JP2013029222A - 空気調和機の室外機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 空気調和機の室外機において、電装箱に実装された電気部品の冷却効果を高めると共に、電装箱への水滴、粉塵、雪さらには小動物の侵入を安価な構成で防止する。
【解決手段】 電装箱、それを支持するフレームおよび電装箱の外面を覆う正面パネルによって閉じた空間を形成し、この閉じた空間の吸込み口の下流に、外気を電装箱に導く風路を備えた通風ガイド12を設置する。この通風ガイド12は、風路の途中に複数の穴12bが形成された壁12aが設けられ、上方および下方に少なくとも1回折れ曲がった迷走風路12cが形成され、かつ電装箱導入口11bにおける外気の噴出し方向が吸込み口における外気の吸込み方向に対し略90度曲がっている。
【選択図】 図6

Description

この発明は、室外ファンの運転により生じる送風誘引力を利用して、電装箱に実装された電気部品の冷却を行う空気調和機の室外機に関するものである。
電気部品を実装した電装箱が筐体内に収容された空気調和機の室外機は、筐体外の曝露部分から水滴、雪、塵埃、更には小動物が侵入し、これらが電気部品に付着または堆積(感電)することにより、絶縁不良や導通異常が発生する恐れがある。このような事態が生じると、電気部品の動作が不確実になって故障を起こすため、電気部品近傍への水滴、雪、塵埃もしくは小動物の侵入を防止し、空気調和機の室外機の信頼性を高める構造の確立が求められている。
以下に、水滴、雪、塵埃や小動物の侵入を防止する手段を備えた従来の空気調和機の室外機の構成を説明する。特許文献1に記載の室外機では、電装部品収納室への雨水浸入を防ぐため、邪魔板とダクトカバーを設けている。また電装箱の外部から直視できない位置に設けられた通風口に対して、邪魔板とは別に通風開口が直視できないように水止壁を設け、さらに遮水壁より収納室側に防水壁を設けている。これら遮水壁と防水壁とで通風開口面積以上の流路断面積を有する減速室を設けている。
特許文献2に記載の室外機では、電装品箱への害虫の侵入を防止するため、室外ファンと熱交換器とを有する熱交換室と、圧縮機を有する機械室との間を仕切板によって区画し、機械室側から冷却空気を電装品箱に取入れ、内部を流通した冷却空気を熱交換室側に排出している。さらに、電装品箱底面に制御基板を適宜隙間を設けて取付けると共に、電装品箱底面に冷却空気を吸込む穴を設け、制御基板側面と吸込み穴の間に、前記隙間を小さくするリブを制御基板に対向する電装箱底面に設けている。
特許文献3または4に記載の室外機では、筐体の外郭を柱、フレーム、正面パネル、ファンガードおよび熱交換器で形成し、筐体内部に室外ファン、圧縮機を内蔵する機械室を設けている。また機械室の上方には電装箱を支えるフレームがあり、電気部品類を実装した電装箱をフレームに固定し、電装箱を熱交換器と室外ファンとの間の風路内に配備している。
そして、室外ファンによって熱交換器を通過した気流(熱交換器2次側)を、電装箱の下方(開口部)から吸込み、電装箱左上方の排気口を通過させることによって電装箱内部を冷却している。室外機の電装箱の吸込み口にはガードが取付けられており、室外ファンによって熱交換器を通過した気流が、室外機の筐体内に堆積した雪や粉塵を巻上げて電装箱内部へ運搬することを防止し、かつ室外機の外部より侵入した小動物が電装箱へ侵入し電気部品と感電するのを防止している。
特許公開2008−281286号公報 特許公開2009−216364号公報 特許公開2010−169311号公報 特許公開2009−243800号公報
上述した水滴、雪、塵埃や小動物の侵入を防止する手段を採用した従来の室外機のうち、特許文献1または2に記載の構成では、筐体の外郭パネルに電装箱を冷却する外気を取入れる専用の吸込み口がなく、室外機の現地配管接続口や電線接続口周辺の隙間や、下面のベース穴から外気を間接的に取入れている。そのため、室外ファン運転により前記隙間から吸込まれる外気の風量が少なく、ビル用マルチエアコンのような大容量の室外機では、電装箱内を冷却する十分な外気風量を確保できない。
