JP2017170679A - 印刷装置および印刷方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】重ね連送の実行を適切に制御する。【解決手段】印刷装置は、印刷媒体を搬送する搬送部と、前記印刷媒体に対して印刷を実行する印刷部と、前記搬送部と印刷部とを制御する制御部と、を備え、前記搬送部は、前記印刷媒体に印刷される画像の下端部側の余白に後続の印刷媒体の一部を重ねて搬送する重ね連送を実行可能であり、前記制御部は、前記下端部の濃度に応じて前記重ね連送の実行を制限する。前記制御部は、前記下端部の濃度が所定のしきい値以上である場合に前記搬送部に前記重ね連送を実行させない。【選択図】図9

Description

本発明は、印刷装置および印刷方法に関する。
印刷の高速化を図るために、先行の印刷媒体(記録媒体)の一部分に後続の印刷媒体の一部分を重ねた状態で搬送をする重ね連送を採用するプリンターが知られている(特許文献1参照)。
特開2013‐14090号公報
重ね連送では、印刷媒体が重なっている範囲で上側の印刷媒体が印刷を行う機構に接近あるいは接触する等して印刷品質が低下するリスクが想定される。そのため、重ね連送の実行に際しては、このようなリスクの有無を考慮する必要があると言える。
本発明は上述の課題に鑑みてなされたものであり、重ね連送の実行を適切に制御する印刷装置および印刷方法を提供する。
本発明の態様の1つは、印刷装置は、印刷媒体を搬送する搬送部と、前記印刷媒体に対して印刷を実行する印刷部と、前記搬送部と印刷部とを制御する制御部と、を備え、前記搬送部は、前記印刷媒体に印刷される画像の下端部側の余白に後続の印刷媒体の一部を重ねて搬送する重ね連送を実行可能であり、前記制御部は、前記下端部の濃度に応じて前記重ね連送の実行を制限する。
当該構成によれば、印刷媒体に印刷される画像の下端部の濃度に応じて重ね連送の実行を制限することができる。これにより、当該下端部の濃度に応じて変わる前記余白周辺の印刷媒体のカール(湾曲)の度合い、つまり前記リスクの発生可能性に応じて、重ね連送の実行を制限することができる。
本発明の態様の1つは、前記制御部は、前記画像を表現するファイルに含まれる当該ファイルの終端を示す終端情報に基づいて前記下端部を特定するとしてもよい。
当該構成によれば、前記下端部を容易かつ的確に特定することができる。
本発明の態様の1つは、前記制御部は、前記印刷部に前記画像を印刷させるためのデータであって画素毎にドットオンまたはドットオフを規定したデータを生成し、当該データのうち前記下端部に対応する領域におけるドットオンの数に基づいて前記下端部の濃度を判定するとしてもよい。
当該構成によれば、前記下端部を印刷するより早いタイミングで前記下端部の濃度を適切に判定することができる。
本発明の態様の1つは、前記制御部は、前記下端部の濃度が所定のしきい値以上である場合に前記搬送部に前記重ね連送を実行させないとしてもよい。
当該構成によれば、前記下端部の濃度が高いために前記余白周辺の印刷媒体のカールの度合いが大きいと予想できる場合に重ね連送を実行しないようにすることができる。
本発明の態様の1つは、前記制御部は、前記印刷部が前記画像の下端部の印刷のために実行する印刷処理を、前記下端部の濃度に応じて異ならせるとしてもよい。
当該構成によれば、前記下端部の濃度に応じて、下端部の印刷処理と重ね連送の実行とを制御して、いずれにしても高品位な印刷結果を得ることができる。
本発明の技術的思想は、印刷装置という物以外によっても実現される。例えば、印刷装置が実行する各工程を含んだ方法(印刷方法)を発明として捉えることができる。
また、このような方法をコンピューターに実行させるプログラムや、当該プログラムを記憶したコンピューター読み取り可能な記憶媒体も夫々に発明として成り立つ。
印刷装置の概略構成を示すブロック図。 画像処理部が実行する処理を示すフローチャート。 パス毎のイメージデータを説明するための図。 切替判定の詳細を示すフローチャート。 先行判定の詳細を示すフローチャート。 図6Aおよび図6Bはパス番号と各イメージデータ量との関係を示す図。 図7Aは重ね連送のための下端処理を実行した様子を示す図、図7Bは通常の下端処理を実行した様子を示す図。 図8Aは重ね連送のための下端処理および重ね連送を実行した様子を示す図、図8Bは通常の下端処理を実行した様子を示す図。 第2実施形態における切替判定の詳細を示すフローチャート。 変形例にかかる通常の下端処理を実行した様子を示す図。
以下、各図を参照しながら本発明の実施形態を説明する。なお各図は、本実施形態を説明するための例示に過ぎない。
1.装置の概略的説明:
図1は、本実施形態にかかる印刷装置10の構成を簡易的にブロック図により示している。印刷装置10は、例えば、プリンターや、プリンターの機能を含んだ複合機、等といった製品として把握される。また、このような製品の一部分あるいは全部を指して、印刷制御装置と称してもよい。印刷装置10は、本発明にかかる印刷方法の実行主体の一例である。
図1では、印刷装置10を、画像処理部11、操作パネル12、通信インターフェイス(I/F)13、印刷部20を含む構成として例示している。画像処理部11は、例えば、CPU、ROM、RAM等を有するICや、その他の記憶媒体等を含んで構成される。画像処理部11は、ROM等に保存されたプログラムに従った演算処理をRAM等をワークエリアとして用いて実行することにより、イメージデータの生成を含め、印刷に必要な各種処理を実行する。画像処理部11は、印刷装置10全体を制御するメインコントローラーによる一部の機能であると解釈してもよい。
操作パネル12は、ユーザーによる操作を受け付けるための各種ボタンや、印刷装置10に関する各種情報を示すための表示部等を含む。操作パネル12が有する表示部は、タッチパネルとしても機能し得る。画像処理部11は、通信I/F13を介して、不図示の外部機器から入力データを取得する。入力データは、印刷対象の画像(写真、CG、文字等のオブジェクトを含んだユーザーが任意に選択した画像、以下、対象画像。)を何らかのフォーマットで表現したデータファイルである。通信I/F13は、印刷装置10を外部機器と有線あるいは無線にて接続するためのインターフェイスの総称である。
外部機器としては、例えば、スマートフォン、タブレット型端末、デジタルスチルカメラ、パーソナルコンピューター(PC)、スキャナー等、印刷装置10にとって印刷に必要な情報の入力元となる様々な機器が該当する。印刷装置10は、通信I/F13を介して外部機器と、例えば、USBケーブル、有線ネットワーク、無線LAN、電子メール通信等の様々な手段や通信規格により接続可能である。むろん、印刷装置10は、装置内部の記憶媒体や、不図示の通信ポートに挿入されたメモリーカード等の外部の記憶媒体から入力データを読み込んでもよい。
