JP2010222079A - シート積載装置、その制御方法、及びプログラム - Google Patents

シート積載装置、その制御方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】シートを複数のスタックトレイに跨って積載する、又は跨って積載したシートを取り出す場合の積載崩れを、安価な構成で防止できるようにする。
【解決手段】電源投入時に、2つのスタックトレイに個別に設けられた既存のシート有無センサにより、少なくとも一方のスタックトレイ上でシートを検出した場合には、2つのスタックトトレイを両方ともにシート積載禁止とすると共に、何れかのスタックトレイ上の積載シートの取り出し動作が要求された場合には、両方のスタックトレイを同時に昇降動作させて、シート取り出し位置に移動させる。
【選択図】図17

Description

本発明は、シート積載装置、その制御方法、及びプログラムに関し、特に、複数のスタックトレイにシートを跨らせて積載する場合の制御技術に関する。
近年、プリンタや複写機等の画像形成装置は、画像形成技術の進歩向上により画像形成速度の高生産性化が図られ、画像形成装置の装置本体からシートを高速、かつ大量に排出することができるようになった。
このため、画像形成装置の装置本体に接続され、装置本体から排出される排出シートを積載するシート積載装置においても、積載容量の大容量化が要望されている。この要望に応えるべく、数千枚の排出シートを積載可能な大容量のシート積載装置が提案されている(特許文献1参照)。
特許文献1では、2つのスタックトレイを有し、A4サイズなどのスモールサイズの排出シートは左右のスタックトレイに個別に積載し、A3サイズなどのラージサイズの排出シートは、2つのスタックトレイに跨がらせて積載させている。
これにより、全てのサイズの排出シートを1つのスタックトレイに積載していた従来のシート積載装置に比べ、積載空間を大きくすることなく、スモールサイズの排出シートの最大積載容量を大幅に向上することができる。
また、このようなシート積載装置では、各スタックトレイに積載したシート束を装置外に取り出すための取り出しボタンが、スタックトレイ毎に設けられている。ユーザがこの取り出しボタンを押下すると、その取り出しボタンに対応するスタックトレイが最下位置まで下降し、シート積載装置の外装が開いて、シート束を取り出すことが可能となる。
特開2008−087965号公報
ところで、特許文献1では、各スタックトレイには、積載したシートの有無を検知するシート有無センサが個別に設けられている。
しかしながら、ラージサイズのシートを2つのスタックトレイに跨らせて積載した場合に、シート有無センサの取り付け位置とシートサイズとの関係で、シートサイズによっては、片方のシート有無センサしかシートを検知できない場合もある。また、特許文献1では、電源を遮断する際に、各スタックトレイに積載されているシートのサイズを記憶する処理を行ってはいない。
このような状況の下でシート積載装置の電源が遮断された後に再投入されたとする。この場合、前述のように、シート積載装置では、片方のシート有無センサしかシートを検知できず、電源投入前に積載されていたシートのサイズを正しく判別できない。この状態で、シートが跨って積載されている片側のスタックトレイに係る取り出しボタンが押下されたとすると、片側のスタックトレイだけが降下して、シート束の積載崩れが発生する虞がある。
この積載崩れを回避する方法としては、2つのスタックトレイを跨ぐ位置にシートが存在するか否かを検知するためのシート有無センサを別途設けることが考えられる。また、電源遮断の前に実行したジョブのシートサイズを記憶するための不揮発性のメモリを備えることが考えられる。しかしながら、これらの方法では、シート積載装置のコストアップを招いてしまう。
本発明は、このような従来技術に鑑みてなされたもので、その目的は、シートを複数のスタックトレイに跨って積載する、又は跨って積載したシートを取り出す場合の積載崩れを、安価な構成で防止できるようにすることにある。
上記目的を達成するため、本発明は、シートを積載する複数のスタックトレイを有し、前記複数のスタックトレイのそれぞれにシートを積載する或いは前記複数のスタックトレイへ跨らせてシートを積載するシート積載装置において、前記複数のスタックトレイにそれぞれ設けられたシート有無センサと、前記複数のスタックトレイをそれぞれ独立して移動させる駆動手段と、前記シート有無センサを用いて、シートが複数のスタックトレイに跨って積載されている可能性があるか否かを判定する判定手段と、前記判定手段によりシートが複数のスタックトレイに跨って積載されている可能性があると判定された場合において、当該複数のスタックトレイを移動させるときに、当該複数のスタックトレイを同期させて移動させるように前記駆動手段を制御する制御手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、シートを複数のスタックトレイに跨って積載する、又は跨って積載したシートを取り出す場合の積載崩れを、安価な構成で防止することが可能となる。
