JP2009279276A - 弾球遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】弾球遊技機において特定遊技中の残り期間を効果的に報知することにより遊技者の便宜に供し、それによって遊技者の遊技継続意欲を保持する。
【解決手段】ある態様の弾球遊技機においては、表示制御手段が、第2特別遊技後の時短中に中断があったか否かにかかわらず、その継続期限に向かう時間的な進行状況を示す期間進行表示を作動させる一方、時短が中断した場合には、所定のタイミングにてその期間進行表示に対して中断時間に相当する時間の追加を反映させる新たな期間進行表示を作動させる表示制御を行う。
【選択図】図6

Description

本発明は、ぱちんこ遊技機等の弾球遊技機に関し、特に弾球遊技機における遊技の進行を支援するための技術に関する。
弾球遊技機として、従来にいう第1種ぱちんこ遊技機や第2種ぱちんこ遊技機などが広く親しまれている。第1種ぱちんこ遊技機では、始動入賞口(以下、単に「始動口」という)への入球を契機に抽選が実行されるとともに、その結果を示すための図柄の変動表示がなされる。その抽選の結果が当たりとなり、図柄が所定の当たり態様で停止されると、大入賞口が開放されて通常遊技よりも遊技者に有利な状態である特別遊技に移行される。一方、第2種ぱちんこ遊技機では、普通電役入球口への入球により、大入賞口が一時的に開放されて特別遊技の第1段階が開始される。そして、大入賞口に入球した遊技球がその内部の特定領域を通過すると、特別遊技の第2段階が開始され、特別遊技が継続される。
近年では、このような第1種ぱちんこ遊技機および第2種ぱちんこ遊技機の遊技を組み合わせ、特別遊技を複数の形態で複合的に提供するぱちんこ遊技機も提案されている(例えば、特許文献1参照)。このぱちんこ遊技機では、始動口への入球を契機に第1の抽選が実行され、その結果を示すための図柄の変動表示がなされる。その第1の抽選が当たりとなり、図柄が所定の当たり態様で停止されると、第1大入賞口が開放されて第1特別遊技に移行される。一方、普通電役入球口への入球があると、第2大入賞口が一時的に開放されて第2特別遊技の第1段階が開始される。そして、第2大入賞口に入球した遊技球がその内部の特定領域を通過すると、第2特別遊技の第2段階が開始され、第2特別遊技が継続される。
特開2000−33141号公報
ところで、第1種ぱちんこ遊技機において特別遊技が終了すると、いわゆる変動時間短縮遊技(以下、「時短」とよぶ)と呼ばれる特定遊技に移行する場合がある。時短は、特別遊技の終了後、図柄の変動回数が所定回数に達するまで継続する。この時短中においては一般に普通電役入球口への入球容易性が高まるため、賞球が得られ易くなる。つまり、時短中においては一般に出玉を減らさずに遊技を継続できるというメリットがある。このような時短を、第1種ぱちんこ遊技機と第2種ぱちんこ遊技機とを混在させたような複合機に適用すると、時短中において普通電役入球口への入球容易性が高まるので、第2特別遊技が発生する可能性も高まることになる。また、第2特別遊技後は再び時短に移行することで普通電役入球口への入球容易性が保持されるため、時短が継続するほど第2特別遊技が連続する可能性も高まる。すなわち、特別遊技終了後の時短中にいかに多くの遊技球を普通電役入球口への入球させて第2特別遊技へ移行させることができるか否かが、遊技者の利益を大きく左右することになる。したがって、時短の達成期限を規定する図柄の変動時間の残り時間は、遊技者にとって大きな関心事となる。発明者らは、その時短の残り時間を遊技者に効果的に報知することで、その限られた時間における遊技者の遊技意欲を一層高められるとの考えに到った。
本発明はこうした課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、弾球遊技機において特定遊技中の残り期間を効果的に報知することにより遊技者の便宜に供し、それによって遊技者の遊技継続意欲を保持することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の弾球遊技機は、遊技領域が形成された遊技盤と、遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球が入球可能な第1始動口と、遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球が入球可能な第2始動口と、所定の演出画像が表示される演出表示装置と、第1始動口への入球を契機に第1の抽選を実行する第1抽選手段と、第2始動口への入球を契機に第2の抽選を実行する第2抽選手段と、通常遊技よりも遊技者に有利な遊技である第1の特別遊技を実行するための条件である第1作動条件を保持する第1作動条件保持手段と、通常遊技よりも遊技者に有利な遊技である第2の特別遊技を実行するための条件である第2作動条件を保持する第2作動条件保持手段と、遊技領域の所定位置に設けられ、第1の抽選および第2の抽選のうちいずれかが当たりとなったことを契機として、遊技状態が第1作動条件または第2作動条件を満たした場合に遊技球が入球可能な状態へ変化する可変入球装置と、第1の抽選の結果を示す第1図柄がその変動表示開始後に所定の当たり図柄で停止されたことを契機に第1作動条件が満たされた場合に、可変入球装置を入球可能な状態に変化させることにより第1の特別遊技を実行する第1特別遊技実行手段と、第2の抽選の結果を示す第2図柄がその変動表示開始後に所定の当たり図柄で停止されたことを契機に第2作動条件が満たされた場合に、可変入球装置を入球可能な状態に変化させることにより第2の特別遊技を実行する第2特別遊技実行手段と、第1図柄の変動表示における変動開始から停止までの変動過程が定められた複数の変動パターンを保持するパターン記憶手段と、第1抽選手段から受け取る第1の抽選の結果に応じて、第1図柄の変動パターンを含む演出内容を決定する演出決定手段と、特別遊技の終了後に、第2作動条件の達成が通常状態よりも容易となる特定遊技を、第1図柄が所定回数変動するまでの時間を継続期限として継続させるとともに、その特定遊技中に第2の特別遊技に移行した場合には、その第2の特別遊技が実行される間は第1図柄の変動時間の進行を中断する特定遊技制御手段と、決定された変動パターンにしたがって第1図柄を演出表示装置に変動表示させる表示制御手段と、特定遊技の開始後に第2の特別遊技へ移行したことでその特定遊技が中断された場合、その特定遊技が中断してから再開されるまでの中断時間を計時する計時手段と、を備える。
表示制御手段は、特定遊技中に中断があったか否かにかかわらず、その継続期限に向かう時間的な進行状況を示す期間進行表示を作動させる一方、特定遊技が中断した場合には、所定のタイミングにてその期間進行表示に対して中断時間に相当する時間の追加を反映させる新たな期間進行表示を作動させる表示制御を行う。
ここで、「期間進行表示」は、特定遊技終了までの時間を予め報知したうえでその時間の進行をカウントアップする時間表示であってもよいし、特定遊技終了までの時間を予め表示したうえでその時間の進行をカウントダウンする時間表示であってもよい。あるいは、時間そのものを表示するのではなく、その時間に対応するメータ等のオブジェクトを表示させ、そのオブジェクトの長さ、幅あるいは面積といった可視化された物理量を、時間の進行に合わせて増減させるものでもよい。「期間進行表示の作動」とは、このような時間表示やオブジェクトの表示の変化を進行させる表示動作を意味する。「所定のタイミング」は、期間進行表示の作動中のタイミングであってもよいし、作動終了時のタイミングであってもよい。「時間の追加を反映」とは、期間進行表示による期間の進行を相対的に遅らせることを意味する。例えば上述のように時間の進行がカウントアップ表示される態様であれば、特定遊技終了までの時間を追加表示し、追加表示された新たな終了時間に向けてカウントアップ表示を継続させてもよい。あるいは、そのような時間の追加表示を行わずにそれまでのカウント数を減らし、その減らされたカウント数から新たなカウントアップ表示を行ってもよい。時間の進行がカウントダウン表示される態様であれば、残りカウント数を追加表示し、追加表示されたカウント数から新たなカウントダウン表示を行ってもよい。
この態様では、特定遊技の継続期限が第1図柄の変動回数により規定されるため、特定遊技中に第2の特別遊技へ移行して第1図柄の変動が中断されると、その第2の特別遊技の実行期間において特定遊技の期間の進行も中断される。そして、その第2の特別遊技が終了すると、その第1図柄の変動および特定遊技の期間の進行がその中断状態から再開される。このため、このような第2の特別遊技の割り込みによって特定遊技の開始から終了までのトータルの時間は延長されることになる。
一方、この態様においては第2の特別遊技の割り込みによって特定遊技が中断されても期間進行表示は継続されるため、遊技者には見た目上、特定遊技の継続期限が近づいているように感じられる。しかし、その一方で特定遊技の中断時間が計時されており、所定のタイミングでその期間進行表示に対して中断時間に相当する期間の追加が反映されるため、遊技者には演出上、特定遊技の継続期限が延長されたように感じられる。すなわち、遊技者は、期間進行表示の継続により基本的に特定遊技の中断を認識できないため、その新たな期間進行表示の作動により特定遊技の継続期限が長くなったという利得感を得ることができる。実際には特定遊技が中断されているため、特定遊技の継続期限そのものは変化していないところ、演出上の時間表示が延びるために、遊技者にその継続期限そのものが延びたと感じさせる斬新な遊技性が創出される。その結果、遊技者の遊技継続意欲を保持することができる。
