JP2013046813A - 弾球遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】遊技に積極的に参加しているという感覚を遊技者が抱きやすい弾球遊技機を提供する。
【解決手段】本実施例におけるぱちんこ遊技機は、入力が検出されるごとに図柄を一時停止させながら図柄を変動表示させる特殊変動パターンを含めて、変動開始から変動停止までの図柄の変動過程が定められた複数の変動パターンを保持する。この特殊変動パターンが選択されたとき、変動開始から所定時間が経過するまでに当否いずれかを確定的に示す態様にて図柄を停止表示させ、当たりであることを確定的に示す態様にて図柄が停止表示されたときには、停止表示後の入力にしたがって特定当たりまたは通常当たりのいずれかを示す態様に図柄の停止表示の態様を変化させる。
【選択図】図4

Description

本発明は、ぱちんこ遊技機等の弾球遊技機に関し、特に、ぱちんこ遊技機における演出制御技術に関する。
弾球遊技機として様々な機種のぱちんこ遊技機が親しまれている。従来のぱちんこ遊技機の中には、遊技盤上に形成された始動口へ遊技球が落入すると、その結果としてランダムに抽選値が取得されるものがある。取得された抽選値は保留球として、たとえば最大4個まで一時記憶される。保留球は順次1つずつ読み出される。読み出された抽選値は当否判定され、特別図柄とよばれる図柄が変動表示され、特別図柄の停止表示態様により当否判定の結果が遊技者に報知される。
当たり態様にて特別図柄が停止表示されると、いわゆる「大当たり」として特別遊技に遊技状態が移行する。特別遊技は、複数回の単位遊技で構成される。遊技盤上に形成される大入賞口は単位遊技の開始時に開放される。単位遊技はその開始から、所定期間、たとえば30秒間経過するか、あるいは単位遊技中において遊技球が大入賞口へ9球以上入賞したときに終了する。このとき大入賞口もいったん閉鎖される。単位遊技中において、大入賞口内に設けられたVゾーンとよばれる特定領域を遊技球が通過していれば、単位遊技は次の単位遊技へと継続される。このとき再び大入賞口は開放される。単位遊技は所定回数、たとえば、15回を限度として継続され得る。遊技球が大入賞口に落入すると、通常よりも多くの遊技球が賞球として払い出される。
一般的な遊技者は多くの賞球を獲得するために大入賞口を開放させる、すなわち、特別遊技に遊技状態を移行させることを目的として遊技を行う(たとえば、特許文献1参照)。
また、変動時間短縮遊技(以下、適宜「時短」とよぶ)や確率変動遊技(以下、適宜「確変」とよぶ)などの「特定遊技」を実行するぱちんこ遊技機も多い。特定遊技は、通常遊技における一形態であり、通常時よりも特別遊技への移行可能性が高い遊技状態である。
特開2003−230714号公報
このようなタイプの弾球遊技機においては、いったん特別図柄の変動表示が開始されると、遊技者はその停止によって示される抽選の結果を待つという心理状態になりやすい。特別図柄の変動表示と連動して演出目的の「装飾図柄」も変動表示させることにより、遊技者の大当たりに対する期待感を喚起したり、更には遊技者からのボタン入力を受け付けて、その入力タイミングに応じて演出内容を変化させる遊技機もある。しかし、遊技者がいったん演出内容に慣れてしまうと、傍観者的な心理となりやすい点は変わりがない。
本発明は、本発明者の上記認識に基づいて完成された発明であり、その主たる目的は、弾球遊技機において、遊技に積極的に参加しているという感覚を遊技者が抱きやすい積極参加型の遊技性、を実現することにある。
本発明のある態様は、弾球遊技機に関する。
この遊技機は、遊技領域が形成された遊技盤と、遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球が入球可能な始動入賞口と、遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球が入球可能な状態に開放可能な大入賞口と、始動入賞口へ遊技球が入球したことを契機として、複数種類の当たりについて判定するための当否抽選を実行する当否抽選手段と、当否抽選の結果が当たりであるときに、大入賞口を開放させることにより遊技者に有利な特別遊技を実行する特別遊技制御手段と、複数種類の当たりに含まれる通常当たりと特定当たりのうち、特定当たりのときには特別遊技の実行後に通常の遊技状態よりも特別遊技へ再移行しやすい特定遊技に遊技状態を移行させる特定遊技制御手段と、遊技者による入力を検出する入力検出手段と、入力が検出されるごとに図柄を一時停止させながら図柄を変動表示させる特殊変動パターンを含めて、変動開始から変動停止までの図柄の変動過程が定められた複数の変動パターンを保持するパターン記憶手段と、当否抽選が実行されるときに、複数の変動パターンからいずれかを選択するパターン決定手段と、選択された変動パターンにしたがって図柄を変動表示させる表示制御手段と、を備える。
表示制御手段は、特殊変動パターンが選択されたとき、変動開始から所定時間が経過するまでに当否いずれかを確定的に示す態様にて図柄を停止表示させ、当たりであることを確定的に示す態様にて図柄が停止表示されたときには、停止表示後の入力にしたがって特定当たりまたは通常当たりのいずれかを示す態様に図柄の停止表示の態様を変化させる。
「当否抽選手段」は、当否を決定するための抽選と特定遊技への移行可否を決定するための抽選を別々に実行してもよいし、一体として実行してもよい。また、ここでいう「停止表示」とは、完全停止だけでなく揺れながらの停止など、実質的な停止状態を含んでもよい。ここでいう「図柄」とは、「特別図柄」、特別図柄と連動する演出目的の「装飾図柄」、あるいは、装飾図柄と連動して当否を演出するための専用の図柄であってもよい。ここでいう「入力操作」については、たとえば、「ボタンを3回押下すること」のように、必ずしも単一的な操作でなくてもよく、複数個、複数種類の操作の所定の組み合わせを「1回分の入力操作」としてカウントしてもよい。
特殊変動パターンが選択されたときには、変動開始から所定時間が経過するまでは、遊技者の入力によって当否いずれかを示す態様にて図柄を一時的に停止表示させながら変動表示を繰り返してもよい。そして、この所定時間が経過するまでに、当否いずれかを確定的に示す態様にて図柄を停止表示させてもよい。いったん当たりが示された後は、入力がなされるごとに特定当たりと通常当たりのいずれかを示す態様にて図柄を停止表示させることにより、特定遊技への移行可否に対する遊技者の期待感を喚起してもよい。
遊技者は、積極的に入力操作をし続けることにより、当否や時短移行可否を示唆する図柄の停止態様が変化するため、あたかも、当否や移行可否の可能性を入力操作によって変化させることができるかのような感覚をいだきやすくなる。なお、特定当たりであっても必ずしも特定当たりを示す態様にて図柄を停止表示させなくてもよい。たとえば、特定当たりのときだけ、所定の確率にて、特定当たりを示す態様にて図柄を停止表示させるとしてもよい。
表示制御手段は、当否抽選の結果が特定当たりの時であって、かつ、所定回数以上の入力がなされたことを条件として、図柄の停止表示の態様を特定当たりを示す態様に変化させてもよい。
このような態様によれば、特定当たりが発生しているときであっても、遊技者が充分な回数の入力操作をしなければ特定当たりが報知されない。このため、遊技者の入力意欲をいっそう喚起しやすくなる。
表示制御手段は、当否抽選の結果が当たりの場合に限り、所定時間が経過する前であっても、入力がなされたときには所定の確率にて当たりを確定的に示す態様にて図柄を停止表示させてもよい。
このような態様によれば、当たり発生時においては、1回目の入力操作による図柄停止により「早期の当たり報知」がなされる可能性がある。また、入力操作回数が多いほど、早期の当たり報知がなされやすくなるため、遊技者の入力意欲をいっそう喚起しやすくなる。また、遊技者は入力操作ごとに当たり報知の可能性を期待できる。
表示制御手段は、当否抽選が当たりの場合において、入力がなされるごとに確率を決定してもよい。
このような態様によれば、遊技者が入力をし続けるほど、当たり報知がなされる可能性が変化する。たとえば、入力がなされるごとにこの確率が高くなるように設定すれば、入力をしつづけるほど、当たり報知がなされる可能性が高くなる。このため、遊技者の入力意欲をいっそう喚起しやすくなる。
表示制御手段は、当否抽選が当たりの場合において、外れを示す態様にて図柄が一時的に停止表示されてから所定期間内に新たな入力がなされたことを条件として、確率を変更してもよい。
このような態様によれば、遊技者の入力により外れを示す態様にて図柄が一時停止されたあと、再度図柄が変動する場合において、一時停止から変動開始までの期間に入力がなされたとしても図柄の表示態様は変更されないが、その入力を契機として確率変更という処理がなされることになる。このため、上記期間における遊技者の入力操作が無駄にならなくなる。たとえば、上記期間に複数回の入力がなされたときには、最後の入力を契機としてランダムに確率を選択してもよい。
表示制御手段は、当否抽選の結果を視覚的に演出するための第1図柄と、図柄として、第1図柄による演出を補助するための第2図柄を別々の図柄表示装置に変動表示させてもよい。
このような態様によれば、一般的な装飾図柄とは別の図柄により、上記演出効果を発揮させることができる。たとえば、いわゆるスーパーリーチといった特定の演出のときだけ、第2図柄としての機能を有効化することにより、上記演出の希少価値を高め、遊技者の上記演出実行時における期待感を高めやすくなる。
なお、以上の構成要素の任意の組み合わせ、本発明の表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、弾球遊技機において、遊技に積極的に参加しているという感覚を遊技者が抱かせやすくなる。
