JP2018027648A - スチールブレーカー用材料の製造装置および製造方法 - Google Patents
スチールブレーカー用材料の製造装置および製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2018027648A JP2018027648A JP2016160531A JP2016160531A JP2018027648A JP 2018027648 A JP2018027648 A JP 2018027648A JP 2016160531 A JP2016160531 A JP 2016160531A JP 2016160531 A JP2016160531 A JP 2016160531A JP 2018027648 A JP2018027648 A JP 2018027648A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- steel
- baffle
- breaker material
- die plate
- flat
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Ropes Or Cables (AREA)
- Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
【課題】断面形状が扁平な複数のスチールコードの長軸を水平方向に容易に揃えて配列させ、ゲージが薄いスチールブレーカー用材料を容易に製造することができるスチールブレーカー用材料の製造技術を提供する。【解決手段】断面形状が扁平なスチールコードを通過させる複数の貫通孔が設けられたバッフルと、バッフルの先端部に取り付けられるダイプレートと、ダイプレートを通過する複数のスチールコードの上下からコーティングゴムを供給するゴム供給手段とを備えており、バッフルの前記複数の貫通孔の少なくともダイプレート側の端部の断面形状が扁平な形状であり、扁平な形状の長軸が水平方向を向いているスチールブレーカー用材料の製造装置。【選択図】図1
Description
本発明は、スチールブレーカー用材料の製造装置および前記製造装置を用いた製造方法に関する。
空気入りタイヤ用のゴム部材の一つにスチールブレーカーがあり、このスチールブレーカーは、略水平に配列された複数のスチールコードにゴムをコーティングすることにより、長尺のスチールブレーカー用材料を作成した後、この長尺のスチールブレーカー用材料を斜めにカットすることにより得られる。
この長尺のスチールブレーカー用材料は、従来より、多数の円柱状の貫通孔を有するバッフルとバッフルの先端に取り付けられたダイプレートとを備えた製造装置により製造される。
具体的には、上記したバッフルとダイプレートとの間にゴムを充填し、複数のスチールコードをバッフルの貫通孔に通過させることにより整列させた後、複数のスチールコードをゴムと共にダイプレートの押出口から押し出すことによりスチールブレーカー材料を製造している(例えば、特許文献1、2)。
近年、タイヤの軽量化が望まれており、軽量化の一手段として、スチールブレーカー用材料の厚み(ゲージ)を薄くすることが望まれている。
そこで、本発明者は断面形状が扁平なスチールコードを用い、扁平な断面の長軸が水平方向に向くように各々のスチールコードを配列させれば、スチールコードの短軸がスチールブレーカー用材料の厚み方向に向けられるため、ゲージを薄くできると考えた。しかし、複数の扁平のスチールコードの長軸を水平方向に揃えて配列させることは容易ではなく、さらなる改善が必要であることが分かった。
そこで、本発明は、断面形状が扁平な複数のスチールコードの長軸を水平方向に容易に揃えて配列させ、ゲージが薄いスチールブレーカー用材料を容易に製造することができるスチールブレーカー用材料の製造技術を提供することを課題とする。
本発明者は、鋭意検討を行い、以下に記載する発明により上記課題が解決できることを見出し、本発明を完成させるに至った。
請求項1に記載の発明は、
断面形状が扁平なスチールコードを通過させる複数の貫通孔が設けられたバッフルと、
前記バッフルの先端部に取り付けられるダイプレートと、
前記ダイプレートを通過する複数のスチールコードの上下からコーティングゴムを供給するゴム供給手段とを備えており、
前記バッフルの前記複数の貫通孔の少なくとも前記ダイプレート側の端部の断面形状が扁平な形状であり、前記扁平な形状の長軸が水平方向を向いていることを特徴とするスチールブレーカー用材料の製造装置である。
断面形状が扁平なスチールコードを通過させる複数の貫通孔が設けられたバッフルと、
前記バッフルの先端部に取り付けられるダイプレートと、
