図1は、ぱちんこ遊技機の前面側における基本的な構造を示す。以下、弾球遊技機として従来にいういわゆる第1種ぱちんこ遊技機を例に説明する。ぱちんこ遊技機10は、主に遊技機枠と遊技盤で構成される。ぱちんこ遊技機10の遊技機枠は、外枠11、前枠12、透明板13、扉14、上球皿15、下球皿16、および発射ハンドル17を含む。外枠11は、開口部分を有し、ぱちんこ遊技機10を設置すべき位置に固定するための枠体である。前枠12は、外枠11の開口部分に整合する枠体であり、図示しないヒンジ機構により外枠11へ開閉可能に取り付けられる。前枠12は、遊技球を発射する機構や、遊技盤を着脱可能に収容させるための機構、遊技球を誘導または回収するための機構等を含む。
透明板13は、ガラスなどにより形成され、扉14により支持される。扉14は、図示しないヒンジ機構により前枠12へ開閉可能に取り付けられる。上球皿15は、遊技球の貯留、発射レールへの遊技球の送り出し、下球皿16への遊技球の抜き取り等の機構を有する。下球皿16は、遊技球の貯留、抜き取り等の機構を有する。上球皿15と下球皿16の間にはスピーカ18が設けられており、遊技状態などに応じた効果音が出力される。
遊技盤50は、外レール54と内レール56により区画された遊技領域52上に、アウト口58、特別図柄表示装置61、演出表示装置60、始動入賞口(以下、「始動口」という)62、センター飾り64、第1大入賞口66、第2大入賞口200、作動口68、一般入賞口72を含む。さらに遊技領域52には、図示しない複数の遊技釘や風車などの機構が設置される。始動口62は、遊技球の入球を検出するための始動入賞検出装置74と、始動口62の拡開機構を拡開させるための普通電動役物ソレノイド76を備える。始動口62の拡開機構が拡開されたとき、始動口62の開口幅が拡がって入球容易性が向上する。始動入賞検出装置74は、始動口62への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す始動入賞情報を生成する。一般入賞口72は、遊技球の入球を検出するための一般入賞検出装置73を備える。一般入賞検出装置73は、一般入賞口72への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す一般入賞情報を生成する。第1大入賞口66は、遊技球の入球を検出するための第1入賞検出装置78と、第1大入賞口66を拡開させるための第1大入賞口ソレノイド80を備える。第1入賞検出装置78は、第1大入賞口66の内部に形成された一般領域への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す第1大入賞口入賞情報を生成する。第2大入賞口200は、遊技球の入球を検出するための第2入賞検出装置202および特定領域入賞検出装置203と、第2大入賞口200を拡開させるための第2大入賞口ソレノイド204を備える。第2入賞検出装置202は、第2大入賞口200の内部に形成された一般領域への遊技球の入球を検出するセンサである。また、特定領域入賞検出装置203は、第2大入賞口200の内部に形成された特定領域への遊技球の入球を検出するセンサである。特定領域は後述する特別遊技の継続条件を成立させるときに入球させる領域である。第2入賞検出装置202は入球時にその入球を示す第2大入賞口入賞情報を生成する。特定領域入賞検出装置203は入球時に特定領域への入球を示す特定領域入賞情報を生成する。
第1大入賞口66は、特別図柄192が所定の態様にて停止して特別遊技に移行したときに「大当たり」として開放状態となる横長方形状の入賞口である。また、第2大入賞口200は特別遊技中に当該特別遊技を継続するか否かを決めるときに開放状態となる横長方形状の入賞口である。第2大入賞口200の外観は第1大入賞口66と略同一であるが、内部に振分装置206が配置されている。振分装置206の詳細は後述する。第1大入賞口66および第2大入賞口200はアウト口58の上方等の位置に設けられる。
遊技領域52の左方に設けられた特別図柄表示装置61および遊技領域52の略中央に設けられた演出表示装置60は、それぞれの画面に特別図柄192の変動と、特別図柄192に連動する装飾図柄190を含む演出画像の変動を表示する(以下、そうした表示を「図柄変動」または「変動表示」等という)。ここで、特別図柄192は、始動口62への遊技球の落入を契機として行われる抽選の結果に対応した図柄であり、その変動表示が停止されたときの図柄態様が当たりと定められた図柄であった場合、その停止図柄が表示されたタイミングが大当たり発生タイミングとなる。特別図柄表示装置61は、例えば7セグメントLEDで構成される表示手段である。演出表示装置60は、特別図柄192の変動表示と連動する形で装飾図柄190を変動表示する液晶ディスプレイである。装飾図柄190は、特別図柄192で示される抽選の結果表示を視覚的に演出するための図柄である。演出表示装置60は、装飾図柄190として、例えばスロットマシンのゲームを模した複数列の図柄変動の動画像を画面の中央領域に表示する。演出表示装置60は、この実施例では液晶ディスプレイで構成されるが、ドラムなどの機械式回転装置やLEDなどの他の表示手段で構成されてもよい。なお、特別図柄192は必ずしも演出的な役割をもつことを要しないため、本実施例では演出表示装置60の左下方の特別図柄表示装置61にて目立たない大きさで表示させるが、特別図柄自体に演出的な役割をもたせて装飾図柄を表示させないような手法を採用する場合には、特別図柄を演出表示装置60のような液晶ディスプレイに表示させてもよい。作動口68は、遊技盤50の左側方位置に設けられる。作動口68は、通過検出装置69を含む。通過検出装置69は、作動口68への遊技球の通過を検出するセンサであり、通過時にその通過を示す通過情報を生成する。作動口68への遊技球の通過は始動口62の拡開機構を拡開させるか否かを決定する開放抽選の契機となる。作動口68を遊技球が通過すると、開放抽選の結果を示す図柄である普通図柄が普通図柄表示装置59に変動表示される。普通図柄表示装置59は演出表示装置60の右下方に設けられる。所定時間の経過後に普通図柄の変動表示が停止すると、通常、50%から80%程度の確率で始動口62が所定時間拡開する。
演出表示装置60の周囲には、センター飾り64が設けられる。センター飾り64は、遊技球の流路、特別図柄表示装置61および演出表示装置60の保護、装飾等の機能を有する。特別図柄表示装置61の下方には、抽選保留ランプ20が設けられ、その対称的な位置である遊技領域52の右下部には、普通図柄表示装置59の下に作動保留ランプ22が設けられている。抽選保留ランプ20は、4個のランプからなり、その点灯個数によって当否抽選の保留数を表示する。当否抽選の保留数は、図柄変動中または特別遊技中に始動口62へ入賞した抽選結果の個数であり、図柄変動がまだ実行されていない入賞球の数を示す。作動保留ランプ22もまた4個のランプからなり、その点灯個数によって普通図柄変動の保留数を表示する。普通図柄変動の保留数は、普通図柄の変動中に作動口68を通過した遊技球の個数であり、普通図柄の変動がまだ実行されていない普通図柄抽選の数を示す。さらに演出表示装置60の上方および下方には、それぞれ遊技効果ランプ90が設けられている。操作ボタン82は、遊技者が遊技機へ所定の指示を入力するために操作するボタンである。操作ボタン82は、上球皿15近傍の外壁面に設けられる。
