JP4565640B2 - 製本装置、製本システム、及び製本方法 - Google Patents

製本装置、製本システム、及び製本方法 Download PDF

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Description

本発明は、例えば、複写機、プリンタ等の画像形成装置に付設され、シートを束にして製本する製本装置、及びそのような製本装置を備えた製本システム、並びに前記製本装置に適用される製本方法に関する。
従来、画像形成装置から順次供給されるシートを集積してシート束を形成し、その後、シート束の一端部に接着剤、特にホットメルト糊を塗布して表紙でくるむ製本装置が知られている。このような製本装置では、接着剤は用紙の端部に塗布されるため、シート束と接着剤塗布部との位置精度が非常に重要となる。すなわち、両者の平行性がうまく保たれていないと、接着剤がシート束の端縁に不均一に塗布されてしまう等、落丁につながる危険性が高い。そのため、例えば、特許文献1に開示されているように、接着剤塗布前に、シート束の接着剤塗布端面を切削して揃えるミーリング処理を行なっている。
特開平11−34536号公報
しかしながら、シート束に対してミーリング処理を行なうと、粉塵状の屑が多量に発生するので、この屑を吸引処理する屑処理装置や屑を溜めておく屑溜め容器が必要となり、製本装置の小型化をする上で、障害となっている。
本発明は、このような現状に着目してなされたものであり、簡単な構成で、シート束と接着剤塗布部の位置精度を確保してミーリング処理を不要にする製本装置、及びそのような製本装置を備えた製本システム、並びに前記製本装置に適用される製本方法を提供することを目的とする。
上述の課題を解決するために、本発明に係る製本装置は、製本されるシートを集積してシート束にする集積手段と、前記シート束の端部を回転可能に挟持する保持機構と、前記保持機構により前記シート束が突き当てられる束位置基準部材と、前記シート束に接着剤を塗布する接着剤塗布手段と、を備え、前記保持機構は、挟持する前記シート束の接着剤塗布面を前記束位置基準部材に突き当てて、前記接着剤塗布面が前記束位置基準部材に平行になるように補正し、前記接着剤塗布手段は、前記束位置基準部材に突き当てられた前記シート束の接着剤塗布面に接着剤を塗布する、ことを特徴とするものである
このように構成された製本装置によれば、搬送されるシート束と接着剤塗布部の位置精度の確保は、屑の発生するミーリング処理ではなく、シート束の接着剤塗布位置を補正する束位置補正手段で対処するので、ミーリング処理によって発生する屑を処理するための屑処理装置や屑を溜めておく屑溜め容器が不要となり、製本装置の小型化を図ることが可能となる。
そして、上記したような製本装置を、画像を形成する画像形成装置に付設しておくことで、画像形成装置において画像が形成されたシートを順次処理することが可能な製本システムが得られ、かつ上記したように、製本装置の小型化と相俟って、製本システム全体を小型化することが可能となる。
また、上記した目的を達成するために、本発明に係る製本方法は、製本されるシートを集積してシート束にするシート束形成工程と、前記集積されたシート束の端部を回転可能となるように挟持する端部挟持工程と、前記端部挟持工程によって挟持されているシート束の接着剤塗布面を束位置基準部材に突き当てて、接着剤塗布面が前記束位置基準部材に平行になるように補正する束位置補正工程と、を有することを特徴とする。
このような製本方法によれば、集積されたシート束は、束位置補正工程によって、接着剤塗布面が束位置基準部材に突き当てられて平行になるように補正されることから、屑の発生するミーリング処理工程を設ける必要が無くなり、これに伴って、ミーリング処理によって発生する屑を処理するための屑処理装置や屑を溜めておく屑溜め容器が不要となり、製本装置の小型化を図ることが可能となる。
本発明によれば、ミーリング処理を行なうことなく、接着剤塗布前にシート束と接着剤塗布部との位置精度が確保されるため、ミーリング処理に伴う装置や、ミーリング処理で発生する屑を処理する屑処理装置及び屑溜め容器等が不要となり、コンパクトで構造が簡単な製本装置、及び製本システムが得られるようになる。
以下、本発明の一実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1には、画像形成装置としての複写機Aと、製本装置Bと、後処理装置Cとを備えた製本システム1が示されている。製本装置Bは、画像が転写された複数のシートを複写機Aから受けるとともに、受けたシートを束状に集積してシート束を形成し、そのシート束を製本化する機能を有する。後処理装置Cは、排紙トレイ35を有しており、画像が転写された複数のシートを複写機Aから製本装置Bを介して受けるとともに、シート束を形成してステープル処理(綴じ処理)等の後処理を行なう機能を有する。なお、複写機Aや製本装置Bをそれ単独で使用することも可能である。
