JP2013022839A - 記録装置および記録方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 複数の素子群を有する記録ヘッドにおいて、いずれかの素子群のみ使用頻度が高いと、絶縁層にピンホール等が生じるとヒータ配線の腐食生じて吐出不良となるため、記録ヘッドの寿命が短くなってしまうという可能性がある。
【解決手段】 本発明の記録装置200は、インクを吐出する複数の記録素子からなる第一の素子群と、第一の素子群と同じ種類のインクを吐出するために用いられる複数の記録素子からなる第二の素子群とを有する記録ヘッド212と、複数の記録素子それぞれの状態を検出する検出回路507と、検出回路507の検出結果に応じて、記録を行う際に使用する素子群を選択する選択手段409と、を具備する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、複数の記録素子を含む記録素子群により記録を行う記録装置および記録方法に関する。
サーマル方式の記録ヘッドを用いて記録を行うインクジェット式プリンタは、記録ヘッドのヒータ抵抗に通電することで生じる熱により膜沸騰を起こし、この時生じる気泡の圧力によりインクを吐出口(以下、ノズルとも称する)から吐出することで記録動作を行う。このようなヒータ抵抗とヒータ抵抗に通電するために用いられるヒータ配線は絶縁層等の保護層で被覆して設けられている。従って長期間同じヒータ抵抗を使用して記録動作をおこなっていると、吐出の際に生じるキャビテーション等の影響により絶縁層にピンホール等が生じてインクがヒータ配線にさらされ、ヒータ配線が腐食する可能性がある。このようなピンホール等が生じた状態で使用が長時間継続されると、吐出不良が発生してしまうことになる。
特許文献1に開示されているカラー印刷を行うインクジェット式プリンタでは、複数のノズルからなるノズル列が色ごとに二列設けられている構成が開示されている。図10は記録ヘッドのノズル部を抽出した模式図である。特許文献1には、記録ヘッドは、インク吐出部の往動時には第1のノズル列のみからインクを吐出し、インク吐出部の復動時には第2のノズル列のみから吐出して記録を行うことが記載されている。このように2列のノズル列を用いて記録動作を行うことにより、インク吐出部の往動時および復動時のいずれにおいても1つの同じノズル列からインクが吐出されて記録が行われる場合と比較して、それぞれのノズル列が用いられる頻度が半分になる。これにより記録ヘッドの寿命を延長することができる。
特開2003−237047号公報
しかし特許文献1に開示のように、2列のノズル列を用いて記録動作を行うとしたとしても、往動作でのインクの吐出数と復動作でのインクの吐出数に大きな違いがある場合がある。そうすると、一方のノズル列の絶縁層には不具合は発生していないのにも関わらず、もう一方のノズル列に対応する絶縁層に不具合が発生して吐出不良となってしまう可能性がある。さらに、このような不具合が発生した状態で吐出を続けると、絶縁層に不具合が生じたヒータのみならず、ヒータ配線の腐食領域が広がることで隣接するヒータにも吐出不良が発生し、ノズル列全体として使用することができなくなってしまう懸念がある。
そこで本発明は、安定した記録動作を長期間行えるような記録装置を提供することを目的としている。
本発明の記録装置は、
インクを吐出するために用いられる複数の記録素子からなる第一の素子群と、該第一の素子群と同じ種類のインクを吐出するために用いられる複数の記録素子からなる第二の素子群とを有する記録ヘッドと、
前記第一の素子群の複数の記録素子と前記第二の素子群の複数の記録素子との状態を検出する検出手段と、
前記検出手段の結果に応じて、前記第一の素子群または前記第二の素子群のいずれを記録動作に用いるか選択する選択手段と、を具備する。
本発明の記録装置の記録方法は、
インクを吐出するために用いられる複数の記録素子からなる第一の素子群と、該第一の素子群と同じ種類のインクを吐出するために用いられる複数の記録素子からなる第二の素子群とを有する記録ヘッドを備えた記録装置の記録方法であって、
前記第一の素子群の複数の記録素子と前記第二の素子群の複数の記録素子との状態を検出する工程と、
検出された前記複数の記録素子の状態に応じて、前記第一の素子群または前記第二の素子群のいずれを記録動作に用いるか選択する工程と、
選択された素子群の前記記録素子を用いて記録動作を行う工程と、を有する。
本発明は、ヒータの抵抗値を測定し、抵抗値の変化量に応じて配線の腐食具合を判定し、その結果に応じて記録に用いる素子群を選択することで、安定した記録動作を長期間行える記録装置を提供することができる。
