JP2013052974A - シート積載装置、及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 本発明は、複数の積載トレイから選択された積載トレイ上のシート束のみを装置前面へ押し出すことにより、ユーザビリティの向上を目的とする。
【解決手段】 本発明に係るシート積載装置は、選択された積載トレイ20が対応するストッパ32の姿勢を変更することで、ストッパ32が選択された積載トレイ20上のシート押し出し部材31から係合解除し、装置前面へシートが移送される。一方、選択されていない積載トレイ20上のシート押し出し部材31はストッパ32と係合関係にあるため、所定以上の負荷がかかりトルクリミッタTrが空転し、シート押し出し部材31の移動のための駆動が伝達されない。このようにシート束Pの上面と係合するストッパ32の姿勢を変更することで、選択された積載トレイ20上のシート束のみを装置前面に移送することを特徴とする。
【選択図】 図9
【解決手段】 本発明に係るシート積載装置は、選択された積載トレイ20が対応するストッパ32の姿勢を変更することで、ストッパ32が選択された積載トレイ20上のシート押し出し部材31から係合解除し、装置前面へシートが移送される。一方、選択されていない積載トレイ20上のシート押し出し部材31はストッパ32と係合関係にあるため、所定以上の負荷がかかりトルクリミッタTrが空転し、シート押し出し部材31の移動のための駆動が伝達されない。このようにシート束Pの上面と係合するストッパ32の姿勢を変更することで、選択された積載トレイ20上のシート束のみを装置前面に移送することを特徴とする。
【選択図】 図9
Description
本発明は、シートを積載するシート積載装置、及びこれらを有する画像形成装置に関する。
従来、画像形成されたシートを選択された積載トレイに排出し、排出されたシートの取り出し性を向上するために各積載トレイに積載されたシートを一括して装置前面に押し出すシート積載装置が開示されている(特許文献1参照)。
しかしながら、ほとんどのオフィス環境において、一台のプリンタを複数のユーザーで共有して使用しているのが現状である。このため、上述したようなシートを一括して装置前面に押し出す構成では他のユーザーのシートも一緒に押し出してしまい、その結果、どのシートが自分のシートかが判別困難になってしまう、という問題があった。
特許文献1のように、一括して装置前面にシートを押し出すのではなく、各積載トレイに押し出し部材を配置し別々の駆動源で選択された積載トレイに積載されたシートのみを前面に押し出すという構成も考えられる。しかしながら、積載トレイごとに押し出し部材の駆動源が必要となるため高価な構成となってしまう。
上記課題を解決するために本発明に係るシート積載装置の代表的な構成は、シートを積載し、各々独立して昇降可能な複数の積載トレイと、前記複数の積載トレイへシートを排出するシート排出手段と、前記複数の積載トレイに対応してそれぞれ設けられ、各積載トレイに積載されたシートを取り出し位置まで移送する複数のシート移送部材と、前記シート移送部材を駆動する駆動手段と、前記駆動手段の駆動を前記シート移送部材に伝達するとともに、所定以上の負荷がかかると空転するトルクリミッタを有する駆動伝達手段と、前記駆動手段から前記シート移送部材への駆動の伝達と遮断とを切り換える切換手段と、を備え、前記切換手段は、前記シート移送部材との係合により前記トルクリミッタを空転させて前記駆動手段からの駆動を遮断し、前記シート移送部材との係合解除により前記駆動手段からの駆動を伝達することを特徴とする。
本発明によれば、複数の積載トレイから選択された積載トレイ上のシート束のみを装置前面に押し出すことが可能となり取り出し性の向上した装置を、単一の駆動源、つまり安価な構成で達成することができる。
(第一実施形態)
本発明の第1の実施の形態に係るシート積載装置を備えた画像形成装置の構成について、図面を用いて説明する。
本発明の第1の実施の形態に係るシート積載装置を備えた画像形成装置の構成について、図面を用いて説明する。
(画像形成装置)