ぱちんこ遊技機の正面側の構成を示す図である。 ぱちんこ遊技機の背面側の構成を示す図である。 ぱちんこ遊技機の機能ブロック図である。 演出役物と演出表示装置の概要図である。 当否それぞれの場合における装飾図柄と役物図柄の変動過程を示すタイムチャートである。 (a)装飾図柄による当たり報知と同タイミングにて役物図柄により当たり報知する場合のタイムチャートである。(b)装飾図柄による当たり報知よりも先に役物図柄により当たり報知する場合のタイムチャートである。 当たり時におけるモード遷移について説明するための模式図である。 外れ時におけるモード遷移について説明するための模式図である。 (a)通常当たり時における移行示唆期間のタイムチャートである。(b)特定当たり時における移行示唆期間のタイムチャートである。 ぱちんこ遊技機における基本的な処理過程を示すフローチャートである。 図10におけるS14の通常遊技制御処理を詳細に示すフローチャートである。 図11のS30における特別図柄および演出画像の図柄変動処理を詳細に示すフローチャートである。 図11のS31における普通図柄の変動処理を詳細に示すフローチャートである。 図10におけるS16の特別遊技制御処理を詳細に示すフローチャートである。 図14のS112における第1特別遊技を詳細に示すフローチャートである。 図14のS114における第2特別遊技を詳細に示すフローチャートである。
[概要]
従来にいう第1種ぱちんこ遊技機に相当する遊技と第2種ぱちんこ遊技機に相当する遊技が混在するタイプのぱちんこ遊技機に基づいて、本実施例を説明する。本実施例のぱちんこ遊技機は、通常遊技よりも遊技者に有利な状態である特別遊技を複数の形態で提供する複合機である。第1特別遊技として、従来にいう第1種ぱちんこ遊技機の特別遊技に対応する遊技を提供する。第2特別遊技として、従来にいう第2種ぱちんこ遊技機の特別遊技に対応する遊技を提供する。
第1遊技:第1始動口に遊技球が入球すると特別図柄とよばれる図柄が変動表示される。所定時間経過後に、特別図柄が当たり態様にて停止表示されると「第1種当たり」となり、大入賞口が開放され、第1特別遊技が開始される。第1始動口は入球口の大きさが一定の始動口である。
第2遊技:遊技球が第2始動口に入球すると第2特別遊技の第1段階が開始され、V領域ともよばれる特定領域へ遊技球が入球可能となる。遊技球が特定領域に入球すると「第2種当たり」となり、大入賞口が開放され、第2特別遊技の第2段階が開始される。第2始動口は所定の役物作動条件が成立したときに入球口が拡開する始動口である。
遊技者は、第1種当たりと第2種当たりの2種類の「大当たり」のいずれを遊技目的とすべきか選択し、その遊技目的に応じて遊技球を打球することになる。上記のように、第1種当たりは特別図柄が当たり態様にて停止することが条件である。一方、第2種当たりの条件は遊技球が第2始動口や特定領域に入球することである。このため、第1遊技は比較的運の要素が大きな遊技であり、第2遊技は比較的技量の要素が大きな遊技である。
本実施例のぱちんこ遊技機は、第1特別遊技または第2特別遊技が終了したことを条件として、時短などともよばれる特定遊技に移行する。時短は、特別遊技の終了後、特別図柄の変動回数が所定の上限回数(以下、「継続回数」とよぶ)に達するまで継続する。本実施例のぱちんこ遊技機では、第1特別遊技の終了時に所定の移行確率にて時短へ移行する。
時短中、すなわち特定遊技中には、役物作動条件が成立しやすくなり、第2始動口が拡開しやすくなる。時短でない通常の遊技状態(以下、時短状態と対比する意味で「通常状態」とよぶ)においては、第2始動口はほとんど拡開しない。すなわち、時短中においては第2始動口への入球容易性が高まり、特定領域への入球容易性が高まり、第2種当たりが発生しやすくなる。
本実施例に示すぱちんこ遊技機の基本的な仕様をまとめると、以下の通りである。
1.遊技状態は、「通常遊技」と「特別遊技」に大別される。特別遊技に移行すると通常遊技に比べて多くの賞球獲得を期待できる。
2.特別遊技は「第1特別遊技」と「第2特別遊技」に大別される。
3.通常遊技は、「通常状態」と「時短状態(特定遊技)」に大別される。
4.第1特別遊技終了後、所定の移行確率にて時短状態に移行する。
5.時短状態は、特別図柄の変動回数が所定の「継続回数」に達するまで継続する。時短中に新たに特別遊技に移行するときには、継続回数に到達していなくても時短(特定遊技)は終了する。以下においては、時短開始後、継続回数に到達すること、および、時短中において特別遊技に移行することを、時短の終期を示す「時短終了条件」とよぶ。
6.第1始動口と第2始動口は、通常遊技中であろうと特別遊技中であろうと遊技球は入球可能である。ただし、実質的には、時短中しか第2始動口に入球しない。このため、時短に移行しなければ、第2遊技の遊技性が発揮されにくい構成となっている。したがって、通常は、まず、第1種当たりを発生させ、時短に移行させてから第2種当たりを狙うという遊技方法が定石となる。
第1種当たりが発生するか、また、第1種当たりを契機とする第1特別遊技の実行後に時短に移行するか否か、は遊技者にとって大きな関心事となる。本実施例においては、この第1種当たりが発生するか、更には、時短に移行するかという2点にともなう遊技興趣を向上させる方法を中心として説明する。
[実施例]
図1は、ぱちんこ遊技機の正面側の構成を示す。
ぱちんこ遊技機10は、主に遊技機枠と遊技盤で構成される。ぱちんこ遊技機10の遊技機枠は、外枠11、前枠12、透明板13、扉14、上球皿15、下球皿16、および発射ハンドル17を含む。外枠11は、開口部分を有し、ぱちんこ遊技機10を設置すべき位置に固定するための枠体である。前枠12は、外枠11の開口部分に整合する枠体であり、図示しないヒンジ機構により外枠11へ開閉可能に取り付けられる。前枠12は、遊技球を発射する機構や、遊技盤を着脱可能に収容させるための機構、遊技球を誘導または回収するための機構等を含む。透明板13は、ガラスなどにより形成され、扉14により支持される。扉14は、図示しないヒンジ機構により前枠12へ開閉可能に取り付けられる。
上球皿15は、遊技球の貯留、発射レールへの遊技球の送り出し、下球皿16への遊技球の抜き取り等の機構を有する。下球皿16は、遊技球の貯留、抜き取り等の機構を有する。上球皿15と下球皿16の間にはスピーカ18が設けられており、遊技状態などに応じた効果音が出力される。操作ボタン82は、遊技者が遊技機側へ所定の指示入力をするためのボタンである。操作ボタン82は、上球皿15近傍の外壁面に設けられる。
遊技盤50は、外レール54と内レール56により区画された遊技領域52上に、アウト口58、センター飾り64、第1種始動入賞口(以下、単に「第1始動口」とよぶ)24、第2種始動入賞口(以下、単に「第2始動口」とよぶ)26、第1大入賞口28、第2大入賞口30、作動口68を含む。さらに遊技領域52には、図示しない複数の遊技釘や風車などの機構が設置される。
第1始動口24は、遊技球の入球を検出する入球検出装置32を含む。作動口68は、遊技球の入球を検出する入球検出装置38を含む。第2始動口26は、遊技球の入球を検出する入球検出装置34を含む。第2始動口26は、役物作動条件が成立したときにその入球する入口を拡開する普通電動役物と、その普通電動役物を開閉させる普通電役ソレノイド76とを含む。第1大入賞口28は、遊技球の入球を検出する入球検出装置78と、第1大入賞口28を開閉させる大入賞口ソレノイド83とを含む。第2大入賞口30は、遊技球の入球を検出する入球検出装置81と、第2大入賞口30の羽根を開閉させる大入賞口ソレノイド80とを含む。
第2始動口26は、普通電動役物が開閉することにより入球可能な状態と入球不可状態の間で変化する。具体的には、第2始動口26は、普通電役ソレノイド76による駆動力で開放状態または閉鎖状態への変化が可能な可変入球口として機能する。第2始動口26は、第1始動口24のすぐ下方に設けられる。普通電動役物が閉鎖状態にあるとき第2始動口26の入球口は第1始動口24に遮蔽され、遊技球は第2始動口26に落入しない。
変形例においては通常時に遮蔽されないよう構成してもよい。その場合、普通電動役物の開放状態は閉鎖状態よりも入球容易な状態となる。普通電動役物が開放状態となると遊技球は普通電動役物の横方向から第2始動口26に落入可能となる。
第2始動口26の1回の開放時間は、通常状態においては、たとえば0.8秒程度の短時間である。そのため、通常状態においては、遊技球が第2始動口26に落入する可能性は小さい。一方、時短中においては第2始動口26の1回の開放時間が通常状態よりも長く設定されるので、遊技球は第2始動口26に落入しやすくなる。このときの開放時間は、たとえば、3.0秒程度に設定される。
第1大入賞口28は、入球可能な状態と入球不可状態との間で変化する。具体的には、第1大入賞口28は、大入賞口ソレノイド83による駆動力で開放状態と閉鎖状態の間で状態変化が可能な第1可変入球装置として機能する。第1大入賞口28は、特別遊技中に開放状態となる横長方形状の入賞口であり、アウト口58の上方に設けられる。第1大入賞口28が閉鎖状態のときは入球できず、開放状態となってはじめて入球可能となる。
第2大入賞口30もまた、入球可能な状態と入球不可状態との間で変化する。具体的には、第2大入賞口30は、大入賞口ソレノイド80による駆動力で開放状態と閉鎖状態の間で状態変化が可能な第2可変入球装置として機能する。第2大入賞口30は、第2始動口26への入球を契機に開放状態となる。第2大入賞口30が閉鎖状態のときは入球できず、開放状態となってはじめて入球可能となる。
遊技盤50の略中央に設けられたセンター飾り64には、演出表示装置60、特別図柄表示装置61、特別図柄変動用の保留ランプ20が設けられている。センター飾り64は、遊技球の流路、特別図柄表示装置61および演出表示装置60の保護、装飾等の機能を有する。特別図柄表示装置61は、7セグメントLEDで構成される表示手段であり、特別図柄192を変動させながら表示する(以下、そうした表示を「図柄変動」または「変動表示」等という)。特別図柄192は、第1始動口24への入球を契機に実行される抽選(以下、「特別図柄抽選」または「当否抽選」とよぶ)の結果に応じた図柄であり、第1特別遊技を発生させるか否かを示す役割をもつ。すなわち、第1始動口24に入球すると、特別図柄抽選(当否抽選)が実行され、特別図柄192が変動表示され、表示に先立って決定された変動時間の経過後に当否抽選の結果を示す態様にて停止する。
なお、特別図柄192は必ずしも演出的な役割をもつことを要しないため、本実施例では演出表示装置60の右方の特別図柄表示装置61にて目立たない大きさで表示させるが、特別図柄自体に演出的な役割をもたせて装飾図柄を表示させないような手法を採用する場合には、特別図柄を演出表示装置60のような液晶ディスプレイに表示させてもよい。
