JP2013043442A - くるみ製本装置、ニッピング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】安定した品質でオンデマンド冊子を製本可能なくるみ製本装置等を提供する。
【解決手段】本発明のくるみ製本装置10は、厚みの異なる用紙束3の背側に糊9を介して表紙4を重ね合わせ、当該用紙束3の厚みに応じて一対のニップ体41の間隔が調整されたニップ機構部によって当該用紙束及び表紙の背側端部の両側を締め付けて冊子1を製本するくるみ製本装置において、前記ニップ機構部は、一方のニップ体41aと、他方のニップ体41bとが基台50上に固定して配置されており、当該一方のニップ体41aと他方のニップ体41bとが近接することにより前記用紙束3及び表紙4の背側端部の両側を締め付けるものであって、前記一方のニップ体41a、又は他方のニップ体41bは、弾性体95を介して基台50に固定されている。
【選択図】図13

Description

本発明は用紙束を表紙でくるむくるみ製本装置等に関する。
従来から、複数枚の用紙からなる用紙束を無線綴じして冊子を製本する製本装置が知られている。この種の製本装置では、複数枚の用紙を重ね合わせ、その用紙束の背に糊を塗布し、その用紙束を表紙でくるむことで冊子が製本される。
一方で、近年、製本業界では、顧客の要求に応じて頁数やその内容を変更して製本される冊子(以下、「オンデマンド冊子」と称する。)の需要が増えており、このようなオンデマンド冊子を製本する製本装置が知られている(特許文献1参照)。
特許文献1に示す製本装置では、予め、要求に応じて積み重ねられた用紙束にID番号を与えるとともに、表紙となる用紙にID番号を与えておき、このID番号によって表紙と用紙束とを線糊平綴じにより一体化することで冊子が製本される。
特開2006−327013号公報
しかしながら、従来の製本装置によって製本される線糊されて平綴じされた冊子は、線糊された部分の天地方向の厚みにばらつきが生じるため、均等に荷重をかけてのニッピングができずに安定した品質でくるみ製本することが困難であった。
また、従来の製本装置は、ニッピング時において、規定の幅を超える厚みを有する冊子をニップした場合には、ニッピング装置にかかる過負荷により安全ピンが破断することにより装置を保護するようになっているものの、頻発して発生した場合には、この安全ピンの交換によって作業者への負担増加、製造コストの増加が懸念される。
本発明は、このような問題の解消を一つの課題とし、その目的の一例は、安定した品質でオンデマンド冊子を製本可能なくるみ製本装置等を提供するものである。
上記課題を解決するため、請求項1に記載のくるみ製本装置は、厚みの異なる用紙束(3)の背側に糊(9)を介して表紙(4)を重ね合わせ、当該用紙束の厚みに応じて一対のニップ体(41)の間隔が調整されたニップ機構部によって当該用紙束及び表紙の背側端部の両側を締め付けて冊子(1)を製本するくるみ製本装置において、前記ニップ機構部は、一方のニップ体(41a)と、他方のニップ体(41b)とがを基台(50)上に固定して配置されており、当該一方のニップ体と他方のニップ体とが近接することにより前記用紙束及び表紙の背側端部の両側を締め付けるものであって、前記一方のニップ体、又は他方のニップ体は、弾性体(95)を介して基台に固定されていることを特徴とする。
また、請求項2に記載のくるみ製本装置は、請求項1に記載のくるみ製本装置において、前記弾性体(95a)は、前記一方のニップ体又は他方のニップ体を下側から支持し、ニップする用紙束及び表紙の幅が規定値を超える厚みを有する場合には、変形して、前記一方のニップ体又は他方のニップ体に対して離れる方向に他方のニップ体又は一方のニップ体を移動することを特徴とする。
また、請求項3に記載のくるみ製本装置は、請求項1に記載のくるみ製本装置において、前記弾性体(95b)は、前記一方のニップ体又は他方のニップ体を側方側から支持し、ニップする用紙束及び表紙の幅が規定値を超える厚みを有する場合には、その長さ方向に縮んで、前記一方のニップ体又は他方のニップ体に対して離れる方向に他方のニップ体又は一方のニップ体を移動することを特徴とする。
