JP2013076159A - 平坦度に優れるipmモータのロータ鉄心用鋼板、その製造方法、ipmモータのロータ鉄心及びipmモータ - Google Patents

平坦度に優れるipmモータのロータ鉄心用鋼板、その製造方法、ipmモータのロータ鉄心及びipmモータ Download PDF

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Abstract

【課題】IPMモータのロータ鉄心として用いるときにIPMモータのリラクタンストルクの低下を招くことなく、高強度化を図ることが可能で、平坦度にも優れるロータ鉄心用鋼板を提供する。
【解決手段】C:0.03超〜0.90質量%以下、Si:0〜3.0質量%、Mn:0.05〜2.5質量%、P:0.05質量%以下、S:0.02質量%以下、酸可溶Al:0.005〜3.0質量%かつSi+Al:3.1質量%以下、残部がFe及び不可避的不純物からなる成分組成を有する熱延鋼板を冷延し、その後、200〜500℃の温度域に加熱しつつプレステンパー処理又はテンションアニーリング処理を施すことにより、降伏強度が780N/mm以上であり、磁束密度B8000が1.65T以上である平坦度に優れるロータ鉄心用鋼板を得る。
【選択図】なし

Description

本発明は、電気自動車やハイブリッド自動車或いは工作機械などに主に使用される永久磁石埋め込み型モータ(IPMモータ)のロータ鉄心用鋼板、その製造方法、IPMモータのロータ鉄心及びIPMモータに関する。
一般に、IPMモータは、誘導電動機モータと比べ、高価な永久磁石を使用するため、コストは高くなるものの、高効率であり、ハイブリッド自動車や電気自動車の駆動用モータや発電用モータ、さらには各種工作機械用のモータとして広く使用されてきている。
IPMモータの鉄心は、ステータ(固定子)とロータ(回転子)とに分けられるが、ステータ側には巻線を通じて、交流磁界が直接付与されるため、高効率化のためには、鉄心には高透磁率であることが求められるとともに、体積抵抗率を高めて、鉄損を低減する必要があった。そのため、ステータ用の鉄心には、極低炭素鋼にSiやAlを添加して軟磁気特性を改善した電磁鋼板が用いられている。
一方、ロータ側には、永久磁石が埋め込まれ、鉄心は主にヨークとして磁束密度を高める役割を担っており、ステータ側から発生する僅かな交流磁界の影響は受けるもののその影響は限定的である。しかし、ステータのみに電磁鋼板を使用すると、電磁鋼板の製品歩留りが低下してモータの製造コストが高くなることもあって、通常はステータ側と全く同じ電磁鋼板を素材として用いていた。
一般に、自動車駆動用のIPMモータでは、高速回転化による体格の小型化が推進されているが、ロータには永久磁石を埋め込んでいるため、回転速度が速くなり過ぎると、永久磁石に働く遠心力によってロータの突極部近傍が変形してステータと接触し、最終的にはモータの破損に至る。
回転速度の限界は、ロータ用鉄心の板厚や形状が同一の場合には、ロータ用鉄心の降伏強度に依存する。例えば、3質量%程度のSiを含有する無方向性電磁鋼板(35A300)の場合、磁性焼鈍後の降伏強度は約400N/mm程度であり、現状ではせいぜい15000rpm程度までが回転速度の限界と考えられている。これまでも、電磁鋼板をベースに鉄心の降伏強度を高くする検討が種々行われている。
例えば、特許文献1には磁気特性及び耐変形性の優れた電磁鋼板及びその製造方法が開示されている。また、特許文献2には、鉄損特性の内、ヒステリシス損よりも渦電流損の改善に着目し、高強度化との両立を図った鋼板及びその製造方法が開示されている。特許文献2に開示される製造方法は、Cを通常の電磁鋼板よりも高め、連続焼鈍設備にて変態強化することを特徴とする。また、特許文献3には、C:0.06質量%超〜0.90質量%以下、Si:0.05質量%〜3.0質量%、Mn:0.2質量%〜2.5質量%、P:0.05質量%以下、S:0.02質量%以下、酸可溶Al:0.005質量%〜4.95質量%を、Si+Al:5.0質量%以下なる条件で含み、残部がFe及び不可避的不純物からなる成分組成を有する熱間圧延鋼板を1回又は中間焼鈍を含む2回以上の冷間圧延を施して所定の板厚とし、その後、200〜500℃の温度まで加熱するIPMモータのロータ鉄心用鋼板の製造方法が開示されている。