画像処理部11は、入力データからイメージデータを生成するためのデータ処理(データ処理工程)を実行する。この意味で、画像処理部11を、データ処理部と呼んでもよい。
図2は、画像処理部11が1ページ分の入力データに対応して実行するデータ処理をフローチャートにより示している。画像処理部11は、通信I/F13等を介して入力データを取得すると(ステップS100)、当該入力データに対して所定の変換処理(ステップS110)を施す。ここで言う変換処理には、データのフォーマット変換、解像度変換、色(表色系)変換、等といった知られた各種変換処理が含まれる。ステップS110を経ることで、入力データは、印刷装置10が採用する出力表色系(例えば、シアン(C)、マゼンダ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の各インク色による表色系)で画素毎の色を表現したビットマップデータに変換される。
ステップS120では、画像処理部11は、ステップS110後のデータに対してハーフトーン処理を実行することにより、対象画像をドットパターンにより表現するハーフトーンデータを生成する。
ドットパターンとは、ドットオン(つまりインク吐出)・オフ(つまりインク非吐出)の配列であり、画素毎のドットの形成、非形成を規定しているとも言える。上述したように印刷装置10がCMYKインクを使用する機種である場合、ハーフトーンデータは、CMYK毎かつ画素毎のドットオン・オフを規定したデータを含む。また、ハーフトーンデータは、単にドットオン・オフを示す2値データである以外に、1滴あたりの体積が互いに異なる複数サイズのドット(例えば、大ドット、中ドット、小ドット、等と称される複数サイズのドット)のいずれかのオンまたはドットオフを示す多値(4値)データであってもよい。
ハーフトーンデータの生成後、画像処理部11は、印刷処理の切替判定(ステップS130)を実行する。さらに、画像処理部11は、ハーフトーンデータから所定単位の印刷に対応するイメージデータを生成するイメージデータ生成処理(ステップS140)を、ステップS130の判定結果に応じて実行する。ステップS130,S140の詳細については、後述する。
印刷部20は、イメージデータに基づいて印刷媒体への印刷を行う、つまり印刷工程を実現する機構である。以下では、印刷媒体は用紙であるとして説明を続けるが、紙以外の素材が印刷媒体として用いられるとしてもよい。印刷部20が採用する印刷方式はインクジェット方式であり、印刷部20は、印刷機構制御部21、印刷ヘッド22、キャリッジ23、キャリッジ(CR)モーター24、インクカートリッジ25等を有する。印刷機構制御部21は、ICや各種記憶媒体等を含んで構成された回路であり、プログラムに従って印刷部20の挙動を制御する。また、印刷装置10は、印刷媒体を搬送する、つまり搬送工程を実現する搬送部26を有する。搬送部26を、印刷部20の一部に含まれる構成と捉えてもよい。印刷機構制御部21は、印刷部20や搬送部26を制御する制御部27の少なくとも一部であると言える。また、画像処理部11と印刷機構制御部21とを併せて前記制御部27と解してもよい。
印刷ヘッド22は、複数のノズルNzを有し、供給された液体(インク)を各ノズルNzから吐出する。印刷ヘッド22を、印字ヘッド、記録ヘッド、液体吐出(噴射)ヘッド、等と呼んでもよい。図1には、点で表現したノズルNzと、ノズルNzが一定方向に並んだノズル列NLとを例示している。キャリッジ23は、印刷ヘッド22を搭載し、CRモーター24による動力を受けて所定の主走査方向に沿って移動する。CRモーター24の駆動は印刷機構制御部21によって制御される。
キャリッジ23は、複数のインクカートリッジ25、例えばCMYKインク毎のインクカートリッジ25を搭載する。各インクカートリッジ25は、印刷ヘッド22にインクを供給する。インクカートリッジ25は、キャリッジ23に搭載されるのではなく、印刷装置10内の所定位置に設置されるものであってもよい。
搬送部26は、印刷機構制御部21による制御下で用紙の搬送を行う。搬送部26は、用紙を所定の搬送方向へ搬送するためのローラーや当該ローラーを回転させるためのモーター等を含んでいる。搬送方向は、基本的には主走査方向に対して直交している。搬送部26は、不図示の給紙トレイや給紙カセット等といった用紙の供給元から用紙を連続的に搬送可能な、自動給紙装置(ADF:Auto Document Feeder)を含む構成であってもよい。さらに搬送部26は、用紙に印刷される画像の下端部側の余白に後続の用紙の一部を重ねて搬送する重ね連送を実行可能である。ただし、搬送部26は、前記ステップS130の判定結果に応じて重ね連送を実行する。
印刷機構制御部21は、ステップS140(図2)で生成された所定単位の印刷に対応するイメージデータを印刷ヘッド22へ転送する。印刷機構制御部21からは、イメージデータに相当する電気信号の他、駆動信号(パルスの一種)も併せて印刷ヘッド22へ出力されるとしてもよい。詳しい説明は省略するが、印刷ヘッド22においては、イメージデータが表現する画素毎のドットオン・オフの情報(あるいは大ドットオン、中ドットオン、小ドットオン、ドットオフ、の情報)に応じて、ノズルNz毎に設けられた駆動素子への前記駆動信号の印加をスイッチングすることで、イメージデータに基づいた各ノズルNzからのインク吐出・非吐出を実現する。印刷ヘッド22は、キャリッジ23による主走査方向への移動の最中に、このような各ノズルNzからのインク吐出を行って、搬送部26が搬送した用紙にインクのドットを形成することにより、対象画像の印刷を実現する。
上述の“所定単位の印刷”とは、例えば、印刷ヘッド22の1回の走査(パスとも言う。)を指す。パスとは、キャリッジ23による主走査方向の一端側から他端側への移動あるいは当該他端側から当該一端側への移動に伴い印刷ヘッド22がイメージデータに基づいてインクを吐出する処理を意味する。印刷部20は、所定単位の印刷(1回のパス)に対応したイメージデータを画像処理部11から取得し、搬送部26に印刷媒体の所定距離(基準の紙送り量)の搬送を実行させ、当該取得したイメージデータに基づく印刷ヘッド22によるパスを実行する、というサイクルを繰り返すことにより、1枚の用紙に複数回のパスで対象画像を完成させることができる。
図2のフローチャートにおいて破線の矢印で示す通り、ステップS130,S140の処理は繰り返し実行される。具体的には、画像処理部11は、ステップS140で所定単位の印刷(1回のパス)に対応するイメージデータを生成する度に、ステップS130に戻って処理を繰り返す。画像処理部11は、ページ内の最後のパスに対応するイメージデータをステップS140で生成し終えたタイミングで図2のフローチャートを終える。
