JP2013023130A - 車両のドアフレーム構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】車内側に位置する筒状部を含む部分をアッパサッシュ部からサイドサッシュ部まで連続するフレーム体として構成し、このフレーム体を車外側から外装部材で覆ったドアフレーム構造において、外装部材に関する製造上のコストと手間を軽減させ、さらに材料や外観の選択自由度を向上させる。
【解決手段】車外側に意匠部を位置させ車内側に筒状部を位置させたメインフレーム部材を備え、メインフレーム部材は、少なくとも筒状部をアッパサッシュ部からサイドサッシュ部にかけて連続させると共に、その間のコーナー部を曲げ形状とした一部材として構成される。そして、このメインフレーム部材のアッパサッシュ部の意匠部を車外側から覆う第1の外装部材と、第1の外装部材とは別部材からなり、メインフレーム部材のサイドサッシュ部の意匠部を車外側から覆う第2の外装部材によってドアフレームの外観を構成する。
【選択図】図1

Description

本発明は車両のドアフレーム構造に関する。
車両用ドアのドアフレームでアッパサッシュとサイドサッシュの間にコーナー部分を有する場合、アッパサッシュ形成部分とサイドサッシュ形成部分を別々のフレーム構成部品として製造し、互いの端面を対向させてコーナー部分にて接合させるという構造が知られている(特許文献1)。
ドアフレームの基本的な断面形状として、強度を確保するための筒状部が車内側に位置し、外観に表れる意匠部が車外側に位置し、その間にドアガラスの縁部を保持するためのガラスガイド部が形成される。これらの各部を含む複雑な断面形状の端面全体をドアコーナー部分で接合させることは、製造上のコストと手間がかかるものであった。その軽減を図るべく、出願人は、筒状部を含む部位を、アッパサッシュ部からサイドサッシュ部に連続する一部材からなるフレーム体として形成し、このフレーム体の意匠部を車外側から外装部材で覆った構造のドアフレーム構造を提案した(特許文献2)。
特開2007−137200号公報 特開2011−84129号公報
特許文献2のドアフレーム構造では、外装部材を、フレーム体と同様にアッパサッシュ部からサイドサッシュ部に亘る形状に構成してからフレーム体に対して組み付ける構造としている。具体的には、外装部材のうちアッパサッシュ部の外観構成部分とサイドサッシュ部の外観構成部分をドアコーナー部にて溶接などで固定してから、フレーム体に組み付けていた。本発明は、このドアフレーム構造に適用される外装部材について、製造上のコストと手間をより一層軽減させ、材料や外観の選択自由度を向上させることを目的とする。
本発明は、ドアガラスの上縁部を保持するアッパサッシュ部と、該ドアガラスの側縁部を保持するサイドサッシュ部と、アッパサッシュ部とサイドサッシュ部の境界のコーナー部とを有する車両のドアフレーム構造に関するものである。ドアフレームの基本構造体として、車外側に意匠部を位置させ車内側に筒状部を位置させたメインフレーム部材を備える。メインフレーム部材は、筒状部をアッパサッシュ部からサイドサッシュ部にかけて連続させると共にコーナー部を曲げ形状とした一部材として構成される。そして、このメインフレーム部材のアッパサッシュ部の意匠部を車外側から覆う第1の外装部材と、第1の外装部材とは別部材からなり、メインフレーム部材のサイドサッシュ部の意匠部を車外側から覆う第2の外装部材を有することを特徴としている。
第1と第2の外装部材を組み付ける対象として、メインフレーム部材を補完するサブフレーム部材を追加してもよい。アッパサッシュ部ではメインフレーム部材と共にアッパ側サブフレーム部材が意匠部を構成し、この意匠部を第1の外装部材が車外側から覆う。サイドサッシュ部ではメインフレーム部材と共にサイド側サブフレーム部材が意匠部を構成し、この意匠部を第2の外装部材が車外側から覆う。この場合、メインフレーム部材の板厚をアッパ側サブフレーム部材とサイド側サブフレーム部材の板厚よりも大きく設定することが好ましい。また、サイド側サブフレーム部材の板厚をアッパ側サブフレーム部材の板厚よりも大きくすることが好ましい。
