JP4968385B2 - 製本装置及び画像形成システム - Google Patents

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Description

本発明は、複数枚の用紙から構成される用紙束の背部に接着剤を塗布し、用紙束の背部に表紙を固着させて冊子を作製する製本装置及び前記製本装置を有する画像形成システムに関する。
最近の電子写真方式等の画像形成装置は、高速性能、多機能、ネットワーク機能等を有し、大容量給紙装置、大容量スタッカを接続することにより、印刷装置としての用途が拡大している。画像形成装置を印刷装置として用いる場合には、印刷物を製本する製本装置を接続することにより、印刷から製本までを1台の装置で行うことが可能となる。
前記製本装置として、用紙束収容部、糊(接着剤)塗布部、表紙供給部、表紙折り曲げ部等を垂直方向に縦列配置して小型化した糊付け製本装置が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に開示された糊付け製本装置は、用紙束収容部に収容されて挟持された用紙束の背部に、接着剤塗布ローラにより接着剤を均一に塗布するものである。接着剤は用紙束の背部のみに塗布されるため、接着面積が少なく、糊付けされた製本の強度が不足する。このため作製された冊子を見開いた時、接着箇所が剥がれて用紙が脱落することがある。
これに対し、用紙束の背部に表紙を貼着してくるみ製本処理する製本装置で、前記製本装置の用紙搬送路に、用紙の製本処理時に接着剤が塗布される端辺側に切り欠きを形成する切り欠き形成部を設けた製本装置が開示されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2004−209869号公報 特開2007−62145号公報
特許文献2は、切り欠き形成部で用紙1枚毎に切り欠きを設け、製本後の冊子の強度の向上を図るものである。用いられる用紙が全て普通紙のような場合には、製本された冊子の各ページ(各用紙)を、略同等の引っ張り強度とすることが可能である。
しかしながら、前記冊子は、全て普通紙で構成されるとは限らず、例えば普通紙のページ間に、坪量の大きい塗工紙等でできた用紙がインサート用紙として挟み込まれて製本されることがある。前記塗工紙等の坪量が大きい用紙(以下、塗工紙と称す)は、前記普通紙に比べ、一般的に厚く、腰が強い。このため、前記普通紙と同じ引っ張り強度では、作成された冊子を見開いた時、接着箇所が剥がれて塗工紙が脱落することがある。
本発明は、上記状況に鑑みなされたもので、普通紙と塗工紙等のように、紙種の異なる用紙が混在する用紙束を製本して冊子を作成しても、前記冊子を見開いた時に接着箇所が剥がれて塗工紙等が脱落することがない冊子を作成することのできる製本装置を提供することを目的とする。
上記目的は、下記の構成により達成される。
1.複数枚の用紙から構成される用紙束の背部に接着剤を塗布し、前記用紙束の背部に表紙を貼着して冊子を作製する製本装置であって、搬送された用紙の端辺に切り欠きを形成する切り欠き形成部と、前記切り欠き形成部による切り欠きの形成の有無を、用紙毎に選択することができる選択部と、前記選択部で選択された切り欠きの形成の有無に基づき、前記切り欠き形成部での切り欠きの形成を制御し、前記切り欠きが形成された用紙と前記切り欠きが形成されない用紙とが混在した前記用紙束を形成するように、前記切り欠き形成部を制御する制御部と、を有することを特徴とする製本装置。
2.前記用紙束を形成する用紙と前記切り欠き形成部との相対位置を、用紙搬送方向と直交する用紙幅方向に移動させる位置移動部を有し、前記用紙束を形成する用紙の1枚毎、或いは複数枚毎に、前記切り欠きの切り欠き位置の変更が可能であることを特徴とする1に記載の製本装置。
3.前記選択部で、前記切り欠きを形成しないページを選択できることを特徴とする1に記載の製本装置。
4.前記用紙に複数の紙種が用いられる時に、前記選択部で、前記切り欠きを形成しない紙種を選択できることを特徴とする1に記載の製本装置。
5.前記制御部は、塗工紙に前記切り欠きを形成しないように、前記切り欠き形成部を制御することを特徴とする1に記載の製本装置。
6.前記制御部は、Z折りの処理がされる用紙に前記切り欠きを形成しないように、前記切り欠き形成部を制御することを特徴とする1に記載の製本装置。
7.前記制御部は、前記切り欠きを形成しない用紙が連続して3枚以上形成されないように、前記切り欠き形成部を制御することを特徴とする1に記載の製本装置。
8.前記制御部は、前記切り欠きを形成しない用紙の前後に搬送される、少なくとも所定ページ数の用紙に前記切り欠きを形成するように、前記切り欠き形成部を制御することを特徴とする1に記載の製本装置。