特開2005−133175号公報 特開2005−60811号公報 特開2009−46738号公報
しかしながら、特許文献1で提案される方法では、軟磁気特性の改善に力を注いでいるため、十分な強度が確保することができない。また、特許文献2に開示される方法では、焼入れままではヒステリシス損が大きくなり過ぎて交流磁界を付与しても十分に励磁することができず、磁束密度が低くなる。そのため、IPMモータのリラクタンストルクが低下してモータ効率が低下する。なお、特許文献2の図2において、焼入れままの電磁鋼板は、同じ体積抵抗率の従来技術による電磁鋼板よりも渦電流損が低い値となっているが、これは、同じ条件で励磁しても、磁壁の移動が磁界の変化に追随できず、磁界の変化幅が見かけ上小さくなったためと考えられる。すなわち、特許文献2に開示される電磁鋼板では、鋼中の転位密度が非常に高く、しかも複雑に絡み合っているために、励磁しても磁壁の移動が磁界の変化に追随できず、結果的に磁束密度の値が低くなっている。また、特許文献3では、高強度かつ高磁束密度の鋼帯を得ることが可能であるが、加工強化を利用した冷間圧延のままでは、十分な平坦度が得られない。そのため、特許文献3で得られる鋼板を積層してロータを作製すると、占積率が低くなり、ロータの製造性の悪化を招くとともに、ロータのバランスが悪化して、高速回転時に大きな振動が発生しやすくなるといった問題があった。
従って、本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、IPMモータのロータ用鉄心として用いるときにIPMモータのリラクタンストルクの低下を招くことなく、高強度化によるスムーズな高速回転が可能な平坦度に優れるロータ鉄心用鋼板を提供することを目的とする。
また、本発明は、そのようなIPMモータのロータ鉄心用鋼板の製造方法、IPMモータのロータ鉄心及びIPMモータを提供することも目的とする。
そこで、本発明者らは、上記課題を解決すべく、高速回転に耐え得る高強度化を図ると同時に、磁気特性の劣化を最小限に抑制してモータのリラクタンストルクを最大限に有効活用する方策を探索した。そして、本発明者らは、鋼材の成分組成、金属組織の調整法等を鋭意検討した結果、特定の成分組成とした上で、冷間圧延による加工強化によって高強度化を図り、冷間圧延後の低温加熱時にプレステンパー処理又はテンションアニーリング処理を施すことにより、冷間圧延によって導入された転位が再配列を生じ、これに伴い残留応力が低減され、高速回転に耐え得る高強度、高いリラクタンストルクを得るための高磁束密度及びスムーズな高速回転を得るための優れた平坦度を有する鋼板が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明は、C:0.03質量%超〜0.90質量%以下、Si:0質量%〜3.0質量%、Mn:0.05質量%〜2.5質量%、P:0.05質量%以下、S:0.02質量%以下、酸可溶Al:0.005質量%〜3.0質量%かつSi+Al:3.1質量%以下、残部がFe及び不可避的不純物からなる成分組成を有し、引張試験による降伏強度が780N/mm以上であり、磁界の強さが8000A/mのときの磁束密度B8000が1.65T以上であり、板幅当りの急峻度で定義される平坦度が0.1%以下であることを特徴とするIPMモータのロータ鉄心用鋼板である。
また、本発明のIPMモータのロータ鉄心用鋼板は、ロータ鉄心での鉄損低減の観点から、鋼板の少なくとも片方の表面に、有機材料からなる絶縁皮膜、無機材料からなる絶縁皮膜又は有機・無機複合材料からなる絶縁皮膜が形成されていることが好ましい。
