JP2018040418A - チェーンガイドおよびチェーン伝動装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】従来にない構成でもってローラ軸16の回転阻止及び抜け出し防止を図る。【解決手段】トルク伝達用チェーン5の外周一部に配置されて、そのチェーンの走行方向に長く延びる対向一対の側板18を有する樹脂製ガイドベース15と、その対の側板の間にその長さ方向に間隔をおいて設けられた複数の円筒状ローラ軸16と、その各ローラ軸に回転可能なチェーン案内用の複数のローラ17とからなるチェーンガイド7である。ローラ軸16は、その両端に鍔21、22を有してその一方の鍔22がローラ軸16の側板への貫通後にローラ軸に固定可能となっているとともに、他方の鍔21が非円形を呈して側板の側面凹部23に回転不能に嵌っている。この構成であると、非円形の鍔21が側板18の凹部に嵌ってローラ軸の回転を阻止すると共に、固定した鍔22によってローラ軸の側板からの抜け出しが防止される。【選択図】図3
Description
この発明は、トルク伝達用チェーンの走行を案内するチェーンガイド、特にそのローラ軸の固定機構、及びそのチェーンガイドを用いたチェーン伝動装置に関する。
例えば、自動車エンジンは、クランク軸の回転(トルク)をタイミングチェーン(以下、単に「チェーン」という)を介してカム軸に伝達し、そのカム軸の回転により燃焼室のバルブを開閉する。
このカム軸駆動用のチェーン伝動装置として、本願に係る発明の一実施形態を示す図1を参照して説明すると、クランク軸1に取り付けられた駆動スプロケット2と、カム軸3に取り付けられた従動スプロケット4と、駆動スプロケット2と従動スプロケット4の間に掛け渡されたチェーン5と、そのチェーン5の弛み側部分の外周に配置された揺動可能なチェーンガイド7と、そのチェーンガイド7をチェーン5に向けて押圧するチェーンテンショナ8と、チェーン5の張り側部分の外周に配置された固定のチェーンガイド9とを有するチェーンテンショナ装置が多く用いられる。
その揺動側のチェーンガイド7は、支点軸6を中心とする片持ちで揺動可能に支持されており、チェーンテンショナ8の付勢力でチェーン5を押圧することによりチェーン5の張力を一定に保ち、固定側のチェーンガイド9は、理想的なチェーン5の走行ラインを保ちながらチェーン5の振動を抑制する。
このチェーン伝動装置で使用される揺動側のチェーンガイド7や固定側のチェーンガイド9として、チェーン5の外周一部に配置されて、そのチェーン5の走行方向に長く延びる対向一対の側板18、18を有するガイドベース15と、前記対の側板18、18の間にその長さ方向に間隔をおいて設けられた複数のローラ軸16と、その各ローラ軸16に回転可能に支持されたチェーン案内用の複数のローラ17とからなるチェーンガイドが提案されている(特許文献1、図1〜図5、特許文献2、図1〜図10等参照)。
このチェーンガイド7,9は、チェーン5に対して転がり接触なので、チェーン5の走行抵抗が小さいため(低フリクションのため)、トルクの伝達ロスが少ないという特徴がある。
このチェーンガイド7,9は、チェーン5に対して転がり接触なので、チェーン5の走行抵抗が小さいため(低フリクションのため)、トルクの伝達ロスが少ないという特徴がある。
このチェーンガイドにおいて、チェーン5の転がり接触による案内時、大きな負荷がかかったり、ローラ17の回転に伴ってローラ軸16が回転したりすると、ローラ軸16を支持する側板18部分との間にクリープや摩耗が生じる。このクリープ等が生じると、ローラ軸16の軸心がずれてローラ17が振動したり、異常音が生じたりする等の円滑な回転が阻害される恐れがある。この現象は側板18が樹脂製の場合には生じやすい。
そのローラ軸16の回転や振動は、側板18にローラ軸16が圧入等によって固定されておれば(特許文献1段落0026、図4参照)、その固定力によって阻止される。
一方、側板18の内側面に軸支持凹所を形成し、その凹所にローラ軸を嵌めて支持した構造にあっては(特許文献2段落0035〜0040、図1〜図8等参照)、その凹所へのローラ軸の嵌合力によって前記ローラ軸の回転力に抗するため、前記摩耗等が生じ易い。
そのローラ軸16の回転や振動は、側板18にローラ軸16が圧入等によって固定されておれば(特許文献1段落0026、図4参照)、その固定力によって阻止される。