上記した複写機Aの装置本体2内には、画像形成部3が設けられており、この画像形成部3によって普通紙やOHPシート等のシートに対して画像が形成される。具体的には、装置本体2の上面に原稿給送装置5が装着されており、この原稿給送装置5から自動給送された原稿が光学読取手段7によって光学的に読み取られ、その読み取り情報がデジタル信号として画像形成部3へ送信される。画像形成部3では、前記デジタル信号に基づいて光照射手段13からレーザ光Lが感光体ドラム15の表面に照射され、これにより、前記原稿に対応する静電潜像が感光体ドラム15の表面に形成される。続いて、感光体ドラム15の回転により、感光体ドラム15の周囲に配置された現像装置8から前記静電潜像に対してトナーが供給され、静電潜像が可視化される。この可視化されたトナー像は、その後、転写部14に所定のタイミングで送られてきたシートSに転写される。なお、画像が転写されるシートSは、装置本体2の下部に装着されたシートカセット9から搬送ローラ10によって1枚ずつ転写部14に送り込まれる。無論、マルチトレイ12からの給送も可能となっている。
転写部14にてトナー像が転写されたシートSは、その後、定着装置6へと搬送され、ここで熱および圧力印加によってトナー像が永久定着される。そして、装置本体2において片面モードが設定されている場合には、定着装置6を通過したシートSが製本装置Bへと送り込まれる。一方、装置本体2において両面記録モードが設定されている場合、片面に画像が形成されたシートSは、定着装置6を通過した後、先ず、スイッチバックによって再搬送路18に搬送され、次に、再度、画像形成部3へと搬送されて、裏面に画像が形成され、その後、製本装置Bへと送り込まれる。
なお、装置本体2は、製本装置BにシートSを送り込む前に、製本装置B内の搬送経路の切換等を事前に行なえるように、製本装置Bに対してシートサイズ等の信号を送るようになっている。
上記した製本装置Bは、複写機Aから搬入される単枚のシートSを搬送して整合する搬送整合部21と、接着剤塗布部22と、断裁部23とを少なくとも備えており、通常の排出モードの他、接着製本モードや断裁モードの選択が可能となっている。なお、断裁モードにおける断裁は、後述するシート束S1の接着面以外の三方向が可能となっている。
前記搬送整合部21は、複写機Aから搬入されたシートSを搬送する第1の搬送路T1と、第1の搬送路T1から二股に分岐する第2および第3の搬送路T2,T3とを備えている。第1の搬送路T1には搬入ローラ対25が設けられており、この搬入ローラ対25の下流側には、第2の搬送路T2と第3の搬送路T3との分岐部に、搬送路を切換えるための切換フラッパ27が設けられている。
このような搬送路の形態において、装置本体2側で通常の排出モードが選択されると、装置本体2から第1の搬送路T1を通じて製本装置B内に搬入されたシートSは、切換フラッパ27によって第3の搬送路T3へと案内され、この第3の搬送路T3に設けられた複数の搬送ローラ対29を介して、後処理装置Cの排紙トレイ35に排出される(必要に応じて、ステープル等の後処理が施された後、排紙トレイ35に排出される)。一方、装置本体2側で製本モードが選択されると、シートSは、切換フラッパ27によって第2の搬送路T2へと案内されるとともに、接着剤塗布部22および断裁部23を経由して接着製本(例えば、糊付けによる製本)された後、収納部34に排出される。
前記第2の搬送路T2の下流には、搬送整合部21の整合域を構成し、順次、搬送されてくるシートSを集積する集積手段として例示する集積部42が配設されている。この集積部42は、実際に搬送されてくるシートSを順次、集積する収納部42aを有しており、前記収納部42aによって、所定枚数のシートSを傾斜させた状態で積載し、1つのシート束S1を形成する。この場合、収納部42aは、スライド機構によってシートSの積載方向(シート束S1の厚さ方向)にスライド可能となっており、本実施例では、ラックにより任意のスライド位置で固定されるようになっている。また、集積部42は、シートSを収納部42aに対して押し付ける押し付けアーム52を備えており、この押し付けアーム52は、回転軸52aを中心に回動自在に支持されている。
ここで、集積手段として例示する集積部42の詳細な構成、及び動作について、図2を併せて参照しながら説明する。
装置本体2側で製本モードが選択されると、装置本体2から排出されたシートSは、第1の搬送路T1から搬入ローラ対25および切換フラッパ27を介して、第2の搬送路T2へと案内された後、集積部42へと導かれる。集積部42に導かれたシートSは、順次に、収納部42a上に積載される。この際、排紙ローラ42bより排紙されたシートは、スイッチバックローラ42cにより、所定の位置まで搬送される。搬送されると図示しない駆動系によりスイッチバックローラ42cはシートから退避をし、押し付けアーム52が回動し、シートの導入スペースを塞ぐ。次にスイッチバックローラ42cが退避した状態で、幅方向整合板42dがシートの幅方向の整合処理を行なう。