第1と第2の外装部材を別部材としたことで、それぞれに適した形状や材質で形成することが可能である。例えば第1の外装部材よりも第2の外装部材を幅広に形成するとよい。また、第1の外装部材を金属材料で形成し、第2の外装部材を樹脂材料で形成することが好ましい。
以上の本発明によれば、アッパサッシュ部用の第1の外装部材とサイドサッシュ部用の第2の外装部材を別部材として構成してメインフレームに取り付ける構成としたことで、外装部材についてメインフレームへの取り付け前の工数を少なくして、製造コストの軽減と生産性の向上を図ることができる。また、アッパサッシュ部とサイドサッシュ部で外装部材の意匠幅、デザイン、材質などを異ならせることが、従来に比べて容易になる。
本発明を適用した乗用車のフロントドアの分解斜視図である。 アッパサッシュ部の図10のA-A位置での断面図である。 リアサイドサッシュ部の図10のB-B位置での断面図である。 メインフレームのフロントコーナー部分の斜視図である。 フロントコーナーパッチ組み付け状態でのフロントコーナー部付近の斜視図である。 メインフレームのリアコーナー部分の斜視図である。 第2サブフレーム組み付け状態でのリアコーナー部付近の斜視図である。 リアコーナー部付近のアウターフレームとガーニッシュを示す斜視図である。 リアコーナー部付近のアウターフレームとガーニッシュの異なる形態を示す斜視図である。 乗用車のフロントドアの概略構造を示す側面図である。
図10は本発明を適用する乗用車のフロントドア(以下、ドア)10の概略構造を示している。ドア10は、ドアパネル30とその上部に位置するドアフレーム31を備え、ドアパネル30の上縁部とドアフレーム31の内周部に囲まれる領域が窓開口部32となっている。窓開口部32内に昇降可能にドアガラス33が設けられる。ドアフレーム31は、ドア上縁部を形成するアッパサッシュ部34と、アッパサッシュ部34の前端部から下方へ延出されてドアパネル30に固定されるフロントサイドサッシュ部35と、アッパサッシュ部34の後端部から下方へ延出されてドアパネル30に固定されるリアサイドサッシュ部36を備えており、アッパサッシュ部34とフロントサイドサッシュ部35の境界部分がフロントコーナー部37、アッパサッシュ部34とリアサイドサッシュ部36の境界部分がリアコーナー部38となっている。
図1に分解状態で示すように、ドア10はインナーパネル11、アウターパネル12、メインフレーム13、第1サブフレーム(アッパ側サブフレーム部材)14、第2サブフレーム(サイド側サブフレーム部材)15、アウターフレーム(第1の外装部材)16、ガーニッシュ(第2の外装部材)17、フロントコーナーパッチ18を備えている。車内側に位置するインナーパネル11と車外側に位置するアウターパネル12によってドアパネル30が構成され、メインフレーム13、第1サブフレーム14、第2サブフレーム15、アウターフレーム16、ガーニッシュ17及びフロントコーナーパッチ18によってドアフレーム31が構成されている。なお、図1ではメインフレーム13に第1サブフレーム14を固定した状態で示している。
メインフレーム13は、フロントサイドサッシュ部35からアッパサッシュ部34を経てリアサイドサッシュ部36まで連続する一部材として形成されており、フロントサイドサッシュ部35とアッパサッシュ部34ではメインフレーム13に対して第1サブフレーム14が溶接で固定され(図2)、リアサイドサッシュ部36ではメインフレーム13に対して第2サブフレーム15が溶接で固定されている(図3)。図2及び図3のWは、メインフレーム13に対する第1サブフレーム14及び第2サブフレーム15の溶接箇所を示している。
