JP4799389B2 - ヘッド基板、記録ヘッド、ヘッドカートリッジ、及び記録装置 - Google Patents

ヘッド基板、記録ヘッド、ヘッドカートリッジ、及び記録装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4799389B2
JP4799389B2 JP2006337590A JP2006337590A JP4799389B2 JP 4799389 B2 JP4799389 B2 JP 4799389B2 JP 2006337590 A JP2006337590 A JP 2006337590A JP 2006337590 A JP2006337590 A JP 2006337590A JP 4799389 B2 JP4799389 B2 JP 4799389B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
head
recording
ink
mos transistor
temperature
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2006337590A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008149496A (ja
JP2008149496A5 (ja
Inventor
信之 平山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2006337590A priority Critical patent/JP4799389B2/ja
Publication of JP2008149496A publication Critical patent/JP2008149496A/ja
Publication of JP2008149496A5 publication Critical patent/JP2008149496A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4799389B2 publication Critical patent/JP4799389B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Description

本発明はヘッド基板、記録ヘッド、ヘッドカートリッジ、及び記録装置に関する。本発明は、特に、例えば、温度検知回路を設けたヘッド基板、そのヘッド基板を用いた記録ヘッド、その記録ヘッドを用いたヘッドカートリッジ、及び記録装置に関するものである。
インクを吐出させて画像を記録するインクジェット記録ヘッドを用いたプリンタにおいて、吐出されたインク滴の大きさが不均一であると記録画像の品位が低下したり、濃度むら等に起因した画質の劣化が発生したりする。このため、高品位な記録を行うにはインク滴の大きさを常に一定に保つことが望まれる。
インクジェット記録ヘッドの中でもインクを加熱し発泡させ、その圧力によりインクを吐出させる方式を採用した記録ヘッドでは、インク滴の大きさはインクの粘度や発泡時の圧力に影響を受ける。インクの粘度や発泡時の圧力はインクの温度に依存するため、インクの温度が変化するとインク滴の大きさが変化する。その結果、インクの温度変化により記録画質を劣化させてしまう。
このため従来よりインク滴の温度を検知し、ヒータに供給する電流のパルス幅をインク温度に応じて変化させ、発泡エネルギーを制御しインク滴の大きさを一定に保つようにする制御がなされていた。また、インク切れや高速記録動作中に記録ヘッドの破壊に至るような異常な温度上昇を検知し、記録動作を休止させるという制御もなされている。
例えば、特許文献1には、このような制御を行うための温度検知手段が提案されている。この文献によれば、記録ヘッドのヒータが作りこまれた半導体基板上に内蔵されたダイオードにより温度検知する。ダイオードの順方向電圧(VF)は約−2mV/℃の温度依存特性を持つため、この電圧変化を検知することで記録ヘッドの温度を検知するのである。
図8は従来のインクジェット記録ヘッドを搭載したプリンタの記録ヘッド温度検知回路の構成を示す図である。
