JP2013078848A - くるみ製本装置、糊塗布装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】安定した品質でオンデマンド冊子を製本可能なくるみ製本装置等を提供する。
【解決手段】本発明のくるみ製本装置10は、ローラ位置決め手段60を用いて用紙束3の厚みに応じて用紙束3の背部両側の適正位置に第2ローラ27aを位置決めして、ローラ移動手段55を用いて表面に糊9が塗布された第2ローラ27aにより当該用紙束3の背部両端を除く両側に糊9を塗布する。
【選択図】図10

Description

本発明は用紙束を表紙でくるむくるみ製本装置等に関する。
従来から、複数枚の用紙からなる用紙束を無線綴じして冊子を製本する製本装置が知られている。この種の製本装置では、複数枚の用紙を重ね合わせ、その用紙束の背に糊を塗布し、その用紙束を表紙でくるむことで冊子が製本される。
一方で、近年、製本業界では、顧客の要求に応じて頁数やその内容を変更して製本される冊子(以下、「オンデマンド冊子」と称する。)の需要が増えており、このようなオンデマンド冊子を製本する製本装置が知られている(特許文献1参照)。
特許文献1に示す製本装置では、予め、要求に応じて積み重ねられた用紙束にID番号を与えるとともに、表紙となる用紙にID番号を与えておき、このID番号によって表紙と用紙束とを線糊平綴じにより一体化することで冊子が製本される。
特開2006−327013号公報
しかしながら、従来の製本装置は、ID番号によって用紙束に対応する表紙を間違いなく冊子として綴じることはできるものの、オンデマンド冊子を製本するためには製本過程における様々な問題がある。例えば、従来の製本装置では、単に用紙束の背部に糊を塗布することはできるものの、異なる厚みに応じて必要な箇所に糊を塗布できずに、安定した品質でくるみ製本することができない等の問題がある。
本発明は、このような問題の解消を一つの課題とし、その目的の一例は、安定した品質でオンデマンド冊子を製本可能なくるみ製本装置等を提供するものである。
上記課題を解決するため、請求項1に記載のくるみ製本装置は、用紙束(3)を搬送する搬送手段(11、13)と、当該用紙束の背及び側面の背側の両端部に糊(9)を塗布する糊塗布手段(25)を具備し、当該糊が塗布された用紙束に表紙(4)を重ね合わせて当該用紙束及び表紙の側面の背側の両端部を締め付けて冊子を製本するくるみ製本装置(10)において、前記糊塗布手段は、前記用紙束の側面の背側の両端部に配置される一対のローラ(27a)と、厚みの異なる用紙束に応じて当該ローラの位置決めを行うローラ位置決め手段(60)と、前記用紙束の搬送方向両端部に前記糊が塗布されないようにして、前記用紙束の側面の背側の両端部に糊が塗布されるように前記ローラを前記用紙束の側面の背側の両端部に対して接触又は離れるように移動させるローラ移動手段(55)と、を備えていることを特徴とする。
また、請求項2に記載のくるみ製本装置は、請求項1に記載のくるみ製本装置において、前記ローラ位置決め手段は、当該糊塗布手段に用紙束が搬送される前に、当該用紙束の厚み情報を取得し、取得した当該厚み情報を駆動信号としてサーボモータに出力する制御部(85)と、前記駆動信号に基づいて、一方のローラに対して他方のローラを近接又は遠ざける前記サーボモータ(M)と、を備えていることを特徴とする。
また、請求項3に記載のくるみ製本装置は、請求項1、又は請求項2に記載のくるみ製本装置において、前記ローラ移動手段は、一定の距離を伸縮可能に往復運動するシリンダ装置(65)であることを特徴とする。
また、請求項4に記載の糊塗布装置は、搬送される用紙束の側面の背側の両端部に糊を塗布する糊塗布装置であって、前記用紙束の側面の背側の両端部に配置される一対のローラと、厚みの異なる用紙束に応じて当該ローラの位置決めを行うるローラ位置決め手段と、前記用紙束の搬送方向両端部に前記糊が塗布されないようにして、前記用紙束の側面の背側の両端部に糊が塗布されるように前記ローラを前記用紙束の側面の背側の両端部に対して接触又は離れるように移動させるローラ移動手段と、を備えていることを特徴とする。