2:パスとイメージデータとの関係:
図3は、画像処理部11がステップS140で生成するパス毎のイメージデータの一例を説明するための図である。図3では、1ページ分のハーフトーンデータHTをパス単位で分解した場合のパス毎のイメージデータIDc,IDm,IDy,IDkを例示している。ハーフトーンデータHTを破線で区切って表現されている帯状の分割領域R1,R2,R3,R4,R5は、それぞれ1回のパス(1パス目、2パス目、3パス目、4パス目、5パス目)で印刷される領域に相当する。符号D1は、主走査方向を示し、符号D2は、搬送方向を示している。分割領域R1,R2,R3,R4,R5は、ハーフトーンデータHTにおいて、搬送方向D2に対応する向きに沿って並ぶ各領域である。分割領域R1,R2,R3,R4,R5の幅(搬送方向D2における長さ)は、印刷ヘッド22が1回のパスで印刷するラスターラインの数(例えば、ノズル列NLを構成するノズルNzの数)に応じて予め決まっている。ラスターラインとは、主走査方向D1に対応する方向に連続して並ぶ画素で表現される線状の画素群である。分割領域R1,R2,R3,R4,R5はそれぞれ、ラスターラインの束である。また、分割領域R1,R2,R3,R4,R5の幅は、上述した基準の紙送り量に相当する。
図3では、参考までにインク色(CMYK)毎のノズル列NL(NLc,NLm,NLy,NLk)を1つの分割領域(分割領域R1)に対応させて例示している。印刷ヘッド22が有する各ノズル列NLは、搬送方向D2の上流側USから下流側DSに向かって所定間隔で並ぶノズル番号♯1〜♯Nの計N個のノズルNzにより構成されている。当該Nの具体的値は限定されるものではないが、一例としてN=400である。図3(および図1)ではノズル列NLを極めて単純に表現しているが、1つのインク色に対応するノズル列NLは、例えば、複数のノズル列で構成されていたり、ノズル列NLの向く方向が搬送方向D2と平行でなかったり、個々のノズルNzが主走査方向D1において位置がずれていたりしてもよい。
図3を参考にした場合、画像処理部11は、図2のフローチャートの中でステップS140を初めて実行する場合、1パス目に対応させてイメージデータIDkを生成する。この1パス目に対応するイメージデータIDkは、ハーフトーンデータHTの分割領域R1におけるKインクのドットオン・オフを規定した画素の集合であって、画素毎に、どのノズルNzに対応させるか(Kインクのノズル列NLkのノズル番号♯1〜♯Nのいずれに割り当てるか)を決定したデータである。同様に図3の例によれば、画像処理部11は、2回目のステップS140では、2パス目(2パス目で印刷する分割領域R2)に対応したイメージデータIDc,IDm,IDy,IDkを生成する。3回目のステップS140では、3パス目(3パス目で印刷する分割領域R3)に対応したイメージデータIDm,IDkを生成し、4回目のステップS140では、4パス目(4パス目で印刷する分割領域R4)に対応したイメージデータIDc,IDy,IDkを生成し、最後の(5回目の)ステップS140では、5パス目(5パス目で印刷する分割領域R5)に対応したイメージデータIDc,IDm,IDy,IDkを生成する。むろん、パス毎のイメージデータが、全インク色(CMYK)分有ったり無かったりするのは、対象画像がそもそも使用している色に依存した結果である。
3.切替判定および当該判定に応じた処理の説明:
図4は、ステップS130における印刷処理の切替判定をフローチャートにより示している。ステップS131では、画像処理部11は、現在、印刷にイメージデータの生成が先行しているか否かを判定する(先行判定)。そして、印刷にイメージデータの生成が先行している場合には(ステップS131において“Yes”)ステップS132へ進み、一方、印刷にイメージデータの生成が先行していない場合には(ステップS131において“No”)ステップS134へ進む。
図5は、ステップS131における先行判定の詳細をフローチャートにより示している。先ず、ステップS1310では、画像処理部11は、格納済みで印刷前のイメージデータ量を取得する。
画像処理部11と印刷機構制御部21とによるイメージデータの扱いについて一例を説明する。画像処理部11は、1回のパス毎のイメージデータ生成し、これを所定のバッファ(記憶領域)に格納するという処理を、1ページ分の入力データ(ハーフトーンデータ)を基にして繰り返し実行する(ステップS140を繰り返す)。一方、印刷機構制御部21は、前記バッファから1回のパス毎のイメージデータを読み出し、当該読み出したイメージデータに基づく印刷(印刷ヘッド22による1回のパス)を実行させる。イメージデータは、前記バッファから読み出さると同時に前記バッファから削除される。そこで、画像処理部11は、ステップS1310では、現時点で前記バッファに格納されているイメージデータ量から、今回生成した、つまり直前のステップS140で生成したイメージデータ量を引いた残りを、前記“格納済みで印刷前のイメージデータ量”として取得する。当然であるが、図2のフローチャートの中でステップS130を初めて実行するタイミングでは、まだステップS140を一度も実行していないため、格納済みで印刷前のイメージデータ量は0である。また、図2のフローチャートの中で初めてステップS140を実行した直後のステップS130のタイミングでも、格納済みで印刷前のイメージデータ量は0である。
ステップS1311では、画像処理部11は、今回生成したイメージデータ量を記憶する。今回生成したイメージデータとは、直前のステップS140で生成したイメージデータを指す。図2のフローチャートの中でステップS130を初めて実行するタイミングでは、まだステップS140を一度も実行していないため、“今回生成したイメージデータ量”は0である。ステップS130の度に当該ステップS1311を行うことで、画像処理部11は、ステップS140毎に生成したイメージデータ量、つまりパス毎のイメージデータ量を記憶することになる。
図3を用いて説明したように、画像処理部11がパス毎のイメージデータをCMYKインク毎のイメージデータIDc,IDm,IDy,IDkに分けて生成する場合、画像処理部11は、これらIDc,IDm,IDy,IDkの数を、イメージデータ量としてカウントする。従って、例えば図3に示す1パス目(分割領域R1)に対応させて生成したイメージデータ量は、1色分のイメージデータIDkであるため、1である。また、図3に示す2パス目(分割領域R2)に対応させて生成したイメージデータ量は、4色分のイメージデータIDc,IDm,IDy,IDkであるため、4である。
ステップS1312では、画像処理部11は、ステップS1311毎に記憶したパス毎のイメージデータ量と、最新のステップS1310で取得した格納済みで印刷前のイメージデータ量と、に基づいて前記先行判定を行う。