前記ダイプレートを通過する複数のスチールコードの上下からコーティングゴムを供給するゴム供給手段とを備えており、
前記バッフルの前記複数の貫通孔の少なくとも前記ダイプレート側の端部の断面形状が扁平な形状であり、前記扁平な形状の長軸が水平方向を向いていることを特徴とするスチールブレーカー用材料の製造装置である。
請求項2に記載の発明は、
前記バッフルに形成されている貫通孔の全長に亘って、断面形状が扁平な形状の貫通孔が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のスチールブレーカー用材料の製造装置である。
前記バッフルに形成されている貫通孔の全長に亘って、断面形状が扁平な形状の貫通孔が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のスチールブレーカー用材料の製造装置である。
請求項3に記載の発明は、
前記バッフルの前記貫通孔の形状が楕円形状であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のスチールブレーカー用材料の製造装置である。
前記バッフルの前記貫通孔の形状が楕円形状であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のスチールブレーカー用材料の製造装置である。
請求項4に記載の発明は、
前記バッフルは、上型バッフルと下型バッフルからなり、前記上型バッフルおよび前記下型バッフルの内、一方に溝が設けられており、他方は平坦面であり、前記溝と前記平坦面により前記貫通孔が形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のスチールブレーカー用材料の製造装置である。
前記バッフルは、上型バッフルと下型バッフルからなり、前記上型バッフルおよび前記下型バッフルの内、一方に溝が設けられており、他方は平坦面であり、前記溝と前記平坦面により前記貫通孔が形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のスチールブレーカー用材料の製造装置である。
請求項5に記載の発明は、
前記複数の貫通孔が上流側から下流側に向けて先細りするように形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のスチールブレーカー用材料の製造装置である。
前記複数の貫通孔が上流側から下流側に向けて先細りするように形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のスチールブレーカー用材料の製造装置である。
請求項6に記載の発明は、
請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載のスチールブレーカー用材料の製造装置を用いてスチールブレーカー用材料を製造するスチールブレーカー用材料の製造方法であって、
断面形状が扁平なスチールコードをバッフルに設けられた複数の扁平な貫通孔に通過させる工程と、
前記バッフルの複数の貫通孔を通過した前記複数のスチールコードの上下からコーティングゴムを供給することにより、前記スチールコードを前記コーティングゴムでコーティングする工程と、
前記スチールコードおよび前記コーティングゴムを前記ダイプレートから押し出す工程とを備えていることを特徴とするスチールブレーカー用材料の製造方法である。
請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載のスチールブレーカー用材料の製造装置を用いてスチールブレーカー用材料を製造するスチールブレーカー用材料の製造方法であって、
断面形状が扁平なスチールコードをバッフルに設けられた複数の扁平な貫通孔に通過させる工程と、
前記バッフルの複数の貫通孔を通過した前記複数のスチールコードの上下からコーティングゴムを供給することにより、前記スチールコードを前記コーティングゴムでコーティングする工程と、
前記スチールコードおよび前記コーティングゴムを前記ダイプレートから押し出す工程とを備えていることを特徴とするスチールブレーカー用材料の製造方法である。
請求項7に記載の発明は、
断面形状が扁平なスチールコードを通過させる複数の貫通孔が設けられたバッフルと、
前記バッフルの先端部に取り付けられるダイプレートと、
前記ダイプレートを通過する前記複数のスチールコードの上下からコーティングゴムを供給するゴム供給手段とを備えており、
前記バッフルの上流側に前記スチールコードを上下方向から挟み込む一対のローラーをさらに備えていることを特徴とするスチールブレーカー用材料の製造装置である。
断面形状が扁平なスチールコードを通過させる複数の貫通孔が設けられたバッフルと、