演出表示装置60は、特別図柄192の変動表示と連動する形で装飾図柄190を変動表示する液晶ディスプレイである。装飾図柄190は、当否抽選の結果を視覚的に演出するための図柄である。演出表示装置60は、装飾図柄190として、例えばスロットマシンのゲームを模した複数列の図柄変動の動画像を画面に表示する。演出表示装置60は、この実施例では液晶ディスプレイで構成されるが、ドラムなどの機械式回転装置やLEDなどの他の表示手段で構成されてもよい。また、演出表示装置60は、第1特別遊技や第2特別遊技において遊技者の賞球獲得に対する期待感を喚起するための演出においても演出的な画像を表示させる。
演出表示装置60の上部には、上下に稼動可能な演出役物84が設けられる。演出役物84においては、装飾図柄190と連動する役物図柄86が変動表示される。役物図柄86は、本実施例を構成する上で特に重要な遊技要素である。詳細については後述する。
作動口68は、遊技盤50の左下方位置に設けられる。作動口68への遊技球の通過は第2始動口26の普通電動役物を拡開させるか否かを決定する普通図柄抽選の契機となる。作動口68を遊技球が通過すると、普通図柄抽選が実行され、普通図柄抽選の結果を示すための普通図柄194がランプを点滅させる形で普通図柄表示装置59に変動表示される。普通図柄表示装置59は作動口68の左方に設けられる。所定時間の経過後に普通図柄194の変動表示が当たりの態様で停止すると、第2始動口26が所定時間拡開する。普通図柄変動用の保留ランプ21は普通図柄表示装置59の近傍に設けられる。
特別図柄変動用の保留ランプ20は4個のランプからなり、その点灯個数によって特別図柄192の変動の保留球数を表示する。保留球数とは、特別図柄192の変動中や特別遊技の実行中に遊技球が第1始動口24へ落入したときに抽選値として取得される抽選乱数(以下、「特図抽選値」ともよぶ)の個数であり、特別図柄192の変動表示がまだ実行されていない入賞球の数を示す。いわば、特別図柄変動の実行予定数である。普通図柄変動用の保留ランプ21も4個のランプからなり、その点灯個数によって普通図柄194の変動の保留球数を表示する。この保留球数は、普通図柄194の変動中に作動口68へ遊技球が落入したときに抽選値として取得される抽選乱数(以下、「普図抽選値」ともよぶ)の個数であり、普通図柄194の変動がまだ実行されていない入球の数を示す。いわば、普通図柄変動の実行予定数である。
遊技者が発射ハンドル17を手で回動させると、その回動角度に応じた強度で上球皿15に貯留された遊技球が1球ずつ内レール56と外レール54に案内されて遊技領域52へ発射される。遊技者が発射ハンドル17の回動位置を手で固定させると一定の時間間隔で遊技球の発射が繰り返される。遊技領域52の上部へ発射された遊技球は、複数の遊技釘や風車に当たりながらその当たり方に応じた方向へ落下する。遊技球が第1始動口24、第2始動口26、第2大入賞口30、第1大入賞口28等の各入賞口へ落入すると、その入賞口の種類に応じた賞球が上球皿15または下球皿16に払い出される。第1始動口24等の各入賞口に落入した遊技球はセーフ球として処理され、アウト口58に落入した遊技球はアウト球として処理される。なお、各入賞口は遊技球が通過するゲートタイプのものを含み、本願において「落入」「入球」「入賞」というときは「通過」を含むものとする。
第1始動口24に入球すると、特別図柄表示装置61および演出表示装置60において特別図柄192および装飾図柄190が変動表示される。特別図柄192および装飾図柄190の変動表示は、表示に先だって決定された表示時間の経過後に停止される。停止時の特別図柄192および装飾図柄190が大当たりを示す図柄である場合、通常遊技よりも遊技者に有利な遊技状態である第1特別遊技に移行し、第1大入賞口28の開閉動作が開始される。このときスロットマシンのゲームを模した装飾図柄190は、3つの図柄を一致させるような表示態様をとる。第1特別遊技において、第1大入賞口28は、約30秒間開放された後、または9球以上の遊技球が落入した後で一旦閉鎖される。このような第1大入賞口28の開閉が所定回数、例えば7回繰り返される。
第1特別遊技が発生した場合であってそのときの当たり停止図柄が特定の態様であった場合、第1特別遊技終了後の通常遊技において、特定遊技として時短が開始される。時短においては、特別図柄および装飾図柄の変動時間が通常より短縮される。特別図柄および装飾図柄の変動時間は、所定の継続回数分の変動表示がなされた後で元の変動時間に戻される。時短においては、特別図柄192の変動時間が短縮されるだけでなく、普通図柄表示装置59における普通図柄の変動時間も短縮され、また、第2始動口26の開放時間も長くなる。そのため、通常状態の通常遊技に比べて格段に第2始動口26へ入球しやすくなる。開放された第2始動口26に入球すると、第2大入賞口30が開放される。これにより、第2特別遊技に移行する。第2特別遊技において第2大入賞口30が開放される状態を第2特別遊技の第1段階とよぶ。
センター飾り64は、その内側に、センター飾り64の外部から隔てられる形で仕切られた空間を形成している。第2大入賞口30はセンター飾り64の左側に取り付けられており、開放された第2大入賞口30に入球した遊技球はセンター飾り64の内部に設けられた通路31を通って内側の空間へ流入する。その空間には、誘導装置62、特定領域22、流出領域66が設けられている。通路31の内部には、入球検出装置81が設けられ、第2大入賞口30への入球が検出される。センター飾り64の内側に入球した遊技球は特定領域22または流出領域66の方向に導かれる。誘導装置62は、低速で回転しており、遊技球を特定領域22と流出領域66のいずれかへ導くよう作用する。特定領域22は入球口の形状を有し、つねに左右方向に往復移動している。このように、誘導装置62の回転状態と特定領域22の往復移動の位置関係や遊技球の勢いなどによって、遊技球が特定領域22へ入球するか、流出領域66へ入球するかが決まる。
特定領域22への入球は入球検出装置36により検出され、流出領域66への入球は流出検出装置37により検出される。なお、入球検出装置36および流出検出装置37をまとめて、排出検出装置35とよぶ。入球検出装置36および流出検出装置37は、特定領域22および流出領域66のそれぞれに入球した遊技球を計数する。それぞれの領域への入球数の和が入球検出装置81により計数された入球数と一致すると、第2大入賞口30に入球したすべての遊技球が、特定領域22または流出領域66に入球したと判定される。
遊技球がセンター飾り64の内部の特定領域22に入球すると、第2種当たりとなり、第2特別遊技の第1段階から第2段階へ移行する。第2種当たりとなり第2段階に移行すると、第1特別遊技と同様に、第1大入賞口28の開閉動作が所定回数、たとえば7回繰り返される。第2特別遊技の第1段階は1回目の単位遊技に相当し、第2段階が2回目以降の単位遊技に相当する。第2特別遊技の発生原因となった特定領域22への入球が時短中であった場合、その第2特別遊技終了後の通常遊技も再び時短へ移行するが、特定領域22に入球が時短中でなかった場合は、その第2特別遊技終了後は通常状態での通常遊技へ戻り、時短とはならない。したがって、時短中は比較的高い確率で第2特別遊技が繰り返し発生するチャンスとなる。
なお、変形例におけるぱちんこ遊技機10では、第1大入賞口28の機能をすべて第2大入賞口30に持たせることにより、第1大入賞口28のない遊技機を実現してもよい。これにより、特別遊技の動作制御の単純化、製造コストの削減、遊技領域52のスペース有効活用をさらに進めることができる。
図2は、ぱちんこ遊技機の背面側の構成を示す。
電源スイッチ40はぱちんこ遊技機10の電源をオンオフするスイッチである。メイン基板102は、ぱちんこ遊技機10の全体動作を制御し、特に第1始動口24および作動口68へ入球したときの抽選等、遊技動作全般を処理する。サブ基板104は、液晶ユニット42を備え、演出表示装置60における表示内容を制御し、特にメイン基板102による抽選結果に応じて表示内容を変動させる。メイン基板102およびサブ基板104は、遊技制御装置100を構成する。セット基盤39は、賞球タンク44や賞球の流路、賞球を払い出す払出ユニット43等を含む。払出ユニット43は、各入賞口への入賞に応じて賞球タンク44から供給される遊技球を上球皿15へ払い出す。払出制御基板45は、払出ユニット43による払出動作を制御する。発射装置46は、上球皿15の貯留球を遊技領域52へ1球ずつ発射する。発射制御基板47は、発射装置46の発射動作を制御する。電源ユニット48は、ぱちんこ遊技機10の各部へ電力を供給する。
図3は、ぱちんこ遊技機の機能ブロック図である。
ぱちんこ遊技機10において、遊技制御装置100は、第1始動口24、第2始動口26、作動口68、第1大入賞口28、第2大入賞口30、演出表示装置60、特別図柄表示装置61、普通図柄表示装置59、スピーカ18、操作ボタン82のそれぞれと電気的に接続されており、各種制御信号の送受信を可能とする。遊技制御装置100は、遊技の基本動作だけでなく、図柄の変動表示や電飾等の演出的動作も制御する。遊技制御装置100は、遊技の基本動作を含むぱちんこ遊技機10の全体動作を制御するメイン基板102と、図柄の演出等を制御するサブ基板104とに機能を分担させた形態で構成される。遊技制御装置100は、ハードウエア的にはデータやプログラムを格納するROMやRAM、演算処理に用いるCPU等の素子を含んで構成される。
本実施例におけるメイン基板102は、入球判定手段110、第1抽選手段112、第2抽選手段113、図柄決定手段114、保留制御手段118、メイン表示制御手段122、特別遊技制御手段126、開閉制御手段132、特定遊技制御手段133を備える。
本実施例におけるサブ基板104は、入力検出手段146、パターン記憶手段140、パターン決定手段142、サブ表示制御手段144を備える。
なお、メイン基板102に含まれる各機能ブロックは、いずれかがメイン基板102ではなくサブ基板104に搭載されるかたちで構成されてもよい。同様に、サブ基板104に含まれる各機能ブロックは、いずれかがサブ基板104ではなくメイン基板102に搭載されるかたちで構成されてもよい。
