JP2005111727A - 描画装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 多数ノズルの同時吐出による電流値の増大および電源の容量不足に伴う駆動波形の鈍りやインクの吐出不良を回避することのできる描画装置を提供する。
【解決手段】 ドットを形成する描画用材料を吐出するノズル101がマトリクス状に配置されたマトリクスヘッド102を、被描画物に対して主走査方向に相対的に移動することにより、ドットアレイ103の主走査方向にドット104を順次形成し、ドット104により構成される複数のドットアレイ103を描画する。そして、ドットアレイ103の主走査方向のピッチを、ドットアレイ103のドットを形成する際、マトリクスヘッド102の主走査方向に配されたノズル101が異なるタイミングで吐出動作を行うようなピッチとする。
【選択図】 図1
【解決手段】 ドットを形成する描画用材料を吐出するノズル101がマトリクス状に配置されたマトリクスヘッド102を、被描画物に対して主走査方向に相対的に移動することにより、ドットアレイ103の主走査方向にドット104を順次形成し、ドット104により構成される複数のドットアレイ103を描画する。そして、ドットアレイ103の主走査方向のピッチを、ドットアレイ103のドットを形成する際、マトリクスヘッド102の主走査方向に配されたノズル101が異なるタイミングで吐出動作を行うようなピッチとする。
【選択図】 図1
Description
本発明は、描画装置に関し、特に被描画物上にマトリクス状に形成されたドットにより構成される複数のドットアレイを描画するものに関する。
近年、遺伝子情報の解析が進んでおり、これに伴い遺伝子解析を製薬や医療診断に用いる下地が整いつつある。ところで、遺伝子は、DNAチップを用いて解析することが出来、その方法としては、予めその機能が分かっているDNAプローブをガラスチップ上に定着させたDNAチップと、検体のDNAとをハイブリダイゼーションさせ、発現の有無や発現量を蛍光測定でデータ化し、判定を行う方法がある。
ここで、この判定は複数のDNAプローブの相対的な発現量や組み合わせによってなされることが多く、病気の発現を判断するのには多数のプローブ情報が必要になることもあり、これからの医療診断現場への実用化を鑑みると、より多数のDNAプローブを配列したDNAチップが必要となる。そこで、従来は、例えばインクジェット方式の描画装置を用いることにより高密度にDNAプローブを配置するようにしたものがある(特許文献1参照)。
ところで、このようなインクジェット方式の描画装置の他の例としては、インクジェット方式のプリンタがある。そして、このインクジェット方式のプリンタは、パソコンやデジタルカメラ、インターネット等の普及に伴うカラー画像や文書のハードコピー用として、また特殊インクが必要とされる産業分野においても安価に、そして手軽に出力が出来るということから普及が進んでいる。
ここで、例えば一般的なシリアルスキャン方式のインクジェットプリンタは、インク滴を吐出させるノズルを複数配列したヘッド及びインクタンクを搭載したキャリッジと、このキャリッジもしくは記録媒体を、主走査方向に走査させる手段と、主走査方向と垂直な副走査方向に走査させる手段と、それらを制御する手段とを有している。
そして、記録媒体に画像を形成する場合には、記録媒体の幅だけシリアルスキャンをさせながらデータで定められた位置にインクを吐出させ、記録媒体をノズル間隔と形成される画像に見合った距離だけ副走査方向に搬送した後、再び走査をさせることにより、インク滴を記録媒体に敷き詰めて画像を形成するようにしている。
なお、このようなインクジェットプリンタに用いられるインク吐出方法としては、主としてノズルに熱を加えてノズル内に気泡を発生させることによりインクを吐出させるサーマル方式と、圧電素子を用いてインク圧力室を収縮させることによりインクを吐出させるピエゾ方式がある。
そして、これらの方式はノンインパクトであることから低騒音であり、安価で小型化に有利であり、記録走査方向に異なる色のノズル列を配置することにより容易にカラー画像が形成できるといった利点を有する。