本発明によれば、用紙束の側面の背側の両端部に対して、厚みの異なる用紙束に応じて糊を塗布するためのローラの位置(間隔)を高速で可変可能であって、搬送方向両端部を除いた用紙束の側面の背側の両端部に安定した品質で糊を塗布することができ、効率よく安定した品質でオンデマンド冊子を製本することができる。
本実施形態の冊子を示し、図1(a)は冊子の斜視図、図1(b)は冊子を天地方向から見た図、図1(c)は冊子を構成する用紙束の側面の背側の端部に糊が塗布された状態を示す図である。 糊を塗布するためのローラを示し、図2(a)は点線状に糊を塗布するためのローラの斜視図、図2(b)は並列状に糊を塗布するためのローラの斜視図、図2(c)は波状に糊を塗布するためのローラの斜視図である。 本実施形態のくるみ製本装置の概略構成図である。 用紙束をクランプ体により挟持した時の状態図である。 ミーリング部における用紙束の状態図である。 糊塗布部の動作を説明するための図である。 表紙貼り合わせ部における表紙と用紙束の配置状態を示す図である。 ニッピング部における動作を説明するための図を示し、図8(a)はニッピング部の縦断面図、図8(b)は図8(a)のA−A断面図である。 側面側糊塗布機構部におけるローラ移動機構を説明するための平面から視認した模式図である。 第2ローラ用移動機構部の一例を示す斜視図である。 用紙束に対して糊を塗布する際の第2ローラの移動制御状態を説明するための平面から視認した模式図である。 第2ローラ用移動機構部の他の例を示す模式図である。 くるみ製本装置の制御系の系統図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。まず、本発明の製本方法によって製本される冊子1について説明する。
本実施形態の冊子1は、図1に示すように、本紙となる複数枚の用紙2を重ね合わせて構成される用紙束3と、この用紙束3の最表面側と最裏面側と背をくるむ表紙4と、を備えている。
表紙4は、表表紙5aと裏表紙5bで構成される表紙部5と、この表表紙5aと裏表紙5bとの間において当該表表紙5aと裏表紙5bとを折り曲げ可能に連結する背表紙6aで構成される背6と、を有している。また、表紙4の背6には、必要に応じて本紙の内容を表す文字等が印刷される。
用紙束3は、図1(b)及び図1(c)に示すように、予め用紙2の側面の背側の端部(天地方向)に線状の糊(以下、「線糊7」と称する。)が塗布されて各用紙2が互いに接着されており、一方、冊子1は、用紙束3の背と背の近傍と表紙4の背6と背6の近傍との間を天地方向に線状の糊9で接着し、用紙束3が表紙4でくるまれることにより製本される。また、線糊7として用いられる糊は、好適には、エマルジョン系の接着剤が用いられ、用紙束3と表紙4とを接着する糊9は、好適には、熱によって溶融する性質を有する接着剤(ホットメルト系等)が用いられる。
なお、本実施形態において、用紙2に塗布される線糊7や用紙束3と表紙4とを接着する糊9は、図1(c)に示すように、帯状であって直線状に形成されているが、例えば、図2(a)に示すように、ローラ90の周面に凹凸部91を連続して設け、当該凹凸部91の凸部に糊を付けて用紙束3に所定の間隔を空けて点線状に糊が塗布されるように形成されてもよい。また、図2(b)に示すように、ローラ90の周面に並行して配置される複数(図上では2つ)の凸状体92を設け、この凸状体92に糊を付けて用紙束3に複数の線が帯状で且つ並列に糊が塗布されるようにしてもよい。さらに、図2(c)に示すように、ローラ90の周面に波型の凸状体93を設け、この凸状体93に糊を付けて用紙束3に帯状で且つ波状に糊が塗布されるようにしてもよい。さらには、ローラの周面に配置される凸状体を変形して一点鎖線形状になるように形成されてもよい。
なお、図1において、用紙束3の側面の背側の上端部イと下端部ロは、表紙4との接着により糊7が外部へはみ出して製本不良が生じることを防止するために、糊7が塗布されないようになっている。
