JP2013014090A - 記録装置および記録方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】記録媒体における余白部の位置が前方と後方のいずれにあっても、重ね連送記録を行うことができるようにする。
【解決手段】記録媒体の先端余白部BL1と後端余白部BL2の少なくとも一方が、先行または後続の記録媒体の下に重なるように記録画像の記録順序と前後方向を変更するための変換処理を、複数の記録データに対して行い、重ね連送時の通紙長を短縮する。
【選択図】図5

Description

本発明は、記録媒体を複数枚重ねた状態で記録を行う記録装置および記録方法に関するものである。
近年、画像の形成には、複写機やレーザビームプリンタ、インクジェットプリンタなどの種々の記録装置が用いられており、これらの記録装置には記録物の生産性を向上させるために、一層の記録の高速化が期待されている。
記録装置の記録の高速化を図る方法として、現在では例えば複写機における画像転写速度やインクジェットプリンタにおけるインク吐出速度などの画像形成処理自体の速度を向上する方法や、連続して供給される記録媒体の間隔を狭くする方法などが挙げられる。記録媒体の間隔を狭くする技術としては、単純に記録媒体の間隔を詰めるといった方法だけでなく、図13(a)に示すような記録方法を採ることも行われている。図13(a)に示す記録方法では、先行の記録媒体P1の画像が記録される領域(図中、網線を付した領域)の下に後続の記録媒体P2の余白部BL(図中、白抜きの部分)を重ねた状態で搬送し、両記録媒体を重ねた状態のまま第1画像IM1、第2画像IM2の記録を行う方法も提案されている。以下、この搬送方法を重ね連送方法と呼ぶ。この重ね連送記録方法は画像形成領域以外の無駄な部分(先行する記録媒体と後続の記録媒体の間隔、記録媒体の中の余白部)を省いた状態で画像の記録を行うことができ、記録の高速化という点では非常に有効な手段となっている。
特開2000−062975号公報
しかしながら、従来の重ね連送記録方法は、記録媒体における余白の形成位置によっては適用できないという課題がある。例えば、図13(b)に示すように、後続の記録媒体P2の搬送方向後方(X方向後方側)に余白部BLが形成されている場合には、これを先行する記録媒体P1に重ねることはできず、両記録媒体の長さを十分に短縮することができない。つまり、この場合には、重ね連送記録方法を適用することができず、記録物の生産性を十分に向上させることができないという課題がある。
本発明は、記録媒体における余白部の位置が記録媒体の前方と後方のいずれにあっても、余白部を他の記録媒体に重ねて搬送しつつ画像を記録することができ、記録物の生産性を高めることが可能な記録装置および記録方法の提供を目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は、以下の構成を有する。
すなわち、本発明の第1の形態は、複数枚積載された記録媒体を1枚ずつ分離して供給する供給手段と、該供給手段によって供給された記録媒体を搬送する搬送手段と、該搬送手段によって搬送される記録媒体に対し記録データに基づいて記録画像を記録する記録手段と、を有する記録装置であって、連続して記録を行うべき複数枚の記録媒体それぞれに対応した複数の記録データに基づいて、各々の記録媒体の先端に連なる先端余白部と後端に連なる後端余白部とを算出する余白部算出手段と、前記先端余白部と前記後端余白部の少なくとも一方が、先行または後続の記録媒体の下に重なるように前記記録画像の記録順序と前後方向を変更するための変換処理を前記複数の記録データに対して行うデータ変換手段と、前記データ変換手段によって変換された記録データに基づいて前記供給手段、前記搬送手段および前記記録手段を制御する制御手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、形成画像の余白位置が記録媒体の搬送方向前方であるか後方であるかに拘わりなく、重ね連送記録を実施することが可能になり、記録の生産性を向上させることができる。
本発明の第1の実施形態における記録装置の概略機構を示す断面図である。 本発明の第1の実施形態における記録装置の制御系の概略構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態における上重ね連送動作時の各機構の状態を示す模式図である。 本発明の第1の実施形態における下重ね連送動作時の各機構の状態を示す模式図である。 本発明の第1の実施形態における画像処理概念を示す模式図である。 本発明の第1の実施形態における制御手順を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態における画像処理動作例を示す模式図である。 本発明の第2の実施形態における制御手順を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態における画像処理動作例を示す模式図である。 本発明の第3の実施形態における記録装置の概略構成を示す断面図である。 本発明の第3の実施形態における制御手順を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施形態における画像処理動作例を示す模式図である。 従来の先行技術における重ね連送記録とその課題を示す模式図である。