本発明の実施の形態に係るシート積載装置(スタッカ装置)が接続された画像形成装置の概略構成を示す断面図である。 図1のスタッカ装置の概略構成を示す断面図である。 図1の画像形成装置の制御系の構成を示すブロック図である。 上記画像形成装置の操作部の構成を示す図である。 上記スタッカ装置での排紙シートの積載動作の流れを説明するための図である。 上記スタッカ装置での排紙シートの積載動作の流れを説明するための図である。 上記スタッカ装置での排紙シートの積載動作の流れを説明するための図である。 上記スタッカ装置での排紙シートの積載動作の流れを説明するための図である。 上記スタッカ装置での排紙シートの積載動作の流れを説明するための図である。 上記スタッカ装置での排紙シートの積載動作の流れを説明するための図である。 上記スタッカ装置での排紙シートの積載動作の流れを説明するための図である。 上記スタッカ装置での排紙シートの積載動作の流れを説明するための図である。 上記スタッカ装置での排紙シートの積載動作の流れを説明するための図である。 上記スタッカ装置での排紙シートの積載動作の流れを説明するための図である。 上記スタッカ装置での排紙シートの積載動作の流れを説明するための図である。 第1の積載モードを説明するための図である。 第2の積載モードを説明するための図である。 上記スタック装置のスタックトレイへのシート積載動作を示すフローチャートである。 積載シートの取り出し方法を説明するための図である。 積載シートの取り出し方法を説明するための図である。 積載シートの取り出し方法を説明するための図である。 積載シートの取り出し方法を説明するための図である。 積載シートの取り出し方法を説明するための図である。 積載シートの取り出し方法を説明するための図である。 上記スタック装置の操作部の構成を示す図である。 積載シートを取り出す際のスタックトレイの昇降動作を示すフローチャートである。 電源投入時の積載シート有無検知処理と、シート取り出し動作を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
[全体構成]
図1は、本発明の実施の形態に係るシート積載装置(スタッカ装置)が接続された画像形成装置の概略構成を示す断面図である。
図1に示すように、画像形成装置10には、スタッカ装置(以下、スタッカという)800が接続されている。また、画像形成装置10は、イメージリーダ200、プリンタ300、及び操作表示装置400を有している。そして、画像形成装置10は、操作表示装置400により設定された設定情報に基づいて、イメージリーダ200により原稿画像を読み取る、この読み取られた原稿画像をプリンタ300により印刷する、その印刷物(シート)をスタッカ800に排紙する等の処理を行う。
イメージリーダ200には、原稿給送装置100が搭載されている。原稿給送装置100は、原稿トレイ130に上向きにセットされた原稿を先頭ページから順に1枚づつ図1の左方向へ給紙し、湾曲したパスを介してプラテンガラス102上を左方向から右方法へ搬送させ、外部の排紙トレイ112に排出する。
この際、原稿がプラテンガラス102上を搬送されていく過程で、原稿画像がイメージリーダ200により読み取られる。この読み取り方法は、一般に、流し読みと呼ばれている。
具体的には、プラテンガラス102上の流し読み取り位置を原稿が通過する際に、当該原稿の読取り面がスキャナユニット104のランプ103の光で照射され、その原稿からの反射光がミラー105,106,107を介してレンズ108に導かれる。このレンズ108を通過した光は、イメージセンサ109の撮像面に結像されて光電変換され、電子的な画像データ(アナログ画像信号)として出力される。
イメージセンサ109から出力された画像データは、画像信号制御部202(図3参照)により、A/D変換、各種の画像処理等が施され、ビデオ信号に変換されてプリンタ300の露光部110に入力される。
なお、原稿給送装置100により原稿をプラテンガラス102に搬送して所定位置に停止させ、この停止状態でスキャナユニット104を左から右へ走査させることにより原稿画像を読み取ることも可能である。この読み取り方法は、いわゆる原稿固定読みと呼ばれる方法である。また、原稿給送装置100を使用しないで原稿画像を読み取ることも可能であり、この場合は、原稿固定読みが行われる。
プリンタ300の露光部110は、入力されたビデオ信号に基づいてレーザ光を変調して出力する。このレーザ光は、ポリゴンミラー110aにより偏向されながら感光ドラム111に照射される。これにより、感光ドラム111の表面では、画像を反映したレーザ光による露光走査が行われ、該画像に対応する静電潜像が形成される。
この感光ドラム111上の静電潜像は、現像器113から供給されるトナー等の現像剤によって現像剤像として可視像化される。また、レーザ光の照射開始と同期したタイミングで、各カセット114,115、手差給紙部125、又は両面搬送パス124からシート(印刷用紙)が給紙される。このシートは、感光ドラム111と転写部116との間の転写位置に搬送され、転写部116は、感光ドラム111上の現像剤像を該シートに転写する。
現像剤像が転写されたシートは、定着部117に搬送され、定着部117は、シートを熱圧することにより、現像剤像を該シート上に定着させる。定着処理が施されたシートは、フラッパ121及び排出ローラ118を経てプリンタ300からスタッカ800に向けて排出される。
ここで、シートをその画像形成面が下向きになる状態(フェイスダウン)で排出する場合は、フラッパ121の切換動作により、シートは、一旦、反転パス122内に導かれる。そして、シートは、その後端がフラッパ121を通過した後に、シートの移動方向がスイッチバックされ、排出ローラ118により、スタッカ800に向けて排出される。
以下、このような排紙形態を反転排紙と呼ぶ。この反転排紙は、原稿給送装置100を使用して給送した原稿画像を読み取って画像を形成する場合、又はコンピュータから出力された画像データに基づいて画像を形成する場合のように、先頭ページから順に画像形成する場合に行われる。この反転排紙では、の排紙後のシートの順序は、正しいページ順になる。
また、手差給紙部125からは、OHPシートなどの硬いシートが給紙される。手差給紙部125から給紙されたシートに画像を形成する場合は、シートを反転パス122に導くことなく、画像形成面を上向きにした状態(フェイスアップ)で排出ローラ118により排出する。
