JP2013024891A - 画像形成システム - Google Patents

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Abstract

【課題】画像形成装置が低消費電力待機状態にあるときに両面画像形成命令を受けた場合に、画像形成装置を起動するのに要する消費電力を抑制することのできる画像形成システムを提供する。
【解決手段】画像形成システムSは、第1、第2の画像形成装置100A、100Bが低消費電力待機状態にあるときに両面画像形成命令を受けた場合に、出力すべき転写材Pの枚数が所定値より小さい場合は第1、第2の画像形成装置100A、100Bのうち一方の画像形成装置を起動させて該画像形成装置を用いて両面画像形成を実行させ、出力すべき転写材Pの枚数が前記所定値以上の場合は、第1、第2の画像形成装置100A、100Bの両方を起動させて第1、第2の画像形成装置100A、100Bの両方を用いて両面画像形成を実行させる制御手段200を有する構成とする。
【選択図】図7

Description

本発明は、電子写真方式の画像形成装置が複数台連結された画像形成システムに関する。
従来、複写機、プリンタ、ファクシミリ又はこれらの機能を兼ね備えた複合機などの電子写真式の画像形成装置がある。電子写真方式の画像形成装置は、像担持体としての感光体の表面にトナーを付着させてトナー像を形成する現像装置、トナー像を紙などの転写材に転写する転写装置、そのトナー像を転写材上に固着させる定着装置などを有する。
電子写真式の画像形成装置の定着装置としては、次のような熱ローラ方式の定着装置が一般的に用いられている。即ち、熱ローラ方式の定着装置は、内部に熱源を有する加熱部材としての定着ローラを、トナー像を担持した転写材の面に接触させ、同時に加圧部材としての加圧ローラで圧力を付加する。そして、この両ローラ間にトナー像を担持した転写材を搬送することにより、転写材上にトナー像を定着させる。
又、近年の画像形成装置においては、更なる高速化、高画質化、カラー化、省エネルギー化などが要求されている。そこで、複数台の画像形成装置を、その間に転写材を搬送するリレーユニットを設けるなどして連結して、一の転写材に複数の画像形成装置により画像を形成できるようにした画像形成システム(以下「複連式の画像形成システム」ともいう。)が提案されている。複連式の画像形成システムでは、帯電、露光、現像、転写、定着などの各装置が2台分設置されている。そのため、転写材の搬送方向上流の画像形成装置で転写材の第1面の画像形成を行い、その後リレーユニットなどにおいて転写材を反転して、転写材の搬送方向下流の画像形成装置で転写材の第2面の画像形成を行うことができる。これにより、両面画像形成の生産性を画像形成装置が1台の場合と比較して略2倍とすることができる。
複連式の画像形成システムは、1台のみで画像形成装置として成立する画像形成装置をリレーユニットで複数台連結することによって実現できる。そのため、実質的に画像形成装置を新規に設計すること無しに提供することが可能である。
又、複連式の画像形成システムでは、転写材収納搬送装置(大容量デッキ)や後処理装置(インサータ、フィニッシャーなど)を、更に画像形成装置の上流や下流に配置することが可能である。そのため、これらの周辺アプリケーションを共通化してインライン処理が可能となり、画像形成装置を並列に接続して使用する方式に比べると、省スペースと導入コストの点でもメリットがある。
特許文献1は、相互に接続された複数の画像形成装置のそれぞれが省エネモードに入った際に、ファクシミリ受信などにより受信したデータを一台の画像形成装置に集約し、所定の時刻に一括出力することにより消費電力を節減する画像形成システムを開示する。
又、本出願人は、次のような複連式の画像形成システムを提案した(特願2010−008149)。この複連式の画像形成システムは、上述のように、2台の画像形成装置を、反転ユニットを経由して直列に連結し、各々の画像形成装置が転写材の表面と裏面を画像形成することで両面画像形成の生産性を略2倍にするものである。そして、この複連式の画像形成システムは、片面画像形成が連続する場合には、転写材の搬送方向上流側の画像形成装置をスリープ状態に移行させることを特徴としている。斯かる複連式画像形成システムによれば、片面画像形成が連続する場合には1台の画像形成装置のみ動作させるため、画像形成生産性を落とすことなく、省エネルギーに寄与することができる。
ここで、スリープ状態とは、典型的には、制御装置以外への電力供給、即ち、定着装置、高圧電源、冷却ファン、各種モータなどへの電力供給が停止される状態をいう。より一般的に言えば、画像形成システムを構成する画像形成装置が画像形成命令を受けるべく待機している状態のうち、より消費電力の少ない低消費電力待機状態のことをいう。
特開2003−338894号公報
しかしながら、特許文献1に係る画像形成システムでは、省エネモード時に両面画像形成命令を受けた場合に、両面画像形成の生産性を向上できない。
又、特願2010−008149に係る複連式の画像形成システムでは、スリープ状態において両面画像形成命令を受けた場合に、両面画像形成の量に拘わらず常に2台の画像形成装置が起動される。そのため、両面画像形成の量が少量の場合においては、1台の画像形成装置で画像形成をしても処理時間には大差がないにもかかわらず、2台の画像形成装置を起動させるための電力(特に定着装置が消費する部分)が余分に消費されてしまう。