また、室外機周辺に雪が堆積した場合、外気吸込み用の前記隙間やベース穴が閉鎖される可能性がある。また、筐体内の仕切り板によりファンと熱交換器を有する熱交換室と、圧縮機を有する機械室とに仕切り、前記隙間から吸込んだ外気を密閉された機械室内を流し機械室側に配置された電装箱吸込み口から外気を取入れる構成のため、雨水や雪・粉塵の侵入に対し効果はあるが、冷房時等では機械室内に熱が籠り易く、前記隙間から取込んだ外気が機械室内で暖められ、電装箱の冷却効果が低くなる。
更に、筐体内をファンと熱交換器を有する熱交換室と、圧縮機を有する機械室とに仕切る構成の室外機は、機械室側に熱交換器がないため、特許文献3の構成をとる室外機に比べて熱交換器の容量(面積)が小さくなり、同等の熱交換器容量を確保するには製品を大型化する必要があった。
また、特許文献1のような、電装箱の通風口に邪魔板とダクトカバーおよび遮水壁と防水壁により減速室を設けた室外機においては、電装箱自体の板金構造が複雑で遮水壁や防水壁を構成する材料費および加工費が高くなる。
一方、筐体の上部に室外ファンを配置し、圧縮機、熱交換器および電装箱をその下部に配置した特許文献3または4に記載の室外機では、電装箱内部の電気部品の冷却に室外ファンによって熱交換器を通過した気流、すなわち熱交換器で加熱された気流を使用するため、電気部品の冷却効果は低い。
また、熱交換器2次側の気流を使用しているため、冷房時などは2次側空気温が外気より高いので、電装箱吸込み口の開口面積を大きくとる必要がある。そのため、電装箱吸込み口(開口部)の全面積を塞ぎ雪や小動物の侵入を防止するガード部品のサイズが大きくなり、構造が複雑で加工費と材料費が掛かり高価であった。
この発明は上述の課題を解決するためになされたもので、その目的は、電装箱に実装された電気部品の冷却効果を高め、電装箱への水滴、粉塵、雪さらには小動物の侵入を防止する安価な手段を提供し、信頼性の高い空気調和機の室外機を得ることである。
上記課題を解決するため、この発明にかかる空気調和機の室外機は、筐体に熱交換器、室外ファン、圧縮機および電装箱が収容され、室外ファンの運転により生じる送風誘引力を利用して電装箱に実装された電気部品を冷却する室外機において、
外気の吸込み口と排気口を除き、電装箱、電装箱を支持するフレームおよび電装箱の外面を覆うパネルによって閉じた空間が形成され、
かつ閉じた空間の吸込み口の下流に、外気を電装箱に導く風路を備えた通風ガイドが設置され、
この通風ガイドは、
風路の途中に複数の穴が形成された第1の壁が設けられ、
上方および下方に少なくとも1回折れ曲がった迷路風路が形成され、
かつ電装箱導入口における外気の吹き出し方向が吸込み口における外気の吸込み方向に対し略90度曲がっていることを特徴とする。
この発明によれば、電装箱開口部を熱交換器2次側と遮へいし、外気を正面パネルの吸込み口から直接電装箱内へ流し電気部品の冷却を行う構成としたことで、電気部品の冷却効果が向上する。また電装箱の外気吸込み口に、気流を導き、雪、粉塵、および小動物の侵入を防止する通風ガイドを設けたことで、簡単な構造で電装箱への雪、粉塵および小動物の侵入を防止し、信頼性を確保しながら安価な空気調和機の室外機が得られる。
この発明の実施の形態における室外機の分解斜視図である。 図1に示す室外機の電装箱内の風路を示す斜視図である。 図1に示す室外機の電装箱吸込み口に設けられた通風ガイドの取付け状態を示す斜視図である。 同正面パネルに設けられたスリットとフレームに設けられたスリットの位置関係を示す要部斜視図である。 同正面パネルに設けられたスリットとフレームに設けられたスリットの位置関係を示す要部正面図である。 同フレーム10への通風ガイドの取付状態を示す分解斜視図である。 同通風ガイドの内部構造を示す斜視図である。 同通風ガイドに外気温センサが取付けられた状態を示す要部斜視図である。