上述のIPMモータのロータ鉄心用鋼板は、上述の成分組成を有する熱間圧延鋼板を、成分組成を有する熱間圧延鋼板を、1回の冷間圧延又は中間焼鈍を含む2回以上の冷間圧延で所定の板厚とし、その後、200〜500℃の温度まで加熱し、同温度域に保持した状態でプレステンパー処理を施すか、又は同温度域に保持した状態で1〜200N/mmの引張張力を付与するテンションアニール処理を施すことにより製造される。
高磁束密度の鋼板を得る観点から、冷間圧延前の金属組織が、強磁性体であるフェライト、パーライト、ベイナイト及びマルテンサイトからなる群から選択される1種以上からなるとともに、必要に応じてFe、Ti、Nb、V、Mo及びCrからなる群から選択される1種以上を含む炭・窒化物を含有することが望ましい。
本発明によれば、強度、磁気特性及び平坦度の優れるロータ鉄心用鋼板を提供することができる。この鋼板をIPMモータのロータ鉄心として用いることにより、IPMモータのリラクタンストルクの低下を招くことなく、高強度で高速回転可能なIPMモータのロータが得られる。
実施例で作製したロータの正面図である。 実施例で作製したロータの部分拡大図である。
本発明のIPMモータのロータ鉄心用鋼板は、C:0.03質量%超〜0.90質量%以下、Si:0質量%〜3.0質量%、Mn:0.05質量%〜2.5質量%、P:0.05質量%以下、S:0.02質量%以下、酸可溶Al:0.005質量%〜3.0質量%かつSi+Al:3.1質量%以下、残部がFe及び不可避的不純物からなる成分組成を有し、引張試験による降伏強度が780N/mm以上であり、磁界の強さが8000A/mのときの磁束密度B8000が1.65T以上であり、板幅当りの急峻度で定義される平坦度が0.1%以下であることを特徴とするものである。鋼材の成分には、Ti、Nb及びVからなる群から選択される1種以上の成分が、合計で0.01質量%〜0.20質量%含有されてもよく、また、Mo:0.1質量%〜0.6質量%、Cr:0.1質量%〜1.0質量%及びB:0.0005質量%〜0.005質量%からなる群から選択される1種以上の成分が含有されてもよい。
鋼材の成分組成を限定した理由は以下の通りである。
<C:0.03質量%超〜0.90質量%以下>
Cは、鋼中に固溶またはセメンタイト(FeC)として析出し、高強度化に有効な元素である。780N以上の降伏強度を得るためには、0.03質量%を超えるCを含有させる必要がある。しかし、0.90質量%を超えて含有させると、磁束密度が低くなる。
<Si:0質量%〜3.0質量%>
Siは、高強度化に有効である上に、体積抵抗率を高め、渦電流損を小さくするのに有効な元素であるが、本発明では添加しなくてもよい。渦電流損の抑制や高強度化の効果を得ようとするためには、0.01質量%以上含有させる必要がある。しかし、3.0質量%を超えて含有させると、鋼板の靭性が劣化するとともに、かえって磁束密度の低下を招く。
<Mn:0.05質量%〜2.5質量%>
Mnは、高強度化に有効な元素である。その効果を得るためには、0.05質量%以上の含有させることが必要である。しかし、2.5質量%を超えて含有させると、強度の向上効果は飽和するとともに、かえって磁束密度の低下を招く。
<P:0.05質量%以下>
Pは、高強度化に有効な元素であるが、鋼の靭性を著しく低下させる。0.05質量%までは許容できるため、上限を0.05質量%とする。
<S:0.02質量%以下>
Sは、高温脆化を引き起こす元素であり、大量に含有させると、熱間圧延時に表面欠陥を生じ、表面品質を劣化させる。したがって、できるだけ低減することが望まれる。0.02質量%までは許容できるため、上限を0.02質量%とする。
<酸可溶Al:0.005質量%〜3.0質量%、Si+Al:3.1質量%以下>
Alは脱酸剤として添加されるほか、Siと同様に鋼の体積抵抗率を上昇させるのに有効な元素である。その効果を発揮するためには、0.005質量%以上の酸可溶Alを含有させることが必要である。しかしSiとの合計で3.1質量%を越えて含有させると磁束密度の低下が大きくなり、モータの性能が劣化する。
<Ti、Nb及びVの1種以上:0.01質量%〜0.20質量%>