本発明の第1の実施形態における記録素子群選択処理の手順を示すフローチャートである。 本発明のインクジェット記録装置の構成の概要を示す外観斜視図である。 本発明のインクジェット記録装置の内部制御構成を示す概略ブロック図である。 本発明のインクジェット記録装置のプリンタエンジンを示す概略ブロック図である。 本発明の第1の実施形態におけるキャリッジの構成を示す概略ブロック図である。 本発明のインクジェット記録装置の記録ヘッドのノズル構成を示す概略図である。 図6に示す記録ヘッド用基板の配線構造を示す図である。 図7Aに示すヒータ抵抗の切断面図である。 本発明の第2の実施形態における記録素子群選択処理の手順を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施形態における記録素子群選択処理の手順を示すフローチャートである。 従来技術の記録ヘッドのノズルの構成の示す概略図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図2は、本発明のインクジェット記録装置200の構成の概要を示す外観斜視図である。図2(a),(b)に示されるように、インクジェット記録装置(以下、記録装置)200は、2個の脚部201に支持された装置本体202、排紙された記録紙等の記録媒体(以下、記録媒体)を積載するスタッカ203を備える。装置本体202の前面に手差し挿入口204が設けられ、その下部に前面へ開閉可能なロール紙カセット205が設けられている。記録媒体は手差し挿入口204又はロール紙カセット205から記録装置200内部へと供給される。
また、記録装置200は、透明で開閉可能なアッパカバー206を備えている。アッパカバー206が透明であるため、アッパカバー206が閉じられた状態でも、装置本体202内部を目視することができる。また、装置本体202には、操作パネル部207、インク供給ユニット208が配設されている。操作パネル部207の裏側には制御ユニットが配設される。このような構成の記録装置200はA0、B0などのポスタサイズの大きな画像を記録することができる。
また、記録装置200は、図2(b)に示すように、記録媒体を矢印B方向(副走査方向)に搬送する搬送ローラ209と、記録媒体の幅方向(矢印A方向、主走査方向)に往復可能に案内支持されたキャリッジユニット(以下、キャリッジ)210とを備える。
キャリッジ210にはキャリッジモータ(不図示)の駆動力がキャリッジベルト(以下、ベルト)211を介して伝えられ、矢印A方向に往復移動する。キャリッジ210には、記録手段に相当するインクジェット記録ヘッド(以下、記録ヘッド)212が装着される。記録ヘッド212の吐出口の目詰まりなどによるインク吐出不良は回復ユニット213により解消される。
本実施形態においては、キャリッジ210には、記録媒体にカラー記録を行うために、4つのカラーインクに対応して4つのヘッドからなる記録ヘッド212が装着されている。即ち、記録ヘッド212は、BK(ブラック)インクを吐出するBKヘッド、C(シアン)インクを吐出するCヘッド、M(マゼンタ)インクを吐出するMヘッド、Y(イエロ)インクを吐出するYヘッドで構成されている。また、各色の記録ヘッド212には複数の記録素子を配列してなる記録素子列が2列ある。インク供給ユニット208にはBKインク、Cインク、Mインク、Yインクを夫々収容する4つのインクタンクが含まれる。
以上の構成の記録装置200で記録媒体に記録を行う場合、まず、搬送ローラ209によって記録媒体が所定の記録開始位置まで搬送される。その後、キャリッジ210により記録ヘッド212を主走査方向に走査させる動作と、搬送ローラ209により記録媒体を副走査方向に搬送させる動作とを繰り返すことで、記録媒体全体への記録が行われる。
即ち、ベルト211およびキャリッジモータによってキャリッジ210が図2(b)に示された矢印A方向に移動することにより、記録媒体に記録が行われる。キャリッジ210が走査される前の位置(ホームポジション)に戻されると、搬送ローラ209によって記録媒体が副走査方向に搬送される。その後、再び図2(b)中の矢印A方向にキャリッジ210を走査することにより、記録媒体に対する画像や文字等の記録が行なわれる。上記の動作を繰り返し、記録媒体の1枚分の記録が終了すると、その記録媒体はスタッカ203内に排紙され、例えば、A0サイズ1枚分の記録が完了する。
図3は、記録装置200の制御構成を示すブロック図である。記録装置200は、画像処理部301とプリンタエンジン318とで概略構成される。画像処理部301は、外部に接続されたパーソナルコンピュータ等のホスト装置から、記録指示および記録用の画像データを受信する。そして、画像処理部301は、受信した画像データをプリンタエンジン318で記録可能な画像データに変換し、これを出力する。
画像処理部301は、CPU302、画像変換部303、プリンタエンジンインターフェース304、通信インターフェース305、拡張バス回路部306、RAMコントローラ307、およびROMコントローラ308を備える。これらの各ブロックはそれぞれバスライン310a〜310gを介してシステムバスブリッジ309に接続されている。本実施形態では、これらのブロックはシステムLSIとして一つのパッケージに封止された画像形成コントローラASIC(Application Specific Integrated Circuit)311として実現されている。
