JP2013029243A - 熱交換器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】熱源側熱交換器3は、内部を冷媒が流れる第1ヘッダ31aおよび第2ヘッダ31bと、複数の第1扁平多穴管32aおよび複数の第2扁平多穴管32bと、リターンヘッダ31cとを備える。第1扁平多穴管32aおよび第2扁平多穴管32bは、それぞれ、複数の冷媒流路穴33a,33bを有する扁平管である。第1扁平多穴管32aおよび第2扁平多穴管32bは、冷媒と熱交換される空気が流れる第1方向に沿って、複数の列をなすように配置され、かつ、第1ヘッダ31aおよび第2ヘッダ31bの長手方向である第2方向に沿って、複数の段をなすように配置される。リターンヘッダ31cは、段ごとに、冷媒流路穴33a,33bが開口する冷媒合流空間35を形成する。
【選択図】図6
Description
図1は、本発明に係る熱交換器を備える冷凍装置の一例としての空気調和装置1の概略構成図である。空気調和装置1は、冷房運転が可能となるように構成された冷媒回路10を有し、二酸化炭素等の超臨界域で作動する冷媒を用いる冷凍サイクルを行う。
圧縮機構2は、冷凍サイクルにおける低圧から、冷凍サイクルにおける高圧まで冷媒を圧縮する。圧縮機構2は、ケーシング21a内に、圧縮要素駆動モータ21bと、駆動軸21cと、圧縮要素2cとが収容された密閉式構造を有している。圧縮要素駆動モータ21bは、駆動軸21cに連結されている。駆動軸21cは、圧縮要素2cに連結されている。圧縮要素駆動モータ21bは、駆動軸21cを介して圧縮要素2cを駆動する。圧縮機構2は、吸入管2aから低圧の冷媒を吸入し、吸入された冷媒を圧縮要素2cによって圧縮し、圧縮された高圧の冷媒を吐出管2bに吐出する。
熱源側熱交換器3は、圧縮機構2によって圧縮された高圧の冷媒を冷却する放熱器である。熱源側熱交換器3は、冷却源としての空気と、熱源側熱交換器3内を流れる冷媒との間で熱交換をさせる。熱源側熱交換器3は、第1高圧冷媒管3aおよび吐出管2bを介して、圧縮機構2に接続されている。第1高圧冷媒管3aは、熱源側熱交換器3の入口と、吐出管2bとに接続される冷媒管である。また、熱源側熱交換器3は、第2高圧冷媒管3bを介して、膨張機構4に接続されている。第2高圧冷媒管3bは、熱源側熱交換器3の出口と、膨張機構4の入口とに接続される冷媒管である。なお、熱源側熱交換器の詳細な構成については、後述する。
膨張機構4は、熱源側熱交換器3によって冷却された高圧の冷媒を、利用側熱交換器5に送る前に、冷凍サイクルにおける低圧付近まで減圧する。膨張機構4は、例えば、電動膨張弁である。膨張機構4は、第2高圧冷媒管3bを介して、熱源側熱交換器3に接続され、第1低圧冷媒管5aを介して、利用側熱交換器5に接続されている。第1低圧冷媒管5aは、膨張機構4の出口と、利用側熱交換器5の入口とに接続される冷媒管である。
利用側熱交換器5は、膨張機構4によって減圧された低圧の冷媒を加熱する蒸発器である。利用側熱交換器5は、加熱源としての空気と、利用側熱交換器5内を流れる冷媒との間で熱交換をさせる。利用側熱交換器5は、第1低圧冷媒管5aを介して、膨張機構4に接続されている。また、利用側熱交換器5は、第2低圧冷媒管5bおよび吸入管2aを介して、圧縮機構2に接続されている。第2低圧冷媒管5bは、利用側熱交換器5の出口と、吸入管2aとに接続される冷媒管である。
次に、空気調和装置1の冷房運転時の動作について、冷媒回路10を循環する冷媒の流れに基づいて説明する。冷凍サイクルにおける低圧の冷媒は、吸入管2aから圧縮機構2に吸入される。圧縮機構2に吸入された低圧の冷媒は、圧縮要素2cによって冷凍サイクルにおける高圧まで圧縮される。圧縮された高圧の冷媒は、圧縮機構2から吐出管2bに吐出される。
次に、熱源側熱交換器3の詳細な構成について説明する。本実施形態において、熱源側熱交換器3は、本発明に係る熱交換器である。図2は、熱源側熱交換器3の正面図である。図3は、熱源側熱交換器3の上面図である。図2は、図3に示される矢印IIの方向から見た場合における正面図である。図3は、図2に示される矢印IIIの方向から見た場合における上面図である。