この弾球遊技機は、表示制御手段として第1図柄を変動表示させる第1表示制御手段と、第2図柄を変動表示させる第2表示制御手段と、遊技領域の所定位置に設けられ、第2表示制御手段により変動表示される第2図柄が所定の当たり図柄で停止されたときに入球容易な状態へ変化する可変入球口と、を備えてもよい。第1特別遊技実行手段は、第1表示制御手段により変動表示される第1図柄が所定の当たり図柄で停止されたときに第1作動条件が成立したと判定し、可変入球装置を入球可能な状態に変化させることにより第1の特別遊技を実行し、第2特別遊技実行手段は、可変入球口への入球により第2作動条件が成立したと判定し、可変入球装置を入球可能な状態に変化させることにより第2の特別遊技における第1段階を実行し、その第1段階において可変入球装置内の特定領域へ入球した場合に第2の特別遊技における第2段階への移行条件が成立したと判定し、可変入球装置を引き続き入球可能な状態へ変化させることにより第2の特別遊技における第2段階を実行し、特定遊技制御手段は、第1の特別遊技または第2の特別遊技の終了を契機に、特定遊技として、第2の抽選が当たりであったときには可変入球口が入球容易な状態となる期間を通常状態と比較して相対的に長くする遊技を、第1図柄が所定回数変動するまでは継続してもよい。
この態様の弾球遊技機は、第1種ぱちんこ遊技機および第2種ぱちんこ遊技機の遊技を組み合わせた態様の複合機として構成される。すなわち、第1の特別遊技が実行されると、その終了を契機に特定遊技が実行される。この特定遊技中は可変入球口が入球容易な状態となるため、第2の特別遊技が実行されやすくなる。第2の特別遊技が実行されると、その終了を契機に特定遊技に移行されるが、依然として可変入球口が入球容易な状態に維持されて第2作動条件の達成容易性が高い状態が保持されるため、第2の特別遊技が連続して実行される可能性がある。なお、「可変入球口が入球容易な状態となる期間が長くなる」とは、例えば特定遊技中に可変入球口の開放時間が長くなる結果、入球容易な期間が長くなるものでもよい。あるいは、特定遊技中に可変入球口の開放確率が高くなる結果、相対的に入球容易な期間が長くなるものでもよい。
この態様では、特定遊技の継続期限までの残り期間が期間進行表示の作動により示唆されることにより、遊技者は、第2の特別遊技を連続して狙える時間を把握することができる。このため、その残り期間においては可変入球口への入球に意識を集中させるなど、遊技者の遊技意欲を高く維持することができる。また、それにより遊技者による遊技球の打ち出しを促進でき、遊技の運営を円滑にすることができる。
表示制御手段は、新たな期間進行表示を作動させる際に、中断時間に相当する時間を特定遊技の延長時間として報知する演出内容を付加的に伴わせる表示を行うようにしてもよい。すなわち、上述のように実際には中断によって特定遊技の継続期限そのものは変化していないところ、遊技者には演出上その継続期限が延長されたと感じさせることができる。この演出を「特定遊技の延長時間」として積極的に報知するものとすることで、遊技者の射幸心を満たすことができ、ひいては遊技継続意欲を高めることができる。
表示制御手段は、特定遊技へ移行したときに継続期限までの仮の期間として仮継続期間を表示し、その特定遊技の開始とともに仮継続期間における時間の経過を期間進行表示として表示する一方、遊技状態が予め定める状態となるごとに新たな期間進行表示を作動させてもよい。
ここで、「仮継続期間」は、特定遊技の継続期限が算出可能である場合には、「継続予定期間」として設定することができる。例えば特定遊技中の第1図柄の変動時間が固定されている場合、継続予定期間は、特定遊技の継続期限として設定された第1図柄の変動回数(継続回数)にその固定変動時間を乗算した時間として設定することができる。また、特定遊技中の第1図柄の変動時間が固定されていなくても、いわゆる先読みによりその継続回数分の図柄変動時間の情報を取得できる場合、継続予定期間は、その継続回数分の変動時間を合計した時間として設定することができる。すなわち、第1の抽選の抽選値をその継続回数分以上保留可能であり、第1図柄の変動開始の有無にかかわらず保留数を限度として各抽選値に対応する図柄変動時間の情報を取得できる仕様である場合、その保留数が継続回数分以上あれば、継続予定時間を算出できる。このような継続予定期間を設定したうえで第2の特別遊技の割り込みによる中断時間が発生した場合、その継続予定時間に中断時間を加算することで新たな期間進行表示の帳尻合わせを行うことができる。
また、「仮継続期間」は、特定遊技の継続期限が算出困難な場合には、「仮想継続期間」として設定することができる。仮想継続期間は、例えば特定遊技中の第1図柄の変動時間を仮に固定し、特定遊技の継続回数にその固定変動時間を乗算した時間として設定することができる。その場合、実際の第1図柄の変動時間に応じて新たな期間進行表示の帳尻合わせを行ってもよい。例えば、第1図柄の変動時間として選択されうる最短時間を設定して仮想継続期間を設定しておき、継続回数の最後の図柄変動が開始されたときに、余剰の変動時間を追加時間として表示させてもよい。その変動過程において第2の特別遊技への移行による特定遊技の中断があった場合には、その余剰の変動時間に中断時間をさらに追加した変動時間を追加時間として表示させてもよい。
「予め定める状態となるごと」は、特定遊技が中断状態から再開されるごと、つまり第1図柄の変動が再開されるごとでもよいし、その再開を基準とする規定タイミングごとでもよい。例えば、その中断状態からの再開が所定回数行われるごとでもよいし、その中断状態からの再開タイミングが規定期間を超えるごとでもよい。このように、特定遊技の中断状態からの再開タイミングを基準とすることで、実際の処理タイミングに同期させることができ、制御が容易になる。あるいは、期間進行表示が満了するとき、例えば時間の進行がカウントアップ表示される態様であれば、そのカウント数が予め報知したカウント数に達したときでもよい。時間の進行がカウントダウン表示される態様であれば、そのカウント数がゼロに達したときでもよい。あるいは、遊技領域に設けられた特定のルートを遊技球が通過するタイミングであってもよい。
表示制御手段は、特定遊技中における中断時間の有無を第1図柄の変動ごとに判定し、中断時間がある場合に新たな期間進行表示を作動させてもよい。中断時間分をあまり溜め込みすぎると後に大幅な調整が必要となり、例えば演出が不自然となる等の影響が出る可能性があるため、こまめに調整するものである。
表示制御手段は、仮継続期間として予め固定された時間値を設定する一方、特定遊技中における第1図柄の変動時間がその時間値と比較して長くなった場合に、その変動時間とその時間値との時間差に相当する補正時間の追加を新たな期間進行表示にさらに反映させる表示制御を行うようにしてもよい。
この態様によれば、中断時間の調整に加え、さらに実際の変動時間が固定された時間値よりも長くなった時間分が所定のタイミングにて調整される。変動時間を固定値とみなして特定遊技の全体の継続期間を見積もっているため、比較的変動時間の長い変動パターンが選択されるたびに実際の継続期間が長くなる。このように、中断に起因する時間調整と、変動時間のばらつきに起因する時間調整とを切り分けたことにより、トータルの時間調整を容易にすることができる。
表示制御手段は、継続期限が満了する際に期間進行表示が示唆する残り時間がゼロとなるよう、中断時間および補正時間の追加を調整して期間進行表示を作動させてもよい。これにより、期間進行表示と実際の特定遊技の継続時間とを整合させることができ、遊技者に違和感なく遊技の進行を支援することができる。
なお、以上の構成要素の任意の組合せや、本発明の構成要素や表現を方法、装置、システム、コンピュータプログラム、コンピュータプログラムを格納した記録媒体、データ構造などの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、弾球遊技機において特定遊技中の残り時間を効果的に報知することにより遊技者の便宜に供し、それによって遊技者の遊技継続意欲を保持することができる。
以下、本発明の実施の形態を具体化した好適な実施例について説明する。
本実施例に示すぱちんこ遊技機は、通常遊技よりも遊技者に有利な状態である特別遊技を複数の形態で複合的に提供する。すなわち、第1特別遊技として、従来にいう第1種ぱちんこ遊技機における特別遊技に対応する遊技を、第2特別遊技として、従来にいう第2種ぱちんこ遊技機における特別遊技に対応する遊技を提供する。第1特別遊技は、以下の過程を経て発生する。すなわち、遊技球が始動口に入球すると第1の抽選が実行されるとともに、その結果を示すための特別図柄の変動表示がなされる。第1の抽選が当たりとなり、特別図柄が所定の当たり態様で停止されると、第1特別遊技が開始される。第2特別遊技は、以下の過程を経て発生する。すなわち、遊技球が普通電役入球口に入球すると、第2大入賞口が一時的に開放されて第2特別遊技の第1段階が開始される。第2大入賞口に入球した遊技球がその内部の特定領域を通過すると、第2特別遊技の第2段階が開始され、第2特別遊技は継続される。
第1特別遊技または第2特別遊技が終了すると、所定の確率でいわゆる変動時間短縮遊技(以下、「時短」という)と呼ばれる特定遊技に移行する。特定遊技は、特別遊技の終了後、特別図柄の変動回数が所定回数(以下、「継続回数」とよぶ)に達するまで継続する。この特定遊技中においては、普通電役入球口への入球容易性が高まるので、第2特別遊技の発生可能性も高まる。特定遊技中に第2特別遊技が発生した場合は、第2特別遊技が終了しても特定遊技は継続される。通常状態の通常遊技においては、普通電役入球口への入球容易性が低いため、まずは遊技球を始動口に入球させて第1特別遊技を発生させ、特定遊技に移行させた上で、第2特別遊技を繰り返し狙う遊技方法が定石となる。
図1は、ぱちんこ遊技機の正面側の構成を示す。
ぱちんこ遊技機10は、主に遊技機枠と遊技盤で構成される。ぱちんこ遊技機10の遊技機枠は、外枠11、前枠12、透明板13、扉14、上球皿15、下球皿16、および発射ハンドル17を含む。外枠11は、開口部分を有し、ぱちんこ遊技機10を設置すべき位置に固定するための枠体である。前枠12は、外枠11の開口部分に整合する枠体であり、図示しないヒンジ機構により外枠11へ開閉可能に取り付けられる。前枠12は、遊技球を発射する機構や、遊技盤を着脱可能に収容させるための機構、遊技球を誘導または回収するための機構等を含む。透明板13は、ガラスなどにより形成され、扉14により支持される。扉14は、図示しないヒンジ機構により前枠12へ開閉可能に取り付けられる。上球皿15は、遊技球の貯留、発射レールへの遊技球の送り出し、下球皿16への遊技球の抜き取り等の機構を有する。下球皿16は、遊技球の貯留、抜き取り等の機構を有する。上球皿15と下球皿16の間にはスピーカ18が設けられており、遊技状態などに応じた効果音が出力される。操作ボタン82は、遊技者が遊技機側へ所定の指示入力をするために操作するボタンである。操作ボタン82は、上球皿15近傍の外壁面に設けられる。
