの寿命を向上させることができる。
この発明に係るチェーン駆動装置の一実施形態を示す概略図 図1に示すチェーンガイドの一実施形態の要部拡大切断図 図2のI−I線においてチェーン側を上側にした断面図 図3に示すチェーンガイドの要部を示し、(a)は図3における右側面図、(b)、(c)は(a)のII−II線から見た固定具の嵌め込み作用図 図1の要部を示し、(a)は分解斜視図、(b)は固定具の斜視図 この発明に係るガイドベースの他の実施形態の要部側面図 同実施形態の要部を示し、(a)は図6のIII−III線断面図、(b)は固定具 この発明に係るガイドベースのさらに他の実施形態の要部側面図 同実施形態の要部を示し、(a)は図8のIV−IV線断面図、(b)は固定具 この発明に係るチェーンガイドのさらに他の実施形態の一部切欠き要部側面図 図10のV−V線においてチェーン側を上側にした断面図 図10の要部拡大図 (a)は図12のVI−VI線断面図、(b)は同実施形態の固定具 同実施形態の固定具の嵌め込み作用図 この発明に係るチェーンガイドのさらに他の実施形態の要部側面図 (a)は図15のVII−VII線断面図、(b)は同実施形態の固定具
この発明に係るチェーンガイドの一実施形態を組み込んだチェーン駆動装置(チェーンテンショナ装置)を図1示す。このチェーン駆動装置は、エンジンのクランク軸1に固定して取り付けられた駆動スプロケット2と、カム軸3に固定して取り付けられた従動スプロケット4と、駆動スプロケット2と従動スプロケット4の間に掛け渡されたチェーン5を有し、このチェーン5を介してクランク軸1の回転をカム軸3に伝達し、そのカム軸3の回転により燃焼室のバルブ(図示せず)を開閉する。
エンジンが作動しているときのクランク軸1の回転方向は一定(図では右回転)であり、このとき、チェーン5は、クランク軸1の回転に伴って駆動スプロケット2に引き込まれる側の部分が張り側となり、駆動スプロケット2から送り出される側の部分が弛み側となる。チェーン5の弛み側部分の外周には、挿入孔10を介し支点軸6を中心として揺動可能に支持された(片持ちされた)チェーンガイド7と、チェーンガイド7をチェーン5に向けて押圧するチェーンテンショナ8とが設けられている。一方、チェーン5の張り側部分の外周には、固定のチェーンガイド9が設けられている。
弛み側チェーンガイド7は、チェーン5に沿って弧状に延びてそのチェーン5に弧状に接触し、チェーンテンショナ8によってチェーン5に向けて押圧されている。
張り側のチェーンガイド9も、チェーンガイド7と同様に、チェーン5に沿って直線状延びる形状である。チェーンガイド9は、上下両端部にそれぞれ設けられた挿入孔13にボルト14が挿入され、このボルト14のエンジンブロックへの締め付けによって固定されている。チェーンガイド7の支持軸6もエンジンブロックに固定されている。
なお、チェーンガイド7、9は弧状又は直線状としたが、チェーン5の走行態様によって弧状又は直線状等とし得る。例えば、両チェーンガイド7、9を弧状とし得る(特許文献2、図9、特許文献5、図9等参照)。
ここで、弛み側チェーンガイド7と張り側のチェーンガイド9とを対比すると、弛み側のチェーンガイド7は、弧状であって、一端部に揺動の支点軸6を挿入するための挿入孔10が形成されているのに対し、固定側のチェーンガイド9は直線状であって、両端部に固定用のボルト14を挿入するための挿入孔13が形成されている点で相違するが、その他のローラ17の支持構造等の点では同一の構成である。
そのため、弛み側のチェーンガイド7について以下に説明し、張り側のチェーンガイド9については、対応する部分に同一の符号を付して説明を省略する。
図2〜図4に示すように、チェーンガイド7は、チェーン5の走行方向に延びるガイドベース15と、そのガイドベース15の長さ方向に間隔をおいて設けられた複数のローラ軸16と、その各ローラ軸16に回転可能に支持されたチェーン案内用のローラ17とからなる。
ガイドベース15は、チェーン5の走行方向に沿って長く延びて各ローラ軸16の両端を支持する対向一対の側板18,18と、隣り合うローラ軸16の間に配置されて側板18,18同士を連結する複数の連結部19とを有する。連結部19は、その両端が側板18に固定あるいは一体成型され、側板18の対向間隔を保持している。図3に示すように、両側板18には、ローラ軸16の軸端が貫通する断面円形の円筒状軸孔20がそれぞれ形成されている。