次に、本発明のくるみ製本装置について機構系と制御系にわけて、図3乃至図13を参照して説明する。
−くるみ製本装置の機構系−
まず、くるみ製本装置の機構系について図3乃至図12を用いて説明する。
図3に示すように、くるみ製本装置10は、例えば、角丸長方形状の軌跡を描くように経路11aに沿って移動する移動体11を備えている。移動体11は所定の間隔を有して配置された一対のスプロケット17a、17bに係合されたチェーン18に取り付けられている。また、当該移動体11には、用紙束3を挟持するための、対向して配置される一対のクランプ体13が設けられている。なお、この移動体11、クランプ体13、スプロケット17a、17b、及びチェーン18は、本願の搬送手段を構成する。
この移動体11が移動する経路11a上には、外部から用紙束3を供給する用紙束供給部15、用紙束3の一端を削るミーリング部20、用紙束3に糊9を塗布する糊塗布部25、外部から表紙4を供給する表紙供給部30、用紙束3に対して表紙4を位置合わせする表紙位置合わせ部35、外部から表紙4の背側を両側から締め付けるニッピング部40、及び製本された冊子1を排出する排出部45、が順に設けられている。なお、用紙束3の作成においてすでに用紙束3の一端が揃えられているような場合にはミーリング部20は省略することができる。
この移動体11は、図3及び図4に示すように、用紙束供給部15から供給される用紙束3をクランプ体13により挟持し、当該用紙束3をミーリング部20、糊塗布部25、表紙位置合せ部35、ニッピング部40、排出部45の順に搬送した後、用紙束供給部15に戻る。
用紙束供給部15は、対向して配置される一対のガイドレール16、16を備え、当該ガイドレール16、16の一端が前記移動体11の経路11aに臨むように配置される。用紙束3は、図示しないが、例えば、外部に複数積載されて配置されており、その積載順に1の用紙束3が送り出されてこのガイドレール16、16間に挿入され、移動体11側へと搬送されてクランプ体13により挟持される(図4参照)。
ミーリング部20は、図3及び図5に示すように、用紙束3の背を切削する(削る)ための切削刃を外周面に備えた円形状の切削工具21を備えている。この切削工具21は、図示しないモータによって回転駆動し、この回転によって切削刃を回転させその回転力によって用紙束3の背を切削する。この切削工具21は、移動体11の経路11a上に配置されており、移動体11による用紙束3の搬送によって、その用紙束3の背が当該切削工具21の切削刃と接触することで切削(切断)されて、糊9が浸透するための多数の切り込みが用紙束3の背に形成される。
糊塗布部25は、図3及び図6に示すように、用紙束3の背に糊9を塗布する背面側糊塗布機構部26と、用紙束3の側面の背側の両端部に糊9を塗布する側面側糊塗布機構部27と、を備え、前記移動体11の経路11a上に配置されている。
背面側糊塗布機構部26は、表面に糊9が塗布された第1ローラ26aを備え、移動体11によって搬送される用紙束3の背に第1ローラ26aを接触させて、第1ローラ26aの周面上の糊9を用紙束3の背に転写させる。
一方で、側面側糊塗布機構部27は、表面に糊9が塗布され、用紙束3の側面の背側の両端部に対して対向して配置される一対の第2ローラ27a、27bを備え、移動体11によって搬送される用紙束3の側面の背側の両端部に第2ローラ27a、27bを接触させて、第2ローラ27a、27bの周面上の糊9を用紙束3の側面の背側の両端部に転写させる。なお、第1及び第2ローラ26a、27aの周面上の糊9は、外部に別途設けられる図示しない糊供給体により適宜供給される。
この側面側糊塗布機構部27は、図9に示すように、駆動モータMを用いて、用紙束3の厚みに応じて、一方の第2ローラ27a側の用紙束3の側面を基準Lとして、他方の第2ローラ27bを移動し、異なる厚みの用紙束3に対して糊9を適切に塗布させるために他方の第2ローラ27bの位置決めを行うローラ位置決め機構60と、図10及び図11に示すように、用紙束3に対する糊9の塗布位置を調整するために一対の第2ローラ27a、27bを移動させる本願のローラ移動機構として機能する第2ローラ用移動機構部55と、を備えている。