(第1の実施形態)
以下、図面を参照して本発明の第1実施形態を詳細に説明する。
図1は本発明の第1の実施形態における記録装置の概略機構を示す断面図、図2は本発明の第1実施形態における記録装置の制御系の概略構成を示すブロック図である。
まず、図1を用いて本記録装置の各機構の機能について説明する。図1において、Pは記録用紙などの記録シートを示しており、この記録シートPは給紙トレイ12上に積載されている。また、2は記録シートPに画像を形成するための記録ヘッドを示している。3は記録ヘッド2を搭載して記録シートPの搬送方向(X方向)と直交する主走査方向(図の紙面と直交する方向)に沿って往復移動(往復走査)するキャリッジを示している。4はキャリッジ3の往復走査をガイドするためのガイド軸を示している。キャリッジ4は不図示のキャリッジモータに連動しており、このキャリッジモータの駆動力によって往復走査を行う。
5は記録シートPを下面から支持するプラテンを示しており、記録ヘッド2の吐出口が形成されている面(図中の下面)に対して、所定の距離間隔を介して対向している。記録媒体搬送方向(X方向)において記録ヘッド2より上流側には搬送ローラ6が設けられ、下流側には排紙ローラ7が設けられている。この搬送ローラ6と排紙ローラ7は、不図示の搬送モータに連動しており、搬送モータの駆動力によって回転する。また、搬送ローラ6と排紙ローラ7の対向位置には、ピンチローラ8と拍車9がそれぞれ設けられている。ピンチローラ8と拍車9は、それぞれ不図示の押圧バネによって搬送ローラ6と排紙ローラ7に向けて付勢されており、その付勢力によって記録媒体を挟持し、記録シートに対する搬送力を発生させるようになっている。記録シートPへの画像の記録は、搬送ローラ6と排紙ローラ7とによって記録媒体を所定量ずつ搬送する搬送動作と、記録ヘッド2の往復走査に伴うインク滴の吐出動作によって行う記録動作と、を繰り返し実行することで行われる。
排紙ローラ7の下流には排出された記録シートPを積載するための排紙トレイ10が設けられ、搬送ローラ6の上流には記録シートPを保持するための通紙面を有するペーパガイド11が設けられている。さらにペーパガイド11には、後に詳述する用紙重ね連送記録動作を実行するための傾斜通紙面111が設けられている。
13は給紙トレイ12に保持された用紙を1枚ずつ分離してペーパガイド11へと供給するための給紙ローラである。この給紙ローラ13は不図示の給紙モータに連動して駆動される。給紙ローラ13の下流側には記録シートPの先、後端を検知するための媒体検出センサ14が設けられている。媒体検出センサ14のさらに下流にはペーパガイド11の傾斜通紙面111に隣接するように、切替レバー15が回動可能に設けられている。切替レバー15は不図示の切替レバーモータに連動して回動する。
次に図2のブロック図を用いて、本実施形態に設けられた制御系の構成を説明する。
記録装置の制御系は、ROM202に格納されたプログラムに従って記録装置の各部の動作制御やデータの処理、および演算処理などを行う制御手段、画像処理手段としての機能を有するMPU201を備える。また、MPU201は、後述の記録シートにおける余白部の算出を行う余白部算出手段、各記録シートに記録すべき画像の記録データに対し後述の変換処理を行うデータ変換処理手段、データを選定するデータ選定手段などの機能も果たす。さらに、制御系には、MPU201によって実行されるデータを格納するROM202、MPU201によって実行される処理データ及びホストコンピュータ214からの受信データを一時的に記憶するRAM203が搭載されている。ROM202には、本発明の特徴的処理を実施する画像処理部2021としての機能を実現するためのプログラムが格納されている。画像処理部2021の詳細な処理内容については後に詳述する。
MPU201には、記録ヘッドドライバ208、キャリッジモータドライバ209、搬送モータドライバ210、給紙モータドライバ211、切替レバーモータドライバ212を介して、記録ヘッド2、キャリッジモータ204、搬送モータ205、給紙モータ206、切替レバーモータ207が接続されており、記録動作における各部の動作制御を行う。またMPU201には媒体検出センサ14が接続されている。MPU201は、この媒体検出センサ14からの出力信号に基づいて、給紙された記録シートの先端位置および後端位置の計測を行う。
ホストコンピュータ214には、ユーザによって記録動作の実行が命令された場合に、記録画像や記録画像品位などの記録情報を記録装置のMPU201との間で通信するためのプリンタドライバ2141が設けられている。なお、MPU201とホストコンピュータ214との間の通信は、I/F部213を介して行なわれる。