Ti、Nb及びVは、鋼中で炭窒化物を形成し、析出強化による高強度化に有効な元素である。その効果を得るためには、1種又は2種以上を合計で、0.01質量%以上の添加が必要である。しかし、0.20質量%を超えて添加しても、析出物の粗大化により強度上昇は飽和するとともに、製造コストの増大を招く。
<Mo:0.1質量%〜0.6質量%、Cr:0.1質量%〜1.0質量%及びB:0.0005質量%〜0.005質量%の1種以上>
Mo、Cr及びBは、鋼の焼入れ性を高め、高強度化に有効な元素である。その効果を得るためには、Mo、Cr及びBの1種以上を、それぞれ設定した下限値以上添加することが必要である。しかし、それぞれ設定した上限値を超えて添加してもその効果は飽和するととともに製造コストの増加を招く。なお、1種だけの添加でも2種以上の添加でもその効果は認められるが、2種以上を添加する場合は、それぞれ設定した上限値の1/2を超える量を添加すると、その効果に比して製造コストの上昇が大きくなるので、1/2以下の量で添加することが望ましい。
機械的特性を限定した理由は以下の通りである。
<降伏強度:780N/mm以上>
15000rpmを超える超高速回転における遠心力でのロータの変形を抑制するため、鋼板の降伏強度は780N/mm以上とした。なお、本発明における降伏強度は、JIS5号引張試験片を用い、JIS Z2241に準拠した引張試験方法により測定されるものである。
<平坦度:0.1%以下>
ロータは、ロータの形状に打抜いた鋼板を積層して製造されるため、積層した際の占積率が良好であることが必要である。良好な占積率を得るため、板幅当たりの急峻度で定義される平坦度は0.1%以下とした。なお、本発明における平坦度は、長さ1m以上の鋼板を定盤の上に乗せたときの幅方向単位長さあたりの最高高さ(板厚を除いた高さ)を百分率で表したものである。
磁気特性を限定した理由は以下の通りである。
<磁界の強さが8000A/mのときの磁束密度B8000:1.65T以上>
ロータ鉄心に用いられる鋼板は、主にヨークの役割を果たすとともに、ロータとして高速回転する際に磁石を挿入した位置(d軸)と挿入していない位置(q軸)でのインダクタンスの値の差に基づくリラクタンストルクを有効に活用し、とくに高速回転領域において従来の鋼板と同等以上のトルク性能を発揮するためには、磁界の強さが8000A/mのときの磁束密度が1.65T以上であることが必要である。
上述した通り、本発明のIPMモータのロータ鉄心用鋼板は、高速回転に耐え得る高強度及び高いリラクタンストルクを得るための高磁束密度を有しているにも関わらず、良好な平坦度も有している。このようなIPMモータのロータ鉄心用鋼板は、鋼板の成分組成を調整するだけでは得られず、冷間圧延による加工強化によって高強度化を図り、冷間圧延後の加熱時にプレステンパー処理又はテンションアニーリング処理を施すことによって得ることができる。これは、再結晶温度未満の比較的低い温域で加熱しつつプレステンパー処理又はテンションアニーリング処理を施すことによって、冷間圧延によって導入された転位の再配列が生じた結果であると考えられる。以下に、製造条件の詳細について説明する。
<熱間圧延条件>
熱間圧延条件は、特に規定する必要は無く、通常の方法に従い実施すればよいが、熱間圧延の仕上げ温度は、γ単相域で実施することが望ましい。また、巻取り温度は高温になり過ぎると酸化スケールが厚くなり、その後の酸洗性を阻害するため、700℃以下とすることが望ましい。
<金属組織>
熱間圧延により得られた鋼板(冷間圧延前の鋼板)の金属組織は、高い磁束密度を得るためには、強磁性体であるフェライト、パーライト、ベイナイト及びマルテンサイトからなる群から選択される1種以上からなるとともに、必要に応じてFe、Ti、Nb、V、Mo及びCrからなる群から選択される1種以上を含む炭・窒化物を含有することが望ましい。なお、非磁性であるオーステナイト相が含まれると磁束密度が低下するので、オーステナイトを含まない組織とする。
<冷間圧延条件>