図1は、この発明の実施の形態における空気調和機の室外機の外観を示す分解斜視図である。最初に、図1を参照して、空気調和機の室外機の基本的な構成を説明する。室外機は、柱1、フレーム2、正面パネル3、ファンガード4および熱交換器5で筐体16を構成している。ファンガード4の通気部分は空気吹出口7となっている。図中、太い矢印は風路、すなわち空気の流れの通路を示している。以後の図面においても同様である。
空気吹出口7下方の筐体16内の上部に室外ファン6が取り付けられ、下部に圧縮機を内蔵する機械室8が設けられている。機械室8の上方には電装箱9を支えるフレーム10があり、電気部品類を実装した電装箱9がフレーム10および上部のフレーム2にそれぞれ固定されている。電装箱9の外面は正面パネル3で覆われている。
電装箱9には冷却ファンがなく、電装箱9内に取込んだ外気により電気部品類の冷却を行っている。具体的には、電装箱9、これを支持するフレーム2と10、電装箱9の外面を覆う正面パネル3によって略直方体状の閉じた空間Sを形成すると共に、この閉じた空間Sに外気の吸込み口から排気口に向かう風路を形成することによって、電装箱9に装着された電気部品類を冷却している。
図2〜図5を参照して、電装箱9に実装された電気部品類に対する冷却作用について説明する。図2は電装箱9内の風路を示す斜視図、図3は電装箱9の開口部14の端にあるフレーム10に形成された風路を示す斜視図である。また図4および図5は、正面パネル3に設けられたスリット3aとフレーム10に設けられたスリット11aの位置関係を示す斜視図および正面図である。
図2および図3に示すように、電装箱9を支えるフレーム10は電装箱9の下部17と嵌合しており、電装箱9の下部の開口部14と熱交換器5の2次側空間15とを遮断する曲げ18が設けられている。
図4に示すように、室外機の正面パネル3の右下部には、外気の吸込み口である複数のスリット3aが設けられている。また図3に示すように、フレーム10には、正面パネル3のスリット3aから吸込んだ外気が通過するスリット11aと、電装箱9下部の開口部14へ繋がる角穴11bが設けられている。スリット3aの位置は、外気が直接電装箱9の開口部14へ導入されないように、フレーム10に形成されたスリット11aの前方に設けられている。一方、図2に示すように、電装箱9の左上方には排気口(ガザリ)13が設けられている。
室外ファン6が回転すると、熱交換器5を通過しファンガード4より機体外に排気される気流が誘起される。このとき、熱交換器2次側の静圧が電装箱9の静圧に比べて低くなることで送風誘引力が発生し、外気が正面パネル3のスリット3a(吸込み口)から導入されて、フレーム10のスリット11aを通過し、通風ガイド12内の風路を経由して90度曲がり、フレーム10の角穴11bを通過して電装箱9に流れる。
図2に太い矢印で示すように、略直方体状の閉じた空間Sの対角線の一方の角にある、フレーム10の角穴11bから導入された外気は、同空間Sの他方の角にある、電装箱9の左上方に設けた排気口13(ガザリ)に向かって対角に流れ、電装箱9内の電気部品類を冷却する。電装箱9の排気口13付近および冷却用風路上に高温になる電気部品を配置することで、電気部品の冷却効果を高めることができる。ただし、図2に示す対角の冷却用風路上には、風路の妨げにならない電気部品類を配置する必要がある。
図5に示すように、正面パネル3のスリット3aとフレーム10のスリット11aの開口部の位置は千鳥配置、すなわち開口部をずらした配置としており、正面パネル3の前方からスリット3aの開口部を通過した雨水が、フレーム10のスリット板金部11c(図4参照)と当たり、雨水の侵入を防止するようにしている。また雨水は上方から降ってくるため、スリット3aおよび11aの長穴は縦方向としている。
次に、図6および図7を参照して、フレーム10内に収納された通風ガイド12の具体的構成と機能を説明する。図6はフレーム10への通風ガイド12の取付状態を示す分解斜視図、図7は通風ガイド12の内部構造を示す斜視図である。