また、請求項4のニッピング装置は、厚みの異なる用紙束の背側に糊を介して重ね合わされた表紙の背側端部の両側を締め付けるニッピング装置において、一方のニップ体と、他方のニップ体とが基台上に固定して配置されており、当該一方のニップ体と他方のニップ体とが近接することにより前記用紙束及び表紙の背側端部の両側を締め付けるものであって、前記一方のニップ体、又は他方のニップ体は、弾性体を介して基台に固定されていることを特徴とする。
本発明によれば、簡易な構成ながら、効率よく安定した品質でオンデマンド冊子を製本することができる。
本実施形態の冊子を示し、図1(a)は冊子の斜視図、図1(b)は冊子の構成、図1(c)は用紙の平面図を示す断面図である。 本実施形態のくるみ製本装置の概略構成図である。 用紙束をクランプ体により挟持した時の状態図である。 ミーリング部における用紙束の状態図である。 糊塗布部の動作を説明するための図である。 表紙貼り合わせ部における表紙と用紙束の配置状態を示す図である。 ニッピング部における動作を説明するための図を示し、図7(a)はニッピング部の縦断面図、図7(b)は図7(a)のA−A断面図、図7(c)は図7(a)の右側側面図であってニップ体と支持体部分の拡大図である。 ニップ体の移動機構を説明するための組立斜視図である。 ニッピング部の組立斜視図である。 従来のニッピング部における安全ピンの取付状態を示すものであって、図10(a)は平面図、図10(b)はA−A断面図である。 従来のニッピング部における安全ピンの破断状態を示す断面図である。 本実施形態のニッピング部における弾性体の取付状態を示すものであって、図10(a)は平面図、図10(b)はB−B断面図である。 本実施形態のニッピング部における弾性体の変形状態を示す断面図である。 他の弾性体の取付例を示す平面図である。 ニップ体の内側角部の一例を示す平面図であり、図15(a)は矩形状の切欠部を示す図、図15(b)は湾曲状の面取部を示す図、図15(c)は直線状の面取部を示す図である。 くるみ製本装置の制御系の系統図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。まず、本発明のくるみ製本装置によって製本される冊子1について説明する。
本実施形態の冊子1は、図1に示すように、本紙となる複数枚の用紙2を重ね合わせて構成される用紙束3と、この用紙束3の最表面側と最裏面側と背側をくるむ表紙4と、を備えている。
表紙4は、表表紙5aと裏表紙5bで構成される表紙部5と、この表表紙5aと裏表紙5bとの間において当該表表紙5aと裏表紙5bとを折り曲げ可能に連結する背表紙6aで構成される背部6と、を有している。また、表紙4の背部6には、必要に応じて本紙の内容を表す文字等が印刷される。
用紙束3は、図1(b)及び図1(c)に示すように、予め用紙2の背側の端部(天地方向)に線状の糊(以下、「線糊7」と称する。)が塗布されて各用紙2が互いに接着されており、一方、冊子1は、用紙束3の背部近傍と表紙4の背部6近傍との間を糊9で接着し、用紙束3が表紙4でくるまれることにより製本される。また、線糊7として用いられる糊は、好適には、エマルジョン系の接着剤が用いられ、用紙束3と表紙4とを接着する糊9は、好適には、熱によって溶融する性質を有する接着剤(ホットメルト系等)が用いられる。
なお、本実施形態において、用紙2に塗布される線糊7は、図1(c)に示すように、帯状であって直線状に形成されているが、例えば、所定の間隔を空けて点線状、円状(長円状も含む)、一点鎖線状などの形状であっても構わない。また、この線糊7は、複数の線を並列に形成した形状であってもよいし、直線に限られず波線などの形状であってもよい。
次に、本発明のくるみ製本装置について機構系と制御系にわけて、図2乃至図8を参照して説明する。
−くるみ製本装置の機構系−
まず、くるみ製本装置の機構系について図2乃至図12を用いて説明する。
図2に示すように、くるみ製本装置10は、例えば、角丸長方形状の軌跡を描くように移動する移動体11を備えており、当該移動体11には、用紙束3を挟持するための、対向して配置される一対のクランプ体13が設けられている。