この時、幅方向整合板42dを従来多々あるように、収納部42aの下方に幅方向整合板42dの支持部を持つと、集積枚数が多くなるに連れ支持部とシートSの間隔が開いてしまい、支持部のガタや幅方向整合板の部品精度や剛性によって整合精度が低下してしまう。そこで、本実施の形態では収納部42aに対して支持部を上側にし、整合板を上面から吊り下げてある構成としてある。上面から吊り下げる構造としていることで、幅方向整合板42dを支持する部分と幅方向の整合を行なうシートSとの間隔を狭くすることが可能となり、幅方向整合板42dを小さく構成できるとともに、低剛性の幅方向整合板42dであっても、精度良く整合処理が行なえる。
幅方向の整合が完了すると、退避していたスイッチバックローラ42cが再びシートに接触し、搬送方向の整合処理を行なう。搬送方向の整合処理は、スイッチバックローラ42cにより、シートを基準面42eに押し付けて行なう。この場合、シートが基準面42eに押し付けられた状態で、スイッチバックローラ42cとシートSはスリップするように構成してあるが、シートSとスイッチバックローラ42cの摩擦係数により、例えばシートが座屈しやすい薄いシートであると、カール状態によっては軽微な押し付け力であってもシートは座屈してしまうので、基準面42eへの適切な押し付け力が得られず整合不良を招いてしまう。そこで、本実施の形態では、押し付けアーム52によりシートの座屈スペースを無くす事で、シートを座屈させずに適切な押し付け力を得る構成としている。
そして、シートが、基準面42eに適切な力で押し付けられると、シート押え42fが下降してシートSの端部を挟持固定する。この動作を繰り返し、集積部42にはシートが順次積載される。シートが積載されると、シートの積載面の高さを検出するシート上面位置検出手段42gの信号に基づきシートの積載面が一定の高さになるよう、シート収納部は制御される。シートの積載枚数に関わらずシートの積載面高さを一定に制御することで、シートが排紙ローラ42bから排出される際に、排紙ローラ42bと適切な距離を保つので、座屈しやすい薄いシート、カールしたシートであっても安定して積載動作が行なえる。
そして、上記した収納部42aは、その上で所定のシート束S1が形成されると、斜めに方向付けられたシート受け姿勢のまま、矢印aで示すように第1の位置P1へと下方に向けて所定距離だけ移動された後、矢印bで示すようにその移動方向と直交する方向(斜め下方)に所定距離だけ移動され、第2の位置P2に位置決めされる。このような収納部42aの移動は、詳細に図示しない移動機構によって行なわれる。
また、搬送整合部21は、第2の位置P2に位置決めされたシート束を、接着剤塗布部22へ向けて搬送する束搬送手段と、接着剤塗布前にシート束の接着剤塗布位置を補正する束位置補正手段とを備えている。この場合、本実施形態で例示する束位置補正手段は、シート束を狭持した状態で搬送する束搬送手段としての機能を併せ持っており、シート束を位置補正した後に、シート束を接着剤塗布部22へ引き渡すようにしている。例えば、具体的には、束位置補正手段は、シート束を挟持する機能を有するグリッパ機構(保持機構)を有する。
ここで、図1、図3及び図4を参照しながら、グリッパ機構の構成について説明する。
図3はグリッパ機構を構成する主要部の斜視図である。この図に示すように、グリッパ機構は、シート束S1の表面及び裏面を両側から全幅に亘り挟持する一対のグリッパ(第1の挟持部材)53a,53bを備えている。グリッパ53a,53bの上面中央部には、シート束S1を両側から小面積の押圧面で挟持する一対の小グリッパ(第2の挟持部材)54a,54bが設けられており、各小グリッパ54a,54bは、グリッパ53a,53bの長手方向と直交する回転軸55a,55bの先端部にそれぞれ固定されている。
この場合、回転軸55a,55bは、各グリッパ53a,53bに設けられた保持プレート56a,56bに軸支されており、これらの保持プレート56a,56bは、シート束側に開放した各スペース内に、夫々小グリッパ54a,54bを対向するように収容している。また、保持プレート56a,56bは、グリッパ53a,53bの上面に立設された各一対のスライド軸57a,57b、及びスライド軸57c,57dにて、シート束S1の高さ方向となる矢印K方向へ移動自在に保持されている。なお、小グリッパ54a,54bの裏面(押圧面の反対側)と保持プレート56a,56bの対向面との間には、小グリッパ54a,54bをシート押圧側へ付勢する付勢部材としての小グリッパバネ58a,58bが挿入されている。
これらグリッパ53a,53bは、図示しない回動機構により、第2の位置P2で保持したシート束S1を図1の矢印cで示すように回動させて略鉛直方向に向ける(略鉛直方向に立たせる)ように構成されている。
また、図4に示すように、グリッパ53bは、その両サイドにおいて、筐体の一部を構成する前側板53P、及び後側板53Qに一体的に取り付けられている。前側板53P,後側板53Qは、それぞれ昇降ガイド軸61a,61bに係合して軸方向に沿って昇降駆動されるようになっている。具体的には、前記後側板53Qには、昇降駆動手段(本実施形態では、正逆回転可能な昇降ギアードモータ60bで構成される)が取り付けられており、この昇降ギアードモータ60bに内蔵されているギア(図示せず)が、前記昇降ガイド軸61bに形成されたラック(図示せず)に噛合し、昇降ギアードモータ60bが正転/逆転駆動することで、前側板53P,後側板53Qは、昇降ガイド軸61a,61bに沿って昇降駆動される。すなわち、グリッパ53b(グリッパ53aと共に昇降ギアードモータ60bを含む筐体全体)は、昇降ギアードモータ60bの駆動によって昇降ガイド軸61a,61bに沿って昇降動作を行ない、第2の位置P2でシート束S1を保持する保持位置と、シート束S1を断裁装置23に受け渡す受渡位置との間で移動するようになっており、シート束S1を搬送する搬送機能を有している。