一方、側板18の内側面に軸支持凹所を形成し、その凹所にローラ軸を嵌めて支持した構造にあっては(特許文献2段落0035〜0040、図1〜図8等参照)、その凹所へのローラ軸の嵌合力によって前記ローラ軸の回転力に抗するため、前記摩耗等が生じ易い。
前記ローラ軸16を側板18に圧入固定した構造は、圧入時に、ローラ軸の心ずれが生じ易い。心ずれが生じれば、ローラ17の円滑な回転が阻害される恐れがある。このため、その圧入作業を精度良く行わねばならず、作業性が悪い。
この発明が解決しようとする課題は、前記ローラ軸の側板への圧入固定以外の構成でもって、前記側板に対するローラ軸の回転等を防止するとともに抜け出しを防止することにある。
前記課題を解決するため、この発明は、トルク伝達用チェーンの外周一部に配置されて、そのチェーンの走行方向に長く延びる対向一対の側板を有するガイドベースと、前記対の側板の間にその長さ方向に間隔をおいて設けられた複数のローラ軸と、その各ローラ軸に回転可能に支持されたチェーン案内用の複数のローラとからなり、前記複数のローラで前記チェーンを転がり案内するチェーンガイドにおいて、前記ローラ軸は、その両端に鍔を有してその鍔の少なくとも一方がローラ軸の前記側板への貫通後にローラ軸に固定可能となっているとともに、前記両鍔の一方が非円形を呈して側板の側面凹部に回転不能に嵌っている構成を採用したのである。
この構成であると、ローラ軸を一方の鍔を固定する端の反対側から側板に挿し通し、その後、前記一方の鍔を刺し通されたローラ軸の端に固定する。その固定は、圧入や接着等が考えられる。このとき、少なくとも一方の鍔は非円形として側板の凹部に嵌める。
このローラ軸の側板への取付状態は、非円形の鍔が側板の凹部に嵌ってローラ軸の回転を阻止すると共に、固定した鍔によってローラ軸の側板からの抜け出しが防止される。
このローラ軸の側板への取付状態は、非円形の鍔が側板の凹部に嵌ってローラ軸の回転を阻止すると共に、固定した鍔によってローラ軸の側板からの抜け出しが防止される。
前記両鍔はローラ軸に圧入や接着等で固定しても良いが、その一方の鍔はローラ軸と一体成形品とすることができる。その一体成形する鍔は、非円形のものであったり、そうでなかったりし得る。一体成型品とすれば、コスト的に有利である。
また、両鍔が側板の側面凹部に嵌っている構成とすることもできる。このようにすると、鍔が側板側面から突出しないものとすることができるため、その突部による他の部材との接触などによるチェーンガイドの作用に支障が生じにくい。
また、両鍔が側板の側面凹部に嵌っている構成とすることもできる。このようにすると、鍔が側板側面から突出しないものとすることができるため、その突部による他の部材との接触などによるチェーンガイドの作用に支障が生じにくい。
上記ローラのチェーンに接する外輪はそのチェーンに比べて硬度の高い鋼製とすることができ、その形状も太鼓状、円筒状(ストレート状)等と任意である。その外輪の真円度は20μm以下とすることができる。また、外輪の表面に微細な凹凸を形成し、その凹部に潤滑油を留め得るようにし得る(保持性能を高める)ことができる。その凹凸は、エンボス状であったり、溝状としたりすることが考えられる。
非円形としては、四角、六角等の多角形や楕円形などが考えられ、要は回転を阻止し得る形状であれば、何れでも良い。
非円形としては、四角、六角等の多角形や楕円形などが考えられ、要は回転を阻止し得る形状であれば、何れでも良い。
以上の各構成のチェーンガイドは、例えば、駆動スプロケットと従動スプロケットの間に掛け渡されたチェーンと、そのチェーンの弛み側部分の外周に設けられた揺動可能なチェーンガイドと、そのチェーンガイドをチェーンに向けて押圧するチェーンテンショナとを有するチェーン伝動装置において、前記チェーンガイドとして採用することができ、この場合、前記チェーンの張り側部分の外周に設けられた固定のチェーンガイドを更に有すれば、以上の各構成のチェーンガイドをその固定のチェーンガイドとして採用することもできることは勿論である。
この発明は以上のように構成したので、簡単な構造でもって、チェーン5の転がり接触による案内時、ローラの回転に伴ってローラ軸が回転することを防止し得るとともに、ローラ軸の側板からの抜け出しを防止し得る。