図6に示すように、正面パネル3のスリット(吸込み口)3a後方のフレーム10のスリット11aと、電装箱9への外気の導入口である角穴11bとの間の外気通路には、正面パネル3のスリット3aから吸込んだ外気を略90度曲げて電装箱9へ導入するための通風ガイド12が設けられている。通風ガイド12は、電装箱9の冷却に必要な流速を確保しながら、通風ガイド12内で雪や粉塵を自然落下させ、これらが電装箱9へ侵入するのを防止するものである。
図7に示すように、通風ガイド12は、内部空間が3つの壁で仕切られており、吸込み口に近い第1の壁12aには、主に小動物の侵入を防止する複数のパンチング穴12bが形成されている。下部に開口部が設けられた第2の壁12dと、上部に開口部が設けられた第3の壁12eは、主に雪や粉塵の侵入を防止する、少なくとも直角に2回以上折り曲げられた風路12c(迷路風路)を構成している。正面パネル3の吸込み口から吸込んだ外気が第2の壁12dに衝突し、吸込み方向(水平方向)に対し下側に90度折り返され、その後、第3の壁12eに衝突し、さらに吸込み方向(水平方向)に対し上側に90度折り返される。
通風ガイド12において風路を2回以上折り曲げる理由を以下に説明する。第1の壁12aに設けたパンチング穴12bを通過した気流に含まれる雪や粉塵が通風ガイド12の第2の壁12dに衝突し落下するが、雪や粉塵がそのまま気流に乗って流れる可能性がある。そのため、第3の壁12eを設けて2回衝突されると共に、重力方向とは反対の上方向に流れを形成することで、雪や粉塵を自重落下させる効果を持たせている。
迷路風路12cの下流すなわち第3の壁12eの後方には、風路断面積を正面パネル3のスリット3aおよび迷路風路12cの断面積よりも大きくした減速空間12hが設けられている。減速空間12hにより迷路風路12cを通り抜けた気流の風速を下げて通風ガイド12内で雪や塵埃を自然落下させ、電装箱9へ雪や塵埃が侵入するのを防止している。
次に、通風ガイド12の詳細形状について説明する。正面パネル3のスリット3aとフレーム10のスリット11aの開口面積は同等で、電装箱9の排気口13の開口面積以上とする。また複数のパンチング穴12bの開口面積の和はパンチング穴通過時の外気(気流)に圧損がつかないように、正面パネル3のスリット3aの開口面積以上とする。また、第2の壁12dと第3の壁12eから成る迷路風路12cの風路断面積は、迷路風路内で風速を上げ雪・粉塵を遠心力で振り払らえるように、正面パネル3のスリット3aの開口面積以下で、排気口13の開口面積以上とする。また電装箱9へ繋がるフレーム10の角穴11b(電装箱導入口)の風路断面積は、気流を減速させる減速空間12hの風路断面積と同等とする。
風路断面積の関係は、排気口13<迷路風路12cの断面積<パンチング穴12bの開口面積の和<正面パネル3b=フレーム10のスリット11a<フレーム10の角穴11b=減速空間12hとすることで、図2に示すような電装箱9内を対角に流れる気流を形成することが出来る。
電装箱9の電気部品類を冷却する風路および風速を確保するための風路断面積の関係は、これに限ったものではなく、室外ファン6の回転数や電装箱内の電気部品の配置(高さ)等の影響も受ける。また、風路断面積を変更すると、フレーム10の角穴11bを通過した気流は、排気口13に向けて対角には流れず、電装箱9下部の開口部14を横方向(水平)に流れフレーム10の左端付近から排気口13に向けて上昇する流れを形成する。
上述したように、この発明の室外機では、正面パネル3のスリット3aから吸込んだ外気を直接電装箱9の開口部14へ流さず、フレーム10のスリット11aを通し、通風ガイド12内を経由して電装箱9へ外気を取入れる構成としている。このため、正面パネル3の吸込み口3aから侵入する雨水のほとんどは、通風ガイド12の第2の壁12dにより遮断される。第2の壁12dと衝突しなかった雨水や、跳ね上った水しぶきは通風ガイドの第3の壁12eにより遮断される。
さらに、通風ガイド12の風路を正面パネル3の外気侵入方向に対し、左に略90度曲げ、電装箱9下部のフレーム10の角穴11b(電装箱導入口)から外気を導入するため、電装箱9の開口部14の上部に配置した電装箱9内の電気部品に雨水がかかることを確実に防止できる。