遊技盤50は、外レール54と内レール56により区画された遊技領域52上に、アウト口58、センター飾り64、第1種始動入賞口(以下、単に「始動口」という)24、普通電役入球口26、第1大入賞口28、第2大入賞口30、作動口68を含む。さらに遊技領域52には、図示しない複数の遊技釘や風車などの機構が設置される。なお、本実施例において、始動口24が「第1の始動口」を構成し、作動口68が「第2の始動口」を構成する。
始動口24は、遊技球の入球を検出する入球検出装置32を含む。作動口68は、遊技球の入球を検出する入球検出装置38を含む。普通電役入球口26は、遊技球の入球を検出する入球検出装置34を含む。普通電役入球口26は、その入球する入口を拡開する普通電動役物と、その普通電動役物を開閉させる普通電役ソレノイド76とを含む。第1大入賞口28は、遊技球の入球を検出する入球検出装置78と、第1大入賞口28を開閉させる大入賞口ソレノイド83とを含む。第2大入賞口30は、遊技球の入球を検出する入球検出装置81と、第2大入賞口30の羽根を開閉させる大入賞口ソレノイド80とを含む。
普通電役入球口26は、普通電動役物が開閉することにより入球可能な状態と入球不可状態の間で変化する。具体的には、普通電役入球口26は、普通電役ソレノイド76による駆動力で開放状態または閉鎖状態への変化が可能な可変入球口として機能する。普通電役入球口26は、始動口24のすぐ下方に設けられる。普通電動役物が閉鎖状態にあるとき普通電役入球口26の入球口は始動口24に遮蔽され、遊技球は普通電役入球口26に落入しない。ただし、変形例においては通常時に遮蔽されないよう構成してもよい。その場合、普通電動役物の開放状態は閉鎖状態よりも入球容易な状態となる。普通電動役物が開放状態となると遊技球は普通電動役物の横方向から普通電役入球口26に落入可能となる。
普通電役入球口26の1回の開放時間は、通常状態においては、例えば0.8秒程度の短時間である。そのため、通常状態においては、遊技球が普通電役入球口26に落入する可能性は小さい。一方、特定遊技中(時短中)においては普通電役入球口26の1回の開放時間が通常状態よりも長く設定されるので、遊技球は普通電役入球口26に落入しやすくなる。このときの開放時間は、例えば、3.0秒程度に設定される。
第1大入賞口28は、入球可能な状態と入球不可状態との間で変化する。具体的には、第1大入賞口28は、大入賞口ソレノイド83による駆動力で開放状態と閉鎖状態の間で状態変化が可能な第1可変入球装置として機能する。第1大入賞口28は、特別遊技中に開放状態となる横長方形状の入賞口であり、アウト口58の上方に設けられる。第1大入賞口28が閉鎖状態のときは入球できず、開放状態となってはじめて入球可能となる。
第2大入賞口30もまた、入球可能な状態と入球不可状態との間で変化する。具体的には、第2大入賞口30は、大入賞口ソレノイド80による駆動力で開放状態と閉鎖状態の間で状態変化が可能な第2可変入球装置として機能する。第2大入賞口30は、普通電役入球口26への入球を契機に開放状態となる。第2大入賞口30が閉鎖状態のときは入球できず、開放状態となってはじめて入球可能となる。
遊技盤50の略中央に設けられたセンター飾り64には、演出表示装置60、特別図柄表示装置61、特別図柄変動用の保留ランプ20が設けられている。センター飾り64は、遊技球の流路、特別図柄表示装置61および演出表示装置60の保護、装飾等の機能を有する。特別図柄表示装置61は、7セグメントLEDで構成される表示手段であり、特別図柄192を変動させながら表示する(以下、そうした表示を「図柄変動」または「変動表示」等という)。特別図柄192は、始動口24への入球を契機に実行される抽選(以下、「特別図柄抽選」とよぶ)の結果に応じた図柄であり、第1特別遊技を発生させるか否かを示す役割をもつ。すなわち、始動口24に入球すると、特別図柄192が変動表示され、表示に先立って決定された変動時間の経過後に特別図柄抽選の結果を示す態様にて停止する。なお、特別図柄192は必ずしも演出的な役割をもつことを要しないため、本実施例では演出表示装置60の右方の特別図柄表示装置61にて目立たない大きさで表示させるが、特別図柄自体に演出的な役割をもたせて装飾図柄を表示させないような手法を採用する場合には、特別図柄を演出表示装置60のような液晶ディスプレイに表示させてもよい。
演出表示装置60は、特別図柄192の変動表示と連動する形で装飾図柄190を変動表示する液晶ディスプレイである。装飾図柄190は、特別図柄抽選の結果を視覚的に演出するための図柄である。演出表示装置60は、装飾図柄190として、例えばスロットマシンのゲームを模した複数列の図柄変動の動画像を画面に表示する。演出表示装置60は、この実施例では液晶ディスプレイで構成されるが、ドラムなどの機械式回転装置やLEDなどの他の表示手段で構成されてもよい。また、演出表示装置60は、第1特別遊技や第2特別遊技において遊技者の賞球獲得に対する期待感を喚起するための演出においても演出的な画像を表示させる。
作動口68は、遊技盤50の左下方位置に設けられる。作動口68への遊技球の通過は普通電役入球口26の普通電動役物を拡開させるか否かを決定する普通図柄抽選の契機となる。作動口68を遊技球が通過すると、普通図柄抽選の結果を示すための普通図柄194がランプを点滅させる形で普通図柄表示装置59に変動表示される。普通図柄表示装置59は作動口68の左方に設けられる。所定時間の経過後に普通図柄194の変動表示が当たりの態様で停止すると、普通電役入球口26が所定時間拡開する。普通図柄変動用の保留ランプ21は普通図柄表示装置59の近傍に設けられる。
特別図柄変動用の保留ランプ20は4個のランプからなり、その点灯個数によって特別図柄192の変動の保留球数を表示する。保留球数とは、特別図柄192の変動中や特別遊技の実行中に遊技球が始動口24へ落入したときに抽選値として取得される抽選乱数(以下、「特図抽選値」ともよぶ)の個数であり、特別図柄192の変動表示がまだ実行されていない入賞球の数を示す。いわば、特別図柄変動の実行予定数である。普通図柄変動用の保留ランプ21も4個のランプからなり、その点灯個数によって普通図柄194の変動の保留球数を表示する。この保留球数は、普通図柄194の変動中に作動口68へ遊技球が落入したときに抽選値として取得される抽選乱数(以下、「普図抽選値」ともよぶ)の個数であり、普通図柄194の変動がまだ実行されていない入球の数を示す。いわば、普通図柄変動の実行予定数である。
遊技者が発射ハンドル17を手で回動させると、その回動角度に応じた強度で上球皿15に貯留された遊技球が1球ずつ内レール56と外レール54に案内されて遊技領域52へ発射される。遊技者が発射ハンドル17の回動位置を手で固定させると一定の時間間隔で遊技球の発射が繰り返される。遊技領域52の上部へ発射された遊技球は、複数の遊技釘や風車に当たりながらその当たり方に応じた方向へ落下する。遊技球が始動口24、普通電役入球口26、第2大入賞口30、第1大入賞口28等の各入賞口へ落入すると、その入賞口の種類に応じた賞球が上球皿15または下球皿16に払い出される。始動口24等の各入賞口に落入した遊技球はセーフ球として処理され、アウト口58に落入した遊技球はアウト球として処理される。なお、各入賞口は遊技球が通過するゲートタイプのものを含み、本願において「落入」「入球」「入賞」というときは「通過」を含むものとする。
始動口24に入球すると、特別図柄表示装置61および演出表示装置60において特別図柄192および装飾図柄190が変動表示される。特別図柄192および装飾図柄190の変動表示は、表示に先だって決定された表示時間の経過後に停止される。停止時の特別図柄192および装飾図柄190が大当たりを示す図柄である場合、通常遊技よりも遊技者に有利な遊技状態である特別遊技に移行し、第1大入賞口28の開閉動作が開始される。このときスロットマシンのゲームを模した装飾図柄190は、3つの図柄を一致させるような表示態様をとる。特別遊技において、第1大入賞口28は、約30秒間開放された後、または9球以上の遊技球が落入した後で一旦閉鎖される。このような第1大入賞口28の開閉が所定回数、例えば7回繰り返される。
特別遊技が発生した場合であってそのときの当たり停止図柄が特定の態様であった場合、特別遊技終了後の通常遊技において、特定遊技として時短が開始される。時短においては、特別図柄および装飾図柄の変動時間が通常より短縮される。特別図柄および装飾図柄の変動時間は、所定の変動回数の変動表示がなされた後で元の変動時間に戻される。時短においては、特別図柄192が短縮されるだけでなく、普通図柄表示装置59における普通図柄の変動時間も短縮され、また、普通電役入球口26の開放時間も長くなる。そのため、通常状態の通常遊技に比べて格段に普通電役入球口26へ入球しやすくなる。開放された普通電役入球口26に入球すると、第2大入賞口30が開放される。これにより、第2特別遊技に移行する。第2特別遊技において第2大入賞口30が開放される状態を第2特別遊技の第1段階と呼ぶ。
センター飾り64は、その内側に、センター飾り64の外部から隔てられる形で仕切られた空間を形成している。第2大入賞口30はセンター飾り64の左側に取り付けられており、開放された第2大入賞口30に入球した遊技球はセンター飾り64の内部に設けられた通路31を通って内側の空間へ流入する。その空間には、誘導装置62、特定領域22、流出領域66が設けられている。通路31の内部には、入球検出装置81が設けられ、第2大入賞口30への入球が検出される。センター飾り64の内側に入球した遊技球は特定領域22または流出領域66の方向に導かれる。誘導装置62は、低速で回転しており、遊技球を特定領域22と流出領域66のいずれかへ導くよう作用する。特定領域22は入球口の形状を有し、つねに左右方向に往復移動している。このように、誘導装置62の回転状態と特定領域22の往復移動の位置関係や遊技球の勢いなどによって、遊技球が特定領域22へ入球するか、流出領域66へ入球するかが決まる。