メイン基板102:
入球判定手段110は、各入球口への入球を判定する。入球判定手段110は、入球検出装置32から始動入賞情報を受け取ると遊技球が第1始動口24に入賞したと判定し、入球検出装置34から始動入賞情報を受け取ると遊技球が第2始動口26に入賞したと判定し、入球検出装置38から通過情報を受け取ると遊技球が作動口68を通過したと判定する。入球判定手段110は、入球検出装置78から大入賞口入賞情報を受け取ると遊技球が第1大入賞口28に入賞したと判定し、入球検出装置81から大入賞口入賞情報を受け取ると遊技球が第2大入賞口30に入賞したと判定する。さらに、入球判定手段110は、第2大入賞口30における特定領域22や流出領域66への入球も判定する。
第1抽選手段112は、第1始動口24への入球を契機に第1特別遊技へ移行するか否かを判定するために乱数の値を特図抽選値として取得する。たとえば、特図抽選値は「0」から「65535」までの値範囲から取得される。なお、本願にいう「乱数」は、数学的に発生させる乱数でなくてもよく、ハードウエア乱数やソフトウエア乱数などにより発生させる疑似乱数でもよい。第1抽選手段112が参照する当否テーブルには、当たりまたは外れの判定結果と特図抽選値とが対応付けられており、対応付けられた当たりの範囲設定に応じて当否確率が定まる。
第2抽選手段113は、作動口68への入球を契機に第2始動口26を開放するか否かを判定するために乱数の値を普図抽選値として取得する。たとえば、普図抽選値は「0」から「511」までの値範囲から取得される。第2抽選手段113が参照する当否テーブルには、当たりまたは外れの判定結果と普図抽選値とが対応付けられており、対応付けられた当たりの範囲設定に応じて当否確率が定まる。
図柄決定手段114は、特図決定手段115と普図決定手段116を含む。特図決定手段115は、特別図柄192の停止図柄を決定するための図柄決定抽選値を取得し、第1抽選手段112による当否判定結果と図柄決定抽選値とに応じて特別図柄192の停止図柄を決定する。特図決定手段115は、第1抽選手段112による当否判定結果に応じて複数の変動パターンからいずれかのパターンを選択する。特図決定手段115は、特別図柄192の停止図柄を決定するために参照すべき図柄範囲テーブルや、特別図柄192の変動パターンを決定するために参照すべきパターン決定テーブルを保持する。なお、特図決定手段115で決定される特別図柄192の「変動パターン」は、演出的な過程が含まれないパターンであるため実質的には「変動時間」と同義である。特図決定手段115は、決定した停止図柄および変動パターンを示すデータをメイン表示制御手段122および後述するパターン決定手段142へ送出する。
第1抽選手段112による当否抽選により第1種当たりの成否が決定され、特図決定手段115により選択される停止図柄により第1特別遊技後の時短移行可否が決定される。したがって、第1抽選手段112と特図決定手段115は、時短付きの第1種当たりである「特定当たり」、時短無しの第1種当たりである「通常当たり」および「外れ」の3つのうちのいずれかの結果を選択する当否抽選手段として機能する。
普図決定手段116は、普通図柄194の停止図柄を決定するための図柄決定抽選値を取得し、第2抽選手段113による当否判定結果と図柄決定抽選値とに応じて普通図柄194の停止図柄を決定する。普図決定手段116は、通常状態において、たとえば10秒から60秒の間で変動時間をランダムに選択し、特定遊技中は通常状態よりも短い、たとえば1秒という変動時間を選択する。普図決定手段116は、普通図柄194の停止図柄を決定するために参照すべき図柄範囲テーブルや、普通図柄194の変動時間を決定するために参照すべき時間決定テーブルを保持する。普図決定手段116は、決定した停止図柄および変動時間を示すデータを普通図柄表示装置59へ送出する。普通図柄194の停止図柄が特定の図柄であった場合、開閉制御手段132が第2始動口26の普通電動役物を所定時間拡開する。
第2抽選手段113による普通図柄抽選により役物作動条件の成否、いいかえれば、第2始動口26の開放可否が決定される。
保留制御手段118は、第1保留手段119と第2保留手段120を含む。第1保留手段119は、特別図柄192の変動表示中や特別遊技の実行中に第1始動口24への入球があったとき、その入球に対応する特図抽選値を上限個数である4個まで保留球として記憶する。第2保留手段120は、普通図柄194の変動表示中に作動口68への入球があったとき、その入球に対応する普図抽選値を上限個数である4個まで保留球として記憶する。
メイン表示制御手段122は、特図表示手段123と普図表示手段124を含む。特図表示手段123は、第1抽選手段112による当否抽選の結果を、特図決定手段115により決定された変動パターンにしたがって特別図柄192の変動表示として特別図柄表示装置61に表示させる。特図表示手段123は、特別図柄192の変動表示を開始するタイミングと停止するタイミングにて、変動開始コマンドと変動停止コマンドをサブ表示制御手段144へ送信することにより、特図表示手段123およびサブ表示制御手段144による変動表示が同期し、連動が保たれる。普図表示手段124は、決められた変動時間にて普通図柄194を普通図柄表示装置59に変動表示させる。
特別遊技制御手段126は、第1作動条件保持手段127、第2作動条件保持手段128、第1特別遊技実行手段129、第2特別遊技実行手段130、作動回避手段131を含む。第1作動条件保持手段127は、第1特別遊技を実行するための条件である第1作動条件を保持し、第2作動条件保持手段128は、第2特別遊技を実行するための条件である第2作動条件を保持する。第1作動条件には、特別図柄192が当たり態様で停止することが条件として定められている。第2作動条件には、第2始動口26への入球が条件として定められている。
第1特別遊技実行手段129は、第1抽選手段112による抽選結果が当たりであった場合に、第1特別遊技を実行する。第1特別遊技は、第1大入賞口28の開閉動作を複数回数連続して継続する遊技であり、1回の開閉を単位とした単位遊技が複数回実行される。単位遊技の回数は例えば7回であり、1回につき第1大入賞口28を約30秒間開放させる。
第2特別遊技実行手段130は、第2抽選手段113による抽選結果が当たりとなって第2始動口26に遊技球が入球した場合に、第2特別遊技を実行する。第2特別遊技は、第1段階と第2段階に分けられる。第2作動条件の成立は、第2特別遊技の第1段階を開始するための条件が成立したことを示すとともに、その後、第1段階および第2段階を通して第2特別遊技が続く限り第2作動条件が成立している。第2特別遊技の第1段階では1回目の単位遊技として第2大入賞口30が開放され、第2段階では2回目以降の単位遊技として、第1大入賞口28が複数回開放される。第2段階での単位遊技の回数は例えば7回であり、1回につき第1大入賞口28を約30秒間開放させる。
作動回避手段131は、第1作動条件および第2作動条件のいずれか一方の作動条件が成立したとき、他方の作動条件の成立を回避させる。いいかえれば、第1特別遊技と第2特別遊技が同時並行的に実行されないように排他制御する。第2作動条件の成立中であって、第2特別遊技の第1段階または第2段階が実行されている間は、第1作動条件の成立が回避される。一方、第1作動条件の成立中は、第2作動条件の成立が回避され、第2特別遊技の第1段階および第2段階のいずれも実行されない。特別図柄192が変動表示されている間に第2作動条件が成立した場合、作動回避手段131は特別図柄192の変動表示における変動時間の進行を一時停止させる。
特定遊技制御手段133は、通常遊技における遊技状態を通常状態から特定遊技状態へ移行させる制御と、特定遊技状態から通常状態へ戻す制御を実行する。本実施例における特定遊技は時短である。第1抽選手段112による当否抽選が当たりとなった場合であって、特図決定手段115が決定する特別図柄192の停止図柄が所定の図柄であった場合に特定当たりとなり、その第1特別遊技の終了後に時短へ移行する。また、時短中に第2特別遊技が発生した場合もまた、その第2特別遊技の終了後に時短へ移行する。その他の場合は、第1特別遊技または第2特別遊技の終了後であっても時短へは移行しない。時短へ移行した場合、時短終了条件が成立するまで、すなわち、図柄変動回数が所定の継続回数、たとえば50回に達するか、次の第1特別遊技または第2特別遊技が発生するまで時短が継続される。
特定遊技制御手段133は、特定遊技の開始時と終了時において図柄決定手段114と開閉制御手段132に特定遊技の開始と終了を示す情報を送信する。特定遊技中は、特図決定手段115は変動時間の短い変動パターンを選択し、普図決定手段116は普通図柄の変動時間を短縮する。また、特定遊技中における開閉制御手段132は、普通図柄抽選が当たりのときに、通常状態よりも長い開放時間にて第2始動口26を開放する。
開閉制御手段132は、第2始動口26の普通電動役物、第1大入賞口28、第2大入賞口30の開閉を制御する。開閉制御手段132は、普通図柄が特定の図柄で停止されると、普通電役ソレノイド76に開放指示を送り、第2始動口26を開放させる。同様に、開閉制御手段132は、第1特別遊技中は大入賞口ソレノイド83に開放指示を送って第1大入賞口28を開放させ、第2特別遊技の第1段階は大入賞口ソレノイド80に開放指示を送って第2大入賞口30を開放させ、第2特別遊技の第2段階は大入賞口ソレノイド83に開放指示を送って第1大入賞口28を開放させる。
サブ基板104:
パターン記憶手段140は、装飾図柄を含む演出画像の変動パターンとして変動表示における変動開始から停止までの変動過程が定められた複数の変動パターンデータを保持する。変動パターンには、通常の外れ図柄を表示するときのパターンと、あと一つ図柄が揃えば大当たりとなるリーチ状態を経て外れ図柄を表示するときのパターンと、リーチ状態を経て大当たり図柄を表示するときのパターンが含まれる。特に、リーチ状態を経るときのパターンとしては、長短様々な変動時間をもつパターンが含まれる。各変動パターンには、その図柄変動の終了条件としてパターンごとに変動時間が定められており、その変動時間の経過時に図柄変動が停止される。