また、画像処理部301は、機能拡張ユニットを装着する拡張スロット312、RAM315、およびROM317を備えるほか、図示しない操作部や表示部、電源回路部等を備える。
CPU302は、画像処理部301全体の制御を司る。CPU302は、RAM315またはROM317に格納された制御手順を順次読み出し、画像変換部303においてホスト装置から受信した多値の画像データをプリンタエンジン318で記録可能な2値の画像データに変換し、これをRAM315に格納する。またCPU302は、ホスト装置と通信するための通信インターフェース305の制御や通信プロトコルの解釈、画像変換部303で生成された2値の画像データをプリンタエンジン318へ転送するためのプリンタエンジンインターフェース304の制御等も行う。
プリンタエンジンインターフェース304は、画像処理部301とプリンタエンジン318との間でデータの送受信を行うブロックである。プリンタエンジンインターフェース304は、DMAC(Direct Memory Access Controller)を有し、RAM315に格納されている2値の画像データを、RAMコントローラ307を介してプリンタエンジン318に転送する。
通信インターフェース305は、パーソナルコンピュータやワークステーション等のホスト装置との間でデータの送受信を行い、ホスト装置から受信した画像データを、RAMコントローラ307を介してRAM315に格納する。
通信インターフェース305の通信方式としては、USB(Universal Serial Bus)やIEEE1394等の高速シリアル通信、IEEE1284などのパラレル通信であってもよい。また、100BASE−TX等のネットワーク通信であってもよい。またこれらの複数の通信方式を有していてもよい。さらには、有線による通信方式に限らず、無線による通信方式であってもよい。
拡張バス回路部306は、拡張スロット312に装着された機能拡張ユニットを制御する機能を備え、拡張バス313を介して機能拡張ユニットにデータを送信する制御および機能拡張ユニットが出力するデータを受信する制御を行う。拡張スロット312には、USBやIEEE1394、IEEE1284、あるいはネットワーク通信などホスト装置との通信機能を提供する通信ユニットや、大容量記憶機能を提供するハードディスクドライブユニットなどが装着可能である。
なお、画像変換部303、通信インターフェース305、および拡張バス回路部306は、プリンタエンジンインターフェース304と同様にDMACを有し、メモリアクセス要求を発行する機能を備えている。
RAMコントローラ307は、画像形成コントローラASIC311に接続されたRAM315を、RAMバス314を介して制御する。RAMコントローラ307は、CPU302およびDMACを有する各ブロックとRAM315との間で、書き込みまたは読み出しされるデータの中継を行う。また、RAMコントローラ307は、CPU302およびDMACを有する各ブロックからの読み出し要求や書き込み要求に応じて必要な制御信号を生成してRAM315への書き込みやRAM315からの読み出しを実現する。
ROMコントローラ308は、画像形成コントローラASIC311に接続されたROM317を、ROMバス316を介して制御する。ROMコントローラ308は、CPU302からの読み出し要求に応じて必要な制御信号を生成して、予めROM317に格納された制御手順やデータを読み出し、システムバスブリッジ309を介してCPU302に読み出した内容を送り返す。また、ROM317がフラッシュメモリ等の電気的に書き換え可能なデバイスで構成される場合、ROMコントローラ308は必要な制御信号を発生してROM317の内容を書き換える。
システムバスブリッジ309は、画像形成コントローラASIC311を構成する各ブロック間を接続する機能を備えるほか、複数のブロックから同時にアクセス要求が発行された場合に、バス権を調停する機能を備えている。CPU302およびDMACを有する各ブロックがRAMコントローラ307を介してRAM315へのアクセス要求をほぼ同時に発行する場合があり、システムバスブリッジ309は予め指定されたプライオリティーに従って適切に調停を行う。
RAM315は、同期DRAM等で構成され、CPU302が実行する制御手順の格納、画像変換部303において生成された画像形成データの一時的な記憶、およびCPU302のワークメモリなどの機能を提供するメモリブロックである。また、RAM315は、通信インターフェース305がホスト装置から受信した画像データの一時的なバッファリングや拡張バス313を介して接続された機能拡張ユニットとの間で受け渡しされるデータの一時保存などの機能を提供する。
ROM317は、フラッシュメモリ等で構成され、CPU302が実行する制御手順およびプリンタ制御に必要なパラメータを格納する。フラッシュメモリは電気的に書き換え可能な不揮発性のデバイスであり、決められたシーケンスに従うことにより制御手順やパラメータを書き換えることが可能である。このほか、各回路ブロックは動作モード等を設定するレジスタを備え、CPU302は図示しないレジスタアクセスバスを介して各回路ブロックの動作モード等を設定することが可能である。