従って、本発明の目的は、画像形成装置が低消費電力待機状態にあるときに両面画像形成命令を受けた場合に、画像形成装置を起動するのに要する消費電力を抑制することのできる画像形成システムを提供することである。
上記目的は本発明に係る画像形成システムにて達成される。要約すれば、本発明は、転写材にトナー像を形成するトナー像形成手段とトナー像を転写材に定着させる定着手段とをそれぞれが備え、少なくとも一方は転写材の両面にトナー像を定着させた後に該転写材を出力する両面画像形成を単独で行うことができる第1、第2の画像形成装置を有し、前記第1の画像形成装置において転写材の一方の面にトナー像を定着させた後に該転写材を前記第2の画像形成装置に搬送して前記第2の画像形成装置において該転写材の他方の面にトナー像を定着させた後に該転写材を出力することで前記第1、第2の画像形成装置の両方を用いて両面画像形成を行うことができる画像形成システムであって、前記第1、第2の画像形成装置が複数の異なる待機状態のうちより消費電力の少ない低消費電力待機状態にあるときに両面画像形成を指示する両面画像形成命令を受けた場合に、該両面画像形成命令が指定する出力すべき転写材の枚数が所定値より小さい場合は前記第1、第2の画像形成装置のうち両面画像形成を単独で行うことができる一方の画像形成装置を前記低消費電力待機状態から画像形成可能な状態に起動させて該画像形成装置を用いて両面画像形成を実行させ、該両面画像形成命令が指定する出力すべき転写材の枚数が前記所定値以上の場合は、前記第1、第2の画像形成装置の両方を前記低消費電力待機状態から画像形成可能な状態に起動させて前記第1、第2の画像形成装置の両方を用いて両面画像形成を実行させる制御手段を有することを特徴とする画像形成システムである。
本発明によれば、画像形成装置が低消費電力待機状態にあるときに両面画像形成命令を受けた場合に、画像形成装置を起動するのに要する消費電力を抑制することができる。
本発明の一実施例に係る画像形成システムの要部の模式的な断面図である。 本発明の一実施例に係る画像形成システムの全体を示す模式図である。 本発明の一実施例に係る画像形成システムの概略制御態様を示すブロック図である。 本発明の一実施例に係る画像形成システムの表示装置の模式図である。 本発明の一実施例に係る画像形成システムに接続された情報端末装置のディスプレイに表示される操作画面の一例を示す図である。 本発明の一実施例に従う通常モードの動作を示すフローチャート図である。 本発明の一実施例に従う省エネモードの動作を示すフローチャート図である。
以下、本発明に係る画像形成システムを図面に則して更に詳しく説明する。
実施例1
1.画像形成装置
図1は、本発明の一実施例に係る複連式の画像形成システムSの要部の構成を示す模式的な断面図である。
詳しくは後述するように、本実施例の画像形成システムSは、第1の画像形成装置100Aと、第2の画像形成装置100Aと、を有し、これら第1、第2の画像形成装置100A、100Bは、転写材搬送装置としてのリレーユニット300により連結されている。更に、詳しくは後述するように、これら第1、第2の画像形成装置100A、100B、リレーユニット300などに制御装置200が接続されることにより、一の画像形成システムとして機能する。
本実施例の画像形成システムSは、単色(本実施例では黒色)の画像を形成することが可能な画像形成システムである。即ち、本実施例では、第1、第2の画像形成装置100A、100Bは、それぞれ単色(本実施例では黒色)の画像を形成することが可能な単色画像形成装置である。後述するように、第1、第2の画像形成装置100A、100Bは、それぞれ画像形成部、定着装置、転写材給送装置、両面機構などを有する。
先ず、第1、第2の画像形成装置100A、100Bの構成及び動作について説明する。
尚、本実施例では、第1の画像形成装置100Aと第2の画像形成装置100Bとは、同一仕様であり、各々単体でも画像形成装置としての機能を有する。従って、第1、第2の画像形成装置100A、100Bで共通する要素には同一符号を付して、重複する説明は省略する。又、第1、第2の画像形成装置100A、100Bを特に区別する必要が無い場合は、これらを総称して画像形成装置100という。
画像形成装置100は、像担持体としての感光ドラム1を有する。感光ドラム1は、図中矢印R1方向に回転駆動される。感光ドラム1の周囲には、その回転方向に沿って順に、次の各手段が配置されている。先ず、帯電手段としてのローラ状の帯電部材である帯電ローラ(帯電装置)2である。次に、露光手段としての露光装置(レーザスキャナ装置)3である。次に、現像手段としての現像装置4である。次に、転写手段としてのローラ状の転写部材である転写ローラ(転写装置)5である。次に、クリーニング手段としてのクリーナ6である。
本実施例では、上記感光ドラム1、帯電ローラ2、露光装置3、現像装置4、転写ローラ5、クリーナ6によって、転写材Pにトナー像を形成するトナー像形成手段としての画像形成部が構成される。
又、画像形成装置100は、画像形成部へと転写材Pを給送する転写材給送手段としての転写材給送装置20を有する。転写材給送装置20は、転写材収納部としてのカセット21、22及び23の他、転写材搬送部材としての搬送ローラ、転写材Pの搬送経路を規定する転写材案内手段としてのガイド部材などを有する。
又、画像形成装置100は、画像形成部によって形成されたトナー像を転写材Pに定着させる定着手段としての定着装置7を有する。定着装置7は、内部に熱源を有する加熱部材としての定着ローラ71と、定着ローラ71に圧接する加圧部材としての加圧ローラ72とを有する。