前記バッフルの先端部に取り付けられるダイプレートと、
前記ダイプレートを通過する前記複数のスチールコードの上下からコーティングゴムを供給するゴム供給手段とを備えており、
前記バッフルの上流側に前記スチールコードを上下方向から挟み込む一対のローラーをさらに備えていることを特徴とするスチールブレーカー用材料の製造装置である。
請求項8に記載の発明は、
請求項7に記載のスチールブレーカー用材料の製造装置を用いてスチールブレーカー用材料を製造するスチールブレーカー用材料の製造方法であって、
前記バッフルの上流側において一対のローラーにより前記スチールコードを挟み込む工程と、
断面形状が扁平なスチールコードをバッフルに設けられた複数の貫通孔に通過させる工程と、
前記バッフルの複数の貫通孔を通過した前記複数のスチールコードの上下からコーティングゴムを供給することにより、前記スチールコードを前記コーティングゴムでコーティングする工程と、
前記スチールコードおよび前記コーティングゴムを前記ダイプレートから押し出す工程とを備えていることを特徴とするスチールブレーカー用材料の製造方法である。
請求項7に記載のスチールブレーカー用材料の製造装置を用いてスチールブレーカー用材料を製造するスチールブレーカー用材料の製造方法であって、
前記バッフルの上流側において一対のローラーにより前記スチールコードを挟み込む工程と、
断面形状が扁平なスチールコードをバッフルに設けられた複数の貫通孔に通過させる工程と、
前記バッフルの複数の貫通孔を通過した前記複数のスチールコードの上下からコーティングゴムを供給することにより、前記スチールコードを前記コーティングゴムでコーティングする工程と、
前記スチールコードおよび前記コーティングゴムを前記ダイプレートから押し出す工程とを備えていることを特徴とするスチールブレーカー用材料の製造方法である。
本発明によれば、断面形状が扁平な複数のスチールコードの長軸を水平方向に容易に揃えて配列させ、ゲージが薄いスチールブレーカー用材料を容易に製造することができるスチールブレーカー用材料の製造技術を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
1.第1の実施の形態
図1は本発明の第1の実施の形態に係るスチールブレーカー材料の製造装置を模式的に示す斜視図であり、図2は本発明の第1の実施の形態に係るスチールブレーカー材料の製造装置の押出しヘッドの模式的断面図である。また、図3は図2中のバッフルをダイプレート側から見た正面図であり、図4は図3に示すバッフルの要部を示す断面図である。
図1は本発明の第1の実施の形態に係るスチールブレーカー材料の製造装置を模式的に示す斜視図であり、図2は本発明の第1の実施の形態に係るスチールブレーカー材料の製造装置の押出しヘッドの模式的断面図である。また、図3は図2中のバッフルをダイプレート側から見た正面図であり、図4は図3に示すバッフルの要部を示す断面図である。
第1の実施の形態に係るスチールブレーカー材料の製造装置は、スチールコードを配列させるためのバッフルを用いて、断面形状が扁平な複数のスチールコードの長軸を水平方向に揃えて配列させることを特徴とする。以下、具体的に説明する。
図1及び図2に示すように、本実施の形態に係るスチールブレーカー材料の製造装置1は、断面形状が扁平なスチールコード2を通す貫通孔が設けられたバッフル12と、バッフル12の先端側に設けられるダイプレート6と、ダイプレート6を通過する複数のスチールコード2の上下からコーティングゴムGを供給するゴム供給手段としてのゴム押出機5を備えている。
図2に示すように、上記したダイプレート6とバッフル12は、ゴム押出機5(図1参照)に接続された押出しヘッド7に取り付けられている。この押出しヘッド7は、コーティングゴムGが充填される内部空洞を有しており、コーティングゴムGが充填された内部空洞を、バッフル12により配列されたスチールコード2が通過する。そして、コーティングゴムGがコーティングされたスチールコード2がダイプレート6から吐出されることによりスチールブレーカー材料4が製造される。
上記した押出しヘッド7内部に配置されたバッフル12により上流側から供給された複数のスチールコード2が所定の間隔を空けて平行に配列されると共に、各スチールコード2が扁平な断面の長軸が水平方向を向くように配列される。
具体的には、図3に示すように、上型バッフル12aと下型バッフル12bとをネジ止めすることにより形成されている。そして、図4に示すように、上型バッフル12aのコード用溝19aと、下型バッフル12bのコード用溝19bにより貫通孔11が形成される。