なお、図9はこのような構成のインクジェットプリンタの制御ブロック図であり、601はマイクロプロセッサ形態のCPUである。そして、このCPU601はインタフェース605を介してホスト(コンピュータ)624に接続されており、更新可能な制御プログラム、処理プログラム及び各種定数データなどを格納したEEPROM603、制御プログラムを格納したROM602及びホスト624からインタフェース605を介して受信したコマンド信号や記録情報を格納するためのRAM604にアクセスし、これらのメモリに格納された情報に基づいて記録動作を制御する。
また、このCPU601は、出力ポート608及びキャリッジモータ制御回路610を介してキャリッジモータ611を動作させることによりキャリッジ620を移動させたり、出力ポート608及び紙送りモータ制御回路613を介して紙送りモータ614を動作させることにより搬送ローラなどの紙搬送機構612を動作させる。
さらに、このCPU601は、RAM604に格納されている記録情報に基づき記録ヘッド制御回路621を介して記録ヘッド622を駆動することにより記録媒体上に所望の画像を記録するようにしている。
また、619は電源回路であり、この電源回路619からは、CPU601や記録ヘッド制御回路621を動作させるためのロジック駆動電圧Vcc(例えば5V)、各種モータ駆動電圧Vm(例えば24V)、記録ヘッド622を駆動させるための電圧Vh(例えば30V)等が出力される。
なお、607は操作キーであり、この操作キー607から入力される指示情報は入力ポート606を介してCPU601に伝達され、CPU601からの命令は出力ポート609を介してLED制御回路615及び表示制御回路617に伝えられ、これによりLED616が点灯したり、LCD618にメッセージが表示される。また、623は上述した種種の構成要素を互いに接続するCPUバスである。
ところで、このような従来のインクジェットプリンタにおいて、記録ヘッドは、副走査方向に同色のインクを吐出するノズルを、また主走査方向に各色のノズル列をそれぞれ配設している。そして、市場の高速印字要求に対しては、記録ヘッドの各色の副走査方向のノズル数を多くすることにより1スキャンで描画される範囲を増やす方法を採り、色再現範囲の拡大要求に対しては、記録ヘッドの主走査方向のノズル列数を増やし、インクの種類を増加させる方法を採っている。
ところが、このようにノズルを増加した場合、多数のノズルを同時に駆動する際、消費電力が増大するばかりでなく、電源の容量不足を引き起し、所望の駆動波形が得られず吐出不良が発生する場合がある。
このため、従来は、各色の副走査方向に並んだそれぞれのノズル列において、図10の(a)に示すようにノズル301を直線的に配置するのではなく、図10の(b)に示すようにノズル301を主走査方向にずらして配置することにより、複数のタイミングで駆動を行うことで同時吐出するノズル301の数を減らすようにしている。
しかし、通常の記録ヘッドは主走査方向のノズル数が色数(例えば6色)のみで少ないことからこのような対応も可能であるが、主走査方向のノズル数が多い記録ヘッドを用いた描画装置においては、従来の副走査方向に並んだノズル列に対する対応のみでは多数ノズルの同時吐出による吐出不良を防止することができない。
一方、例えばノズルがm×nのマトリクス状に配置され、各ノズルに異なるインク(描画用材料)を充填可能な構造と、各ノズルを個別に駆動する手段とを有する記録ヘッド(以下、マトリクスヘッドという)を用いたインクジェット方式の描画装置において、1×1inchや1×3inchのような小型のガラス基板に、複数のインク種で形成されたドットで構成されるドットアレイを描画する際、主走査方向のガラス基板がある条件を満たすと同時吐出するノズルが多くなり、主走査方向のノズル数mが多数の場合、瞬間の電流値が増大し、駆動波形が鈍り、所望の吐出が得られない場合がある。
そこで、本発明はこのような現状に鑑みてなされたものであり、多数ノズルの同時吐出による電流値の増大および電源の容量不足に伴う駆動波形の鈍りやインクの吐出不良を回避することのできる描画装置を提供することを目的とするものである。
本発明は、被描画物上に、マトリクス状に形成されたドットにより構成される複数のドットアレイを描画する描画装置であって、前記ドットを形成する描画用材料を吐出するノズルがマトリクス状に配置されると共に前記被描画物に対して主走査方向に相対的に移動し、前記ドットアレイの主走査方向に前記ドットを順次形成するマトリクスヘッドを備え、前記ドットアレイの主走査方向のピッチを、前記ドットアレイのドットを形成する際、前記マトリクスヘッドの主走査方向に配されたノズルが異なるタイミングで吐出動作を行うようなピッチとすることを特徴とするものである。