遊技者が発射ハンドル17を手で回動させると、その回動角度に応じた強度で上球皿15に貯留された遊技球が1球ずつ内レール56と外レール54に案内されて遊技領域52へ発射される。遊技者が発射ハンドル17の回動位置を手で固定させると一定の時間間隔で遊技球の発射が繰り返される。遊技領域52の上部へ発射された遊技球は、複数の遊技釘や風車に当たりながらその当たり方に応じた方向へ落下する。遊技球が一般入賞口72や始動口62、第1大入賞口66、第2大入賞口200の各入賞口へ落入すると、その入賞口の種類に応じた賞球が上球皿15または下球皿16に払い出される。一般入賞口72等の各入賞口に落入した遊技球はセーフ球として処理され、アウト口58に落入した遊技球はアウト球として処理される。なお、各入賞口は遊技球が通過するゲートタイプのものを含み、本願において「落入」「入球」「入賞」というときは「通過」を含むものとする。
遊技球が始動口62に落入すると、特別図柄表示装置61および演出表示装置60において特別図柄192および装飾図柄190が変動表示される。特別図柄192および装飾図柄190の変動表示は、表示に先だって決定された表示時間の経過後に停止される。停止時の特別図柄192および装飾図柄190が大当たりを示す図柄である場合、特別遊技へ移行する条件である特別遊技移行条件が成立したとされ通常遊技よりも遊技者に有利な遊技状態である特別遊技に移行し、第1大入賞口66または第2大入賞口200の開閉動作が開始される。このときスロットマシンのゲームを模した装飾図柄190は、3つの図柄を一致させるような表示態様をとる。特別遊技において、第1大入賞口66または第2大入賞口200は、約30秒間開放された後、または9球以上の遊技球が落入した後で一旦閉鎖される。特別遊技中に後述する特別遊技継続条件が成立した場合、第1大入賞口66の開閉または第2大入賞口200の開閉の合計が所定回数、例えば15回まで繰り返される。
特別遊技が終了した後の通常遊技においては特定遊技の一つである変動時間短縮遊技(以下、適宜「時短」という)が開始される。変動時間短縮遊技においては、特別図柄および装飾図柄の変動時間が通常より短縮される。特別図柄および装飾図柄の変動時間は、所定の変動回数の変動表示がなされた後で元の変動時間に戻される。特別遊技が発生した場合であってそのときの当たり停止図柄が特定の態様であった場合、特別遊技の終了後に特定遊技の一つである確率変動遊技(以下、適宜「確変」という)がさらに開始される。確率変動遊技においては、通常の確率状態より当たりの確率が高い抽選が行われ、比較的早期に新たな特別遊技が発生する。
図2は、ぱちんこ遊技機の背面側における基本的な構造を示す。電源スイッチ40はぱちんこ遊技機10の電源をオンオフするスイッチである。メイン基板102は、ぱちんこ遊技機10の全体動作を制御し、特に始動口62へ入賞したときの抽選等、遊技動作全般を処理する。サブ基板104は、液晶ユニット42を備え、演出表示装置60における表示内容や複数の可動役物140の動作、遊技効果ランプ90の点灯を制御し、特にメイン基板102による抽選結果に応じて表示内容を変動させ、その演出の進行に沿って可動役物140や遊技効果ランプ90の点灯を作動させる。メイン基板102およびサブ基板104は、遊技制御装置100を構成する。セット基盤39は、賞球タンク44や賞球の流路、賞球を払い出す払出ユニット43等を含む。払出ユニット43は、各入賞口への入賞に応じて賞球タンク44から供給される遊技球を上球皿15へ払い出す。払出制御基板45は、払出ユニット43による払出動作を制御する。発射装置46は、上球皿15の貯留球を遊技領域52へ1球ずつ発射する。発射制御基板47は、発射装置46の発射動作を制御する。電源ユニット48は、ぱちんこ遊技機10の各部へ電力を供給する。
図3は、本実施例におけるぱちんこ遊技機10の機能ブロックを示す。ぱちんこ遊技機10において、遊技制御装置100は、始動口62、第1大入賞口66、第2大入賞口200、一般入賞口72、作動口68、特別図柄表示装置61、演出表示装置60、普通図柄表示装置59、操作ボタン82、スピーカ18、遊技効果ランプ90、可動役物140、振分装置206のそれぞれと電気的に接続されており、各種制御信号の送受信を可能とする。遊技制御装置100は、遊技の基本動作だけでなく、図柄変動表示や可動役物140、電飾等の演出的動作も制御する。遊技制御装置100は、遊技の基本動作を含むぱちんこ遊技機10の全体動作を制御するメイン基板102と、図柄の演出等を制御するサブ基板104とに機能を分担させた形態で構成される。遊技制御装置100は、ハードウエア的にはデータやプログラムを格納するROMやRAM、演算処理に用いるCPU等の素子を含んで構成される。
本実施例におけるメイン基板102は、入球判定手段110、当否抽選手段112、図柄決定手段114、保留制御手段116、メイン表示制御手段118、特別遊技制御手段120、特定遊技実行手段122、開閉制御手段124、振分装置制御手段208を備える。本実施例におけるサブ基板104は、パターン記憶手段130、演出決定手段132、演出表示制御手段134、役物制御手段136、報知制御手段210を備える。なお、メイン基板102に含まれる各機能ブロックは、いずれかがメイン基板102ではなくサブ基板104に搭載されるかたちで構成されてもよい。同様に、サブ基板104に含まれる各機能ブロックは、いずれかがサブ基板104ではなくメイン基板102に搭載されるかたちで構成されてもよい。
入球判定手段110は、各入賞口への遊技球の入球を判定する。入球判定手段110は、始動入賞情報を受け取ると遊技球が始動口62に入賞したと判断し、第1大入賞口入賞情報を受け取ると遊技球が第1大入賞口66に入賞したと判断する。第2大入賞口入賞情報を受け取ると遊技球が第2大入賞口200の一般領域に入賞したと判断し、特定領域入賞口入賞情報を受け取ると遊技球が第2大入賞口200の特定領域に入賞したと判断する。一般入賞情報を受け取ると遊技球が一般入賞口72に入賞したと判断する。入球判定手段110は、通過情報を受け取ると遊技球が作動口68を通過したと判断する。
当否抽選手段112は、始動口62への遊技球の入球を契機として、通常遊技より遊技者に有利な状態である特別遊技へ移行するか否かを判定するために乱数の値を当否抽選値として取得する。たとえば、当否抽選値は「0」から「65535」までの値範囲から取得される。なお、本願にいう「乱数」は、数学的に発生させる乱数でなくてもよく、ハードウエア乱数やソフトウエア乱数などにより発生させる擬似乱数でもよい。当否抽選手段112は、当否判定で参照する当否テーブルを複数保持する。複数の当否テーブルには、当たりまたは外れの判定結果と当否抽選値とが対応付けられており、対応付けられた当たりの範囲設定に応じて当否確率が定まる。当否抽選手段112は、通常時には通常確率による当否判定のための当否テーブルを参照し、確率変動時には通常確率より当たりの確率が高くなる当否テーブルを参照する。当否抽選手段112は、複数の当否テーブルのうちいずれかを参照し、当否抽選値が当たりであるか否かを判定する。当否抽選手段112による判定結果は、特別図柄表示装置61において特別図柄の形で変動表示される。また、当否抽選手段112による判定結果を演出的に示す装飾図柄が演出表示装置60において変動表示される。