次に図2、4を用いて、本実施形態で実行する重ね連送を含めた給紙から記録終了までの一連の記録動作について説明を行う。なお、重ね連送とは、図13で説明したように、先行する記録シート(先行シート)と後続の記録シート(後続シート)のうち、一方の記録シートに形成すべき余白を、他方の記録シートに重ねた状態で記録ヘッドへと搬送する搬送動作を意味する。さらに、この重ね連送と共に行う記録を重ね連送記録ともいう。重ね連送としては、後続の記録シートを先行する記録シートの上に重ねる上重ね連送と、後続紙を先行紙の下に重ねる下重ね連送とがある。以下の説明では、まず、上重ね連送について説明を行い、その後、下重ね連送について説明する。
記録動作の開始指令がホストコンピュータから記録装置のMPU201に入力されると、給紙モータドライバ211を介して給紙モータ206が駆動され、給紙ローラ13が回転する。これにより給紙トレイ12に複数枚積載された記録シートの束の中から、最上位の記録シートP1がピックアップされる。ピックアップされた記録シートP1の先端部は媒体検出センサ14によって検出される(図3(a))。
給紙ローラ13によって記録シートP1の給紙動作が継続されると、記録シートP1の先端部が搬送ローラ6の近傍に到達する。ここで搬送モータ205が搬送モータドライバ211を介して駆動され、搬送ローラ6と排紙ローラ7が回転を開始する(図3(b))。
さらに給紙ローラ13による給紙動作が継続されると、記録シートP1の先端部は回転する搬送ローラ6とピンチローラ8とからなるニップ部に到達し、挟持される。ニップ部にて挟持された記録シートP1は、給紙ローラ13と搬送ローラ6の回転力によって搬送されて行く。記録シートの後端部が給紙ローラ13を抜けると、記録シートPは搬送ローラ6のみで搬送されて行く。また、記録シートの後端部が給紙ローラ13から抜けると給紙ローラ13の回転は停止する。搬送ローラ6による搬送動作によって記録シートPの後端は、切替レバー15と傾斜通紙面111との間の切替位置に到達する。この時点で搬送ローラ6の回転は停止する(図3(c))。
ここで上重ね連送を実行するため、後続の記録シートP2が給紙ローラ13によってピックアップされ、その先端部が媒体検出センサ14によって検出される(図3(d))。この後、給紙ローラ13による給紙動作によって記録シートP2の先端部は前述の切替位置に到達する。給紙トレイ12は、傾斜通紙面111を含むペーパガイド11よりも高い位置で記録媒体を保持するように構成されている。このため、先行する記録シートP1がペーパガイド11上に支持された状態で、後続の記録シートP2が給紙トレイ12から給送されると、後続の記録シートP2は先行の記録シートP1の上に重なる。給紙ローラ13による記録シートP2の給送がさらに進むと、記録シートP2の先端部は先行する記録シートP1の後端部よりも前方へと移動し、先行の記録シートP1の上に重なる(図3(e))。後続の記録シートP2がさらに給送され、記録シートP2と記録シートP1との重なり量が所定量に達すると、停止状態にあった搬送ローラ6と排紙ローラ7が共に回転を開始する。これにより両記録媒体P1,P2は、所定量の重なりを維持しつつ、給紙ローラ13と搬送ローラ7とによってX方向へと搬送されて行く。
先行する記録シートP1の先端部が記録ヘッド2との対向位置に到達すると、記録ヘッドドライバ208とキャリッジモータドライバ209とを介して、記録ヘッド2とキャリッジモータ204とが共に駆動され、画像の記録が開始される(図3(f))。なお、給紙ローラ13の回転は、後続の記録シートP2の後端部が抜けるタイミングで停止する。
前述のように画像の記録は、搬送ローラ6、排紙ローラ7によるX方向への所定量の搬送動作と、記録ヘッド2の往復走査に伴うインク滴の吐出動作による記録動作と、を繰り返し実行することで行われる。また、上重ね連送が行われる本実施形態では、先行の記録シートP1と後続の記録シートP2とが所定量重ねられた状態で、2枚の記録シートに渡って連続的に実行される。画像の記録が終了すると先行の記録シートP1、後続の記録シートP2が、順時、排紙トレイ10上に排出、積載される(図3(g)、(h))。
次に図4を用いて後続の記録シートP2を先行の記録シートP1の下に重ねた状態で搬送する下重ね連送について説明する。なお、ここでは、先行の記録シートP1の後端部が切替位置に到達した後、後続の記録シートP2の給紙が開始され、後続の記録シートP2の先端部が媒体検出センサ14によって検出された状態(図4(a))以降の動作について説明する。
後続の記録シートP1が切換え位置に達し、後続の記録シートP2の先端部が媒体検出センサ14によって検出されると、給紙ローラ13が所定量回転され、後続の記録シートP2の先端部が切替位置まで搬送される(図4(b))。
後続の記録シートP2の先端部が切替位置に到達すると、切替レバーモータドライバ212を介して切替レバーモータ207が駆動され、切替レバー15が図4(c)に示すように時計回りに所定量回転される。切替レバー15は同図に示すように後続する記録シートP2の先端部に当接しこれを押し下げる。
この状態で再び給紙ローラ13の回転が開始されると、後続の記録シートP2の先端部は切替レバー15によって押し下げられながら前方へと移動して行き、先行する記録シートP1の下方に移動する(図4(d))。後続の記録シートP2が先行する記録シートP1の下方へと移動した時点で、切替レバー15は初期のポジションに戻される(図4(e))。