この移動体11が移動する経路11a上には、外部から用紙束3を供給する用紙束供給部15、用紙束3の一端を削るミーリング部20、用紙束3に糊9を塗布する糊塗布部25、外部から表紙4を供給する表紙供給部30、用紙束3に対して表紙4を位置合わせする表紙位置合わせ部35、外部から表紙4の背側を両側から締め付けるニッピング部40(本願のニップ機構部及びニッピング装置)、及び製本された冊子1を排出する排出部45、が順に設けられている。なお、用紙束3の作成においてすでに用紙束3の一端が揃えられているような場合にはミーリング部20は省略することができる。
この移動体11は、図2及び図3に示すように、用紙束供給部15から供給される用紙束3をクランプ体13により挟持し、当該用紙束3をミーリング部20、糊塗布部25、表紙位置合わせ部35、ニッピング部40、排出部45の順に搬送した後、用紙束供給部15に戻る。
用紙束供給部15は、対向して配置される一対のガイドレール16、16を備え、当該ガイドレール16、16の一端が前記移動体11の経路に臨むように配置される。用紙束3は、図示しないが、例えば、外部に複数積載されて配置されており、その積載順に1の用紙束3が送り出されてこのガイドレール16、16間に挿入され、移動体11側へと搬送されてクランプ体13により挟持される(図3参照)。
ミーリング部20は、図2及び図4に示すように、用紙束3の背面を切削する(削る)ための切削刃を外周面に備えた円形状の切削工具21を備えている。この切削工具21は、図示しないモータによって回転駆動し、この回転によって切削刃を回転させその回転力によって用紙束3の背面を切削する。この切削工具21は、移動体11の経路上に配置されており、移動体11による用紙束3の搬送によって、その用紙束3の背面が当該切削工具21の切削刃と接触することで切削(切断)されてこの背面が揃えられる。
糊塗布部25は、図2及び図5に示すように、用紙束3の背面に糊を塗布する第1ローラ26と、用紙束3の背側端部の両側に糊を塗布する一対の第2ローラ27、27と、第1及び第2ローラ26、27に糊9を供給する糊供給体(図示せず)と、を備え、この第1及び第2ローラ26、27は前記移動体11の経路上に配置される。移動体11による用紙束3の搬送によって、その用紙束3の背面が第1ローラ26と接触し、一方で、用紙束3の背側端部の両側が第2ローラ27と接触することで各ローラ26、27の周面に貼着されている糊が用紙束3に転写されて用紙束3の背面及び背側端部の両側にその糊が塗布される。なお、一対の第2ローラ27は、図示しない弾性部材により互いに近接する方向にその弾性力によって保持され、用紙束3の厚みに応じて第2ローラ27、27間の間隔が変更されて常に異なる厚みを有する用紙束3に接触するようになっている。
表紙供給部30は、図示しないが積載された表紙4の1枚を移動体11の経路側へと送り出す送り出し機構と、ガイド体31と、を備え、当該ガイド体31の一端が前記移動体11の経路に臨むように配置される。表紙4は、図2及び図6に示すように、このガイド体31に沿って移動して前記移動体11の経路上へと送り出され、表紙位置合わせ部35にて、当該用紙束3の背と対向するようにしてその表紙4が配置される。
なお、表紙4は、図2に示すように、例えば、ミシン目によって各表紙4が区分けされた連続用紙で構成されており、送り出し機構によって引きちぎられることによって1枚の表紙4が表紙供給部30により移動体11の経路上に供給される。
ニッピング部40は、用紙束3及び表紙4の背部を両側から挟持するニッピング機構を備えている。このニッピング機構は、例えば、図2及び図7に示すように、用紙束3及び表紙4の両側に対向して配置される一対のニップ体41と、用紙束3をくるむようにして配置される表紙4の背面を接触させて用紙束3及び表紙4の背面を位置決めする背面位置決め体42と、を備えている。
本実施形態のニッピング部40は、用紙束3及び表紙4で構成される冊子1の厚みに応じて、一方のニップ体41aの内側端面を基準として、他方のニップ体41bを移動し、ニップ体41間の間隔(開き量)を調整するためのニップ体41の移動機構を備える。このニップ体41間の間隔調整によって、異なる厚みの冊子1に対してニッピングするための当該ニップ体41の位置決めがなされる。
次に、前記ニップ体41の移動機構について説明する。