図柄決定手段114は、特別図柄表示装置61に表示させる特別図柄の停止図柄と変動パターンを、当否抽選手段112による抽選の結果に応じて決定する。また、図柄決定手段114は、普通図柄表示装置59に表示させる普通図柄の停止図柄を抽選により決定する。停止図柄は、図柄変動の終了時に表示すべき図柄である。図柄決定手段114は、特別図柄や普通図柄の停止図柄を決定するために参照すべき図柄範囲テーブルや、変動パターンを決定するために参照すべきパターン決定テーブルを保持する。
図柄決定手段114は、特別図柄を決定するための図柄決定抽選値を取得し、当否抽選手段112による当否判定結果と図柄決定抽選値とに応じて特別図柄の停止図柄を決定する。図柄決定手段114は、当否抽選手段112による当否判定結果に応じて複数の変動パターンからいずれかのパターンを選択する。図柄決定手段114は、決定した停止図柄および変動パターンを示すデータをメイン表示制御手段118および演出決定手段132へ送出する。
図柄決定手段114は、特別図柄を変動表示させるときの変動開始から停止までの変動態様が定められた複数種の変動パターンを記憶する。複数種の変動パターンは、長短様々な変動時間をもつ。すなわち、各変動パターンには、その図柄変動の終了条件としてパターンごとに変動表示時間が定められており、その変動表示時間の経過時に特別図柄の変動が停止される。
図柄決定手段114は、遊技球が作動口68を通過した場合に、普通図柄を決定するための抽選乱数を取得し、その抽選乱数に応じて普通図柄の停止図柄を決定する。普通図柄の停止図柄が特定の図柄であった場合、開閉制御手段124が始動口62の普通電動役物を所定時間拡開する。
保留制御手段116は、当否抽選手段112により取得された当否抽選値を保留球として保持する。当否抽選値は、その保留数が所定の上限に達するまで蓄積される。保留数の上限はたとえば4である。
メイン表示制御手段118は、当否抽選手段112による抽選の結果を、図柄決定手段114により決定された変動パターンにしたがって特別図柄の変動表示として特別図柄表示装置61に表示させる。メイン表示制御手段118は、特別図柄の変動表示を開始するタイミングと停止するタイミングにて、変動開始コマンドと変動停止コマンドを演出表示制御手段134へ送信することにより、メイン表示制御手段118および演出表示制御手段134による変動表示が同期し、連動が保たれる。メイン表示制御手段118は、普通図柄の変動を普通図柄表示装置59に表示させる。
特別遊技制御手段120は、当否抽選手段112による当否抽選結果が当たりであった場合に、特別遊技の実行処理を制御する。特別遊技制御手段120は、作動条件保持手段212と単位遊技決定手段218を含む。また、作動条件保持手段212は、特別遊技移行条件保持手段214と特別遊技継続条件保持手段216を含む。特別遊技は、第1大入賞口66の開閉動作または第2大入賞口200の開閉動作を複数回数連続して継続する遊技であり、1回の開閉を1単位、または比較的短時間の複数回の開閉を1単位とした1回または複数回の単位遊技で構成される。単位遊技は例えば15回を上限として繰り返され、1回の単位遊技において第1大入賞口66または第2大入賞口200を約30秒間開放させる。本実施例の場合、特別遊技を構成する複数回の単位遊技は、第2大入賞口200の特定領域を遊技球が通過することで特別遊技を継続するための特別遊技継続条件が成立したとする条件付き単位遊技と、第2大入賞口200の特定領域を遊技球が通過するか否かを問わないで特別遊技継続条件が成立したとする通常単位遊技とを含む。特別遊技移行条件保持手段214は、単位遊技を複数回含む特別遊技へ移行するための条件である特別遊技移行条件を保持する。本実施例の場合、当否抽選手段112の抽選の結果が当たりとなり、特別図柄192が当たり態様の図柄で停止することを特別遊技移行条件とする。また、特別遊技継続条件保持手段216は、特別遊技の移行後に当該特別遊技を継続するための条件である特別遊技継続条件を保持する。本実施例の場合、特別遊技中の各単位遊技において通常単位遊技を実行した場合または条件付き単位遊技の実行中に第2大入賞口200の特定領域を遊技球が通過することを特別遊技継続条件とする。
単位遊技決定手段218は、特定遊技を構成する複数回の単位遊技のうちいずれの単位遊技を条件付き単位遊技および通常単位遊技とするかを所定の基準に従って決定する。この場合、特別遊技を構成する複数回の単位遊技のうち少なくとも1回は条件付き単位遊技になるようにする。単位遊技決定手段218は、いずれの単位遊技を条件付き単位遊技にするかを特別遊技に移行するときの遊技状態の違いと条件付き単位遊技の決定方法とが所定の基準としてあらかじめ定められた対応関係に基づいて決定する。特別遊技に移行するときの遊技状態の違いは、保留制御手段116によって保留された保留球の数によって分類することができる。単位遊技決定手段218は、条件付き単位遊技と通常単位遊技との配列があらかじめ定められた単位遊技パターンを複数保持している。単位遊技決定手段218は、例えば、保留球数が「4」の場合、単位遊技パターンとして15回の単位遊技のうち7回目を条件付き単位遊技とし、他の1〜6回目の単位遊技、8〜15回目の単位遊技は通常単位遊技とするものを選択する。また、単位遊技決定手段218は、保留球数が「3」の場合、15回の単位遊技のうち7回目と10回目を条件付き単位遊技とし、他の1〜6回目の単位遊技、8回目、9回目及び11〜15回目の単位遊技は通常単位遊技とする単位遊技パターンを選択する。また、保留球数が「2以下」の場合、偶数回の単位遊技を条件付き単位遊技とし、偶数回の単位遊技を通常単位遊技とする単位遊技パターンを選択する。また、単位遊技パターンは、特別遊技移行条件が成立したときに図柄決定手段114によって決定された特別図柄192の種類に対応して条件付き単位遊技と通常単位遊技の配列が定められたものでもよい。同様に、特別遊技移行条件が成立したときに演出決定手段132によって決定された装飾図柄190の種類に対応して条件付き単位遊技と通常単位遊技の配列が定められたものでもよい。また、特別遊技中や通常遊技中に当否抽選の結果を示すゲームとは異なるミニゲームが実行される場合には、そのミニゲームの結果に対応して単位遊技パターンを選択してもよい。なお、上述した単位遊技パターンは一例である。振分装置206の状態変化の周期や振分装置206の入球容易性などに応じて単位遊技パターンの条件付き単位遊技と通常単位遊技との配列は変更可能である。