また、グリッパ53aの両端(前部、及び後部)には、一部にラック(図示せず)が形成されている開閉ガイド軸63a,63bが挿通されており、グリッパ53aは軸方向(シート束S1の挟持方向)に沿って移動自在に保持されている。具体的には、筐体の一部を構成している後側板53Qには、開閉駆動手段(本実施形態では、正逆回転可能な開閉モータ62、及び開閉モータ62の出力部に噛合するアイドルギヤ62G)が取り付けられており、このアイドルギヤ62Gは、前記開閉ガイド軸63bに形成されたラックに噛合するギヤ63cに噛合している。この場合、ギヤ63cは、前側板53P及び後側板53Qとの間に回転可能に保持された駆動軸63dの一端部に装着されており、駆動軸63dの他端部には、前記開閉ガイド軸63aに形成されたラックに噛合するギヤが装着されている。すなわち、開閉モータ62が正転/逆転駆動することで、アイドルギヤ62Gを介して駆動軸63dが回転駆動され、これに伴い、開閉ガイド軸63a,63bは、それぞれに形成されているラックを介して軸方向に沿って移動される。この結果、グリッパ53aは、シート束S1を両側から挟持する閉位置とシート束S1の挟持を開放する開位置(この開位置は、小グリッパ54a,54bがシート束S1を両側から挟持する第1の開位置、及び小グリッパ54a,54bがシート束S1の挟持状態を解除する第2の開位置を含む)との間で開閉移動できるようになっている。
また、上記したグリッパ機構に関連して、シート束S1の下端面を突き当てるための束位置基準面PMが設けられている。この束位置基準面PMは、シート束S1の接着剤塗布位置に対する傾きを補正する機能を有する。すなわち、シート束S1が束位置基準面PMに突き当てられることで、シート束S1は当該基準面と平行にされ(シート束S1の下端である接着剤塗布側の縁部と当該基準面とを平行にする束位置補正を行なう)、その後、シート束S1は、グリッパ53a,53bで挟持されて接着剤塗布部22による接着剤塗布位置まで挟持搬送され、シート束S1の端縁に均一に接着剤が塗布されるようになっている。このとき、グリッパ53a,53bによって、束位置基準面PMと接着剤塗布部22による接着剤塗布位置との相対的な位置関係が保たれている。
なお、上記した束位置基準面PMの設置場所は、接着剤塗布部22による接着位置近傍であれば良く、当該接着位置までシート束S1を挟持搬送する経路上であればその他の場所であっても良い。本実施の形態では、シート束S1が鉛直状態になる接着位置近傍であって、後述する接着ユニット66と干渉しない場所に束位置基準面PMを設けている。また、上記した束位置基準面PMは、例えば、製本装置B内の所定位置に設置した平板状の部材(束位置基準部材55h)の表面で形成することが可能である。この場合、束位置基準面PMを構成する平板状の部材55hを、接着位置に対して挿脱自在に構成すれば、接着位置において束位置補正を行なうことも可能である。
前記接着剤塗布部22は、接着剤塗布手段としての一構成例を示しており、第3の搬送路T3の下流に設けられた後述する表紙接着部60と第2の位置P2との間に設けられている。
接着剤塗布部22は、接着剤(例えば、ホットメルト糊)を保持し且つその保持された接着剤をシート束S1の端縁に塗布する接着ユニット66と、この接着ユニット66をシート束S1の端縁に沿って移動させる図示していない移動機構とを備えている。接着ユニット66は、接着剤を収容し且つ上方に向けて開口する例えばアルミ製の容器(接着剤容器)66aと、容器66aに回転可能に支持された回転体としての塗布ローラ66bと接着剤に熱を加える加熱部とを備えている。この場合、塗布ローラ66bは、例えば耐熱ゴムから成り、容器66a内の溶融した接着剤と接触してこれを表面で保持するとともに、それ自身回転しながら、表面に保持された接着剤をシート束S1の端縁に塗布する。
また、このような接着ユニット66は、前記移動機構により、シート束S1に接着剤を塗布するための塗布領域(図1において容器66aが位置する領域)と、シート束S1の搬送経路(略鉛直な搬送経路)から退避して塗布処理に備えるための待機位置と、接着剤の補充を受ける(容器66aの前記開口を通じて接着剤が補充される)補充位置、すなわち接着剤補充装置90と対向する位置との間で移動可能となっている。
前記接着ユニット66の下方には、製本手段を構成すべく、形成されたシート束S1を表紙でくるんでくるみ製本を実行する表紙接着部60が設けられており、この表紙接着部60の下側には、スライド自在な突き当て板59が設置されている。この突き当て板59には、前記表紙接着部60によりその端縁に表紙が付着されたシート束S1が、グリッパ53a,53bに挟持されたままの状態で押し付けられるようになっている。そして、シート束が突き当て板59に押し付けられることにより、シート束の端縁に表紙が接着された状態となり、そのままシート束S1は、グリッパ53a,53bに挟持された状態で断裁部23へ引き渡されるように構成されている。