この回路では記録ヘッド外部に設けられた電流回路203および増幅回路により記録ヘッド201内に設けられたダイオード202に電流(If)を印加し、ダイオード202の順方向電圧を差動増幅器204を介して増幅および補正する。そして、ダイオード202からの出力電圧がプリンタ本体のCPU206のA/D変換回路(不図示)に入力端子209から入力される。このとき、CPU206から出力信号ライン211とD/A変換器208を経て比較器205に出力される電圧との変化分から記録ヘッド201の温度検知を行なう。
なお、プリンタ内部の温度は別のセンサ207により別の入力端子210を経てCPU206に入力される。
特開平6−336071号公報
しかしながら上述した従来のインクジェット記録ヘッド(以下、記録ヘッド)では、ヘッド基板上に一個ないし数個の温度検知素子しか備えられていないため、ヘッド基板全体の平均的な温度しか検知できなかった。このため、ヒータの断線やノズルのごみ詰まり等により生じる個々のヒータにおける異常な温度変化を検知することはできなかった。また個々のヒータでの発熱を検知しようとした場合、温度検知素子を複数備え、検知結果を個々に読み出すための新たな回路やパッドを設ける必要がある。このため、ヘッド基板の面積が増大し、その結果、ヘッド基板のコストアップとなってしまう問題もある。
本発明は上記従来例に鑑みてなされたもので、ヘッド基板面積を大きく増大することなく個々のヒータにおける発熱を検知することが可能ヘッド基板を提供することを目的としている。また、そのヘッド基板を用いた記録ヘッド、ヘッドカートリッジ、及び記録装置を提供することも目的としている。
上記目的を達成するために本発明のヘッド基板は、以下のような構成からなる。
即ち、複数のヒータと前記複数のヒータを駆動する複数の駆動素子とを備えたヘッド基板であって、前記複数のヒータの各々に対応して設けられた複数の温度検知素子と、前記複数のヒータを駆動させる駆動信号に応じて前記温度検知素子からの信号を出力するための出力回路とを有することを特徴とする。
また他の発明によれば、上記構成のヘッド基板を用いた記録ヘッドを備える。
さらに他の発明によれば、上記記録ヘッドとその記録ヘッドに供給するインクを収容したインクタンクとを一体化したヘッドカートリッジを備える。
またさらに他の発明によれば、上記記録ヘッド又はヘッドカートリッジを搭載した記録装置を備える。
従って本発明によれば、複雑な回路を設けることなく個々の記録素子の温度を検知することが可能になるという効果がある。また、記録素子の温度検知のための温度検知素子の駆動信号を記録素子を駆動する駆動素子の駆動信号と共通化していることで、特別な信号や回路を必要としないので、ヘッド基板のサイズの増大を極力抑えることができる。これにより、記録ヘッドの小型化にも貢献する。
このようにして、記録不良による異常な温度変化を生じる記録素子を検知することで、例えば、補間記録などの代替処理を実行させることが可能になり、記録画像画質の劣化を防止することが可能となる。加えて、個々の記録素子の温度上昇の特性を検知することにより、記録素子に対し記録のための適切なエネルギー投入が可能となる。これにより、安定な記録の実現や記録素子の耐久性の向上に貢献する。
以下添付図面を参照して本発明の好適な実施例について、さらに具体的かつ詳細に説明する。なお、既に説明した部分には同一符号を付し重複説明を省略する。
なお、この明細書において、「記録」(「プリント」という場合もある)とは、文字、図形等有意の情報を形成する場合のみならず、有意無意を問わない。また人間が視覚で知覚し得るように顕在化したものであるか否かを問わず、広く記録媒体上に画像、模様、パターン等を形成する、または媒体の加工を行う場合も表すものとする。
また、「記録媒体」とは、一般的な記録装置で用いられる紙のみならず、広く、布、プラスチック・フィルム、金属板、ガラス、セラミックス、木材、皮革等、インクを受容可能なものも表すものとする。
さらに、「インク」(「液体」と言う場合もある)とは、上記「記録(プリント)」の定義と同様広く解釈されるべきものである。従って、記録媒体上に付与されることによって、画像、模様、パターン等の形成または記録媒体の加工、或いはインクの処理(例えば記録媒体に付与されるインク中の色剤の凝固または不溶化)に供され得る液体を表すものとする。
またさらに、記録要素とは、特にことわらない限り吐出口ないしこれに連通する液路およびインク吐出に利用されるエネルギーを発生する素子を総括して言うものとする。
以下に用いる記録ヘッド用基板(ヘッド基板)とは、シリコン半導体からなる単なる基体を指し示すものではなく、各素子や配線等が設けられた構成を差し示すものである。