図6Aおよび図6Bは夫々に、パス番号と、イメージデータ量Aと、イメージデータ量Bとの関係性を例示している。パス番号1〜5は、1ページを印刷するための計5回のパスを意味する。イメージデータ量Aは、対応するパス番号のパスのためのイメージデータをステップS140で生成した直後のステップS130(ステップS1310)で画像処理部11が取得する前記“格納済みで印刷前のイメージデータ量”を指す。イメージデータ量Bは、対応するパス番号のパスのためのイメージデータをステップS140で生成した直後のステップS130(ステップS1311)で画像処理部11が記憶する前記“今回生成したイメージデータ量(パス毎のイメージデータ量)”を指す。図6A,6Bの例では、イメージデータ量Bが最大で8となっている。これは、パス毎に生成されるインク色別のイメージデータの数が8、つまり印刷装置10が8色のインクを使用することを示している。図3等では印刷装置10がCMYKインクの計4色を使用する例を示したが、当然、印刷装置10は、CMYKに加えてライトシアン(Lc)、ライトマゼンダ(Lm)、グレー(Lk)…等、より多くのインクを用いる機種であってもよい。
印刷にイメージデータの生成が先行している状況を簡単に言い表すと、イメージデータ量Aが0ではない状況、ということになる。イメージデータ量Aが0でなければ、印刷部20による印刷動作に対してイメージデータの蓄えが有ると言え、印刷機構制御部21は、印刷ヘッド22のパスを終える度に次のパスのためのイメージデータを前記バッファから滞りなく読み出すことができる。一方、イメージデータ量Aが0ということは、印刷部20による印刷動作に対してイメージデータの蓄えが無い状態である。この場合、あるパスのために生成されて前記バッファに格納されたイメージデータは、印刷機構制御部21によって即座に読み出されて印刷に用いられる。このようにイメージデータの蓄えが無い場合には、次のパスのためのイメージデータが前記バッファに格納されるまで、印刷機構制御部21はキャリッジ23や印刷ヘッド22の動きを一時的に止めて待たなければいけないことも有る。
画像処理部11は、単純に、イメージデータ量Aが0でなければ印刷にイメージデータの生成が先行していると判定し、イメージデータ量Aが0であれば印刷にイメージデータの生成が先行していないと判定してもよい。ただし本実施形態では、画像処理部11は、イメージデータの生成が印刷に対して所定以上の余裕を持って先行している場合に、印刷にイメージデータの生成が先行していると判定する。一例として、画像処理部11は、あるパスのためのイメージデータを生成したとき、当該パスの2つ前のパスの開始前あるいは実行中であれば、ステップS131(ステップS1312)において、印刷にイメージデータの生成が先行していると判定する。
図6Aに例示したパス番号4に注目すると、対応するイメージデータ量Aは8であり、1つ前のパス番号3に対応するイメージデータ量Bも8である。従って、図6Aの例では、パス番号4に対応するイメージデータ(イメージデータB)をステップS140で生成し終えたタイミングで、2つ前のパス番号2に対応して生成されたイメージデータBは既に印刷に用いられていた(2パス目が終了していた)ことになる。この場合、パスのためのイメージデータを生成したとき当該パスの2つ前のパスの開始前あるいは実行中とは言えないため、当該パス番号4に対応するイメージデータを生成した後のステップS130内のステップS131では、画像処理部11は、印刷にイメージデータの生成が先行していないと判定する。
一方、図6Bに例示したパス番号4に注目すると、対応するイメージデータ量Aは12であり、1つ前のパス番号3に対応するイメージデータ量Bは8、2つ前のパス番号2に対応するイメージデータ量Bは4である。従って、図6Bの例では、パス番号4に対応するイメージデータ(イメージデータB)をステップS140で生成し終えたタイミングで、2つ前のパス番号2に対応して生成されたイメージデータBは未だ印刷に用いられていない(2パス目が開始されていない)ことになる。この場合、パスのためのイメージデータを生成したとき当該パスの2つ前のパスの開始前あるいは実行中と言えるため、当該パス番号4に対応するイメージデータを生成した後のステップS130内のステップS131では、画像処理部11は、印刷にイメージデータの生成が先行していると判定する。
前記先行判定により印刷にイメージデータの生成が先行していると判定した場合、画像処理部11は、次のステップS140で生成するイメージデータが対象画像の下端部を含むか否かを判定する(図4のステップS132)。そして、次に生成するイメージデータが対象画像の下端部を含むと判定した場合には(ステップS132において“Yes”)ステップS133へ進み、一方、次に生成するイメージデータが対象画像の下端部を含まないと判定した場合には(ステップS132において“No”)ステップS134へ進む。
対象画像の下端部は、ページの下端部という意味ではなく、対象画像自体の下端部を意味する。対象画像の下端部を含むイメージデータは、1ページを印刷する最後のパス(最終パス)に対応するイメージデータとなる。図3では、1ページが計5パスで印刷される例を示したが、対象画像の内容次第ではページの中央部や上部付近で画像が終わることも有り得るため、より少ないパス数で当該ページの印刷が終わることも有る。
ステップS132では、画像処理部11は、次のステップS140でイメージデータの生成元とする分割領域(例えば図3に示すような分割領域R1〜R5のいずれか1つ)に対象画像の下端部が含まれている場合に“Yes”と判定し、一方、次のステップS140でイメージデータの生成元とする分割領域に対象画像の下端部が含まれていない場合に“No”と判定すればよい。
画像処理部11は、対象画像の下端部の特定と、当該下端部が含まれている分割領域の特定(例えば、分割領域R1〜R5のいずれであるかの特定)を、ステップS132のタイミングで実行してもよいが、例えば、ステップS120のハーフトーン処理を実行しステップS130の切替判定を実行する前のタイミングで予め1回実行する。そして、このように予め特定しておいた情報を用いて、各回のステップS132の判定を行えばよい。画像処理部11は、例えば、ステップS100で取得済みの入力データ(データファイル)に含まれる当該ファイルの終端を示す終端情報に基づいて、対象画像の下端部を特定する。終端情報とは、例えば、EOF(End Of File)と呼ばれるコードである。画像処理部11は、ステップS100で取得した入力データからこのような終端情報を検出する。入力データのフォーマットにもよるが、終端情報はページ内における対象画像の下端の位置を示していることがある。そのため画像処理部11は、ページ内の終端情報が示す位置を含む分割領域を、対象画像の下端部が含まれている分割領域であると特定することができる。また、このように特定した分割領域内における、終端情報が示す位置(対象画像の下端の位置)よりも上流側USの領域を余白領域と特定し、当該特定した分割領域内における余白領域以外の領域を、対象画像の下端部として特定する。