図1において、100はシート積載装置、600は画像形成装置本体、650は原稿搬送装置、601はユーザーが画像形成装置本体600に対して各種入力/設定を行うため操作部である。図1に示すように、画像形成装置本体600内のカセット909a、909bから供給されたシートは、画像形成部を構成するイエロー、マゼンタ、シアン、ブラック用の感光体ドラム914a〜914dへ搬送される。そして、各色の転写部において、原稿搬送装置650により搬送された原稿の画像読み取ったデータ、またはコンピュータ204から送られてきた画像データに基づいて形成された4色のトナー像がシート上に重ねて転写される。その後、シートは定着器904に搬送されてトナー像が定着され、片面の画像形成モードであればそのまま、排出ローラ対907から画像形成装置本体600の外に排出される。両面の画像形成モードであれば、シートは定着器904から反転ローラ905に受け渡される。そして、シートの搬送方向後端が反転切換部を通過すると反転ローラ905を逆回転させ、スイッチバックによってシートを搬送ローラ906a〜906fへ搬送する。搬送ローラ906a〜906fを経たシートは、表裏反転された状態で再度、感光体ドラム914a〜914dからなる画像形成部に搬送され、4色のトナー像を転写される。両面にトナー像が転写されたシートは再び定着器904に搬送されてトナー像が定着され、排出ローラ対907から画像形成装置本体600の外に排出される。
図1において、100はシート積載装置、600は画像形成装置本体、650は原稿搬送装置、601はユーザーが画像形成装置本体600に対して各種入力/設定を行うため操作部である。図1に示すように、画像形成装置本体600内のカセット909a、909bから供給されたシートは、画像形成部を構成するイエロー、マゼンタ、シアン、ブラック用の感光体ドラム914a〜914dへ搬送される。そして、各色の転写部において、原稿搬送装置650により搬送された原稿の画像読み取ったデータ、またはコンピュータ204から送られてきた画像データに基づいて形成された4色のトナー像がシート上に重ねて転写される。その後、シートは定着器904に搬送されてトナー像が定着され、片面の画像形成モードであればそのまま、排出ローラ対907から画像形成装置本体600の外に排出される。両面の画像形成モードであれば、シートは定着器904から反転ローラ905に受け渡される。そして、シートの搬送方向後端が反転切換部を通過すると反転ローラ905を逆回転させ、スイッチバックによってシートを搬送ローラ906a〜906fへ搬送する。搬送ローラ906a〜906fを経たシートは、表裏反転された状態で再度、感光体ドラム914a〜914dからなる画像形成部に搬送され、4色のトナー像を転写される。両面にトナー像が転写されたシートは再び定着器904に搬送されてトナー像が定着され、排出ローラ対907から画像形成装置本体600の外に排出される。
ここで、ユーザーが画像形成装置本体600に対して各種入力/設定を行うため操作部601に臨む位置を画像形成装置の正面手前側(以下、手前側)といい、装置背面側を奥側という。図1は、装置手前側から見た画像形成装置の全体構成を示したものである。
図10は、画像形成装置本体600の制御ブロック図であり、CPU回路部150は、CPU、制御プログラム等を格納したROM151、制御データを一時的に保持するための領域や、制御に伴う演算の作業領域として用いられるRAM152を有している。また、図12において、203は画像形成装置本体600とコンピュータ(外部PC)204との外部インターフェイスである。この外部インターフェイス203はコンピュータ204からのプリントデータを受信すると、このデータをビットマップ画像に展開し、画像データとして画像信号制御部202へ出力する。
そして、この画像信号制御部202は、このデータをプリンタ制御部301へ出力し、プリンタ制御部301は、画像信号制御部202からのデータを不図示の露光制御部へ出力する。なお、イメージリーダ制御部201から画像信号制御部202へは、原稿搬送装置650により搬送された原稿の画像が出力され、画像信号制御部202は、この画像出力をプリンタ制御部301へ出力する。
また、操作部601は、画像形成に関する各種機能を設定するための複数のキー及び設定状態を表示するための表示部等を有している。そして、ユーザーによる各キーの操作に対応するキー信号をCPU回路部150に出力すると共に、CPU回路部150からの信号に基づき対応する情報を表示部に表示する。