これらの変動パターンの中には、装飾図柄190だけでなく役物図柄86の変動表示させるための「特殊変動パターン」が含まれる。
パターン決定手段142は、装飾図柄の停止図柄の組合せとその配置および変動パターンを、第1抽選手段112による抽選の結果、特別図柄の停止図柄、特別図柄の変動パターンに応じて決定する。これにより特別図柄と変動時間が等しい演出画像の変動パターンが選択される。パターン決定手段142は、装飾図柄の停止図柄を決定するために参照すべき図柄範囲テーブルや、変動パターンを決定するために参照すべきパターンテーブルを保持する。
装飾図柄の停止図柄は、3つの図柄の組合せとして形成され、たとえば第1抽選手段112による判定結果が第1特別遊技への移行を示す場合は「777」や「111」のように3つの図柄が揃った組合せが選択される。この場合、装飾図柄として揃える数字には、特別図柄と同じ数字が選ばれるのが好ましい。たとえば、特別図柄が「3」の場合は装飾図柄が「333」となる。第1抽選手段112による判定結果が特別遊技へ移行しない旨を示す場合は、「312」や「946」のように3つの図柄が揃っていない組合せが選択される。ただし、当否判定結果が特別遊技へ移行しない旨を示す場合であって、リーチ付きの外れを示す特別図柄の変動パターンが選択された場合は、「191」や「727」のように一つだけ図柄が揃っていない組合せを選択する。パターン決定手段142は、装飾図柄の停止図柄と演出画像の変動パターンの情報をサブ表示制御手段144へ送る。
入力検出手段146は、操作ボタン82の押下を検出する。特殊変動パターンが選択されたとき、その押下タイミングにより、役物図柄86の表示態様が変化する。詳細は後述する。
サブ表示制御手段144は、装飾図柄表示手段148と役物図柄表示手段150を含む。装飾図柄表示手段148は、第1抽選手段112による当否抽選の結果として、選択された変動パターンデータにしたがって演出表示装置60へ演出画像としての装飾図柄190を変動表示させる。役物図柄表示手段150は、特殊変動パターンが選択されたとき、演出役物84を駆動した上で、操作ボタン82の押下タイミングに応じて役物図柄86の表示態様を制御する。
サブ表示制御手段144は、遊技効果ランプの点灯および消灯や、スピーカ18からの音声出力などの演出処理をさらに制御する。
図4は、演出役物84と演出表示装置60の概要図である。
特殊変動パターンが選択されたとき、役物図柄表示手段150は演出役物84を作動させる。このとき、演出表示装置60上部の演出役物84は、演出表示装置60の画面上部を覆うようにせり出す。演出表示装置60における装飾図柄190の変動表示中に、演出役物84においても役物図柄86が同時並行的に変動表示されることになる。
役物図柄86は3つの数字から構成される。第1種当たりとなるときには、「111」、「222」のように3つの役物図柄86が同一数字にて停止表示される。特に、特定当たりのときには「777」のように3つの「7」が並んで停止表示される。外れのときには「765」や「772」のように3つの数字が揃わない態様にて3つの役物図柄86が停止表示される。役物図柄86の停止態様により、遊技者は、特定当たり、通常当たりおよび外れという3つの結果となることを認識できる。演出役物84がせり出したあと、図4に示すように、演出表示装置60には操作ボタン82を促すために「ボタンPushで数字をそろえろ!」といったメッセージが画面表示される。
役物図柄86の変動表示中に操作ボタン82を押下すると、3つの役物図柄86のうちの1つが停止表示される。更に2回操作ボタン82を押下すると、3つすべての役物図柄86が停止表示される。操作ボタン82を押下することにより、役物図柄86が停止することとなり、遊技者は結果を知ることができる。このときに「444」や「777」のような当たり態様にて3つの役物図柄86が停止表示されれば、装飾図柄190や特別図柄192による当たり報知前に遊技者は第1種当たりの発生を知ることができる。したがって、特殊変動パターンが選択されたときには、遊技者は、装飾図柄190や特別図柄192よりも役物図柄86に注視しやすい構成となっている。
演出表示装置60の右側には「残り98秒」のように、操作ボタン82を押下可能な残り時間が役物図柄表示手段150によりカウントダウン表示される。遊技者は、このカウントダウン表示により、操作ボタン82を押下可能な残り時間を認識できる。詳しくは後述するが、操作ボタン82を押下可能な期間は、当否を示すための当否示唆期間と、特定遊技への移行可否を示すための移行示唆期間を含む。当否示唆期間の早い段階で当たりが報知されたときには、当否示唆期間は終了し、残りは移行示唆期間となる。このため、操作ボタン82を押下し、早期の当たり報知がなされればそれだけ移行示唆期間が長くなり、遊技者は時短への移行を期待しやすい心理状態となる。
スロットマシーンの場合には、通常、遊技者がボタンを押すタイミングにより、受益機会をある程度コントロールできる。役物図柄86と操作ボタン82は、このスロットマシーンのユーザインタフェースを模したものであるため、操作ボタン82の押下タイミングにより、第1種当たりを自力で発生させることができるかのような遊技者心理を喚起しやすくなっている。
ただし、ぱちんこ遊技機10の場合には、操作ボタン82が押下される前に、操作ボタン82が押下されたときの役物図柄86の停止態様をあらかじめ決定しているため、実際には、操作ボタン82を押下するタイミングは役物図柄86の停止態様に実質的に影響しない。
以下においては、ぱちんこ遊技機10において特徴的な役物図柄86と操作ボタン82の関係を中心として説明する。
図5は、当否それぞれの場合における装飾図柄190と役物図柄86の変動過程を示すタイムチャートである。
特殊変動パターンが選択されると、まず、変動開始タイミングtから時刻tまでは装飾図柄190のみが変動表示される。t〜tの期間における装飾図柄190の変動表示を「導入演出」とよぶ。時刻tのあとは、装飾図柄190の変動表示に加えて、役物図柄86も変動表示される。以下、特殊変動パターンのうち、装飾図柄190の変動表示過程に関わる部分を「主演出パターン」、役物図柄86の変動表示過程に関わる部分を「副演出パターン」とよぶことにする。
A:当たりの場合
A−1:主演出パターン
変動開始タイミングtから時刻tまで導入演出を実行した後、時刻tから変動終了タイミングtまで装飾図柄190が変動表示される。当たり変動の場合、途中の時刻tにおいて当たりが発生している旨が示されるが、特定当たりと通常当たりのいずれであるかは示されない。変動終了タイミングtにて、特定当たりと通常当たりのいずれであるかを示してもよい。本実施例においては、変動終了タイミングtの後に開始される第1特別遊技中に特定当たりと通常当たりのいずれか、いいかえれば、時短移行可否が示される。このような演出を「昇格演出」とよぶ。
A−2:副演出パターン
導入演出終了タイミングtにおいて、演出役物84が作動して演出表示装置60上にセットされ、役物図柄86の変動表示が開始される。役物図柄86は装飾図柄190の変動終了タイミングtにて完全に停止表示される。このうち、時刻tから時刻tまでの期間を「当否示唆期間」、時刻tから時刻tまでの期間を「移行示唆期間」とよぶ。本実施例においては、当否示唆期間の開始タイミングtから移行示唆期間の途中まで、操作ボタン82による入力が有効に受け付けられる。操作ボタン82による入力が有効に受け付けられる期間を「入力有効期間」とよぶ。
当否示唆期間:役物図柄86の停止態様により、当否を示すための期間である。当たりの場合には、当否示唆期間の終了タイミングtまでに、当たりが発生した旨が確定的に示される。操作ボタン82が押下されると、時刻tより前であっても、役物図柄86は停止表示される。当たり変動の場合には、当たり態様および外れ態様のいずれの態様にても停止表示される可能性がある。
当たり態様にて停止表示された場合には、当否示唆期間は時刻t前であってもそのまま終了し、移行示唆期間が開始する。外れ態様にて停止表示されたときには、しばらくすると、役物図柄86は再び変動表示される。変動表示中に、遊技者が操作ボタン82を再度押下すると、役物図柄86は再び停止表示される。このときにも、当たり態様および外れ態様のいずれの態様にても停止表示される可能性がある。当たり態様にて停止表示されるか時刻tに到達するまで上記過程が繰り返される。
遊技者が操作ボタン82を押下しない場合、あるいは、操作ボタン82を押下したが当たり態様にて役物図柄86が停止表示されない場合でも、時刻tにおいては当たり態様にて役物図柄86が停止表示される。したがって、当たり変動の場合には、時刻tまでには当たりが確定的に示されるが、変動表示中に遊技者が操作ボタン82を押下すれば、時刻tに至る前であっても早期の当たり報知がなされる可能性がある。
なお、当否示唆期間において当たりを示す場合、実際には特定当たりであっても、通常当たりを示す態様にて第1種当たりの発生が示される。
移行示唆期間:当否示唆期間において、当たり態様にて役物図柄86が停止表示された後、役物図柄86の停止態様により時短移行可否を示すための期間である。移行示唆期間中に遊技者が操作ボタン82を押下するごとに、「111」→「333」→「222」のような所定順序にて役物図柄86の当たり態様が変化する。特定当たり発生時においては、最終的に特定当たり態様「777」になるまで変化する可能性がある。通常当たり発生時においては、操作ボタン82を押下し続けても特定当たり態様「777」に変化することはない。
このため、役物図柄86の停止態様が特定当たり態様に変化したときには必ず時短に移行するが、役物図柄86の停止態様が特定当たり態様に変化しなくても時短に移行する可能性がある。後者の場合には、昇格演出により時短移行が遊技者に報知される。特定当たり発生時には、遊技者は操作ボタン82を押下し続ければ特定当たりの発生が役物図柄86により報知される可能性があるが、操作ボタン82を押下し続けなければ特定当たりの発生が役物図柄86により報知されることはない。
なお、t〜tの期間における役物図柄86の停止表示は、完全停止表示ではなく、揺れながらの表示のような実質的な停止表示であればよい。また、時刻tにおいて、役物図柄86は当たり態様にて完全停止表示されるとしてもよい。