ニップ体41a、41bは、図8及び図9に示すように、平板状に形成され、その内側端部は平坦に形成されており、図7に示すように、当該端部によって冊子1となる用紙束3及び表紙4の背部両側を押圧する。一方、背面位置決め体42は、平板状に形成され、その平坦に形成された上面に表紙4の背面が位置決めされる。
これらニップ体41と背面位置決め体42は、下方に配置される各支持体51、52、53に固定される。各支持体51、52、53は、前後両側において幅方向に貫通孔がそれぞれ形成されており、この貫通孔にはシャフト55が挿入される。そして、背面位置決め体42を支持する支持体52の両側を挟むようにして配置される各支持体51、52が背面位置決め体42に対してその幅方向に移動可能に取り付けられる。
他方のニップ体41bの下方に配置される支持体53には幅方向に延びる凹部53aが形成されており、この凹部53aには、当該凹部53a上を摺動可能な摺動体54が設けられる。他方のニップ体41bは、この摺動体54に固定される。
また、図8及び図9に示すように、摺動体54には、螺旋状のネジ溝が形成されたシャフト56が幅方向外側に延びるように取り付けられ、このシャフト56には駆動モータMを含む駆動部が接続される。
そして、この駆動モータMの駆動により、シャフト56が回転して幅方向に伸縮し、摺動体42を凹部53a上で移動させて他方のニップ体41bを、図7(a)中の矢印に示すように、用紙束3及び表紙4の側面(一方のニップ体41a)と近接又は離れる方向に移動させる。
また、ニップ体41a、41bは、前後方向又は幅方向に形成された2つの孔部を介して上側から取り付けられる固定部材57a〜57dによって支持体51に固定される。
図9に示すように、支持体51〜53の下方には、基台50と、その基台50上に配置されたニップ体41を案内するための左右一対の案内部材46、46と、を備えている。
この案内部材46には、用紙束3及び表紙4の搬送方向にカム溝47が形成されている。このカム溝47は両方の案内部材46に形成されているカム溝47間の距離が、中央部で近接し、両端部で離れるように形成されている。
一方のニップ体41a及び他方のニップ体41bを支持する支持体51、53の下端面には、図7及び図8に示すように、当該カム溝47に挿入されるピン状の突起48が設けられている。
ニップ体41及び背面位置決め体42は、一体として当該用紙束3及び表紙4の搬送方向に移動可能となっており、ニップ体41は、用紙束3及び表紙4の搬送にともなって、案内部材46上をカム溝47に沿って移動する。
このように構成されたニッピング機構において、用紙束3をくるんだ表紙4が図7(b)中の矢印に示すようにニップ体41、41間に進入すると、用紙束3をくるんだ表紙4の移動に応じて搬送方向にニップ体41、41及び背面位置決め体42が移動する。ニップ体41は、前記カム溝47に沿って移動するため、用紙束3をくるんだ表紙4の移動にともなってニップ体41の間隔が狭まり、一対のニップ体41、41との間で表紙4の背部端部の両側を締め付けて折り筋がつけられる。この時、表紙4と用紙束3とは、糊9を介して確実に接着される。なお、糊9は溶融した状態で用紙束の背部に塗布され、自然冷却によって固化する。
ここで、一対のニップ体41の間隔は、このニッピング部40によって、各冊子1固有の厚みに応じて調整されるが、実際に送られてくる冊子1の厚みは、天地方向にばらつきがある。また、ニッピング部40が認識した冊子1の厚みと実際に送られてくる冊子1の厚みが何らかの理由により異なる場合がある。
そして、例えば、規定の厚みを超える冊子1がニップ体41a、41bの間に挿入されると、その負荷がニップ体41a、41bにかかるため、ニッピング部40の機構の破損を招くことになる。
そこで、一般的には、図10に示すように、案内部材46、46が、前後方向両端部に安全ピン90を介して基台50上に取り付けられている。そして、規定値を超える厚みを有する冊子がニップ体41a、41b間に挿入されると、図11に示すように、冊子1のニッピング時に、例えば、他方のニップ体41b側の案内部材46に設けられている当該安全ピン90が破断し、ニップ体41bを含む案内部材46が基台50から分離し、ニッピング部40のその他の部材が破損することのないように構成されている。