得られた熱間圧延鋼板は、焼鈍後に1回の冷間圧延を施してもよいし、中間焼鈍を含む2回以上の冷間圧延を施してもよいが、最終圧延率を10%以上とすることが望ましい。冷間圧延率が10%未満では、降伏比が780N/mmを下回る場合がある。
<プレステンパー処理>
冷間圧延ままの鋼板に、再結晶温度未満の比較的低温域である200〜500℃にてプレステンパー処理を施すことにより、冷間圧延によって導入された転位の再配列が生じ、残留応力を低減して鋼板の平坦度を改善することが可能となる。加熱温度が200℃未満では、十分な平坦度が得られず、一方、500℃を超えると、転位の回復の進行に伴って大幅に軟質化し、十分な降伏強度が得られなくなる。なお、プレステンパーの圧力は鋼板の形状が平坦に保たれる程度であれば、特別に大きくする必要は無く、例えば板厚が1.0mm以下の薄鋼板の場合、1kg/cm未満の小さな圧力でも十分である。
<テンションアニーリング処理>
前記のプレステンパー処理と同様に、冷間圧延ままの鋼板に、再結晶温度未満の比較的低温域である200〜500℃にてテンションアニーリング処理を施すことにより、冷間圧延によって導入された転位の再配列が生じ、残留応力を低減して鋼板の平坦度を改善することが可能となる。加熱温度が200℃未満では、十分な平坦度が得られず、一方、500℃を超えると、前述の通り軟質化し、十分な降伏強度が得られなくなる。また、テンションアニーリングの引張張力は鋼板の形状が平坦に保たれる程度であれば、特別に大きくする必要は無く、1N/mm以上の張力で十分にその効果が得られる。しかし、200N/mmを超える張力を付与すると、炉内での板切断が生じる場合があり、上限を200N/mmにすることが望ましい。
<絶縁皮膜の形成>
本発明では、ロータに発生する渦電流損の低減を目的として、鋼板の少なくとも片方の表面に、有機材料からなる絶縁皮膜、無機材料からなる絶縁皮膜及び有機・無機複合材料からなる絶縁皮膜を形成することが好ましい。無機材料からなる絶縁皮膜の例としては、六価クロムのような有害物質を含まず、リン酸二水素アルミニウムを含有する無機質系水溶液が挙げられるが、良好な絶縁が得られれば、有機材料からなる絶縁皮膜または有機・無機複合材料からなる絶縁皮膜を用いてもよい。絶縁被膜は、上記で例示した材料を鋼板の表面に塗布することにより形成することができる。また、プレステンパー処理を施す場合は、プレステンパー処理に先立ち、上記で例示した材料を鋼板の表面に塗布することが好ましい。
本発明のIPMモータのロータ鉄心用鋼板を所定の形状に打抜いて打抜き片とし、これを複数枚積層させることにより、IPMモータのロータ鉄心を得ることができる。このロータ鉄心に設けられた磁石埋め込み用の収容孔に永久磁石を埋め込むことで、IPMモータ用のロータを得ることができる。本発明のIPMモータのロータ鉄心用鋼板は、極めて高強度であるために、永久磁石間のセンターブリッジを省略しても、高速回転に耐え得るロータ強度を確保することができる。このようにセンターブリッジを省略することで、永久磁石からの漏れ磁束を抑止することができるので、トルク性能の向上したIPMモータとすることができる。結果として、IPMモータの更なる小型化や永久磁石の小型化が期待できる。
<実施例1>
表1に示す成分組成を有する鋼を真空溶解し、これらの連鋳片を1250℃に加熱し、830℃で仕上げ圧延して560℃で巻取り、板厚1.8mmの熱間圧延鋼板を得た。これらの熱間圧延鋼板を酸洗した後、冷間圧延して板厚0.35mmの冷間圧延鋼帯を得た。これらの冷間圧延鋼帯を350℃に設定した連続炉に60秒通板するとともに、炉中にて100N/mmの張力を付与するテンションアニーリング処理を施し、その後、Cr系酸化物及びMg系酸化物を含有する半有機組成の約1μmの厚さの絶縁皮膜を鋼板の両面に形成した。なお、比較のため、各鋼帯の最終端から100mまでの間では、引張応力が掛からない条件で通板した。
Figure 2013076159