また、別の例としては、単位遊技決定手段218は、保留球数が「2以下」の場合、単位遊技ごとに条件付き単位遊技にするか通常単位遊技にするかを抽選で決めてもよい。また、保留球数が「4〜3」の場合、条件付き単位遊技を8回目以降の単位遊技の中で1回とし、どの回の単位遊技を条件付き単位遊技にするかを抽選で決めてもよい。同様に、保留球数が「2以下」の場合、単位遊技15回のうちの前半部分の1〜7回目の中で条件付き単位遊技を2回とし、後半部分である8〜15回目の中で条件付き単位遊技を1回として、いずれを条件付き単位遊技にするかを抽選で決定してもよい。この他、条件付き単位遊技を決定するときの遊技状態として特別遊技の終了後に確変に移行する場合、15回の単位遊技のうち7回目と10回目を条件付き単位遊技とし、他の1〜6回目の単位遊技、8回目、9回目及び11〜15回目の単位遊技は通常単位遊技とする単位遊技パターンを選択してもよい。また、特別遊技の終了後に確変が付与されない場合には、15回の単位遊技のうち7回目を条件付き単位遊技とし、他の1〜6回目の単位遊技、8〜15回目の単位遊技は通常単位遊技とする単位遊技パターンを選択するようにしてもよい。このように、特別遊技ごとに条件付き単位遊技となる単位遊技を決定することにより、特別遊技の継続のし易さや失敗した場合の不利益の程度を変化させることができ、特別遊技の面白みを増すことができる。
特別遊技制御手段120は、単位遊技の継続回数が上限回数に達していない場合であって、現在の単位遊技の終了後に特別遊技継続条件が成立している場合に次の単位遊技を開始させる。単位遊技の上限回数を消化した場合には特別遊技を終了させる。または特別遊技中に特別遊技継続条件が成立しなかった場合には、単位遊技の上限回数を消化する前に特別遊技を終了させる。
特定遊技実行手段122は、遊技状態を通常状態から特定遊技状態へ移行させる制御と、特定遊技状態から通常状態へ戻す制御を実行する。本実施例における特定遊技には、当否抽選の当選確率を通常確率の状態から高確率の状態へ切り替える確変と、図柄変動時間を通常時間より短時間へ切り替える時短とがある。
特定遊技実行手段122は、当否抽選値が確変状態へ移行すべき値であった場合に、特別遊技後の遊技状態を確変状態へ移行させる。確変状態は原則として次の大当たりが発生するまで続行され、その間は当否抽選手段112による当たり判定の確率が高い値のまま維持される。また、特定遊技実行手段122は、当否抽選値の如何に関わらず、特別遊技後に遊技状態を時短の状態へ移行させる。時短は、特別遊技後の特別図柄の変動回数が所定回数、たとえば100回に至るまで継続される。
開閉制御手段124は、始動口62の普通電動役物や第1大入賞口66、第2大入賞口200の開閉を制御する。開閉制御手段124は、普通図柄が特定の図柄で停止されると、普通電動役物ソレノイド76に開放指示を送り、始動口62を開放させる。また、開閉制御手段124は、特別遊技中、第1大入賞口ソレノイド80に開放指示を送り、第1大入賞口66を開放させる。第2大入賞口ソレノイド204に開放指示を送り、第2大入賞口200を開放させる。
振分装置制御手段208は、振分装置206の動作を制御する。振分装置206は第2大入賞口200が開放されたときにその内部に形成された特定領域への遊技球の入球容易性が高い第1の状態と、この第1の状態より入球容易性が低い第2の状態との2状態を所定の周期で状態変化させる。振分装置206の状態変化する周期の長さは第2大入賞口200が1回開放されるときの最大期間と同等以上の長さとすることができる。例えば、30秒とすることができる。
図4(a)、図4(b)は、第2大入賞口200の構造と振分装置206の動作を示す。図4(a)は、第2大入賞口200の内部に配置された振分装置206が第1の状態になっている場合を示し、図4(b)は、振分装置206が第2の状態になっている場合を示している。本実施例の場合、振分装置206は回転軸207を中心に揺動するシーソーであり、第1の状態のときには、図4(a)に示すように、第2大入賞口200の内部に形成された特定領域232に入球しやすいように、特定領域232へ向かって傾く。したがって、条件付き単位遊技の場合に第2大入賞口200が開放され、かつ振分装置206が第1の状態になっている場合、第2大入賞口200に入球した遊技球は容易に特定領域232に導かれ、特別遊技移行条件が成立し易くなる。一方、振分装置206が第2の状態のときには、図4(b)に示すように、特定領域232に入球し難いように、特定領域232とは異なる一般領域230へ向かって傾く。したがって、条件付き単位遊技の場合に第2大入賞口200が開放され、かつ振分装置206が第2の状態になっている場合、遊技球は特定領域232への入球が阻止され、一般領域230へと導かれる。つまり、特別遊技移行条件が不成立となる。したがって、例えば、条件付き単位遊技として第2大入賞口200が開放されたときのタイミングと振分装置206が第2の状態に状態変化するタイミングが一致してしまった場合、特定領域への入球は実質的に不可能となり、条件付き単位遊技の終了とともに特別遊技も終了することになる。
なお、本実施例では、振分装置206をシーソーとする場合を説明したが、例えば、シャッターとして、第2の状態のときに特定領域の一部または全部を覆うようなものでもよい。また、本実施例では、振分装置206を第2大入賞口200の内部に形成する例を示したが、第2大入賞口200の外部に形成してもよい。この場合、振分装置206は第2の状態のときに遊技球が第2大入賞口200の特定領域へ入球するときの経路の一部または全部を遮るようにすることができる。
ところで、特別遊技の通常単位遊技中に開放された第1大入賞口66は、前述したように約30秒間開放された後、または9球以上の遊技球が落入した後で一旦閉鎖される。つまり、30秒以内であれば、遊技者は遊技球の発射タイミングを調整することで、第1大入賞口66が閉鎖されるタイミング、つまり通常単位遊技を終了させるタイミングを調整することができる。特に通常単位遊技の場合、特別遊技継続条件が無条件で成立するので、入球が9球にならないように発射調整を行うことで通常単位遊技の実行時間を長くすることが容易にできる。したがって、もし、条件付き単位遊技として第2大入賞口200が開放されるタイミングと振分装置206が第2の状態に状態変化するタイミングが一致してしまうと予測される場合には、条件付き単位遊技が実行される以前の通常単位遊技において、その通常単位遊技の実行時間を調節する。その結果、意図的に第2大入賞口200が開放されるタイミングと振分装置206が第2の状態になるタイミングをずらすことができる。つまり、第2大入賞口200が開放されるときに振分装置206を入球容易性の高い第1状態とすることが可能になる。そして、特別遊技継続条件が成立しやすい状態に遊技者自らの技術介入によって修正させることができる。その結果、遊技が単調になりがちな特別遊技中でも遊技者の関心を遊技進行に向けることができて遊技者の遊技意欲を一層高められる。
図5には、第1大入賞口66の構造を示す。第1大入賞口66の内部には、振分装置206が存在しないと共に特定領域が存在せず、一般領域67のみが形成されている。すなわち、第1大入賞口66は特定領域を通過するか否かを問わないで特別遊技移行条件が成立したと見なす通常単位遊技のときに利用される大入賞口である。通常単位遊技中は第1大入賞口66への入球の有無を実質的に気にしなくても特別遊技継続条件が成立するので、通常単位遊技の実行時間の調整のために入球を遅らせたり、入球を9球以前でストップすることもできる。