しかしながら、安全ピン90が破断すると、その安全ピン90の交換時間等にかかる作業や安全ピン90の交換にかかるコストがかかり、作業者の負担や製造コストの増加を招くことになる。
そこで、本実施形態では、図12に示すように、他のニップ体41b側に取り付けられる安全ピン90の代わりに弾性体95を取り付けて、必要以上のニップ力を生じないようにしている。
この弾性体95は、例えば、板バネ95aを用い、規定の押圧力が他方のニップ体41bに加わる場合には、図13に示すように、その弾性力により、板バネが撓み(変形して)、一方のニップ体41aから離れる方向に他のニップ体41bを移動させる。
なお、本実施形態では、案内部材46の下側から板バネ95aで案内部材46を支持するようになっているが、基台50の形状にもよるものの、図14に示すように、案内部材46の側面に、例えば、コイルバネ95bを取り付けて、基台50との間で案内部材46を水平方向に移動可能に構成しても構わない。この場合も上記板バネ95aと同様に、規定の押圧力が他方のニップ体41bに加わると、その弾性力によりコイルバネ95bが縮み、一方のニップ体41aから離れる方向に他のニップ体41bを移動(退避)することが可能である。
このような構成によれば、冊子1の厚みが所定の規定値よりも厚い場合にニップ時には、所定のニップ力以上の力が加わらないため冊子1の端部に角が出すぎることを防止できるとともに、冊子1の厚みのばらつきにかかわらず、所定の荷重を加えてニッピングを行うことができるので、安定した品質でくるみ製本を作製できる。
また、弾性体95は、伸縮後に元の形状に戻るため、従来の安全ピン90のように破損の心配はなく、恒久的に使用可能であるため、従来のように、安全ピン90の破損による作業者への負担や製造コストがかかることがなく便利である。
また、ニッピング部40において、ニップ体41a、41bの内側両端角部は、直角状に形成されているが、特にニップした後、冊子の天地方向端部から糊が飛び出してニッパ板に付着することがある。一般的に、この冊子の天地方向端部は、後工程で切り落とされる断裁しろ部分であり仕上がりには影響しないことから、本実施形態では、当該ニップ体の内側両端部角部を図15(a)に示すように、切り欠いた切欠部99を形成することが好ましい。また、この切欠部99の代わりに、図15(b)に示すように、湾曲状の面取部99aを形成したり、図15(c)に示すように、直線状の面取部99bを形成しても構わない。さらに、本実施形態では、ニップ体41a、41bの両方に切欠部99を設けているが、どちらか一方のニップ体41に切欠部99を構成する形態であっても構わない。
このようにすれば、ニップした後に、糊が飛び出してニップ体に付着することが防止され、効率的に製本を行うことができる。
排出部45は、ガイド体46を備え、当該ガイド体46の一端が前記移動体11の経路に臨み、他端が外部へと臨むように配置される。当該排出部45において、用紙束3はクランプ体13から解放され、ガイド体46に沿って移動し外部へと排出され、冊子1が製造される。
−くるみ製本装置の制御系−
次に、くるみ製本装置の制御系について図2及び図16を用いて説明する。
本実施形態のくるみ製本装置10は、図16に示すように、用紙束を識別するための識別情報と厚み情報を取得する用紙束情報取得部60と、前記用紙束に対応する表紙を識別するための識別情報を取得する表紙情報取得部65と、を備えている。
この用紙束情報取得部60は、図2に示すように、例えば、用紙束3を識別するための識別情報とその用紙束3の厚みを表わす厚み情報を含む用紙束情報が記憶されている情報記憶媒体としてのQRコード(登録商標)62と、このQRコード62に記憶されている用紙束情報を読み取るリーダ装置63と、を備えている。一方で、表紙情報取得部65は、図2に示すように、例えば、表紙を識別するための識別情報を含む表紙情報が記憶されている情報記憶媒体としてのQRコード67と、このQRコード67に記憶されている表紙情報を読み取るリーダ装置68と、を備える。これらQRコード62、67は、各用紙束3の最上面、又は各表紙4の表面に印刷されており、リーダ装置63、68は、例えば、用紙束3を搬送する直前の用紙束供給部15と表紙4を供給する表紙供給部30近傍に設けられる。