得られた鋼帯の板幅当たりの急峻度を測定するとともに、得られた鋼帯からJIS5号試験片を切り出し、引張試験に供した。また、内径33mm及び外形45mmのリング状の試験片を打抜きにより作製し、磁化測定に供した。打抜きは、クリアランス:5%の条件で行い、打抜き端面のダレが板厚の10%以内であったものを打抜き性良好(○)、10%を超えるものを打抜き性不良(×)として打抜き性を評価した。さらに、幅10mmの短冊状のサンプルを圧延方向と平行な方向から切出し、先端r0.5mmの90°曲げ試験に供した。曲げ試験において、割れが発生しなかったものを曲げ性良好(○)、割れが発生したものを曲げ性不良(×)として曲げ性を評価した。金属組織は、冷間圧延前の鋼板の圧延方向の板厚断面を2%ナイタール試薬(2%硝酸・エチルアルコール溶液)にてエッチングを施し、走査型電子顕微鏡を用いた観察により、その組織形態から、フェライト、パーライト、ベイナイト、マルテンサイト等の組織に分類した。
各サンプルの平坦度、降伏強さ、引張強さ、曲げ性、磁界の強さが8000A/mのときの磁束密度(B8000)及び冷間圧延前の金属組織を表2及び3に示した。
Figure 2013076159
Figure 2013076159
表2及び3の結果から明らかなように、本発明の範囲を満足する成分組成であるか否かに関係なく、テンションアニーリング処理を行わなかった部位では、平坦度が劣っていた。
C含有量の少ないNo.1鋼では、降伏強さが780N/mmよりも低くなった。また、C、Mn、Si及び酸可溶AlやSi+Alの添加量が本発明の範囲を超えるNo.9、15、17、18及び19鋼では、B8000が1.65T未満となっていた。
また、Si及びPの添加量が本発明の範囲を超えるNo.16及び17鋼では、曲げ性に劣っておりロータ形状への加工が困難となることがわかった。
一方、本発明の範囲を満足する成分組成を有し、テンションアニーリング処理を施したものに関しては、高強度かつ高磁束密度を有するとともに平坦度にも優れており、機械的強度が要求される高速回転IPMモータのロータ用鋼板として好適である。
<実施例2>
表1に示した成分組成を有する鋼の内、No.20〜No.26鋼について実施例1と同様に連鋳片を1250℃に加熱し、850℃で仕上げ圧延して560℃で巻取り、板厚1.8mmの熱間圧延鋼板を得た。これらの熱間圧延鋼板を酸洗した後、冷間圧延して板厚0.30mmの冷延間圧鋼帯を得た。これらの冷間圧延鋼帯の両面に、Cr系酸化物及びMg系酸化物を含有する半有機組成の約1μmの厚さの絶縁皮膜を形成した。その後、長さ2mに切断して得られた切板を汎用の鋼製定盤上に積層し、片側の表面を0.05mmの平坦度に加工した板厚30mmの厚鋼板を加工面を下にして、積層した切板上に載せた状態で、400℃×5h加熱して、プレステンパー処理(圧力約0.02kg/cm)を施した。
各サンプルの平坦度、降伏強さ、引張強さ、曲げ性、磁界の強さが8000A/mのときの磁束密度(B8000)及び冷間圧延前の金属組織を実施例1と同様にして評価した。結果を表4に示した。なお、比較のため、プレステンパー処理を施す前の鋼板の評価結果も表4に示した。
Figure 2013076159
表4の結果から明らかなように、本発明の範囲を満足する成分組成を有していれば、780N/mm以上の降伏強さ及び1.65T以上の高い磁束密度が得られることがわかる。また、プレステンパー処理を施すことにより、IPMモータのロータ鉄心材として十分な平坦度が確保できることがわかる。
<実施例3>
表1に示した成分組成を有する鋼の内、No.20、22及び24鋼について実施例1と同様の条件で熱間圧延を施し、板厚2.3mmの熱間圧延鋼板を得た。これらの熱間圧延鋼板を酸洗した後、一旦板厚1.6mmまで冷間圧延し、650℃で5時間均熱する中間焼鈍を施し、更に板厚0.35mmまで冷間圧延した。その後、得られた冷間圧延鋼帯を表5に示す条件で加熱して150N/mmの引張応力を付与するテンションアニーリング処理を施した。また、絶縁皮膜の形成は実施していない。
各サンプルの平坦度、降伏強さ、引張強さ、磁界の強さが8000A/mのときの磁束密度(B8000)及び曲げ性を実施例1と同様にして評価した。結果を表5に示した。