9.用紙に対して画像を形成する画像形成装置と、前記画像形成装置により画像が形成された用紙を受け取り、冊子を作製する1乃至8の何れか1項に記載の製本装置と、を有することを特徴とする画像形成システム。
上記により、製本時に、塗工紙等の特定の用紙の引っ張り強度を増加させることができ、接着箇所が剥がれて用紙が脱落することを防止することができる。
画像形成装置本体、製本装置、冊子収容装置を備えた画像形成装置の全体構成図である。 本発明の制御を示すブロック図である。 本発明に係る製本装置の断面図である。 用紙束収容部の用紙集積部が傾斜状態に設置された状態の断面図である。 用紙束収容部の用紙集積部が直立状態に設置された状態の断面図である。 用紙束収容部、塗布部、表紙供給部、断裁部、冊子形成部の断面図である。 塗布部と挟持部の斜視図である。 表紙の折り曲げ工程を示す冊子形成部と用紙束の断面図である。 用紙束と表紙による冊子の作製過程を示す斜視図である。 切り欠き形成部の断面図である。 移動部の正面図である。 同じ位置に切り欠きを形成した複数枚の用紙束の平面図である。 図12示す切り欠きVaにより形成される溝の部分図である。 用紙毎に切り欠きをシフトして形成し、積層した用紙束の図である。 図14示す切り欠きVaにより形成される溝の部分図である。 切り欠きのシフトの、他の実施形態の制御を示すブロック図である。 切り欠きを1方向にシフトした例である。 切り欠きを左右方向に折り返しシフトした例である。 特定の用紙の、引っ張り強度の増加の形態を示す模式図である。 切り欠きを形成しない特定の用紙のページが連続する例である。
本発明に係る製本装置、及び前記製本装置を備えた画像形成システムの実施の形態を、図を参照して説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
図1は画像形成装置A、製本装置B、冊子収容装置C、自動原稿送り装置DFを備えた画像形成システムの全体構成図である。
[画像形成装置A]
画像形成装置Aは、回転する像担持体1の周囲に、帯電部2、像露光部3、現像部4、転写除電部5、及びクリーニング部6を配置した画像形成部を有する。
画像形成部は、帯電部2によって像担持体1の表面に一様帯電を行った後に、像露光部3のレーザビームによって原稿から読み取られた画像データに基づく露光走査を行って潜像を形成し、該潜像を現像部4により反転現像して像担持体1の表面にトナー像を形成する。
用紙収納部7Aから給紙された用紙Sは転写位置へと送られる。転写位置において転写除電部5によりトナー像が用紙S上に転写された後に、用紙Sの表面の電荷が消去されて像担持体1から分離され、搬送部7Bにより搬送され、引き続き定着部8により加熱定着され、排紙ローラ7Cから排出される。
用紙Sの両面に画像形成を行う場合には、定着部8により加熱定着された用紙Sを、搬送路切換部7Dにより排紙通路から分岐し、反転搬送部7Eにおいてスイッチバックして表裏反転した後、再び画像形成部へ搬送して、用紙Sの裏面に画像を形成し、定着部8を経て、排紙ローラ7Cから装置外に排出される。排紙ローラ7Cから排出された用紙Sは、製本装置Bに送り込まれる。
画像形成後の像担持体1の表面は、クリーニング部6により表面に残留しているトナーが除去され、次の画像形成に備える。
画像形成装置Aの上部には、入力部及び表示部を備えた操作部9が配置されている。
[製本装置B]
図1に示すように、本発明に係る製本装置Bは、搬送路10、排紙部20、反転部30、用紙束収容部40、接着剤塗布部50、表紙供給部60、断裁部70、冊子形成部80、切り欠き形成装置300等を有するくるみ製本装置である。
なお、本発明の製本装置Bは、くるみ製本装置以外に、平綴じ製本装置、中折り中綴じ製本装置、封緘製本装置等にも適用可能である。
図2は、本発明の制御を示すブロック図である。
本発明の制御部は、画像形成装置Aに設けられた主制御部100と、製本装置Bに設けられた冊子の作製を制御する制御部である後処理制御部200から構成され、シリアル通信部101、201により接続されている。主制御部100の指令により後処理制御部200にて製本装置Bの各部を制御する。後処理制御部200では冊子を作製するために、後述の各部の駆動を制御する。
即ち、後処理制御部200は、用紙束を支持する支持部材41を駆動するためのモータM4、切り欠き形成部300Aのパンチ302を駆動するモータM2、用紙Sと切り欠き形成部300Aとの相対位置を移動させる位置移動部である移動部400、塗布ローラ51を駆動するモータM1、及び冊子形成部80、断裁部70等の駆動を制御する。
図3は、本発明に係る製本装置Bの断面図である。
〈搬送路10〉