そして、図3に示すように、複数の貫通孔11の各々は、幅方向に並んで設けられており、各々の貫通孔11の少なくともダイプレート6側(図3の手前側)の端部の断面形状が扁平な形状となっている。そして、この扁平な形状の貫通孔11は、各々の長軸が水平方向を向くように形成されている。なお、図4に示すように、本実施の形態においては、扁平な形状の貫通孔11として楕円形の貫通孔が形成されている。
そして、本実施の形態におけるバッフル12は、断面形状が扁平な形状のスチールコードが、上記した長軸が水平方向を向くように形成された扁平な貫通孔11を通過するように構成されている。このため、バッフル12を通過した各々のスチールコード2は、扁平な断面の長軸が水平方向を向くように配列される。
このように配列されたスチールコード2を、図2に示すように、押出しヘッド7内に充填されたコーティングゴムGを通過させて、コーティングゴムGと共にダイプレート6から押し出すことにより、図6(a)に示すようなスチールコード2の長軸が水平方向に向けられた、即ち短軸がスチールブレーカー用材料の厚み方向に向けられたゲージの薄いスチールブレーカー材料4が製造される。
なお、上記した実施の形態においては、図7(b)に示すように、断面形状が楕円形の貫通孔11がバッフル12に形成されているが、これによりスチールコードの扁平な断面の長軸を確実に水平方向に向けることができる。但し、本発明における貫通孔11の断面形状は楕円形に限定されず、例えば図7(c)に示すような断面形状が矩形の貫通孔11を設けてもよい。
また、上記した実施の形態では、図4に示すように、上型バッフル12aのコード用溝19aと、下型バッフル12bのコード用溝19bとにより貫通孔11が形成されていたが、これに限定されない。例えば、図7(c)に示すように、下型バッフル12bだけにコード用溝19bを形成し、平坦な上型バッフル12aと下型バッフル12bを合わせることにより貫通孔11が形成されていてもよい。このように上型バッフル12aか下側バッフル12bのいずれか一方を平坦にすれば、バッフルの製造コストを安価にすることができる。
また、バッフル12の貫通孔11は、ダイプレート側の端部だけでなく、全長にわたって断面形状が扁平になるように形成されていてもよい。また、貫通孔11は、上流側から下流側に向かって先細り形状になるように形成されていることが好ましい。これにより、スチールコード2を貫通孔11に容易に挿入することができる。
2.第2の実施の形態
上記した第1の実施の形態においては、バッフルの貫通孔の形状によって、扁平な断面の長軸が水平方向を向くようにスチールコードを配列する。しかし、スチールコードの断面形状を揃えて配列させる方法は、これに限定されず、例えば、スチールコードを挟み込む一対のローラーを用いてスチールコードの断面形状を揃えることができる。
上記した第1の実施の形態においては、バッフルの貫通孔の形状によって、扁平な断面の長軸が水平方向を向くようにスチールコードを配列する。しかし、スチールコードの断面形状を揃えて配列させる方法は、これに限定されず、例えば、スチールコードを挟み込む一対のローラーを用いてスチールコードの断面形状を揃えることができる。
図5は、本発明の第2の実施の形態に係るスチールブレーカー材料の製造装置を模式的に示す斜視図である。図5に示すように、本実施の形態においては、バッフル(図示省略)を収納した押出しヘッド7の上流側にスチールコード2を挟み込む一対のローラー9a、9bが回転自在に設けられている。
このような一対のローラー9a、9bで、断面形状が扁平な形状のスチールコード2を挟み込むことにより、ローラー9a、9bの圧力によって、搬送中のスチールコード2を寝かせて、断面形状が扁平なスチールコード2の長軸を水平方向に向けることができる。
この状態のスチールコード2を押出しヘッド7の内部に供給して、コーティングゴムGを付着させてダイプレート6から押し出すことにより、扁平な断面の長軸が水平方向に向くように各々のスチールコードが配列されたスチールブレーカー材料4を製造することができる。即ち、第1の実施の形態で使用したような、貫通孔が扁平な形状のバッフルを使用しなくてもゲージが薄いスチールブレーカー材料4を作成することができる。
なお、図5においては、押出しヘッド7の上流側に一対のローラー9a、9bを配置しているが、ローラー9a、9bを配置する位置は、これに限定されず、例えば、押出しヘッド7の内部に配置してもよい。
3.他の実施の形態
上記においては、扁平な断面の長軸が水平方向に向くように各々のスチールコードを配列させる製造装置として、図3に示すようなバッフルを用いた第1の実施の形態に係る製造装置と、図5に示すような一対のローラーを用いた第2の実施の形態に係る製造装置を説明した。
上記においては、扁平な断面の長軸が水平方向に向くように各々のスチールコードを配列させる製造装置として、図3に示すようなバッフルを用いた第1の実施の形態に係る製造装置と、図5に示すような一対のローラーを用いた第2の実施の形態に係る製造装置を説明した。