図5及び図6は、図1に示す断裁部23の詳細な構成を示す図であり、図5は断裁部23の全体構成を示す側面図、図6は平面図である。
この断裁部23においては、前記グリッパ53a,53bによって挟持されたシート束S1を、入口搬送ローラ113を介して断裁ユニット120へ搬送する。断裁ユニット120は、シート束S1が載置される回転テーブル121、回転テーブル121上のシート束S1を挟持固定する回転自在のグリッパ122、グリッパ122を回転テーブル121に対して押圧するグリッパ駆動機構122a、グリッパ122を断裁ユニット120の方向へ自在に移動させるグリッパ移動機構122b、グリッパ122を保持するグリッパフレーム122cを備える。また、断裁ユニット120は、断裁刃120aと、断裁時にシート束S1の端部を押圧する可動押え板120bと、固定押え板120cと、これらを駆動する押え板移動機構とを備えている。
次に、上記したように構成された製本装置Bの動作について具体的に説明する。
上述したように、複写機Aから集積部42に対して順次にシートSが送り込まれて、所定枚数のシートSが集積される(所定厚さのシート束S1が形成される)と、収納部42aは、前記移動機構により、第1の位置P1を介して第2の位置P2へと移動される。そして、この第2の位置P2において、収納部42a上のシート束S1は、上述した第2の開位置(グリッパ53a,53b、及び小グリッパ54a,54bが共に開放している)で待機していたグリッパ53a,53bによって保持される。このとき、グリッパ53a,53bはシート束S1の接着剤塗布側端部がグリッパより下側に突き出る程度の位置を挟持する。シート束S1は、グリッパ53a,53bに挟持された後、回動されて鉛直方向に向けられ、その鉛直状態のまま接着剤塗布部22に向けて搬送される。
なお、グリッパ53a,53bには、シート束S1の厚みを検知する厚み検知手段が設けられており、シート束S1を保持した時点でその厚みが検知できるようになっている。この場合、検知手段は、例えば、スライド抵抗を用いることで厚みを検知することが可能であるが、シート束の厚みを比例的に検知できる手段であれば各種の方法を用いることが可能である。
前記グリッパ53a,53bは、保持したシート束S1を、図1の矢印cで示すように回動させて略鉛直方向に向ける(略鉛直方向に立たせる)とともに、その略鉛直状態を維持したまま(シート束S1の1つの端縁(後述する接着剤が塗布される端縁)を下にして)接着剤塗布部22に向けて下方に搬送する機能を有する。そして、このグリッパ53a,53bは、このようなシート束S1の搬送機能に加え、接着剤を塗布する前に実施されるシート束S1の束位置補正機能を有している。
ここで、グリッパ53a,53bによって送られてくるシート束S1の端縁に対して、接着剤塗布部22により接着剤を塗布する前に実施されるシート束S1の束位置補正工程について図7乃至図11を参照しながら説明する。
図7(a),(b)〜図11(a),(b)は束位置補正を工程順に示している。これらの図において、各図(a)は、図3に示す矢印X方向から見た状態を示し、各図(b)は、図3に示す矢印Y方向から見た状態を示している。
図7(a),(b)は、シート束S1が鉛直状態になる接着剤塗布部22の近傍であって、接着ユニット66と干渉しない束位置基準面PMの設置位置まで来た状態を示している。グリッパ53a,53bは、前記第2の位置P2においては、最初、小グリッパ54a,54bが開放される第2の開位置となっているが、第2の位置P2にシート束S1が搬送されてくると閉位置となり、シート束S1を挟持する。このとき、図7(a)に示すように、シート束S1の端縁がグリッパ53a,53bに対して相対的に傾いた状態で挟持されることがある。このようなシート束S1の傾きは、第2の位置P2でグリッパ53a,53bがシート束S1を挟持する際に生じる。
次に、グリッパ53a,53bが回動されて、図8(a),(b)に示すように、グリッパ53a,53bがシート束S1の補正開始位置M1に到達すると、グリッパ53aは前記開閉モータ62(図4参照)の駆動により第1の開位置に駆動される。このとき、図8(b)に示すように、第1の開位置では、グリッパ53aは、グリッパ53bに対し左に開いてシート束S1を解放しているが、そのときシート束S1の下方中央を狭持している小グリッパ54a,54bもそのまま左に移動するので閉じたままとなっている。この状態において、シート束S1は小グリッパバネ58a,58bの付勢力で小グリッパ54a,54bにて挟持される。