製本装置の搬送路10の搬送路aに導入された用紙Sは、搬送ローラ11、12に挟持されて搬送され、搬送路切換部Z1によって排紙部20と反転部30の何れかに分岐される。
搬送ローラ11の用紙搬送方向上流側に配置された搬送路切換部Z2は、画像形成装置Aから排出される用紙Sを搬送路aと搬送路bの何れかに分岐させる。搬送路bに搬送される用紙Sは、搬送ローラ14に挟持されて冊子形成部80に送り込まれる。
〈排紙部20〉
排紙部20への排紙が設定されると、搬送路切換部Z1は用紙束収容部40への搬送路cを遮断し、排紙部20への搬送路dを開放する。
排紙部20への搬送路dを通過する用紙Sは、搬送ローラ21に挟持されて上方に搬送され、排紙ローラ22によって装置最上部の固定排紙トレイ23上に排出、収容される。本実施の形態では、固定排紙トレイ23上には、画像形成装置Aから排出された用紙Sを直接受容して、最大約300枚を積載することができる。
〈切り欠き形成装置300〉
搬送路切換部Z1によって搬送路cに分岐された用紙Sは、搬送ローラ31、32に挟持されて切り欠き形成装置300に搬送される。切り欠き形成装置300は、搬送ローラ31と搬送ローラ32との間に配置される。
切り欠き形成装置300は、切り欠き形成部300A、用紙搬送方向と直交する用紙幅方向に用紙Sと切り欠きの相対位置を移動させる、位置移動部である移動部400(図11参照)、及び切り欠かれた用紙屑を収容する屑収容箱303等を有する。
図10は、切り欠き形成部300Aの断面図である。
切り欠き形成部300Aは、用紙搬送路に設けられたダイ301、昇降してダイ301に嵌合するパンチ302と、パンチ302を昇降させる駆動部を有する。
ダイ301に対向するパンチ302の外周面は、案内部材304の内面に昇降可能に嵌合している。パンチ302を昇降させる駆動部は、モータM2、モータM2に接続する小ギヤ305、小ギヤ305に噛み合う大ギヤ306、大ギヤ306の一端に係止され揺動回転可能なクランク307、クランク307とパンチ302の上部とを連結する連結部材308等の駆動伝達部材を備えている。
モータM2の駆動により、小ギヤ305、大ギヤ306、クランク307、連結部材308を介してパンチ302が昇降駆動される。
パンチ302の下降駆動とダイ301との嵌合によって、用紙Sの後端部に切り欠きが形成される。なお、パンチ302を昇降させる駆動は上記の機構に限られるものではなく、一般的に知られている往復動機構を用いることができる。
図11は、用紙搬送方向と直交する用紙幅方向に用紙Sと切り欠きの相対位置を移動させる移動部400を示す正面図である。図11に示す例では、移動部400は、切り欠き形成部300Aを製本装置Bの背面側から前面側及びその逆方向に移動させることにより、用紙Sと切り欠きの相対位置を移動させている。
移動部400のモータM3が駆動されると、ギヤ401、402、403から成るギヤ列を介して送りネジ404が回転する。送りネジ404には、切り欠き形成部300Aに設けられた係合部材(不図示)が係合されていて、送りネジ404の回転にともない切り欠き形成部300Aが矢印Z方向に移動する。送りネジ404及び前記係合部材には、例えばボールネジ等の一般的に知られている直線運動機構を用いることができる。また、ラック・ピニオン、ワイヤー等を用いた一般的に知られている直線運動機構を用いることもできる。
図11は、パンチ302とダイ301とを各々1つずつ有する2組の切り欠き形成部300Aを備えた例である。なお、切り欠き形成部300Aの組数はこれに限定されるものではない。また、図11に示す例では、1組のパンチ302とダイ301で1つの切り欠きを形成する構成としたが、1組のパンチ302とダイ301に複数の切り欠き刃を形成して、1組のパンチ302とダイ301で複数の切り欠きを形成する構成としてもよい。
画像形成装置Aから排出された用紙Sは、画像形成装置Aの操作部9において、切り欠き処理が設定されない場合、例えば排紙部20に排出し積載するような冊子を作製しない場合には、切り欠き形成部300Aを無処理のまま通過する。
また、操作部9は、切り欠き形成部300Aでのページ毎に切り欠きの有無を選択する選択部の機能を有し、切り欠き処理が設定される場合、例えば冊子を作成する場合においても、切り欠きを形成しないページを選択することを可能としている。操作部9で選択された指令は、主制御部100を経由して後処理制御部200に送られ、後処理制御部200は切り欠き形成部300Aを制御する。