しかし、図4に示すようなバッフル12と、図5に示すような一対のローラー9a、9bは、いずれか一方だけ使用してもよいし、両方を同時に使用してもよい。両方を同時に使用した場合には、より適切に各々のスチールコードを配列させることができるため、ゲージが薄いスチールブレーカーをより確実に製造することができる。
以下、実施例に基づいて本発明を説明する。
1.試験方法
スチールコードを上下から押えるローラーの有無、及びバッフルに設けられた貫通孔の形状を変えて、実施例1〜5および比較例のスチールブレーカー材料を作成した。なお、貫通孔の形状は円形(図7(a)参照)、楕円形(図7(b)参照)、矩形(図7(c)参照)のいずれかである。それぞれの実施例、比較例の製造条件は表1に示す。
スチールコードを上下から押えるローラーの有無、及びバッフルに設けられた貫通孔の形状を変えて、実施例1〜5および比較例のスチールブレーカー材料を作成した。なお、貫通孔の形状は円形(図7(a)参照)、楕円形(図7(b)参照)、矩形(図7(c)参照)のいずれかである。それぞれの実施例、比較例の製造条件は表1に示す。
2.評価方法
(1)バッフルコストの比較
図7(a)〜(c)に示す各々のバッフル12を作製するために要したコストを比較評価した。結果を表1に示す。なお、表1では、図7(a)に示す断面形状が円形の貫通孔11を有したバッフルを作製するために要したコストを100とした。
(1)バッフルコストの比較
図7(a)〜(c)に示す各々のバッフル12を作製するために要したコストを比較評価した。結果を表1に示す。なお、表1では、図7(a)に示す断面形状が円形の貫通孔11を有したバッフルを作製するために要したコストを100とした。
(2)並び評点
製造後のスチールブレーカー材料4の断面を観察して、各々のスチールコード2が適切に配列されているかを評価した。具体的には、製造後のスチールブレーカー材料4において、図6(a)のように全てのスチールコード2の長軸が水平方向に向くように配列されていた場合を100とし、図6(b)のように全てのスチールコード2の長軸が垂直方向に向くように配列されていた場合を0とした。この並び評点が70点以上の場合には、ゲージが薄いスチールブレーカー材料4として使用することができる。その結果を表1に示す。
製造後のスチールブレーカー材料4の断面を観察して、各々のスチールコード2が適切に配列されているかを評価した。具体的には、製造後のスチールブレーカー材料4において、図6(a)のように全てのスチールコード2の長軸が水平方向に向くように配列されていた場合を100とし、図6(b)のように全てのスチールコード2の長軸が垂直方向に向くように配列されていた場合を0とした。この並び評点が70点以上の場合には、ゲージが薄いスチールブレーカー材料4として使用することができる。その結果を表1に示す。
3.評価結果
比較例と実施例1〜実施例5の並び評点の結果を比較すると、実施例1〜実施例5は何れも比較例よりも高い評点が得られており、製造後のスチールブレーカー材料が適切に使用できるものであることが確認できた。
そして、実施例1〜実施例5の中でも、断面形状が楕円形の貫通孔が形成されたバッフルを用いた実施例1および実施例2では、並び評点が100点になっており、非常に高品質なスチールブレーカー材料を製造できることが確認できた。
また、断面形状が矩形の貫通孔が形成されたバッフルを用いた実施例3および実施例4では、バッフルのコストの面で、楕円形の貫通孔が形成されたバッフルよりも優れていることが確認できた。
また、一対のローラーの有無について検討をした結果、比較例と実施例5のように、一対のローラーを用いるだけでも、長軸が水平方向に向くように配列されたスチールコード2の数を増やすことができることが確認できた。
以上、本発明を実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、上記の実施の形態に限定されるものではない。本発明と同一および均等の範囲内において、上記の実施の形態に対して種々の変更を加えることが可能である。
1 スチールブレーカー材料の製造装置
2 スチールコード
4 スチールブレーカー材料
5 ゴム押出機
6 ダイプレート
7 押出しヘッド
9a、9b ローラー
11 貫通孔
12 バッフル
12a 上型バッフル
12b 下型バッフル
19a、19b コード用溝
G コーティングゴム
2 スチールコード
4 スチールブレーカー材料
5 ゴム押出機
6 ダイプレート
7 押出しヘッド
9a、9b ローラー
11 貫通孔
12 バッフル
12a 上型バッフル
12b 下型バッフル
19a、19b コード用溝