ただし、上述の終端情報は、入力データのフォーマットによっては、ページ内における対象画像の下端ではなく、ページ自体の下端を示していることもある。このような状況を考慮して、画像処理部11は、入力データをより詳細に解析して対象画像の下端部を特定してもよい。例えば、画像処理部11は、ハーフトーンデータHTの中で、終端情報が示す位置を、対象画像の仮の下端の位置とする。そして、当該仮の下端の位置が該当するラスターラインが、対象画像を表現しない余白ラスターラインであるか否かを判定する。余白ラスターラインとは、印刷装置10が使用する全インク色についてドットオフを規定した画素だけで構成されたラスターラインを意味する。画像処理部11は、余白ラスターラインであると判定した場合には、当該余白ラスターラインに下流側DSに対応して隣接するラスターラインが余白ラスターラインであるかを判定する。画像処理部11は、このような判定を繰り返し実行し、あるラスターラインについて余白ラスターラインではない(非余白ラスターラインである)と判定したとき、その非余白ラスターラインを対象画像の下端に認定する。そして、当該非余白ラスターラインが含まれている分割領域を、対象画像の下端部が含まれている分割領域と特定するとともに、当該特定した分割領域内における当該非余白ラスターラインから下流側DSの領域を、対象画像の下端部として特定する。むろん画像処理部11は、終端情報に頼らずに対象画像の下端部を特定してもよい。
このようにステップS131,S132の両方で“Yes”と判定した場合に、画像処理部11は、重ね連送のための下端処理の実行を決定する(ステップS133)。下端処理とは、対象画像の下端部の印刷処理の総称であり、重ね連送のための下端処理を第1印刷処理とも言う。一方、ステップS131,S132のいずれかで“No”と判定した場合に、画像処理部11は、通常の印刷処理の実行を決定する(ステップS134)。通常の印刷処理には、重ね連送を前提としない通常の下端処理も含まれる。通常の下端処理を第2印刷処理とも言う。
画像処理部11は、ステップS130における切替判定の結果、つまり重ね連送のための下端処理か通常の印刷処理かの決定に応じて、次のイメージデータ生成処理(ステップS140)を実行する。重ね連送のための下端処理と通常の印刷処理とは、イメージデータを構成する各画素と各ノズルNzとの割り当ての関係が異なる。重ね連送のための下端処理では、印刷ヘッド22は、上流側USの一部のノズルNzのみを使用して対象画像の下端部を印刷媒体へ印刷する。一方、通常の印刷処理では、印刷ヘッド22は、下流側DSのノズルNzを優先的に使用して対象画像を印刷媒体へ印刷する。
画像処理部11は、ステップS130で重ね連送のための下端処理の実行を決定した場合には、ステップS140では、重ね連送のための下端処理を印刷部20に実行させるイメージデータ(第1イメージデータ)を生成する。具体的には、対象画像の下端部を印刷する最終パスに対応させて当該第1イメージデータを生成する際、対象画像の下端に該当するラスターラインを構成する各画素の割り当て先をノズル列NLの最も上流側USのノズルNz(ノズル番号♯1)に決定する。また、このような割り当て先の関係を基準にして、当該第1イメージデータの他の画素と他のノズルNzとの割り当ての関係も決定する。印刷部20は、このような第1イメージデータに基づいて最終パス、つまり重ね連送のための下端処理を実行する。
画像処理部11は、ステップS130で通常の印刷処理の実行を決定した場合には、ステップS140では、通常の印刷処理を印刷部20に実行させるイメージデータ(第2イメージデータ)を生成する。具体的には、1回のパスに対応させて当該第2イメージデータを生成する際、分割領域内で最も下流側DSに位置するラスターラインを構成する各画素の割り当て先をノズル列NLの最も下流側DSのノズルNz(ノズル番号♯N)に決定する。また、このような割り当て先の関係を基準にして、当該第2イメージデータの他の画素と他のノズルNzとの割り当ての関係も決定する。印刷部20は、このような第2イメージデータに基づいて1回のパス、つまり通常の印刷処理を実行する。
図7Aは印刷部20が1ページを印刷するための最終パスにおいて重ね連送のための下端処理を実行した様子を例示し、図7Bは印刷部20が当該最終パスにおいて通常の印刷処理(通常の下端処理)を実行した様子を例示している。図7Aでは、ノズル列NLと印刷媒体としての用紙Pとの関係を示しており、左側には最終パスの1つ前のパスで画像PR4が用紙Pに印刷された様子を、右側には最終パスで画像PR5が用紙Pに印刷された様子を示している。同様に、図7Bでも、ノズル列NLと用紙Pとの関係を示しており、左側には最終パスの1つ前のパスで画像PR4が用紙Pに印刷された様子を、右側には最終パスで画像PR5が用紙Pに印刷された様子を示している。図7A,7Bでは、簡略化して印刷ヘッド22が有する複数のノズル列NLのうち1つのノズル列NLだけを示している。
図7A,7Bでは、最終パスは5パス目であるとする。また、画像PR4は、分割領域R4(図3参照)に対応するイメージデータによって4パス目で印刷された画像であり、画像PR5は、分割領域R5(図3参照)に対応するイメージデータによって最終パスで印刷された画像、つまり対象画像の下端部であるとする。画像PR5の下端BEは、対象画像の下端である。
図7A,7Bのいずれにおいても、画像PR4を印刷した4パス目は通常の印刷処理である。図7Aと図7Bを比較したとき、画像PR5の印刷に使用されたノズルNzと、4パス目が終わってから最終パスを開始する間に搬送部26が実行した紙送りの距離が異なる。つまり、印刷部20は、最終パスとして重ね連送のための下端処理を実行する場合には、上流側USの限られた数のノズルNzのみを用いて画像PR5を印刷する(図7A)。また、印刷機構制御部21は、このような重ね連送のための下端処理では、搬送部26に、4パス目の終了後かつ最終パスの開始前に、対象画像の下端BEが最も上流側USのノズルNz(ノズル番号♯1)によって印刷される位置まで用紙Pを搬送方向D2の下流側DSへ搬送(紙送り)させる。図7Aでは、重ね連送のための下端処理に必要な紙送り量を符号L1で示している。