さらに、基板上とは、単に素子基板の上を指し示すだけでなく、素子基板の表面、表面近傍の素子基板内部側をも示すものである。また、本発明でいう「作り込み」とは、別体の各素子を単に基体表面上に別体として配置することを指し示している言葉ではなく、各素子を半導体回路の製造工程等によって素子板上に一体的に形成、製造することを示すものである。
<インクジェット記録装置の説明(図1)>
図1は本発明の代表的な実施例であるインクジェット記録装置1の構成の概要を示す外観斜視図である。
図1に示すように、インクジェット記録装置(以下、記録装置という)は、インクジェット方式に従ってインクを吐出して記録を行なう記録ヘッド3をキャリッジ2に搭載し、キャリッジ2を矢印A方向に往復移動させて記録を行う。記録時には、例えば、記録紙などの記録媒体Pを給紙機構5を介して給紙し、記録位置まで搬送し、その記録位置において記録ヘッド3から記録媒体Pにインクを吐出することで記録を行なう。
記録装置1のキャリッジ2には記録ヘッド3を搭載するのみならず、記録ヘッド3に供給するインクを貯留するインクカートリッジ6を装着する。インクカートリッジ6はキャリッジ2に対して着脱自在になっている。
図1に示した記録装置1はカラー記録が可能であり、そのためにキャリッジ2にはマゼンタ(M)、シアン(C)、イエロ(Y)、ブラック(K)のインクを夫々、収容した4つのインクカートリッジを搭載している。これら4つのインクカートリッジは夫々独立に着脱可能である。
この実施例の記録ヘッド3は、熱エネルギーを利用してインクを吐出するインクジェット方式を採用している。このため、記録ヘッド3には熱エネルギーを発生するために記録素子としての電気熱変換体を備えている。この電気熱変換体は各吐出口のそれぞれに対応して設けられ、記録信号に応じて対応する電気熱変換体にパルス電圧を印加することによって対応する吐出口からインクを吐出する。
<インクジェット記録装置の制御構成(図2)>
図2は図1に示した記録装置の制御構成を示すブロック図である。
図2に示すように、コントローラ600は、MPU601、ROM602、特殊用途集積回路(ASIC)603、RAM604、システムバス605、A/D変換器606などで構成される。ここで、ROM602は後述する制御シーケンスに対応したプログラム、所要のテーブル、その他の固定データを格納する。ASIC603は、キャリッジモータM1の制御、搬送モータM2の制御、及び、記録ヘッド3の制御のための制御信号を生成する。RAM604は、画像データの展開領域やプログラム実行のための作業用領域等として用いられる。システムバス605は、MPU601、ASIC603、RAM604を相互に接続してデータの授受を行う。A/D変換器606は以下に説明するセンサ群からのアナログ信号を入力してA/D変換し、デジタル信号をMPU601に供給する。
また、図2において、610は画像データの供給源となるコンピュータ(或いは、画像読取り用のリーダやデジタルカメラなど)でありホスト装置と総称される。ホスト装置610と記録装置1との間ではインタフェース(I/F)611を介して画像データ、コマンド、ステータス信号等を送受信する。この画像データは、例えば、ラスタ形式で入力される。
さらに、620はスイッチ群であり、電源スイッチ621、プリントスイッチ622、回復スイッチ623などから構成される。
630は装置状態を検出するためのセンサ群であり、位置センサ631、温度センサ632等から構成される。
さらに、640はキャリッジ2を矢印A方向に往復走査させるためのキャリッジモータM1を駆動させるキャリッジモータドライバ、642は記録媒体Pを搬送するための搬送モータM2を駆動させる搬送モータドライバである。
ASIC603は、記録ヘッド3による記録走査の際に、RAM604の記憶領域に直接アクセスしながら記録ヘッドに対して記録素子(吐出ヒータ)の駆動データ(DATA)を転送する。
なお、図1に示す構成は、インクカートリッジ6と記録ヘッド3とが分離可能な構成であるが、これらが一体的に形成されて交換可能なヘッドカートリッジを構成しても良い。
図3は、インクタンクと記録ヘッドとが一体的に形成されたヘッドカートリッジIJCの構成を示す外観斜視図である。図3において、点線KはインクタンクITと記録ヘッドIJHの境界線である。ヘッドカートリッジIJCにはこれがキャリッジ2に搭載されたときには、キャリッジ2側から供給される電気信号を受け取るための電極(不図示)が設けられており、この電気信号によって、前述のように記録ヘッドIJHが駆動されてインクが吐出される。