更に、本実施例では、画像形成装置100は、転写材Pの一方の面にのみ画像を形成すること(片面画像形成)、及び第1面に画像が形成された転写材Pの第2面に画像を形成すること(両面画像形成)ができる。そのため、画像形成装置100は、両面画像形成を可能とする両面機構10を有する。
画像形成動作時には、回転する感光ドラム1の表面は、帯電ローラ2により所定の電位に一様に帯電させられる。帯電した感光ドラム1は、露光装置3によって露光される。画像形成システムSにおいてコピー機能が使用される場合には、画像読み取り手段としての画像読取装置(スキャナ)8により原稿が読み取られて、その原稿画像に応じて、露光装置3が、露光光としてのレーザ光を感光ドラム1に照射する。又、画像形成システムSにおいて画像形成機能やファクシミリ機能が使用される場合には、次のようになる。即ち、画像形成システムSに通信可能に接続された外部装置としてのパーソナルコンピュータや電話回線(図示せず)などからの画像の情報が、画像受信装置としてのコントローラ9によって受信される。そして、その受信画像に応じて、露光装置3は、露光光としてのレーザ光を感光ドラム1に照射する。これにより、露光光が照射された感光ドラム1上の部位の電位の絶対値が低下して、感光ドラム1上に静電潜像(静電像)が形成される。この静電潜像には、現像装置4によって現像剤としてのトナーが付着させられる。これにより、感光ドラム1上にトナー像が形成される。感光ドラム1上に形成されたトナー像は、感光ドラム1と転写ローラ5との接触部(ニップ部)である転写部Nにおいて、転写ローラ5の作用により記録材P上に転写される。転写材給送装置20のカセット21、22又は23から取り出された転写材Pが、矢印Aで示すように給送経路24から転写部Nに、感光ドラム1上のトナー画像にタイミングを合わせて搬送される。感光ドラム1上のトナー像は、転写材P上に転写される。転写工程後の感光ドラム1上に残留したトナー(転写残トナー)は、クリーニング部材としてのブレード、ブラシなどを備えたクリーナ6により感光ドラム1から除去されて回収される。転写残トナーが除去された感光ドラム1は、再び帯電ローラ2により一様に帯電させられて、繰り返し画像形成に供される。
トナー像が転写された転写材Pは、定着手段としての定着装置7へと搬送される。未定着のトナー像を担持した転写材Pは、該未定着のトナー像を担持した面が定着ローラ71に接触するようにして、定着ローラ71と加圧ローラ72とによって挟持されながら搬送される。これにより、転写材Pは加熱及び加圧されて、未定着のトナー像が転写材Pの面に定着される。
ここで、第1、第2の画像形成装置100A、100Bがそれぞれ単独で両面画像形成する場合、第1面にトナー像が定着された転写材Pは、両面機構10によって再び転写部Nに供給される。両面機構10は、経路切替手段としてのフラッパ11、反転経路12、再給送経路13などを有する。定着装置7から排出された、第1面にトナー像が定着された転写材Pは、フラッパ11により案内されて、反転経路12に導かれる。反転経路12には、転写材搬送部材としての正逆回転が可能なスイッチバックローラ(図示せず)が設けられている。反転経路11に導かれた転写材Pは、該スイッチバックローラによって進行方向を反転させられて、再給送経路13に導かれる。再給送経路13に導かれた転写材Pは、再給送経路13に設けられた転写材搬送部材としての再給送ローラ(図示せず)によって、カセット21、22又は23から転写部Nへと転写材Pを給送する給送経路24へと導入される。その後、その記録材Pは、第2面が感光ドラム1側に向いた状態で転写部Nへと搬送される。そして、第1面の場合と同様にして感光ドラム1上に形成されたトナー像が、転写部Nにおいて転写ローラ5の作用により転写材Pの第2面に転写される。その後、第2面に未定着トナー像を担持した転写材Pは定着装置7へと搬送され、ここで第1面の場合と同様にしてトナー像が転写材Pの第2面に定着される。
そして、第1の画像形成装置100Aでは、片面画像形成の場合にトナー像の定着が終了した後、又は両面画像形成の第2面へのトナー像の定着が終了した後に、転写材Pはフラッパ11により案内されてリレーユニット300へと導かれる。リレーユニット300の動作については後述する。又、第2の画像形成装置100Bにおいても同様に、片面画像形成の場合にトナー像の定着が終了した後、又は両面画像形成の第2面へのトナー像の定着が終了した後に、転写材Pはフラッパ11により案内されて第2の画像形成装置100Bの外部へと導かれる。
尚、後述するように第1の画像形成装置100Aの上流に転写材収納搬送装置400が連結される場合には、第1の画像形成部100Aには、この転写材収納搬送装置400から転写材Pを供給することができる。又、後述するように第2の画像形成装置100Bの下流にインサータ500が連結される場合には、第2の画像形成装置100Bから排出された転写材Pは、引き続きこのインサータ500へと搬送される。
次に、最も使用頻度の高いと想定される多数部の両面画像形成動作を説明する。この場合1枚の画像形成を2台の画像形成装置で行う。即ち、第1の画像形成装置100Aで転写材Pの第1面に画像を形成し、その転写材Pの第2面に第2の画像形成装置200Aで画像を形成する。つまり、第1、第2の画像形成装置100A、100Bでは、それぞれ片面画像形成を行い、第1、第2の画像形成装置100A、100Bの全体で両面画像形成を行う。