次に、グリッパ53a,53bを前記昇降ギアードモータ60b(図4参照)の駆動によって補正位置M2までさらに移動させる。図9(a),(b)に示すように、シート束S1は小グリッパ54a,54bに挟持されたまま、板部材55hの束位置基準面PMに突き当てられ、突き当たったシート束S1の力で回転軸55a,55bを中心にシート束S1は傾きが補正される方向へ回転する。このとき、小グリッパ54a,54bは、シート束S1を支えにして保持プレート56a,56bと一体となってスライド軸57a,57b、及びスライド軸57c,57dに対して上方へスライドをする。その結果、シート束S1は、シート束の自重と小グリッパ54a,54bの自重で束位置基準面PMに押し当てられ、束位置基準面PMとの平行性が確保されるようになる。
そして、この状態で、図10(a),(b)に示すように、グリッパ53aをシート束S1が挟持される閉位置になるように制御する。すなわち、シート束S1の傾きが完全に補正された状態でグリッパ53a,53bによる挟持が再開される。
このように、接着剤塗布の前に、束位置補正手段により束位置補正して束位置基準面PMとの間で平行性を確保することにより、シート束S1に対してミーリング処理を施さなくても平行性が確保されることとなり、均一な接着剤塗布が実現される。すなわち、ミーリング処理をする必要がないので、通常のミーリング処理で発生する屑を吸引処理する屑処理装置や屑を溜めておく屑溜め容器を設置する必要はない。
次に、図11(a),(b)に示すように、グリッパ53a,53bを上昇させるとともに、シート束S1を接着ユニット66の移動経路における塗布領域上の所定位置へ移動し、シート束S1を略鉛直状態で位置決めする。なお、束位置基準面PMを接着位置上に設けている場合は、板部材55hを退避させれば良い。
このようにして塗布領域上の所定の位置にシート束S1が位置決めされると、待機位置で待機していた接着ユニット66が塗布領域の所定の起点位置へと移動される。そして、その後、接着ユニット66は、正回転する塗布ローラ66bがシート束S1の端縁に接触した状態で、前記起点位置から所定の折り返し位置に向けシート束S1に対して移動される。これにより、シート束S1の端縁には、容器66a内の溶融した接着剤を表面に担持した塗布ローラ66bにより、接着剤が満遍なく塗布されていく。
そして、前記接着ユニット66が前記折り返し位置に達すると、塗布ローラ66bの正回転が停止され、接着ユニット66の移動も停止される。そして、この時点から、今度は塗布ローラ66bが逆回転された状態で接着ユニット66が折り返し位置から起点位置に向けて移動し始め、接着ユニット66が再度起点位置に達した段階で、塗布ローラ66bの逆回転が停止され、接着ユニット66の移動も停止される。そして、以上のような往復移動が、例えば2回行なわれた後、接着剤の塗布作業が終了する。
なお、上記したような構成では、シート束S1の厚さに応じて、シート束S1の端縁と塗布ローラ66bとの間隔を調整することが好ましい。すなわち、シート束S1の厚さが厚い場合、接着剤の厚さを厚くしないと、本を開いた場合に背部の強度が弱く、背部が割れてしまうことがあり、逆に、シート束S1の厚さが薄い場合、接着剤の厚さを厚くすると、本の開きが悪くなってしまう。このため、いかなるシート束S1であっても、適正な接着剤の厚みが保てるように、シート束S1と塗布ローラ66bとの間隔が調整できるように構成しておくことが好ましい。
また、上記した構成では、接着剤の塗布工程の前に、接着される表紙を、所定の位置へ位置決めしておくことが好ましい。すなわち、表紙が位置決めされる前に接着剤の塗布を行ってしまうと、例えば、表紙が搬送路内でジャムを起こしたりして、所定の時間内に位置決めがなされなかった場合等、塗布された接着剤が乾燥してしまい、製本途中のシート束が無駄になってしまう可能性がある。このため、上記したように、表紙の位置決めを行なってから、接着剤の塗布を行なうように各構成部材の制御を行なうようにする。
さらに、接着剤の塗布準備のため、容器66aには接着剤が溶融した状態で入っているが、溶融した状態で長時間の放置を行なうと、接着剤の揮発成分の蒸発や接着剤の変色及び物性の低下を招いてしまうので、表紙の位置決めが所定時間内に行われなかった場合には、接着剤を溶融する加熱部を制御して加熱を停止するように制御することが好ましい。
そして、シート束S1の端縁に対する接着剤の塗布が終了すると、接着ユニット66が待機位置、もしくは補充位置へと移動され、シート束S1の搬送経路が確保される。その後、この略鉛直な搬送経路(接着ユニット66の移動方向と交差する方向)を通じて、グリッパ53a,53bにより挟持されたシート束S1は表紙接着部60へと下降される。この場合、装置内部に温度検出手段を設けておき、装置内部の温度に基づいて下降開始から表紙の接着のタイミングを制御することが好ましい。これは、装置内部の温度が適正な温度以上になると、接着時に接着剤のはみ出しが多々発生し、製本品位が低下してしまうことがあり、逆に、適正温度以下になると、接着力が不十分となり、表紙のはがれが発生することがあるからである。具体的には、下降開始から表紙の接着のタイミングは、予め求められた装置内部の適正接着温度グラフに基づいて制御すれば良い。