後続する記録シートP2の先端部は切替レバー15が解放されることで、紙の腰(復元力)によって若干、上に復帰しつつペーパガイド11に設けられた傾斜通紙面111に沿って前方へと移動して行く。これにより、後続の記録シートP2は、先行する記録シートP1とペーパガイド11との間に潜り込みながら給紙ローラ13によって搬送される。後続の記録シートP2と先行する記録シートPとの重なり量が所定量に達すると、図4(f)に示すように搬送ローラ6と排紙ローラ7が回転を開始し、下重ね連送が開始される。
次に、本発明の特徴の一つである重ね連送時の画像処理を詳細に説明する。
まず、図5を用いて記録動作前に実行される画像処理の概念を説明する。
重ね連送により生産性が向上するか否かは、記録シート(図ではP3)の端部に存在する余白部(BL1,BL2)をいかにうまく重ね合わせ、最初に記録を行う記録シートP1の先端から最後に記録を行う記録シートP3の後端までの長さ(通紙長)を短くできるか否かによって決まる。そこで、本実施形態では、記録シートの先端部および後端部の余白部BL1,BL2の重なり量をより多く確保できるように、記録画像の記録順序と記録画像の前後方向とを記録前に予め変更しておき、その後に記録を行う。
例えば、図5(a)に示すような3枚の画像IM1〜IM3を、重ね連送を行なって記録することを考える。従来の重ね連送では、先行の記録シートに、後続の記録シートの先端余白部を下に重ね合わせるという手法をとる。このため、図5(b)のような重ね連送による記録が実行されることになる。図から明らかなように、重ね連送を行わない場合の通紙長Laよりも、従来の重ね連送を実行した通紙長Lbの方が短くなっており、重ね連送による効果が現れていることがわかる。
しかし、本実施形態では、図5(c)に示すように、3枚目の画像IM3の先端余白部BL1と後端余白部BL2のうち、余白量(搬送方向における長さ)が大きい方を2枚目の画像IM2の下に重ね合わせるようにする。すなわち、3枚目の記録シートの前後方向を逆転して、重ね合わせを行う。これによれば従来の重ね連送によって得られる通紙長Lbよりも短い通紙長Lcを得ることができる。さらに図5(d)に示すように3枚目の画像IM3の記録順序を2枚目の画像と入れ替えることにより、前述の通紙長Lcよりもさらに短い通紙長Ldが得られる。このように記録画像の記録順序と記録画像の前後方向を適宜変更することで、従来の重ね連送技術よりも記録物の生産性を高めることができる。
次に、図6および図7を参照しつつ、本実施形態における画像処理部2021のプログラムに従ってMPU201によって実施される画像処理を含めた一連の記録動作処理を説明する。なお、図6は本実施形態において実施される処理を示したフローチャート、図7は本実施形態における画像処理動作例を示した模式図である。
記録装置における全体的な処理の流れを図6(a)のフローチャートに示す。ユーザによって記録命令が下されると、実行すべき記録動作が、複数枚の記録媒体に対して連続的に画像を記録する記録動作であるか否かを判断する(S701)。実行すべき記録動作が複数枚に渡る場合は画像処理フローへと進む(S702)。また記録動作が1枚の記録媒体に対して実行される場合には、記録動作工程へと進み(S703)、ここで重ね連送を実施しない通常の記録動作を実行する。
また、S702で実行される画像処理フローを図6(b)に示す。この画像処理フローでは、まず複数枚の画像の余白部の幅が記録シート毎に算出される(S704)。例えば、画像が図7(a)に示すような3枚の画像である場合、同図に示すように、1枚目の画像の先端部dt1と後端部db1、2枚目の画像の先端部dt2と後端部db2、3枚目の画像の先端部dt3と後端部db3をそれぞれ求める。ここで、図7(a)の画像では、dt2とdb3は0(余白なし)となる。
次に、重ね連送が行われる複数枚の記録媒体に記録する画像の組合せである記録パターンに対応した記録データ(記録パターンデータ)を生成する。本実施形態では、各画像の記録順序と前後方向を変更して作成できる全ての記録パターンそれぞれに対応する記録データを生成する(S705)。なお、いずれの記録パターンも、各記録媒体に形成される余白部の少なくとも一つが他の記録媒体の画像記録部分に重ね合わせたものとなっている。余白部の重ね合わせは、前述のように先行記録シートの後端余白部と後続記録シートの先端余白部のうち、より余白量(搬送方向(X方向)における余白の幅)が大きい方を下に重ね合わせるという手法をとる。本実施形態において、3枚の記録媒体に対応する記録データ(図中、(1),(2),(3)で示す)を用いる場合、重ね合わせた後の記録パターンは図7(b)のように48通り存在する。なお記録媒体がn枚の場合、記録パターンはn!・2n通り存在することになる。
次に、重ね合わせ処理後の記録パターンの通紙長を全記録パターン(48通り)に渡って算出し、その中で最も通紙長が短くなる記録パターン(以下、最短記録パターンという)を列挙する(S706)。図7(b)において最短記録パターンは黒枠で囲まれたものであり、全12通り存在する。すなわち、生成No.3,4,7,9,10,12,25,26,29,30,44,47の12通りが存在する。