さらに、従来の空気調和機の室外機では、正面パネルは衣装面であり、外気取込み用の開口部を設けた場合、雨水、粉塵、雪等の侵入および開口部の詰りに対する懸念があったため、正面パネルには開口部を設けていなかった。これに対し、この発明の室外機では、通風ガイド12を電装箱の吸込み口に取付けることで、上記の懸念事項が解消され、正面パネルに外気吸込み用の開口部を設けることが可能となった。
さらに、正面パネル3側に外気吸込み用のスリット3aを設けたことで、室外機を数10mm間隔で横方向に複数台連続設置する大容量室外機においても、外気吸込み口が閉塞されることなく、連続設置した場合の外気吸込み量への影響を排除できると共に、室外機のメンテナンス時に通風口のゴミの詰まりチェックや清掃が容易に行える。また小動物も正面パネル側の表面より影となる裏面や側面を好むので、外気吸込み口から小動物が入りにくいことも期待できる。さらに、通風ガイド12を透明な樹脂素材で成型すれば、一目で通風ガイド内部の状態が確認でき、メンテナンス性も向上する。
次に、図8を参照して、外気温センサ12iを保持するセンサ保持部12fの構成を説明する。図8は通風ガイド12を大気の流入側から見た要部斜視図である。通風ガイド12の第1の壁12aに、外気の温度を測定する外気温センサ12iの本体を嵌め込むセンサ保持部12fが設けられている。また通風ガイド12の底面には、外気温センサ12iの配線12kの通し穴12jが形成され、その下には配線12kを固定する配線支え12lが設けられ、これらの部材は樹脂成型品で一体化している。
前述の特許文献3、4に記載された空気調和機の室外機では、熱交換器吸込み温度を測定する外気温センサを熱交換器付近の導風板へ取付けていたため、熱交換器の温度影響(特に凝縮運転時)を受け、外気の検知精度が低かった。これに対し本発明の室外機では、外気が通過する通風ガイド12内の風路に外気温度を測定するためのセンサ保持部12fを設けることで、外気温センサの温度検地精度を向上させている。
また本発明の室外機では、通風ガイド12に外気温センサ保持部12iを一体化したことでセンサ取付けにおける部品点数を削減し、コスト低減と生産性の向上を実現している。さらに、センサ配線支え12lを設けたことで、室外機組立時の配線引回しにおけるセンサ配線の根元に発生する張力を排除し、組立バラツキに対する品質も向上させている。
なお、外気温センサ12iの配置は通風ガイド12の前面と後面が考えられるが、迷路風路後の後面では通風ガイド12内に熱が籠もり、外気温度を正確に測定できない可能性があるため、外気温センサ12iはフレーム10のスリット11aの裏側の通風ガイド第1の壁12aに縦方向に配置している。
通風ガイド12は、センサ保持部12fを含めて、第1から第3の壁12a、12dおよび12eがPP樹脂で一体成型された成型品で、2ヵ所の引掛け爪12gによってフレーム10に取付けられている。図3および図7に示すように、通風ガイド12は、ガイド本体に設けた鉤形の2ヶ所の引掛け爪12gをフレーム10に形成された角穴10aおよび10bに右後方から引掛けることで取付けられている。上述したように通風ガイド12はPP樹脂製であるため、弾性変形域で撓ませることにより、片手で簡単に取付けることができる。
このように、フレーム10へ右後方から樹脂の特性を活かし弾性変形(撓ませ)させながら爪を引っ掛けて差込む簡単な取付け形状とすることで、取外しが容易となり、通風ガイドの清掃や交換における作業性が改善される。
以上説明したように、この本発明の室外機では、電装箱9の冷却に熱交換器を通過した高温の気流(熱交換器2次側の気流)を使用せず、直接外気による電装箱9の冷却を行う構成としたので、電装箱9の電気部品の冷却効果が高まり、室外機の信頼性が向上する。その結果、電装箱9内の電気部品の温度上昇が最も厳しい冷房過負荷運転(室外ファンの回転数最大)においても冷却に必要な風速を確保し、粉塵や雪の侵入を防止できる。
なお、上述した実施の形態では、パンチング穴12bは通風ガイド12の前面に形成したが、通風ガイド12の後面に開けることも可能である。前面の場合は、通風ガイドの成型金型の構造が簡素となるのに対し、後面の場合は、パンチング穴に付着した雨水が表面張力でブリッジし、パンチング穴が水の膜で塞がれるのを防止できる。