また本発明は、被描画物上に、マトリクス状に形成されたドットにより構成される複数のドットアレイを描画する描画装置であって、前記ドットを形成する描画用材料を吐出するノズルがマトリクス状に配置されると共に前記被描画物に対して主走査方向に相対的に移動し、前記ドットアレイの主走査方向に前記ドットを順次形成するマトリクスヘッドを備え、前記マトリクスヘッドのノズル配置範囲に対応する描画範囲に前記被描画物を複数配置し、かつ全ての被描画物に1個もしくは複数の前記ドットアレイを同じパターンで描画する場合、前記被描画物の主走査方向のピッチを、前記ドットアレイのドットを形成する際、前記マトリクスヘッドの主走査方向に配されたノズルが異なるタイミングで吐出動作を行うようなピッチとすることを特徴とするものである。
また本発明は、前記マトリクスヘッドが相対移動する距離は、前記ノズルの主走査方向のピッチをLnozzle、前記ドットアレイのドットの主走査方向のピッチをLdotとした時、Lnozzle±Ldotとなることを特徴とするものである。
また本発明は、前記ドットアレイの主走査方向のピッチがLnozzle×(m−1)より大きい時、Lnozzle±Ldotの整数倍のピッチでドットアレイを配置することを特徴とするものである。
また本発明は、前記ノズルピッチはドットピッチの整数倍の値であり、前記ドットアレイピッチは、
(Lnozzle±Ldot)×k1+Lnozzle×k2
k1およびk2は比例定数、k2は0以外の1〜(k±1−1)
の式に基づいて定められることを特徴とするものである。
(Lnozzle±Ldot)×k1+Lnozzle×k2
k1およびk2は比例定数、k2は0以外の1〜(k±1−1)
の式に基づいて定められることを特徴とするものである。
また本発明は、前記被描画物のピッチがLnozzle×(m−1)より大きい時、Lnozzle±Ldotの整数倍のピッチで被描画物を配置することを特徴とするものである。
また本発明は、前記ノズルピッチはドットピッチの整数倍の値であり、前記被描画物のピッチは
(Lnozzle±Ldot)×k1+Lnozzle×k2
k1およびk2は比例定数、k2は0以外の1〜(k±1−1)
の式に基づいて定められることを特徴とするものである。
(Lnozzle±Ldot)×k1+Lnozzle×k2
k1およびk2は比例定数、k2は0以外の1〜(k±1−1)
の式に基づいて定められることを特徴とするものである。
また本発明は、前記ノズルピッチがドットアレイの大きさよりも小さく、2つ以上のノズルで同時に1つのドットアレイに描画する際、2つ以上のノズル群とみなし、それぞれのノズル群に対して前記ドットアレイおよび被描画物を配設することを特徴とするものである。
また本発明は、前記マトリクスヘッドは、インクジェット方式のノズルがマトリクス状に配置され、前記ノズルから異なる種類の描画用材料を吐出することを特徴とするものである。
本発明によれば、ドットアレイの主走査方向のピッチを、ドットアレイのドットを形成する際、マトリクスヘッドの主走査方向に配されたノズルが異なるタイミングで吐出動作を行うようなピッチとすることにより、多数ノズルの同時吐出による電流値の増大および電源の容量不足に伴う駆動波形の鈍りやインクの吐出不良を回避することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る描画装置の構成を説明する図である。同図において、102はマトリクスヘッドであり、このマトリクスヘッド102には、主走査方向にm個、副走査方向にn個、即ちm×n個のノズル101がそれぞれ所定のノズルピッチ(Lnozzle)で配置されている。
また、このマトリクスヘッド102は、各ノズル101にインク供給手段を用いて描画用材料の一例である異なるインクを供給するための不図示のリザーバと、インクをノズル101から吐出させる不図示の吐出手段とを有している。
103は描画装置(マトリクスヘッド102)により描画されるドットアレイであり、このドットアレイ103は、マトリクスヘッド102を用いて形成(描画)されるm×nのドット104からなっている。なお、本実施の形態において、ドットアレイ103を構成するドット104のドットピッチLdotと、ノズル101のノズルピッチLnozzleとの間には、以下の比例関係が成り立っている。