特定領域22への入球は入球検出装置36により検出され、流出領域66への入球は流出検出装置37により検出される。なお、入球検出装置36および流出検出装置37をまとめて、排出検出装置35とよぶ。入球検出装置36および流出検出装置37は、特定領域22および流出領域66のそれぞれに入球した遊技球を計数する。それぞれの領域への入球数の和が入球検出装置81により計数された入球数と一致すると、第2大入賞口30に入球したすべての遊技球が、特定領域22または流出領域66に入球したと判定される。
遊技球がセンター飾り64の内部の特定領域22に入球することが、第2特別遊技の第1段階から第2段階へ移行するための継続条件となる。継続条件が成立すると、第1特別遊技と同様に、第1大入賞口28の開閉動作が所定回数、例えば7回繰り返される。第2特別遊技の第1段階は1回目の単位遊技に相当し、第2段階が2回目以降の単位遊技に相当する。第2特別遊技の発生原因となった特定領域22への入球が時短中であった場合、その第2特別遊技終了後の通常遊技も再び時短へ移行するが、特定領域22への入球が時短中でなかった場合は、その第2特別遊技終了後は通常状態での通常遊技へ戻り、時短とはならない。したがって、時短中は比較的高い確率で第2特別遊技が繰り返し発生するチャンスとなる。
なお、変形例におけるぱちんこ遊技機10では、第1大入賞口28の機能をすべて第2大入賞口30に持たせることにより、第1大入賞口28のない遊技機を実現してもよい。これにより、特別遊技の動作制御の単純化、製造コストの削減、遊技領域52のスペース有効活用をさらに進めることができる。
図2は、ぱちんこ遊技機の背面側の構成を示す。電源スイッチ40はぱちんこ遊技機10の電源をオンオフするスイッチである。メイン基板102は、ぱちんこ遊技機10の全体動作を制御し、特に始動口24および作動口68へ入球したときの抽選等、遊技動作全般を処理する。サブ基板104は、液晶ユニット42を備え、演出表示装置60における表示内容を制御し、特にメイン基板102による抽選結果に応じて表示内容を変動させる。メイン基板102およびサブ基板104は、遊技制御装置100を構成する。セット基盤39は、賞球タンク44や賞球の流路、賞球を払い出す払出ユニット43等を含む。払出ユニット43は、各入賞口への入賞に応じて賞球タンク44から供給される遊技球を上球皿15へ払い出す。払出制御基板45は、払出ユニット43による払出動作を制御する。発射装置46は、上球皿15の貯留球を遊技領域52へ1球ずつ発射する。発射制御基板47は、発射装置46の発射動作を制御する。電源ユニット48は、ぱちんこ遊技機10の各部へ電力を供給する。
図3は、ぱちんこ遊技機の機能ブロック図である。ぱちんこ遊技機10において、遊技制御装置100は、始動口24、作動口68、普通電役入球口26、第1大入賞口28、第2大入賞口30、演出表示装置60、特別図柄表示装置61、普通図柄表示装置59、スピーカ18、操作ボタン82のそれぞれと電気的に接続されており、各種制御信号の送受信を可能とする。遊技制御装置100は、遊技の基本動作だけでなく、図柄の変動表示や電飾等の演出的動作も制御する。遊技制御装置100は、遊技の基本動作を含むぱちんこ遊技機10の全体動作を制御するメイン基板102と、図柄の演出等を制御するサブ基板104とに機能を分担させた形態で構成される。遊技制御装置100は、ハードウエア的にはデータやプログラムを格納するROMやRAM、演算処理に用いるCPU等の素子を含んで構成される。
本実施例におけるメイン基板102は、入球判定手段110、第1抽選手段112、第2抽選手段113、図柄決定手段114、保留制御手段118、メイン表示制御手段122、特別遊技制御手段126、開閉制御手段132、特定遊技制御手段133を備える。本実施例におけるサブ基板104は、パターン記憶手段140、演出決定手段142、演出表示制御手段144、計時手段146を備える。なお、メイン基板102に含まれる各機能ブロックは、いずれかがメイン基板102ではなくサブ基板104に搭載されるかたちで構成されてもよい。同様に、サブ基板104に含まれる各機能ブロックは、いずれかがサブ基板104ではなくメイン基板102に搭載されるかたちで構成されてもよい。
入球判定手段110は、各入球口への入球を判定する。入球判定手段110は、入球検出装置32から始動入賞情報を受け取ると遊技球が始動口24に入賞したと判定し、入球検出装置38から通過情報を受け取ると遊技球が作動口68を通過したと判定する。入球判定手段110は、入球検出装置78から大入賞口入賞情報を受け取ると遊技球が第1大入賞口28に入賞したと判定し、入球検出装置81から大入賞口入賞情報を受け取ると遊技球が第2大入賞口30に入賞したと判定する。さらに、入球判定手段110は、第2大入賞口30における特定領域22や流出領域66への入球も判定する。
第1抽選手段112は、始動口24への入球を契機に第1特別遊技へ移行するか否かを判定するために乱数の値を特図抽選値として取得する。例えば、特図抽選値は「0」から「65535」までの値範囲から取得される。なお、本願にいう「乱数」は、数学的に発生させる乱数でなくてもよく、ハードウエア乱数やソフトウエア乱数などにより発生させる疑似乱数でもよい。第1抽選手段112が参照する当否テーブルには、当たりまたは外れの判定結果と特図抽選値とが対応付けられており、対応付けられた当たりの範囲設定に応じて当否確率が定まる。
第2抽選手段113は、作動口68への入球を契機に普通電役入球口26を開放するか否かを判定するために乱数の値を普図抽選値として取得する。例えば、普図抽選値は「0」から「511」までの値範囲から取得される。第2抽選手段113が参照する当否テーブルには、当たりまたは外れの判定結果と普図抽選値とが対応付けられており、対応付けられた当たりの範囲設定に応じて当否確率が定まる。
図柄決定手段114は、特図決定手段115と普図決定手段116を含む。特図決定手段115は、特別図柄192の停止図柄を決定するための図柄決定抽選値を取得し、第1抽選手段112による当否判定結果と図柄決定抽選値とに応じて特別図柄192の停止図柄を決定する。特図決定手段115は、第1抽選手段112による当否判定結果に応じて複数の変動パターンからいずれかのパターンを選択する。特図決定手段115は、特別図柄192の停止図柄を決定するために参照すべき図柄範囲テーブルや、特別図柄192の変動パターンを決定するために参照すべきパターン決定テーブルを保持する。なお、特図決定手段115で決定される特別図柄192の「変動パターン」は、演出的な過程が含まれないパターンであるため実質的には「変動時間」と同義である。特図決定手段115は、決定した停止図柄および変動パターンを示すデータをメイン表示制御手段122、演出決定手段142および演出表示制御手段144へ送出する。
普図決定手段116は、普通図柄194の停止図柄を決定するための図柄決定抽選値を取得し、第2抽選手段113による当否判定結果と図柄決定抽選値とに応じて普通図柄194の停止図柄を決定する。普図決定手段116は、通常状態において、例えば10秒から60秒の間で変動時間をランダムに選択し、特定遊技中は通常状態よりも短い、例えば1秒という変動時間を選択する。普図決定手段116は、普通図柄194の停止図柄を決定するために参照すべき図柄範囲テーブルや、普通図柄194の変動時間を決定するために参照すべき時間決定テーブルを保持する。普図決定手段116は、決定した停止図柄および変動時間を示すデータを普通図柄表示装置59へ送出する。普通図柄194の停止図柄が特定の図柄であった場合、開閉制御手段132が普通電役入球口26の普通電動役物を所定時間拡開する。
保留制御手段118は、第1保留手段119と第2保留手段120を含む。第1保留手段119は、特別図柄192の変動表示中や特別遊技の実行中に始動口24への入球があったとき、その入球に対応する特図抽選値を上限個数である4個まで保留球として記憶する。第2保留手段120は、普通図柄194の変動表示中に作動口68への入球があったとき、その入球に対応する普図抽選値を上限個数である4個まで保留球として記憶する。
メイン表示制御手段122は、特図表示手段123と普図表示手段124を含む。特図表示手段123は、第1抽選手段112による抽選の結果を、特図決定手段115により決定された変動パターンにしたがって特別図柄192の変動表示として特別図柄表示装置61に表示させる。特図表示手段123は、特別図柄192の変動表示を開始するタイミングと停止するタイミングにて、変動開始コマンドと変動停止コマンドを演出表示制御手段144へ送信することにより、特図表示手段123および演出表示制御手段144による変動表示が同期し、連動が保たれる。普図表示手段124は、決められた変動時間にて普通図柄194の変動を普通図柄表示装置59に表示させる。
特別遊技制御手段126は、第1作動条件保持手段127、第2作動条件保持手段128、第1特別遊技実行手段129、第2特別遊技実行手段130、作動回避手段131を含む。第1作動条件保持手段127は、第1特別遊技を実行するための条件である第1作動条件を保持し、第2作動条件保持手段128は、第2特別遊技を実行するための条件である第2作動条件を保持する。第1作動条件には、特別図柄192が当たり態様で停止することが条件として定められている。第2作動条件には、普通電役入球口26への入球が条件として定められている。
第1特別遊技実行手段129は、第1抽選手段112による抽選結果が当たりであった場合に、第1特別遊技を実行する。第1特別遊技は、第1大入賞口28の開閉動作を複数回数連続して継続する遊技であり、1回の開閉を単位とした単位遊技が複数回実行される。単位遊技の回数は例えば7回であり、1回につき第1大入賞口28を約30秒間開放させる。
第2特別遊技実行手段130は、第2抽選手段113による抽選結果が当たりとなって普通電役入球口26に遊技球が入球した場合に、第2特別遊技を実行する。第2特別遊技は、第1段階と第2段階に分けられる。第2作動条件の成立は、第2特別遊技の第1段階を開始するための条件が成立したことを示すとともに、その後、第1段階および第2段階を通して第2特別遊技が続く限り第2作動条件が成立している。第2特別遊技の第1段階では1回目の単位遊技として第2大入賞口30が開放され、第2段階では2回目以降の単位遊技として、第1大入賞口28が複数回開放される。第2段階での単位遊技の回数は例えば7回であり、1回につき第1大入賞口28を約30秒間開放させる。