さらに、シートの両面に画像形成を行う両面記録が設定されている場合には、シートは、フラッパ121の切換動作により反転パス122に導かれた後に、両面搬送パス124へ搬送され、表裏反転状態で上記の転写位置に再給紙される。
プリンタ300から排出されたシートは、スタッカ800に搬入され、スタッカ800は、ノンソート積載、シフトソート積載などの形態でシート積載処理を行う。
[スタッカの構成]
図2は、図1のスタッカ800の概略構成を示す断面図である。スタッカ800は、2つのスタックトレイ821a,821b(第1,第2のスタックトレイを有している。トレイ昇降モータ841a,841b(図3)は、それぞれスタックトレイ821a,821bを独立して昇降駆動する。スタックトレイ821aは、スタックトレイ821bと比べて、画像形成装置10のシート排出部から近い位置に在り、スタッカ800内での排出シートの搬送経路が短くなっている。
なお、以下の説明において、トレイ昇降モータ841a,841b等、数字の符号にローマ字の添え字「a」,「b」を付したもの、即ち、スタックトレイ821a,821bに対応するものについては、原則として数字の符号だけを記載するものとする。ただし、初回の記載の場合や特に区別が必要な場合は、ローマ字の添え字「a」,「b」も記載する。
シート横規制部材822a,822bとシート先端規制部材823は、スタック部810のスタックトレイ821でのシートSの積載性を向上させるために設けられている。すなわち、シート横規制部材822は、シート搬送方向と直交する方向(以下、横方向という)におけるシートSの位置ズレを解消し、シート先端規制部材823は、シート搬送方向におけるシートSの位置ズレを解消する。
これにより、シート横規制部材822、シート先端規制部材823は、順次搬送されてくるシートSが、縦方法(搬送方向)、横方向共に位置ズレの無い状態でスタックトレイ821に積層されていくようにする。
画像形成装置10から排出されたシートSは、シート搬入部の搬送パス811を経て、スタッカ800の内部に引き込まれる。搬送パス812は、スタック部810に向けてシートSを搬送するための搬送パスである。この搬送パス812には、横方向レジストレーション補正装置(以下、横レジ補正装置という)850が設けられている。
この横レジ補正装置850は、シートSをオフセットしてスタック部810に排紙するシフトソートモードの際に、全てのシートSを幅方向(横方向)の所定の位置にシフトさせながら、且つ、横方向レジストレーションを補正しながら搬送するものである。横レジ補正装置850にて横レジの補正が行われたシートSは、搬送パス813を経て、スタック部810のスタックトレイ821に導かれる。
スタックトレイ821a,821bは、それぞれ、満載位置センサ817a,817bを有している。満載位置センサ817によりスタックトレイ821の床板を検知した位置が、当該スタックトレイへのシートの満載状態を示す満載位置である。この満載位置までスタックトレイ821が下降してきて満載位置センサ817がONすると、その検知信号は、図3に示すスタッカ制御部801を経由してCPU151へ転送される。
CPU151は、満載位置センサ817からの検知信号に基づいて、スタックトレイ821へのシートSの搬送を中断させるように各ブロックを制御する。なお、スタックトレイ821の下限位置、すなわち、シート取り出し位置は、満載位置センサ817の設置位置より更に所定量だけ下降した位置となっている。
スタックトレイ821a,821bは、それぞれ、当該スタックトレイ821a及び821bにシートSが積載されているか否かを個別に検知すべく、シート有無センサ818a,818b(第1,第2のシート有無センサ)を有している。シート有無センサ818は、スタックトレイ818の外周部より多少内側の位置に配置されている。
これは、カールしたシートSの端部がトレイ面から浮き上がることによる誤検知を防ぐと共に、タブ紙と非タブ紙とが混在する場合に非タブ紙がタブのない側にシフトして積載されるときにも確実にシートSを検知するためである。
画像形成装置10からシートSが排出される際には、CPU151からスタッカ制御部801に対して、排出されるシートSのサイズ情報が予め送られる。そこで、スタッカ制御部801は、このサイズ情報に応じてシート横規制部材822、シート先端規制部材823を移動させることにより、シートSが整列した状態でスタックトレイ821に順次積載されるようにする。
なお、シートSの先端を規制するシート先端規制ユニット823は、図7Aに示すように、紙面センサ816、ローレットベルト824、ストッパ825により構成されている。これら、紙面センサ816、ローレットベルト824、ストッパ825は、スタックトレイ821に積載するシートSの長さや積載モードに応じて、不図示のモータにより搬送方向に移動させられる。
紙面センサ816は、スタックトレイ821に積載されたシート束の上面を検知するセンサである。スタッカ制御部801は、紙面センサ816による紙面検知に基づいて、ローレットベルト824と積載に係るシート束の上面との間隔を求める。そして、スタッカ制御部801は、当該間隔が所定量より狭くなった場合に、トレイ昇降モータ841によりスタックトレイ821を所定量降下させることで、当該間隔が一定の範囲内に収まるようにする。
ローレットベルト824は、不図示のモータにより時計回りに回転されることで、ローレットベルト824とスタックトレイ821の間にシートSを引き込んでシートSの先端をストッパ825に突き当てる。これにより、スタックトレイ821に積載されたシート束の先端が揃えられた状態となる。なお、ローレットベルト824は、シートSの積載動作時には、シート束の最上面に当接した状態となっている。