操作部9において、切り欠きを形成する切り欠き処理が設定された場合には、製本装置Bに導入された用紙Sの先端部は、搬送ローラ31、切り欠き形成部300Aの切り欠き形成位置及び搬送ローラ32を通過し、所定位置に停止する。即ち、搬送ローラ31、搬送ローラ32に挟持されて搬送される用紙Sの後端部を搬送ローラ31の上流側に配置されたセンサPSが検知した後、例えばパルスカウンターPS2で所定パルスをカウントして図示しない用紙搬送用のモータの駆動を停止させ、用紙Sの進行を停止させる。この用紙停止位置において、用紙Sの後端部の端辺に切り欠きVaが形成される。切り欠きVaの形成は、用紙Sの1枚毎、或いは複数枚まとめて行うことができる。
図12は、同じ位置に切り欠きVaを形成した複数枚の用紙S(S1〜S14)を集積した、用紙束Saの例を示す平面図である。図13は、図12示す切り欠きVaにより形成される溝の部分図である。図13(a)は用紙束Saの背部から見た図であり、図13(b)は用紙束Saの表面から見た図である。各用紙Sの切り欠きVaは重なり、形成される溝は、用紙束Saに直交する方向に形成される。
切り欠きVaの形成は、切り欠き形成部300Aが移動部400によって図示左側の所定位置に移動され、1枚目の用紙S1に、パンチ302とダイ301を有する2組の切り欠き形成部300Aにより、2個の切り欠きVaが形成される。このようにして、順次、用紙S1〜S14に切り欠きVaが形成される。切り欠きVaの形状は、図示の半円形、V字形状、U字形状等が用いられる。
図12に示す例では、後述の用紙束Saの背部に接着剤(糊)を塗布する工程において、前記溝に接着剤が集中する。前記接着剤の集中は、冊子にした時に背部に接着剤の痕となり浮いてしまい、外観を損ねることがある。
前記接着剤の痕を減少させるために、切り欠きVaにより形成される溝を用紙束Saに対し斜め方向に形成し、接着剤の集中を防ぐことが好ましい。
図14は、切り欠きVaを用紙毎に移動(以下、シフトともいう)して形成し、切り欠きVaにより形成される溝を用紙束Saに対し斜め方向になるようにした複数枚の用紙S(S1〜S14)を集積した、用紙束Saの例を示す平面図である。
図15は、図14示す切り欠きVaにより形成される溝の部分図である。図15(a)は用紙束Saの背部から見た図であり、図15(b)は用紙束Saの表面から用紙S1〜S3の切り欠きVaを見た図である。
図14に示す切り欠きVaの形成は、切り欠き形成部300Aが移動部400によって図示左側の所定位置に移動され、1枚目の用紙S1に、パンチ302とダイ301を有する2組の切り欠き形成部300Aにより2個の切り欠きVaが形成される。
次に、切り欠き形成部300Aが移動部400によって図示右側に所定距離(以下、移動量ともいう)Δだけ移動され、2枚目の用紙S2に、切り欠き形成部300Aの2組の穿孔部により2個の切り欠きVaが穿設される。この例では、所定距離Δは、穴径の一部が重なるような配置に設定している。
以下、同様にして複数枚の用紙S(S3〜S14)に対して穿孔位置を所定距離Δずつずらした切り欠きVaが穿設される。所定距離Δは、用紙種類、用紙の枚数、冊子の厚さ等により、製本試作及び従来の製本条件等の仕様に基づき適宜設定される。また、切り欠きVaのシフトは、1枚毎に限るものではなく、複数枚毎とすることもできる。
図14に示すように切り欠きVaを用紙毎にシフトすることにより、切り欠きVaにより形成される溝が用紙束Saに対し斜め方向に形成されるため、接着剤の集中を防ぐことができる。
また、図15(b)の斜線部で示すように、切り欠きVaの近傍の、用紙表面の一部に隣接する用紙と重ならない露出部分ができ、そこに接着剤が付着するため、図12に示す例よりも用紙束Saの接着強度の向上を図ることができる。
ここで、上述のように用紙S1の図示左側に2個の切り欠きVaを形成後、切り欠き形成部300Aを図示右側に移動し、図示右側の所定位置に2個の切り欠きVa(不図示)を形成することにより、切り欠きVaを4個とすることができる。なお、切り欠きVaの個数、形成位置、形成順序等は、上記に限定されるものではない。
また、用紙Sと切り欠きの相対位置を移動させる位置移動部の他の実施形態として、図10において、切り欠き形成部300Aの用紙搬送方向下流側の搬送ローラ32を用紙搬送方向と直交する用紙幅方向にシフトする駆動部を有するシフト搬送部32A(不図示)を設けてもよい。この場合、シフト搬送部32Aは、搬送ローラ32と共に、把持された用紙Sを用紙搬送方向と直交する用紙幅方向に所定距離Δだけシフトさせる。
図16は、シフト搬送部32Aを設けた実施形態の例の制御を示すブロック図である。
この実施形態は、図2の移動部400の代わりに、搬送ローラ32を用紙幅方向にシフトさせるシフト搬送部32Aを備え、後処理制御部200内にシフト搬送部32Aを制御する制御部を備える。