CPU回路部150は、ROM151に格納された制御プログラム及び操作部601の設定に従い、画像信号制御部202を制御すると共に、原稿給送装置制御部101を介して原稿搬送装置650(図1参照)を制御する。また、イメージリーダ制御部201を介して原稿読み取り部を、プリンタ制御部301を介して画像形成部を、積載トレイ部制御部515を介してシート積載装置100をそれぞれ制御する。
なお、本実施の形態において、積載トレイ部制御部515はシート積載装置100に搭載され、CPU回路部150と情報のやり取りを行うことによってシート積載装置100の駆動制御を行う。また、積載トレイ部制御部515をCPU回路部150と一体的に画像形成装置本体に配設し、画像形成装置本体から直接、シート積載装置100を制御するようにしてもよい。
図11は本実施の形態に係るシート積載装置100の制御ブロック図である。積載トレイ部制御部515は、CPU61、RAM62、ROM60、入力インターフェイス63、出力インターフェイス64等で構成されている。また入力インターフェイス63には、排紙検知センサ65、積載トレイ高さ検知センサ66及びシート押し出し部材位置検知センサ67が接続されている。また、出力インターフェイス64には、駆動モータM1、昇降モータM2、排出ローラ駆動モータM3が接続されている。
(シート積載装置)
次に、本実施の形態に係るシート積載装置100について図面に基づいて説明する。図2、図3に示すシート積載装置100において、シート排出手段としての排出ローラ11は排出ローラ駆動モータM3により駆動され、画像形成されたシートP1〜P3を積載トレイ20A〜20Cへ排出する。
次に、本実施の形態に係るシート積載装置100について図面に基づいて説明する。図2、図3に示すシート積載装置100において、シート排出手段としての排出ローラ11は排出ローラ駆動モータM3により駆動され、画像形成されたシートP1〜P3を積載トレイ20A〜20Cへ排出する。
ここで、図4は図3のシート積載装置100を搬送方向下流側から見た図、図5(a)は図4のA−A断面図、図6は図5のB−B断面図、図7は本実施形に係るシート積載装置100の斜視図である。
図4、図5に示すように、積載トレイ20A〜20Cは昇降手段としての昇降モータM2により各々独立して昇降可能である。積載トレイ20(20A〜20C)はそれぞれ、シート押し出し部材31(31A〜31C)、ストッパ32(32A〜32C)、駆動伝達部材40(40A〜40E)、ピニオンギア41(41A〜41C)とともにユニットを構成する。具体的には、積載トレイ20Aは、シート押し出し部材31A、ストッパ32A、駆動伝達部材40A、ピニオンギア41Aとともに一つのユニットを、積載トレイ20B、20Cも同様に、各部材とともに各々ユニットを構成する。
そして、切換手段としてのストッパ32A〜32Cは、それぞれが含まれるユニットの一つ上に位置する他のユニットの積載トレイに揺動自在に設けられ、ユニット内の他の部材からは切り離されて昇降する。ストッパ32Aは、上部に他のユニットの積載トレイが存在しないため、装置フレームに設けられる。
また、図7に示すように、シート移送部材としてのシート押し出し部材31A〜31Cには、駆動伝達部材40A〜40E、ピニオンギア41A〜41C(図5)を介して駆動モータM1からの駆動が選択的に伝達される。そして、図8、図9に示されるように、駆動が伝達されたシート押し出し部材31Bは、装置の前後方向へ移動することにより積載トレイ20Bに積載されたシート束P1〜P3の端面を押して装置前面側へ移送可能である。
駆動伝達部材40A〜40Dは、一般的な歯車であって同軸(駆動伝達部材40E)上に配設され、駆動モータM1からの駆動をピニオンギア41A〜41Cへと伝達する。
一方、ピニオンギア41A〜41Cは、図6に示すように、駆動伝達部材40A〜40Eからの駆動をシート押し出し部材31A〜31Cのラック部へ伝達する。また、ピニオンギア41A〜41Cには所定以上の負荷がかかると空転するトルクリミッタTrが組み込まれている。