プリンタエンジン318は、画像処理部301から送出される2値の画像データに基づき、記録ヘッド212を用いて記録媒体に画像を記録する記録機構である。
図4は、記録装置200のプリンタエンジン318の構成を示すブロック図である。
プリンタエンジン318は、CPU401、RAM402、ROM403、紙搬送モータ制御回路404、紙搬送モータ405、紙搬送機構406、キャリッジモータ制御回路407、および、キャリッジモータ408を備えている。また、プリンタエンジン318は、バンドメモリ・駆動制御ブロック409、および、メモリ410を備えている。
CPU401は、制御プログラム、更新可能な制御プログラムや処理プログラム、各種定数データなどを格納するROM403にアクセスする。また、CPU401は、図3に示すRAMコントローラ307、ROMコントローラ308から受信したコマンド信号や画像データを格納するRAM402にアクセスし、これらのメモリに格納された情報に基づいて記録動作を制御する。
また、CPU401は、キャリッジモータ制御回路407を介してキャリッジモータ408を動作させることによりキャリッジ210を移動させる。また、CPU401は、紙搬送モータ制御回路404を介して紙搬送モータ405を動作させることにより搬送ローラ209などの紙搬送機構406を動作させる。さらにCPU401は、RAM402に格納されている各種情報に基づきバンドメモリ・駆動制御ブロック409や、キャリッジ210の記録ヘッド制御ブロック411を制御して記録ヘッド212を駆動することにより記録媒体上に所望の画像を記録させる。
バンドメモリ・駆動制御ブロック409は、記録素子群選択手段に相当し、図3に示すコントローラとのデータ通信、記録ヘッド212を駆動するための駆動データ信号および駆動タイミング信号の生成および出力等を行う。
図5は、記録装置200のキャリッジ210の構成を示すブロック図である。
キャリッジ210は、記録ヘッド212および記録ヘッド制御ブロック411を備えている。記録ヘッド制御ブロック411は、電圧選択回路501、駆動用ヘッド電源502、検出用電源503、抵抗504、A/D変換回路505、LUT(Look up Table)506、および、ヒータ抵抗寿命判定回路507を備えている。ヒータ抵抗寿命判定回路507は、検出手段に相当する。
記録ヘッド212は、バンドメモリ・駆動制御ブロック409から送信された駆動データ信号および駆動タイミング信号に応じた信号により記録素子(ヒータとも称する)を駆動し、ノズルからインクを吐出し、記録媒体上に画像を形成する。
図6は、インクの吐出を行うために用いられる記録ヘッド212の構成を示した図である。記録ヘッド212には、複数の記録ヘッド用基板601が設けられており、各種類のインクを吐出するための記録ヘッド用基板601の記録素子はA列、B列の2列で設けられている。記録素子にはそれぞれノズルが対応するように設けられている。図6においては、シアン(C)、マゼンダ(M)、イエロー(Y)の3種類のインクを吐出可能な記録ヘッドの例を示している(例えばシアンの場合はC−A列とC−B列)。このようなノズルは、それぞれ複数配列して設けられており、ノズル列を構成している。さらにノズルに対応するように複数の記録素子からなる素子列が設けられている。副走査方向に記録素子列は、複数の記録素子毎に記録素子群であるグループとして管理されており、対応するノズル列は、複数のノズル毎にグループとして管理されている。例えば、C−A列のグループ1に含まれる素子群(第一の素子群)と、C−B列のグループ1に含まれる素子群(第二の素子群)とは並行に設けられており、それぞれ同じ種類のインクを吐出するために用いることができる。記録動作に用いられるインクは、インクジェット記録装置と接続する接続部230から供給され、記録ヘッド用基板601に送られる。
図7Aは、記録ヘッド212に搭載される記録ヘッド用基板601の配線構造を示す図である。記録ヘッド用基板601は、ヒータ抵抗701、トランジスタ702、および、ANDゲート703をそれぞれ複数備えている。なお、各ヒータ抵抗701に対応して、1つのトランジスタ702および1つのANDゲート703が設けられている。
ヒータ抵抗701は、電気熱変換素子であり、駆動信号に基づいて駆動用ヘッド電源に接続されたVH配線704と、接地されるために用いられるGND配線705との間に電圧が印加されることで、一対のヒータ配線707の間に電流が流れ発熱する。この熱エネルギーによりインクが膜沸騰を起こし、このときに生じる気泡の圧力によりノズルからインクが吐出される。このような配線構造は記録ヘッド用基板601其々に設けられており、C−A列の配線構造とC−B列の配線構造とは独立している。