なお、図3において、500はインク吐出口列である。また、インクタンクITにはインクを保持するために繊維質状もしくは多孔質状のインク吸収体が設けられている。
図4は記録ヘッドのヘッド基板上に作り込まれた温度検知回路の構成を示す回路図である。
図4に示すように、2本の共通の電源配線103、104の間に、インクを加熱し発泡させノズルよりインクを吐出させるための複数の記録素子(ヒータ)101と記録素子を駆動するための駆動素子(MOSトランジスタ)102とが直列接続される。MOSトランジスタ102のゲートには記録装置本体からの情報に基づいて制御回路105から制御信号が入力され、そのトランジスタのオン/オフ制御が行われる。
個々の記録素子101の近傍には温度検知素子(ダイオード)106が配置される。そして、温度検知素子106と直列に温度検知素子からの信号を出力するための出力回路としてのスイッチング素子(MOSトランジスタ)107が接続される。直列接続された温度検知素子(ダイオード)106とMOSトランジスタ107は共通の温度検知出力配線108、109にそれぞれ接続される。MOSトランジスタ107のゲートには、検知信号制御回路110が接続され、検知信号制御回路110には温度検知素子に対応するヒータを駆動するMOSトランジスタの制御信号が入力される。
検知信号制御回路110では、MOSトランジスタを駆動する制御信号に温度検知素子からの信号の出力タイミングを指定するための信号が生成される。
温度検知出力配線108、109には、ヘッド基板内または外部に設けられた一定電流を印加する定電流源112と共通配線間の電位差を検知する電圧検知回路113が接続される。
以下、その温度検知回路の動作について説明する。
複数の記録素子(ヒータ)101の内、検知を行う任意の記録素子(ヒータ)を制御回路から出力される駆動信号を用いて選択する。選択された記録素子(ヒータ)は駆動信号によってMOSトランジスタ102が所望の時間“オン”となる。その結果、その記録素子(ヒータ)に電流が印加されヒータ上のインクを加熱、発泡させインク滴を吐出させる。
記録素子(ヒータ)に通電し加熱すると、その記録素子(ヒータ)近傍に配置された温度検知素子(ダイオード)106もその記録素子(ヒータ)の加熱に応じて温度が上昇する。一方、記録素子(ヒータ)101を駆動するMOSトランジスタ102のゲートとその記録素子(ヒータ)近傍に配置された温度検知素子(ダイオード)106に直列接続されたMOSトランジスタ107のゲートは検知信号制御回路110を介して接続される。
図5は、ヒータを駆動する駆動信号と検知信号制御回路110の出力信号(検知信号)のタイミングの例を示す図である。図5(a)に示す例は、ヒータ駆動パルスの立上りから一定時間の遅延の後、検知パルスを生成することを示している。一方、図5(b)に示す例は、ヒータ駆動パルスの立下り後に一定の遅延後検知パルスが立ち下がることを示している。記録素子(ヒータ)101へ電流を印加するパルスに同期して(応じて)、温度検知素子(ダイオード)106と直列に接続されているMOSトランジスタ107も“オン”となる。
このようにこの実施例ではヒータを駆動するための駆動信号に応じて検知信号制御回路で検知素子からの信号の出力タイミングを調整している。検知信号制御回路ではヒータを駆動するための駆動信号を受けて、検知タイミングを遅延させるための回路や検知期間を設定するための回路を有している。
この検知動作時、複数の記録素子(ヒータ)の内1つのみが選択される。このため、温度検知出力配線108、109に接続されている複数のMOSトランジスタ107の内、検知を行う記録素子の近傍に配置されている温度検知素子(ダイオード)106に直列接続されるMOSトランジスタ107のみ“オン”となる。このとき、温度検知出力配線108、109に接続されている定電流源112より一定電流が“オン”しているMOSトランジスタ107を通して温度検知素子(ダイオード)106に印加される。その結果、温度検知素子(ダイオード)106の両端にはダイオードの順方向電圧(Vf)が生じる。
このとき、MOSトランジスタのソース−ドレイン間での電圧降下に対して順方向電圧(Vf)が十分大きいとすると、温度検知出力配線108、109間での電圧を測定することでダイオードにより発生する順方向電圧(Vf)を検知することができる。ダイオードの順方向電圧(Vf)は、前述のように、温度変化に対し−2mV/℃の電圧変化を生じるため、出力配線間の電圧変化を測定することで、選択されたヒータの近傍の温度変化を検知することができる。この動作を順次、他の記録素子(ヒータ)に対しても行うことで個々の記録素子(ヒータ)全てに対し、記録素子(ヒータ)の駆動による温度変化を検知することができる。
