JP2013022808A - ダイプレートおよびそれを用いた熱可塑性樹脂発泡体の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】発泡剤を含む溶融状態の熱可塑性樹脂を上流側から下流側に、複数の通過孔を経由して押出して押出発泡させるためのダイプレートであって、上記通過孔は、孔径が均一な平行部と、孔径が下流側に向かって次第に拡大する逆テーパー部とを有し、かつ、上記平行部が上流側に配置されるとともに、上記逆テーパー部が下流側に配置されており、上記通過孔の上記熱可塑性樹脂の押出方向に直交して複数に分割可能であるダイプレート。
【選択図】図9
Description
前記平行部と前記逆テーパー部の境目で分割可能であること;前記ダイプレートの上流側の面に、前記熱可塑性樹脂が導入される凹部が形成されており、該凹部の底面から下流側に向かって前記複数の通過孔が形成されていることが好ましい。
該ダイプレートは、同一形状の2枚のプレートを合わせてなり、分割位置が前記平行部の中央であること;上記テーパー部と平行部の境目および上記平行部と逆テーパー部との境目で、上流側プレート、中央プレートおよび下流側プレートの3枚に分割可能であること;該上流側プレートと下流側プレートが同一形状であることが好ましい。
以下、本発明のダイプレート及び熱可塑性樹脂発泡体の製造方法について、図面を参照して説明する。
図1は本発明の第1態様のダイプレートを上流側から見た図、図2は下流側から見た図、図4はそのA−A’線断面図である。
本発明の第1態様のダイプレートは、図4に示されるように、上流側の端面5から下流側の端面6に向かって貫通する通過孔20が複数設けられたダイプレートであって、該通過孔と直交して複数に分割可能であることを特徴とする。各通過孔20は、上流側の端面5に入口21が設けられ、この入口21から反対側に向かって孔径が均一な平行部22が上流側に形成されている。各通過孔20の下流側は、孔径が下流側に向かって次第に拡大し、プレート内部に逆テーパー状の空間を形成して逆テーパー部23をなし、出口側端面6で開口をなし、通過孔の吐出口(出口)24を形成する。
各吐出口24から発泡して得られるストランドを均一なものとするため、通過孔20の平行部22の長さ、逆テーパー部23の長さ、通過孔の形状は全ての通過孔で共通とすることが好ましい。
従来公知のダイプレートを用いて熱可塑性樹脂発泡体の製造を終了した後に、ダイプレートの表面や通過孔の内部で固化した熱可塑性樹脂を取除く際、開口断面積が狭い中央部の通過孔内に固化した熱可塑性樹脂が残ることがあった。このような通過孔内に残った固化した熱可塑性樹脂は、細長い針金などを用いて各通過孔ごとに除去しなければならず、ダイプレートのメンテナンスに長時間を要するという問題があった。
特に、図4のB−B’線またはC−C’線を分割位置とすることにより、孔径の狭い平行部22に固化した樹脂が詰まった場合でも、エアダスターなどを用いて容易に除去することができる。
上流側プレート30の上流側の端面5に凹部10を設けることにより、各通過孔20に導入される熱可塑性樹脂の圧力を均一にし、得られる熱可塑性樹脂の発泡倍率のバラツキを抑えることができる。
逆テーパー部23の長さ、すなわち、平行部22の終了点から下流側の端面6までの距離は、気泡の発生を均一にできる長さであればよく、熱可塑性樹脂の圧力にも依存するが、長すぎると熱可塑性樹脂の温度が低下するため、3mm〜20mmとすることが好ましく、6mm〜15mmとすることがより好ましい。
図10は本発明の第2態様のダイプレートを上流側から見た図、図11は下流側から見た図、図12はF−F’線断面図である。図12に示すように、本発明の第2態様のダイプレートは、発泡剤を含む溶融状態の熱可塑性樹脂を上流側から下流側に、複数の通過孔20を経由して押出して押出発泡させるためのダイプレートであって、上記通過孔20は、孔径が下流側に向かって次第に縮小するテーパー部25と、孔径が均一な平行部22と、孔径が下流側に向かって次第に拡大する逆テーパー部23とをこの順に有し、上記通過孔の上記熱可塑性樹脂の押出方向に直交して複数に分割可能であることを特徴とする。
吐出口24の直径は、第1態様と同様の理由から3〜8mmとすることが好ましく、4〜7mmとすることがより好ましい。上流側の端面5に形成された通過孔の入口21の直径は、特に制限されないが、製造が容易であることから、吐出口24と同様にすることが好ましい。
本発明の第1態様のダイプレートを用いて熱可塑性樹脂発泡体を製造する場合を例にとると、まず、本発明のダイプレートを構成する図8に記載の上流側プレート30と図2に記載の下流側プレート31を、各通過孔が連通することを確認しながらボルトとナットなどを用いて固定して、図9に示されるような本発明のダイプレート1とする。次いで、図14に示されるように、ダイプレート1の上流側の端面5を押出機52の熱可塑性樹脂の流路53の先端と向かい合わせにして取付ける。