この発明に係るチェーンガイドの一実施形態を組み込んだチェーン伝動装置(チェーンテンショナ装置)を図1示す。このチェーン伝動装置は、エンジンのクランク軸1に固定して取り付けられた駆動スプロケット2と、カム軸3に固定して取り付けられた従動スプロケット4と、駆動スプロケット2と従動スプロケット4の間に掛け渡されたチェーン5を有し、このチェーン5を介してクランク軸1の回転をカム軸3に伝達し、そのカム軸3の回転により燃焼室のバルブ(図示せず)を開閉する。
エンジンが作動しているときのクランク軸1の回転方向は一定(図1では右回転)であり、このとき、チェーン5は、クランク軸1の回転に伴って駆動スプロケット2に引き込まれる側の部分が張り側(同図右側)となり、駆動スプロケット2から送り出される側の部分が弛み側(同図左側)となる。チェーン5の弛み側部分の外周には、挿入孔10を介し支点軸6を中心として揺動可能に支持された(片持ちされた)チェーンガイド7と、チェーンガイド7をチェーン5に向けて押圧するチェーンテンショナ8とが設けられている。一方、チェーン5の張り側部分の外周には、固定のチェーンガイド9が設けられている。
弛み側チェーンガイド7は、チェーン5に沿って弧状に延びてそのチェーン5に弧状に接触し、チェーンテンショナ8によってチェーン5に向けて押圧されている。
張り側のチェーンガイド9も、チェーンガイド7と同様に、チェーン5に沿って直線状延びる形状である。チェーンガイド9は、上下両端部にそれぞれ設けられた挿入孔13にボルト14が挿入され、このボルト14のエンジンブロックへの締め付けによって固定されている。チェーンガイド7の支持軸6もエンジンブロックに固定されている。
なお、チェーンガイド7、9は弧状又は直線状としたが、チェーン5の走行態様によって弧状又は直線状等とし得る。例えば、両チェーンガイド7、9を弧状とし得る(特許文献2図9等参照)。
張り側のチェーンガイド9も、チェーンガイド7と同様に、チェーン5に沿って直線状延びる形状である。チェーンガイド9は、上下両端部にそれぞれ設けられた挿入孔13にボルト14が挿入され、このボルト14のエンジンブロックへの締め付けによって固定されている。チェーンガイド7の支持軸6もエンジンブロックに固定されている。
なお、チェーンガイド7、9は弧状又は直線状としたが、チェーン5の走行態様によって弧状又は直線状等とし得る。例えば、両チェーンガイド7、9を弧状とし得る(特許文献2図9等参照)。
ここで、弛み側チェーンガイド7と張り側のチェーンガイド9とを対比すると、弛み側のチェーンガイド7は、弧状であって、一端部に揺動の支点軸6を挿入するための挿入孔10が形成されているのに対し、固定側のチェーンガイド9は直線状であって、両端部に固定用のボルト14を挿入するための挿入孔13が形成されている点で相違するが、その他のローラ17の支持構造(ローラ軸16の固定機構)等の点では同一の構成である。
そのため、弛み側のチェーンガイド7について以下に説明し、張り側のチェーンガイド9については、対応する部分に同一の符号を付して説明を省略する。
そのため、弛み側のチェーンガイド7について以下に説明し、張り側のチェーンガイド9については、対応する部分に同一の符号を付して説明を省略する。
図2〜図4に示すように、チェーンガイド7は、チェーン5の走行方向に延びるガイドベース15と、そのガイドベース15の長さ方向に間隔をおいて設けられた複数のローラ軸16と、その各ローラ軸16に回転可能に支持されたチェーン案内用のローラ17とからなる。ローラ17の数及び間隔は任意であるが、等間隔が好ましい。
ガイドベース15は、チェーン5の走行方向に沿って長く延びて各ローラ軸16の両端を支持する対向一対の側板18、18と、隣り合うローラ軸16の間に配置されて側板18、18同士を連結する柱部材(連結部材)19とを有する。柱部材19は、その両端が側板18に固定あるいは一体成型され、側板18の対向間隔を保持している。
ガイドベース15は、繊維強化材を配合した合成樹脂の射出成形により形成されている。合成樹脂としては、例えば、ナイロン66やナイロン46などのポリアミド(PA)を使用することができる。合成樹脂に配合する繊維強化材は、ガラス繊維、カーボン繊維、アラミド繊維などを使用することができる。ガイドベース15は、アルミニウム合金やマグネシウム合金等の軽金属で形成してもよい。