図7Bは、記録ヘッド212のヒータ抵抗701の切断面図を示したものである。シリコンからなる基体710に絶縁材料からなる蓄熱層711が設けられており、その上に、TaSiN等の通電することにより発熱する高抵抗材料からなるヒータ層712が設けられている。ヒータ層712の上に、アルミニウム等の導電材料からなるヒータ配線707が対となるように設けられており、一対の配線の間の領域に対応するヒータ層712がヒータ抵抗701として用いられる。さらに、ヒータ層712とヒータ配線707とは絶縁材料からなる絶縁層713により被覆されており、流路部材715で形成される流路714内のインクからヒータ層712とヒータ配線707を保護している。さらに流路714はノズル716に連通するように設けられている。
図7Aを参照すると、トランジスタ702は、対応するヒータ抵抗701に供給する電流制御を行うスイッチング素子として用いられる。
ANDゲート703は、バンドメモリ・駆動制御ブロック409から出力される駆動データ信号および駆動タイミング信号を入力信号とし、両信号がアサートされると、これらの信号を論理積し、駆動信号を出力する。この出力信号をトランジスタ702のゲートに入力することにより、ヒータの駆動タイミングを制御することができる。
ある所望のノズルからインクの吐出を行う場合には、そのノズルに対応するANDゲート703の一方の入力信号である駆動データ信号をアサートする。また、インクの吐出を行いたい所望のタイミングで、そのANDゲート703の他方の入力信号である駆動タイミング信号をアサートすることで、駆動信号がANDゲート703からアサートされる。ANDゲート703の出力がアサートされると、そのANDゲート703に対応するトランジスタ702のゲートに電圧が印加され、対応するヒータ抵抗701に通電され、所望のノズルからインクを吐出することができる。
図5を参照すると、記録ヘッド212は、図示しないROMなどの不揮発性の記憶手段を備え、出荷検査時に測定された記録ヘッド212の各ヒータ抵抗701の抵抗値等を記憶する。
電圧選択回路501は、通常の記録動作時に使用するヒータに通電してインクを吐出するために用いられる約21.5Vの駆動用ヘッド電源502(第一の電圧)を供給可能である。さらに記録ヘッド212のヒータの状態判定に使用する、インクが吐出口から吐出されない程度の電流をヒータに通電するために用いられる、低電圧である約5Vの検出用電源503(第二の電圧)も供給可能である。電圧選択回路501は、駆動用ヘッド電源502と検出用電源503とを切り替えることができ、どちらか一方を選択的に記録ヘッド212に供給することができる。
電圧選択回路501により、駆動用ヘッド電源502が記録ヘッド212に供給されている場合には、トランジスタ602からの駆動信号に応じて、ヒータが駆動されノズルからインクが吐出されて記録動作が行われる。
次に、絶縁層713に不具合が生じ、吐出不良が発生する場合を説明する。長期間の使用によりキャビテーション等による絶縁材料からなる絶縁層にピンホールが生じると、ヒータ配線とインクが接することになる。ヒータ配線707はアルミニウムなどの導電材料で設けられているため、インクと接すると腐食する。ここで腐食とは、アルミニウム等の導電材料が酸化することをいい、酸化が生じると配線の抵抗値が大きくなる。ヒータ抵抗701でインクを吐出するために必要な熱エネルギーを発生できない程度にまでヒータ配線の腐食が進み抵抗値が大きくなると、吐出不良が生じることになる。また、このような腐食はヒータ配線707からVH配線704と進行していき、隣接する他のヒータ抵抗701のヒータ配線707も腐食し、他のヒータも吐出不良となってしまうことが考えられる。
これに対し、本願発明においてはヒータ抵抗701を定期的に測定し、記録ヘッドに設けられた不揮発性の記憶手段に記憶された出荷時すなわち記録ヘッドの使用を開始する前の抵抗値に関する情報と比較する。
ヒータ抵抗701を測定する際に、ヒータ配線707に腐食が発生しているとヒータ配線707の抵抗値が大きくなるため、ヒータ抵抗701が大きくなっているかのうように測定される。即ちヒータ抵抗701の抵抗値が、記録ヘッド212の記憶手段に記憶されている抵抗値と比べて変化している場合には、対応するヒータ配線707に腐食が発生しているといえる。
この抵抗値の変化量を比較することにより、どちらの素子群がより腐食が進んでいるかを判定することができる。腐食がより進んでいると考えられる素子群は使用を控えることにより、腐食の進行を防止して記録ヘッド全体の寿命を延ばすことができる。以下、ヒータ抵抗値とは、ヒータ抵抗701とヒータ配線707の抵抗値であるとして説明を行う。
電圧選択回路501により、検出用電源503を記録ヘッド212に供給してヒータの状態判定を行う場合の制御を説明する。
検出用電源503を用いて、バンドメモリ・駆動制御ブロック409から送信される駆動データ信号と駆動タイミング信号とにより、1つの記録素子群に対して1つのヒータ抵抗701及び対応するヒータ配線707にのみ電流が流れるように制御する。このとき検出用電源503と電圧選択回路501との間に設けられた抵抗504の抵抗値とヒータ抵抗値とで5Vの電圧が分圧された電圧値がA/D変換回路505に印加される。