熱可塑性樹脂は、チップなどの固形状のものを押出機に投入し、融点以上に加熱する。
平行部22と逆テーパー部23の境目で分割可能である図9に示すタイプの本発明の第1態様のダイプレートを用いて、ポリプロピレン樹脂発泡体を製造した。用いたダイプレートは、2枚のプレートからなり上流側プレートに凹部10を有し、平行部22の穴径はφ0.6mm、長さは2.2mm、逆テーパー部23の出口径はφ4.4、長さは10mm、通過孔20の穴数は1336個である。運転条件は押出機内の温度180〜240℃、押出機の圧力13〜18MPa、押出機出口樹脂温度183℃、ダイ圧力8MPa、押出量75kg/Hにて42時間運転を行った。得られた発泡体の倍率は約20倍で表面外観も良好であった。樹脂発泡体の製造終了後、ダイプレートの清掃にかかった時間はわずか15分であった。ダイプレートを2つに割り、エアダスターで吹くとほとんどの樹脂が取れ、わずかに残った穴の中の樹脂を針金や真鍮ブラシ等で簡単に清掃することができた。
図6に示すタイプの1枚の板体からなる従来公知のダイプレートを平ダイに取付け、それ以外は実施例と同様に運転を行い、ポリプロピレン樹脂発泡体を製造した。用いたダイプレートは、テーパー部25、逆テーパー部23の入口径、出口径がともにφ4.4mm、長さは8.9mm、平行部22の穴径がφ0.58mm、長さは2.2mm、穴数は1336個である。得られた発泡体の倍率は約22倍で表面外観も良好であった。樹脂発泡体の製造終了後、ダイプレートの清掃にかかった時間は150分であった。平行部に詰まった固化したポリプロピレン樹脂は、エアダスターではほとんど取れず、針金等で突いて取除いた。
穴数が1002個であること以外は比較例1と同じタイプのダイプレートを用いて、比較例1と同様に運転を行い、ポリプロピレン樹脂発泡体を製造した。得られた発泡体の倍率は23.7倍で表面外観も良好であった。樹脂発泡体の製造終了後、ダイプレートの清掃にかかった時間は110分であった。
4 貫通孔
5 上流側の端面
6 下流側の端面
10 凹部
11 凹部の底面
20 通過孔
21 通過孔の入口
22 平行部
23 逆テーパー部
24 通過孔の吐出口
25 テーパー部
30 上流側プレート
31 下流側プレート
40 上流側プレート
41 中央プレート
42 下流側プレート
52 押出機
53 熱可塑性樹脂の流路
54 ガイダー
55 冷却ロール
56 引取ロール
θ 逆テーパー部のテーパー角度
Claims (8)
- 発泡剤を含む溶融状態の熱可塑性樹脂を上流側から下流側に、複数の通過孔を経由して押出して押出発泡させるためのダイプレートであって、
上記通過孔は、孔径が均一な平行部と、孔径が下流側に向かって次第に拡大する逆テーパー部とを有し、かつ、上記平行部が上流側に配置されるとともに、上記逆テーパー部が下流側に配置されており、
上記通過孔の上記熱可塑性樹脂の押出方向に直交して複数に分割可能であるダイプレート。 - 前記平行部と前記逆テーパー部の境目で分割可能である請求項1に記載のダイプレート。
- 前記ダイプレートの上流側の面に、前記熱可塑性樹脂が導入される凹部が形成されており、該凹部の底面から下流側に向かって前記複数の通過孔が形成されている請求項1に記載のダイプレート。
- 発泡剤を含む溶融状態の熱可塑性樹脂を上流側から下流側に、複数の通過孔を経由して押出して押出発泡させるためのダイプレートであって、
上記通過孔は、孔径が下流側に向かって次第に縮小するテーパー部と、孔径が均一な平行部と、孔径が下流側に向かって次第に拡大する逆テーパー部とをこの順に有し、
上記通過孔の上記熱可塑性樹脂の押出方向に直交して複数に分割可能であるダイプレート。 - 同一形状の2枚のプレートを合わせてなり、分割位置が前記平行部の中央である請求項4に記載のダイプレート。
- 前記テーパー部と平行部の境目および前記平行部と逆テーパー部との境目で、上流側プレート、中央プレートおよび下流側プレートの3枚に分割可能である請求項4に記載のダイプレート。
- 前記上流側プレートと下流側プレートが同一形状である請求項6に記載のダイプレート。
- 発泡剤を含む溶融状態の熱可塑性樹脂を請求項1〜7のいずれか1項に記載のダイプレートに導入し、該樹脂を、上記複数の通過孔を経由して押出して押出発泡させることを含む熱可塑性樹脂発泡体の製造方法。
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JP2018144232A (ja) * | 2017-03-01 | 2018-09-20 | 本田技研工業株式会社 | 樹脂材可塑化装置及び樹脂材可塑化方法 |
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