ローラ軸16は、SUJ2やSC材等の鋼材で形成された中実の円柱体であり、その両端に鍔21、22を有している。前記円柱体の表面は耐摩耗性を向上させるために熱処理が施されている。熱処理としては、光輝焼入れ、高周波焼入れ、浸炭焼入れが挙げられる。鍔21、22も同様な熱処理することができる。
両鍔21、22の一方の鍔21は、ローラ軸16と一体の金属製成形品であって、楕円形を呈しており、他方の鍔22は同一の材料からなるリング状を呈した金属製である。
両鍔21、22の一方の鍔21は、ローラ軸16と一体の金属製成形品であって、楕円形を呈しており、他方の鍔22は同一の材料からなるリング状を呈した金属製である。
ガイドベース15の両側板18の外側側面には、各ローラ軸16の鍔21、22が嵌る凹部23、24がそれぞれ形成され、その一方の凹部23は一方の鍔21がピッタリと嵌る同一形の楕円状となり、他方の凹部24は他方の鍔22がピッタリ嵌る円形となっている。このため、図4に示すように、両側板18、18に間にローラ17を入れ、鍔21が一体成形されたローラ軸16をその他端から凹部23を介して一方の側板18、ローラ17の中心孔及び他方の側板18に挿し通し(貫通させ)、その他端に鍔22を圧入固定することによって、図3(b)に示すように、側板18、18間にローラ17を回転自在に取り付ける。この取付状態は、ローラ軸16の外周にローラ17が回転可能に装着され、そのローラ17の外周に形成された円筒面がチェーン5と接触することとなる。
ローラ17は、図3(b)に示すように、外輪25と、外輪25の内側に組み込まれた複数のころ26と、これらのころ26を保持する保持器27とからなるころ軸受である。外輪25は、SPCやSCM等の鋼板を絞り成形してカップ状とされたシェル形外輪である。外輪25の両端には、内向きの鍔28が形成されている。外輪22の表面は耐摩耗性を向上させるために熱処理が施されている。熱処理としては、光輝焼入れ、高周波焼入れ、浸炭焼入れが挙げられる。このとき、外輪25の真円度は20μm以下とし、その硬度はチェーン5(コマ29)より高いものとすることが好ましい。
なお、この実施形態では、ローラ17を軽量化してチェーン5の走行抵抗を最小限に抑えるためにころ軸受を単独でローラ17として用いているが、ころ軸受の外輪25の外周に円筒状の樹脂部材や鉄部材を取り付けたものをローラ17としてもよく、ころ軸受に代えて他の形式の軸受を用いることも可能である。ここで、ころ軸受とは、円筒ころ軸受および針状(ニードル)ころ軸受をいう。
この実施形態は以上の構成であり、エンジンが作動しているとき、図1に示すように、駆動スプロケット2と従動スプロケット4の間でチェーン5が走行し、そのチェーン5によってクランク軸1からカム軸3にトルクが伝達される。
このとき、揺動側のチェーンガイド7は、チェーンテンショナ8の付勢力でチェーン5を押圧することによりチェーン5の張力を一定に保ち、固定側のチェーンガイド9は、理想的なチェーン5の走行ラインを保ちながらチェーン5の振動を抑制する。
また、チェーンガイド7、9の各ローラ17は、チェーン5を構成する各コマ29の縁に接触しながら回転し、チェーン5を転がり案内する(図3(b)参照)。ここで、チェーン5とチェーンガイド7、9の接触は転がり接触なので、チェーン5の走行抵抗が小さく、トルクの伝達ロスが小さい。
このとき、揺動側のチェーンガイド7は、チェーンテンショナ8の付勢力でチェーン5を押圧することによりチェーン5の張力を一定に保ち、固定側のチェーンガイド9は、理想的なチェーン5の走行ラインを保ちながらチェーン5の振動を抑制する。
また、チェーンガイド7、9の各ローラ17は、チェーン5を構成する各コマ29の縁に接触しながら回転し、チェーン5を転がり案内する(図3(b)参照)。ここで、チェーン5とチェーンガイド7、9の接触は転がり接触なので、チェーン5の走行抵抗が小さく、トルクの伝達ロスが小さい。
このチェーンガイド7、9の各ローラ17によるチェーン5の案内時、ローラ17が回転しても、ローラ軸16はその一方の鍔21が非円形で凹部23に嵌っているため、回転しない。このため、側板18の摩耗は生じない。また、他方の鍔22でローラ軸16は側板18に固定されているため、側板18から抜け出ることはない。さらに、大きな負荷がかかっても、非円形の鍔21の凹部23への嵌合によって、ローラ軸16は側板18にしっかり固定されているため、その側板18の支持部分にクリープが生じにくい。