次に複数存在する最短記録パターンの中からさらに適正なものを選び出すために、記録後の記録物の取扱い易さを考慮して、記録の前後方向が一様に揃っている最短記録パターン(以下、適正記録パターンという)を列挙する(S707)。このような適正記録パターンは図7(b)には※印を付してあり、全4通り存在する。すなわち、生成No.3,4,44,47がこの適正記録パターンとなる。
このようにして選定された複数の適正記録パターンは、重ね連送を行う上では、いずれも優劣をつけられないパターンとなる。このため、本実施形態においては適正パターンのうち、生成No.が最も若いパターン(図7(b)中の801)を最適記録パターンとして選出し、その最適記録パターンの記録パターンデータをメモリ(RAM203)に保存し、画像処理フローを終了する(S708)。
画像処理フローが終了すると、図6(a)に示す全体フローに戻り、記録動作が実行される(S703)。記録動作においては前述の画像処理フローにおいて生成された最適記録パターンデータがRAM203から呼び出され、重ね連送処理を含めた一連の記録動作が行われ、全ての記録動作フローが終了する。
なお、本実施形態では、最適記録パターンの選定において、パターンの絞り込み条件を最短通紙長とし、かつ記録前後方向が統一されているパターンとしたが、その他の条件で記録パターンの絞り込みを行ってもよい。例えば、記録画像の順序が一様に揃っているという条件や、重ね方向が揃っているという条件(上重ねのみ、下重ねのみを実施する条件)、あるいは重ね枚数が指定枚数以下となるという条件を、絞込み条件としてもよい。但し、重ね枚数が指定枚数以下であり、かつ最短通紙長となる記録パターンを選定する際には、重ね枚数をカウントする必要がある。この枚数のカウントは、例えば図6(b)の記録パターン生成処理における余白部の重ね合わせ処理(S705)の後に、先頭の記録シートの先端から最後方記録シートの後端までの通紙長を有限なブロックに分割する。その後、ブロック毎に記録シートの数をカウントアップすることにより、生成された各記録パターンの最大重ね合わせ枚数を算出することができる。
また記録ヘッド2の下流側に記録物の排紙の順番と方向を変更できる後処理部(ソータなど)が設けられている場合には、上記のような絞り込みを行わずに、最短通紙長となる記録パターンのいずれかを選択するようにすればよい。
また本実施形態では、複数枚に渡る記録画像の記録パターンを一括して生成した後、その記録パターンの中から適正記録パターンを選定するための絞り込みを行うようにしたが、所定枚数の記録画像毎に分けて記録パターンを生成し、所定枚数毎に最適記録パターンの絞り込みを行ってもよい。その場合は所定枚数毎に選出した最適パターンを、一まとめにして最終的な最適パターンとする。このような手順で最適パターンを定めるようにすれば、パターン生成の効率を大幅に改善することが可能となる。例えば8枚の画像を記録する場合、本実施形態のように全ての組合せの記録バターンを生成するには、約1000万通りの組み合わせを処理する必要がある。しかし、4枚組に分割して4枚×2組の記録パターンを生成する場合には、768通りの処理で済むことになる。従って、重ね連送を行う場合には、記録枚数が確定した時点で記録画像処理にかかる時間を算出し、全ての組合せの記録パターンを生成するか、所定枚数に分けてパターン生成を行うかを、適宜選択して行うようにしても良い。さらに、先行する記録媒体が後続の記録媒体の下に重ならないこと、後続の記録媒体が先行する記録媒体の下に重ならないこと、などを絞り込みの条件としてもよい。
以上説明したように、本実施形態によれば、予め記録動作前に重ね連送時の通紙長が短くなるよう記録画像の方向と順序を変更した記録パターンを作成するため、重ね連送における記録物の生産性を向上させることができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態を説明する。
上記第1の実施形態では、記録順序、前後方向を変更した全ての記録パターンを予め列挙し、その後、記録パターンの絞り込みを行うという手法を採った。しかし、候補の絞り込み条件が予め定まっていれば、生成すべき記録パターンを予め絞り込むことも可能であり、絞り込んだ記録パターンのみを生成するようにすれば、記録装置の算出負荷を軽減することができる。
また、上記第1の実施形態では、排紙トレイなどへ排出された記録物の取扱い易さを考慮して、記録画像の前後方向が揃っていることを条件として記録パターンの絞り込みを行った。しかし、記録物の取扱い易さが優れているかどうかの判断は、記録を指示するユーザによって異なる。従って、第1の実施形態のように、予め絞り込みの条件が固定されていることは、ユーザの選択肢を制限してしまうことにもなる。
そこでこの第2の実施形態では、予めユーザに3つの選択肢を提示し、選択された条件に則って記録パターンの選定を行う。
具体的には、
(i)記録画像の前後方向が一様に揃っている記録パターンで重ね連送を行う、
(ii)記録順序が昇順または降順に揃っている記録パターンで重ね連送を行う、
(iii)重ね連送を行わない、