図4は、図2に示される切断線IV−IVにおける、第1扁平多穴管32aおよび第2扁平多穴管32bの断面図である。第1扁平多穴管32aおよび第2扁平多穴管32bは、それぞれ、複数の冷媒流路穴33a,33bを有する扁平管である。第1扁平多穴管32aおよび第2扁平多穴管32bは、それぞれ、複数の冷媒流路穴33a,33bが水平方向に配置されるように、すなわち、扁平な面の法線が鉛直方向を指すように、設置されている。第1扁平多穴管32aおよび第2扁平多穴管32bは、図2に示されるように、ヘッダ31a,31b,31cの長手方向に沿って、複数段配置されている。また、第1扁平多穴管32aおよび第2扁平多穴管32bは、図3に示されるように、ヘッダ31a,31b,31cの長手方向に沿って見た場合に、互いに隣接するように2列に配置されている。
第1ヘッダ31aは、鉛直方向に設置され、図10に示されるように、第1主流路41aと、複数の第1連絡流路42aとを内部に有している。第1主流路41aは、鉛直方向に冷媒が流れる流路である。第1連絡流路42aは、第1主流路41aから分岐して、水平方向に冷媒が流れる流路である。各第1連絡流路42aは、各第1扁平多穴管32aの冷媒流路穴33aと連通する。
コルゲートフィン34は、波型形状のフィンである。熱源側熱交換器3は、第1扁平多穴管32aとコルゲートフィン34とが交互に積層し、かつ、第2扁平多穴管32bとコルゲートフィン34とが交互に積層している構成を有している。コルゲートフィン34は、第1扁平多穴管32aおよび第2扁平多穴管32bと共に、冷媒流路穴33a,33bを流れる冷媒と熱交換される空気が流れる空気流路34aを形成する。コルゲートフィン34によって、広い伝熱面積が確保されるので、冷媒流路穴33a,33bを流れる冷媒と、空気流路34aを通過する空気とは、効率的に熱交換される。
リターンヘッダ31cは、第1扁平多穴管32aの冷媒流路穴33aと、第2扁平多穴管32bの冷媒流路穴33bとを連通する空間である冷媒合流空間35を形成する部材である。リターンヘッダ31cは、管接着部材43aと、管固定部材43bと、スペーサ部材43cと、背板43dとから構成される。図5は、リターンヘッダ31cの各構成部品の配置を表す外観図である。図6は、図2の切断線VI−VIに沿って切断した、熱源側熱交換器3のリターンヘッダ31c近傍の断面図である。図7は、管接着部材43aの正面図である。図8は、管固定部材43bの正面図である。図9は、スペーサ部材43cの正面図である。
熱源側熱交換器3における冷媒の流れについて、図6および図10を参照しながら説明する。最初に、圧縮機構2から吐出されて第1高圧冷媒管3a内を流れる高圧の冷媒が、第1ヘッダ31a内の第1主流路41aに供給される。第1主流路41aを流れる高圧の冷媒は、複数段の第1連絡流路41bに分流した後、各段において、第1扁平多穴管32aの複数の冷媒流路穴33aにさらに分流する。そして、高圧の冷媒は、第1扁平多穴管32aの冷媒流路穴33aを通過する過程で、空気流路34aを通過する空気と熱交換されて冷却される。
(5−1)
本実施形態の熱源側熱交換器3は、第1扁平多穴管32aの冷媒流路穴33aと、第2扁平多穴管32bの冷媒流路穴33bとが、リターンヘッダ31c内の冷媒合流空間35を介して連通している構成を有している。この熱源側熱交換器3では、扁平多穴管32a,32bを複数列に配置し、かつ、異なる列に配置された扁平多穴管32a,32bをリターンヘッダ31cで接続することによって、冷媒と外気との熱交換が行われる領域の有効長を大きくすると共に、コンパクトにしている。これにより、熱源側熱交換器3は、一本の扁平多穴管を精度良く折り曲げることによって複数列の扁平多穴管を形成する必要がない。従って、本実施形態の熱源側熱交換器3は、熱交換が行われる領域の有効長を大きくしつつ、製造コストを抑えることができる。