先ず、上述のように、例えば第1の画像形成装置100Aの転写材給送装置20のカセット21、22又は23から取り出された転写材Pが、矢印Aで示すように給送経路24から転写部Nに、感光ドラム1上のトナー画像にタイミングを合わせて搬送される。尚、上述のように、第1の画像形成装置100Aの上流に転写材収納搬送装置400が連結される場合には、第1の画像形成部100Aには、この転写材収納搬送装置400から転写材Pを供給することができる。
第1面にトナー像が転写された後の転写材Pは、定着装置7でトナー像が定着された後に、排出経路101を経てリレーユニット300へと導かれる。リレーユニット300は、導入経路301、経路切替手段としてのフラッパ302、反転経路303、受け渡し経路304、排出経路305などを有する。第1、第2の画像形成装置100A、100Bの両方を用いて両面画像形成を行う場合、次のような動作になる。即ち、リレーユニット300に導かれた、第1面にトナー像が定着された転写材Pは、矢印Bで示すように導入経路301を経て、フラッパ302により案内されて、矢印Cで示すように反転経路303に導かれる。反転経路303には、転写材搬送部材としての正逆回転が可能なスイッチバックローラ(図示せず)が設けられている。反転経路303に導かれた転写材Pは、矢印Dで示すように該スイッチバックローラによって進行方向を反転させられて、転写材Pを第2の画像形成装置100Bへと受け渡す受け渡し経路304に導かれる。その後、この転写材Pは、矢印Eで示すように第2の画像形成装置100Bの受け入れ経路25を搬送される。
こうして、第1面にトナー像が定着された転写材Pは、第2面が感光ドラム1側に向いた状態で、第2の画像形成装置100Bの転写部Nに搬送され、この転写材Pの第2面にトナー像が転写される。第2面に未定着のトナー像を担持した転写材Pは、定着装置7に搬送され、ここで加熱及び加圧を受けて、転写材Pの第2面にトナー像が定着される。その後、矢印Fで示すように排出経路101を経て第2の画像形成装置100Bの外部に排出される。尚、上述のように、第2の画像形成装置100Bの下流にインサータ500が連結される場合には、第2の画像形成装置100Bから排出された転写材Pは、引き続きこのインサータ500へと搬送される。
以上のようにして、第1、第2の画像形成装置100A、100Bの両方を用いて、転写材Pの両面に画像が形成された出力物が得られる。
尚、第1の画像形成装置100Aで片面画像形成又は両面画像形成された転写材Pは、第2の画像形成装置100Bに搬送せずに画像形成システムSの外部へと排出させることができる。この場合、第1の画像形成装置100Aの排出経路101からリレーユニット300の導入経路301に導かれた転写材Pは、フラッパ302によって案内されて、矢印Hで示すように排出経路305に導かれて、リレーユニット300の外部に排出される。
ここで、リレーユニット300において転写材Pを反転させるのには時間を要する。そのため、第1の画像形成装置100A及び第2の画像形成装置100Bの転写材搬送速度(画像形成速度に略等しい)が例えば500mm/sの場合には、リレーユニット300における転写材搬送速度を例えば1000mm/sに増速する。これにより、転写材Pの反転による画像形成生産性低下を防止できる。この場合には、リレーユニット300の入口(導入経路301)で転写材搬送速度を、500mm/sから1000mm/sに増速して、スイッチバックを行う。そして、リレーユニット300の出口(受け渡し経路304)で転写材搬送速度を、1000mm/sから500mm/sに減速する。
尚、本実施例では、単色画像形成装置を2台連結した構成について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えばフルカラー画像形成装置を2台連結した構成でも良い。
片面画像形成の場合は、1台の画像形成装置のみで画像形成する。この場合に、本実施例では、初期設定では、第1の画像形成装置100Aを使用する。但し、この場合に2台のうちいずれの画像形成装置を使用するかに関しては、操作者が指定可能である。又、詳しくは後述するように1台の画像形成装置のみを用いて両面画像形成を行う場合に、本実施例では、初期設定では、第1の画像形成装置100Aを使用する。但し、この場合に2台のうちいずれの画像形成装置を使用するかに関しても、操作者が指定可能である。
2.複連式の画像形成システム
図2は、本実施例の複連式の画像形成システムSの全体の構成を示す模式図である。
画像形成システムSは、互いに連結された第1の画像形成装置100A、第2の画像形成装置100B及びリレーユニット301を有する。又、本実施例では、第1の画像形成部100Aの上流に、転写材収納搬送装置(大容量デッキ)400が連結されている。又、第2の画像形成部100Bの下流に、インサータ500が連結されている。更に、インサータ500の下流に、転写材積載装置(大容量スタッカ)600が連結されている。
転写材収納搬送装置400は、第1、第2の画像成形成装置100A、100Bの装置本体に設置されている転写材給送装置20のカセット21、22及び23よりも多量の転写材Pを搭載可能である。
本実施例では、第1、第2の画像形成装置100A、100Bの装置本体に内蔵された転写材給送装置20のカセット21、22及び23としては、次のものが設けられ、合計2000枚の転写材Pが収納可能である。即ち、坪量80g/m2程度のA3サイズの転写材Pを500枚収納可能なカセットが2段と、1000枚収納可能なカセットが1段とが設けられている。