図6はヘッド基板のレイアウトを示す図である。
このレイアウトはヘッド基板100に図4に示す温度検知回路が左右対称に2系統配置されている例を示している。
図6に示すレイアウト構成では、インクがヘッド基板の下面よりヘッド基板の中央に開けられたインク供給口120を通って、ヘッド基板の上面に配置された記録素子(ヒータ)101上に供給される。そして、記録素子(ヒータ)101を駆動素子102により駆動・加熱することで、記録素子(ヒータ)上のインクが発泡し、ヘッド基板上面に形成されるノズル(不図示)よりインクが吐出する。
図6に示すように、温度検知素子106とスイッチング素子107と温度検知出力配線108、109は、記録素子101と駆動素子102の間に配置される。温度検知出力配線108、109は、ヘッド基板100の端部に配置されている入出力パッド部111に接続され、ヘッド基板外部に温度検知情報を出力する。
図4を参照して説明したように、温度検知を行う記録素子(ヒータ)101の駆動素子102のゲートとスイッチング素子107のゲートは検知信号制御回路110を介して接続される。従って、図6に示すように、これらの素子を隣接して配置することで、互いのゲートを接続する配線を最短で結線することができ効率的に回路を基板上にレイアウトすることができる。
従って以上説明した実施例に従えば、従来のヘッド基板面積に比較して記録素子毎に設けられた温度検知素子とスイッチング素子を配置する面積の増加するものの、他に温度検知に関わる回路を特に必要としない。従って、個々の記録素子(ヒータ)の温度検知を可能にする一方、ヘッド基板面積の増大を最小限に抑えることができる。
<他の実施例>
図7は他の実施例に従う温度検知回路の構成を示す回路図である。
なお、図7において、既に図5で説明したのと同じ構成要素には同じ参照番号を付し、その説明は省略する。
図4と図7とを比較すると分るように、この実施例では温度検知素子106を設けない。この実施例では、スイッチング素子107aが温度検知とスイッチングの両方の機能を兼用する。つまり、スイッチング素子の“オン”時の温度特性を利用して温度検知を行う。
この実施例では、スイッチング素子107aとしてMOSトランジスタを用い、MOSトランジスタのオン抵抗値の温度変化を温度検知に利用する。MOSトランジスタのオン抵抗は通常、数1000ppm/℃の温度特性をもつため、この抵抗値の温度変化を検知することで、前述の実施例と同様にヒータ近傍の温度を検知することが可能となる。
この実施例に従えば、前述の実施例と比較して、温度検知素子106を設ける必要ないため、ヘッド基板の面積を図6のレイアウト構成に比べさらに縮小することができる。
以上の実施例は、特にインクジェット記録方式の中でも、インク吐出のために熱エネルギーを発生する手段(例えば電気熱変換体等)を備え、その熱エネルギーによりインクの状態変化を生起させる方式を用いて記録の高密度化、高精細化が達成できる。
さらに加えて、本発明のインクジェット記録装置の形態としては、コンピュータ等の情報処理機器の画像出力装置として用いられるものの他、リーダ等と組合せた複写装置、さらには送受信機能を有するファクシミリ装置の形態を採るもの等であってもよい。
本発明の代表的な実施の形態であるインクジェット記録装置の構成の概要を示す外観斜視図である。 記録装置の制御回路の構成を示すブロック図である。 インクタンクと記録ヘッドとが一体的に形成されたヘッドカートリッジIJCの構成を示す外観斜視図である。 記録ヘッドのヘッド基板上に形成される温度検知回路の構成を示す回路図である。 図4に示す回路の駆動タイミング図を示す図である。 図4に示すヘッド基板のレイアウト構成を示す図である。 他の実施例に従う温度検知回路の構成を示す回路図である。 従来のインクジェット記録ヘッドの温度検知回路の構成を示す図である。
符号の説明
101 記録素子(ヒータ)
102 駆動素子(MOSトランジスタ)
105 制御回路
106 温度検知素子(ダイオード)
107 スイッチング素子(MOSトランジスタ)
108、109 温度検知出力配線
110 検知信号制御回路
600 コントローラ
601 MPU
602 ROM
603 ASIC
604 RAM
605 システムバス
605 A/D変換器
610 ホスト装置
611 インタフェース