メインフレーム13は、板状の金属材料をロール成形加工して図2及び図3に示す断面形状の長尺部材として形成され、ロール成形後に、長手方向の途中位置のフロントコーナー部37とリアコーナー部38で曲げ加工することによって、フロントサイドサッシュ部35、アッパサッシュ部34、リアサイドサッシュ部36に対応した部分が形成される。この曲げ加工されたメインフレーム13の内縁部に、凹状断面のガラスガイド部20が形成される。以下の説明において、ガラスガイド部20に面する側をメインフレーム13の内周側と呼び、これと反対の側を外周側と呼ぶ。ドアガラス33は、その縁部がガラスガイド部20に沿って昇降される。フロントコーナー部37とリアコーナー部38におけるメインフレーム13の曲げ加工として、具体的にはストレッチベンダ曲げやプレス曲げを用いることができる。
メインフレーム13は、車内側に位置し閉鎖断面形状とされた筒状部13aと、筒状部13aから車外側に略平行に延出された一対の接続部13b、13cと、接続部13bの車外側の端部を内周側に折り曲げた内周側意匠部13dを有する。換言すれば、メインフレーム13は、車内側に位置する筒状部13aと、車外側に位置する内周側意匠部13dを、ドアガラス33の外縁部に対向する接続部13bで接続し、この接続部13bの外周側に接続部13cを沿わせた構造になっている。筒状部13aの一部は内周側意匠部13dに対向する立壁部13eを構成している。図2や図3から分かるように、筒状部13aは、フロントサイドサッシュ部35、アッパサッシュ部34及びリアサイドサッシュ部36に亘るメインフレーム13の全体で一定断面形状になっている。但し、フロントコーナー部37とリアコーナー部38では、メインフレーム13の曲げ加工に伴って筒状部13aが若干潰れた断面形状になる場合もある。
フロントサイドサッシュ部35からアッパサッシュ部34にかけての部分では、図2に示すように接続部13cの外周側に第1サブフレーム14が溶接で固定される。第1サブフレーム14は、接続部13cに沿う支持面部14aと、内周側意匠部13dと略面一に並んで車外側に向く外周側意匠部14bを有する。支持面部14aと外周側意匠部14bに囲まれる領域内には、図示しないウェザストリップが配設され、支持面部14aの両側部に設けた抜け止め部14c、14dによってウェザストリップが抜け止め保持される。
リアサイドサッシュ部36では、図3に示すように、接続部13cの外周側に第2サブフレーム15が溶接で固定される。第2サブフレーム15は、接続部13bに沿う支持面部15aと、支持面部15aから外周方向に延設される中間部15bと、中間部15bの外周側端部に設けた外周側意匠部15cを有する。支持面部15aを接続部13cに固定した状態で、外周側意匠部15cは内周側意匠部13dから離れた位置で車外側に向く。なお、第1サブフレーム14の抜け止め部14c、14dに相当する部分を第2サブフレーム15に形成し、第2サブフレーム15を介してウェザストリップを保持させてもよい。
第1サブフレーム14と第2サブフレーム15は、板状の金属材料により形成されており、第2サブフレーム15の板厚が第1サブフレーム14の板厚よりも大きい。また、メインフレーム13の板厚は第1サブフレーム14と第2サブフレーム15のいずれよりも大きい。
図4及び図6に示すように、フロントコーナー部37とリアコーナー部38では、メインフレーム13における接続部13b及び接続部13cの一部と内周側意匠部13dが切除されており、筒状部13aの全体と接続部13b、13cの一部のみが残されている。また、フロントコーナー部37では、第1サブフレーム14も切除されている。フロントコーナー部37では、この切除部分を埋めるようにフロントコーナーパッチ18が固定される(図5)。また、第2サブフレーム15は、リアコーナー部38でのメインフレーム13の切除部分を埋める形状のコーナー形成部15dを有している(図7)。フロントコーナー部37やリアコーナー部38におけるメインフレーム13の上記部分切除は、フロントコーナー部37やリアコーナー部38を形成するためのメインフレーム13の曲げ加工の後に行われ、これにより当該曲げ加工で生じた皺等の奇形部分が切除される。なお、フロントコーナー部37とリアコーナー部38には筒状部13aが残されているため、内周側意匠部13dなどを切除してもメインフレーム13全体として十分な強度を確保することができる。