一方、転写材収納搬送装置400は、坪量80g/m2程度のA3サイズの転写材Pを2000枚収納可能なデッキが3段設けられており、合計6000枚の転写材Pが収納可能である。
本実施例では、転写材収納搬送装置400は1台のみが連結されているが、更にこの上流に同様の転写材収納搬送装置を増設することによって、更に多くの転写材Pを搭載可能である。
又、本実施例では、転写材積載装置600は1台のみが連結されているが、更にこの下流に同様の転写材積載装置を増設することが可能である。転写材積載装置600の積載容量は、1台でA3サイズの転写材Pが6000枚であるので、転写材収容搬送装置400の1台分の積載能力がある。そのため転写材収納搬送装置400と同じ数の転写材積載装置600を増設すれば、全ての転写材Pを使い切るまで連続運転が可能となる。
インサータ500は、第1、第2の画像形成装置100A、100Bにより画像が形成された転写材Pを積載(例えば複数部数毎にソートして積載)する際に、所望の印刷物等を所定のページに挿入するなどのために用いられるものである。
図3は、本実施例の画像形成システムの概略制御態様を示す。図3に示すように、上述の各基本構成ユニットは制御手段としての制御装置200と接続されており、制御装置200の指令によって統制・制御される。
制御装置200には、後述する表示装置700と、入出力インターフェース800が接続されている。上述の各基本構成ユニット、表示装置700及び入出力インターフェース800は、制御装置200の内部のバスを中継して、制御装置200が備える電子的メモリなどとされる記憶装置201及び演算処理装置であるCPU202に接続されている。
入出力インターフェース800は、例えばLANケーブルの接続ジャックなどが該当し、ネットワークを経由して画像形成端末としてのパーソナルコンピュータやワークステーションなどの端末装置から画像形成命令が入力される個所である。
本実施例では、表示装置700の機能は、第1の画像形成装置100Aの上面パネル(図示せず)の上に配置された操作パネルが有する。図4は、本実施例の画像形成システムSの操作パネル700を示す模式図である。操作パネル700は、数値入力用のテンキーボタン、液晶タッチパネルなどで構成されており、操作者が制御装置200に対する画像形成枚数や画像形成動作の指令を行うことができる。
更に説明すると、操作パネル700には、テンキーボタン701が設けられている。テンキーボタン701は、画像形成枚数などの入力用のボタンであり、ゼロの両隣には入力を取り消すクリアボタン「C」と、全ての設定を初期設定にするリセットボタン「R」が配置されている。
又、操作パネル700には、スタートボタン702が設けられている。スタートボタン702は、画像形成開始命令を発するボタンである。スタートボタン702を押すことで、操作パネル700で設定した枚数や指定した給紙部(カセット、デッキ)などの画像形成動作の各種設定を制御装置200が読み込み、画像形成動作が開始される。
又、操作パネル700には、液晶タッチパネル703が設けられている。液晶タッチパネル703は、タッチパネル方式の液晶モニタであり、情報の表示と、パネルタッチによる情報の入力が可能である。
液晶タッチパネル703には、操作用ボタンの機能を持たせた複数の表示要素が表示される。本実施例では、省エネモード設定ボタン704、転写材面設定ボタン705、給紙部指定ボタン706、詳細設定ボタン707が表示されている。それぞれの表示要素に操作者が触れることにより、液晶タッチパネル703は、制御装置200に対応する信号を入力する。
省エネモード設定ボタン704は、省エネを優先するか否かを設定するボタンである。本実施例では、初期設定では省エネを優先しない通常モードに設定されているが、省エネを優先したいときは、省エネモード設定ボタン704に触れると、省エネを優先する省エネモードに設定される。
転写材面設定ボタン705は、片面画像形成を行うか、両面画像形成を行うかを指定するボタンである。本実施例では、初期設定では両面画像形成を行うように設定されている。
給紙部指定ボタン706は、画像形成したい転写材Pを搭載した給紙部を指定するボタンである。給紙部指定ボタン706に触れると、給紙部設定画面(図示せず)が表示され、設定可能な給紙部の指定又は自動切換設定が可能である。本実施例では、給紙部としては、前述のように、第1、第2の画像形成装置100A、100Bの転写材給送装置20が備えるカセット21、22及び23、並びに転写材収納搬送装置400のデッキが選択できるようになっている。
詳細設定ボタン707は、上述の基本設定以外の詳細な画像形成動作の各種設定を行うボタンである。詳細設定ボタン707に触れると、詳細設定画面(図示せず)が表示され、画像形成後処理、画像形成倍率指定など種々の詳細設定が可能である。
又、液晶タッチパネル703には、指定された画像形成枚数が表示される画像形成枚数表示部708、後述する所定値(閾値)N*が表示される設定枚数表示部709がある。
尚、画像形成動作の各種設定の方法としては、上述の操作パネル700を用いて行うことの他、入出力インターフェース800を介してパーソナルコンピュータなどの外部装置上で画像形成指令を行うことができる。この場合には、例えば図5に示すように、パーソナルコンピュータの表示装置としてのディスプレイ901上に表示される設定画面902に、上述の各設定項目の設定個所が配置される。これにより、上述の操作パネル700で行うのと同様の画像形成動作の各種設定を行うことが可能である。
3.画像形成動作