Lnozzle=Ldot×k(k:整数の比例係数)
ところで、このようなマトリクスヘッド102を備えた描画装置の描画方法としては、例えば図2に示すように主走査方向に対して手前からマトリクスヘッド102のノズル101の並びに対して逆並びのドット配置となるよう被描画物105にドットアレイ103を描画する方法と、これとは逆に図3に示すように主走査方向に対して奥からマトリクスヘッド102の並び通りのドット配置となるよう被描画物105に描画する方法がある。
ところで、このようなマトリクスヘッド102を備えた描画装置の描画方法としては、例えば図2に示すように主走査方向に対して手前からマトリクスヘッド102のノズル101の並びに対して逆並びのドット配置となるよう被描画物105にドットアレイ103を描画する方法と、これとは逆に図3に示すように主走査方向に対して奥からマトリクスヘッド102の並び通りのドット配置となるよう被描画物105に描画する方法がある。
ここで、図2に示す描画方法の場合、同図に示すようにインクを吐出して隣接するドット104を形成するよう被描画物105に対しマトリクスヘッド102が(相対的に)移動する距離Lhは、Lnozzle+Ldotとなる。また、図3に示す描画方法の場合は、被描画物105に対しマトリクスヘッド102が移動する距離LhはLnozzle−Ldotとなる。
つまり、これら2種類の描画方法における、1ドットアレイ103の主走査方向に隣接するドットを順次形成する際、マトリクスヘッド102が移動する距離は
Lh=Lnozzle±Ldot
となる。
Lh=Lnozzle±Ldot
となる。
ところで、主走査方向の各ノズル101が同時吐出状態とならないためには、ドットアレイ103の主走査方向に隣接するドットを順次形成する際、マトリクスヘッド102がマトリクスヘッド移動距離Lh(=Lnozzle±Ldot)を移動する間の位置で吐出を行うようにすれば良い。
ここで、ドットアレイピッチLarrayがノズルピッチLnozzleに比例するものとすると、1つ目のドットアレイの隣接ドット形成間に他のドットアレイを描画するマトリクスヘッド位置はLh÷Ldotのk±1個である。
即ち、吐出(形成)タイミングがk±1個あることになり、マトリクスヘッド102の下にあるドットアレイ103のピッチを調整することで、それぞれのドットアレイ103に順次該当ノズル101から所定のタイミングで吐出が行われ、これにより主走査方向において同時に吐出するノズル101を無くすことが出来る。
図4はドットアレイピッチをLhとした場合、即ちドットアレイピッチをマトリクスヘッド移動距離Lhとした場合の描画動作を示したものである。なお、同図においては、説明を簡単にするため、主走査方向のノズル101の数を4つ、主走査方向のドットアレイ103のドット104の数も4つ、被描画物105に描画するドットアレイ103の数も4つとしている。
ここで、被描画物105に4つのドットアレイ103を描画する場合、まず(a)に示すように第1ノズル101aにより、第1ドットアレイ103の第1ドット104aを形成し、次に第1ドットアレイ103の隣接ドットである第2ドット104bを形成する。この際、(b)に示すようにマトリクスヘッド102が、Lh(=Lnozzle+Ldot)だけ移動する。
これにより、先に第1ドットアレイ103の第1ドット104aを描画した第1ノズル101aは、第2ドットアレイ103の第1ドット描画位置に位置し、また第2ノズル101bは、第1ドットアレイ103の第2ドット描画位置に位置するようになる。この結果、第1ドットアレイ103の第2ドット104b及び第2ドットアレイ103の第1ドット104aを同時に形成することができる。
さらに隣接ドットを描画するため、(c)に示すようにマトリクスヘッド102がLhだけ移動すると、第1ノズル101aが第3ドットアレイ103の第1ドット描画位置に、第2ノズル101bが第2ドットアレイ103の第2ドット描画位置に、第3ノズル101cが第3ドットアレイ103の第1ドット描画位置にそれぞれ位置するようになる。この結果、3つのドットアレイ103のドットを同時に形成することができる。