振分装置制御手段208は、周期変更手段220を含む。通常状態では、振分装置206の第1の状態と第2の状態の状態変化の周期は、例えば30秒や50秒などに固定されているが、周期変更手段220は、この周期を遊技状態に応じて変更することができる。例えば、特別遊技中に作動口68に入球させることにより振分装置206の周期を一時的に所定時間長短調整できる。例えば、固定の周期50秒であるものを−10秒して40秒とすることができる。例えば、通常単位遊技の実行時間を調整しても第2大入賞口200が開放されている期間と振分装置206が第1の状態になっている期間を重ねることができないとする。このとき、作動口68に入球させて周期変更手段220により振分装置206の状態変化の周期を変更すれば、第2大入賞口200が開放されている期間と振分装置206が第1の状態になっている期間の少なくとも一部を重ねられる可能性が増加する。また、通常単位遊技の実行時間の調整を行うことなく、振分装置206の状態変化の周期を変更するのみで第2大入賞口200が開放されている期間と振分装置206が第1の状態になっている期間の少なくとも一部を重ねられる可能性が生じる。このように、特別遊技中、遊技者は第2大入賞口200の状態と振分装置206の状態を観察し、適切なタイミング調整方法を選択することが可能となり遊技の面白みが向上する。なお、周期変更手段220による周期の変更は、作動口68に連続入球した遊技球の数によって変化させてもよい。例えば、1個の場合、−5秒、2個の場合+5秒、3個の場合−10秒などとしてもよい。
パターン記憶手段130は、装飾図柄を含む演出画像の変動パターンとして変動表示における変動開始から停止までの変動過程が定められた複数の変動パターンデータを保持する。変動パターンには、あと一つ図柄が揃えば大当たりとなるリーチ状態を経て外れ図柄を表示するときのパターンと、リーチ状態を経て大当たり図柄を表示するときのパターンが含まれる。特に、リーチ状態を経るときのパターンとしては、長短様々な変動時間をもつパターンが含まれる。各変動パターンには、その図柄変動の終了条件としてパターンごとに変動時間が定められており、その変動時間の経過時に図柄変動が停止される。演出決定手段132は、特別図柄の変動パターンに応じて、特別図柄と変動時間が等しい演出画像の変動パターンを選択する。
演出決定手段132は、装飾図柄の停止図柄の組合せとその配置および変動パターンを、当否抽選手段112による抽選の結果、特別図柄の停止図柄、特別図柄の変動パターンに応じて決定する。演出決定手段132は、装飾図柄の停止図柄を決定するために参照すべき図柄範囲テーブルや、変動パターンを決定するために参照すべきパターンテーブルを保持する。
演出表示制御手段134は、当否抽選手段112による当否抽選の結果として、選択された変動パターンデータにしたがって演出表示装置60へ演出画像を変動表示させる。また、演出表示制御手段134は、特別遊技が開始されるときや特別遊技中の各単位遊技が始まる前に表示するデモ演出画像を表示させる。また、演出表示制御手段134は演出時間変更手段として機能する特別遊技デモ変更手段222を含む。通常状態では、各単位遊技が始まる前のデモ演出画像はあらかじめ定められた演出時間のものが表示される。通常演出の場合、デモ演出画像のデモ演出時間は、例えば3秒などに固定されているが、特別遊技デモ変更手段222は、このデモ演出時間を遊技状態に応じて変更することができる。例えば、特別遊技中に一般入賞口72に入球させることによりデモ演出時間を一時的に所定時間長短調整できる。例えば、固定のデモ演出時間が3秒であるものを1秒に短縮したり、5秒に延長したりできる。例えば、通常単位遊技の実行時間を調整しても第2大入賞口200が開放されている期間と振分装置206が第1の状態になっている期間を重ねることができないとする。このとき、一般入賞口72に入球させて特別遊技デモ変更手段222によりデモ演出時間を変更すれば、第2大入賞口200が開放されている期間と振分装置206が第1の状態になっている期間の少なくとも一部を重ねられる可能性が増加する。このように、特別遊技中、遊技者は第2大入賞口200の状態と振分装置206の状態を観察し、適切なタイミング調整方法を選択することが可能となり遊技の面白みが向上する。なお、特別遊技デモ変更手段222によるデモ演出時間の変更は、一般入賞口72に連続入球した遊技球の数によって変化させてもよい。例えば、1個の場合、1秒に変更、2個の場合5秒に変更などとしてもよい。なお、初回の単位遊技の開始に先立ち実行されるデモ演出の実行時間と単位遊技間に実行されるデモ演出の実行時間は異なる時間が初期設定されていてもよい。また、特別遊技デモ変更手段222が変更する時間を初回のデモ演出と2回目以降のデモ演出で変えてもよい。特に初回に実行されるデモ演出の実行時間は比較的長く設定すると、演出時間変更手段による演出時間の変更自由度を高くすることが可能で遊技の進行に大きな変化を与え遊技性の向上に寄与できる。
演出表示制御手段134は、この他遊技効果ランプ90の点灯および消灯や、スピーカ18からの音声出力などの演出処理をさらに制御する。
役物制御手段136は、演出表示制御手段134から受け取る指示にしたがい、演出表示装置60における演出内容や遊技効果ランプ90の点滅過程に沿って、可動役物140を演出的に動作させる。
装飾図柄の停止図柄は、3つの図柄の組合せとして形成され、たとえば当否抽選手段112による判定結果が特別遊技への移行を示す場合は「777」や「111」のように3つの図柄が揃った組合せが選択される。この場合、装飾図柄として揃える数字には、特別図柄と同じ数字が選ばれるのが好ましい。たとえば、特別図柄が「3」の場合は装飾図柄が「333」となる。当否抽選手段112による判定結果が特別遊技へ移行しない旨を示す場合は、「312」や「946」のように3つの図柄が揃っていない組合せが選択される。ただし、当否判定結果が特別遊技へ移行しない旨を示す場合であって、リーチ付きの外れを示す特別図柄の変動パターンが選択された場合は、「191」や「727」のように一つだけ図柄が揃っていない組合せを選択する。演出決定手段132は、装飾図柄の停止図柄と演出画像の変動パターンの情報を演出表示制御手段134へ送る。
報知制御手段210は、タイミング報知手段224とラウンド報知手段226を含む。本実施例の場合、振分装置206は第2大入賞口200の内部に配置されている。したがって、振分装置206が現在第1の状態なのか第2の状態なのかは、条件付き単位遊技が実行されるまで分からない。そこで、タイミング報知手段224は特定領域への入球容易性が変化するタイミングを遊技者に把握させるために、振分装置206が状態変化する周期に基づきそのタイミングを示唆する情報を遊技者に報知する。例えば、「あと30秒後にVゾーン(特定領域)に入球し易い状態になります。」とか、「今はVゾーンに入り難い状態ですが、40秒周期で入り易い状態と入り難い状態が変化します。」などを報知する。この報知は、例えば、演出表示装置60上で画像として示してもよいし、スピーカ18から音声メッセージとして示してもよい。特定領域への入球容易性が変化するタイミングを遊技者に把握させることで、遊技者は第2大入賞口200が開放されている期間と振分装置206が第1の状態になっている期間とが重なるように特別遊技中の遊技球の発射間隔の調整を行うことができる。また、周期変更手段220や特別遊技デモ変更手段222による調整を行うために発射目標位置を調整することができる。その結果、特別遊技中に計画的に遊技球の発射間隔の調整や発射目標位置の調整を行わせることが可能になり、遊技の面白みを増加することができる。