以上のようにメインフレーム13に対して第1サブフレーム14、第2サブフレーム15及びフロントコーナーパッチ18を取り付けた状態で、これらの意匠部を車外側から覆うアウターフレーム16とガーニッシュ17が取り付けられる。フロントサイドサッシュ部35からアッパサッシュ部34までは、メインフレーム13の内周側意匠部13dと第1サブフレーム14の外周側意匠部14bが車外側を向く意匠部を構成し、リアサイドサッシュ部36ではメインフレーム13の内周側意匠部13dと第2サブフレーム15の外周側意匠部15cが車外側を向く意匠部を構成する。図2と図3の比較から分かるとおり、リアサイドサッシュ部36における意匠部(内周側意匠部13d、外周側意匠部15c)は、フロントサイドサッシュ部35やアッパサッシュ部34における意匠部(内周側意匠部13d、外周側意匠部14b)よりも幅広に形成されている。
アウターフレーム16は、フロントサイドサッシュ部35からアッパサッシュ部34に亘る細幅の意匠部を覆う外装部材であり、本実施形態ではメインフレーム13と同様に金属製の板材から形成される。図2に示すように、アウターフレーム16は、内周側意匠部13dと外周側意匠部14bの車外側の面に対して意匠面16aを当接させ、該意匠面16aの内周側と外周側の縁部をそれぞれ車内側に折り返して形成した内周側ヘミング部16bと外周側ヘミング部16cによって内周側意匠部13dと外周側意匠部14bを挟着し、メインフレーム13及び第1サブフレーム14と結合される。図2はアッパサッシュ部34の断面を示しているが、フロントサイドサッシュ部35やフロントコーナー部37においても、アウターフレーム16は同様の構造でメインフレーム13、第1サブフレーム14及びフロントコーナーパッチ18に対して結合される。
ガーニッシュ17はリアサイドサッシュ部36の幅広の意匠部を覆う外装部材であり、本実施形態では合成樹脂の成形品として形成される。図3に示すように、ガーニッシュ17は、メインフレーム13の内周側意匠部13dと第2サブフレーム15の外周側意匠部15cに亘る幅をカバーする幅広の意匠面17aを有し、この意匠面17aの車内側を向く面にリブ17b、17cが設けられている。意匠面17aの両側には、車内側へ曲げられた内周側曲げ縁部17dと外周側曲げ縁部17eが形成されている。ガーニッシュ17は、リブ17b、17cをそれぞれ内周側意匠部13dと外周側意匠部15cの外面に当接させることで、ドアの厚み方向の位置が決まる。また、内周側曲げ縁部17dと外周側曲げ縁部17eをそれぞれ内周側意匠部13dと外周側意匠部15cの縁部に沿わせることで、車両前後方向の位置が定まる。ガーニッシュ17はメインフレーム13と第2サブフレーム15に対して、接着剤、両面テープ、クリップ止め、ビス締め、嵌め込みなどの手法によって固定される。
図8に示すように、ガーニッシュ17の上端部は、第2サブフレーム15のコーナー形成部15dを覆うコーナーカバー部17fを有しており、コーナーカバー部17fがアウターフレーム16の後端部に接している。これと異なる態様として、図9のように、アウターフレーム16の後端部に、第2サブフレーム15のコーナー形成部15dを覆うコーナー延長部16dを設け、このコーナー延長部16dにガーニッシュ17の上端部が接するようにすることも可能である。