次に、通常モード(第1の画像形成モード)と省エネモード(第2の画像形成モード)のそれぞれにおける画像形成動作の制御について説明する。
3−1.通常モード
先ず、初期設定である、通常モードにおける画像形成動作の制御について説明する。図6は、通常モードにおける画像形成動作の概略制御フローを示す。
制御装置200は、電源スイッチ(図示せず)によって画像形成システムSの電源が投入された後、画像形成命令を受信したか否かを監視する(S101)。S101において画像形成命令を受信しない場合には、制御装置200は、電源投入後又は前回の画像形成動作終了後から所定時間以上画像形成命令を受信していないか否かを判断する(S102)。そして、制御装置200は、受信しない場合には第1、第2の画像形成装置100A、100Bを2台ともスリープ状態に移行させる(S103)。本実施例では、上記所定時間は10分に設定されている。しかし、この所定時間は、例えば操作パネル700から操作者が変更可能である。
本実施例では、スリープ状態とは、制御装置200以外への電力供給が停止される状態をいう。このとき、定着装置、高圧電源、冷却ファンなどや、各種モ−タへの電力供給が停止される。但し、本発明では、画像形成システムを構成する画像形成装置が、画像形成命令を受けるべく待機している複数の異なる待機状態を有し、該複数の異なる待機状態のうち一つがより消費電力の少ない低消費電力待機状態であればよい。
スリープ状態においては、定着装置7の温度(定着ローラの表面温度)を低下させる(本実施例では約120℃低下させる)ため、画像形成命令を受信してから画像形成可能となるまでの時間差(約1分)が発生する。本実施例では、この間に1台の画像形成装置が消費する電力量は30Whである。
S101において画像形成命令を受信した場合、制御装置200は、その画像形成命令に係るジョブ(一の画像形成命令による単一又は複数の転写材Pに対する一連の画像形成動作)が両面画像形成に係るものか否かを判断する(S105)。
S105において画像形成命令に係るジョブが両面画像形成に係るものでない(片面画像形成に係るものである)場合、制御装置200は、第1の画像形成装置100Aのみで画像形成を行う(S106)。尚、このとき、第2の画像形成装置100Bは、スリープ状態に入らない状態を維持されている。
S105において画像形成命令に係るジョブが両面画像形成に係るものである場合、制御装置200は、第1、第2の画像形成装置100A、100Bの2台で画像形成を行う(S107)。
S103においてスリープ状態に移行した状態において、制御装置200は、画像形成命令を受信したか否かを監視する(S104)。S104において画像形成命令を受信した場合、制御装置200は、その画像形成命令に係るジョブが両面画像形成に係るものか否かを判断する(S105)。
S105において画像形成命令に係るジョブが両面画像形成に係るものでない(片面画像形成に係るものである)場合、制御装置200は、第1の画像形成装置100Aのみを起動して、第1の画像形成装置100Aのみで画像形成を行う(S106)。尚、このとき、第2の画像形成装置100Bは、スリープ状態に入った状態を維持されている。
S105において画像形成命令に係るジョブが両面画像形成に係るものである場合、制御装置200は、第1、第2の画像形成装置100A、100Bの2台ともを起動して、第1、第2の画像形成装置100A、100Bの2台で画像形成を行う(S107)。
尚、図6では、以上でフローが終了しているが、画像形成装置の電源がオフされない限り、画像形成完了後は、再びS101に戻って、上述の制御が繰り返される。
3−2.省エネモード
次に、省エネモードにおける画像形成動作の制御について説明する。図7は、省エネモードにおける画像形成動作の概略制御フローを示す。
ここで、画像形成システムSの工場出荷後初めて省エネモードに設定するためには、前述のように、例えば図4に示す操作パネル700の省エネモード設定ボタン704に触れることにより、初期設定である通常モードから省エネモードに設定を変更する必要がある。それ以後は、省エネモード設定は維持される。又、省エネモードを解除するためには、同様に、例えば図4に示す操作パネル700の省エネモード設定ボタン704に再度触れる必要がある。
制御装置200は、電源スイッチ(図示せず)によって画像形成システムSの電源が投入された後、画像形成命令を受信したか否かを監視する(S201)。S201において画像形成命令を受信しない場合には、制御装置200は、電源投入後又は前回の画像形成動作終了後から所定時間以上画像形成命令を受信していないか否かを判断する(S202)。そして、制御装置200は、受信しない場合には第1、第2の画像形成装置100A、100Bを2台ともスリープ状態に移行させる(S203)。S201において画像形成命令を受信した場合、制御装置200は、その画像形成命令に係るジョブが両面画像形成に係るものか否かを判断する(S210)。
S210において画像形成命令に係るジョブが両面画像形成に係るものでない(片面画像形成に係るものである)場合、制御装置200は、第1の画像形成装置100Aのみで画像形成を行う(S211)。尚、このとき、第2の画像形成装置100Bは、スリープ状態に入らない状態を維持されている。
S210において画像形成命令に係るジョブが両面画像形成に係るものである場合、制御装置200は、第1、第2の画像形成装置100A、100Bの2台ともを起動して、第1、第2の画像形成装置100A、100Bの2台で画像形成を行う(S212)。