切り欠き形成部300Aにより、1枚目の用紙S1に切り欠きVaを形成して搬送した後、2枚目の用紙S2を搬送して、シフト搬送部32Aにより搬送ローラ32と共に把持された用紙S2を用紙搬送方向と直交する方向に所定距離Δだけシフトさせた後、切り欠き形成部300Aにより、2枚目の用紙S2に2個の切り欠きVaを形成する。
更に、他の実施形態として、図10において、切り欠き形成部300Aの近傍に用紙幅方向に整合する規制部材(不図示)を配置し、搬送ローラ32による用紙挟持を解除した状態で、規制部材により用紙Sを用紙幅方向に所定距離Δだけシフトさせた後、切り欠き形成部300Aにより、2枚目の用紙S2に2個の切り欠きVaを形成することもできる。
前述のように図14に示す例では、用紙Sを積層し用紙束Saにすると、用紙束Saの背部には切り欠きVaが斜めの溝のように配列される。
図14に示す例では、切り欠きVaを1方向(図右方向)にシフトしながら形成しているが、切り欠きVaを1方向にシフトしながら所定枚数の用紙Sに形成した後、後続の用紙Sに、切り欠きVaを逆方向(図左方向)に折り返し、シフトしながら形成することもできる。図17は1方向(図右方向)に、図18は切り欠きVaを図左右方向に折り返し、シフトしながら用紙Sに切り欠きVaを形成し、用紙束Saにした例を示す図である。
ここで、用いられる用紙が全て普通紙のような場合には、図12或いは図14に示すように切り欠きVaを形成して、製本された冊子の各ページ(各用紙)を、略同等の引っ張り強度とすることが可能である。
しかしながら、前述のように、例えば普通紙のページ間に、坪量の大きい塗工紙等でできた用紙がインサート用紙として挟み込まれて製本されることがある。前記塗工紙等の坪量が大きい用紙(以下、塗工紙と称す)は、前記普通紙に比べ、一般的に厚く、腰が強い。このため、前記普通紙と同じ引っ張り強度では、作成された冊子を見開いた時、接着箇所が剥がれて塗工紙が脱落することがある。これに対応するためには、塗工紙等の、特定の用紙の引っ張り強度を増加させる必要がある。
本発明に係る製本装置Bでは、切り欠きVaが形成される用紙に挟み込まれる前記特定の用紙には切り欠きVaを形成しないで、前記特定の用紙の接着剤が付着する面積を大きくし、前記特定の用紙の引っ張り強度を増加させている。
図19は、前記引っ張り強度の増加の形態を示す模式図であり、図19(a)は背部より、図19(b)は表面より見た図である。用紙S1〜4は切り欠きVaが形成される、例えば普通紙である。用紙S11は、引っ張り強度を増加させる必要がある、例えば塗工紙であり、切り欠きVaの形成は行われない。
用紙S11には切り欠きVaの形成が行われないため、用紙束Saの背部に接着剤を塗布した時、用紙S11の、用紙S2の切り欠きVaで囲まれる面S11a及び用紙S3の切り欠きVaで囲まれる面S11bに接着剤が付着する。このように、用紙S11の接着剤が付着する面積が大きくなるため、用紙S11の引っ張り強度が増加する。これにより、製本時に特定の用紙の引っ張り強度を増加させることができ、接着箇所が剥がれて用紙が脱落することを防止することができる。
切り欠きVaを形成しない用紙の選択は、操作部9でページを選択することにより行うことができる。前記ページの選択は、塗工紙等の特定の紙種とは限らず、必要に応じ、普通紙を指定してもよい。例えば、Z折りされる普通紙等、引っ張り強度を増加させたい場合等がある。操作部9で選択された指令は、主制御部100を経由して後処理制御部200に送られ、後処理制御部200は切り欠き形成部300Aを制御する。
切り欠きVaを形成しない用紙の選択は、予め紙種とその紙種のページとを関連付けたデータを主制御部100或いは後処理制御部200に設けておき、操作部9で紙種を選択することにより行ってもよい。
ここで、切り欠きVaの形成をしない用紙Sが連続する場合は、引っ張り強度を低下させないために、2ページ以下とすることが好ましい。図20は、切り欠きVaの形成をしない用紙Sが連続する例を示す図であり、図20(a)は用紙S11及びS12の2ページ、図20(b)は用紙S11、S12、S13の3ページの場合である。
図20(a)では、切り欠きVaの形成をしない用紙S11及びS12の接着剤が付着する面は、用紙S11の、用紙S2の切り欠きVaで囲まれる面S11a、用紙S12の用紙S3の切り欠きVaで囲まれる面S12bとなる。図19の場合に対して、接着剤が付着する面は、用紙S11、S12ともに片面となるが、用紙S11、S12に切り欠きVaを形成した場合に比べ、引っ張り強度の向上を図ることができる。
これに対し、図20(b)では、切り欠きVaの形成をしない用紙S11、S12、S13のうち、用紙S11及びS12に挟まれた用紙S13に接着剤の付着する面を作ることができず、用紙S13の引っ張り強度を確保することができない。