まず、ローラ移動機構について説明する。
図9及び図10に示すように、第2ローラ27a、27bは、夫々がブラケット51に回動自在に取り付けられており、他方の第2ローラ27bは、駆動モータMRと接続され回転駆動する。また、このブラケット51、51には、各ブラケット51、51から下方垂直方向に取り付けられているピン状の部材51a、51aを介して、互いが近接する方向に弾性部材52が設けられている。この場合、予め最も薄い用紙束3に対応して他方の第2ローラ27bを位置決めしておくことで、最も厚い用紙束3が搬送された場合であっても、当該弾性部材52の弾性力により、他方の第2ローラ27bが用紙束3により押し広げられるため、オンデマンド冊子に対応できる。
しかしながら、このような製本装置では、厚い用紙束3の糊塗布処理において、用紙束3の側面の背側の両端部に糊9が貼着されることになり、糊9の外部へのはみ出しによる製本不良が懸念されることから、本実施形態の製本装置10は、図10に示すように、用紙束3の搬送方向両端部(図1(c)のイ及びロ)には糊9を塗布しないように第2ローラ27a、27bを互いに離れる方向へ移動させるための第2ローラ用移動機構部55を備えている。
具体的に、当該第2ローラ用移動機構部55は、例えば、図10に示すように、前後方向に移動可能であって傾斜面56aを一部に有するカム部材56と、このカム部材56と係合する係合部57を有し、当該係合部57と傾斜面56aとの係合によって左右水平方向に移動する移動部材58と、移動部材58を移動可能に支持する移動部材用支持部材59と、この移動部材58の一端と係合し、一方の第2ローラ27aに対応するブラケット51に取り付けられる第1の係合部材61と、移動部材用支持部材59の一部に略中央部が水平方向に回転自在に取り付けられ、一端が移動部材58の他端側に水平方向に回転自在に取り付けられ、他端が他方の第2ローラ27bに対応するブラケット51上に移動可能に設けられる第2の係合部材62と、を備えている。また、図10において、第2の係合部材62の左側には所定の間隔を空けてピン状の突起51bが設けられる。この突起51bは、第2の係合部材62の移動によって係合し、ブラケット51を左方向へ移動させる。
そして、図10中の実線で表す矢印に示すように、カム部材56の後方への移動により、傾斜面56aにおいて、移動部材58の係合部57が係合すると、移動部材58が移動部材用支持部材59に対して右方向へと移動し、移動部材58の一端が第1の係合部材61と係合して第1の係合部材61を右方向へと押圧し、一方の第2ローラ27aに対応するブラケット51を右方向へと移動させる。また、移動部材58の右方向への移動により、第2の係合部材62が移動部材用支持部材59に取り付けられた位置を回転の支点として、他端側が移動部材58の移動方向と逆方向(左方向)へと移動し、突起51bと係合して他方の第2ローラ27bに対応するブラケット51を左方向へと移動させる。これにより、一対の第2ローラ27a、27bは、夫々、用紙束3に対して離れる方向に移動制御される。また、図10中の破線で表す矢印に示すように、カム部材56の前方への移動により、夫々の部材51、58、61、62が前述した動作と逆の動作を行い、一対の第2ローラ27a、27bは、夫々、用紙束3に対して近づく方向に移動制御される。
すなわち、本実施形態の製本装置10は、図10及び図11に示すように、製本過程において、一対の第2ローラ27a、27bに対して用紙束3が搬送されてその一端が近づいたときに、カム部材56を後方へ移動させて、用紙束3の一端が過ぎるまで一対の第2ローラ27a、27bを用紙束3から離れさせ(図11(a))、その後、カム部材56を前方へと移動させて、用紙束3の側面に一対の第2ローラ27a、27bを近づけて(図11(b))糊9を塗布し、用紙束3の他端が近づいたときに、更に、カム部材56を後方へと移動させて、用紙束3の他端が過ぎるまで一対の第2ローラ27a、27bが用紙束3から離れるように他方の第2ローラ27bの移動制御を行い、用紙束3の搬送方向両端部に糊9が貼着されることを防止している。