また、ストッパ32Aは、昇降可能な支持部材90に支持され、積載トレイ20Aに積載されたシートの上面と一端部が係合し、積載シート上面位置の上昇によって他端部がシート押し出し部材31Aと係合する位置まで揺動する。ストッパ32Aの他端部とシート押し出し部材31Aが係合した状態でピニオンギア41Aに駆動が伝達されても所定以上の負荷がかかるためトルクリミッタTrが空転する。このため、駆動伝達部材40Aからの駆動が遮断され、シート押し出し部材31Aへ伝達されることはない。
同様に、ストッパ32B、32Cは、積載トレイ20B、20Cに積載された上面位置によってシート押し出し部材31B、31Cとの係合位置(図8、32C)、係合解除位置(図8、32B)へと揺動する。ストッパ32Cとシート押し出し部材31Cが係合した状態でピニオンギア41Cに駆動が伝達されても所定以上の負荷がかかるためトルクリミッタTrが空転する。このため、駆動伝達部材40Cからの駆動が遮断され、シート押し出し部材31Cへ伝達されることはない。
図2は、シート積載装置100の構成を説明する図である。図2(a)のように画像形成装置本体600により画像形成されたシートPが排出ローラ11により積載トレイ20A〜20Cに積載される。
前述したように積載トレイ20A〜20Cは昇降手段である昇降モータM2により各々独立して昇降可能である。この構成によって選択的に、図2(a)に示すように積載トレイ20Aに積載したり、図2(b)のように積載トレイ20Bに積載したりすることができる。
次に、図3のように、各積載トレイの昇降により各々の積載トレイ20にシートを積載する動作について図12、図13に示すフローチャートを用いて説明する。
図12に示すように、シート積載動作が開始される(S1)際には、まず、コンピュータ204(図10)から、または操作部601から、シートが取り出される積載トレイが選択される(S2)。次に、選択された積載トレイが排出ローラ11により排出されるシートを受け取るシート待受位置に移動する(S3)。選択された積載トレイのシート待受位置への移動を検知すると、画像形成動作が開始(S4)される。そして、排出ローラ11が排出ローラ駆動モータM3によって駆動され、画像形成されたシートを選択された積載トレイへ排出される(S5)。
次に、排紙検知センサ65により排出されたシートの枚数をカウントし、排出されるシートが最終シートであるかどうかを確認(S6)する。排出されるシートが最終シートでない場合(NO)はS4へ戻り、画像形成動作を続行する。
S6で排出されるシートが最終シートであった場合(YES)は、続けて他ユーザーによるシート出力の有無を確認(S7)し、シート出力がある場合(YES)はS2へ戻ってシートが排出される積載トレイを選択する。他ユーザーによるシート出力がないと判断した場合(NO)、束出し処理(S8)に移行する。
図3のように、各々の積載トレイ20A〜20Cにそれぞれ別のユーザーの出力シートが積載された後、特定のユーザー(例えばユーザーA)が出力シート取り出しのための認証行為を行う。認証された後にユーザーAの出力したシートのみが装置前面に移送される(図12、S6)。
次に、図13を用いてユーザーAが不図示の認証装置により認証された場合のシート積載装置100の束出し処理(S8)について説明する。(ここでは、ユーザーAの出力したシート束が積載トレイ20Bに排出されたと仮定して説明を進めるが、他の積載トレイに排出された場合にも同様の移送動作が行われる。)
ユーザーAが認証される(S9)と、ユーザーAの認証に伴い選択された積載トレイか否かを判断する(S10)。選択された積載トレイであれば(YES)、図8のように積載トレイ20Bが直上の積載トレイとの間隔を拡大するように下降する(S11)。同時に、S10で選択された積載トレイでないと判断された場合(NO)、選択された積載トレイの下方に配設された積載トレイであるか否かを判断する(S19)。選択された積載トレイの下方に配設された積載トレイである場合(YES)、本実施形態の説明においては積載トレイ20Cが直上の積載トレイ20Bとの間隔を拡大せぬよう一体的に下降する(S20)。積載トレイ高さ検知センサ66(図11)により、積載トレイ20B上に積載されたシートの上面が検知されると、積載トレイ20B、20Cが停止する。