G コーティングゴム
Claims (8)
- 断面形状が扁平なスチールコードを通過させる複数の貫通孔が設けられたバッフルと、
前記バッフルの先端部に取り付けられるダイプレートと、
前記ダイプレートを通過する複数のスチールコードの上下からコーティングゴムを供給するゴム供給手段とを備えており、
前記バッフルの前記複数の貫通孔の少なくとも前記ダイプレート側の端部の断面形状が扁平な形状であり、前記扁平な形状の長軸が水平方向を向いていることを特徴とするスチールブレーカー用材料の製造装置。 - 前記バッフルに形成されている貫通孔の全長に亘って、断面形状が扁平な形状の貫通孔が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のスチールブレーカー用材料の製造装置。
- 前記バッフルの前記貫通孔の形状が楕円形状であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のスチールブレーカー用材料の製造装置。
- 前記バッフルは、上型バッフルと下型バッフルからなり、前記上型バッフルおよび前記下型バッフルの内、一方に溝が設けられており、他方は平坦面であり、前記溝と前記平坦面により前記貫通孔が形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のスチールブレーカー用材料の製造装置。
- 前記複数の貫通孔が上流側から下流側に向けて先細りするように形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のスチールブレーカー用材料の製造装置。
- 請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載のスチールブレーカー用材料の製造装置を用いてスチールブレーカー用材料を製造するスチールブレーカー用材料の製造方法であって、
断面形状が扁平なスチールコードをバッフルに設けられた複数の扁平な貫通孔に通過させる工程と、
前記バッフルの複数の貫通孔を通過した前記複数のスチールコードの上下からコーティングゴムを供給することにより、前記スチールコードを前記コーティングゴムでコーティングする工程と、
前記スチールコードおよび前記コーティングゴムを前記ダイプレートから押し出す工程とを備えていることを特徴とするスチールブレーカー用材料の製造方法。 - 断面形状が扁平なスチールコードを通過させる複数の貫通孔が設けられたバッフルと、
前記バッフルの先端部に取り付けられるダイプレートと、
前記ダイプレートを通過する前記複数のスチールコードの上下からコーティングゴムを供給するゴム供給手段とを備えており、
前記バッフルの上流側に前記スチールコードを上下方向から挟み込む一対のローラーをさらに備えていることを特徴とするスチールブレーカー用材料の製造装置。 - 請求項7に記載のスチールブレーカー用材料の製造装置を用いてスチールブレーカー用材料を製造するスチールブレーカー用材料の製造方法であって、
前記バッフルの上流側において一対のローラーにより前記スチールコードを挟み込む工程と、
断面形状が扁平なスチールコードをバッフルに設けられた複数の貫通孔に通過させる工程と、
前記バッフルの複数の貫通孔を通過した前記複数のスチールコードの上下からコーティングゴムを供給することにより、前記スチールコードを前記コーティングゴムでコーティングする工程と、
前記スチールコードおよび前記コーティングゴムを前記ダイプレートから押し出す工程とを備えていることを特徴とするスチールブレーカー用材料の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016160531A JP2018027648A (ja) | 2016-08-18 | 2016-08-18 | スチールブレーカー用材料の製造装置および製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016160531A JP2018027648A (ja) | 2016-08-18 | 2016-08-18 | スチールブレーカー用材料の製造装置および製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018027648A true JP2018027648A (ja) | 2018-02-22 |
Family
ID=61247697