以後、順次隣接ドットを描画するため、マトリクスヘッド102がLhだけ移動すると、(d)及び(e)に示すように4つのドットアレイ103のドット104が同時に描画される。なお、(d)の状態のとき、全ノズル101a〜101dが同時にインクを吐出する。
つまり、ドットアレイピッチをマトリクスヘッド移動距離Lhとした場合には、全ノズル101a〜101dが同時にインクを吐出する。なお、この現象は、ドットアレイピッチをマトリクスヘッド移動距離Lhの整数倍とした場合でも同様である。
ここで、上記タイミングを考慮すると、主走査方向のノズルの同時吐出を無くす条件は、ドットアレイ103のピッチを、ドットアレイ内の隣接ドット吐出間にヘッドが移動する距離Lhの整数倍にならないように調整すれば良い。
即ち、
Larray=Lh×k1+Lnozzle×k2
k1,k2:比例係数、k2=1〜(k±1−1)
の条件をもとにドットアレイ103の配置を決定すれば良い。なお、k2の値は吐出タイミングを表している。
Larray=Lh×k1+Lnozzle×k2
k1,k2:比例係数、k2=1〜(k±1−1)
の条件をもとにドットアレイ103の配置を決定すれば良い。なお、k2の値は吐出タイミングを表している。
次に、本実施の形態の一実施例を図5を用いて説明する。
なお、本実施例においては、マトリクスヘッドのヘッド数及びドットアレイのドット数、ドットピッチLdot、ノズルピッチLnozzle等は以下通りである。
マトリクスヘッドのヘッド数及びドットアレイのドット数
:32×32
ドットピッチLdot :180μm
ノズルピッチLnozzle :2.88mm
(=180μm×16、k=16)
描画方法 :主走査方向のノズル配列と逆並びのドット
アレイの描画
:32×32
ドットピッチLdot :180μm
ノズルピッチLnozzle :2.88mm
(=180μm×16、k=16)
描画方法 :主走査方向のノズル配列と逆並びのドット
アレイの描画
また、以上の条件より以下の数値が導かれる。
隣接ドットを形成する際のヘッド移動量Lh
:3.06mm(=2.88+0.18)
ドットアレイピッチLarray:3.06mm×k1
吐出タイミング(k+1) :17個(16+1)
ドットアレイピッチLarray:3.06mm×k1+180μm×k2
:3.06mm(=2.88+0.18)
ドットアレイピッチLarray:3.06mm×k1
吐出タイミング(k+1) :17個(16+1)
ドットアレイピッチLarray:3.06mm×k1+180μm×k2
ここで、最小ドットアレイピッチLarrayは、少なくともドットアレイ103の大きさ5.58mm(=180μm×31)より大きくなければならないのでk1=1、k2=16の時にLarray=5.94mmとなる。また、このピッチでドットアレイを配列した場合、最初に描画する一番端のドットアレイを基準としたドットアレイピッチLarrayのk1、k2の関係は、j個目(j=2〜18)のドットアレイの時
k1=2×(j−2)+1
k2=18−j
となる。
k1=2×(j−2)+1
k2=18−j
となる。
なお、図5は、このような構成の描画装置の描画動作を示すものであり、被描画物105にドットアレイ103を描画する場合、同図の(a)において、1つ目のドットアレイ103のドットを形成(描画)した後、(b)に示すようにk2=15の位置にマトリクスヘッド102が来たときに3つ目のドットアレイ103のドット104を形成する。
さらに、(c)に示すように180μm移動したk2=16の位置で2つ目のドットアレイ103のドット104を形成した後、(d)に示すように180μm移動したk2=0の位置で1つ目のドットアレイ103のドット104を形成する。これにより、ノズルが同時にインクを吐出することなく描画を行うことができる。
なお、j=18の時、k2=0となり1個目のドットアレイ103と同じタイミングの吐出になるが、図5(f)に示すように、1個目のドットアレイ103は描画し終わっているため同時吐出にはならず、32ノズルが、全く同時に吐出することなく描画することが出来る。
このように、ドットアレイ103の主走査方向のピッチを、ドットアレイ103のドットを形成する際、マトリクスヘッド102の主走査方向に配されたノズルが異なるタイミングで吐出動作を行うようなピッチとすることにより、多数ノズルの同時吐出による電流値の増大および電源の容量不足に伴う駆動波形の鈍りやインクの吐出不良を回避することができる。