グリッパ830a,830bは、シートSの先端部を把持してシートSを搬送するものである。グリッパ830は、不図示のバネにより、口を閉じる方向に加圧された状態で、駆動ベルト831に取り付けられており、不図示の駆動装置により口を開くようになっている。駆動ベルト831は、不図示のモータにより、時計回りに回転される。グリッパ830がシートSの先端を把持した状態で駆動ベルト831が回転することにより、シートSは、搬送パス813の出口からスタックトレイ821a又は821bとの対向位置に搬送される。
ドリー820は、スタックトレイ821に積載されたシートSをスタッカ800の外に運搬するために設けられ、ドリー820の下面の4隅には、キャスターが取り付けられている。積載されたシート束を取り出す時は、スタックトレイ821a又は821bの両方又は一方を下降させ、満載センサ817により検知した位置から更に所定距離降下させたシート取り出し位置にて停止させる。
スタックトレイ821をシート取り出し位置に停止させた状態で、スタッカ800のドアを開けてドリー820を引き出すことにより、シート束をスタックトレイ821に積載したままの状態で運搬することができる。
[システムブロック図]
次に、本画像形成装置全体の制御を司る制御系の構成を、図3に基づいて説明する。
図3に示すように、制御系はCPU回路部150を有している。CPU回路部150は、CPU151、ROM152、RAM153を内蔵し、ROM152に格納されている制御プログラムにより各ブロック101,201,202,209,301,401,801を総括的に制御する。RAM153は、制御データを一時的に保持し、また制御に伴う演算処理の作業領域として用いられる。
原稿給送装置制御部101は、CPU151からの指示に基づいて、原稿給送装置100を駆動制御する。イメージリーダ制御部201は、スキャナユニット104、イメージセンサ109などの駆動制御を行い、イメージセンサ109から出力されたアナログ画像信号を画像信号制御部202に転送する。
画像信号制御部202は、イメージセンサ109からのアナログ画像信号をデジタル信号に変換した後に各種の画像処理を施し、このデジタル信号をビデオ信号に変換してプリンタ制御部301に出力する。また、画像信号制御部202は、外部のコンピュータ210から外部I/F209を介して入力されたデジタル画像信号に各種処理を施し、このデジタル画像信号をビデオ信号に変換してプリンタ制御部301に出力する。この画像信号制御部202による処理動作は、CPU151により制御される。プリンタ制御部301は、入力されたビデオ信号に基づいて露光部110等を駆動する。
操作表示装置制御部401は、操作表示装置400とCPU151との間での情報の送受信を制御する。操作表示装置400は、画像形成に関する各種機能を設定する複数のキー、設定状態を示す情報を表示するための表示部などを有している。操作表示装置400は、各キーの操作信号をCPU151に出力するとともに、CPU151からの信号に基づき対応する情報を表示部に表示する。
スタッカ制御部801は、スタッカ800に搭載され、CPU151の制御の下に、スタッカ全体の駆動制御を行う。この制御内容については後述する。
[操作表示装置]
操作表示装置400は、図4に示すように、画像形成動作を開始するためのスタートボタン402、画像形成動作を中断するためのストップキー403、置数設定等を行うテンキー404〜412及び414を有している。更に、操作表示装置400は、クリアキー415、リセットキー416などを有している。この他、操作表示装置400の上部には、タッチパネルを含む液晶表示部420が配置されており、表示画面上にソフトキーを作成可能となっている。
本画像形成装置では、後処理モードとしてノンソート、グループソート、シフトソートなどの処理モードを有し、これら後処理モードの設定などは、操作表示装置400の入力操作により行うことができる。例えば、後処理モードを設定する際には、図4に示す初期画面でソフトキーである「ソータ」キー417を選択すると、後処理に係るメニュー選択画面が液晶表示部420に表示され、このメニュー選択画面を用いて処理モードを設定することができる。
[スタッカ装置の基本動作]
次に、スタッカ800の基本動作を図5A〜図5B、図6、図7A〜図7D、図8A〜図8D、図9、及び図10に基づいて説明する。画像形成装置10のCPU151は、シートSが画像形成装置10からスタッカ800へ搬送される前に、シートSのサイズやマテリアル種類を判断して、後述する2つの積載モードから1つを選択する。そして、CPU151は、選択した積載モードをスタッカ制御部801に通知し、当該積載モードに応じたシートSの積載制御を実行させる。
第1の積載モード(図9参照)では、搬送方向の長さが230mm未満のシートSを積載する場合、先にスタックトレイ821bに積載し、スタックトレイ821bが積載満載状態になると、引き続き、スタックトレイ821aに積載する。
また、第2の積載モード(図10参照)では、搬送方向の長さが230mm以上のシートSや、マテリアル(シート材)の種類等によって、スタックトレイ821a,821bに跨ってシートSを積載する。第2の積載モードでは、スタックトレイ821a,821bの昇降動作は、両トレイの位置、及び速度を完全に同期させて行う。
第1の積載モードでは、まず、シートSをスタックトレイ821bに積載していき、スタックトレイ821bにシートが満載された後に、スタックトレイ821aへのシート積載を開始する。最初にスタックトレイ821bを使用するために、シートSの搬送が開始される前に、予め、シート先端規制ユニット823がスタックトレイ821bの上方へ移動して待機する(図5A参照)。