このように、切り欠きVaの形成をしない用紙Sを連続3ページ以上とすると、切り欠きVaの形成をしない用紙Sに挟まれた用紙Sの引っ張り強度の確保が困難になる。
後処理制御部200は、切り欠きVaを形成しない用紙Sが連続して3ページ以上選択された時は、動作を中断し、警報、表示等で操作者に伝達し、修正を促す。
また、引っ張り強度の面から、特定の用紙以外の用紙(普通紙等)に切り欠きVaが必要なく、切り欠きVaの形成が設定されない場合等においても、前記特定の用紙が選択された時は、前記特定の用紙の前後の、普通紙の少なくとも所定のページ数に切り欠きVaを形成することが好ましい。普通紙の所定のページ数に切り欠きVaを形成することで、前記特定の用紙の引っ張り強度を増加させることができる。前記所定のページ数は、切り欠きVaにより形成された溝が、用紙束Saの背部に塗布された接着剤が十分に入り込むことができる空間となるように選定される。前記所定のページ数は、用紙厚さ、切り欠きVaの寸法、接着剤の流動性等を考慮して、製本試作或いは従来の製本情報等から適宜選定される。これにより、前記特定の用紙の引っ張り強度を増加させることができるとともに、冊子にした時の背部の接着剤の痕を減少させることができる。また、使用する接着剤の量を減少させることができる。
〈反転部30〉
切り欠き形成部300で切り欠き処理が行われた用紙Sは、搬送ローラ32,33,34に挟持されて反転部30の所定位置に収容される。反転部30は、傾斜配置された用紙載置台35、揺動可能な用紙後端位置決め部材36、用紙幅方向に用紙Sを整合する整合部材37、搬送ローラ38等を有する。
〈用紙束収容部40〉
図4は、用紙束収容部40の用紙集積部が、傾斜状態に設置された状態の断面図である。
用紙束収容部40は、支持部材41、受け板42、横整合部材44、押圧部材45等を有する。
反転部30の用紙載置台35上に載置された用紙Sは、搬送ローラ38に挟持され、用紙後端の位置決めを行う位置決め部材36の揺動により開放された開口から排出され、斜め下方に搬送される。用紙Sは用紙束収容部40内に順次収容され集積される。
用紙束収容部40は、傾斜した集積面を有する支持部材41、揺動可能な受け板42を有し、反転部30から下降した用紙Sは、傾斜した支持部材41の集積面上を滑落し、用紙Sの先端部が受け板42に当接して停止され、用紙Sは傾斜状態で支持される。
縦整合部材43は支持部材41の集積面上に載置される用紙Sのサイズに対応して、用紙Sの後端部を押圧して用紙Sの先端部を受け板42に当接させて用紙Sの先端を揃えるための縦整合を行う。
画像形成装置Aから順次排出される用紙Sは、反転部30においてスイッチバック搬送され、用紙束収容部40に集積され、縦整合及び後述の横整合が行われ、複数枚の用紙Sから成る用紙束Saが形成される。
冊子の設定条件である用紙Sのサイズ及び用紙束Saの用紙枚数は、図1に示す画像形成装置Aの操作部9において設定される。または、画像形成装置Aに接続されたパーソナルコンピュータ等の外部機器で設定されている。
横整合部材44は、画像形成から製本処理まで自動で行うオンラインシステムを起動している時には、反転部30から搬送されて用紙束収容部40に収容される用紙Sの側縁を押圧して用紙幅方向の横整合を行う。
製本処理を単独で行うオフラインシステムが起動された時は、横整合部材44の通電を解除して、用紙束収容部40に外部から収容された用紙束の幅方向を、横整合部材44の手動操作により整合する。
押圧部材45は、用紙束収容部40に集積された用紙束Saの厚さ方向を押圧して挟持する。設定された枚数の用紙Sが用紙束収容部40に収容された段階で、押圧部材45が図示しない駆動部によって作動され、支持部材41と押圧部材45とから成る挟持部により用紙束Saを挟持し保持する。
図5は、用紙束収容部40の用紙集積部が、直立状態に設置された状態の断面図である。
用紙束Saを保持した支持部材41と押圧部材45とは、モータM4と駆動部47とによって用紙束収容部40の軸46を中心にして回転して、用紙束Saを傾斜状態から直立状態にする。この状態では、塗布部50が下方に退避して、用紙束Saの下面が塗布部50の塗布ローラ51から離間している。
また、支持部材41と押圧部材45とが用紙束Saを保持した状態では、受け板42は図示しない駆動部によって、図示の破線位置から実線位置に回転されて退避する。
〈塗布部50〉
図6は、用紙束収容部40、塗布部50、表紙供給部60、断裁部70、冊子形成部80の断面図である。
塗布部50は、塗布ローラ51と、該塗布ローラ51を回転駆動させる駆動部52と、糊等の接着剤Nを収容する容器53と、容器53を支持して製本装置Bの背面側の初期位置から前面側の接着剤の塗布位置に移動可能な移動体54と、移動体54を往復動させる移動部55と、容器53内に収容された接着剤Nを加熱する加熱部56等を有している。