Figure 2013076159
表5の結果から明らかなように、本発明の範囲を満足する成分組成を有する鋼板に本発明の範囲を満足する温度域でテンションアニーリング処理を施した場合、780N/mm以上の降伏強さ、1.65T以上の高磁束密度及び0.1%以下の平坦度が得られる。しかしながら、本発明の範囲を満足する成分組成を有する鋼板であっても、加熱温度が低すぎる条件では平坦度に劣り、また、加熱温度が高過ぎる条件では軟化が大きく、降伏強さが780N/mmを下回っている。
<実施例4>
表1に示す成分組成を有する鋼の内、No.24鋼について、連鋳片を1250℃に加熱し、850℃で仕上げ圧延して560℃で巻取り、板厚1.8mmの熱間圧延鋼板を得た。これらの熱間圧延鋼板を酸洗した後、一旦板厚1.0mm、0.50mm、0.40mm及び0.32mmまで冷間圧延後、表6に示す種々の条件の連続焼鈍を施し、その後、板厚0.30mmまで冷間圧延を施して最終圧延率を6.25%〜70%まで変化させた。連続焼鈍条件を変化させることによって、最終冷間圧延前の金属組織を、フェライト+パーライト+Ti、Nb系炭窒化物、フェライト+マルテンサイト+Ti、Nb系炭窒化物及びフェライト+ベイナイト+残留オーステナイト+Ti、Nb系炭窒化物の3種類に変化させた。なお、熱処理条件Bでは、一旦、一次処理で150℃まで冷却後、二次処理では400℃まで再加熱して、マルテンサイトの焼戻し処理を行ったものである。いずれの処理においても2次処理後は、室温まで急冷した。その後、更に冷間圧延を施し、400℃まで加熱して100N/mmの引張応力を付与するテンションアニーリング処理を施した。絶縁皮膜の形成は実施していない。
Figure 2013076159
各サンプルの平坦度、降伏強さ、引張強さ、降伏比(YR)、曲げ性、磁界の強さが8000A/mのときの磁束密度(B8000)、冷間圧延前の金属組織及び打抜き性を実施例1と同様にして評価した。結果を表7に示した。
Figure 2013076159
表7の結果より、冷間圧延率が10%未満では降伏強度が低くなる場合がある他、最終冷間圧延前の金属組織に残留オーステナイトを含むと、冷間圧延後によって加工誘起マルテンサイトを生成しても一部は残留し、その結果として磁束密度が低くなる場合があることがわかる。したがって、最終冷間圧延前の金属組織は、フェライト、パーライト、ベイナイト及びマルテンサイトからなる群から選択される1種以上からなるとともに、必要に応じてFe、Ti、Nb、V、Mo及びCrからなる群から選択される1種以上を含む炭・窒化物を含有し、オーステナイトを含まない方が望ましい。
<IPMモータとしての評価>
No.17鋼及びNo.20鋼について、図1及び2に示す8極(4極対)構造のロータを打抜き加工により作製し、負荷トルクを付与したモータ性能評価試験に供した。また、ステータは1ヶのみ製造し、製造したロータを組替えてモータとしての性能評価に供した。モータの最大出力はいずれも4.5kWである。この性能評価では、10000rpm以上で弱め界磁制御を行った。
なお、市販の電磁鋼板(35A300、板厚:0.35mm)について、本発明の素材鋼板と同様の方法による機械的特性及び磁気的特性を評価したところ、降伏強さが381N/mmであり、引張強さが511N/mmであり、飽和磁束密度B8000が1.76Tであり、保磁力が75A/mであった。
作製したロータ及びステータの仕様は以下の通りである。
◎ロータの仕様
外径:80.1mm、軸長50mm
・積層枚数:0.35mm/140枚
・センターブリッヂ、アウターブリッヂの幅:1.00mm
・永久磁石:ネオジム磁石(NEOMAX-38VH)、9.0mm幅×3.0mm厚×50mm長さ、合計16ヶ埋め込み
◎ステータの仕様
・ギャップ長:0.5mm
・外径:138.0mm、ヨーク厚:10mm、長さ:50mm
・鉄心素材:電磁鋼板(35A300)、板厚0.35mm
・積層枚数:140枚
・巻線方式:分布巻き