A/D変換回路505は、バンドメモリ・駆動制御ブロック409が生成する駆動タイミング信号をトリガに、入力されたアナログ電圧値をデジタル値に変換し、変換したデータを駆動データ信号とともにヒータ抵抗寿命判定回路507へ送信する。このタイミングでA/D変換を行うことにより、抵抗504と測定を行おうとするヒータ抵抗701のヒータ抵抗値とで5Vの電圧が分圧されたアナログ電圧値を取り込むことが可能となる。
LUT506は、ヒータ抵抗701のヒータ抵抗値と、そのヒータ抵抗値と抵抗504の抵抗値とで5Vの電圧を分圧した場合にA/D変換回路505から出力されるデータに示される電圧値と、が対応付けされたテーブルを保持する。
ヒータ抵抗寿命判定回路507は、A/D変換回路505から駆動データ信号と電圧値を示すデータを受信すると、LUT506を参照し、その電圧値に対応付けられたヒータ抵抗値を駆動データ信号に示されるヒータ抵抗のヒータ抵抗値として検出する。さらに、ヒータ抵抗寿命判定回路507は、特定したヒータ抵抗のヒータ抵抗値と、記録ヘッド212に記憶されている出荷検査時に測定されたそのヒータ抵抗のヒータ抵抗値とを比較し、変化量を算出する。
絶縁層713の正常なヒータ抵抗のヒータ抵抗値に変化は見られない。また、腐食が始まっていたとしても、腐食の領域が少ない場合には抵抗値の変化量は小さい。そのため、ヒータ抵抗寿命判定回路507は、ヒータ抵抗値の変化量が大きいヒータ抵抗は腐食がより進行していると判定する。尚、ヒータ抵抗の判定を行う場合に、記録ヘッド212へ供給する検出用の電圧源を5Vとする理由はヒータ配線の腐食の進行を防止するためである。
図1は、ヒータ抵抗値の変化量をもとに使用ノズルを選択し、記録を行うフローチャートである。Nは、グループの数である自然数を示す。図6に示すA列のグループ1に属する記録素子を、グループA(1)と表して、以下説明を行う。
S101でヒータ抵抗寿命判定回路507は、記録ヘッド212のA列およびB列のそれぞれのグループ毎に、そのグループに属するヒータ抵抗それぞれに対応するヒータ抵抗値を検出し、記録ヘッド212の記憶手段に記憶されている抵抗値と比較して、抵抗値の変化量を検出する。
次にS102で、ヒータ抵抗寿命判定回路507は、記録ヘッド212のグループ1〜4について同じ処理を行うため、グループ1を示すN=1とする。
S103で、ヒータ抵抗寿命判定回路507は、グループA(1)に属するヒータの最大のヒータ抵抗値の変化量が、グループB(1)に属するヒータの最大のヒータ抵抗値の変化量以上であるか否かを判定する。
グループA(1)のヒータ抵抗値の変化量がグループB(1)のヒータ抵抗値の変化量以上である場合には、ヒータ抵抗寿命判定回路507は、グループA(1)のヒータ配線の腐食がより進行して寿命が短いと判定しS104へ進む。S104で、バンドメモリ・駆動制御ブロック409は、寿命が長いと判定されたグループB(1)のノズルを記録時に使用するように利用フラグを設定する。
S103でグループA(1)のヒータ抵抗値の変化量がグループB(1)のヒータ抵抗値の変化量未満である場合には、ヒータ抵抗寿命判定回路507は、グループB(1)のヒータ配線の腐食がより進行して寿命が短いと判定しS105へ進む。S105で、バンドメモリ・駆動制御ブロック409は、寿命が長いと判定されたグループA(1)のノズルを記録時に使用するように利用フラグを設定する。
即ち、バンドメモリ・駆動制御ブロック409は、腐食が進行していないと判定されたグループを選択する頻度を高める。従って、例えば、グループ1はA列のノズルを選択し、グループ2はB列のノズルを選択するというように、グループ毎に寿命が長いと判定したノズル列を使用して記録することが可能となる。
S106で、ヒータ抵抗寿命判定回路507は、Nに1を加算し、S107で、最終のグループ(N=最終グループ数+1)まで処理が完了しているか判定する。4つのグループに素子列を区分けしている場合には、Nが5に達しているかどうかで判定する。完了していなければ、ヒータ抵抗寿命判定回路507は、再びS103へ戻り、次段グループの処理を行う。完了していた場合は、バンドメモリ・駆動制御ブロック409は、S108へ進み、利用フラグに示されるグループ1〜4で使用する列情報に従って記録を行う。S109で、バンドメモリ・駆動制御ブロック409は、全ての記録が終了したかを判断し、終了していなければ、再びS101へ戻り次の記録動作を開始する。
このように本実施形態によれば、ヒータ抵抗寿命判定回路507が、同色のインクの吐出を行う複数の記録素子群のヒータ配線の腐食を判定し、バンドメモリ・駆動制御ブロック409が、その判定結果に応じて、インクの吐出に使用する記録素子群を選択する。腐食の状態が進んでいる記録素子群より腐食の状態が進んでいない記録素子群を選択して記録動作を行うことにより、ヒータ配線の進行を軽減して記録ヘッド全体の寿命を延ばすことができる。
(第2の実施形態)
本実施形態の記録装置は、第1の実施形態の記録装置200と比較して、バンドメモリ・駆動制御ブロック409、記録ヘッド制御ブロック411、および、ヒータ抵抗寿命判定回路507の動作が異なる点で相違する。他の構成および動作については同様であるため、説明を省略する。