〈用紙束への接着剤の塗布〉
塗布部50の移動体54は、支持部材41と押圧部材45とから成る挟持部により直立状態に保持された用紙束Saの下面長手方向に平行する方向に駆動部47によって移動される。
移動体54は製本装置Bの背面側の初期位置から移動を開始して、移動部55に沿って移動され、製本装置Bの前面側の所定位置で停止した後、反転駆動され初期位置に復帰する。
図7は塗布部50と挟持部の斜視図である。
モータM1及び駆動部52により、接着剤Nを収容した接着剤容器53に浸漬された塗布ローラ51が回転される。移動体54の往動、または往復動により、接着剤塗布ローラ51は、直立状態に保持された用紙束Saの下面長手方向の背面側Rから前面側Fに向けて接着剤Nを塗布する。
〈表紙供給部60〉
図6に示すように、表紙供給部60の表紙積載部61内に収容されたカバーシートである表紙Kは、給紙部62により分離、給送され、搬送ローラ63,64,65に挟持されて、冊子形成部80に搬送される。
〈断裁部70〉
表紙供給部60の図示上方で、後述の冊子形成部80の図示右方に一体構成された断裁部70は、回転刃71と固定刃72とから成るロータリカッタにより表紙Kの搬送方向長さを所定長に断裁する。
所定長は、用紙Sの進行方向の2枚分の長さに用紙束Saの背部の長さを加えた長さである。例えば、A4判サイズの用紙Sから成る用紙束Saの背部に表紙Kを貼着してくるみ製本処理する場合には、用紙束Saの最大枚数が300枚で厚さ約30mmであるとすると、所定長は、A4判用紙の短辺長さ210mmの2倍に用紙束Saの厚さ約30mmを加えた450mmに設定して、表紙Kの端部を断裁する。表紙Kの断裁前の全長は450mm以上のワイドサイズが用いられる。
A5判サイズ、B5判サイズ、8.5×11インチ(1インチは25.4mm)サイズの各用紙Sをくるみ製本処理して冊子Sbを作製する場合にも、用紙の短辺長さと用紙束厚さにより、所定長が設定される。
画像形成装置Aの操作部9または外部機器において、用紙サイズ、用紙枚数、用紙厚さが選択設定されるか、または検出されると、制御部は表紙Kの断裁所定長を設定する。表紙Kの断裁前の長さは、用紙最大枚数に対応して予め定められ、表紙供給部60の表紙積載部61内に収容される。
〈冊子形成部80〉
冊子形成部80は、表紙供給部60から供給された表紙Kを受容して搬送し、所定位置に停止させる搬送ローラ81,82、表紙Kを用紙束Saの接着剤塗布面に圧接させる加圧部材83、搬送ローラ81,82と加圧部材83とを支持する移動筐体84、整合部85、移動筐体84を垂直上下方向に移動可能にする昇降部86等を有する。
冊子形成部80と冊子排出ベルト88とが一体となって昇降部86により昇降する。
冊子形成部80が下降位置に停止して表紙Kを導入する時、整合部85は初期位置から表紙Kのサイズに応じて移動して断裁処理前の表紙Kの幅方向両側面を押圧して幅整合を行う。幅整合されて曲がりが修正された表紙Kは、導入方向と逆方向にスイッチバックされて、断裁部70に搬送され所定位置において断裁される。
また、冊子形成部80が下降位置において断裁後の表紙Kを用紙束Saの背部に接着して貼着するのに先だって、整合部85は再び初期位置から移動して表紙Kの幅方向両側面を押圧して幅整合を行い、表紙Kを所定位置に停止させる。その後、整合部85が表紙Kと用紙束Saの接合に支障を来さないように初期位置に戻り、続いて冊子形成部80が上昇する。上昇時には表紙Kは所定位置に支持されている。
したがって、昇降可能な冊子形成部80に設置された整合部85は、断裁部70による表紙Kの断裁前後の表紙幅方向の位置決めを行うことにより、表紙の断裁精度の向上と、用紙束Saと表紙Kとの位置合わせ精度の向上と、構造の簡易化とが達成される。
昇降部86は、左右のベルトを回動させることにより、移動筐体84を上方位置に移動させる。この上昇位置において、加圧部材83上に載置された表紙Kの中央部は、用紙束Saの接着剤Nの塗布面に圧接して接着される。前記圧接により、塗布された接着剤Nの一部は、用紙束Saの表裏面の側縁に回り込む。用紙束Saへの接着剤の塗布処理終了後、塗布部50は後方に移動して退避する。
〈表紙折り曲げ加工〉
冊子形成部80の上部には、表紙折り曲げ部が設けられている。表紙折り曲げ部は、左右対称な一対の成型部材87A、87Bを有する。成型部材87A、87Bは用紙束Saの厚さ方向に接離可能である。成型部材87A、87Bは用紙束Saの接着剤の塗布面の側縁に沿って表紙Kを折り曲げ、用紙束Saの表裏面に表表紙と裏表紙を重ね合わせ挟持する。