図5Aに示すように、画像形成装置10から排出されたシートSは、スタッカ800の搬送パス811に搬送され、搬送パス811上のローラ対によって横レジ補正装置850に搬送される。横レジ補正装置850は、搬送ローラ851と852がシートSを挟持した状態で(図5B参照)、横方向へ移動することで、シートSを横方向にシフトさせ、不図示のセンサによりシートSの端部を検出する。
そして、横レジ補正装置850は、シートSの横幅方向の長さの1/2、及び検出したシート端部の位置の差分を補正するように移動することにより、シートSの横レジのズレを補正する。
なお、液晶表示部420の「ソータ」のメニュー選択画面において、シフトソートモードが設定された場合は、部(部数)ごとに横方向で手前側又は奥側へシート束をずらして、スタックトレイ821に積載していく。この場合、横レジ補正装置850は、シートSの横レジのずれ量に加えて、手前側又は奥側へのシフト移動量を加算して、シートSをシフトさせる。
横レジ補正がなされたシートSは、図6に示すように、搬送パス813を経て、スタック部810に搬送される。スタック部810に搬送されたシートSは、シートSのスタック部810への侵入タイミングに合わせて待機していたグリッパ830により把持されて、駆動ベルト831により、スタックトレイ821bに搬送される(図7A参照)。
シートSがシート先端規制ユニット823に接近すると、グリッパ830は口を開き、シートSを解放する(図7B参照)。シートSは、グリッパ830による把持から開放された後は、慣性で搬送方向へ移動しながら、スタックトレイ821bのシート束の最上面に落下する。そして、シートSは、ローレットベルト824により、ストッパ825へ向けて当該最上面を滑りながら搬送され(図7C参照)、ストッパ825に突き当てられて停止し(図7D参照)、スタックトレイ821bに積載される。
すると、シート横規制部材822は、横方向の整合動作を行ってシートSの横方向の端部を揃える。その後、スタッカ制御部801は、紙面センサ816によるシート束の上面の検知結果に基づいて、スタックトレイ821bの最上面が一定範囲になるように、スタックトレイ821bの昇降制御を行う。
スタッカ制御部801は、スタックトレイ821bにシートSが積載されたことで、スタックトレイ821bの満載位置への降下が満載センサ817bにて検知されると、後続のシートSをスタックトレイ821aに積載するように使用スタックトレイの切り換えを行う(図8A参照)。
この場合、スタッカ制御部801は、スタックトレイ821bを満載位置より下の下限位置(シート取り出し位置)に降下させ、シート先端規制ユニット823をスタックトレイ821aと対向する位置へ移動させる(図8B参照)。
この際、スタッカ制御部801は、シート先端規制ユニット823の移動が終えてから、紙面センサ816により最上面が検知される位置(上限位置)まで上昇させる(図8C参照)。この上限位置においては、スタックトレイ821aの最上面は、ストッパ825の底面よりも低くなっている。
スタッカ制御部801は、シート先端規制ユニット823の移動が完了し、スタックトレイ821aを上限位置に上昇させると、スタックトレイ821aへの積載を開始する。スタックトレイ821aへのシートSの積載動作の流れは、スタックトレイ821bへのシートSの積載動作の流れと同じである(図8D参照)。
第2の積載モードでは、スタッカ制御部801は、スタックトレイ821aの左端部を基準にしてシートSの搬送方向の長さ分だけ左の位置、即ちシートSの先端を規制する位置に、シート先端規制ユニット823を移動させる(図10参照)。
それ以降の、シート積載動作の流れは、第1の積載モードとほぼ同様である。ただし、第2の積載モードでは、紙面センサ816からのシート束の検知信号に基づいて、スタックトレイ821aとスタックトレイ821bが、共にシート受け取り範囲内の位置を保つように、トレイ昇降制御を行う。
CPU151は、満載センサ817a又は817bの何れかが、スタックトレイ821a又はスタックトレイ821bの満載状態を検知すると、画像形成動作を一旦中断させて、画像形成装置10及びスタッカ800を一時停止させる。
[積載制御]
CPU151は、A4サイズやLetterサイズ等のスモールサイズのシートSであれば、第1の積載モードを、A3、11×17などのラージサイズのシートSであれば、第2の積載モードを選択する。本実施の形態では、搬送方向の長さが230mm未満であればスモールサイズ、それ以上であればラージサイズとしている。
CPU151は、選択した積載モードを実行するようにスタッカ制御部801に対して指令を出し、シートサイズに応じて位置変更等を行うべきシート先端規制ユニット823などの各部を初期動作させる。
次に、スタックトレイへのシートの積載動作を、図11のフローチャートに基づいて説明する。このフローチャートに係るプログラムは、スタッカ制御部801により実行される。
スタッカ制御部801は、CPU151からシート積載動作の開始が要求されると(S1001)、CPU151がシートサイズに応じて選択して指定した積載モードの情報を、CPU151から受け取る(S1002)。スタッカ制御部801は、その指定に係る積載モードが第1の積載モードであれば、原則として、シート先端規制ユニット823を図7Aに示す位置へ移動させる(S1003)。
ここでは、2つのスタックトレイ821が満載状態ではないことを想定しているため、S1003の処理を行っているが、最初に使用するスタックトレイ821aが既に満載状態になっていれば、S1003の処理が実行されることはない。
そして、スタッカ制御部801は、満載センサ817bによりスタックトレイ821bの満載状態が検知されていなければ(S1004)、スタックトレイ821bを単独で昇降させてシートSを積載していく(S1005)。この積載動作の過程でCPU151から積載の停止要求があれば(S1006)、スタッカ制御部801は、シートSの積載を中断する(S1015)。