本実施形態の熱源側熱交換器3の組み立て工程では、すべての第1扁平多穴管32aおよび第2扁平多穴管32bを、リターンヘッダ31cの管固定部材43bの扁平管留め孔44bの奥まで嵌入して、リターンヘッダ31cに接着することができる。すなわち、すべての第1扁平多穴管32aおよび第2扁平多穴管32bを、リターンヘッダ31cに同時にロウ付けすることができる。従って、本実施形態の熱源側熱交換器3は、組み立て工程におけるロウ付け加工を迅速に行うことができるので、製造コストを抑えることができる。
本実施形態の熱源側熱交換器3の組み立て工程では、複数の板状部材から構成されるリターンヘッダ31cに、すべての第1扁平多穴管32aおよび第2扁平多穴管32bを接着することができる。従って、本実施形態の熱源側熱交換器3は、良好な組み立て性を確保することができる。
本実施形態の熱源側熱交換器3は、第1扁平多穴管32aの各冷媒流路穴33aを通過して外気と熱交換された高圧の冷媒は、冷媒合流空間35で一時的に合流する。通常、第1扁平多穴管32aの各冷媒流路穴33aにおける冷却負荷は異なるので、各冷媒流路穴33aを流れる冷媒の密度も異なっている。そのため、第1扁平多穴管32aの各冷媒流路穴33aの間において冷媒の流れの偏りが発生し、冷却効率の低下の原因となっている。また、同様の冷媒の流れの偏りは、第2扁平多穴管32bの各冷媒流路穴33bでも発生し、冷却効率の低下の原因となっている。
(6−1)変形例A
本実施形態では、熱源側熱交換器3がリターンヘッダ31cを有するが、利用側熱交換器5がリターンヘッダ31cを有してもよい。リターンヘッダ31cは、冷媒と空気との間の熱交換を行う熱交換器に、汎用的に適応することができる。
本実施形態では、第1扁平多穴管32aの幅は、第2扁平多穴管32bの幅と等しいが、異なっていてもよい。また、本実施形態では、第1扁平多穴管32aの冷媒流路穴33aの数は、第2扁平多穴管32bの冷媒流路穴33bの数と等しいが、異なっていてもよい。また、本実施形態では、第1扁平多穴管32aの冷媒流路穴33aの内径は、第2扁平多穴管32bの冷媒流路穴33bの内径と等しいが、異なっていてもよい。
31a 第1ヘッダ(ヘッダ)
31b 第2ヘッダ(ヘッダ)
31c リターンヘッダ(継手部材)
32a 第1扁平多穴管(扁平多穴管)
32b 第2扁平多穴管(扁平多穴管)
33a 冷媒流路穴
33b 冷媒流路穴
35 冷媒合流空間
43a 管接着部材(接着部材)
43b 管固定部材(固定部材)
43c スペーサ部材
43d 背板
Claims (5)
- 内部を冷媒が流れるヘッダ(31a,31b)と、
前記冷媒と熱交換される空気が流れる第1方向に沿って複数の列をなすように配置され、かつ、前記ヘッダの長手方向である第2方向に沿って複数の段をなすように配置され、かつ、前記第2方向に交差する方向に延び、かつ、前記冷媒が流れる複数の冷媒流路穴(33a,33b)を有する扁平管である複数の扁平多穴管(32a,32b)と、
異なる前記列の2つの前記扁平多穴管が有する前記冷媒流路穴が開口する冷媒合流空間(35)を、前記段ごとに形成する継手部材(31c)と、
を備える熱交換器(3)。 - 前記ヘッダは、鉛直方向に延びるように配置され、
前記扁平多穴管は、前記第1方向に沿って前記冷媒流路穴が配置される構成を有する、
請求項1に記載の熱交換器。 - 前記継手部材は、
前記扁平多穴管の端面に対向して配置される背板(43d)と、
前記扁平多穴管の端部を固定する固定部材(43b)と、
前記背板と前記固定部材との間に挟まれ、かつ、前記背板および前記固定部材と共に前記冷媒合流空間を形成するスペーサ部材(43c)と、
前記扁平多穴管の端部が接着され、かつ、前記背板と前記固定部材と前記スペーサ部材とを保持する接着部材(43a)と
を有する、
請求項1または2に記載の熱交換器。 - 前記継手部材は、前記第2方向に沿って、複数の前記冷媒合流空間を形成する、
請求項3に記載の熱交換器。 - 前記冷媒は、二酸化炭素である、
請求項1から4のいずれか1項に記載の熱交換器。
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