表紙Kの折り曲げ工程の終了後、昇降部86の下降駆動によって冊子形成部80が所定量下降して退避して停止する。その後、挟持部による挟持が解除されると、冊子Sbは落下し、冊子Sbの下面の背部が冊子排出ベルト88の上面に当接して載置されて排出される。
図8は、表紙Kの折り曲げ工程を示す冊子形成部80と用紙束Saの断面図であり、図8(a)は表紙折り曲げ開始時、図8(b)は表紙折り曲げ中間時、図8(c)は表紙折り曲げ終了時、図8(d)は表紙折り曲げ加圧解除時をそれぞれ示す。
図9は、用紙束Saと表紙Kによる冊子Sbの作製過程を示す斜視図である。図9(a)は表紙の貼着処理以前の状態の表紙Kと用紙束Saの斜視図、図9(b)は表紙Kを貼付した用紙束Saの斜視図、図9(c)は用紙束Saに表紙Kをくるみ折りして作製される冊子Sbの斜視図である。
加圧部材83上に載置された表紙Kの中央部を、用紙束Saの接着剤Nの塗布面に圧接して接着する際に、表紙Kで接着剤Nを用紙束Sa側に押し込むようにすると接着剤Nを切り欠きVaに確実に進入させることができる。
接着剤Nを塗布した用紙束Saに表紙Kを接着したのち、図8に示す冊子形成部80の上昇状態において、成型部材87A、87Bが図示しない駆動部によって駆動される。表紙Kは成型部材87A、87Bに挟持されて、用紙束Saの接着剤Nの塗布面の側縁部から変形される(図8(b)参照)。
その後、成型部材87A、87Bは、用紙束Saの接着剤Nの塗布面側へ向かって水平方向に移動して、表紙Kを用紙束Saの両側面に所定時間、押圧・挟持して整形し、冊子Sbを形成する。
冊子Sbは、図1に示すように、押圧部材45の開放によって、挟持が解除されて落下し、排出ベルト88の上面に載置されて冊子排出口89の方向に排出されて、装置外の冊子収容装置Cに排出される。
排出された冊子Sbは、冊子収容装置Cの昇降可能な搬送ベルト91上に載置され、搬送ベルト91の回動によって順次排出され、排紙台92上に積載収容される。
50 塗布部
51 塗布ローラ
70 断裁部
80 冊子形成部
100 主制御部
200 後処理制御部
300 切り欠き形成装置
300A 切り欠き形成部
300B 第2切り欠き形成部
301 ダイ
302 パンチ
309 回転軸
32A シフト搬送部
400 移動部
A 画像形成装置
B 製本装置
K 表紙
M1、M2、M3、M4 モータ
N 接着剤
PS センサ
S 用紙
Sa 用紙束
Va 切り欠き
Δ 所定距離

Claims (9)

  1. 複数枚の用紙から構成される用紙束の背部に接着剤を塗布し、前記用紙束の背部に表紙を貼着して冊子を作製する製本装置であって、
    搬送された用紙の端辺に切り欠きを形成する切り欠き形成部と、
    前記切り欠き形成部による切り欠きの形成の有無を、用紙毎に選択することができる選択部と、
    前記選択部で選択された切り欠きの形成の有無に基づき、前記切り欠き形成部での切り欠きの形成を制御し、前記切り欠きが形成された用紙と前記切り欠きが形成されない用紙とが混在した前記用紙束を形成するように、前記切り欠き形成部を制御する制御部と、を有することを特徴とする製本装置。
  2. 前記用紙束を形成する用紙と前記切り欠き形成部との相対位置を、用紙搬送方向と直交する用紙幅方向に移動させる位置移動部を有し、
    前記用紙束を形成する用紙の1枚毎、或いは複数枚毎に、前記切り欠きの切り欠き位置の変更が可能であることを特徴とする請求項1に記載の製本装置。
  3. 前記選択部で、前記切り欠きを形成しないページを選択できることを特徴とする請求項1に記載の製本装置。
  4. 前記用紙に複数の紙種が用いられる時に、前記選択部で、前記切り欠きを形成しない紙種を選択できることを特徴とする請求項1に記載の製本装置。
  5. 前記制御部は、塗工紙に前記切り欠きを形成しないように、前記切り欠き形成部を制御することを特徴とする請求項1に記載の製本装置。
  6. 前記制御部は、Z折りの処理がされる用紙に前記切り欠きを形成しないように、前記切り欠き形成部を制御することを特徴とする請求項1に記載の製本装置。
  7. 前記制御部は、前記切り欠きを形成しない用紙が連続して3枚以上形成されないように、前記切り欠き形成部を制御することを特徴とする請求項1に記載の製本装置。
  8. 前記制御部は、前記切り欠きを形成しない用紙の前後に搬送される、少なくとも所定ページ数の用紙に前記切り欠きを形成するように、前記切り欠き形成部を制御することを特徴とする請求項1に記載の製本装置。
  9. 用紙に対して画像を形成する画像形成装置と、前記画像形成装置により画像が形成された用紙を受け取り、冊子を作製する請求項1乃至8の何れか1項に記載の製本装置と、を有することを特徴とする画像形成システム。
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