本実施例の場合、単位遊技決定手段218がどの単位遊技を条件付き単位遊技とするかを特別遊技への移行ごとに決定している。そこで、ラウンド報知手段226は、いずれの単位遊技が条件付き単位遊技であるか遊技者に示唆する情報を提供する。条件付き単位遊技が実行されるタイミングが分からない場合、第2大入賞口200が開放されている期間と振分装置206が第1の状態になっている期間をある程度予測しながら通常単位遊技の実行時間の調整を行うことになる。そこで、ラウンド報知手段226は、例えば、「第6ラウンドでVゾーンに入球させればラウンド継続です。」とか、「あと4ラウンド終わったら次のラウンドでVゾーンに入球させてください。」などと報知する。この報知は、例えば、演出表示装置60上に画像で示してもよいし、スピーカ18から音声メッセージとしてしめしてもよい。条件付き単位遊技がいずれの単位遊技であるかを遊技者に把握させることで、第2大入賞口200が開放されている期間と振分装置206が第1の状態になっている期間とが重なるように特別遊技中の遊技球の発射間隔の調整を行わせることができる。また、周期変更手段220や特別遊技デモ変更手段222による調整を行わせるために発射目標位置を調整させることができる。その結果、特別遊技中に計画的に遊技球の発射間隔の調整や発射目標位置の調整を行わせることが可能になり、遊技の面白みを増加することができる。
このように、報知制御手段210による報知を受けるか受けないかで、特別遊技継続条件の成立可能性に違いが生じる。したがって、本実施例の場合、遊技者は報知制御手段210による報知を行うか行わないかを例えば、操作ボタン82の操作により選択できるようにしている。つまり、遊技者は遊技の難易度を選択することが可能になり遊技性が向上する。また、特別遊技中や通常遊技中に当否抽選の結果を示すゲームとは異なるミニゲームが実行される場合には、そのミニゲームの結果に対応して報知を行うか否かやいずれの報知を行うかを決定してもよい。
図6は、ぱちんこ遊技機における基本的な動作過程を示すフローチャートである。まず、遊技球が始動口62、一般入賞口72、第1大入賞口66、第2大入賞口200などへ入賞した場合や、遊技球が作動口68を通過した場合の処理を実行し(S10)、特別遊技中でなければ(S12のN)、当否抽選などの通常遊技の制御処理を実行し(S14)、特別遊技中であれば(S12のY)、特別遊技の制御処理を実行し(S16)、S10からS16までの処理における各種入賞に応じた賞球払出を処理する(S18)。
図7は、図6におけるS14の通常遊技制御処理を詳細に示すフローチャートである。通常遊技制御処理において、当否抽選値の保留がなされている場合であって(S30のY)、図柄変動が表示中でなければ(S32のN)、当否抽選手段112が当否判定処理を実行する(S34)。その判定結果に応じてメイン表示制御手段118が変動表示を開始するとともに、変動開始コマンドを演出表示制御手段134へ送信し、これを受信した演出表示制御手段134が変動パターンデータにしたがって演出画像の変動表示を開始する(S36)。S30において当否抽選値が保留されていなかった場合は(S30のN)、S32からS36までの処理がスキップされ、S32において図柄変動が表示中であった場合は(S32のY)、S34およびS36の処理がスキップされる。続いて、図柄変動表示がすでに開始されていれば(S38のY)、図柄変動表示処理を実行し(S40)、図柄変動表示が開始されていないときは(S38のN)、S40をスキップする。
図8は、図7におけるS34の当否判定処理を詳細に示すフローチャートである。まず、当否抽選手段112が当否抽選値を読み出して(S42)、その当否抽選値に基づいて当否を判定する(S44)。図柄決定手段114は、当否判定結果に基づいて特別図柄の停止図柄を決定し(S46)、特別図柄の変動パターンを選択する(S48)。演出決定手段132は、当否判定結果および特別図柄に基づいて装飾図柄の停止図柄組合せを決定し(S50)、特別図柄の変動パターンに応じて装飾図柄の変動パターンを選択する(S52)。
図9および図10は、図6におけるS16を詳細に示すフローチャートである。まず、図9に示すように、単位遊技決定手段218がいずれの単位遊技が条件付き単位遊技であるか決定していない場合(S100のN)、いずれの単位遊技が条件付き単位遊技にするか決定する(S102)。既に、決定済みの場合(S100のY)、S102をスキップする。そして、周期変更手段220や特別遊技デモ変更手段222によるタイミング変更処理が実行される場合はその処理を実行する(S104)。
本実施例の場合、振分装置206は第2大入賞口200の内部に配置されている。可動物を常時駆動とすると故障の原因になることがある。そこで、本実施例の場合、通常遊技中は振分装置206が状態変化していないものとする。したがって、特別遊技中に振分装置206の振分動作済みでない場合は(S106のN)、振分装置206の振分動作を開始する(S108)。既に振分動作済みの場合は(S106のY)、S108をスキップする。なお、振分装置206が常時状態変化している場合には、S106,S108はこのフローから省略される。
本実施例の場合、遊技者は報知制御手段210による報知を行うか行わないかを例えば、操作ボタン82の操作により選択できる。第1大入賞口66または第2大入賞口200が開放済でなく(S110のN)、タイミング報知手段224やラウンド報知手段226が遊技者に報知を行う場合は、報知準備処理を行い(S112)、続いて演出表示制御手段134が特別遊技の演出処理を開始する(S114)。そして、当該単位遊技が条件付き単位遊技のラウンドでない場合、すなわち通常単位遊技のラウンドの場合(S116のN)、開閉制御手段124が第1大入賞口66を開放する(S118)。また、S116において、当該単位遊技が条件付き単位遊技のラウンドである場合(S116のY)、開閉制御手段124が第2大入賞口200を開放する(S120)。S110において、第1大入賞口66または第2大入賞口200が開放済であればS112からS120の処理をスキップする(S110のY)。通常単位遊技が実行されるときと条件付き単位遊技が実行されるときとで開放される大入賞口を使い分けすることにより、遊技者に現在の状態が通常単位遊技の状態か、条件付き単位遊技の状態かを明確に知らしめることが可能になる。その結果、条件付き単位遊技が実行されたことを遊技者に強く印象付け遊技者の高揚感や緊張感を高めることに寄与できて遊技性を向上させることができる。なお、第1大入賞口66が開放される通常単位遊技と、第2大入賞口200が開放される条件付き単位遊技とで遊技性の差別化を図るために、遊技球を打ち分けできるようにしてもよい。例えば、第1大入賞口66が開放される通常単位遊技のときは、遊技領域の左側を狙って遊技球を発射させる「左打ち遊技」をさせ、第2大入賞口200が開放される条件付き単位遊技のときには、遊技領域の右側を狙って遊技球を発射させる「右打ち遊技」をさせるようにしてもよい。また、このような打ち分け遊技を実行し易いように、遊技領域52上の遊技釘や風車の位置を決定したり、第1大入賞口66や第2大入賞口200の位置を決定してもよい。