このような処理によって、用紙束3には、一定の距離で一対の第2ローラ27a、27bが夫々、近づき又は離れる方向に往復運動することで、その搬送方向両端部に糊9が塗布されないようにして、用紙束3の側面の背側の両端部に糊9が塗布されることとなり、表紙4を重ね合わせて冊子を製本したときに、糊9が外部にはみ出す等して製本不良となることを防止することができる。
なお、ローラ移動機構は、図10を用いて説明した移動機構部の他、図12に示すように、一定の距離で伸縮可能なシリンダ装置65を用いて、用紙束3に対して一定の距離で近づく、又は離れるようにしても構わない。
具体的に本実施形態の製本装置10では、製本過程において、一対の第2ローラ27a、27bに対して用紙束3の一端が近づいたときに、シリンダ装置65の軸を縮ませて、用紙束3の一端が過ぎるまで用紙束3から一対の第2ローラ27a、27bを離れさせ(図12(a))、その後、シリンダ装置65の軸を延伸させて、用紙束3の側面に一対の第2ローラ27a、27bを近づけて(図12(b))糊9を塗布し、その後、用紙束3の他端が近づいたときに、シリンダ装置65の軸を縮ませて、用紙束3の他端が過ぎるまで一対の第2ローラ27a、27bが用紙束3から離れるようにシリンダ装置65を制御することで第2ローラ27aの移動制御を行い、用紙束3の搬送方向両端部に糊9が貼着されることを防止するようになっている。
このようなシリンダ装置65を用いることで、図10に示す機構のように、非常に複雑な機構を簡易な装置に置き換えることが可能であるため、材料費、製造工程の削減が容易に可能であり、全体としての製造コストの低減を図れる。
また、シリンダ装置65は、スプリングなどの弾性部材を介してブラケット51に固定することで、用紙束3の厚み情報が異なり厚みのある用紙束3が搬送された場合であっても、この弾性力によってシリンダ装置65に負荷がかかることなく他方の第2ローラ27bが用紙束3によって押し広げられるためシリンダ装置65の破損を容易に防止できる。
次に、ローラ位置決め機構60について説明する。
本実施形態の製本装置10において、図9及び図10に示すように、他方の第2ローラ27bに対応するブラケット51には、駆動モータMが設けられている。この駆動モータMは、独立した支持体により支持され、駆動軸54と接続され、この駆動軸54の一端がブラケット51に取り付けられている。駆動軸54の一端には雄ネジが形成され、当該駆動軸54の一端が取り付けられるブラケット51には雌ネジが形成された孔部51cが形成されている。そして、駆動モータMの駆動によって、駆動軸54が所定の方向に回転し、ブラケット51を所定の方向に移動することによって一方の第2のローラ27aに対して他方の第2のローラ27bを近接若しくは離れる方向へと移動させることが可能となっている。これにより異なる用紙束3に応じて他の第2のローラ27aが位置決めされる。
従来、この種の製本装置では、1つのロットで同じ厚みの用紙束3を製本するため、ロット毎に他方の第2のローラ27bの位置決めを行っていたが、本実施形態では、オンデマンド冊子に対応させるために、薄い本から厚い本までを1つのロットで製本させる必要があり、異なる用紙束3に応じて高速且つ高精度に他方の第2ローラ27bの位置決めを行う必要がある。
通常、この種の製本装置においてこのような位置決め制御を行う場合、価格が安価であることや簡単な位置決め精度で特に問題が発生しなかったためにステッピングモータが用いられるものの、本実施形態では、上述したように非常に高速且つ高精度な制御を行う必要があるために、サーボモータが用いられる。また、このサーボモータは、後述する制御部85により駆動制御される。制御部85は、糊塗布部25に搬送される前に用紙束3の厚み情報を時系列的に取得し、その厚み情報に応じて移動すべき距離値を示す信号をサーボモータに入力することで、他の第2ローラ27aがその用紙束3の厚みに応じて位置決めされる。