一方、印刷部20は、最終パスとして通常の印刷処理(通常の下端処理)を実行する場合には、通常通り下流側DSのノズルNzを優先的に使用して画像PR5を印刷する(図7B)。印刷機構制御部21は、このような通常の印刷処理(通常の下端処理)では、搬送部26に、4パス目の終了後かつ最終パスの開始前に、画像PR5の上端(最も下流側DSのラスターライン)が最も下流側DSのノズルNz(ノズル番号♯N)によって印刷される位置まで用紙Pを搬送方向D2の下流側DSへ搬送(紙送り)させる。図7Bでは、通常の印刷処理(通常の下端処理)に必要な紙送り量を符号L2で示している。紙送り量L2は、上述した基準の紙送り量である。図7A,7Bから明らかなように、紙送り量L1≦紙送り量L2である。
印刷部20は、最終パスとして重ね連送のための下端処理を実行する場合には、併せて重ね連送を実行し、通常の印刷処理を実行する場合には、当該重ね連送を実行しない。
図8Aは、最終パスとして重ね連送のための下端処理を実行し、かつ重ね連送を実行した様子を、主走査方向D1を向いた視点により例示しており、図8Bは、最終パスとして通常の下端処理を実行し、かつ重ね連送を実行しなかった様子を、同様に主走査方向D1を向いた視点により例示している。
図8A,8Bでは、符号22aにより印刷ヘッド22のノズル開口面を示し、符号28により印刷装置10が有する用紙Pの搬送経路の一部としてのプラテンを示している。ノズル開口面22aは、印刷ヘッド22が有する各ノズルNzが開口する面である。プラテン28は、ノズル開口面22aと相対する面であり、用紙Pはプラテン28上を搬送部26により搬送される。むろん印刷装置10は、用紙Pを前記搬送経路に沿って案内するための、プラテン28以外の部材(不図示)も適宜有している。搬送部26は、用紙Pを搬送する手段の例として、給紙ローラー26a、1対の搬送ローラー26b,26b、1対の排出ローラー26c,26c等を有する。対の搬送ローラー26b,26bは、用紙Pを挟持しながら用紙Pを下流側DSへ送り、同様に、対の排出ローラー26c,26cは、用紙Pを挟持しながら用紙Pを下流側DSへ送る。ローラーの対の一方は従動ローラーであってもよい。
給紙ローラー26aは、図示した各ローラーの中では最も上流側USに位置し、不図示の前記供給元から用紙Pを下流側DSへ供給するために回転する。搬送ローラー26b,26bは、給紙ローラー26aよりも下流側DSであってキャリッジ23よりもやや上流側USの位置に配設されている。排出ローラー26c,26cは、キャリッジ23よりもやや下流側DSの位置に配設されている。搬送ローラー26b,26bおよび排出ローラー26c,26cは、主に用紙Pの紙送りと印刷後の排出のために同期して回転する。搬送部26は、例えば、給紙ローラー26aを回転させるモーターと、搬送ローラー26b,26bおよび排出ローラー26c,26cを回転させるモーターとを有し、これら各モーターを駆動させることで、給紙ローラー26aの回転と、搬送ローラー26b,26bおよび排出ローラー26c,26cの回転とを独立して制御する。
図8A,8Bに関して、現在印刷がされている用紙Pを先行用紙P1とも表記し、次に印刷がされる後続の用紙Pを後続用紙P2とも表記する。ちなみに、図7A,7Bに示した用紙Pは先行用紙P1に該当し、図7A,7Bでは後続用紙P2の図示を省略している。図8Aの例によれば、先行用紙P1は、対象画像の下端BEが最も上流側USのノズルNz(ノズル番号♯1)で印刷される位置へ紙送りされた状態で最終パスによるインク吐出を受け、下端部つまり画像PR5が印刷される(図7A参照)。上述したように、重ね連送のための下端処理に必要な紙送り量L1は、基準の紙送り量L2と比べて短い。そのため、重ね連送のための下端処理では、先行用紙P1は、多くの場合、用紙の後端E1の近傍が搬送ローラー26b,26bに挟持された状態でインク吐出を受けることになる。用紙の後端とは、用紙の上流側USを向いた端を意味し、用紙の先端とは、用紙の下流側DSを向いた端を意味する。後端E1近傍が搬送ローラー26b,26bで押さえられているため、最終パスによるインク吐出を受けても先行用紙P1は殆どカール(湾曲)しない。
図8Aでは、先行用紙P1の下端部側の余白(先行用紙P1における対象画像の下端BEよりも上流側USの範囲)に、後続用紙P2の先端側の一部が重なった状態を示している。つまり、先行用紙P1と後続用紙P2とが重ね連送されている。画像処理部11は、ステップS133(図4)で重ね連送のための下端処理の実行を決定した場合、所定のタイミングで印刷機構制御部21に、搬送部26(給紙ローラー26a)による後続用紙P2の搬送開始を指示する。ステップS133で当該決定をした時点では、先行用紙P1に対して最終パスよりも数パス前のパスが印刷ヘッド22により実行されているが、当該所定のタイミングで後続用紙P2の搬送開始を指示することで、例えば、先行用紙P1に対する最終パスを開始する時点で、後続用紙P2が、図8Aに示すように先行用紙P1の下端部側の余白に重なる位置へ到達する。
一方、図8Bの例によれば、先行用紙P1は、画像PR5の上端(最も下流側DSのラスターライン)が最も下流側DSのノズルNz(ノズル番号♯N)で印刷される位置へ紙送りされた状態で最終パスによるインク吐出を受け、下端部(画像PR5)が印刷される(図7B参照)。図8Bにおける符号TEは、画像PR5の上端の位置を示している。通常の印刷処理では、基準の紙送り量L2による紙送りが実行され、最終パスつまり通常の下端処理を実行する時点では、多くの場合、先行用紙P1の後端E1は搬送ローラー26b,26bよりも下流側DSに位置する。後端E1近傍が搬送ローラー26b,26bで挟持されていない状態で最終パスによるインク吐出を受けた先行用紙P1は、受けたインクの水分で膨潤して図8Bに示すように後端E1近傍がカールし易い。なお図8Bでは、先行用紙P1のカールした形状を、判りやすいように大げさに表現している。
後端E1近傍がカールした先行用紙P1に対して後続用紙P2の先端側を重ねると、後続用紙P2の先端が、先行用紙P1の後端E1によって持ち上げられて、印刷ヘッド22に接近し過ぎたり印刷ヘッド22に接触したりして印刷品質が低下するリスクが有る。そのため本実施形態では、重ね連送をする場合には必ず重ね連送のための下端処理を実行し、当該リスクの発生を回避している。先行用紙P1の通常の下端処理実行に際しての後続用紙P2の搬送開始のタイミング、つまり重ね連送しない場合の後続用紙P2の搬送については公知であるため、これ以上の言及はしない。
4.本実施形態の効果:
このように本実施形態によれば、画像処理部11(データ処理部)は、印刷にイメージデータの生成が先行しているか否かの先行判定を行い、イメージデータの生成が先行している場合には、対象画像の下端部の印刷のために第1印刷処理(重ね連送のための下端処理)を印刷部20に実行させ、イメージデータの生成が先行していない場合には、前記下端部の印刷のために第2印刷処理(通常の下端処理)を印刷部20に実行させる。すなわち、印刷に用いられるイメージデータの生成と、イメージデータに基づく印刷との時間的な関係性に応じて、下端処理を切替えることができる。