本実施形態の記録ヘッド制御ブロック411は、記録回数カウント手段に相当し、バンドメモリ・駆動制御ブロック409から伝送される駆動データと駆動タイミングとを解析し、記録ヘッド212のノズルのA列およびB列のインクの吐出回数をカウントする。
図8は、吐出回数のカウント数に基づき使用ノズルを選択し、記録動作を行うフローチャートである。
S801で、記録ヘッド212が交換(ヘッドが新品)されると、記録ヘッド制御ブロック411は、カウント数を初期化する。S802で、バンドメモリ・駆動制御ブロック409は、記録動作が開始されるかを判断し、記録動作が開始されるとS803へ進む。
S803で、ヒータ抵抗寿命判定回路507は、記録ヘッド制御ブロック411によりカウントされている、今までの吐出回数の比較を行い、A列のノズルの吐出回数がB列のノズルの吐出回数以上であるか否かを判定する。ここで、ヒータ抵抗寿命判定回路507は、A列のノズルの吐出回数がB列のノズルの吐出回数以上である場合には、A列のノズルがB列のノズルよりもヒータ配線の腐食が進んでいると判定する。また、ヒータ抵抗寿命判定回路507は、A列のノズルの吐出回数がB列のノズルの吐出回数未満である場合には、B列のノズルがA列のノズルよりもヒータ配線の腐食が進んでいると判定する。
A列のノズルがB列のノズルよりもヒータ配線の腐食が進んでいると判定された場合には、バンドメモリ・駆動制御ブロック409は、S804へ進む。S804で、バンドメモリ・駆動制御ブロック409は、B列を利用して記録動作するように設定し、S806へ進む。
A列のノズルがB列のノズルよりもヒータ配線の腐食が進んでいると判定された場合には、バンドメモリ・駆動制御ブロック409は、S805へ進む。S805で、バンドメモリ・駆動制御ブロック409は、A列を利用して記録動作するように設定し、S806へ進む
S806で、バンドメモリ・駆動制御ブロック409は、S804もしくはS805で設定されたノズル列を用いて記録動作を行う。その際、記録ヘッド制御ブロック411は、吐出回数をカウントし、A列もしくはB列の吐出回数の累計(A列累計=A列累計+吐出回数もしくはB列累計=B列累計+吐出回数)を算出し、S802へ戻り次の記録動作まで待機する。
このように本実施形態によれば、記録ヘッド制御ブロック411が、同色のインクの吐出を行う、記録素子群であるノズル列のインクの吐出回数をカウントする。また、バンドメモリ・駆動制御ブロック409が、そのカウント数に応じて、インクの吐出に使用する記録素子群を選択する。そのため、吐出回数の少ない列を優先的に使用することが可能となり、腐食の状態が進んでいると判定される記録素子群は使用を控えることにより、記録素子群のヒータ配線の進行を軽減して記録ヘッド全体の寿命を延ばすことができる。
(第3の実施形態)
本実施形態の記録装置は、第1の実施形態の記録装置200と比較して、バンドメモリ・駆動制御ブロック409、およびヒータ抵抗寿命判定回路507の動作が異なる点で相違する。他の構成および動作については同様であるため、説明を省略する。
本実施形態のヒータ抵抗寿命判定回路507は、ヒータ抵抗値の変化量に対する閾値を記憶しており、ヒータ抵抗値の変化量がその閾値を超えると、そのノズルは不良ノズルであると判定する。
具体的なフローを、図9を用いて説明する。
S901で、ヒータ抵抗寿命判定回路507は、記録ヘッド212のA列およびB列それぞれのグループごとに、各グループのヒータ抵抗値の変化量を検出する。次にS902で、ヒータ抵抗寿命判定回路507は、検出したヒータ抵抗値の変化量と予め設定しておいた閾値とを比較する。ヒータ抵抗値の変化量が閾値以上である場合には、対応するヒータ配線に腐食が進んでおり、吐出不良となっている不吐ノズルが発生しているとして判定する。
S903で、ヒータ抵抗寿命判定回路507は、記録ヘッド212のグループ1〜4について同じ処理を行うために、のN=1とする。S904で、ヒータ抵抗寿命判定回路507は、グループA(1)の吐出不良のノズルの総数が、グループB(1)の吐出不良のノズルの総数以上であるか否かを判定する。
グループA(1)の吐出不良のノズルの総数がグループB(1)の吐出不良のノズルの総数以上である場合には、ヒータ抵抗寿命判定回路507は、グループA(1)のヒータ配線の腐食が進行して寿命が短いと判定しS905へ進む。S905で、バンドメモリ・駆動制御ブロック409は、寿命が長いと判定されたブロックB(1)のノズルを記録動作時に使用するように利用フラグを設定する。
S903でブロックA(1)の吐出不良のノズルの総数がグループB(1)の吐出不良のノズルの総数未満である場合には、ヒータ抵抗寿命判定回路507は、グループA(1)のヒータ配線の腐食が進行して寿命が短いと判定しS906へ進む。S906で、バンドメモリ・駆動制御ブロック409は、寿命が長いと判定されたグループA(1)のノズルを記録動作時に使用するように利用フラグを設定する。