S203においてスリープ状態に移行した状態において、制御装置200は、画像形成命令を受信したか否かを監視する(S204)。S204において画像形成命令を受信した場合、制御装置200は、その画像形成命令に係るジョブが両面画像形成に係るものか否かを判断する(S205)。
S205において画像形成命令に係るジョブが両面画像形成に係るものでない(片面画像形成に係るものである)場合、制御装置200は、第1の画像形成装置100Aのみを起動して、第1の画像形成装置100Aのみで画像形成を行う(S206)。尚、このとき、第2の画像形成装置100Bは、スリープ状態に入った状態を維持されている。
S205において画像形成命令に係るジョブが両面画像形成に係るものである場合、制御装置200は、ジョブの頁数Nを所定値(閾値)N*と比較し、ジョブの頁数Nが所定値N*より小さいか否かを判断する(S207)。S207において、ジョブの頁数Nが所定値N*より小さい場合、制御装置200は、第1の画像形成装置100Aのみを起動して、第1の画像形成装置100Aのみで画像形成を行う(S208)。このとき、第2の画像形成装置100Bは、スリープ状態に入った状態を維持されている。一方、S207においてジョブの頁数Nが所定値N*より小さくない(NがN*以上)の場合、制御装置200は、第1、第2の画像形成装置100A、100Bの2台ともを起動して、これら2台の画像形成装置100A、100Bで画像形成を行う(S209)。
尚、図7では、以上でフローが終了しているが、画像形成装置の電源がオフされない限り、画像形成完了後は、再びS201に戻って、上述の制御が繰り返される。
ここで、上述の所定値N*は、例えば操作パネル700の液晶タッチパネル703の設定枚数表示部709に表示される(図4)。本実施例では、初期設定では所定値N*は10枚である。しかし、この所定値N*は例えば操作パネル700から操作者が変更可能であり、この変更された所定値N*は、画像形成システムSの主電源スイッチをオフしない限り維持される。即ち、本実施例では、両面画像形成を1個の画像形成装置で実行するか2個の画像形成装置で実行するかを判断するジョブの頁数の閾値である所定値が変更可能である。
又、一方の画像形成装置のみを起動して両面画像形成を行うのに、第1、第2の画像形成装置のうちいずれの画像形成装置を用いるかは、例えば操作パネル700の液晶タッチパネル703から変更できるようになっていてよい。即ち、本実施例では、第1、第2の画像形成装置100A、100Bのいずれも両面画像形成を単独で行うことができる。そして、制御装置200が第1、第2の画像形成装置100A、100Bのうち一方の画像形成装置を低消費電力待機状態から画像形成可能な状態に起動させる際に起動させる画像形成装置が変更可能である。
本実施例では、画像形成システムが完全な停止状態(定着装置7の温度(定着ローラの表面温度)が標準的な室温23℃と略同じである状態)から1台の画像形成装置を用いて両面画像形成が可能な状態になるまでに必要な時間は7分である。そして、本実施例ではその間に画像形成システムが消費する電力量は210Whである。
省エネモードでの制御において、N*=10(枚)の場合には、スリープ中に例えばN=2の両面画像形成命令を受信すると、第1の画像形成装置100Aのみを起動して、これのみを用いて両面画像形成を行う。そのため、単位頁数あたりの所要時間は約7÷2=3.5(分)、単位頁数あたりの消費電力量は210÷2=105Whである。
尚、省エネモードでの制御において、N*=10(枚)の場合には、スリープ中に例えばN=12の両面画像形成命令を受信すると、第1、第2の画像形成装置100A、100Bの両方を起動して、これらの両方を用いて両面画像形成を行う。
3−3.比較例
本実施例との対象のための比較例について説明する。本比較例の画像形成システムは、本実施例の画像形成システムと基本的には同一の構成とされるが、本実施例における省エネモードを有していない。
本比較例では、本実施例における通常モードと同様に、スリープ状態で受信したジョブが両面であれば常に、第1、第2の画像形成装置100A、100Bを2台とも起動して、これらの両方を用いて両面画像形成を行う。
即ち、スリープ中に、両面画像形成命令を受信すると、ジョブの頁数Nに拘わらず、第1、第2の画像形成装置100A、100Bの2台ともを起動して、これらの両方を用いて両面画像形成を行う。
例えば、本比較例では、画像形成システムが完全な停止状態(定着装置7の温度(定着ローラの表面温度)が標準的な室温23℃と略同じである状態)から両方の画像形成を用いて両面画像形成が可能な状態になるまでに必要な時間は10分である。そして、本比較例ではその間に画像形成システムが消費する電力量は400Whである。尚、この両方の画像形成を用いて両面画像形成が可能な状態になるまでに必要な時間、電力量は、本実施例の画像形成装置の場合も同様である。
本比較例では、スリープ中に例えばN=2の両面画像形成命令を受信しても、第1、第2の画像形成装置100A、100Bの両方を起動して、これらの両方を用いて両面画像形成を行う。そのため、単位頁数あたりの所要時間は約10÷2=5(分)、単位ページあたりの消費電力量は400÷2=200Whである。
このように、本実施例によれば、上述の省エネモードを有することによって、上述の一例において両面画像形成が可能になるまでの消費電力が200Whから105Whとなるため、消費電力を抑制することができる。又、本実施例によれば、省エネモードにおいて少量の両面画像形成の場合は、画像形成を開始できるようになるまでの時間を短縮することができ、画像形成をより速やかに開始することができる。