作動回避手段131は、第1作動条件および第2作動条件のいずれか一方の作動条件が成立したとき、他方の作動条件の成立を回避させる。いいかえれば、第1特別遊技と第2特別遊技が同時並行的に実行されないように排他制御する。第2作動条件の成立中であって、第2特別遊技の第1段階または第2段階が実行されている間は、第1作動条件の成立が回避される。一方、第1作動条件の成立中は、第2作動条件の成立が回避され、第2特別遊技の第1段階および第2段階のいずれも実行されない。特別図柄192が変動表示されている間に第2作動条件が成立した場合、作動回避手段131は特別図柄192の変動表示における変動時間の進行を一時停止させる。
具体的には、作動回避手段131が作動している間、特別図柄192の変動時間を計測しているタイマが一時的に停止し、変動時間の計測が進むことを回避する。本実施例では、このタイマの停止により作動回避手段131の作動中に特別図柄192が変動停止することが回避され、また、装飾図柄190もそのタイマの停止にかかわらず変動を継続する。
特定遊技制御手段133は、通常遊技における遊技状態を通常状態から特定遊技状態へ移行させる制御と、特定遊技状態から通常状態へ戻す制御を実行する。本実施例における特定遊技は時短である。第1抽選手段112による抽選が当たりとなった場合であって、特図決定手段115が決定する特別図柄192の停止図柄が所定の図柄であった場合に、その第1特別遊技の終了後に時短へ移行する。また、時短中に第2特別遊技が発生した場合もまた、その第2特別遊技の終了後に時短へ移行する。その他の場合は、第1特別遊技または第2特別遊技の終了後であっても時短へは移行しない。
時短へ移行した場合、特別図柄192の変動回数が所定の継続回数に達するか、次の第1特別遊技または第2特別遊技の第2段階が発生するまで時短が継続される。本実施例では、特定遊技移行後の時短の継続回数(以下「時短継続回数」ともいう)が予め決められている。すなわち、第1特別遊技の終了後の時短継続回数を一律100回に設定し、第2特別遊技の終了後の時短継続回数については、一律4回に設定されている。この4回は保留球数の上限値に対応する。この第2特別遊技の終了後の時短の継続期間においては、特別図柄192の変動時間が1回あたり8秒に固定されているため、基本的には特別図柄192の変動時間の進行が32秒に達するまで時短が継続することになる。なお、上述のように、特別図柄192の変動中に第2特別遊技の第2作動条件が成立した場合には、特別図柄192の変動時間の進行が一時停止される。また、その第2特別遊技の第1段階への移行後に第2段階に移行しなかった場合、変動時間の進行が一時停止した時点から再開される。このため、時短の継続期間には、特別図柄192の変動時間に加えてこの一時停止の時間が含まれる。本実施例では、このように変動時間の進行が一時的に停止される「中断時間」を用いて後述する残り時間示唆演出が行われる。
特定遊技制御手段133は、特定遊技の開始時と終了時において図柄決定手段114と開閉制御手段132に特定遊技の開始と終了を示す情報を送信する。特定遊技中は、特図決定手段115は変動時間の短い変動パターンを選択し、普図決定手段116は普通図柄の変動時間を短縮する。また、特定遊技中における開閉制御手段132は、普通図柄抽選が当たりのときに、通常状態よりも長い開放時間にて普通電役入球口26を開放する。
開閉制御手段132は、普通電役入球口26の普通電動役物、第1大入賞口28、第2大入賞口30の開閉を制御する。開閉制御手段132は、普通図柄が特定の図柄で停止されると、普通電役ソレノイド76に開放指示を送り、普通電役入球口26を開放させる。同様に、開閉制御手段132は、第1特別遊技中は大入賞口ソレノイド83に開放指示を送って第1大入賞口28を開放させ、第2特別遊技の第1段階は大入賞口ソレノイド80に開放指示を送って第2大入賞口30を開放させ、第2特別遊技の第2段階は大入賞口ソレノイド83に開放指示を送って第1大入賞口28を開放させる。
パターン記憶手段140は、装飾図柄を含む演出画像の変動パターンとして変動表示における変動開始から停止までの変動過程が定められた複数の変動パターンデータを保持する。変動パターンには、通常の外れ図柄を表示するときのパターンと、あと一つ図柄が揃えば大当たりとなるリーチ状態を経て外れ図柄を表示するときのパターンと、リーチ状態を経て大当たり図柄を表示するときのパターンが含まれる。特に、リーチ状態を経るときのパターンとしては、長短様々な変動時間をもつパターンが含まれる。各変動パターンには、その図柄変動の終了条件としてパターンごとに変動時間が定められており、その変動時間の経過時に図柄変動が停止される。
演出決定手段142は、装飾図柄の停止図柄の組合せとその配置および変動パターンを、第1抽選手段112による抽選の結果、特別図柄の停止図柄、特別図柄の変動パターンに応じて決定する。これにより特別図柄と変動時間が等しい演出画像の変動パターンが選択される。演出決定手段142は、装飾図柄の停止図柄を決定するために参照すべき図柄範囲テーブルや、変動パターンを決定するために参照すべきパターンテーブルを保持する。
装飾図柄の停止図柄は、3つの図柄の組合せとして形成され、例えば第1抽選手段112による判定結果が第1特別遊技への移行を示す場合は「777」や「111」のように3つの図柄が揃った組合せが選択される。この場合、装飾図柄として揃える数字には、特別図柄と同じ数字が選ばれるのが好ましい。例えば、特別図柄が「3」の場合は装飾図柄が「333」となる。第1抽選手段112による判定結果が特別遊技へ移行しない旨を示す場合は、「312」や「946」のように3つの図柄が揃っていない組合せが選択される。ただし、当否判定結果が特別遊技へ移行しない旨を示す場合であって、リーチ付きの外れを示す特別図柄の変動パターンが選択された場合は、「191」や「727」のように一つだけ図柄が揃っていない組合せを選択する。演出決定手段142は、装飾図柄の停止図柄と演出画像の変動パターンの情報を演出表示制御手段144へ送る。
演出表示制御手段144は、第1抽選手段112による当否抽選の結果として、選択された変動パターンデータにしたがって演出表示装置60へ演出画像を変動表示させる。演出表示制御手段144は、遊技効果ランプの点灯および消灯や、スピーカ18からの音声出力などの演出処理をさらに制御する。
計時手段146は、第2特別遊技後の時短中にその中断があった場合、その中断時間を計時する。この中断時間は、その第2特別遊技後の時短中に実行される特殊演出制御処理において利用されるが、その詳細については後述する。
以下、本実施例における特徴的な機能および動作を説明する。
既述のように、時短中においては普通電役入球口26への入球容易性が高まり、第2特別遊技が発生し易くなる。また、第2特別遊技後は再び時短に移行することで普通電役入球口26への入球容易性が保持されるため、時短が継続するほど第2特別遊技が連続する可能性も高まる。したがって、この時短中にできるだけ多くの遊技球を普通電役入球口26へ入球させ、それにより繰り返し第2特別遊技へ移行させることができると、遊技者の利益も大きくなる。したがって、普通電役入球口26への入球を効果的に狙える時短の残り時間がどれほど残っているかは遊技者にとって大きな関心事となる。そこで、本実施例では、特殊演出制御処理により、第2特別遊技後の時短中に遊技者にその時短の残り時間を報知する残り時間示唆演出を実行する。この残り時間示唆演出は、後述のように時短の残り時間をカウントダウンする形式にて行われる。
一方、第2特別遊技後の時短継続期間は特別図柄192の変動回数(時短継続回数)により規定されるが、その時短中にさらに第2特別遊技の第1段階が発生すると、特別図柄192の変動時間の進行が一時的に停止される。このため、当初予定していた時短継続時間はその中断時間により変化することになる。このため、その中断時間を考慮しなければ、実際の時短の残り時間とカウントダウン表示とが整合しなくなるといった問題が発生する。そこで、残り時間示唆演出においては、この中断時間の累計値を所定のタイミングでカウントダウン表示に反映させる残り時間追加演出が行われる。
図4および図5は、残り時間示唆演出において演出表示装置に表示される演出画像の画面例を表す図である。各図(a)〜(c)にはその特殊演出の流れが示されている。
図4(a)に示すように、演出表示装置60の画面中央の表示領域200には、演出画像の一部としてスロットマシンのゲームを模した3列の図柄列からなる装飾図柄190が変動表示される。各図柄列は、「1」〜「9」の9種類の数字を順次切り替えて周期的に表示させる配置構成を有し、仮想のドラムに形成された3列のリール上でそれぞれ回転するように表示される。図示の例では、第2特別遊技後の時短中に、表示領域200に3列の図柄が大きく変動表示される様子が示されている。なお、同図においては有効ライン、つまりそのライン上に位置する複数の図柄が停止表示されたときの態様にて当否抽選の結果を示すライン(一点鎖線参照)が中央に一つ形成された場合が例示されているが、有効ラインが複数形成されてもよいことは言うまでもない。
通常遊技の時短中においては図示のように、装飾図柄190の図柄変動を妨げない画面の角隅部の位置にその旨を示す「時短中」の文字が合わせて表示され、特に第2特別遊技後の時短中においては、その残り時間がカウントダウン表示される。本実施例では、上述のように第2特別遊技後の時短継続時間が基本的に32秒であるため、32秒から1秒ずつカウントダウン表示が行われる。同図(a)には、残り時間が30秒である旨が表示されている。同図(b)には、その3秒後に残り時間が27秒である旨が表示されている。この時短中に特別遊技が発生しなかった場合、同図(c)に示すようにカウントダウン表示が0秒になると同時に時短が終了し、通常遊技の通常状態に移行することになる。