ところで、被描画物の大きさがマトリクスヘッド102の描画範囲に対して小さい場合には、マトリクスヘッド102のノズル配置範囲に対応する描画範囲に被描画物を複数配置し、この複数の基板上に連続して複数のドットアレイを形成する場合がある。
次に、このように複数の基板上に連続して複数のドットアレイを形成する場合の、ドットアレイ及び基板の配置について説明する。
図6は、例えば1×1inchの小型のガラス基板上にドットアレイ203を描画する際のガラス基板201,202の配置方法を示す図である。
ここで、上記条件と同様のドットアレイピッチで1枚のガラス基板201にドットアレイ203を描画すると、3個目までは1枚目のガラス基板201に描画し、同ドットアレイピッチで2個分のドットアレイ203を描画せず、6個目を2枚目の初めのドットアレイ203として描画するようにガラス基板202を配置する。
このとき、2枚のガラス基板201,202において同じ位置のドットアレイ203は、1個目と6個目のドットアレイ203a,203fであるので2つのドットアレイ203a,203fのピッチは29.7mmであり、またガラス基板201,202のサイズが25.4mm(1inch)であることから、ガラス基板間隔を4.3mmとして配置すれば、同じパターンのドットアレイを主走査方向に並べたガラス基板201,202に描画することができる。そして、このように構成することにより、電源の容量不足による吐出不良を引き起こさずに描画することが出来る。
次に、主走査方向の小型ガラス基板の配置に関して図7に示す表を用いて説明する。なお、同図表のa,b,c,d,eは、それぞれの基板配置パターンを示し、それぞれのガラス基板の1枚目、2枚目、3枚目に描画する3つのドットアレイの吐出タイミングを、k2の値で示している。また、同図表中の矢印は、矢印の下にあるドットアレイが同時吐出されていることを示している。
なお、この場合、ノズルピッチLnozzleが2.88mmの32×32ノズルのマトリクスヘッドを使用し、1×1inchのガラス基板にドットピッチLdotが180μmの32×32ドットアレイを3つ描画し、ドットアレイはLarray=5.94mmのピッチで配置するものとする。
既述したとおり、ドットアレイピッチを示す式の比例係数k2の値が吐出タイミングを表しており、上記条件下では17個のタイミングを有する。例えば、aの例では、1枚目のガラス基板に描画される3つのドットアレイの吐出タイミングk2は、0、16、15であることから、2枚目のガラス基板のドットアレイの吐出タイミングを14、13、12、3枚目を11、10、9・・・とすれば良く、例えばガラス基板ピッチを27mm(k1=8,k2=14)とすると同時に吐出することなく描画を行うことが出来る。
また、bに示す例のように、2枚目のガラス基板の吐出タイミングk2が13、12、11の場合や、cに示す例のように3、2、1となるようにガラス基板を配置しても同様の効果が得られる。なお、dに示す例のように1枚目のガラス基板の吐出タイミング0、16、15に重なるタイミング0、16、15や、eに示す例のように1、0、16になるようにガラス基板を配置すると、主走査方向の3ノズル・4ノズルといった複数ノズルが同時に吐出してしまう。
しかし、ガラス基板間隔がマトリクスヘッドの大きさLnozzle×(m−1)=2.88×31=89.28mmよりも大きな値の場合、タイミングが重なっていても同時に吐出することは無く、主走査方向の複数ノズルの同時吐出による電源の容量不足およびそれに伴う吐出不良を防ぐことが出来る。
ところで、本発明は、マトリクスヘッドにおける主走査方向のノズル数が多数の場合に、複数ノズルが同時に吐出することによる電力不足が吐出不良を引き起こす現象を回避する方法であり、同時吐出しても吐出不良が起こらないくらい供給電力が大きい場合やノズル数が少ない場合、多数のノズルが同時に吐出動作を行わなければ、ある程度の同時吐出を許容することが出来る。
次に、供給電力が大きく同時吐出可能なノズル数が多い場合、もしくは供給電力に対しノズル数が少数の場合における、主走査方向の小型ガラス基板の配置に関して図8に示す表を用いて説明する。
この場合、ノズルピッチLnozzleが2.88mmの32×32ノズルのマトリクスヘッドを使用し、1×1inchのガラス基板にドットピッチLdotが180μmの32×32ドットアレイを3つ描画し、ドットアレイはLarray=5.94mmのピッチで配置するものとする。