表紙供給部30は、図示しないが積載された表紙4の1枚を移動体11の経路側へと送り出す送り出し機構と、ガイド体31と、を備え、当該ガイド体31の一端が前記移動体11の経路11aに臨むように配置される。表紙4は、図3及び図7に示すように、このガイド体31に沿って移動して前記移動体11の経路11a上へと送り出され、表紙位置合せ部35にて、当該用紙束3の背と対向するようにしてその表紙4が配置される。
なお、表紙4は、図3に示すように、例えば、ミシン目によって各表紙4が区分けされた連続用紙で構成されており、送り出し機構によって引きちぎられることによって1枚の表紙4が表紙供給部30により移動体11の経路11a上に供給される。
ニッピング部40は、用紙束3及び表紙4の側面の背側の両端部を挟持するニッピング機構を備えている。このニッピング機構は、例えば、図3及び図8に示すように、用紙束3及び表紙4の両側に対向して配置される一対のニップ体41と、用紙束3をくるむようにして配置される表紙4の背を接触させて用紙束3及び表紙4の背を位置決めする背面位置決め体42と、ニップ体41を移動するための駆動モータMを含む移動機構を備えている。
また、ニップ体41は、当該ニップ体41を下方から支持する支持体46上に配置され、この支持体46には、搬送方向にカム溝47が形成されている。このカム溝47には、ニップ体41の下端部に設けられたピン状の突起48が配置されている。
本実施形態のニップ体41は、用紙束3及び表紙4の厚みに応じて、一方のニップ体41aの内側端面を基準として、他方のニップ体41bを駆動モータMにより移動し、ニップ体41間の間隔(開き量)が調整される。このニップ体41間の間隔調整によって、異なる用紙束3に対してニッピングするための当該ニップ体41の位置決めがなされる。
このように構成されたニッピング機構において、用紙束3をくるんだ表紙4が図8(b)中の矢印に示すようにニップ体41、41間に進入すると、用紙束3をくるんだ表紙4の移動に応じて搬送方向にニップ体41、41及び背面位置決め体42が移動する。ニップ体41は、前記カム溝47に沿って移動するため、用紙束3をくるんだ表紙4の移動にともなってニップ体41の間隔が狭まり、一対のニップ体41、41との間で表紙4の背部端部の両側を締め付けて折り筋がつけられる。この時、表紙4と用紙束3とは、糊9を介して確実に接着される。なお、糊9は溶融した状態で用紙束の背に塗布され、自然冷却によって固化する。
排出部45は、ガイド体46を備え、当該ガイド体46の一端が前記移動体11の経路11aに臨み、他端が外部へと臨むように配置される。当該排出部45において、用紙束3はクランプ体13から解放され、ガイド体46に沿って移動し外部へと排出され、冊子1が製造される。
−くるみ製本装置の制御系−
次に、くるみ製本装置の制御系について図3及び図13を用いて説明する。
本実施形態のくるみ製本装置10は、図13に示すように、用紙束を識別するための識別情報と厚み情報を取得する用紙束情報取得部71と、前記用紙束に対応する表紙を識別するための識別情報を取得する表紙情報取得部73と、を備えている。
この用紙束情報取得部71は、図3に示すように、例えば、用紙束3を識別するための識別情報とその用紙束3の厚みを表わす厚み情報を含む用紙束情報が記憶されている情報記憶媒体としてのQRコード(登録商標)82と、このQRコード82に記憶されている用紙束情報を読み取るリーダ装置83と、を備えている。一方で、表紙情報取得部73は、図3に示すように、例えば、表紙を識別するための識別情報を含む表紙情報が記憶されている情報記憶媒体としてのQRコード77と、このQRコード77に記憶されている表紙情報を読み取るリーダ装置78と、を備える。これらQRコード82、77は、各用紙束3の最上面、又は各表紙4の表面に印刷されており、リーダ装置83、78は、例えば、用紙束3を搬送する直前の用紙供給部15と表紙4を供給する表紙供給部30近傍に設けられる。