の選択肢の中から、ユーザが所望の選択肢を選択できるようにしている。
ここで、この第2の実施形態における画像処理を、図8および図9を参照しつつ、より具体的に説明する。以下の説明では画像処理フローを実行する前にユーザによって上記3つの条件のうちいずれか一つが選択されているものとして説明を行う。なお、図8は本発明の第2実施形態における画像処理フローを示したフローチャート、図9は本発明の第2実施形態における画像処理動作の例を示した模式図である。
画像処理の実行が指示されると、まず、重ね連送記録を実施するか否かの判断が行われる(S901)。ユーザによって重ね連送記録を実施しないという選択肢が選択されている場合、本画像処理フローを終了する。また、重ね連送記録を実施する場合には、記録シートの余白部の幅を記録シート毎に算出する(S902)。例えば画像が図9(a)に示すように3枚の記録媒体に対応する画像である場合、1枚目から3枚目の記録シートに対応する記録データに基づき、1枚目の先端余白部dt1と後端余白部db1の幅、2枚目の先端余白部dt2と後端余白部db2の幅、3枚目の先端余白部dt3と後端余白部db3の幅が各々算出される。
各記録シートの余白部の幅が算出されると、ユーザによって選択された絞り込み条件の判断が行われる(S903)。ユーザによって、記録画像の前後方向が一様に揃っている記録パターン(記録方向優先パターン)での重ね連送記録の実行が選択されている場合、画像の前後方向が一様に揃っている記録パターンを生成する(S904)。本実施形態で生成される記録パターンの記録データは、図9(b)のようになり、全部で12通り存在する。なお記録画像がn枚の場合、記録パターンはn!・2n通り存在することになる。図7(b)と図9(b)を比較してもわかるとおり、本実施形態では生成される記録パターンの数が大幅に削減されていることがわかる。すなわち、記録パターンデータの数は1/{(n−1)!・2}に削減される。
画像の前後方向が一様に揃った複数の記録パターンが生成されると、次に、その複数の記録パターン(12通りの記録パターン)の各々の通紙長を算出し、その中で最も通紙長が短くなる記録パターン(最短記録パターン)を列挙する(S905)。図9(b)において通紙長が最も短くなる記録パターンは黒枠で囲まれたものであり、全部で4通り存在する。すなわち、生成No.3,4,8,11の記録パターンが存在する。
このようにして選択された記録パターンは、互いに優劣の差をつけられない適正パターンであると判断する。そこで、本実施形態においてはこれらの適正パターンのうち、生成Noが最も若いパターン(図9(b)中の101で示すパターン)を最適記録パターンとしてメモリ(RAM203)に保存し、画像処理フローを終了する(S906)。
一方、ユーザによって、記録順序が昇順または降順に揃っている記録パターンでの重ね連送記録の実行が選択されている場合、記録順序が揃っている記録パターン(記録順優先パターン)を生成する(S907)。本実施形態で生成される記録パターンは、図9(c)のようになり、全部で16通り存在する。なお記録媒体がn枚の場合、適正記録パターンは2n・2通り存在することになる。図7(b)と図9(c)とを比較してもわかるとおり、本実施形態では、生成されるパターンの数が大幅に削減されていることがわかる(パターン数は2/n!に削減される)。
画像の順序が揃った複数の記録パターンが生成されると、次に、その複数の記録パターン(16通りの記録パターン)の各々の通紙長を算出し、その中で最も通紙長が短くなる記録パターン(最短記録パターン)を列挙する(S908)。図9(c)において通紙長が最も短くなる記録パターンは黒枠で囲まれたものであり、全部で4通り存在する。すなわち、生成No.2,5,10,13の記録パターンが存在する。
このようにして選択された記録パターンはこれ以上の優劣がつけられないと判断する。本実施形態においては黒枠で囲まれた候補パターンのうち、生成Noの最も若いパターン(図9(b)中の101で示すパターン)を最適記録パターンとし、その記録パターンをメモリ(RAM203)に保存し、画像処理フローを終了する(S906)。なお、画像処理動作後の記録動作は、上記第1の実施形態と同様である。
以上説明したように、この第2の実施形態によれば、記録動作前に、重ね連送時の通紙長が短くなるように記録画像の方向と順序を変更した画像からなる記録パターンを予め作成することで、重ね連送処理における記録物の生産性を向上させることができる。さらに、ユーザが予め記録物の状態を選択できるよう構成することで、記録パターンを生成する効率と、記録物の取扱い易さとを向上させることが可能になる。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態を説明する。
上記第2の実施形態では、記録前に重ね連送記録に用いる記録パターンの条件をユーザが予め設定できるよう構成し、記録物の取扱い性を向上させるようにした。しかし、ユーザによっては記録パターンに対してさらに制限を設けたい場合がある。この第3の実施形態では、画像処理前の画像に対して、
(a)記録の昇降順変更を許可するモードを実施するか否か、
(b)記録の前後方向を一様に揃える方向変更を許可するモードを実施するか否か、