また、くるみ製本装置10は、図16に示すように、用紙束の識別情報と表紙の識別情報とを照合する照合部70と、その照合結果に基づいてくるみ製本装置の各種駆動モータM系80、及びニッピング機構85のニップ体41の移動を制御する制御部75と、を備えている。
照合部70は、リーダ装置63、68によって読み取った(取得した)前記用紙束の識別情報と前記表紙の識別情報とを照合して適正な対応関係を有するか否かを判定し、その結果を制御部75に送信する。
制御部75は、中央演算処理装置(CPU)、CPUを実行するプログラムを格納するROMおよび各種設定値などを一時的に格納するRAMにより構成されており、照合部70が、適正であると判断した場合に、必要な駆動モータ(移動体11を移動するための駆動モータ)等を駆動して前記用紙束3の供給を開始するとともに前記用紙束3の厚み情報に応じてニッピング機構の一対のニップ体41a、41bの間隔を調整し、適正でないと判断した場合に、必要な駆動モータ等を停止して前記用紙束3の供給を停止する制御を行う。
このように構成されたくるみ製本装置によれば、用紙束3に対応する表紙4とが確実に貼り合わされて冊子1が製本されるとともに、用紙束3の厚みに応じて適切な挟持力で挟持されて冊子1が製本される。また、用紙束3の厚みに応じて製本にかかる調整が行われることから、一冊単位でページ数や内容が異なる冊子1を製本することが可能である。
次に、上記くるみ製本装置を用いた冊子1の製本方法について説明する。
(1)まず、用紙2を重ね合わせて背側が線糊7によって接着された用紙束3と、その用紙束2に対応する表紙4がそれぞれ用意され、用紙束供給部15と表紙供給部30の所定位置に載置される。
(2)次に、供給すべき用紙束3に印刷されたQRコード62と、供給すべき表紙4に印刷されたQRコード67をリーダ装置63、68で読み取り、照合部70でその用紙束3と表紙4とが適正な対応関係を有するか否かを判定し、その判定の結果、適正であると判断した場合に制御部75は所定の駆動モータMを駆動して製本を開始する。また、制御部75は、用紙束3に印刷されたQRコード62から読み取られた用紙束3の厚み情報を照合部70を介してリーダ装置63から取得し、その厚み情報に基づいてニッピング機構の一対のニップ体41の間隔を調整するための制御を行う。
(3)くるみ製本装置10は、クランプ体13により用紙束供給部15から送られてくる用紙束3を挟持し、移動体11を所定の経路を移動させて用紙束3を搬送する。
(4)まず、ミーリング部20において、用紙束3の背部が切削され端部が揃えられ、次いで、糊塗布部25において、用紙束3の背面及び背側端部の両側に糊9が塗布される。
(5)次いで、表紙位置合わせ部35において、搬送される用紙束3の背部に対向するように表紙搬送部30から送られてくる表紙4が配置され、ニッピング部40に送られる。ニッピング部40では、用紙束3及び表紙4で構成される冊子1をニップ体41a、41bの間に受け入れて、冊子1を表紙4の背面を背面位置決め体42に接触させた上で、ニップ体41を互いに近接させるように移動させて、均等な荷重を加えて冊子1の背部端部の両側を締め付けて用紙束3を表紙4でくるむ。この時、冊子の厚みが規定よりも厚い場合には、図11又は図12に示すように、弾性体95が伸縮又は変形することにより、一方のニップ体41aに対して離れる方向に他のニップ体41bを移動させ、しかも、規定の荷重以上の荷重を加えずにニッピングが行われる。なお、このニッピング部40において、糊9を介して用紙束3と表紙4とが接着される。
(6)最後に、排出部45において、クランプ体13から用紙束3が解放されて製本された冊子1が外部へと排出され、このような動作が順次行われることで、顧客の要求に応じたオンデマンド冊子が製本される。