ガイドベース15は、繊維強化材を配合した合成樹脂の射出成形により形成されている。合成樹脂としては、例えば、ナイロン66やナイロン46などのポリアミド(PA)を使用することができる。合成樹脂に配合する繊維強化材は、ガラス繊維、カーボン繊維、アラミド繊維などを使用することができる。ガイドベース15は、合成樹脂以外に、下記突起31等が食い込み得る硬さであれば、アルミニウム合金やマグネシウム合金等の軽金属で形成してもよい。
ローラ軸16は、SUJ2やSC材等の鋼材で形成された中実の円柱体であり、表面の耐摩耗性を向上させるために熱処理が施されている。熱処理としては、光輝焼入れ、高周波焼入れ、浸炭焼入れが挙げられる。
ローラ17は、図3に示すように、外輪22と、外輪22の内側に組み込まれた複数のころ23と、これらのころ23を保持する保持器24とからなるころ軸受である。外輪22は、SPCやSCM等の鋼板を絞り成形してカップ状とされたシェル形外輪である。外輪22の両端には、内向きの鍔25が形成されている。外輪22の表面は耐摩耗性を向上させるために熱処理が施されている。熱処理としては、光輝焼入れ、高周波焼入れ、浸炭焼入れが挙げられる。
なお、この実施形態では、ローラ17を軽量化してチェーン5の走行抵抗を最小限に抑えるためにころ軸受を単独でローラ17として用いているが、ころ軸受の外輪22の外周に円筒状の樹脂部材や鉄部材を取り付けたものをローラ17としてもよく、ころ軸受にかえて他の形式の軸受を用いることも可能である。ここで、ころ軸受とは、円筒ころ軸受および針状ころ軸受をいう。
図3に示すように、ローラ17は、ローラ軸16の外周に回転可能に装着され、ローラ17の外周に形成された円筒面がチェーン5と接触する。
以上の構成は従来と同様であり、エンジンが作動しているとき、駆動スプロケット2と従動スプロケット4の間でチェーン5が走行し、そのチェーン5によってクランク軸1からカム軸3にトルクが伝達される。
このとき、揺動側のチェーンガイド7は、チェーンテンショナ8の付勢力でチェーン5を押圧することによりチェーン5の張力を一定に保ち、固定側のチェーンガイド9は、理想的なチェーン5の走行ラインを保ちながらチェーン5の振動を抑制する。
また、チェーンガイド7、9の各ローラ17は、チェーン5を構成する各コマ27の縁に接触しながら回転し、チェーン5を転がり案内する(図3参照)。ここで、チェーン5とチェーンガイド7、9の接触は転がり接触なので、チェーン5の走行抵抗が小さく、トルクの伝達ロスが小さい。
このようなチェーン駆動装置において、この発明は、ローラ軸16の両端部をガイドベース15(側板18)に支持する構成が特徴であり、その一実施形態は、図3〜図5に示すように、前記軸孔20の側板18の外側面が座ぐりされて円形凹部21となり、その凹部21にローラ軸16の固定具30を嵌めた構成である。
固定具30は、フェライト系ステンレス鋼板(JIS規格のSUS430系等)やオーステナイト系ステンレス鋼板(JIS規格のSUS304系等)、あるいは冷間圧延鋼板(JIS規格のSPCC系等)等の金属からなって、図5に示すように、プレス成型品の円形板からなり、その外側全周に三角状の突起31を有するものである。このため、この固定具30を、図5に示すように、軸孔20から突出したローラ軸16に圧入して一体とすると(図4(c)から同図(b))、突起31が凹部21の側板18内周面に食い込んで固定されて、ローラ軸16は、側板18と一体となる(図3、図4(a)(b))。
このため、このチェーンガイド7、9によるローラ17を介したチェーン5の案内時、ローラ17に伴ってそのローラ軸16は回転せず、ローラ軸16と側板18との間に摩擦は生じない。すなわち、側板18(軸孔20の周縁)の磨耗は生じない(図3参照)。
他の実施形態を図6〜図9に示し、この実施形態の固定具30a、30bは突起31a、31bをプレス加工時の切り起こしによって形成したものであり、固定具30aの突起31aは三角錐状となって、固定具30bの突起31bは両側を切り抜いてその間を三角フック状に切り起こしたものである。
この両実施形態の固定具30a、30bも、前記固定具30と同様に、図6、図7及び図8、図9に示すように、軸孔20から突出したローラ軸16に圧入して一体とすると、突起31a、31bが凹部21の側面に食い込んで側板18に固定されて、ローラ軸16は、側板18と一体となって、ローラ17が回転しても、側板18の磨耗は生じない。
さらに他の実施形態を図10〜図16に示し、この実施形態の固定具30c、30dは四角状板片の四隅をプレス加工時に起こして突起31cを形成したものであり、図15、図16に示す固定具30dはローラ軸16が貫通する軸孔の周縁にさらに円筒状鍔32を設けたものである。