をそれぞれユーザが選択できるように構成している。
デフォルトでは、各モードは不実施(OFF)にしておき、ユーザが上記モードを実施することを選択したとき(ONにしたとき)にのみ画像処理を実行する。これによれば、記録物の取扱い易さを向上させることができると共に、生成する記録パターンをさらに削減することができる。従って、この第3の実施形態においては、記録速度という点では上記第1、第2の実施形態より劣るが、記録物の取扱い易さと、生成される記録パターン数の削減に伴う算出負荷の低減という点では有利になる。
また上記第1および第2の実施形態では、記録シートの上重ね連送、下重ね連送の両方を実行可能な構成としたが、本実施形態では、上重ね連送のみを実行する構成としている。このように構成することで下重ね連送時に必要な切替レバー等の部品を削減することが可能となり、コストダウンを図ることができる。
以下、この第3の実施形態を図10ないし図12を参照しつつ説明する。なお、ここでは、上記第1の実施形態と相違する部分についてのみ説明を行い、重複説明は省略する。図10は本発明の第3の実施形態における記録装置の概略構成を示す断面図である。この第3の実施形態では、先に述べたように上重ね連送記録のみを実行する構成となっているため、第1、第2の実施形態において設けられていた切替レバー15が削減されている。また、ここでは特に図示しないが、切替レバーの削減に伴い、切替レバーモータ、切替レバーモータドライバも合わせて削除されており、第1、第2の実施形態に比べて大幅にコストダウンが図られている。なお、上重ね連送については、第1の実施形態と同様であるため、その説明は省略する。
次に、本実施形態における画像処理フローについて説明を行う。なおここでは画像処理フローを実行する前に、ユーザによって上記2つのモードがそれぞれ選択されているものとする。図11は本発明の第3実施形態における画像処理フローを示したフローチャート、図12は本発明の第3の実施形態における画像処理動作の例を示した模式図である。
画像処理の実行が指示されると、記録画像の昇降順変更を許可するモードが選択されているか(ONであるか)、記録の前後方向が一様に揃っている方向変更を許可するモードが選択されているか(ONであるか)の判定を行う(S131、132、137)。ここで、2つの条件の選択の仕方によって画像処理フローは4つに分岐する。まず、昇降順変更モードがOFF・方向変更モードがOFFの場合、本画像処理フローを終了する。また、その他の選択の場合、すなわち、昇降順変更モードがOFFで方向変更モードがON、昇降順変更モードがONで方向変更モードがOFF、昇降順変更モードがONで方向変更モードがONの場合、それぞれS133、S138、S142へと進む。ここで、S133、S138、S142の処理は、記録シートの余白部の幅を算出する処理である。この後、画像が図12(a)に示す3枚の記録媒体の各々に記録される画像である場合、同図に示すように1枚目から3枚目に渡って、1枚目の先端余白部dt1と後端余白部db1、2枚目の先端余白部dt2と後端余白部db2、3枚目の先端余白部dt3と後端余白部db3が各々算出される。
各用紙の余白部が算出されると、次にユーザによって選択された各々の絞り込み条件に従って記録パターンの生成が行われる。すなわち、昇降順変更モードがOFFであり、かつ方向変更モードがONである場合には、図12(b)に示すような、記録の前後方向が一様に揃った状態で余白部の重ね合わせが行われた記録パターンが生成される(S134)。昇降順変更モードがONであり、かつ方向変更モードがOFFである場合には、図12(c)に示すような、画像順序の昇降順を変更した状態で余白部の重ね合わせが行なわれた記録パターンが生成される(S139)。昇降順変更モードがONであり、かつ方向変更モードがONである場合には、図12(d)に示すような、画像の前後方向反転と昇降順変更とを共に行った状態で余白部の重ね合わせが行なわれた記録パターンが生成される(S143)。なお、本実施形態においては記録画像がいかなる枚数であっても、それぞれの条件において、昇降順変更モードがOFFであり、かつ方向変更モードがONとなる記録パターンは2通りである。また、昇降順変更モードがONであり、かつ方向変更モードがOFFとなる記録パターンは2通り、昇降順変更モードがONであり、かつ方向変更モードがONとなる記録パターンは4通りしか生成されない。このように、本実施形態は記録速度をある程度犠牲にすることで、生成される記録パターンの数を第1、第2の施形態に比べて大幅に削減できることがわかる。
記録パターンが生成されると、記録パターンの通紙長を全記録パターンに対して算出し、その中で最も通紙長が短くなる記録パターンを列挙する(S135、S140、S144)。各条件における通紙長が最も短くなる記録パターンは、図12(b)、(c)、(d)においてそれぞれ黒枠で示したものである。
このようにして選択された記録パターンは、互いに優劣をつけられない適正パターンであると判断する。そこで、本実施形態においてはこれらの適正パターンのうち、最も生成Noの若いパターン(図13(b)中の141、図13(c)中の142、図13(d)中の143)を最適記録パターンとし、その記録パターンをメモリ(RAM203)に保存し、画像処理フローを終了する(S136、S141、S145)。