Claims (12)

  1. 複数のヒータと前記複数のヒータを駆動する複数の駆動素子とを備えたヘッド基板であって、
    前記複数のヒータの各々に対応して設けられた複数の温度検知素子と、
    前記複数のヒータを駆動させる駆動信号に応じて前記温度検知素子からの信号を出力するための出力回路とを有することを特徴とするヘッド基板。
  2. 前記駆動信号に応じて前記各ヒータに対応した温度検知素子からの信号の出力タイミングを指定する検知信号を前記出力回路に対して出力する検知信号制御回路をさらに有することを特徴とする請求項1に記載のヘッド基板。
  3. 前記出力回路はMOSトランジスタで構成され、
    前記複数の温度検知素子は前記MOSトランジスタに直列に接続されたダイオードで構成されることを特徴とする請求項1に記載のヘッド基板。
  4. 前記複数の温度検知素子は前記出力回路を兼ねたMOSトランジスタで構成され、
    前記MOSトランジスタのオン抵抗は温度依存性をもつことを特徴とする請求項1に記載のヘッド基板。
  5. 前記複数の駆動素子各々はMOSトランジスタであり、
    前記MOSトランジスタのゲートと、
    前記複数の温度検知素子に含まれるMOSトランジスタのゲートには前記複数のヒータを駆動させる駆動信号と同じ駆動信号が共通に入力されることを特徴とする請求項3又は4に記載のヘッド基板。
  6. 前記MOSトランジスタの一端と前記ダイオードの一端との間の電圧変化を測定する電圧検知回路と、
    前記電圧検知回路に定電流を供給する定電流源とをさらに有することを特徴とする請求項3に記載のヘッド基板。
  7. 前記MOSトランジスタの両端の間の電圧変化を測定する電圧検知回路と、
    前記電圧検知回路に定電流を供給する定電流源とをさらに有することを特徴とする請求項4に記載のヘッド基板。
  8. 前記駆動素子のMOSトランジスタと前記温度検知素子に含まれるMOSトランジスタとを隣接して配置することを特徴とする請求項5に記載のヘッド基板。
  9. 請求項1乃至8のいずれか1項に記載のヘッド基板を用いた記録ヘッド。
  10. 前記記録ヘッドはインクを吐出して記録を行うインクジェット記録ヘッドであることを特徴とする請求項9に記載の記録ヘッド。
  11. 請求項10に記載の記録ヘッドと、該記録ヘッドに供給するためのインクを収容したインクタンクとを一体化したヘッドカートリッジ。
  12. 請求項10に記載の記録ヘッド又は請求項11に記載のヘッドカートリッジを搭載した記録装置。
JP2006337590A 2006-12-14 2006-12-14 ヘッド基板、記録ヘッド、ヘッドカートリッジ、及び記録装置 Active JP4799389B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006337590A JP4799389B2 (ja) 2006-12-14 2006-12-14 ヘッド基板、記録ヘッド、ヘッドカートリッジ、及び記録装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006337590A JP4799389B2 (ja) 2006-12-14 2006-12-14 ヘッド基板、記録ヘッド、ヘッドカートリッジ、及び記録装置