ユーザーAが認証される(S9)と、ユーザーAの認証に伴い選択された積載トレイか否かを判断する(S10)。選択された積載トレイであれば(YES)、図8のように積載トレイ20Bが直上の積載トレイとの間隔を拡大するように下降する(S11)。同時に、S10で選択された積載トレイでないと判断された場合(NO)、選択された積載トレイの下方に配設された積載トレイであるか否かを判断する(S19)。選択された積載トレイの下方に配設された積載トレイである場合(YES)、本実施形態の説明においては積載トレイ20Cが直上の積載トレイ20Bとの間隔を拡大せぬよう一体的に下降する(S20)。積載トレイ高さ検知センサ66(図11)により、積載トレイ20B上に積載されたシートの上面が検知されると、積載トレイ20B、20Cが停止する。
選択された積載トレイの下方に配設された積載トレイでない場合(NO)、つまり本実施形態における積載トレイ20Aは動かない(S21)。
積載トレイ20B、20Cの下降に伴い、シート押し出し部材31B、31C、駆動伝達部材40B、40C、ピニオンギア41B、41C、及び積載トレイ20B、20C上のシート束P2、P3も下降する。そして、積載トレイ20B上のシート束P2が下降したことによりシート束P2の上面に一端部が係合しているストッパ32Bが揺動し、シート押し出し部材31Bから係合解除する(S12)。一方、一つ上の積載トレイとの間隔が変化しない積載トレイ20A、20Cに対応するストッパ32A、32Cは揺動しないためシート押し出し部材31A、31Cとの係合状態が保たれる(S22)。
積載トレイ20B、20Cが下降した後、駆動モータM1が回転する。そして、駆動伝達部材40A〜40E、ピニオンギア41A〜41Cを経由し、シート押し出し部材31A〜31Cを装置前面へ移動するよう駆動モータM1からの駆動がかかる(S13〜S15、S23〜S25)。
しかしながら、シート押し出し部材31A、31Cはそれぞれ、ストッパ32A、32Cに係合している(S26)。そのため、所定以上の負荷がかかり、ピニオンギア41A,41C(図5)に組み込まれたトルクリミッタTrが空転する(S27)。その結果、シート押し出し部材31A、31Cは移動しない(S28、S29)。一方、シート押し出し部材31Bは、図9に示すように揺動し、ストッパ32Bと係合するような位置関係にはないため、ピニオンギア41Bからの駆動が伝わり、シート束P2とともに装置前面へ移動する(S16)。シート押し出し部材位置検知センサ67(図11)によりシート押し出し部材31Bが検知されると、シート束P2の装置前面への移送が完了したと判断し、駆動モータM1が停止する。
以上のように、積載トレイ20B上のシート束P2の上面位置の下降に伴うストッパ32Bの揺動により、シート押し出し部材31Bに対するストッパ32Bの他端部の位置を係合位置から係合解除位置へと切り換える。その後、駆動モータM1が回転し、シート押し出し部材31Bに駆動を伝えることにより、選択された積載トレイ20B上のシート束P2が装置前面へ移送される。一方、他の積載トレイ20A、20C上のシート束P1,P3の装置前面への移送は阻止される。
図9に示すように、他の積載トレイ20A、20C上のシート束P1,P3は移送されず、選択された積載トレイ20B上のシート束P2のみが装置前面へ移送され、ユーザーAが受け取ることができる(S17)。図9のように、シート押し出し部材31Bにはシート押し出し面だけでなく、シート束P2を載置する載置面を設けてもよい。
(第二実施形態)
次に、シート積載装置後面側または下流側からの積載トレイ20へのアクセスを防ぐ保護フェンス70、さらに装置前面側からの積載トレイ20へのアクセスを防ぐシャッター80を追加した第2の実施形態について説明する。図14乃至図18は、本実施の形態に係るシート積載装置の構成を示す図である。上記第1の実施形態と説明が重複する部分については、同一の符号を付して説明を省略する。
次に、シート積載装置後面側または下流側からの積載トレイ20へのアクセスを防ぐ保護フェンス70、さらに装置前面側からの積載トレイ20へのアクセスを防ぐシャッター80を追加した第2の実施形態について説明する。図14乃至図18は、本実施の形態に係るシート積載装置の構成を示す図である。上記第1の実施形態と説明が重複する部分については、同一の符号を付して説明を省略する。