上述したように、本実施形態では、シート束S1の端縁に接着剤が塗布される前に、表紙接着部60には既に表紙が搬送されて待機されている。この場合、表紙は、表紙が収容された図示しない表紙収容部から表紙供給手段により繰り出されて表紙接着部60に送られるか、あるいは、複写機Aの装置本体2側で作成された後に装置本体2から表紙接着部60に対して送られる。表紙が装置本体2側から表紙接着部60に送られる構成では、表紙は、上述した第1の搬送路T1から切換フラッパ27を介して第3の搬送路T3に搬送され、シート束S1の略鉛直な搬送経路を横切る表紙接着部60の所定位置に位置決めされる。
そして、上記したように位置決めされた表紙に対し、接着剤が塗布されたシート束S1の端縁がグリッパ53a,53bによって上側から鉛直方向で押し付けられる。また、この状態で、シート束S1は、接着剤によりその端縁に表紙が付着されたまま、グリッパ53a,53bによって更に鉛直下方へと移動され、表紙接着部60の下側に位置するスライド自在な突き当て板59に押し付けられる。その後、表紙およびシート束S1は、突き当て板59に突き当てられた状態で、スライド自在な背折り板によって両側からプレスされ、これにより、表紙には、シート束S1の厚さに応じた折り目が形成され、製本工程が終了する。
次に、突き当て板59が外側にスライド移動して、シート束S1の搬送経路が形成された後、グリッパ53a,53bは、表紙が接着されたシート束S1を挟持したまま下方の断裁部23へと引き渡す。
そして、図5、及び図6に示すように、表紙が接着されたシート束S1がグリッパ53a,53bによって断裁部23へ引き渡されると、搬送移動機構116が起動されて入口搬送ローラ113が回転され、シート束S1が断裁刃120aの方へと鉛直方向に搬送される。この場合、入口搬送ローラ113は、ローラ開閉移動機構114によって駆動されることによりシート束S1を挟持する。
次に、入口搬送ローラ113から排出されたシート束S1は、その自重により、断裁刃120aへと落下し、略鉛直の搬送経路を形成するガイド板119に支持されつつ、略鉛直状態のまま断裁刃120aに押し当てられて位置決めされる。
このようにしてシート束S1が位置決めされると、グリッパ移動機構122aによりグリッパ122が駆動されて、シート束S1がグリッパ122と回転テーブル121との間で挟持固定される。
次に、断裁刃120aは、シート束S1の厚さ情報に基づいて、シート束S1の回転および移動に必要な隙間を形成するべく所定位置まで移動して待機する。そして、グリッパ移動機構122aおよび回転機構121aを介して回転テーブル121およびグリッパ122が駆動されることにより、回転テーブル121とグリッパ122とによって挟持されているシート束S1は、表紙が接着された端縁としての背面S1aを下に向けた状態から、図12(a)に示されるように、他の端縁である天部S1bを断裁刃120aによって断裁できる位置まで回転(90°回転)および移動される。この時、回転によりシート束S1の表紙面に傷が付かないように、昇降機構121bを駆動させることにより、シート束S1をガイド板119から浮かせた状態で回転させ、回転が終了した時点で再び昇降機構121bによりシート束S1をガイド板119に接触させることが好ましい。
以上のようにして、回転テーブル121とグリッパ122とによって挟持されているシート束S1が天部S1bの断裁位置に固定されると、断裁ユニット120は、図示しない制御手段により駆動され、天部S1bの断裁を行なう。具体的には、制御手段により前記押え板移動機構が駆動されることにより、可動押え板120bが移動され、シート束S1の天部S1b側が可動押え板120bと固定押え板120cとによって押圧される(図13(a)参照)。そして、断裁刃120aが円弧を描くように水平面内で移動されることにより、天部S1bの端縁が切り揃えられる(図13(b)参照)。また、この時、断裁された屑127は、自重で落下し、フラッパ125により屑箱126へと収納される。具体的には、断裁が開始されると、図示しない制御手段により、フラッパ125が図13(b)に実線で示される屑受け位置へと回動され、断裁に伴なって自重落下してくる断裁屑127がフラッパ125の案内により屑箱126へと収納される。このような断裁屑127の効率的な回収は、上述したように、鉛直な搬送経路によってシート束S1が搬送されて断裁されることにより実現される。なお、フラッパ125は、1つのシート束S1の断裁が終了する度に元の位置(図13(a)に実線で示される位置;図13(b)に破線で示される位置)に戻される。
以上のようにして天部S1bの端縁が断裁されたら、再び、可動押え板120bおよび断裁刃120aは、シート束S1の厚さ情報に基づいて、シート束S1の回転および移動に必要な隙間を形成するべく所定位置まで移動して待機する。そして、再度、グリッパ移動機構122bおよび回転機構121aを介して回転テーブル121およびグリッパ122が駆動され、回転テーブル121とグリッパ122とによって挟持されているシート束S1は、天部S1bを下に向けた状態から、図12(b)に示されるように、更に他の端縁である地部S1dを断裁刃120aによって断裁できる位置まで回転(180°回転)および移動される。そして、シート束S1が地部S1dの断裁位置に固定されると、断裁ユニット120が図示しない制御手段により地部S1dの断裁を行なう。更にその後、同様にしてシート束S1を90°回転させることにより、残りの端縁である小口部S1cの断裁が行なわれる(図12(c)参照)。