印刷にイメージデータの生成が先行していれば、重ね連送の実行により印刷が高速化すると言える。一方で、印刷にイメージデータの生成が先行していなければ、印刷ヘッド22が次のパスを一時的に待機する等の状況が生じ、重ね連送により後続用紙の搬送を急いだとしても印刷の高速化に繋がらないことがある。また、印刷にイメージデータの生成がある程度の余裕を持って先行していなければ、重ね連送により後続用紙の搬送を開始しても、適切な位置やタイミングで後続用紙が先行用紙に重ならないことも有る。つまり本実施形態では、前記先行判定を行うことで、実質的に重ね連送を実行すべき状況であるか否かを判定している。そして、イメージデータの生成が先行している場合には、重ね連送のための下端処理とともに重ね連送を実行することで、重ね連送による前記リスクを回避しつつ印刷の高速化を実現する。また、イメージデータの生成が先行していなければ、通常の下端処理を実行し、重ね連送はしないことにより、無用な前記リスクの発生を回避している。
重ね連送とは切り離して、通常の下端処理と重ね連送のための下端処理とを単純に比較すると、通常の下端処理の方が印刷の高速化に貢献すると言える。これは、単純に1回の紙送り量が、通常の下端処理の場合の方が長いからである。また、重ね連送のための下端処理では、最終パスに使用するノズルNzを上流側USの一部のノズルNz(ノズル番号♯1のノズルNzを含む所定数のノズルNz)に限定している。そのため、最終パスで印刷すべき画像(対象画像の下端部)のサイズによっては、当該一部のノズルNzを用いた1回のパスでは当該最終パスで印刷すべき画像の印刷を終えられないこともある。そのような場合は、当該最終パスで印刷すべき画像を、当該一部のノズルNzを用いて(微小距離の紙送りを挟みながら)複数回のパスで印刷することになり、より時間を要する。このような状況を鑑みると、本実施形態は、イメージデータの生成が先行していない場合には、重ね連送を実行しないが下端処理として通常の下端処理を採用するため、印刷装置10のスループットの低下を的確に抑制できていると言える。
本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能であり、後述するような実施形態や変形例等を採用可能である。これまでに説明した実施形態を、便宜上、第1実施形態と呼ぶ。
5.第2実施形態:
次に、第2実施形態を説明する。第2実施形態に関しては、第1実施形態と異なる部分を主として説明する。第2実施形態では、制御部27は、対象画像の下端部の濃度(下端部濃度)に応じて搬送部26による重ね連送の実行を制限する。
図9は、ステップS130(図2)における印刷処理の切替判定であって図4とは異なる例をフローチャートにより示している。図9は、図4と比較したときステップS1320の判定が追加されている。
画像処理部11は、ステップS132において“Yes”と判定した場合に、ステップS1320へ進む。ステップS1320では、画像処理部11は、上述のように特定済みの対象画像の下端部について、その下端部濃度が所定のしきい値以上であるか否かを判定する。そして、下端部濃度が高い、すなわち所定のしきい値以上であると判定した場合にステップS134へ進み、通常の印刷処理の実行を決定する。一方、下端部濃度が低い、すなわち所定のしきい値未満であると判定した場合にステップS133へ進み、重ね連送のための下端処理の実行を決定する。
画像処理部11は、ハーフトーンデータHTに基づいて、対象画像の下端部に対応する領域におけるドットオンの数をカウントし、当該カウント結果に基づいて下端部濃度を判定することができる。画像処理部11は、例えば、対象画像の下端部を構成する各画素が規定しているドット(ドットオン)の総数を下端部のドット総数Xとする。この場合、インク色毎のドットは、それぞれを1ドットとカウントする。また、対象画像の下端部を構成する画素数Yに印刷装置10が使用するインク色数Z(CMYKインクの4色を使用する機種であれば、Z=4)を掛けた値(下端部の画素総数Y×Z)を得る。そして、X/(Y×Z)が所定のしきい値以上であれば下端部濃度が所定のしきい値以上と判定し、X/(Y×Z)が当該所定のしきい値未満であれば下端部濃度が当該所定のしきい値未満と判定する。
上述したようにハーフトーンデータHTにおけるドットオンが、大ドットオン、中ドットオン、小ドットオン、というように異なるサイズのドットに分かれている場合には、画像処理部11は、前記ドット総数Xをカウントする際に、ドットのサイズ毎に異なる重みを与えてカウントしてもよい。例えば、大ドット1つを1ドットとカウントする場合、中ドット1つを0.5ドット、小ドット1つを0.2ドット、等のようにカウントする。あるいは画像処理部11は、対象画像の下端部における特定のインク(例えばKインク)のドットの数だけに注目して下端部濃度が高いか低いかを簡易的に判定してもよい。あるいは画像処理部11は、1色以上のドットを有する画素の数が対象画像の下端部を構成する画素数Yに占める比率に基づいて下端部濃度が高いか低いかを簡易的に判定してもよい。あるいは、画像処理部11は、対象画像の下端部を含む分割領域(例えば、分割領域R5)内におけるドットオンの画素の比率を下端部濃度とみなし、この下端部濃度が高いか低いかにより処理を分岐してもよい。
ステップS1320の判定に応じてステップS133へ進んだ後は、第1実施形態と同様に、最終パスの実行に際して印刷部20が重ね連送のための下端処理および重ね連送を実行することになる。また、ステップS1320の判定に応じてステップS134へ進んだ後は、第1実施形態と同様に、最終パスの実行に際して印刷部20が通常の下端処理を実行する(かつ重ね連送は実行しない)ことになる。つまり、制御部27は、印刷部20が対象画像の下端部の印刷のために実行する印刷処理(下端処理)を、下端部濃度に応じて異ならせる。
このように第2実施形態によれば、制御部27は、対象画像の下端部濃度に応じて重ねね連送の実行を制限する。これにより、下端部濃度に応じて変わる用紙Pのカールの度合い、つまり重ね連送実行時の前記リスクの発生可能性に応じて、重ね連送の実行を制限することができる。具体的には、下端部濃度がある程度高い場合には、最終パスにより大量のインクが用紙Pに吐出されて、下端部側の余白近傍における前記カールが大きくなると予想できる。そのため、下端部濃度が所定のしきい値以上である場合には、制御部27は、搬送部26が重ね連送を実行しないように制御する。