まず、第1の実施形態と同様に、画像形成装置本体600により画像形成されたシート束Pを、ユーザーにより選択された積載トレイ20へ排出した後のシート束取り出し動作について説明する。
図14は、第2の実施形態に係るシート積載装置の正面図である。図15は、図14のD−D断面図であり、第2の実施形態に係るシート積載装置を搬送方向下流側から見た図である。図16は、第2の実施形態に係るシート積載装置の斜視図である。図17は、第2の実施形態に係るシート積載装置のシート押し出し部材移動後の図である。
第1の実施形態と同様に、ユーザーAの出力したシート束が積載トレイ20Bに排出されたと仮定する。画像形成装置本体600により画像形成されたシート束Pがシート積載装置100の各積載トレイ20に排出され、シート積載動作を行う(図12、S1〜S7)ところまでは第1の実施形態と同様である。
その後の束出し処理について、図18のフローチャートに基づいて説明するが、選択された積載トレイ20Bに対応するシート押し出し部材31Bの動作以外は第1の実施形態(図13)と同様であるため省略する。
シート押し出し部材31Bは、ストッパ32Bが揺動して係合位置にいないため駆動がシート押し出し部材31Bに伝達され、図17のようにシート束P2を装置前面へ移送する(S16)。
このとき、シート押し出し部材31Bのシート移送方向下流に設けられた開閉部材としてのシャッター80Bがシート束P2に押されて回転しながら開く(S17)ためシート束P2を装置前面まで移送可能となる(S18)。
このように、シートの移送動作と連動して開閉するシャッター80によって非選択の積載トレイ20A、20Cにはユーザーがアクセス不可能であり、セキュリティが確保される。一方、選択の積載トレイ20Bには装置前面のシャッター80が開くことでシート束Pへユーザーがアクセス可能となり、取り出し性が向上する。
上述した第1の実施形態で説明したような構成を用いることで、複数の積載トレイから選択された積載トレイ上のシート束のみを装置前面に押し出すことができる。また、ユーザーの認証行為と連動させることでユーザーが複数のトレイの中から自分の出力したシート束のみをアクセシビリティの高い状態で取り出すことができる。
また、さらにセキュリティレベルを上げたい場合は、第2の実施形態で説明したような構成により、選択されていない積載トレイ上に残るシートが他ユーザーの目に触れることはない。シート保護シャッターを配設することにより選択された積載トレイ以外にはアクセス不可能となり、ユーザーの認証行為と連動させることで自分の出力したシート束を他人に見られない、つまりセキュリティを確保する。さらに、出力完了後、好きなときにシート束を受け取ることができるので、シート出力中にずっと画像形成装置を見張っておく必要がなくなり、ユーザーの業務効率UPにもつながる。
上述した実施形態においては、選択された積載トレイを下降させることにより、シート押し出し部材に駆動を伝達する構成について説明したが、選択された積載トレイの上方の積載トレイを上昇させることによって駆動を伝達してもよい。また、上述した実施形態において、選択された積載トレイの昇降により対応するストッパに対するシートの上面の高さを変更し、ストッパとシート押し出し部材の係合、係合解除をするようにしたが、これに限らない。例えば、各ストッパを駆動するソレノイドを設けても良い。
M1 駆動モータ
P シート、シート束
11 排出ローラ
20 積載トレイ
31 シート押し出し部材
32 ストッパ
40 駆動伝達部材
41 ピニオンギア
70 保護フェンス
80 シャッター
100 シート積載装置
600 画像形成装置本体
P シート、シート束
11 排出ローラ
20 積載トレイ
31 シート押し出し部材
32 ストッパ
40 駆動伝達部材
41 ピニオンギア
70 保護フェンス
80 シャッター
100 シート積載装置
600 画像形成装置本体
Claims (7)
- シートを積載し、各々独立して昇降可能な複数の積載トレイと、
前記複数の積載トレイへシートを排出するシート排出手段と、
前記複数の積載トレイに対応してそれぞれ設けられ、各積載トレイに積載されたシートを取り出し位置まで移送する複数のシート移送部材と、