また、変形例として、副演出パターンについては、演出期間中に操作ボタン82が押下されなければ、時刻tではなく時刻tにて当否を示す態様にて役物図柄86を停止表示させるとしてもよい。この場合には、移行示唆期間はカットされることになる。また、主演出パターンについては、演出期間中に操作ボタン82が押下されたか否かに関わらず、時刻tではなく時刻tにて当否を示す態様にて装飾図柄を停止表示させるとしてもよい。このような変形例によれば、操作ボタン82を押下することにより、少なくとも装飾図柄よりも先に役物図柄86にて当否を知ることができる。
B:外れの場合:
B−1:主演出パターン
変動開始タイミングtから時刻tまで導入演出を実行した後、時刻tから変動終了タイミングtまで装飾図柄190が変動表示される。外れ変動の場合、変動終了タイミングtにて、装飾図柄190が外れを示す態様にて停止表示される。
B−2:副演出パターン
時刻tに演出役物84が作動して演出表示装置60上にセットされ、役物図柄86の変動表示が開始される。役物図柄86は装飾図柄190の変動終了タイミングtにて停止表示される。外れの変動の場合には、「当否示唆期間」のみとなる。
当否示唆期間:外れの場合にも、操作ボタン82が押下されると、時刻tより前であっても、役物図柄86は停止表示される。外れ変動の場合には、必ず外れ態様にて停止表示される。外れ態様にて停止表示されたときには、しばらくすると、役物図柄86は再び変動表示される。変動表示中に、遊技者が操作ボタン82を押下すると、役物図柄86は再び外れ態様にて停止表示される。
遊技者が操作ボタン82を押下してもしなくても、時刻tにおいては外れを示す態様にて役物図柄86が停止表示される。したがって、外れ変動の場合には、時刻tに外れが確定的に示され、時刻tの前に操作ボタン82が押下されても、必ず外れ態様にて一時停止表示される。
図6(a)は、装飾図柄190による当たり報知と同タイミングにて役物図柄86により当たり報知する場合のタイムチャートである。
役物図柄86の変動表示の開始タイミングtにおいて、役物図柄表示手段150は所定の確率にて当たり態様を選択する。以下、この確率のことを「当たり報知確率」とよぶ。ここでは、外れ態様「754」が選択されたとする。選択後、役物図柄表示手段150は役物図柄86を変動表示させる。変動表示中の時刻tにて操作ボタン82が押下されたとする。入力検出手段146が操作ボタン82の押下を検出すると、3つの役物図柄86のうち、最も左の役物図柄86を「7」にて停止表示させる。2回目の押下が検出されると中央の役物図柄86は「5」にて停止表示される。3回目の押下が検出されると右の役物図柄86は「4」にて停止表示される。こうして、時刻tにおいては、変動開始時の時刻tにおいて選択した外れ態様「754」にて3つの役物図柄86が停止表示される。役物図柄86の変動表示が開始してから停止するまでの変動過程を「セット」とよぶ。また、変動開始タイミングtから停止タイミングtまでの変動過程を「第1セット」とよぶ。
時刻t〜tの期間は、外れ態様「754」による役物図柄86の停止表示を継続させ、遊技者に外れを認識させるための期間である。この期間中に操作ボタン82が押下されても、外れ態様「754」は変化しない。
役物図柄86が時刻tに外れ態様にて停止表示されてから所定時間経過後の時刻t
に、役物図柄86は再び変動表示され、第2セットが開始される。このときにも、所定の当たり報知確率にて、当たり態様を選択する。ここでは、外れ態様「225」が選択されたとする。時刻tにおいて3回目の押下が検出されると、時刻tにおいては外れ態様「225」にて役物図柄86が停止表示される。
このようにして、当否示唆期間においては、1セットから数セット分の変動表示と変動停止が繰り返される。第1種当たり時における役物図柄86の変動表示過程において、各セットのいずれにおいても当たり報知されなかったときには、当否示唆期間の終了間際である時刻t10に、通常当たりを示す態様にて役物図柄86が停止表示される。したがって、遊技者は積極的に操作ボタン82を押下しなくても、当否示唆期間の終了タイミングtの寸前に、当否いずれかを確実に知ることができる。
図6(b)は、装飾図柄190による当たり報知よりも先に役物図柄86により当たり報知する場合のタイムチャートである。
役物図柄86の変動表示の開始タイミングtにおいて、役物図柄表示手段150は所定の当たり報知確率にて当たり態様を選択する。ここでは、第1セットにて当たり態様「222」が選択されたとする。選択後、役物図柄表示手段150は役物図柄86を変動表示させる。変動表示中の時刻t13にて操作ボタン82が押下されたとする。入力検出手段146が操作ボタン82の押下を検出すると、3つの役物図柄86のうち、最も左の役物図柄86を「2」にて停止表示させる。2回目の押下が検出されると、中央の役物図柄86は「2」にて停止表示される。3回目の押下が検出されると右の役物図柄86は「2」にて停止表示される。こうして、時刻t11においては、変動開始時の時刻tにおいて選択した当たり態様「222」にて3つの役物図柄86が停止表示される。
第1セットで当たりが示されたため、当否示唆期間はそのまま終了し、時刻t12から移行示唆期間が開始される。
なお、特別図柄抽選の結果が外れとなるときには、当否示唆期間中おけるいずれのセットにおいても外れ態様にて役物図柄86が停止表示される。
演出表示装置60の画面上において、装飾図柄表示手段148は、入力有効期間が終了するまでの残り時間をカウントダウン表示させてもよい。このようなカウントダウン表示によれば、遊技者は操作ボタン82により役物図柄86の表示態様に介入できる残り時間を確認しやすくなる。たとえば、このカウントダウン表示により、当否示唆期間が終了するまでに何セット分の変動が可能かを知ることができる。
また、早期の当たり報知が発生すれば、その分移行示唆期間が長くなるため、時短に移行する可能性が高まるかのように遊技者に認識させやすくなる。
図7は、当たり時におけるモード遷移について説明するための模式図である。
役物図柄表示手段150は、各セットに「モード」を割り当てる。モードによって、役物図柄86の見た目や当たり報知確率が異なる。第1セットには、必ず第1モードが割り当てられる。当たり時において、第1モードの当たり報知確率は10%に設定される。したがって、第1セットの変動表示中に操作ボタン82を押下して、早期の当たり報知がなされる確率は10%となる。
第1セットにて当たり報知がなされなければ、第2セットが開始される。第2セットの開始時において、役物図柄表示手段150は「モード抽選」を実行する。第1モードにおいて実行されるモード抽選の第2モードへの移行確率は20%である。モード抽選の結果が第2モードへの移行を示すと、第2セットには第2モードが割り当てられる。外れとなると第2セットには再び第1モードが割り当てられる。
当たり時において、第2モードの当たり報知確率は20%となる。したがって、当たり変動時の第2モード中に操作ボタン82を押下したとき、当たり報知がなされる確率は20%となり、第1モードのときよりも高い確率にて当たり報知される。
第2セットにて当たり報知がなされなければ、第3セットが開始される。第2セットを第2モードで実行していたとき、第3セットの開始時において役物図柄表示手段150は第2モードから第3モードへの移行可否を判定するためのモード抽選を実行する。このモード抽選の第3モードへの移行確率は30パーセントである。モード抽選の結果が第3モードへの移行を示すと、第3セットには第3モードが割り当てられる。外れとなった場合には第3セットには再び第2モードが割り当てられる。
当否抽選の当たり時において、第3モードの当たり報知確率は100%となる。したがって、当たり変動時の第3モード中に操作ボタン82を押下した場合、確実に当たり報知がなされる。
このように、モード抽選によってモードがステップアップすると、当たり報知確率が徐々に高まり、早期の当たり報知がなされやすくなる。遊技者は、モード抽選によりモードがステップアップするごとに、第1種当たりに近づいているかのような感覚を抱きやすくなる。
サブ表示制御手段144は、いずれのモードにあるかを演出表示装置60上にて演出態様にて示してもよい。また、役物図柄表示手段150は、役物図柄86の色彩や動作によりいずれのモードにあるかを示唆してもよい。
たとえば、第1モードにおいては、操作ボタン82を押下すると、80%の確率にて右、中、左の順に役物図柄86が停止表示され、20%の確率にて右、中、左の順に役物図柄86が停止表示されるとしてもよい。また、第1モードにおいては、15%の確率にて役物図柄86のリーチが成立する。一方、第2モードにおいては、操作ボタン82を押下すると、50%の確率にて右、中、左の順に役物図柄86が停止表示され、50%の確率にて右、中、左の順に役物図柄86が停止表示されるとしてもよい。第2モードにおいては、30%の確率にて役物図柄86のリーチが成立する。このような態様によれば、操作ボタン82を押下したとき役物図柄86が左から停止すれば、リーチが成立しやすく、当たり報知となりやすいと遊技者に認識させやすくなる。
なお、各セット終了時において、外れ態様にて役物図柄86が停止表示されると、所定時間経過後に、次のセットが開始される。あるセットが終了してから次のセットが開始されるまでの期間内において操作ボタン82が押下されるごとにモード抽選を実行してもよい。図6(a)の場合であれば、第1セットの終了タイミングtから第2セットの開始タイミングtまでの期間が該当する。このような態様によれば、役物図柄86の停止表示期間中であっても、操作ボタン82を押下し続けることにより、モード抽選の回数を増やすことができるため、結果として、モードがステップアップしやすくなり、操作ボタン82の押下が無駄にならなくなる。また、当たり報知がなされる確率が操作ボタン82が押下されるほど高まるかのように遊技者に認識させやすくなる。
図8は、外れ時におけるモード遷移について説明するための模式図である。
外れ時においても、役物図柄表示手段150は、各セットにモードを割り当てる。第1セットには、必ず第1モードが割り当てられる。外れ時における第1モードの当たり報知確率は0%となる。したがって、第1セットの変動表示中に操作ボタン82を押下しても、当たり報知がなされることはない。