また、くるみ製本装置10は、図13に示すように、用紙束の識別情報と表紙の識別情報とを照合する照合部80と、その照合結果に基づいてくるみ製本装置の各種駆動モータM系の駆動制御をおこなう制御部85と、を備えている。
照合部80は、リーダ装置73、78によって読み取った(取得した)前記用紙束の識別情報と前記表紙の識別情報とを照合して適正な対応関係を有するか否かを判定し、その結果を制御部85に送信する。
制御部85は、中央演算処理装置(CPU)、CPUを実行するプログラムを格納するROMおよび各種設定値などを一時的に格納するRAMにより構成されており、照合部80が、適正であると判断した場合に、必要な駆動モータ等を駆動して前記用紙束3の供給を開始するとともに前記用紙束3の厚み情報に応じて糊塗布部25の一対の第2ローラ27a、27bの間隔を調整するとともに、ニッピング機構の一対のニップ体41、41の間隔を調整し、適正でないと判断した場合に、必要な駆動モータ等を停止して前記用紙束3の供給を停止する制御を行う。
このように構成されたくるみ製本装置によれば、用紙束3の厚みに応じて製本にかかる調整が行われることから、一冊単位でページ数や内容が異なる冊子1を製本することが可能である。
また、本実施形態の糊塗布部25によれば、用紙束の厚みに応じて他方の第2ローラ27bを適正に位置決めでき、糊9が適切な場所に塗布されるため、糊9の付着不良や外部への糊9のはみ出し等による製本不良を抑止することができる。
次に、上記くるみ製本装置を用いた冊子1の製本方法について説明する。
(1)まず、用紙2を重ね合わせて背側が線糊7によって接着された用紙束3と、その用紙束2に対応する表紙4がそれぞれ用意され、用紙束供給部15と表紙供給部30の所定位置に載置される。
(2)次に、供給すべき用紙束3に印刷されたQRコード82と、供給すべき表紙4に印刷されたQRコード77をリーダ装置83、78で読み取り、照合部80でその用紙束3と表紙4とが適正な対応関係を有するか否かを判定し、その判定の結果、適正であると判断した場合に制御部85は所定の駆動モータを駆動して製本を開始する。また、制御部85は、用紙束3に印刷されたQRコード82から読み取られた用紙束3の厚み情報を照合部80を介してリーダ装置83から取得し、その厚み情報に基づいて糊塗布部25の一対の第2ローラ27a、27bの位置決めを行うとともに、ニッピング機構の一対のニップ体41、41の間隔を調整するための制御を行う。
(3)くるみ製本装置10は、クランプ体13により用紙束供給部15から送られてくる用紙束3を挟持し、移動体11を所定の経路を移動させて用紙束3を搬送する。
(4)まず、ミーリング部20において、用紙束3の背が切削されて所定の切り込みが形成され、次いで、糊塗布部25において、用紙束3の背及び側面の背側の両端部に糊9が塗布される。なお、この糊塗布部25では、特に、用紙束3の側面の背側の両端部の適切な位置に糊9を塗布すべく、厚みの異なる用紙束に応じて一対の第2ローラ27a、27bの位置決めが行われる。
(5)次いで、表紙位置合せ部35において、搬送される用紙束3の背に対向するように表紙搬送部30から送られてくる表紙4が配置され、ニッピング部40において、表紙4の背を背面位置決め体42に接触させた上で、ニップ体41を互いに近接させるように移動させて、用紙束3及び表紙4の側面の背側の両端部を締め付けて用紙束3を表紙4でくるむ。なお、このニッピング部40において、糊9を介して用紙束3と表紙4とが接着される。
(6)最後に、排出部45において、クランプ体13から用紙束3が解放されて製本された冊子1が外部へと排出され、このような動作が順次行われることで、顧客の要求に応じたオンデマンド冊子が製本される。