なお、同図表において、ガラス基板の1枚目、2枚目、3枚目に描画する3つのドットアレイの吐出タイミングを、k2の値で示している。また、同図表中の矢印は、矢印の下にあるドットアレイが同時吐出されていることを示している。
前述したとおり、ドットアレイピッチを示す式の比例係数k2の値が吐出タイミングを表しており、上記条件下では17個のタイミングを有する。例えば、1枚目のガラス基板に描画される3つのドットアレイの吐出タイミングk2が、0、16、15の時、2枚目のガラス基板のドットアレイの吐出タイミングを9、8、7とし、3枚目を1、0、16とすると、1枚目のガラス基板の1・2個目(k=0,16)のドットアレイと3枚目のガラス基板の2・3個目(k=0,16)のドットアレイが同じタイミングになり、それぞれの該当ノズルによる同時吐出が起こる。
なお、例えばガラス基板ピッチが29.16mm(k1=9、k2=9)の時、主走査方向の最大2ノズルが同時吐出することになるが、駆動電力に余裕がある場合は上記ガラス基板ピッチでガラス基板を配置しても複数ノズルの同時駆動による吐出不良は起こらず、効率よくガラス基板を配設することができる。
なお、ノズルピッチがドットアレイの大きさよりも小さく、2つ以上のノズルで同時に1つのドットアレイに描画する場合には、2つ以上のノズルをノズル群とみなし、それぞれのノズル群に対して、既述した条件を適用してドットアレイおよび被描画物を配設することにより、電流値の増大および電源の容量不足に伴う駆動波形の鈍りやインクの吐出不良を回避することができる。
101 ノズル
102 マトリクスヘッド
103 ドットアレイ
104 ドット
105 被描画物
201,202 ガラス基板
102 マトリクスヘッド
103 ドットアレイ
104 ドット
105 被描画物
201,202 ガラス基板
Claims (9)
- 被描画物上に、マトリクス状に形成されたドットにより構成される複数のドットアレイを描画する描画装置であって、
前記ドットを形成する描画用材料を吐出するノズルがマトリクス状に配置されると共に前記被描画物に対して主走査方向に相対的に移動し、前記ドットアレイの主走査方向に前記ドットを順次形成するマトリクスヘッドを備え、
前記ドットアレイの主走査方向のピッチを、前記ドットアレイのドットを形成する際、前記マトリクスヘッドの主走査方向に配されたノズルが異なるタイミングで吐出動作を行うようなピッチとすることを特徴とする描画装置。 - 被描画物上に、マトリクス状に形成されたドットにより構成される複数のドットアレイを描画する描画装置であって、
前記ドットを形成する描画用材料を吐出するノズルがマトリクス状に配置されると共に前記被描画物に対して主走査方向に相対的に移動し、前記ドットアレイの主走査方向に前記ドットを順次形成するマトリクスヘッドを備え、
前記マトリクスヘッドのノズル配置範囲に対応する描画範囲に前記被描画物を複数配置し、かつ全ての被描画物に1個もしくは複数の前記ドットアレイを同じパターンで描画する場合、前記被描画物の主走査方向のピッチを、前記ドットアレイのドットを形成する際、前記マトリクスヘッドの主走査方向に配されたノズルが異なるタイミングで吐出動作を行うようなピッチとすることを特徴とする描画装置。 - 前記マトリクスヘッドが相対移動する距離は、前記ノズルの主走査方向のピッチをLnozzle、前記ドットアレイのドットの主走査方向のピッチをLdotとした時、Lnozzle±Ldotとなることを特徴とする請求項1又は2記載の描画装置。
- 前記ドットアレイの主走査方向のピッチがLnozzle×(m−1)より大きい時、Lnozzle±Ldotの整数倍のピッチでドットアレイを配置することを特徴とする請求項2又は3記載の描画装置。
- 前記ノズルピッチはドットピッチの整数倍の値であり、前記ドットアレイピッチは、
(Lnozzle±Ldot)×k1+Lnozzle×k2
k1およびk2は比例定数、k2は0以外の1〜(k±1−1)
の式に基づいて定められることを特徴とする請求項4に記載の描画装置。 - 前記被描画物のピッチがLnozzle×(m−1)より大きい時、Lnozzle±Ldotの整数倍のピッチで被描画物を配置することを特徴とする請求項2又は3記載の描画装置。
- 前記ノズルピッチはドットピッチの整数倍の値であり、前記被描画物のピッチは