そして、図10に示すように、第1大入賞口66または第2大入賞口200が開放されてから所定の開放時間が経過した場合(S122のY)、または、開放時間が経過していないものの(S122のN)、第1大入賞口66または第2大入賞口200へ遊技球が9球以上入球した場合(S124のY)、開閉制御手段124が開放させている第1大入賞口66または第2大入賞口200を閉鎖させる(S126)。なお、特別遊技デモ変更手段222により単位遊技間と単位遊技の間のデモ演出時間を変更する場合には、大入賞口が閉鎖されたことを示す閉鎖情報が必要になる。したがって、開閉制御手段124は、大入賞口を閉鎖した場合には、その閉鎖情報を特別遊技デモ変更手段222に提供する。開放時間が経過しておらず(S122のN)、第1大入賞口66または第2大入賞口200への入球数も9球以上に達していない場合は(S124のN)、S126以降の処理をスキップしてS16のフローを終了する。
S126における第1大入賞口66または第2大入賞口200の閉鎖後、当該単位遊技のラウンド数が15に達していた場合(S128のY)、演出表示制御手段134は特別遊技の演出処理を終了させ(S130)、特別遊技制御手段120は特別遊技を終了させる(S132)。ラウンド数が15に達していない場合で(S128のN)、当該単位遊技で特別遊技継続条件が成立していない場合(S134のY)、つまり、条件付き単位遊技の実行中に特定領域232への入球が確認できない場合、S130に移行して演出表示制御手段134は特別遊技の演出処理を終了させ(S130)、特別遊技制御手段120は特別遊技を所定のラウンド消化前に途中終了させる(S132)。大当たりがいわゆる「パンク」したことになる。この場合、演出表示制御手段134は最終回の単位遊技後のデモ演出として、S130の演出処理で特別遊技の継続に失敗した旨を遊技者に知らしめるメッセージを提供してもよい。一方、S134で特別遊技継続条件が成立した場合(S134のN)、つまり、当該単位遊技が通常単位遊技であった場合または条件付き単位遊技の実行中に特定領域232を遊技球が通過した場合は、特別遊技継続条件が成立したと判定して、特別遊技を継続するためにラウンド数に1を加算してS16のフローを終了する(S136)。
図11は、図9におけるS104のタイミング変更処理を詳細に示すフローチャートである。特別遊技中に一般入賞口72に入球した場合(S160のY)、特別遊技デモ変更手段222はデモ演出時間を変更する(S162)。例えば、一般入賞口72の入球が1個の場合、S114で実行される演出処理の初めの部分のデモ演出時間を規定値の3秒から1秒に変更し、2個の場合は5秒に変更する。一般入賞口72への入球が無い場合(S160のN)、S162をスキップする。なお、特別遊技デモ変更手段222は、開閉制御手段124から提供される閉鎖情報に応じて、現在のデモ演出が初回のデモ演出か単位遊技間の2回目以降のデモ演出かを判定して、作動口68の入球数が同じでも変更時間を異なるものとしてもよい。続いて、特別遊技中に作動口68に入球した場合(S164のY)、周期変更手段220は振分装置206の状態変化の周期を変更する(S166)。例えば、作動口68の入球が1個の場合、振分装置206の状態変化の周期を−5秒し、2個の場合+5秒、3個の場合−10秒などに変更する。作動口68への入球が無い場合(S164のN)、S166をスキップする。本実施例の場合、作動口68が遊技領域52の左側に配置され、一般入賞口72が遊技領域52の右側に配置されている。したがって、遊技者は、作動口68に入球させるためには遊技領域52の左側を狙う左打ちをしなければならない。同様に、一般入賞口72に入球させるためには右側を狙う右打ちをしなければならない。このように、作動口68と一般入賞口72の配置により打ち分けを行わなければならないので、打ち分けを行うことにより、デモ演出時間の変更で特別遊技継続条件が成立し易い状態に調整するか振分装置206の状態変化の周期の調整で特別遊技継続条件が成立し易い状態に調整するかを選択することができる。
図12は、図9におけるS112の報知準備処理を詳細に示すフローチャートである。前述したように、本実施例の場合、遊技者は報知制御手段210による報知を行うか行わないかを例えば、操作ボタン82の操作により選択できる。報知制御手段210は、操作ボタン82から報知する旨の入力情報を受け当該単位遊技が条件付き単位遊技のラウンドである場合(S140のY)、Vゾーンへの入球を案内する特別遊技入球報知のためにメッセージをS114の演出処理中に割り込み表示させるために報知情報を演出表示制御手段134へ提供する(S142)。演出表示制御手段134は条件付き単位遊技中に「Vゾーンへ入球してください。」等のメッセージを演出表示装置60に表示する。また、報知制御手段210はこれらの報知をスピーカ18からの音声メッセージで提供してもよい。
S140において、報知制御手段210は、操作ボタン82から報知する旨の入力情報を受け当該単位遊技が条件付き単位遊技のラウンドではない場合で(S140のN)、タイミング報知手段224で振分装置206の状態変化の周期を報知する場合(S144のY)、その報知をS114の演出処理中に割り込み表示させるために周期報知情報を演出表示制御手段134へ提供する(S146)。この場合、演出表示装置60には「あと30秒後にVゾーンに入球し易い状態になります。」とか、「今はVゾーンに入り難い状態ですが、40秒周期で入り易い状態と入りにくい状態が変化します。」などの情報が表示される。また、報知制御手段210はこれらの報知をスピーカ18からの音声メッセージで提供してもよい。S144において、振分装置206の状態変化の周期を報知しない場合(S144のN)、S146をスキップする。
続いて、ラウンド報知手段226によりいずれの単位遊技が条件付き単位遊技であるかを報知する場合(S148のY)、その報知をS114の演出処理中に割り込み表示させるためにラウンド報知情報を演出表示制御手段134へ提供する(S150)。この場合、演出表示装置60には「第6ラウンドでVゾーンに入球させればラウンド継続です。」とか「あと4ラウンド終わったら次のラウンドでVゾーンに入球させてください。」などの情報が表示される。また、報知制御手段210はこれらの報知をスピーカ18からの音声メッセージで提供してもよい。S148において、いずれの単位遊技が条件付き単位遊技であるかを報知しない場合(S148のN)、S150をスキップする。なお、タイミング報知手段224とラウンド報知手段226による報知は両方行ってもよいし、遊技者の選択によりいずれか一方を報知してもよい。また、本実施例の場合、作動口68が遊技領域52の左側に配置され、一般入賞口72が遊技領域52の右側に配置されているので、遊技者に作動口68または一般入賞口72への入球を選択させることにより、報知の種類を選択させるようにしてもよい。また、タイミング報知手段224、ラウンド報知手段226による報知は、遊技球の作動口68や一般入賞口72への入球状態や保留球数などによって、実施するか否かを決定してもよい。また、特別遊技移行時の特別図柄192や装飾図柄190の種類によって報知を行うか否かを決定してもよい。例えば、「7」の当たりの場合報知を行い、「3」の場合は報知を行わないとしてもよい。また、特別図柄192が奇数の場合報知を行い、偶数の場合行わないとしてもよい。