それぞれのロータを組み込んだIPMモータの7500rpm及び15000rpmにおける最大トルク及び効率を表8に示した。
Figure 2013076159
表8の結果から明らかなように、平坦度が0.1%を超えたNo.20鋼(テンションアニール無)では十分な占積率が得られず、また、磁束密度B8000が1.65T未満のNo.17鋼(テンションアニール有)では十分なマグネットトルクが得られないため、本発明例であるNo.20鋼(テンションアニール有)と比較して約5〜10%低いトルク及び効率しか得られなかった。
1 ロータ、10 ロータ鉄心、11 永久磁石挿入孔、11a,11b 第1及び第2挿入孔、11c ブリッヂ、12 永久磁石。

Claims (10)

  1. C:0.03質量%超〜0.90質量%以下、Si:0質量%〜3.0質量%、Mn:0.05質量%〜2.5質量%、P:0.05質量%以下、S:0.02質量%以下、酸可溶Al:0.005質量%〜3.0質量%かつSi+Al:3.1質量%以下、残部がFe及び不可避的不純物からなる成分組成を有し、引張試験による降伏強度が780N/mm以上であり、磁界の強さが8000A/mのときの磁束密度B8000が1.65T以上であり、板幅当りの急峻度で定義される平坦度が0.1%以下であることを特徴とするIPMモータのロータ鉄心用鋼板。
  2. Ti、Nb及びVからなる群から選択される1種以上の成分を合計して0.01質量%〜0.20質量%さらに含有する請求項1に記載のIPMモータのロータ鉄心用鋼板。
  3. Mo:0.1質量%〜0.6質量%、Cr:0.1質量%〜1.0質量%及びB:0.0005質量%〜0.005質量%からなる群から選択される1種以上の成分をさらに含有する請求項1又は2に記載のIPMモータのロータ鉄心用鋼板。
  4. 鋼板の少なくとも片方の表面に、有機材料からなる絶縁皮膜、無機材料からなる絶縁皮膜又は有機・無機複合材料からなる絶縁皮膜が形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のIPMモータのロータ鉄心用鋼板。
  5. C:0.03質量%超〜0.90質量%以下、Si:0質量%〜3.0質量%、Mn:0.05質量%〜2.5質量%、P:0.05質量%以下、S:0.02質量%以下、酸可溶Al:0.005質量%〜3.0質量%かつSi+Al:3.1質量%以下、残部がFe及び不可避的不純物からなる成分組成を有する熱間圧延鋼板を、1回の冷間圧延又は中間焼鈍を含む2回以上の冷間圧延で所定の板厚とし、その後、200〜500℃の温度まで加熱し、同温度域に保持した状態でプレステンパー処理を施すか、又は同温度域に保持した状態で1〜200N/mmの引張張力を付与するテンションアニール処理を施すことを特徴とするIPMモータのロータ鉄心用鋼板の製造方法。
  6. 熱間圧延鋼板が、Ti、Nb及びVからなる群から選択される1種以上の成分を合計して0.01質量%〜0.20質量%さらに含有する請求項5に記載のIPMモータのロータ鉄心用鋼板の製造方法。
  7. 熱間圧延鋼板が、Mo:0.1質量%〜0.6質量%、Cr:0.1質量%〜1.0質量%及びB:0.0005質量%〜0.005質量%からなる群から選択される1種以上の成分をさらに含有する請求項5又は6に記載のIPMモータのロータ鉄心用鋼板の製造方法。
  8. 冷間圧延前の金属組織が、フェライト、パーライト、ベイナイト及びマルテンサイトからなる群から選択される1種以上からなるとともに、必要に応じてFe、Ti、Nb、V、Mo及びCrからなる群から選択される1種以上を含む炭・窒化物を含有する請求項5〜7のいずれか一項に記載のIPMモータのロータ鉄心用鋼板の製造方法。
  9. 請求項1〜4のいずれか一項に記載のIPMモータのロータ鉄心用鋼板の打抜き片を積層させたことを特徴とするIPMモータのロータ鉄心。
  10. 請求項9に記載のロータ鉄心に永久磁石を埋め込んでなるロータを備えることを特徴とするIPMモータ。
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