なお、重ね連送のための下端処理により、図8Aに示したように用紙Pの後端E1近傍が搬送ローラー26b,26bに挟持された状態で最終パスがなされる可能性は高まる。しかし、搬送ローラー26b,26bの設計上の位置や、対象画像の下端BEの位置等に起因して、必ずしも重ね連送のための下端処理をしても前記後端E1近傍を搬送ローラー26b,26bで挟持したまま最終パスを実行できるとは限らない。このような状況を考慮すると、ステップS131,S132(図9)でいずれも“Yes”の判定をした場合でも対象画像の下端部濃度が高い場合には重ね連送を禁止する第2実施形態は、重ね連送時に用紙Pのカールに起因して生じ得る前記リスクを確実に回避する技術であると言える。
6.変形例:
重ね連送を前提としない通常の下端処理の具体例は、上述のものに限られない。例えば、通常の下端処理(第2印刷処理)は、用紙Pの後端から下流側DSに向かって所定の余白W分の距離を空けた用紙P上の位置へ、最も上流側USのノズルNz(ノズル番号♯1)を対応させた状態で、対象画像の下端部を当該用紙Pへ印刷する処理であってもよい。余白Wは、その幅が予め決まっており、例えば3ミリである。つまり、用紙Pの後端から下流側DSに向かって余白W分の距離を空けた用紙P上の位置とは、用紙Pの後端から例えば3ミリ内側に入った位置である。当該位置を、対象画像の固定下端BE´と呼ぶことにする。すなわち当該変形例は、予め決まっている位置である固定下端BE´を対象画像の下端とみなして、この固定下端BE´に前記最も上流側USのノズルNz(ノズル番号♯1)を位置合わせして印刷を行う下端処理を提示している。
画像処理部11は、ステップS130(図2)で通常の印刷処理の実行を決定した場合には、ステップS140では、通常の印刷処理を印刷部20に実行させるイメージデータ(第2イメージデータ)を生成する。具体的には、対象画像の下端部を印刷する最終パスではないパスに対応させて当該第2イメージデータを生成する際は、分割領域内で最も下流側DSに位置するラスターラインを構成する各画素の割り当て先をノズル列NLの最も下流側DSのノズルNz(ノズル番号♯N)に決定する。また、このような割り当て先の関係を基準にして、当該第2イメージデータの他の画素と他のノズルNzとの割り当ての関係も決定する。また、対象画像の下端部を印刷する最終パスに対応させて当該第2イメージデータを生成する際は、固定下端BEの位置に該当するラスターラインを構成する各画素の割り当て先をノズル列NLの最も上流側USのノズルNz(ノズル番号♯1)に決定する。また、このような割り当て先の関係を基準にして、当該第2イメージデータの他の画素と他のノズルNzとの割り当ての関係も決定する。
図10は、印刷部20が1ページを印刷するための最終パスにおいて当該変形例にかかる通常の印刷処理(通常の下端処理)を実行した様子を例示している。図10の見方は、図7A,7Bと同様である。図10によれば、画像PR5を印刷する最終パスは、用紙Pにおける固定下端BEが最も上流側USのノズルNz(ノズル番号♯1)の位置に合った状態で実行される。印刷機構制御部21は、このような通常の下端処理では、搬送部26に、4パス目の終了後かつ最終パスの開始前に、固定下端BE´が最も上流側USのノズルNz(ノズル番号♯1)によって印刷される位置まで用紙Pを搬送方向D2の下流側DSへ搬送(紙送り)させる。図10では、当該変形例にかかる通常の下端処理に必要な紙送り量を符号L3で示している。仮に、対象画像の実際の下端つまり下端BEが固定下端BE´に一致する場合は、紙送り量L3=紙送り量L1となる。ただし、下端BEが固定下端BE´に一致しない(下端BEが固定下端BE´よりも下流側DSに位置する)ことも多々有るため、紙送り量L1≦紙送り量L3が成り立つ。従って、当該変形例にかかる通常の下端処理も、重ね連送のための下端処理と比較して印刷の高速化に貢献し易いと言える。
これまでに説明した、最も上流側USのノズルNz(ノズル番号♯1)および最も下流側DSのノズルNz(ノズル番号♯N)は、ノズル列NLにおける実際の最も端のノズルNzを指すとは限らない。例えば、ノズル列NLは、上流側US、下流側DS夫々の端部に、印刷には使用しないノズル(ダミーノズル)を有する場合がある。このようなダミーノズルが存在する場合には、ノズル列NLを構成するノズルNzのうちダミーノズルを除いたノズルNzの中で、上流側US、下流側DS夫々のノズルNzを特定することになる。また、所定単位の印刷の概念は、印刷ヘッド22の1回のパスに限定されない。印刷装置10は、例えば、1つの分割領域に対応する画像を印刷ヘッド22による複数回のパスに分けて印刷するとしてもよい。
10…印刷装置、11…画像処理部(データ処理部)、20…印刷部、21…印刷機構制御部、22…印刷ヘッド、22a…ノズル開口面、23…キャリッジ、26…搬送部、27…制御部

Claims (6)

  1. 印刷媒体を搬送する搬送部と、
    前記印刷媒体に対して印刷を実行する印刷部と、
    前記搬送部と印刷部とを制御する制御部と、を備え、
    前記搬送部は、前記印刷媒体に印刷される画像の下端部側の余白に後続の印刷媒体の一部を重ねて搬送する重ね連送を実行可能であり、
    前記制御部は、前記下端部の濃度に応じて前記重ね連送の実行を制限する、ことを特徴とする印刷装置。
  2. 前記制御部は、前記画像を表現するファイルに含まれる当該ファイルの終端を示す終端情報に基づいて前記下端部を特定することを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
  3. 前記制御部は、前記印刷部に前記画像を印刷させるためのデータであって画素毎にドットオンまたはドットオフを規定したデータを生成し、当該データのうち前記下端部に対応する領域におけるドットオンの数に基づいて前記下端部の濃度を判定することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の印刷装置。
  4. 前記制御部は、前記下端部の濃度が所定のしきい値以上である場合に前記搬送部に前記重ね連送を実行させないことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の印刷装置。
  5. 前記制御部は、前記印刷部が前記画像の下端部の印刷のために実行する印刷処理を、前記下端部の濃度に応じて異ならせることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の印刷装置。
  6. 印刷媒体を搬送する搬送工程と、
    前記印刷媒体に対して印刷を実行する印刷工程と、を備え、
    前記搬送工程では、前記印刷媒体に印刷される画像の下端部側の余白に後続の印刷媒体の一部を重ねて搬送する重ね連送の実行を、前記下端部の濃度に応じて制限する、ことを特徴とする印刷方法。
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