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016160531A Pending JP2018027648A (ja) | 2016-08-18 | 2016-08-18 | スチールブレーカー用材料の製造装置および製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2018027648A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112172078A (zh) * | 2019-07-02 | 2021-01-05 | 住友橡胶工业株式会社 | 橡胶包覆头及橡胶包覆帘线的制造装置 |
CN112411226A (zh) * | 2020-11-13 | 2021-02-26 | 元创科技股份有限公司 | 一种钢丝绳包胶机的橡胶循环利用装置 |
-
2016
- 2016-08-18 JP JP2016160531A patent/JP2018027648A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112172078A (zh) * | 2019-07-02 | 2021-01-05 | 住友橡胶工业株式会社 | 橡胶包覆头及橡胶包覆帘线的制造装置 |
JP2021008086A (ja) * | 2019-07-02 | 2021-01-28 | 住友ゴム工業株式会社 | ゴム被覆ヘッド及びゴム被覆コードの製造装置 |
JP7367356B2 (ja) | 2019-07-02 | 2023-10-24 | 住友ゴム工業株式会社 | ゴム被覆ヘッド及びゴム被覆コードの製造装置 |
CN112411226A (zh) * | 2020-11-13 | 2021-02-26 | 元创科技股份有限公司 | 一种钢丝绳包胶机的橡胶循环利用装置 |
CN112411226B (zh) * | 2020-11-13 | 2022-02-18 | 元创科技股份有限公司 | 一种钢丝绳包胶机的橡胶循环利用装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR101787143B1 (ko) | 시트상 프리프레그의 제조 방법 및 장치 | |
JP2018027648A (ja) | スチールブレーカー用材料の製造装置および製造方法 | |
JPH0720654B2 (ja) | ゴム付スチールコード材の製造方法およびその装置 | |
CN203221643U (zh) | 用于加工扁型潜水泵电缆的免调模具 | |
SG152170A1 (en) | Thermoplastic resin foam and production process thereof | |
US6663378B2 (en) | Apparatus for correcting bow in a honeycomb extrudate | |
JP2008509016A (ja) | 押出された熱可塑性樹脂から板材を製造する方法 | |
JP6560031B2 (ja) | ゴムシートの製造装置及び製造方法 | |
US20080048356A1 (en) | Molding die | |
CN103058002B (zh) | 一种双层薄膜叠加分切装置及方法 | |
CN103211438A (zh) | 多功能高弹性塑料软垫及其连续生产工艺及其连续生产设备 | |
JP2018103275A (ja) | 微多孔プラスチックフィルムの製造装置 | |
CN208359656U (zh) | 一种卷装人造石墨膜压延设备 | |
US11787093B2 (en) | Process and tool for continuous production of fiber-reinforced foams | |
JP6147613B2 (ja) | ゴム成形装置 | |
CN203244157U (zh) | 多功能高弹性塑料软垫及其连续生产设备 | |
KR101906112B1 (ko) | 복합필름 제조장치 및 제조방법 | |
EP2433783A3 (de) | Legemaschine und Verfahren für die Fertigung eines Werkstücks aus Verbundmaterial | |
CN203864144U (zh) | 一种双挤出流延生产线 | |
JP5384374B2 (ja) | ゴム−スチールコード複合体の製造方法 | |
CN105216267A (zh) | 一种宽幅片材高效均匀挤出机头及挤出方法 | |
CN106356777B (zh) | 一种电力电缆剥线装置 | |
JP2013022808A (ja) | ダイプレートおよびそれを用いた熱可塑性樹脂発泡体の製造方法 | |
JP2006327045A (ja) | シート状物の成形方法 | |
KR101923295B1 (ko) | 캡플라이 압출장치 |