上述した実施例では、いわゆる第1種ぱちんこ遊技機と呼ばれていた遊技機において、第1大入賞口66と第2大入賞口200を備える例に説明した。しかし、大入賞口内に特定領域を有し、その特定領域への入球容易性を左右する振分装置として、状態変化の周期が大入賞口が1回開放されるときの最大期間と同等以上の長さであるものを備える遊技機であれば上述した実施例と同様の効果を得ることができる。例えば、第1種ぱちんこ遊技機と呼ばれていた遊技機において、大入賞口が1つでその内部に特定領域が形成されたものでもよい。この場合、大入賞口内部に一般領域と特定領域を設ける。そして、通常単位遊技のときは、特定領域を遮蔽するか特定領域に入球しても一般領域に入球したと見なす処理を行う。一方、条件付き単位遊技のときは、一般領域と特定領域を入球可能として、特定領域に入球したか否かで特別遊技継続条件の成立の有無を判定するようにする。
また、いわゆる第2種ぱちんこ遊技機と呼ばれていた遊技機にも本実施例の技術を適用できる。この機種の場合、始動入賞口への入球を契機に大入賞口が短時間所定回数開閉し、その間に遊技球が大入賞口内に設けられた特定領域を通過すると特別遊技移行条件が成立したと判定され、特別遊技が実行される。この機種においても特別遊技に移行すると大入賞口への入球は通常遊技より容易となる。しかし、特別遊技中に遊技球の発射間隔や発射目標位置の調整は基本的には不要であり、大入賞口へ単調に遊技球を入球させることになる。その結果、特別遊技中の遊技者の遊技介入性が乏しく遊技の単調化や遊技者の遊技に対する興味低下を招くことがある。この機種において実行される特別遊技も複数回の単位遊技で構成されるので、そのいずれを条件付き単位遊技にするか通常単位遊技にするかを決定する。そして、条件付き単位遊技が実行された場合に特別遊技継続条件が成立するか否かで、特別遊技の継続の可否を決定することになる。この機種の場合も大入賞口が1回開放されるときの最大期間と同等以上の長さの周期で第1の状態と第2の状態が変化する。特別遊技中に遊技球の発射間隔の調整や発射目標位置の調整を行うことで、大入賞口が開放されている期間と振分装置が第1の状態になっている期間とが重なるように調整する遊技を行わせ、図1の構成の遊技機と同様な遊技性を提供する。なお、第2種ぱちんこ遊技機と呼ばれていた遊技機に本実施例の振分装置を用いる場合、その振分装置の状態変化の周期、つまり大入賞口が1回開放されるときの最大期間と同等以上の長さとなるのは、特別遊技実行中のみとなる。つまり、通常遊技中は、始動入賞口への入球を契機に大入賞口が短時間所定回数開閉し、その間に遊技球が大入賞口内に設けられた特定領域を通過することを許容するために、特定領域への入球容易性を左右する状態変化の周期を特別遊技中の周期より短くするか、入球容易性の高い第1の状態に固定する。なお、この機種の場合、特別遊技移行条件が成立したとき、つまり始動入賞口への入球を契機に大入賞口が短時間開閉したときに特定領域を通過したときに、抽選や特別遊技移行条件が成立したときの遊技状態などによって、単位遊技決定手段が条件付き単位遊技と通常単位遊技の配列が定められた単位遊技パターンを選択することができる。
また、第1種ぱちんこ遊技機を複数融合させた複合機と呼ばれる遊技機や、第1種ぱちんこ遊技機と第2種ぱちんこ遊技機と呼ばれていた遊技機を複合させた遊技機にも本実施例の技術が適用可能であり、同様の効果を得ることができる。第1種ぱちんこ遊技機を複数融合させた複合機の場合、本実施例の図1と同様に第1大入賞口と第2大入賞口を設けてもよいし、上述したように1個の大入賞口で両方の大入賞口の機能を兼用してもよい。
また、第1種ぱちんこ遊技機と第2種ぱちんこ遊技機と呼ばれていた遊技機を複合させた遊技機の場合、特別遊技に移行する態様が複数ある。1つ目の態様は、第1種ぱちんこ遊技機の遊技性として当否抽選の結果示される図柄が当たりを示す結果になったときに特別遊技に移行する態様である。2つ目の態様は、特別遊技終了後に時短遊技が付与される場合、この時短遊技中は、作動口への入球を契機に短時間ではあるが比較的頻繁に大入賞口が開放される。この短時間の開放中に大入賞口内の特定領域に入球した場合に特別遊技に移行する態様である。また、このような複合機の中には、いわゆる「小当たり発展」と呼ばれる遊技性を備える機種がある。この機種の場合、特別遊技に移行する3つ目の態様として、大当たりとなる図柄とは別に、「小当たり図柄」が存在する。当否抽選の結果として、小当たり図柄が示された場合、短時間大入賞口が開放される。この開放中に大入賞口内の特定領域に入球した場合、特別遊技移行条件が成立したと判定され特別遊技に移行する。
このような複合機においても、特別遊技中に実行される複数回の単位遊技を通常単位遊技と条件付き単位遊技で構成する。また、特別遊技中に振分装置を用いて特定領域への入球容易性を変化させる。そして、特別遊技中に遊技球の発射間隔の調整や発射目標位置の調整を行わせることで、大入賞口が開放されている期間と振分装置が第1の状態になっている期間とが重なるように調整する遊技を行わせ、図1の構成の遊技機と同様な遊技性を提供することができる。
なお、上述したような第2種ぱちんこ遊技機と呼ばれていた遊技機の遊技性を含む機種に、本実施例の振分装置を用いる場合、その振分装置の状態変化の周期、つまり大入賞口が1回開放されるときの最大期間と同等以上の長さとなるのは、特別遊技実行中のみとなる。つまり、通常遊技中や時短遊技中は、作動口への入球を契機に大入賞口が短時間所定回数開閉し、その間に遊技球が大入賞口内に設けられた特定領域を通過することを許容するため、または小当たり図柄が表示され大入賞口が短時間開放されたときに遊技球が大入賞口内に設けられた特定領域を通過することを許容するために、特定領域への入球容易性を左右する振分装置の状態変化の周期を特別遊技中の周期より短くするか、入球容易性の高い第1の状態に固定する。
このように第1種ぱちんこ遊技機と呼ばれていた遊技機、第2種ぱちんこ遊技機と呼ばれていた遊技機、またそれらの複合させた複合機に対しても本実施例の技術を適用することにより、特別遊技中に遊技者に技術介入させることが可能になり、遊技の単調化や遊技者の遊技に対する興味低下を抑制できる。その結果、特別遊技の全体を通して面白みのある遊技機を提供できる。
以上、本発明を実施例をもとに説明した。この実施例はあくまで例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。