この実施形態において、両鍔21、22を共に楕円形等の非円形としたり、一方の鍔21を円形、他方の鍔22を非円形としたりすることができる。このとき、凹部23、24もその鍔21、22がピッタリ嵌る形状とすることは言うまでもない。
また、ローラ17の外輪は円筒状に限らず、太鼓状とすることができる。
さらに、ローラ17の外輪25の外周面は、図5に示すように、円周状の溝30を形成して凹凸を有するものとすれば、その凹凸によって潤滑油の保持性能を向上させることができる。
また、ローラ17の外輪は円筒状に限らず、太鼓状とすることができる。
さらに、ローラ17の外輪25の外周面は、図5に示すように、円周状の溝30を形成して凹凸を有するものとすれば、その凹凸によって潤滑油の保持性能を向上させることができる。
この発明のチェーンガイドは、自動車エンジンにおけるクランク軸の回転をタイミングチェーンを介してカム軸に伝達し、そのカム軸の回転により燃焼室のバルブを開閉する装置に限らず、自動車以外の他のエンジン等のチェーン伝動装置に採用し得ることは言うまでもない。
このように、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。この発明の範囲は、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
このように、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。この発明の範囲は、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 クランク軸
2 駆動スプロケット
3 カム軸
4 従動スプロケット
5 チェーン
7 弛み側チェーンガイド
8 チェーンテンショナ
9 張り側(固定側)チェーンガイド
15 ガイドベース
16 ローラ軸
17 ローラ
18 ガイドベースの側板
19 柱部材(連結部材)
21、22 ローラ軸端の鍔
23、24 鍔が嵌る凹部
2 駆動スプロケット
3 カム軸
4 従動スプロケット
5 チェーン
7 弛み側チェーンガイド
8 チェーンテンショナ
9 張り側(固定側)チェーンガイド
15 ガイドベース
16 ローラ軸
17 ローラ
18 ガイドベースの側板
19 柱部材(連結部材)
21、22 ローラ軸端の鍔
23、24 鍔が嵌る凹部
Claims (5)
- トルク伝達用チェーン(5)の外周一部に配置されて、そのチェーン(5)の走行方向に長く延びる対向一対の側板(18、18)を有するガイドベース(15)と、前記対の側板(18、18)の間にその長さ方向に間隔をおいて設けられた複数のローラ軸(16)と、その各ローラ軸(16)に回転可能に支持されたチェーン案内用の複数のローラ(17)とからなり、前記複数のローラ(17)で前記チェーン(5)を転がり案内するチェーンガイド(7、9)において、
前記ローラ軸(16)は、その両端に鍔(21、22)を有してその鍔(21、22)の少なくとも一方がローラ軸(16)の前記側板(18)への貫通後にローラ軸(16)に固定可能となっているとともに、前記両鍔(21、22)の一方が非円形を呈して側板(18)の側面凹部(23、24)に回転不能に嵌っていることを特徴とするチェーンガイド。 - 前記一方の非円形の鍔(21、22)はローラ軸(16)と一体成形品であり、他方の鍔(22、21)はローラ軸(16)に圧入によって固定されていることを特徴とする請求項1に記載のチェーンガイド。
- 前記圧入された他方の鍔(21、22)も、側板(18)の側面凹部(23、24)に嵌っていることを特徴とする請求項1又は2に記載のチェーンガイド。
- 駆動スプロケット(2)と従動スプロケット(4)の間に掛け渡されたチェーン(5)と、そのチェーン(5)の弛み側部分の外周に設けられた揺動可能なチェーンガイド(7)と、そのチェーンガイド(7)をチェーン(5)に向けて押圧するチェーンテンショナ(8)とを有するチェーン伝動装置において、
前記チェーンガイド(7)が請求項1乃至3のいずれかに記載のチェーンガイドであることを特徴とするチェーン伝動装置。 - 前記チェーン(5)の張り側部分の外周に設けられた固定のチェーンガイド(9)を更に有し、そのチェーンガイド(9)が請求項1乃至3のいずれかに記載のチェーンガイドである請求項4に記載のチェーン伝動装置。
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