(Lnozzle±Ldot)×k1+Lnozzle×k2
k1およびk2は比例定数、k2は0以外の1〜(k±1−1)
の式に基づいて定められることを特徴とする請求項6に記載の描画装置。 - 前記ノズルピッチがドットアレイの大きさよりも小さく、2つ以上のノズルで同時に1つのドットアレイに描画する際、2つ以上のノズル群とみなし、それぞれのノズル群に対して前記ドットアレイおよび被描画物を配設することを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載の描画装置。
- 前記マトリクスヘッドは、インクジェット方式のノズルがマトリクス状に配置され、前記ノズルから異なる種類の描画用材料を吐出することを特徴とする請求項1乃至8の何れか1項に記載の描画装置。
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---|---|---|---|
JP2003346389A JP2005111727A (ja) | 2003-10-03 | 2003-10-03 | 描画装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2003346389A JP2005111727A (ja) | 2003-10-03 | 2003-10-03 | 描画装置 |
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JP2005111727A true JP2005111727A (ja) | 2005-04-28 |
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ID=34539327
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Country | Link |
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JP (1) | JP2005111727A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011507190A (ja) * | 2007-12-10 | 2011-03-03 | イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー | 多色電子デバイスおよび印刷によるその形成方法 |
JP2012529152A (ja) * | 2009-06-04 | 2012-11-15 | イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー | マルチカラー電子装置および印刷によりマルチカラー電子装置を形成する方法 |
JP2012529153A (ja) * | 2009-06-04 | 2012-11-15 | イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー | マルチカラー電子装置および印刷によりマルチカラー電子装置を形成する方法 |
US8675252B2 (en) | 2008-10-21 | 2014-03-18 | E. I. Du Pont De Nemours And Company | Multicolor electronic devices and processes of forming the same by printing |
-
2003
- 2003-10-03 JP JP2003346389A patent/JP2005111727A/ja active Pending
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US8616666B2 (en) | 2007-12-10 | 2013-12-31 | E I Du Pont De Nemours And Company | Multicolor electronic devices and processes of forming the same by printing |
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