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2008149496A JP2008149496A (ja) 2008-07-03
JP2008149496A5 JP2008149496A5 (ja) 2010-02-12
JP4799389B2 true JP4799389B2 (ja) 2011-10-26

Family

ID=39652231

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006337590A Active JP4799389B2 (ja) 2006-12-14 2006-12-14 ヘッド基板、記録ヘッド、ヘッドカートリッジ、及び記録装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4799389B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5724580B2 (ja) * 2011-04-21 2015-05-27 セイコーエプソン株式会社 画像形成装置
JP5930087B2 (ja) * 2015-02-05 2016-06-08 セイコーエプソン株式会社 画像形成装置
JP7266424B2 (ja) * 2019-02-28 2023-04-28 キヤノン株式会社 素子基板、記録ヘッド、及び記録装置

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2806562B2 (ja) * 1988-07-26 1998-09-30 キヤノン株式会社 液体噴射記録ヘッド,該記録ヘッドを有する記録装置および液体噴射記録ヘッドの駆動方法
JP2001341310A (ja) * 2000-03-28 2001-12-11 Canon Inc インクジェット記録ヘッド、該記録ヘッドを有する記録装置、およびインクジェット記録ヘッドの駆動方法
JP2002166554A (ja) * 2000-12-04 2002-06-11 Sharp Corp インクジェットヘッド、その製造方法、及びインクジェットプリンタ
JP4502358B2 (ja) * 2003-07-31 2010-07-14 キヤノン株式会社 記録ヘッド基体、記録ヘッド、及び記録装置
JP4016935B2 (ja) * 2003-11-05 2007-12-05 ソニー株式会社 液体吐出装置及び液体吐出方法
JP2005138425A (ja) * 2003-11-06 2005-06-02 Canon Inc 記録ヘッドおよび該記録ヘッドを備えた記録装置
JP2005231175A (ja) * 2004-02-19 2005-09-02 Canon Inc インクジェット記録ヘッド
KR100757861B1 (ko) * 2004-07-21 2007-09-11 삼성전자주식회사 잉크젯 헤드 기판, 잉크젯 헤드 및 잉크젯 헤드 기판의제조방법.

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008149496A (ja) 2008-07-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5180595B2 (ja) ヘッド基板、記録ヘッド、ヘッドカートリッジ、及び記録装置
JP4989433B2 (ja) ヘッド基板、記録ヘッド、ヘッドカートリッジ、及び記録装置
JP4262070B2 (ja) 記録ヘッドの素子基体、記録ヘッド及び記録ヘッドの制御方法
JP5184869B2 (ja) ヘッド基板、記録ヘッド、ヘッドカートリッジ、及び記録装置
JP5032964B2 (ja) ヘッド基板、記録ヘッド、ヘッドカートリッジ、及び記録装置
JP5064990B2 (ja) 記録ヘッド、ヘッドカートリッジ、記録装置
JP5213328B2 (ja) 記録ヘッド、ヘッドカートリッジ、及び記録装置
JP4799389B2 (ja) ヘッド基板、記録ヘッド、ヘッドカートリッジ、及び記録装置
JP4502358B2 (ja) 記録ヘッド基体、記録ヘッド、及び記録装置
JP4785375B2 (ja) インクジェット記録ヘッド用基板、記録ヘッド、ヘッドカートリッジ及び記録装置
JP5017202B2 (ja) 記録ヘッド、及びその記録ヘッドを用いた記録装置
JP6649694B2 (ja) 記録装置及び記録制御方法
JP2011235528A (ja) 記録ヘッド及び記録装置
JP2011189707A (ja) 記録装置及び吐出条件の決定方法
JP5451042B2 (ja) 記録ヘッド及び記録装置
JP2021094805A (ja) 素子基板、液体吐出ヘッド、及び記録装置
JP2010131862A (ja) ヘッド基板、及びインクジェット記録ヘッド
JP4266569B2 (ja) 記録装置及び記録装置の記録制御方法
US7452050B2 (en) Head substrate, printhead, head cartridge, and printing apparatus using the printhead or head cartridge
JP2011189708A (ja) 記録装置及び吐出条件の決定方法
JP2005169867A (ja) 記録ヘッド素子基体、記録ヘッド、及び記録装置
JP5230093B2 (ja) 素子基板、記録ヘッド、記録装置
JP2016107446A (ja) 記録装置及び記録ヘッドの故障検出方法
JP4289976B2 (ja) 記録ヘッドの駆動方法、記録ヘッドの素子基板、記録ヘッド、ヘッドカートリッジ、及び記録装置
JP2018192791A (ja) 素子基板、記録ヘッド、及び記録装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091214

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20091214

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110801

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110802

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140812

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4799389

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140812

Year of fee payment: 3