第2セットの開始時において、役物図柄表示手段150はモード抽選を実行する。外れ変動の場合、第1モードにおいて実行されるモード抽選の第2モードへの移行確率は10%である。モード抽選の結果が第2モードへの移行を示すと、第2セットには第2モードが割り当てられる。外れとなると第2セットには再び第1モードが割り当てられる。
外れ時において、第2モードの当たり報知確率は0%となる。したがって、外れ変動時の第2モード中に操作ボタン82を押下しても、当たり報知がなされることはない。
第2セットを第2モードで実行したとき、第3セットの開始時において役物図柄表示手段150は第2モードから第3モードへの移行可否を判定するためのモード抽選を実行する。このモード抽選の第3モードへの移行確率は20パーセントである。モード抽選の結果が第3モードへの移行を示すと、第3セットには第3モードが割り当てられる。外れとなった場合には第3セットには再び第2モードが割り当てられる。
当否抽選の外れ時において、第3モードの当たり報知確率は0%となる。したがって、外れ変動時の第3モード中に操作ボタン82を押下しても、当たり報知がなされることはない。
外れ時においては、モード抽選によってモードがステップアップしても、当たり報知がなされることはない。このため、当否示唆期間の終了間際に外れを確定的に示す態様にて役物図柄86が停止表示される。
図9(a)は、通常当たり時における移行示唆期間のタイムチャートである。
役物図柄86が当たり態様にて停止表示され、当否示唆期間が終了するタイミングである時刻t14において、役物図柄表示手段150は時刻t14に示されている通常当たり態様とは異なる通常当たり態様を選択する。ここでは、通常当たり態様「333」が選択されたとする。入力検出手段146が操作ボタン82の押下を検出すると、役物図柄表示手段150は、役物図柄86の停止態様を通常当たり態様「333」に変化させる。
役物図柄表示手段150が通常当たり態様を選択し、操作ボタン82が押下されるとごに、役物図柄86の停止態様が変化する。移行示唆期間の終了タイミングt15に至ると、役物図柄表示手段150は、通常当たり態様を最終的な停止態様として、役物図柄86を停止表示させる。それ以後に操作ボタン82が押下されても役物図柄86の停止態様は変化しない。
図9(b)は、特定当たり時における移行示唆期間のタイムチャートである。
役物図柄86が当たり態様にて停止表示され、当否示唆期間が終了するタイミングである時刻t14において、役物図柄表示手段150は時刻t14に示されている通常当たり態様とは異なる通常当たり態様を選択する。ここでも、通常当たり態様「333」が選択されたとする。入力検出手段146が操作ボタン82の押下を検出すると、役物図柄表示手段150は、役物図柄86の停止態様を通常当たり態様「333」に変化させる。
役物図柄表示手段150が通常当たり態様を選択し、操作ボタン82が押下されるとごに、役物図柄86の停止態様が変化する。移行示唆期間の終了タイミングt16に至ると、役物図柄表示手段150は、特定当たり態様を最終的な停止態様として、役物図柄86を停止表示させる。こうして、特別図柄抽選の結果が特定当たりである旨が確定的に示される。
先述したように、特定当たりであっても、移行示唆期間中において特定当たり態様にて役物図柄86が停止表示されるとは限らない。また、移行示唆期間中に操作ボタン82が所定回数以上押下しなければ、特定当たりであっても、役物図柄86の停止態様が特定当たり態様に変化することはない。
このような態様によれば、遊技者が操作ボタン82を押下する意欲を喚起しやすくなる。また、特定当たり態様にて役物図柄86を停止表示されなくても、第1特別遊技中の昇格演出により特定当たりが示されるかもしれないという期待感を残すことができる。
図10は、ぱちんこ遊技機における基本的な処理過程を示すフローチャートである。
まず、遊技球が第1始動口24、第2始動口26、第1大入賞口28、第2大入賞口30へ入球した場合や、遊技球が作動口68を通過した場合の処理を実行し(S10)、特別遊技中でなければ(S12のN)、特別図柄抽選などの通常遊技の処理を実行し(S14)、特別遊技中であれば(S12のY)、第1特別遊技または第2特別遊技の処理を実行し(S16)、S10における各種入賞に応じた賞球払出を処理する(S18)。
図11は、図10におけるS14の通常遊技制御処理を詳細に示すフローチャートである。
ここでは、特別図柄192の変動表示、および、装飾図柄190を含む演出画像の変動表示を処理し(S30)、普通図柄194の変動表示を処理する(S31)。なお、S30、S31の処理順序はあくまでも説明の便宜上定義した順序にすぎず、どの順序で処理してもよい。
図12は、図11のS30における特別図柄および演出画像の図柄変動処理を詳細に示すフローチャートである。
以下、特に断らない限り「図柄」は特別図柄192と装飾図柄190の双方を示す。第1保留手段119に特図抽選値の保留がなされている場合であって(S40のY)、図柄変動が表示中でなければ(S42のN)、特別図柄抽選の当否判定や図柄決定、変動パターンの選択などが処理され(S44)、特別図柄192および装飾図柄190の変動表示が開始される(S46)。
パターン決定手段142が特殊変動パターンを選択したときには(S67のY)、パターン決定手段142は役物図柄表示手段150に演出役物84の作動を指示する(S68)。特殊変動パターンが選択されていなければ(S67のN)、S68はスキップされる。特殊変動パターンが選択された場合、役物図柄表示手段150は変動開始から所定時間経過後に演出役物84を作動させ、役物図柄86を変動表示させる。役物図柄表示手段150は、図6(a)、図6(b)、図9(a)、図9(b)に関連して説明したように、装飾図柄190の変動表示と連動して、特別図柄抽選の当否、時短移行可否および操作ボタン82の押下タイミングに基づいて、役物図柄86の表示内容を制御する。
S40において特図抽選値が保留されていなかった場合は(S40のN)、S42からS46までの処理がスキップされる。S42において既に図柄変動中であれば(S42のY)、S44とS46の処理がスキップされる。
ここで、図柄の変動表示中でなければ(S48のN)、S30の図柄変動処理はそのまま終了する。一方、図柄の変動表示が開始済であれば(S48のY)、図柄の変動表示を処理し(S50)、変動時間が変動停止タイミングまで達したとき(S52のY)、演出役物84の作動中であれば(S69のY)、役物図柄表示手段150は演出役物84を収容させる(S70)。作動中でなければ(S69のN)、S70はスキップされる。
その後、図柄の変動表示は停止される(S58)。
特定遊技中、すなわち、時短中であって(S60のY)、特別図柄抽選が当たりでなければ(S61のN)、変動回数をインクリメントし(S62)、その変動回数が所定の継続回数に達すれば(S64のY)、特定遊技を終了する(S66)。変動回数が継続回数に達していなければ(S64のN)、S66をスキップする。特定遊技中に(S60のY)、当たりになった場合も(S61のY)、特定遊技を終了する(S66)。特定遊技中でなかった場合(S60のN)、S61らS66までの処理をスキップする。図柄の停止タイミングでなかった場合もまたS30のフローを終了する(S52のN)。
図13は、図11のS31における普通図柄の変動処理を詳細に示すフローチャートである。
第2保留手段120に普図抽選値の保留がなされている場合(S80のY)、普通図柄194が変動表示中でなければ(S82のN)、第2抽選手段113が普通図柄抽選として当否判定処理を実行し(S84)、普通図柄194の変動表示が開始される(S90)。S80において普図抽選値が保留されていなかった場合は(S80のN)、S82からS90までの処理はスキップされ、S82において普通図柄194が変動表示中であった場合は(S82のY)、S84およびS90の処理がスキップされる。
続いて、普通図柄194の変動表示が開始済であれば(S92のY)、普通図柄194の変動表示を処理し(S94)、定められた変動時間が経過して普通図柄194の変動表示の停止タイミングに達したときは(S96のY)、変動表示中の普通図柄194は停止する(S98)。停止図柄が当たり態様であれば(S100のY)、普通電動役物が開放され(S102)、停止図柄が当たり態様でなければ(S100のN)、S102の処理はスキップされる。変動時間経過前である場合(S96のN)、S98からS102の処理はスキップされる。S92において変動表示が開始されていないときは(S92のN)、S94からS102の処理はスキップされる。
図14は、図10におけるS16の特別遊技制御処理を詳細に示すフローチャートである。
実行中の特別遊技が第1特別遊技であれば(S110のY)、第1特別遊技の制御を処理し(S112)、実行中の特別遊技が第1特別遊技でなければ(S110のN)、第2特別遊技の制御を処理する(S114)。
図15は、図14のS112における第1特別遊技を詳細に示すフローチャートである。
まず、第1大入賞口28が開放済でなければ(S120のN)、サブ表示制御手段144が第1特別遊技の演出を開始し(S122)、開閉制御手段132が第1大入賞口28を開放する(S124)。第1大入賞口28が開放済であれば(S120のY)、S122およびS124の処理はスキップされる。第1大入賞口28が開放されてから所定の開放時間が経過した場合(S126のY)、または、開放時間が経過していないものの(S126のN)、第1大入賞口28への入球数が9球以上に達した場合には(S128のY)、開閉制御手段132が第1大入賞口28をいったん閉鎖させる(S130)。開放時間が経過しておらず(S126のN)、第1大入賞口28への入球数も9球以上に達していない場合は(S128のN)、S130以降の処理をスキップしてS112のフローを終了する。
S130における第1大入賞口28の閉鎖後、単位遊技数が所定回数に達して終了タイミングとなった場合(S132のY)、サブ表示制御手段144は第1特別遊技の演出を終了させ(S134)、第1特別遊技実行手段129は第1特別遊技を終了させる(S136)。特定当たりとなり時短への移行条件を満たす場合(S140のY)、継続回数を50回に設定した上で、特定遊技に移行する(S142)。
時短への移行条件を満たさなければ(S140のN)、S142の処理をスキップする。S132において単位遊技数が所定回数に達していなければ(S132のN)、単位遊技数に1を加算してS112のフローを終了する(S138)。