本実施形態のくるみ製本装置は、用紙束3の厚みに応じて用紙束3の側面の背側の両端部の適正位置に第2ローラ27aを位置決めして当該用紙束3の搬送方向両端部を除く側面の背側の両端部に糊9を塗布した後に、その用紙束3に対応する表紙を当該用紙束3の背をくるむようにして貼り合わせることにより製本されるため、用紙束3に対して良好に糊が塗布されるので、糊9の付着不良や外部への糊9のはみ出し等による製本不良を抑止し、安定した品質で製本することができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々変更可能である。例えば、本実施形態では糊9としてホットメルト系接着剤を用いているが、一般に市販されている液状糊等を用いても構わない。また、情報記憶媒体としてのQRコードに変えて、ICチップやバーコードなどを用いても構わない。また、用紙束情報としての厚み情報は、所定のセンサや用紙束を挟持するクランパの動作などから測定してもよく、さらに、予め用紙束の識別情報に対応させて厚み情報が入力されたテーブルを記憶させておき、用紙束の識別情報を取得した際に、当該テーブルから厚み情報を取得するようにしても構わない。
3 用紙束
4 表紙
9 糊
10 くるみ製本装置
25 糊塗布部
27a、27b 第2ローラ
55 第2ローラ用移動機構部
60 ローラ位置決め機構

Claims (4)

  1. 用紙束を搬送する搬送手段と、当該用紙束の背及び側面の背側の両端部に糊を塗布する糊塗布手段を具備し、当該糊が塗布された用紙束に表紙を重ね合わせて当該用紙束及び表紙の側面の背側の両端部を締め付けて冊子を製本するくるみ製本装置において、
    前記糊塗布手段は、
    前記用紙束の側面の背側の両端部に配置される一対のローラと、
    厚みの異なる用紙束に応じて当該ローラの位置決めを行うるローラ位置決め手段と、
    前記用紙束の搬送方向両端部に前記糊が塗布されないようにして、前記用紙束の側面の背側の両端部に糊が塗布されるように前記ローラを前記用紙束の側面の背側の両端部に対して接触又は離れるように移動させるローラ移動手段と、
    を備えていることを特徴とするくるみ製本装置。
  2. 前記ローラ位置決め手段は、
    当該糊塗布手段に用紙束が搬送される前に、当該用紙束の厚み情報を取得し、取得した当該厚み情報を駆動信号としてサーボモータに出力する制御部と、
    前記駆動信号に基づいて、一方のローラに対して他方のローラを近接又は遠ざける前記サーボモータと、
    を備えていることを特徴とする請求項1に記載のくるみ製本装置。
  3. 前記ローラ移動手段は、一定の距離を伸縮可能に往復運動するシリンダ装置であることを特徴とする請求項1、又は請求項2に記載のくるみ製本装置。
  4. 搬送される用紙束の側面の背側の両端部に糊を塗布する糊塗布装置であって、
    前記用紙束の側面の背側の両端部に配置される一対のローラと、
    厚みの異なる用紙束に応じて当該ローラの位置決めを行うるローラ位置決め手段と、
    前記用紙束の搬送方向両端部に前記糊が塗布されないようにして、前記用紙束の側面の背側の両端部に糊が塗布されるように前記ローラを前記用紙束の側面の背側の両端部に対して接触又は離れるように移動させるローラ移動手段と、
    を備えていることを特徴とする糊塗布装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015027907A (ja) * 2013-07-30 2015-02-12 芳野マシナリー株式会社 製本装置
JP2017052276A (ja) * 2015-09-09 2017-03-16 ミュラー・マルティニ・ホルディング・アクチエンゲゼルシヤフト 無線綴じされる印刷製品を製造するための機械及び方法
CN108839467A (zh) * 2018-08-17 2018-11-20 浙江大祥办公设备有限公司 一种具有重复铣切和上胶机构的胶装机

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