前述の通り、ドアフレーム31の内周部には、窓開口部32側(フレーム内周側)に向けて開口された凹状断面部としてガラスガイド部20が形成される。図2及び図3に示すように、メインフレーム13の内周側意匠部13dと立壁部13eがガラスガイド部20の車外側と車内側の側壁を構成し、接続部13bがガラスガイド部20の底面を構成している。アッパサッシュ部34とフロントサイドサッシュ部35ではさらに、アウターフレーム16の内周側ヘミング部16bも、ガラスガイド部20の車外側の側壁を構成する(図2参照)。図示を省略するが、このガラスガイド部20内に弾性材からなるガラスランが保持される。ガラスランは、ガラスガイド部20内に進入したドアガラス33の縁部の側面を車内側と車外側から挟んで弾性的に保持するリップを有する。フロントサイドサッシュ部35とリアサイドサッシュ部36のガラスランは、ドアガラス33の前後の側縁部を保持し、アッパサッシュ部34のガラスランは、ドアガラス33の上縁部を保持する。
以上のように構成されるドアフレーム31は、フロントサイドサッシュ部35とリアサイドサッシュ部36の下部がインナーパネル11とアウターパネル12の間のドアパネル内部空間に挿入され、当該挿入部分でドアパネル30に対して固定される。
以上のように、本実施形態のドア10では、ドアフレーム31の基本形状をフロントサイドサッシュ部35、アッパサッシュ部34及びリアサイドサッシュ部36に亘って一続きに形成されるメインフレーム13で構成し、このメインフレーム13に第1サブフレーム14及び第2サブフレーム15を組み付けて形成したフレーム本体部分に対して、外装部材であるアウターフレーム16とガーニッシュ17を取り付けた構造としている。メインフレーム13(筒状部13a)を各ドアコーナー部37、38で途切れない連続構造体とすることで、フレーム部材の端面をドアコーナーで付き合わせて接合する従来の構造に比べて、組み立てが容易で低コストに製造でき、また強度的にも優れている。また、ドアフレーム31の外観を構成する外装部材を、アッパサッシュ部34とフロントサイドサッシュ部35をカバーするアウターフレーム16と、リアサイドサッシュ部36をカバーするガーニッシュ17に分け、アウターフレーム16とガーニッシュ17を別々に組み付けていくことで、アウターフレーム16とガーニッシュ17を予め溶接などで相互に固定する手間が不要となり、生産性が向上している。また、アウターフレーム16とガーニッシュ17は、それぞれの意匠面16a、17aの幅が異なっており、このような意匠幅の異なる外装部材を個別に製造及び管理することで、デザインの自由度が向上する。さらに、本実施形態のようにアウターフレーム16を金属材料で形成し、ガーニッシュ17を樹脂材料で形成するといった材料選択の自由度も高くなる。
以上、図示実施形態に基づき説明したが、本発明はこの実施形態に限定されるものではない。例えば、実施形態のドアフレーム31では、フロントコーナー部37を挟んでアッパサッシュ部34とフロントサイドサッシュ部35を分けて構成しているが、フロントコーナー部37に相当する曲げ部を有さず、アッパサッシュ部がなだらかに湾曲してドアパネルへの固定部まで延設されるタイプのドアフレームであっても適用が可能である。
また、図示実施形態では、アッパサッシュ部34とフロントサイドサッシュ部35で、外周側意匠部14bはメインフレーム13に対して別部材からなる第1サブフレーム14に形成されているが、外周側意匠部14bに相当する部分をメインフレーム13に形成することも可能である。具体的には、接続部13cの長さを延長して、外周側に曲げることで外周側意匠部14bに相当する部分を形成することができる。この場合、リアサイドサッシュ部36では、第2サブフレーム15との干渉を避けるべく、メインフレーム13における外周側意匠部14b相当部分を切除するとよい。
また、図示実施形態のメインフレーム13の筒状部13aは閉断面に形成されているが、閉断面でない筒状部を有するドアフレームにも本発明は適用が可能である。換言すれば、本発明において、メインフレーム部材の筒状部は、閉断面形状に限定されるものではなく、例えば一部が開放されたコ字状断面などであってもよい。