このように、本実施例の画像形成システムSは、転写材Pにトナー像を形成するトナー像形成手段とトナー像を転写材に定着させる定着手段とをそれぞれが備えた、第1、第2の画像形成装置100A、100Bを有する。第1、第2の画像形成装置100A、100Bのうち少なくとも一方は転写材Pの両面にトナー像を定着させた後に該転写材Pを出力する両面画像形成を単独で行うことができる。又、本実施例の画像形成システムSは、次のようにすることで、第1、第2の画像形成装置100A、100Bの両方を用いて両面画像形成を行うことができる。即ち、第1の画像形成装置100Aにおいて転写材Pの一方の面にトナー像を定着させた後に該転写材Pを第2の画像形成装置100Bに搬送して第2の画像形成装置100Bにおいて該転写材Pの他方の面にトナー像を定着させた後に該転写材Pを出力する。そして、本実施例の画像形成システムSは、次のような制御手段(制御装置)200を有する。即ち、制御手段200は、第1、第2の画像形成装置100A、100Bが複数の異なる待機状態のうちより消費電力の少ない低消費電力待機状態にあるときに両面画像形成を指示する両面画像形成命令を受けた場合に、次のような動作を実行させる。先ず、該両面画像形成命令が指定する出力すべき転写材Pの枚数が所定値より小さい場合は、次のようにする。即ち、第1、第2の画像形成装置100A、100Bのうち両面画像形成を単独で行うことができる一方の画像形成装置を低消費電力待機状態から画像形成可能な状態に起動させて該画像形成装置を用いて両面画像形成を実行させる。次に、該両面画像形成命令が指定する出力すべき転写材の枚数が上記所定値以上の場合は、次のようにする。即ち、第1、第2の画像形成装置100A、100Bの両方を低消費電力待機状態から画像形成可能な状態に起動させて第1、第2の画像形成装置100A、100Bの両方を用いて両面画像形成を実行させる。又、本実施例では、第1、第2の画像形成装置100A、100Bは、次のような搬送装置(リレーユニット)300を介して連結されている。即ち、搬送装置300は、第1、第2の画像形成装置100A、100Bの両方を用いて両面画像形成を行う際に第1の画像形成装置100Aにおいて一方の面にトナー像が定着された転写材Pの表裏を反転させた後に第2の画像形成装置100Bに搬送する。
以上、本実施例によれば、スリープ状態で両面画像形成命令を受けた場合に、両面画像形成の量が少量の場合においては、1台の画像形成装置で画像形成を処理するので、画像形成装置を起動する消費電力を抑制し、又画像形成を速やかに開始することができる。
7 定着装置
100A 第1の画像形成装置
100B 第2の画像形成装置
200 制御装置
300 リレーユニット(転写材搬送装置)
S 画像形成システム

Claims (4)

  1. 転写材にトナー像を形成するトナー像形成手段とトナー像を転写材に定着させる定着手段とをそれぞれが備え、少なくとも一方は転写材の両面にトナー像を定着させた後に該転写材を出力する両面画像形成を単独で行うことができる第1、第2の画像形成装置を有し、
    前記第1の画像形成装置において転写材の一方の面にトナー像を定着させた後に該転写材を前記第2の画像形成装置に搬送して前記第2の画像形成装置において該転写材の他方の面にトナー像を定着させた後に該転写材を出力することで前記第1、第2の画像形成装置の両方を用いて両面画像形成を行うことができる画像形成システムであって、
    前記第1、第2の画像形成装置が複数の異なる待機状態のうちより消費電力の少ない低消費電力待機状態にあるときに両面画像形成を指示する両面画像形成命令を受けた場合に、該両面画像形成命令が指定する出力すべき転写材の枚数が所定値より小さい場合は前記第1、第2の画像形成装置のうち両面画像形成を単独で行うことができる一方の画像形成装置を前記低消費電力待機状態から画像形成可能な状態に起動させて該画像形成装置を用いて両面画像形成を実行させ、該両面画像形成命令が指定する出力すべき転写材の枚数が前記所定値以上の場合は、前記第1、第2の画像形成装置の両方を前記低消費電力待機状態から画像形成可能な状態に起動させて前記第1、第2の画像形成装置の両方を用いて両面画像形成を実行させる制御手段を有することを特徴とする画像形成システム。
  2. 前記所定値が変更可能であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成システム。
  3. 前記第1、第2の画像形成装置は、前記第1、第2の画像形成装置の両方を用いて両面画像形成を行う際に前記第1の画像形成装置において一方の面にトナー像が定着された転写材の表裏を反転させた後に前記第2の画像形成装置に搬送する搬送装置を介して連結されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成システム。
  4. 前記第1、第2の画像形成装置のいずれも両面画像形成を単独で行うことができ、前記制御手段が前記第1、第2の画像形成装置のうち一方の画像形成装置を前記低消費電力待機状態から画像形成可能な状態に起動させる際に起動させる画像形成装置が変更可能であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の画像形成システム。
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