この両実施形態の固定具30c、30bは、図14に示すように、軸孔20から突出したローラ軸16に圧入して一体とするとともに、突起31cを側板18の側面に食い込ませて一体とする。このため、ローラ軸16は、側板18と一体となって、ローラ17が回転しても、側板18の磨耗は生じない。
このとき、固定具30dのローラ軸16の支持構造は、図16(a)に示すように、側板18の凹部21外周縁を座ぐり、その座ぐりに円筒状鍔32を嵌めてその内面でローラ軸16を支持するため、その支持強度が高い利点がある。
なお、固定具30、30a、30b、30c、30dは、その形状が円形、四角状に限らず、楕円形、四角以外の多角形などと任意であり、また、必ずしもプレス成型品としなくても、突起31、31a、31b、31cを有する形状とし得るものであれば、例えば、鍛造品、焼結品、切削加工品等と種々の成型品を採用し得ることは勿論である。突起31等の数や位置は抜け止め作用を発揮すれば、1個、等間隔などと任意である。
また、この発明のチェーンガイドは、自動車エンジンにおけるクランク軸の回転をタイミングチェーンを介してカム軸に伝達し、そのカム軸の回転により燃焼室のバルブを開閉する装置に限らず、自動車以外の他のエンジンのチェーン駆動装置に採用し得ることは言うまでもない。
このように、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。この発明の範囲は、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 クランク軸
2 駆動スプロケット
3 カム軸
4 従動スプロケット
5 チェーン
7 弛み側チェーンガイド
8 チェーンテンショナ
9 張り側(固定側)チェーンガイド
15 ガイドベース
16 ローラ軸
17 ローラ
18 ガイドベースの側板
19 同連結部
20 ローラ軸孔
21 ガイドベース外側面の凹部
30、30a、30b、30c、30d 固定具
31 31a、31b、31c 突起
32 円筒状鍔

Claims (6)

  1. トルク伝達用チェーン(5)の外周一部に配置されて、そのチェーン(5)の走行方向に長く延びるガイドベース(15)と、そのガイドベース(15)の長さ方向に間隔をおいて設けられた複数のローラ軸(16)と、その各ローラ軸(16)に回転可能に支持されたチェーン案内用の複数のローラ(17)とからなり、前記複数のローラ(17)で前記チェーン(5)を転がり案内するチェーンガイド(7、9)において、
    前記ローラ軸(16)は前記ガイドベース(15)を貫通してその突出端に固定具(30、30a、30b、30c、30d)が固定されて抜け止めされており、その固定具は突起(31、31a、31b、31c)を有してその突起が前記ガイドベース(15)に食い込むことによって回り止めがなされていることを特徴とするチェーンガイド。
  2. 前記ローラ軸(16)を円筒状とするとともに、そのローラ軸(16)が貫通するガイドベース(15)の軸孔(20)を円状とし、前記ガイドベース(15)を樹脂製とするとともに、固定具(30、30a、30b、30c、30d)をプレス成型品とした請求項1に記載のチェーンガイド。
  3. 前記ガイドベース(15)の側面に前記固定具(30)が嵌る凹部(21)が形成されているとともに、固定具(30)の周側面に前記突起(31)が設けられており、前記凹部(21)に固定具(30)が嵌って前記突起(31)が凹部(21)の周内面に食い込んで前記回り止めがなされていることを特徴とする請求項1叉は2の記載のチェーンガイド。
  4. 前記固定具(30a、30b、30c、30d)のガイドベース(15)との対向面に前記突起(31a、31b、31c、31d)を設け、その突起が前記ガイドベース(15)の固定具との対向面に食い込むことによって回り止めがなされていることを特徴とする請求項1叉は2に記載のチェーンガイド。
  5. 駆動スプロケット(2)と従動スプロケット(4)の間に掛け渡されたチェーン(5)と、そのチェーン(5)の弛み側部分の外周に設けられた揺動可能なチェーンガイド(7)と、そのチェーンガイド(7)をチェーン(5)に向けて押圧するチェーンテンショナ(8)とを有するチェーン駆動装置において、
    前記チェーンガイド(7)が請求項1から4のいずれかに記載のチェーンガイドであることを特徴とするチェーン駆動装置。
  6. 前記チェーン(5)の張り側部分の外周に設けられた固定のチェーンガイド(9)を更に有し、そのチェーンガイド(9)が請求項1から4のいずれかに記載のチェーンガイドである請求項5に記載のチェーン駆動装置。
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