一方、第2特別遊技後の時短中にさらに第2特別遊技の第1段階に移行すると、上述のように特別図柄192の変動時間の進行が一時停止されるため、時短の中断時間が生じる。第1段階は時短中に複数回移行される可能性があり、その度に中断時間が累積されることになる。この残り時間示唆演出においては、その時短の中断が3回生じるごとに現在のカウントダウン表示にそれまでの中断時間の累計時間を反映させる残り時間追加演出を行う。すなわち、3回目の中断により移行した第2特別遊技において第2段階へ移行することなく第1段階が終了したタイミングで、図5(a)に示すように「時短延長!」という文字が表示され、遊技者に時短が延長されることが示唆される。そして、現在の残り時間に中断時間の累計時間を加算した時間から新たなカウントダウン表示が行われる。この例では、例えばカウントダウン表示が5秒となった時点で時短が再開されたため、同図(b)に示すように新たな残り時間20秒が表示され、同図(c)に示すように新たなカウントダウン表示がなされている。すなわち、この例では時短の中断時間の累計時間が15秒となったため、時短延長演出によりその15秒を追加して変動時間の帳尻を合わせている。なお、変形例においては、このような時短延長の旨の報知に加え、加算される時間(この場合は15秒)の報知を表示させてもよい。
ここで、本実施例における装飾図柄190の特徴的な変動過程の理解を容易にするために、以下にその変動過程の一例を挙げて説明する。
図6は、遊技過程の一例を表すタイミングチャートである。(a)はその遊技過程に起こりうる一事例を表し、(b)は他の事例を表している。各図の横軸は時間の経過を表している。なお、同図に示す事例はあくまで多種多様な遊技過程の一例に過ぎず、図示と異なる変動過程があることはいうまでもない。
同図(a)には、特別図柄抽選が当たりとなってから第2特別遊技が発生し、残り時間示唆演出が実行されるまでの遊技過程の例が示されている。ここでは、通常遊技の通常状態において時刻t1にて特別図柄抽選が当たりとなったため(図中「特図当たり」と表記)、その当たり図柄変動が表示されている。そして、その図柄変動中に普通電役入球口26への入球がなかったため、その変動が終了した時刻t2にて第1特別遊技が実行されている。そして、その第1特別遊技が終了した時刻t3から時短へ移行し、その時短中に普通図柄抽選が当たりとなり(図中「普図当たり」と表記)、時刻t4に普通電役入球口26に入球があったため、第2特別遊技の第1段階へ移行している。その後、さらに特定領域22への入球があったため、時刻t5において第2特別遊技の第2段階へ移行している。さらに、その第2特別遊技が終了した時刻t6から時短へ移行している。この第2特別遊技後の時短中には、図4に示したような残り時間示唆演出が実行されている。しかし、次の第2特別遊技への移行がなかったため、時刻t7にてカウントダウン表示が0秒を示すとともに時短が終了し、通常遊技の通常状態に移行している。
一方、同図(b)は、第2特別遊技が連続的に発生した場合に残り時間示唆演出が実行される例が示されている。ここでは、第2特別遊技後の時短中に残り時間示唆演出が開始された後、第2特別遊技の第1段階へ3回移行されたため、時短の中断時間が3回発生している。すなわち、時刻t8にて第2特別遊技の第2段階が終了したため、時短に移行している。この時短への移行と同時に、図4に示したような残り時間示唆演出が開始されている。本実施例では第2特別遊技後の時短継続回数が4回であり、その1回あたりの図柄変動時間が8秒に固定されているため時短継続期限は32秒となるが、時短開始前に特別図柄192の変動時間の進行が中断されていれば、その中断時間の残り時間に対し、現在の抽選値の保留数分の変動時間を加算したカウント値がカウントダウン表示の初期値として設定される。すなわち、第2特別遊技の第2段階へ移行すると、そのカウントダウン表示は一旦リセットされ、次の時短突入時に再設定される。これは、第2段階の継続時間が比較的長いために、カウントダウン表示との整合を保持できなくなるためである。このため、第2特別遊技の第2段階が終了した時刻t8において、新たなカウントダウン表示がが開始されている。その後、時刻t9にて第2特別遊技の第1段階へ移行したため時短が中断されたが、特定領域22への入球がなかったため、時刻t10にて時短が再開されている。同様に、時刻t11,t13にて第2特別遊技の第1段階へ移行したため時短が中断されたが、時刻t12,t14にて時短が再開されている。なお上述のように、各中断時間においては、特別図柄192の図柄変動は継続されているものの、その変動時間の進行を計測するタイマが一時停止される。その結果、装飾図柄190の変動も継続される。その後、第2特別遊技の第1段階へ移行することなく時短継続回数が満了したため、時刻t16にて通常状態に移行している。
このように、時短継続回数が消化される間に時短の中断が3回あったため、その3回目の中断から時短が再開される時刻t14において、それまでの中断時間の累積時間を残り時間示唆演出に反映する残り時間追加演出が行われる。すなわち、図5(a)に示すような時短の延長が報知されるとともに、時刻t9からt10、t11からt12、t13からt14における中断時間の合計時間が、時刻t14におけるカウントダウン表示の時間値に加算される。そして、その追加された時間表示から新たなカウントダウン表示が開始される。このように中断時間が追加されたことにより、遊技者には演出上、時刻t14からt15までの時間分、時短が延長されたようにみえる。
図7は、ぱちんこ遊技機における基本的な処理過程を示すフローチャートである。
まず、遊技球が始動口24、普通電役入球口26、第1大入賞口28、第2大入賞口30へ入球した場合や、遊技球が作動口68を通過した場合の処理を実行する(S10)。このとき、普通電役入球口26への入球があった場合には、第2特別遊技へ移行される。そして、特別遊技中でなければ(S12のN)、特別図柄抽選などの通常遊技の処理を実行し(S14)、特別遊技中であれば(S12のY)、第1特別遊技または第2特別遊技の処理を実行する(S16)。続いて、上述した残り時間示唆演出を実行するための特殊演出制御処理を実行し(S17)、S10における各種入賞に応じた賞球払出を処理する(S18)。
図8は、図7におけるS14の通常遊技制御処理を詳細に示すフローチャートである。 ここでは、特別図柄192の変動表示、および装飾図柄190を含む演出画像の変動表示を処理し(S30)、普通図柄194の変動表示を処理する(S31)。なお、S30、S31の処理順序はあくまでも説明の便宜上定義した順序にすぎず、どの順序で処理してもよい。
図9は、図8のS30における特別図柄および演出画像の図柄変動処理を詳細に示すフローチャートである。
以下、特に断らない限り「図柄」は特別図柄192と装飾図柄190の双方を示す。第1保留手段119に特図抽選値の保留がなされている場合であって(S40のY)、図柄変動が表示中でなければ(S42のN)、特別図柄抽選の当否判定や図柄決定、変動パターンの選択などが処理され(S44)、特別図柄192および装飾図柄190の変動表示が開始される(S46)。S40において特図抽選値が保留されていなかった場合は(S40のN)、S42からS46までの処理がスキップされる。S42において既に図柄変動中であれば(S42のY)、S44とS46の処理がスキップされる。
ここで、図柄の変動表示中でなければ(S48のN)、S30の図柄変動処理はそのまま終了する。一方、図柄の変動表示が開始済であれば(S48のY)、装飾図柄190の変動表示処理を実行し(S50)、さらに後述するタイマ調整処理を実行する(S51)。そして、変動時間が変動停止タイミングまで達したとき(S52のY)、図柄の変動表示は停止される(S58)。特定遊技中(時短中)であって(S60のY)、特図抽選が当たりでなければ(S61のN)、変動回数をインクリメントし(S62)、その変動回数が所定の継続回数に達すれば(S64のY)、特定遊技を終了する(S66)。変動回数が継続回数に達していなければ(S64のN)、S66をスキップする。特定遊技中に(S60のY)、当たりになった場合も(S61のY)、特定遊技を終了する(S66)。特定遊技中でなかった場合(S60のN)、S61らS66までの処理をスキップする。図柄の停止タイミングでなかった場合もまたS30のフローを終了する(S52のN)。
図10は、図9のS51におけるタイマ調整処理を詳細に示すフローチャートである。 特別図柄192の変動表示中において第2特別遊技が開始された場合(S222のY)、言い換えれば、特別図柄192の変動表示中に普通電役入球口26への入球が発生すると、タイマは一時停止状態となる(S224)。第2特別遊技が開始されていなければ(S222のN)、S224の処理はスキップされる。
タイマが一時停止中であって(S232のY)、第2特別遊技が終了していれば(S234のY)、タイマの一時停止が解除される(S236)。S232においてタイマが一時停止中でないときや(S232のN)、S234において第2特別遊技が終了していないときには(S234のN)、S216のタイマ調整処理は終了する。
図11は、図8のS31における普通図柄の変動処理を詳細に示すフローチャートである。
第2保留手段120に普図抽選値の保留がなされている場合(S80のY)、普通図柄194が変動表示中でなければ(S82のN)、第2抽選手段113が普通図柄抽選として当否判定処理を実行し(S84)、普通図柄194の変動表示が開始される(S90)。S80において普図抽選値が保留されていなかった場合は(S80のN)、S82からS90までの処理はスキップされ、S82において普通図柄194が変動表示中であった場合は(S82のY)、S84およびS90の処理がスキップされる。
続いて、普通図柄194の変動表示が開始済であれば(S92のY)、普通図柄194の変動表示を処理し(S94)、定められた変動時間が経過して普通図柄194の変動表示の停止タイミングに達したときは(S96のY)、変動表示中の普通図柄194は停止する(S98)。停止図柄が当たり態様であれば(S100のY)、普通電役入球口26が開放され(S102)、停止図柄が当たり態様でなければ(S100のN)、S102の処理はスキップされる。変動時間経過前である場合(S96のN)、S98からS102の処理はスキップされる。S92において変動表示が開始されていないときは(S92のN)、S94からS102の処理はスキップされる。
図12は、図7におけるS16の特別遊技制御処理を詳細に示すフローチャートである。 実行中の特別遊技が第1特別遊技であれば(S110のY)、第1特別遊技の制御を処理し(S112)、実行中の特別遊技が第1特別遊技でなければ(S110のN)、第2特別遊技の制御を処理する(S114)。