スタッカ制御部801は、満載センサ817bにてスタックトレイ821bの満載状態を監視しつつ(S1004)、CPU151からシート積載の停止要求がなされるまでは(S1006)、スタックトレイ821bへのシート積載を継続する(S1005)。
スタッカ制御部801は、満載センサ817bによりスタックトレイ821bの満載状態が検知されると(S1004)、シート先端規制ユニット823を図8B〜Dに示す位置へ移動させる(S1007)。そして、スタッカ制御部801は、他方のスタックトレイ821aを単独で昇降させながらシートSを積載していく(S1008)。
スタッカ制御部801は、満載センサ817aにてスタックトレイ821aの満載状態を監視しながら(S1009)、CPU151からシート積載の停止要求がなされる迄は(S1010)、スタックトレイ821aへのシート積載を継続する(S1008)。
スタッカ制御部801は、満載センサ817aによりスタックトレイ821aの満載状態が検知されるか(S1009)、或はCPU151から積載の停止要求がなされると(S1010)、シート積載動作を中断する(S1015)。
スタッカ制御部801は、CPU151から第2の積載モードを指定された場合は(S1002)、シート先端規制ユニット823を図10に示す位置へ移動させる(S1011)。そして、スタッカ制御部801は、スタックトレイ821a及び821bを同時に同じ移動量だけ昇降させながら、2つのスタックトレイ821a,821bに跨ってシートSを積載していく(S1012)。
スタッカ制御部801は、スタックトレイ821a,821bの何れかが満載状態になるか(S1013)、シート積載の停止要求を受ける迄は(S1014)、スタックトレイ821a,821bに跨るシート積載動作を継続する(S1012)。
スタッカ制御部801は、スタックトレイ821a,821bの何れかが満載状態になるか(S1013)、シート積載の停止要求を受けると(S1014)、スタックトレイ821a,821bに跨るシート積載動作を中断する(S1015)。
[積載シート取り出し動作]
次に、積載シートの取り出し動作を、図12A〜図12B、図13A〜図13B、図14A〜図14B、図15、及び図16のフローチャートを用いて説明する。このフローチャートに係るプログラムは、CPU151により実行される。
CPU151は、スタッカ制御部801との通信により図15に示すスタッカ操作部890の右トレイ取り出しボタン891、又は左トレイ取り出しボタン892の押下信号が発生するのを待機する(S2001)。そして、CPU151は、右トレイ取り出しボタン891の押下信号が発生すると(S2001)、RAM153に保存されている現在積載中のシートSのサイズ情報が230mm以上であるか否かを判別する(S2003)。
その結果、230mm以上であれば(図12A参照)、CPU151はスタックトレイ821a,821bを同期させて取り出し位置まで下降させるようにスタッカ制御部801に指令する(S2006、図12B参照)。
なお、積載シートのサイズ情報が230mm以上であることは、図12A,Bに示すように、各シートSが2つのスタックトレイ821a,821bに跨る形態で積載されていることを意味する。
現在積載中のシートSのサイズ情報が230mm未満であれば(S2003、図13A参照)、CPU151は、右側のスタックトレイ821aのみを取り出し位置へ下降させるようにスタッカ制御部801に指令する(S2007,図13B参照)。
なお、積載シートのサイズ情報が230mm未満であることは、図13A,Bに示すように、各シートSが1つのスタックトレイに積載されていることを意味する。また、S2007では、S2001で右トレイ取り出しボタン891の押下信号が発生したので、右側のスタックトレイ821aのみを取り出し位置へ下降させている。
CPU151は、左トレイ取り出しボタン892の押下信号が発生すると(S2002)、RAM153に保存されている現在積載中のシートSのサイズ情報が230mm以上であるか否かを判別する(S2004)。その結果、230mm以上であれば、CPU151はスタックトレイ821a,821bを同期させて取り出し位置まで下降させるようにスタッカ制御部801に指令する(S2006、図12B参照)。
現在積載中のシートSのサイズ情報が230mm未満であれば(S2004、図14A参照)、CPU151は、左側のスタックトレイ821bのみを取り出し位置へ下降させるようにスタッカ制御部801に指令する(S2005,図14B参照)。
なお、積載シートのサイズ情報が230mm未満であることは、図14A,Bに示すように、各シートSが1つのスタックトレイに積載されていることを意味する。また、S2005では、S2001で左トレイ取り出しボタン892の押下信号が発生したので、左側のスタックトレイ821bのみを取り出し位置へ下降させている。
[電源投入時の積載シートの有無検知処理等]
次に、本実施の形態に特有な電源投入時の積載シート有無検知処理と、シート取り出し動作を、図17のフローチャートに基づいて説明する。このフローチャートはCPU151により実行される。
スタッカ800に電源が投入された際に(S3001)、シート有無センサ818a又は818bがスタックトレイ821a又は821b上でシートSを検知したとする(S3002,S3003)。この場合、シートSがスタックトレイ821a,821bに跨って積載されている可能性があるため、CPU151は、スタックトレイ821a、821b共に、これ以上のシートSの積載を禁止する(S3003)。