また、図示実施形態は乗用車のフロントドアへの適用例であるが、実施形態のアッパサッシュ部34とサイドサッシュ部36に相当する部位を含むフレーム構造を有するドアであれば、本発明は広く適用が可能である。
また、図示実施形態ではメインフレーム13、第1サブフレーム14、第2サブフレーム15を金属材料で形成しているが、これらの部材を樹脂成形品として形成することも可能である。
10 ドア
11 インナーパネル
12 アウターパネル
13 メインフレーム
13a 筒状部
13b 13c 接続部
13d 内周側意匠部
13e 立壁部
14 第1サブフレーム(アッパ側サブフレーム部材)
14a 支持面部
14b 外周側意匠部
14c 14d 抜け止め部
15 第2サブフレーム(サイド側サブフレーム部材)
15a 支持面部
15b 中間部
15d コーナー形成部
15c 外周側意匠部
16 アウターフレーム(第1の外装部材)
16a 意匠面
16b 内周側ヘミング部
16c 外周側ヘミング部
16d コーナー延長部
17 ガーニッシュ(第2の外装部材)
17a 意匠面
17b 17c リブ
17d 内周側曲げ縁部
17e 外周側曲げ縁部
17f コーナーカバー部
18 フロントコーナーパッチ
20 ガラスガイド部
33 ドアガラス
34 アッパサッシュ部
35 フロントサイドサッシュ部
36 リアサイドサッシュ部
37 フロントコーナー部
38 リアコーナー部

Claims (6)

  1. ドアガラスの上縁部を保持するアッパサッシュ部と、該ドアガラスの側縁部を保持するサイドサッシュ部と、アッパサッシュ部とサイドサッシュ部の境界のコーナー部とを有する車両のドアフレーム構造において、
    車外側に位置する意匠部と車内側に位置する筒状部とを有し、上記筒状部をアッパサッシュ部からサイドサッシュ部にかけて連続させると共に上記コーナー部を曲げ形状とすることで上記アッパサッシュ部からサイドサッシュ部に連続する一部材として構成されるメインフレーム部材;
    上記メインフレーム部材のアッパサッシュ部の意匠部を車外側から覆う第1の外装部材;及び
    第1の外装部材とは別部材からなり、上記メインフレーム部材のサイドサッシュ部の意匠部を車外側から覆う第2の外装部材;
    を有することを特徴とする車両のドアフレーム構造。
  2. 請求項1記載のドアフレーム構造において、上記メインフレーム部材と別部材として形成され、上記メインフレーム部材のアッパサッシュ部とサイドサッシュ部に対してそれぞれ固定されるアッパ側サブフレーム部材とサイド側サブフレーム部材を有し、該アッパ側サブフレーム部材とサイド側サブフレーム部材はそれぞれ、上記メインフレーム部材の上記意匠部と共に車外側を向く意匠部を有し、
    上記第1の外装部材は、上記メインフレーム部材の意匠部と上記アッパ側サブフレーム部材の意匠部を車外側から覆い、上記第2の外装部材は、上記メインフレーム部材の意匠部と上記サイド側サブフレーム部材の意匠部を車外側から覆っている車両のドアフレーム構造。
  3. 請求項2記載の車両のドアフレーム構造において、上記メインフレーム部材の板厚が上記アッパ側サブフレーム部材と上記サイド側サブフレーム部材の板厚よりも大きい車両のドアフレーム構造。
  4. 請求項2または3記載の車両のドアフレーム構造において、上記サイド側サブフレーム部材の板厚が上記アッパ側サブフレーム部材の板厚よりも大きい車両のドアフレーム構造。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1項記載の車両のドアフレーム構造において、上記第1の外装部材よりも上記第2の外装部材の方が幅広に形成される車両のドアフレーム構造。
  6. 請求項1ないし5のいずれか1項記載の車両のドアフレーム構造において、上記第1の外装部材が金属材料からなり、上記第2の外装部材が樹脂材料からなる車両のドアフレーム構造。
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