以上説明したように、この第3の実施形態によれば、記録の昇降順変更を許可するモード、記録の前後方向を一様に揃える方向変更を許可するモードのそれぞれを予めユーザが選択できるように構成している。このため、生成すべき記録パターンをより絞り込むことができ、パターン生成の効率および記録物の取扱い易さを、一層向上させることができる。
P1,P2 記録シート
2 記録ヘッド
3 キャリッジ
5 プラテン
6 搬送ローラ
7 排紙ローラ
8 ピンチローラ
9 拍車
10 排紙トレイ
11 ペーパガイド
12 給紙トレイ
13 給紙ローラ
14 媒体検出センサ
15 切替レバー
111 傾斜通紙面

Claims (8)

  1. 複数枚積載された記録媒体を1枚ずつ分離して供給する供給手段と、該供給手段によって供給された記録媒体を搬送する搬送手段と、該搬送手段によって搬送される記録媒体に対し記録データに基づいて記録画像を記録する記録手段と、を有する記録装置であって、
    連続して記録を行うべき複数枚の記録媒体それぞれに対応した複数の記録データに基づいて、各々の記録媒体の先端に連なる先端余白部と後端に連なる後端余白部とを算出する余白部算出手段と、
    前記先端余白部と前記後端余白部の少なくとも一方が、先行する記録媒体または後続の記録媒体の下に重なるように前記記録画像の記録順序と前後方向を変更するための変換処理を前記複数の記録データに対して行うデータ変換手段と、
    前記データ変換手段によって変換された記録データに基づいて前記供給手段、前記搬送手段および前記記録手段を制御する制御手段と、
    を備えることを特徴とする記録装置。
  2. 前記変換処理手段は、複数の記録画像をそれらの記録順序と前後方向を異ならせて組み合わせてなる複数の記録パターンを生成する記録パターン生成処理と、生成された複数の記録パターンの中から予め定められた条件に従って1つの記録パターンを選定する処理と、を実行することを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  3. 前記変換処理手段は、連続して記録すべきn枚の記録媒体を、n枚より少ない所定枚数の記録媒体ごとに分割し、該所定枚数毎に、複数の記録画像をそれらの記録順序と前後方向を異ならせて組み合わせてなる複数の記録パターンを生成する記録パターン生成処理と、生成された複数の記録パターンの中から予め定められた条件に従って1つの記録パターンを選定する処理と、所定枚数毎に選定された前記記録パターンを一つの記録パターンにまとめる処理と、を実行することを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  4. 前記選定する処理は、複数の条件の中から記録動作前に予め定められた1つの条件に従って1つの記録パターンを選定することを特徴とする請求項2または3に記載の記録装置。
  5. 前記記録パターン生成処理は、予め定められた条件に従って、生成する記録パターンの数を制限することを特徴とする請求項2ないし4のいずれか1項に記載の記録装置。
  6. 前記条件は、
    最初に記録を行う記録媒体の先端部から最後に記録を行う記録媒体の後端部までの通紙長が最も短くなること、
    記録画像の記録順序が昇順もしくは降順に揃っていること、
    記録画像の前後方向が全ての記録媒体において揃っていること、
    記録媒体を重ねたときの重ね枚数が指定枚数以下となること、
    の少なくとも一つの条件を含むことを特徴とする請求項2から5のいずれかに記載の記録装置。
  7. 前記変換処理手段は、前記先端余白部と後端余白部のうち、少なくとも幅の広い余白部が隣接する記録媒体の下に重なるように前記記録データを変換し、記録画像の記録順序と記録画像の前後方向を変更することを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の記録装置。
  8. 複数枚積載された記録媒体を1枚ずつ分離して供給する供給手段と、該供給手段によって供給された記録媒体を搬送する搬送手段と、該搬送手段によって搬送される記録媒体に対し記録データに基づいて記録画像を記録する記録手段と、を有する記録装置による記録方法であって、
    連続して記録を行うべき複数枚の記録媒体それぞれに対応した複数の記録データに基づいて、各々の記録媒体の先端に連なる先端余白部と後端に連なる後端余白部とを算出する余白部算出工程と、
    前記先端余白部と前記後端余白部の少なくとも一方が、先行または後続の記録媒体の下に重なるように前記記録画像の記録順序と前後方向を変更するための変換処理を前記複数の記録データに対して行うデータ変換工程と、
    前記データ変換手段によって変換された記録データに基づいて前記供給手段、前記搬送手段および前記記録手段を制御する制御工程と、
    を備えることを特徴とする記録方法。
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