この場合、CPU151は、シートSがスタックトレイ821a,821bに跨って積載されている可能性があるか否かを、これらスタックトレイに個別に設けられた既存のシート有無センサ818a,818bを用いて判定する判定手段として機能する。
なお、S3003では、CPU151の制御の下に、シートSの積載を禁止する旨、及び積載シートを取り出すように案内するメッセージを操作表示装置400等に表示するのが望ましい。
次に、CPU151は、右トレイ取り出しボタン891の押下信号が発生すると(S3004)、スタッカ制御部801に対して、スタックトレイ821a及び821bを同期させてシート取り出し位置へ同時に下降するように指示する(S3006)。
CPU151は、左トレイ取り出しボタン892の押下信号が発生した場合にも(S3005)、スタッカ制御部801に対して、スタックトレイ821a及び821bを同期させてシート取り出し位置へ同時に下降するように指示する(S3006)。この下降動作においては、スタックトレイ821a及び821bの位置、及び速度は、完全に一致した状態となる。
シート有無センサ818a,818bの双方がスタックトレイ821a、821b上でシートSを検知しなかった場合は、CPU151は、トレイ取り出しボタン891,892の押下信号に応じて、スタックトレイ821a,821bの昇降制御を行う。
なお、シート有無センサ818a,818bの双方がスタックトレイ821a、821b上でシートSを検知しなかったということは、スタックトレイ821a、821bの何れにもシートが積載されていない状態であることを意味する。
この状態で右トレイ取り出しボタン891の押下信号が発生すると(S3008)、CPU151は、スタッカ制御部801に対して、スタックトレイ821aをシート取り出し位置へ下降するように指示する(S3009)。同様に、左トレイ取り出しボタン892の押下信号が発生すると(S3010)、CPU151は、スタッカ制御部801に対して、スタックトレイ821bをシート取り出し位置へ下降するように指示する(S3011)。
このように、CPU151は、既存のシート有無センサにより2つのスタックトレイの少なくとも一方で積載シートが検知された場合は、2つのスタックトレイに跨ってシートが積載されている可能性があるものと判定する。そして、CPU151は、この判定を下した場合は、2つのスタックトレイへのシート積載を共に禁止し、シート束を取り出す際のスタックトレイの下降動作は、2つのスタックトレイを同期させて同時に行うように制御する。
換言すれば、2つのスタックトレイに跨る位置に別途、シート有無センサを設ける、或は電源遮断前に実行したジョブのシートサイズを記憶するための不揮発性のメモリを別途設けることなく、安価な構成でシート束取り出し時の積載崩れを防止している。
なお、上記のCPU151の処理は、スタックトレイ821a,821bに個別に設けられた既存のシート有無センサ818a,818bを用いて、スタックトレイ821a,821bにシートが跨って積載されている可能性があるスタックトレイ821a,821bを検出していることになる。なお、CPU151の代わりに、スタッカ制御部801が図17,18に示すフローチャートの処理を実行しても良い。
[応用変形例]
なお、本発明は、上記の実施の形態に限定されることなく、例えば、スタッカ800内でのシートの搬送経路が短いスタックトレイ821aでシートが検知された場合に限り、2つのスタックトレイへのシート積載を共に禁止するようにしてもよい。
この禁止を行った場合も、上記の実施の形態と同様に、シート束を取り出す際のスタックトレイの下降動作は、2つのスタックトレイを同期させて同時に行うことで、シート束の積載崩れを防止すべきである(図17のS3004〜S3006参照)。
シートの搬送経路が短いスタックトレイ821aでシートが検知された場合に限り、2つのスタックトレイへのシート積載を共に禁止する理由は、次の通りである。すなわち、前述のように、上記の実施の形態では、サイズの小さいシートは、搬送経路が長いスタックトレイ821bに先に積載し、このトレイが満載になった後に搬送経路が短いスタックトレイ821aに積載している。
従って、搬送経路が短いスタックトレイ821aでシートが検知された場合は、搬送経路が長いスタックトレイ821bでシートが検知された場合よりも、スタックトレイ821a,821bに跨ってシートが積載されている可能が高いからである。
なお、この応用変形例においては、シートの搬送経路が長いスタックトレイ821bdの方だけでシートが検知された場合は、このスタックトレイ821bのみ、積載禁止とし、図17のS3008〜S3011のステップの処理を実行すればよい。また、スタックトレイ821a,821bの何れでもシートが検知されなかった場合も、図17のS3008〜S3011のステップの処理を実行すればよい。
このように、電源投入時に、既存のシート有無センサの検知状況に応じて、シート取り出し時のスタックトレイの昇降動作を制御することで、2つのスタックトレイにシートが跨って積載されていたとしても、安価な構成で積載崩れを防止することができる。
また、上記の実施の形態に係る技術思想は、3つ以上のスタックトレイを有する場合にも適用することが可能である。この場合の適用形態としては、種々考えられる。
すなわち、小さいサイズのシートを複数のスタックトレイに個別に積載する際に、少なくとも1つのスタックトレイでシートが検知された場合に、全てのスタックトレイへのシート積載を禁止する。そして、全てのスタックトレイを同期させて取り出し位置に同時に下降させることが考えられる。
また、個別にシートを積載する場合のスタックトレイの使用順番が後の方の1つ又は複数のスタックトレイでシートが検知された場合、シートが跨って積載されている可能性が高い当該順番が遅い方の複数のスタックトレイへのシート積載を禁止する。そして、これら禁止に係る複数のスタックトレイを同期させて取り出し位置に同時に下降させることが考えられる。