本実施形態のくるみ製本装置は、厚みの異なる用紙束3の少なくとも背部端部の両側に糊9を塗布し、当該糊9が塗布された用紙束3の背側に表紙4を重ね合わせて、当該用紙束3の厚みに応じて一対のニップ体41の間隔が調整されたニップ機構部によって当該用紙束3及び表紙4の背側端部の両側を締め付けて冊子1を製本するものであって、前記ニップ機構部は、一方のニップ体41aと、他方のニップ体41bとが基台50上に固定して配置されており、当該一方のニップ体41aと他方のニップ体41bとが近接することにより前記用紙束3及び表紙4の背側端部の両側を締め付けるものであって、前記他方のニップ体41bは、弾性体95を介して基台50に固定されおり、ニッピングの際に、冊子1の厚みが規定よりも厚い場合には、弾性体95が伸縮又は変形(曲折)することにより、一方のニップ体41aに対して離れる方向に他のニップ体41bを移動し、しかも、規定の荷重以上の荷重を加えずにニッピングが行われるので、安定した品質でくるみ製本を作製できる。また、弾性体95は、伸縮後に元の形状に戻るため、従来の安全ピン90のように破損の心配はなく、恒久的に使用可能であるため、従来のように、安全ピン90の破損による作業者への負担や製造コストがかかることがなく便利である。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々変更可能である。例えば、本実施形態では、他方のニップ体41b側に弾性体95を設ける構成としているが、一方のニップ体41a側に弾性体95を設ける構成としても構わない。また、弾性体95は、他方のニップ体41bの前後方向後側にのみ設けた構成としているが、前後方向両側に設けても構わない。また、本実施形態では糊9としてホットメルト系接着剤を用いているが、一般に市販されている液状糊等を用いても構わない。また、情報記憶媒体としてのQRコードに代えて、ICチップやバーコードなどを用いても構わない。また、用紙束情報としての厚み情報は、所定のセンサや用紙束を挟持するクランパの動作などから測定してもよく、さらに、予め用紙束の識別情報に対応させて厚み情報が入力されたテーブルを記憶させておき、用紙束の識別情報を取得した際に、当該テーブルから厚み情報を取得するようにしても構わない。
また、本実施形態では、用紙束3の背側に糊9が塗布された後、表紙4が用紙束3に貼り合わせられる構成となっているが、表紙の背部6に糊9が塗布された後、当該表紙4が用紙束3に貼り合わせられるようにしても構わない。
1 冊子
3 用紙束
9 糊
10 くるみ製本装置
40 ニッピング部
41 ニップ体
95 弾性体

Claims (4)

  1. 厚みの異なる用紙束の背側に糊を介して表紙を重ね合わせ、当該用紙束の厚みに応じて一対のニップ体の間隔が調整されたニップ機構部によって当該用紙束及び表紙の背側端部の両側を締め付けて冊子を製本するくるみ製本装置において、
    前記ニップ機構部は、
    一方のニップ体と、他方のニップ体とが基台上に固定して配置されており、当該一方のニップ体と他方のニップ体とが近接することにより前記用紙束及び表紙の背側端部の両側を締め付けるものであって、
    前記一方のニップ体、又は他方のニップ体は、弾性体を介して基台に固定されていることを特徴とするくるみ製本装置。
  2. 前記弾性体は、前記一方のニップ体又は他方のニップ体を下側から支持し、ニップする用紙束及び表紙の幅が規定値を超える厚みを有する場合には、変形して、前記一方のニップ体又は他方のニップ体に対して離れる方向に他方のニップ体又は一方のニップ体を移動することを特徴とする請求項1に記載のくるみ製本装置。
  3. 前記弾性体は、前記一方のニップ体又は他方のニップ体を側方側から支持し、ニップする用紙束及び表紙の幅が規定値を超える厚みを有する場合には、その長さ方向に縮んで、前記一方のニップ体又は他方のニップ体に対して離れる方向に他方のニップ体又は一方のニップ体を移動することを特徴とする請求項1に記載のくるみ製本装置。
  4. 厚みの異なる用紙束の背側に糊を介して重ね合わされた表紙の背側端部の両側を締め付けるニッピング装置において、
    一方のニップ体と、他方のニップ体とが基台上に固定して配置されており、当該一方のニップ体と他方のニップ体とが近接することにより前記用紙束及び表紙の背側端部の両側を締め付けるものであって、
    前記一方のニップ体、又は他方のニップ体は、弾性体を介して基台に固定されていることを特徴とするニッピング装置。
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