S907で、ヒータ抵抗寿命判定回路507は、Nを加算し、S908で、Nが最終のグループ(N=最終グループ数+1)まで処理が完了しているか判定する。完了していなければ、ヒータ抵抗寿命判定回路507は、再びS904へ戻り、次グループの処理を行う。完了していた場合は、バンドメモリ・駆動制御ブロック409は、S909へ進み、利用フラグに示されるグループ1〜4で使用する列情報に従って記録動作を行う。最後にS109で、バンドメモリ・駆動制御ブロック409は、全ての記録動作が終了したかを判断し、終了していなければ、再びS901へ戻り次の記録動作を開始する。
このように本実施形態によれば、ヒータ抵抗寿命判定回路507は、同色のインクの吐出を行う、記録素子群である各グループにおける吐出不良のノズルの総数をカウントする。また、バンドメモリ・駆動制御ブロック409が、その吐出不良のノイズのカウント数に応じて、インクの吐出に使用する記録素子群を選択する。そのため、吐出不良のノズルの少ないグループを優先的に使用することが可能となり、腐食の状態が進んでいると判定される記録素子群は使用を控えることにより、記録素子群のヒータ配線の進行を軽減して記録ヘッド全体の寿命を延ばすことができる。
なお、上述した第1ないし第3の実施形態においては、シリアススキャン型のプリンタの例を示したが、本発明は、記録する紙幅分の記録ヘッドを持ったフルライン型のプリンタについても適用可能である。
200 インクジェット記録装置
210 キャリッジ
212 記録ヘッド
409 バンドメモリ・駆動制御ブロック
507 ヒータ抵抗寿命判定回路

Claims (7)

  1. インクを吐出するために用いられる複数の記録素子からなる第一の素子群と、該第一の素子群と同じ種類のインクを吐出するために用いられる複数の記録素子からなる第二の素子群とを有する記録ヘッドと、
    前記第一の素子群の複数の記録素子と前記第二の素子群の複数の記録素子との状態を検出する検出手段と、
    前記検出手段の結果に応じて、前記第一の素子群または前記第二の素子群のいずれを記録動作に用いるか選択する選択手段と、
    を具備することを特徴とする記録装置。
  2. 前記第一の素子群の複数の記録素子と前記第二の素子群の複数の記録素子とは、並行に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  3. 前記記録素子は、
    インクを吐出するための熱エネルギーを発生する電気熱変換素子と、
    該電気熱変換素子に通電するために用いられる配線と、
    前記電気熱変換素子と前記配線とを被覆する絶縁材料からなる絶縁層と、で設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の記録装置。
  4. 前記記録ヘッドは、使用を開始する前の前記記録素子の抵抗値に関する情報を記憶している記憶手段を有し、
    前記検出手段は、前記記憶手段に記憶された抵抗値に関する情報をもとに、前記記録素子の抵抗値の変化量を、前記複数の記録素子ごとに検出し、
    前記選択手段は、前記変化量が大きい記録素子が第一の素子群に属する場合は、前記第二の素子群を記録動作に用い、前記変化量が大きい記録素子が第二の素子群に属する場合は、前記第一の素子群を記録動作に用いるように選択することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の記録装置。
  5. 前記検出手段は、インクを吐出した回数をカウントし、
    前記選択手段は、前記検出手段によるカウント数の少ない素子群を記録動作に用いるように選択することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の記録装置。
  6. 前記検出手段は、インクが吐出されない記録素子の数をカウントし、
    前記選択手段は、前記検出手段によるカウント数の少ない素子群を記録動作に用いるように選択することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の記録装置。
  7. インクを吐出するために用いられる複数の記録素子からなる第一の素子群と、該第一の素子群と同じ種類のインクを吐出するために用いられる複数の記録素子からなる第二の素子群とを有する記録ヘッドを備えた記録装置の記録方法であって、
    前記第一の素子群の複数の記録素子と前記第二の素子群の複数の記録素子との状態を検出する工程と、
    検出された前記複数の記録素子の状態に応じて、前記第一の素子群または前記第二の素子群のいずれを記録動作に用いるか選択する工程と、
    選択された素子群の前記記録素子を用いて記録動作を行う工程と、
    を有することを特徴とする記録装置の記録方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016101666A (ja) * 2014-11-27 2016-06-02 理想科学工業株式会社 インクジェット印刷装置
JP2020097123A (ja) * 2018-12-17 2020-06-25 セイコーエプソン株式会社 液体噴射装置および液体噴射装置の駆動方法

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