さらに、例えば3つ以上のスタックトレイを有する場合に、複数のスタックトレイに跨ってシートを積載するときに使用する複数のスタックトレイの選定基準が明確に設定されている場合も考えられる。このような場合には、その選定基準を考慮して、前記シート有無センサを用いて、シートが複数のスタックトレイに跨って積載されている可能性があるか否かを判定すればよい。
要するに、本願発明の技術思想の要点は、次のようになる。すなわち、各スタックトレイに個別に設けられた既存のシート有無センサを用いて、シートが跨って積載されている可能性があるスタックトレイを検出する。
そして、これらシートが跨って積載されている可能性があるスタックトレイへのシート積載を禁止し、シートの取り出し時には、当該シートが跨って積載されている可能性があるスタックトレイを同期させて取り出し位置に同時に下降させる。
なお、本発明の目的は、以下の処理を実行することによっても達成される。すなわち、上述した実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システム或は装置に供給し、そのシステム或は装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出す処理である。
この場合、記憶媒から読み出されたプログラムコード自体が前述の実施の形態の機能を実現することになり、そのプログラムコード及びプログラムコードを記憶した記憶媒体は、本発明を構成することになる。
10…画像形成装置
150…CPU回路部
151…CPU
152…ROM
153…RAM
400…操作表示装置
800…スタッカ
801…スタッカ制御部
818a,818b…シート有無センサ
821a,821b…スタックトレイ
841a,841b…トレイ昇降モータ
890…スタッカ操作部
891…右トレイ取り出しボタン
892…左トレイ取り出しボタン
S…シート

Claims (7)

  1. シートを積載する複数のスタックトレイを有し、前記複数のスタックトレイのそれぞれにシートを積載する或いは前記複数のスタックトレイへ跨らせてシートを積載するシート積載装置において、
    前記複数のスタックトレイにそれぞれ設けられたシート有無センサと、
    前記複数のスタックトレイをそれぞれ独立して移動させる駆動手段と、
    前記シート有無センサを用いて、シートが複数のスタックトレイに跨って積載されている可能性があるか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段によりシートが複数のスタックトレイに跨って積載されている可能性があると判定された場合において、当該複数のスタックトレイを移動させるときに、当該複数のスタックトレイを同期させて移動させるように前記駆動手段を制御する制御手段と、
    を有することを特徴とするシート積載装置。
  2. 前記シート積載装置の電源投入時に前記判定手段によりシートが複数のスタックトレイに跨って積載されている可能性があると判定された場合に、当該複数のスタックトレイへのシート積載を禁止する禁止手段を有することを特徴とする請求項1に記載のシート積載装置。
  3. 前記判定手段は、前記シート有無センサにより、複数のスタックトレイの中の少なくとも1つのスタックトレイでシートが検知された場合に、シートが複数のスタックトレイに跨って積載されている可能性があると判定することを特徴とする請求項1に記載のシート積載装置。
  4. 前記判定手段は、複数のスタックトレイに個別にシートを積載する場合のスタックトレイの使用順番に基づいて、前記シート有無センサを用いて、シートが複数のスタックトレイに跨って積載されている可能性があるか否かを判定することを特徴とする請求項1に記載のシート積載装置。
  5. シートを積載する第1,第2のスタックトレイを有し、前記第1,第2のスタックトレイのそれぞれにシートを積載する或いは前記複数のスタックトレイへ跨らせてシートを積載するシート積載装置において、
    前記第1,第2のスタックトレイにそれぞれ設けられた第1,第2のシート有無センサと、
    前記第1,第2のスタックトレイをそれぞれ独立して移動させる駆動手段と、
    前記シート積載装置の電源投入時に、前記第1,第2のシート有無センサの少なくとも1つがシートの有りを検知された場合に、当該第1,第2のスタックトレイを移動させるときに、前記第1,第2のスタックトレイを同期させて移動させるように前記駆動手段を制御する制御手段と、
    を有することを特徴とするシート積載装置。
  6. シートを積載する複数のスタックトレイと、当該複数のスタックに個別に設けられたシート有無センサと、前記複数のスタックトレイをそれぞれ独立して昇降させる駆動手段とを有し、前記複数のスタックトレイのそれぞれにシートを積載する或いは前記複数のスタックトレイへ跨らせてシートを積載するシート積載装置の制御方法において、
    前記シート有無センサを用いて、シートが複数のスタックトレイに跨って積載されている可能性があるか否かを判定する判定工程と、
    前記判定工程によりシートが複数のスタックトレイに跨って積載されている可能性があると判定された場合において、当該複数のスタックトレイを移動させるときに、当該複数のスタックトレイを同期させて同時に移動させるように前記駆動手段を制御する制御工程と、
    を有することを特徴とするシート積載装置の制御方法。
  7. 請求項7に記載のシート積載装置の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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