また、通風ガイド12の迷路風路を構成する壁は縦方向に設けたが、横方向に設けることも考えられる。通風ガイド12のサイズおよび迷路風路の断面積や風路長を変更することで、迷路風路を構成する壁はどの方向でも同様の効果が期待できるが、本実施の形態では、第2の壁12dに衝突した気流が重力と反対の上向きの流れを形成し、気流に含まれる粉塵、雪および雨水のしぶきに対し重力による自然落下の効果を持たせることが可能な縦方向としている。
また壁を縦方向としたことで、樹脂製の通風ガイド12の成型金型の構造を簡素化できる。通風ガイド12の迷路風路を構成する壁の角度は正面パネル3のスリット3aから吸込んだ外気(気流)の流れ方向に対し、90度(垂直方向)に限るものではないが、樹脂の成型性から90度が好ましい。
また本実施の形態では、正面パネル3に外気吸込み口を設けた空気調和機の室外機について説明したが、この発明は正面パネルに外気吸込み口を設ける場合に限定されるものではなく、外郭パネルに電気品を冷却する外気吸込み口を有する空気調和機の室外機にも適用できるものである。
S 閉じた空間
1 柱
2、10 フレーム
3 正面パネル
3a、11a スリット
4 ファンガード
5 熱交換器
6 室外ファン
7 空気吹出口
8 機械室
9 電装箱
11b 電装箱吸込み口(角穴)
12 通風ガイド
12a、12d、12e 壁
12b パンチング穴
12c 迷路風路
12f センサ保持部
12g 引掛け爪
12h 減速空間
12i 外気温センサ
12l 配線支え部
13 排気口

Claims (7)

  1. 筐体に熱交換器、室外ファン、圧縮機および電装箱が収容され、前記室外ファンの運転により生じる送風誘引力を利用して前記電装箱に実装された電気部品を冷却する室外機において、
    外気の吸込み口と排気口を除き、前記電装箱、前記電装箱を支持するフレームおよび前記電装箱の外面を覆うパネルによって閉じた空間が形成され、
    かつ前記閉じた空間の吸込み口の下流に、外気を前記電装箱に導く風路を備えた通風ガイドが設置され、
    この通風ガイドは、
    風路の途中に複数の穴が形成された第1の壁が設けられ、
    上方および下方に少なくとも1回折れ曲がった迷路風路が形成され、
    かつ電装箱導入口における外気の吹き出し方向が前記吸込み口における外気の吸込み方向に対し略90度曲がっていることを特徴とする空気調和機の室外機。
  2. 前記通風ガイド内の前記迷路風路の下流に空間が設けられ、この空間の風路断面積は、前記迷路風路の断面積より大きいことを特徴とする請求項1に記載の空気調和機の室外機。
  3. 前記第1の壁に形成された複数の穴の開口面積の合計は、前記吸込み口の開口面積以上であることを特徴とする、請求項1または2に記載の空気調和機の室外機。
  4. 前記吸込み口は、前記パネルに形成された、縦方向に長い複数のスリットで構成されていることを特徴とする、請求項1ないし3のいずれかに記載の空気調和機の室外機。
  5. 前記迷路風路は、下部に開口部が設けられた第2の壁と、上部に開口部が設けられた第3の壁によって構成されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の空気調和機の室外機。
  6. 前記閉じた空間は略直方体状であり、対角線の一方の角の近傍に前記通風ガイドが配置され、他方の角の近傍に前記排気口が配置されていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の空気調和機の室外機。
  7. 前記第1の壁の外気が流入する側の面に、外気温センサを取り付けるセンサ保持部が設けられていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の空気調和機の室外機。
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