図16は、図14のS114における第2特別遊技を詳細に示すフローチャートである。
第2特別遊技が開始済でなければ(S150のN)、第2大入賞口30を開放し(S152)、開始済であれば(S150のY)、S152をスキップする。第1段階にある場合(S154のY)、第2大入賞口30の開放時間が経過したら(S156のY)、第2大入賞口30を閉鎖し(S158)、開放時間以内であれば(S156のN)、S158をスキップする。ここで、第2大入賞口30の内部にある特定領域22への入球があれば(S160のY)、ただちに第2段階への移行を示すフラグを立て(S162)、S168へジャンプする。このとき、まだ第2大入賞口30が開放していれば閉鎖する。一方、第1段階において特定領域22への入球がない状態で(S160のN)、第1段階の終了条件が満たされてしまった場合は(S164のY)、第1段階を終了するとともに第2特別遊技も終了する(S166)。ここでいう終了条件は、第2大入賞口30の閉鎖から一定時間が経過するか、第2大入賞口30への入球検出数と排出検出数が10球以上の数で一致した場合である。この終了条件が満たされていなければ(S164のN)、S166はスキップされる。なお、第1段階にない場合はS156からS166の処理はスキップされる(S154のN)。第2段階への移行フラグが立っている場合(S168のY)、図15に示される特別遊技の処理を、第2特別遊技の第2段階の遊技として実行する(S170)。第2段階への移行フラグが立っていない場合はS170をスキップする(S168のN)。なお、S170における第2特別遊技の第2段階とS112における第1特別遊技は基本的に同様の動作を処理するため、ここでは図15における説明のうち「第1特別遊技」を「第2特別遊技」と読み替えるものとする。
以上、本実施例に示したぱちんこ遊技機10は、遊技者がその表示内容に介入可能な役物図柄により、特別図柄抽選の当否および特定遊技への移行可否を遊技者に示すことができる。当否示唆期間においては、操作ボタン82が押下されるごとに、当否を示唆するための役物図柄86がさまざまな態様にて停止表示される。当たりを示す態様にて役物図柄86が停止されなくても、当否示唆期間が終わる前であれば、操作ボタン82を押下することにより何回でも役物図柄86を停止表示させることができる。1度でも当たり態様にて役物図柄86を停止表示させることができれば「当たり」となるため、操作ボタン82を押下するほど当たりの可能性が高まるかのような遊技者心理を喚起できる。
更に、移行示唆期間においては、操作ボタン82を押下するごとに、役物図柄86による当たり態様が変化する。移行示唆期間が終わる前であれば、操作ボタン82を押下するほど、役物図柄86の停止態様が変化する回数も多くなる。このため、1度でも特定当たり態様にて役物図柄86を停止表示させることができれば「時短移行」となるため、操作ボタン82を押下するほど時短移行の可能性が高まるかのような遊技者心理を喚起できる。
このように、操作ボタン82を積極的に押下するほど、チャンスが拡大しているかのような遊技者心理を喚起することにより、遊技者の積極介入を促す遊技性を実現できる。
モードごとに「当たりが報知される期待度」が変化するため、モードの変化自体に対する遊技興趣を高めることができる。また、装飾図柄190とは別の役物図柄86を演出表示装置60とは別の演出役物84にて変動表示させている。したがって、所定の確率にて特殊変動パターンが選択され、演出役物84が作動するとき、操作ボタン82を押下して積極的に介入するための心理的な準備が可能となる。
また、役物図柄86による一連の変動表示過程において、当否および時短への移行可否をひと続きの演出の流れとして見せることができる。
以上、本発明について、実施例をもとに説明した。この実施例はあくまで例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組み合わせにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
本実施例においては、セットの開始時に役物図柄86の停止態様を決定するとして説明した。変形例として、セットの開始後、最初に操作ボタン82が押下されたタイミングにて役物図柄86の停止態様を決定してもよい。また、最初に操作ボタン82が押下されたタイミングにてモード抽選を実行するとしてもよい。
本実施例においては、特定当たりとは時短付きの当たりであるとして説明した。変形例として、特定当たりとは確変付きの当たりであってもよい。あるいは、通常当たりも特定当たりも共に時短付き当たりであるが、特定当たりは通常当たりに比べて時短の継続回数が多い遊技者に有利な時短付き当たりであるとしてもよい。同様にして、特定当たりは特別遊技における単位遊技の回数が、通常当たりよりも多い遊技者に有利な当たりであるとしてもよい。このように、特定当たりは通常当たりに比べて遊技者に有利な遊技状態を約束する当たりであればよい。
なお、請求項に記載の各構成要件が果たすべき機能は、本実施例において示された各機能ブロックの単体もしくはそれらの連係によって実現されることも当業者には理解されるところである。
1 ぱちんこ遊技機、 11 外枠、 12 前枠、 13 透明板、 14 扉、 15 上球皿、 16 下球皿、 17 発射ハンドル、 18 スピーカ、 20 保留ランプ、 21 保留ランプ、 22 特定領域、 24 第1始動口、 26 第2始動口、 28 第1大入賞口、 30 第2大入賞口、 31 通路、 32 入球検出装置、 34 入球検出装置、 35 排出検出装置、 36 入球検出装置、 37 流出検出装置、 38 入球検出装置、 39 セット基盤、 40 電源スイッチ、 42 液晶ユニット、 43 払出ユニット、 44 賞球タンク、 45 払出制御基板、 46 発射装置、 47 発射制御基板、 48 電源ユニット、 50 遊技盤、 52 遊技領域、 54 外レール、 56 内レール、 58 アウト口、 59 普通図柄表示装置、 60 演出表示装置、 61 特別図柄表示装置、 62 誘導装置、 64 センター飾り、 66 流出領域、 68 作動口、 76 普通電役ソレノイド、 78 入球検出装置、 80 大入賞口ソレノイド、 81 入球検出装置、 82 操作ボタン、 83 大入賞口ソレノイド、 84 演出役物、 86 役物図柄、 100 遊技制御装置、 102 メイン基板、 104 サブ基板、 110 入球判定手段、 112 第1抽選手段、 113 第2抽選手段、 114 図柄決定手段、 115 特図決定手段、 116 普図決定手段、 118 保留制御手段、 119 第1保留手段、 120 第2保留手段、 122 メイン表示制御手段、 123 特図表示手段、 124 普図表示手段、 126 特別遊技制御手段、 127 第1作動条件保持手段、 128 第2作動条件保持手段、 129 第1特別遊技実行手段、 130 第2特別遊技実行手段、 131 作動回避手段、 132 開閉制御手段、 133 特定遊技制御手段、 140 パターン記憶手段、 142 パターン決定手段、 144 サブ表示制御手段、 146 入力検出手段、 148 装飾図柄表示手段、 150 役物図柄表示手段、 190 装飾図柄、 192 特別図柄、 194 普通図柄。

Claims (1)

  1. 遊技領域が形成された遊技盤と、
    前記遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球が入球可能な始動入賞口と、
    前記遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球が入球可能な状態に開放可能な大入賞口と、
    前記始動入賞口へ遊技球が入球したことを契機として、当否および当たりの種類について判定するための当否抽選を実行する当否抽選手段と、
    前記当否抽選の結果が当たりであるときに、前記大入賞口を開放させることにより遊技者に有利な特別遊技を実行する特別遊技制御手段と、
    前記当否抽選の結果を示すための特別図柄が変動表示される特別図柄表示装置と、
    前記特別図柄の変動時間が定められた複数種の特別図柄の変動パターンから前記当否抽選の結果に応じていずれかを選択する図柄決定手段と、
    前記選択された特別図柄の変動パターンにしたがって前記特別図柄を変動表示させるメイン表示制御手段と、
    前記当否抽選の結果を演出的に示すための装飾図柄が変動表示される第1演出表示装置と、
    前記装飾図柄による演出を補助するための内容が表示される第2演出表示装置と、
    変動開始から変動停止までの前記装飾図柄の変動過程が定められた複数の装飾図柄の変動パターンを保持するパターン記憶手段と、
    前記当否抽選が実行されるときに、前記複数の装飾図柄の変動パターンからいずれかを選択するパターン決定手段と、
    前記選択された装飾図柄の変動パターンにしたがって、前記装飾図柄を前記第1演出表示装置に変動表示させるとともに前記装飾図柄による演出を補助するための内容を前記第2演出表示装置に変動表示させるサブ表示制御手段と、を備え、
    前記当否抽選手段、前記特別遊技制御手段、前記図柄決定手段、および、メイン表示制御手段は、抽選処理を含む遊技の基本動作を主に制御する主制御装置に含まれ、
    前記パターン記憶手段、前記パターン決定手段、および、前記サブ表示制御手段は、前記抽選処理の結果を示すための表示処理を含む遊技の演出的動作を主に制御する副制御装置に含まれ、
    前記サブ表示制御手段は、変動開始から所定時間が経過するまでに当否いずれかを確定的に示す態様にて前記装飾図柄を停止表示させ、当たりであることを確定的に示す態様にて前記装飾図柄を停止表示させるときには当たりであることを前記第2演出表示装置に表示させ、相対的に利益の大きい当たりであるときは相対的に利益の小さい当たりを示す態様から前記相対的に利益の大きい当たりを示す態様に前記第1演出表示装置および前記第2演出表示装置のうち少なくともいずれかの表示内容を変化させ得ることを特徴とする弾球遊技機。
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