以上のようにして、3つの端縁の断裁が完了すると、回転機構121aが駆動されることにより回転テーブル121が元の位置に戻され、グリッパ移動機構122bが駆動されることにより、グリッパ122と回転テーブル121とで挟持されたシート束S1が排出ローラ123を介して収納部34へと搬送される。この場合、排出ローラ123により吐き出されるシート束S1は、フラッパ125により収納部34内に押し込まれると共に、接着剤が塗布された端縁S1aを下にした略鉛直に立てられた状態で集積収納される。
以上説明したように、本実施の形態によれば、どのようなシートの状態や枚数であっても、上述したような束位置補正手段(グリッパ機構と束位置基準部材)によって、精度の良い整合処理が可能となるので、枚数の多い製本処理や、特に糊付け製本時に必要とされていたミーリング処理、あるいはガリ入れ処理といった処理が不要になり、製本装置の小型化が図れるとともに、効率の良い製本作業が可能となる。また、上記した構成においては、シート束S1を挟持して束位置補正を行なう束位置補正手段を構成する例えばグリッパ53a,53b及び小グリッパ54a,54bが、シート束S1を搬送する機能も兼ね備えているので、装置全体の構成を簡略化して、効率的に小型化を実現することが可能になる。
なお、本発明は、接着剤塗布前に、シート束の接着剤塗布面の状態が平行となるように補正できるように構成されていれば良く、それを実現するための構成部材の配置、シート束の取扱い方法等については、適宜変形することが可能である。
本発明の一実施の形態に係る製本システムの全体構成図。 図1に示す集積手段の構成を示す図。 束位置補正機能を有するグリッパ機構の斜視図。 グリッパ移動機構を示す概略斜視図。 断裁部の全体構成を示す側面図。 断裁部の構成を示す平面。 (a)はシート束を束位置基準面の対向位置に搬送した状態を示す平面図、(b)はその側面図。 (a)はシート束を束位置基準面の対向位置から補正開始位置まで移動させた状態を示す平面図、(b)はその側面図。 (a)はシート束を束位置基準面に押し当てた状態を示す平面図、(b)はその側面図。 (a)は傾き補正したシート束をグリッパで狭持した状態を示す平面図、(b)はその側面図。 (a)は傾き補正したシート束をグリッパで狭持して束位置基準面から離間させた状態を示す平面図、(b)はその側面図。 (a)〜(c)は、断裁刃による断裁手順を段階的に示す斜視図。 (a)は断裁前の断裁部及びフラッパの状態を示す図、(b)は断裁時の断裁部及びフラッパの状態を示す図。
符号の説明
1 製本システム
22 接着剤塗布部
23 断裁部
34 収納部
42 集積部
53a,53b グリッパ
54a,54b 小グリッパ
55a,55b 回転軸
56a,56b 保持プレート
57a〜57c スライド軸
58a,58b 小グリッパバネ
60 表紙接着部
PM 束位置基準面
B 製本装置
S1 シート束

Claims (6)

  1. 製本されるシートを集積してシート束にする集積手段と、
    前記シート束の端部を回転可能に挟持する保持機構と、
    前記保持機構により前記シート束が突き当てられる束位置基準部材と、
    前記シート束に接着剤を塗布する接着剤塗布手段と、を備え、
    前記保持機構は、挟持する前記シート束の接着剤塗布面を前記束位置基準部材に突き当てて、前記接着剤塗布面が前記束位置基準部材に平行になるように補正し、
    前記接着剤塗布手段は、前記束位置基準部材に突き当てられた前記シート束の接着剤塗布面に接着剤を塗布する、
    ことを特徴とする製本装置。
  2. 前記保持機構は、シート束の接着剤塗布側の端縁より上部を当該シート束が回転しないように挟持する一対の第1挟持部材と、シート束の接着剤塗布側の端縁より上部を回転自在に挟持する一対の第2挟持部材と、を有することを特徴とする請求項1に記載の製本装置
  3. 前記第1挟持部材は、前記シート束を搬送する束搬送手段としての機能を有することを特徴とする請求項2に記載の製本装置
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の製本装置と、
    前記製本装置が付設され、前記集積手段に対して、製本されるシートを順次供給する画像形成装置と、を備えたことを特徴とする製本システム
  5. 製本されるシートを集積してシート束にするシート束形成工程と、
    前記シート束の端部を回転可能に挟持する端部挟持工程と、
    前記挟持されているシート束の接着剤塗布面を束位置基準部材に突き当てて、接着剤塗布面が前記束位置基準部材に平行になるように補正する束位置補正工程と、
    を有することを特徴とする製本方法
  6. 前記端部挟持工程は、前記シート束形成工程で形成されたシート束を挟持して、前記束位置基準部材に向けて搬送することを特徴とする請求項5に記載の製本方法
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