前記シート移送部材を駆動する駆動手段と、
前記駆動手段の駆動を前記シート移送部材に伝達するとともに、所定以上の負荷がかかると空転するトルクリミッタを有する駆動伝達手段と、
前記駆動手段から前記シート移送部材への駆動の伝達と遮断とを切り換える切換手段と、
を備え、
前記切換手段は、前記シート移送部材との係合により前記トルクリミッタを空転させて前記駆動手段からの駆動を遮断し、前記シート移送部材との係合解除により前記駆動手段からの駆動を伝達することを特徴とするシート積載装置。 - 前記切換手段は、前記複数のシート移送部材に対応して設けられ、各シート移送部材にそれぞれ係合する複数のストッパを有し、前記複数のストッパのうちのいずれかを前記シート移送部材に係合する位置から係合解除する位置へ移動することにより対応するシート移送部材に駆動を伝達することを特徴とする請求項1記載のシート積載装置。
- 前記ストッパは、前記複数の積載トレイのうち対応する積載トレイの一つ上のトレイに設けられていることを特徴とする請求項2記載のシート積載装置。
- 前記ストッパの一端が対応する積載トレイに積載されたシートの上面に係合し、前記ストッパの一端が係合するシートの上面の高さに応じて前記ストッパの他端が前記シート移送部材と係合、または係合解除することを特徴とする請求項2又は3記載のシート積載装置。
- 前記切換手段は、前記積載トレイを昇降させることにより対応するストッパに対するシートの上面の高さを変更することを特徴とする請求項4記載のシート積載装置。
- 前記シート移送部材のシート移送方向下流に設けられ、シートの移送動作と連動して開閉する開閉部材を備えたことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項記載のシート積載装置。
- シートに画像を形成する画像形成手段と、
画像形成されたシートを積載する請求項1乃至6のいずれか1項記載のシート積載装置と、
を備えたことを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011192760A JP2013052974A (ja) | 2011-09-05 | 2011-09-05 | シート積載装置、及び画像形成装置 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2011192760A JP2013052974A (ja) | 2011-09-05 | 2011-09-05 | シート積載装置、及び画像形成装置 |
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JP2013052974A true JP2013052974A (ja) | 2013-03-21 |
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ID=48130333
Family Applications (1)
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JP (1) | JP2013052974A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016022689A (ja) * | 2014-07-23 | 2016-02-08 | キヤノン株式会社 | 画像形成装置及びシート収容装置 |
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2011
- 2011-09-05 JP JP2011192760A patent/JP2013052974A/ja not_active Withdrawn
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2016022689A (ja) * | 2014-07-23 | 2016-02-08 | キヤノン株式会社 | 画像形成装置及びシート収容装置 |
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