図13は、図12のS112における第1特別遊技を詳細に示すフローチャートである。 まず、第1大入賞口28が開放済でなければ(S120のN)、演出表示制御手段144が第1特別遊技の演出を開始し(S122)、開閉制御手段132が第1大入賞口28を開放する(S124)。第1大入賞口28が開放済であれば(S120のY)、S122およびS124の処理はスキップされる。第1大入賞口28が開放されてから所定の開放時間が経過した場合(S126のY)、または、開放時間が経過していないものの(S126のN)、第1大入賞口28への入球数が9球以上に達した場合には(S128のY)、開閉制御手段132が第1大入賞口28を一旦閉鎖させる(S130)。開放時間が経過しておらず(S126のN)、第1大入賞口28への入球数も9球以上に達していない場合は(S128のN)、S130以降の処理をスキップしてS112のフローを終了する。
S130における第1大入賞口28の閉鎖後、単位遊技数が所定回数に達して終了タイミングとなった場合(S132のY)、演出表示制御手段144は第1特別遊技の演出を終了させ(S134)、特別遊技制御手段126は第1特別遊技を終了させる(S136)。特定遊技への移行条件を満たす場合(S140のY)、特定遊技に移行し(S142)、満たさなければ(S140のN)、S142の処理をスキップする。S132において単位遊技数が所定回数に達していなければ(S132のN)、単位遊技数に1を加算してS112のフローを終了する(S138)。
図14は、図12のS114における第2特別遊技を詳細に示すフローチャートである。 第2特別遊技が開始済でなければ(S150のN)、第2大入賞口30を開放し(S152)、開始済であれば(S150のY)、S152をスキップする。第1段階にある場合(S154のY)、第2大入賞口30の開放時間が経過したら(S156のY)、第2大入賞口30を閉鎖し(S158)、開放時間以内であれば(S156のN)、S158をスキップする。ここで、第2大入賞口30の内部にある特定領域22への入球があれば(S160のY)、ただちに第2段階への移行を示すフラグを立て(S162)、S168へジャンプする。このとき、まだ第2大入賞口30が開放していれば閉鎖する。
一方、第1段階において特定領域22への入球がない状態で(S160のN)、第1段階の終了条件が満たされてしまった場合は(S164のY)、第1段階を終了するとともに第2特別遊技も終了する(S166)。ここでいう終了条件は、第2大入賞口30の閉鎖から一定時間が経過するか、第2大入賞口30への入球検出数と排出検出数が10球以上の数で一致した場合である。この終了条件が満たされていなければ(S164のN)、S166はスキップされる。なお、第1段階にない場合はS156からS166の処理はスキップされる(S154のN)。第2段階への移行フラグが立っている場合(S168のY)、図13に示される特別遊技の処理を、第2特別遊技の第2段階の遊技として実行する(S170)。第2段階への移行フラグが立っていない場合はS170をスキップする(S168のN)。なお、S170における第2特別遊技の第2段階とS112における第1特別遊技は基本的に同様の動作を処理するため、ここでは図13における説明のうち「第1特別遊技」を「第2特別遊技」と読み替えるものとする。
図15は、図7のS17における特殊演出制御処理を詳細に示すフローチャートである。 上述した残り時間示唆演出が未だ開始されていない状態で(S250のN)、第2特別遊技後の時短が開始されると(S252のY)、演出表示制御手段144は、残り時間示唆演出の表示を開始する(S254)。S250において、残り時間示唆演出が既に開始済みであれば(S250のY)、S252およびS254の処理はスキップされる。また、S252において第2特別遊技後の時短が開始されていなければ(S252のN)、本処理を一旦終了する。
残り時間示唆演出が開始された後に、特別図柄192の変動時間の進行を計測するタイマの一時停止が開始されると(S256のY)、計時手段146が時短の中断時間の計時(カウントアップ)を開始する(S258)。時短中でありタイマの一時停止が開始されていなければ(S256のN)、本処理を一旦終了する。
中断時間の計時が開始された後にタイマの停止状態が解除されると(S260のY)、計時手段146が中断時間の計時を一時停止する(S262)。このようにS258とS262が繰り返されることにより、時短の中断があるごとにその中断時間がカウントアップされる。すなわち、計時した中断時間を計時停止とともに保存し、その後、その中断回数が所定回数(本実施例では3回)に達するまで計時した時間を保存した時間に加算して更新していく。そして、その時短の最終変動が未だ開始されていない状態で(S264のN)、タイマの停止解除の回数、つまり時短の中断回数が所定回数(3回)に達していれば(S266のY)、それまで計時された中断時間の累積時間を残り時間示唆演出の時間表示に反映させる残り時間追加演出が実行される(S268)。この残り時間追加演出は、以降の処理においても時短の中断が3回あるごとに実行されることになる。これは、あまり頻繁に残り時間追加演出が行われることで、その演出に対する期待感が低下することを抑制するものである。
一方、時短の最終変動が開始されていれば(S264のY)、S266をスキップし、中断時間の計時が停止されるごとに、それまで計時された中断時間の累積時間を残り時間示唆演出の時間表示に反映させる残り時間追加演出が実行される(S268)。つまり時短の中断があるごとに残り時間追加演出が実行されることになる。これは、時短が終了する際に残り時間示唆演出のカウントダウン表示が0秒となるよう、実際の遊技状態と演出内容とを整合させるものである。
そして、この第2特別遊技後の時短が終了すると(S270のY)、同時にカウントダウン表示も0秒を示すことになり、その残り時間示唆演出を終了する(S272)。なお、S260にてタイマの停止状態が解除されていない場合(S260のN)、S266にてタイマの停止解除の回数が所定回数に達していない場合(S266のN)、S270にて時短が終了していない場合には(S270のN)、本処理を一旦終了する。
以上に説明したように、本実施例においては、第2の特別遊技の割り込みによって時短が中断されても期間進行表示は継続されるため、遊技者には見た目上、時短の継続期限が近づいているように感じられる。一方、時短の中断時間は計時されており、その中断時間が時短の延長として追加表示される演出が行われる。すなわち、時短の継続期限そのものは変化していないところ、演出上の時間表示が延びるために、遊技者にその継続期限そのものが延びたと感じさせる斬新な遊技性が創出される。時短の延長を演出することにより、遊技者の射幸心を満たすことができ、ひいては遊技継続意欲を高めることができる。また、仮に遊技者がその時短の中断と時短の延長演出との関係を了知している場合、その遊技者は、時短中のおけるいわゆる2種抽選の頻度、つまり第2特別遊技の第1段階へ移行頻度を把握することができる。このため、その移行頻度によって遊技中の遊技台が第2特別遊技への移行を狙いやすいものか否か、つまり遊技台を変更すべきかどうかの判断を行うこともでき、その遊技者の便宜を図ることもできる。
また、第2の特別遊技の割り込みによって時短が中断されても、その中断時間に相当する期間の追加が反映されるため、時短の実際の期間と演出表示上の期間とを整合させることができ、遊技者に演出上の違和感を感じさせることがない。時短が中断されても期間進行表示は中断されることなく継続されることで、見た目上時短演出のスムーズ化につながることにもなる。
さらに、本実施例においては時短の中断が解除されるごとではなく、その解除が複数回行われるごとに中断時間の累積値をまとめて反映するようにした。このようにして中断時間の追加演出(新たなカウントダウン表示)の回数を少なくすることも、時短演出のスムーズ化に寄与している。すなわち、新たなカウントダウン表示の回数を抑えることで、カウントダウン表示そのものを中断・再開する従来の構成との差異が大きくなる。また同時に、追加演出による処理負荷も抑制することができる。
以上、本発明を実施例をもとに説明した。この実施例はあくまで例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組み合わせにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
[変形例1]
上記実施例では、時短継続期限をその時短中の特別図柄192の変動回数である時短継続回数として固定し、その1回あたりの変動時間についても固定した例を示した。変形例においては、その1回あたりの変動時間を固定することなく、当否抽選の結果に応じて変化するようにしてもよい。その場合、時短中の各図柄変動時間が予測できなくなるため、形式的に各図柄変動時間を固定し、後に実際の変動時間との差分を残り時間追加演出にて整合させるようにしてもよい。ただし、その固定変動時間が実際の図柄変動時間よりも長くなると、その帳尻を合わせることができなくなる可能性がある。このため、図柄の変動パターンに設定された最短の変動時間を固定変動時間として設定してもよい。この変形例においては、時短の残り時間の変動要素が図柄変動時間と中断時間との2つになるため、中断時間の追加と、その図柄変動時間と固定変動時間との時間差に相当する補正時間の追加とを、新たな残り時間の表示に反映させる表示制御が行われる。
[変形例2]
変形例1にように、当否抽選の結果に応じて時短中における特別図柄192の変動時間が変化する構成において、いわゆる特図抽選値の先読みが可能な構成を採用してもよい。すなわち、上記実施例では図柄の変動ごとに当否判定を行い、図柄の変動パターンの情報を演出表示制御手段144側で取得するようにした。本変形例においては、図柄の変動タイミングにかかわらず、第1保留手段119が特図抽選値を保留するごとに第1抽選手段112がその特図抽選値を用いて順次当否抽選を実行し、特図決定手段115が図柄の変動パターンを決定して演出表示制御手段144へ送信するようにしてもよい。そして、演出表示制御手段144がそのとき取得した変動パターンに対応する図柄変動時間の情報を取得し、それによってその図柄変動開始前に時短継続時間を把握可能な構成としてもよい。このような構成により、時短中の図柄の変動時間が固定されていなくても、時短の継続予定時間を容易に算出することができる。特に、第2特別遊技後においてはその第2特別遊技の期間中に特図抽選値の保留数がその上限値(例えば4つ)に達している可能性が高いため、時短継続時間を算出できる可能性が高い。この構成によれば、時短中の図柄の変動時間が固定されていなくても、残り時間示唆演出のカウントダウン表示の初期値を実際の残り時間と整合させることができ、後に帳尻を合わせることが容易になる。
[変形例3]
上記実施例では、時短の中断が解除されて特別図柄192の変動が再開されるタイミングにて残り時間追加演出を行う例を示した。変形例においては、その時短の中断中の適当なタイミングでそれ以前の中断時間を反映させるように残り時間示唆演出を行うようにしてもよい。例えば、時短中における最終変動が終了する所定時間前に残り時間追加演出を開始してもよい。これにより演出の自由度が広がるようになる。
以上のような変形例によっても、時短の中断時間を利用してその残り時間が延長される内容の演出が行われるため、上記実施例と同様の効果を得ることができる。なお、上記実施例および変形例においては、第2特別遊技の第1段階による中断時間を追加する演出について説明したが、例えば第1特別遊技後の時短中において第2特別遊技の第1段階のみが発生した場合、それによる時短の中断時間を追加する残り時間示唆演出を行うようにしてもよい。また、上記実施例および変形例においては、従来にいう第1種ぱちんこ遊技機と第2種ぱちんこ遊技機との複合機を例に挙げたが、例えば第1種ぱちんこ遊技機の機能を複数組み合わせた複合機等について上記残り時間示唆演出を行うようにしてもよい。
ぱちんこ遊技機の正面側の構成を示す図である。 ぱちんこ遊技機の背面側の構成を示す図である。 ぱちんこ遊技機の機能ブロック図である。 残り時間示唆演出において演出表示装置に表示される演出画像の画面例を表す図である。 残り時間示唆演出において演出表示装置に表示される演出画像の画面例を表す図である。 遊技過程の一例を表すタイミングチャートである。 ぱちんこ遊技機における基本的な処理過程を示すフローチャートである。 図7におけるS14の通常遊技制御処理を詳細に示すフローチャートである。 図8のS30における特別図柄および演出画像の図柄変動処理を詳細に示すフローチャートである。 図9のS51におけるタイマ調整処理を詳細に示すフローチャートである。 図8のS31における普通図柄の変動処理を詳細に示すフローチャートである。 図7におけるS16の特別遊技制御処理を詳細に示すフローチャートである。 図12のS112における第1特別遊技を詳細に示すフローチャートである。 図12のS114における第2特別遊技を詳細に示すフローチャートである。 図7のS17における特殊演出制御処理を詳細に示すフローチャートである。
符号の説明
10 ぱちんこ遊技機、 22 特定領域、 24 始動口、 26 普通電役入球口、 28 第1大入賞口、 30 第2大入賞口、 50 遊技盤、 52 遊技領域、 59 普通図柄表示装置、 60 演出表示装置、 61 特別図柄表示装置、 62 誘導装置、 68 作動口、 100 遊技制御装置、 102 メイン基板、 104 サブ基板、 112 第1抽選手段、 113 第2抽選手段、 118 保留制御手段、 122 メイン表示制御手段、 126 特別遊技制御手段、 127 第1作動条件保持手段、 128 第2作動条件保持手段、 129 第1特別遊技実行手段、 130 第2特別遊技実行手段、 133 特定遊技制御手段、 140 パターン記憶手段、 142 演出決定手段、 144 演出表示制御手段、 146 計時手段、 190 装飾図柄、 192 特別図柄、 194 普通図柄、 200 表示領域。

Claims (7)

  1. 遊技領域が形成された遊技盤と、
    前記遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球が入球可能な第1始動口と、
    前記遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球が入球可能な第2始動口と、
    所定の演出画像が表示される演出表示装置と、
    前記第1始動口への入球を契機に第1の抽選を実行する第1抽選手段と、
    前記第2始動口への入球を契機に第2の抽選を実行する第2抽選手段と、
    通常遊技よりも遊技者に有利な遊技である第1の特別遊技を実行するための条件である第1作動条件を保持する第1作動条件保持手段と、
    通常遊技よりも遊技者に有利な遊技である第2の特別遊技を実行するための条件である第2作動条件を保持する第2作動条件保持手段と、
    前記遊技領域の所定位置に設けられ、前記第1の抽選および前記第2の抽選のうちいずれかが当たりとなったことを契機として、遊技状態が前記第1作動条件または前記第2作動条件を満たした場合に遊技球が入球可能な状態へ変化する可変入球装置と、
    前記第1の抽選の結果を示す第1図柄がその変動表示開始後に所定の当たり図柄で停止されたことを契機に前記第1作動条件が満たされた場合に、前記可変入球装置を入球可能な状態に変化させることにより前記第1の特別遊技を実行する第1特別遊技実行手段と、
    前記第2の抽選の結果を示す第2図柄がその変動表示開始後に所定の当たり図柄で停止されたことを契機に前記第2作動条件が満たされた場合に、前記可変入球装置を入球可能な状態に変化させることにより前記第2の特別遊技を実行する第2特別遊技実行手段と、
    前記第1図柄の変動表示における変動開始から停止までの変動過程が定められた複数の変動パターンを保持するパターン記憶手段と、
    前記第1抽選手段から受け取る前記第1の抽選の結果に応じて、前記第1図柄の変動パターンを含む演出内容を決定する演出決定手段と、
    前記特別遊技の終了後に、前記第2作動条件の達成が通常状態よりも容易となる特定遊技を、前記第1図柄が所定回数変動するまでの時間を継続期限として継続させるとともに、その特定遊技中に前記第2の特別遊技に移行した場合には、その第2の特別遊技が実行される間は第1図柄の変動時間の進行を中断する特定遊技制御手段と、
    決定された変動パターンにしたがって前記第1図柄を前記演出表示装置に変動表示させる表示制御手段と、
    前記特定遊技の開始後に前記第2の特別遊技へ移行したことでその特定遊技が中断された場合、その特定遊技が中断してから再開されるまでの中断時間を計時する計時手段と、
    を備え、
    前記表示制御手段は、前記特定遊技中に中断があったか否かにかかわらず、その継続期限に向かう時間的な進行状況を示す期間進行表示を作動させる一方、前記特定遊技が中断した場合には、所定のタイミングにてその期間進行表示に対して前記中断時間に相当する時間の追加を反映させる新たな期間進行表示を作動させる表示制御を行うことを特徴とする弾球遊技機。
  2. 前記表示制御手段として前記第1図柄を変動表示させる第1表示制御手段と、
    前記第2図柄を変動表示させる第2表示制御手段と、
    前記遊技領域の所定位置に設けられ、前記第2表示制御手段により変動表示される第2図柄が所定の当たり図柄で停止されたときに入球容易な状態へ変化する可変入球口と、
    を備え、
    前記第1特別遊技実行手段は、前記第1表示制御手段により変動表示される前記第1図柄が所定の当たり図柄で停止されたときに前記第1作動条件が成立したと判定し、前記可変入球装置を入球可能な状態に変化させることにより前記第1の特別遊技を実行し、
    前記第2特別遊技実行手段は、前記可変入球口への入球により前記第2作動条件が成立したと判定し、前記可変入球装置を入球可能な状態に変化させることにより前記第2の特別遊技における第1段階を実行し、その第1段階において前記可変入球装置内の特定領域へ入球した場合に前記第2の特別遊技における第2段階への移行条件が成立したと判定し、前記可変入球装置を引き続き入球可能な状態へ変化させることにより前記第2の特別遊技における第2段階を実行し、
    前記特定遊技制御手段は、前記第1の特別遊技または前記第2の特別遊技の終了を契機に、前記特定遊技として、前記第2の抽選が当たりであったときには前記可変入球口が入球容易な状態となる期間を通常状態と比較して相対的に長くする遊技を、前記第1図柄が前記所定回数変動するまでは継続することを特徴とする請求項1に記載の弾球遊技機。
  3. 前記表示制御手段は、前記新たな期間進行表示を作動させる際に、前記中断時間に相当する時間を前記特定遊技の延長時間として報知する演出内容を付加的に伴わせる表示を行うことを特徴とする請求項1または2に記載の弾球遊技機。
  4. 前記表示制御手段は、前記特定遊技へ移行したときに前記継続期限までの仮の期間として仮継続期間を表示し、その特定遊技の開始とともに前記仮継続期間における時間の経過を前記期間進行表示として表示する一方、遊技状態が予め定める状態となるごとに前記新たな期間進行表示を作動させることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の弾球遊技機。
  5. 前記表示制御手段は、前記特定遊技中における前記中断時間の有無を前記第1図柄の変動ごとに判定し、前記中断時間がある場合に前記新たな期間進行表示を作動させることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の弾球遊技機。
  6. 前記表示制御手段は、前記仮継続期間として予め固定された時間値を設定する一方、前記特定遊技中における前記第1図柄の変動時間が前記時間値と比較して長くなった場合に、その変動時間とその時間値との時間差に相当する補正時間の追加を前記新たな期間進行表示にさらに反映させる表示制御を行うことを特徴とする請求項4に記載の弾球遊技機。
  7. 前記表示制御手段は、前記継続期限が満了する際に前記期間進行表示が示唆する残り時間がゼロとなるよう、前記中断時間および前記補正時間の追加を調整して前記期間進行表示を作動させることを特徴とする請求項6に記載の弾球遊技機。
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