JP2013010548A - ブロー容器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】第1パネル面20と第2パネル面21からなる胴部2を具備する容器であって、第1パネル面には第1折曲ラインが周方向に沿って形成され、第2パネル面には、容器軸O方向に沿って延びた第2折曲ライン31と、第2折曲ラインの上端部及び下端部からそれぞれ上方及び下方に向けて二又状に延びた第3折曲ライン32と、前記両パネル面の稜線Lにおける第1折曲ラインに対して容器軸方向の高さが一致する部分から、第2折曲ラインに向けて延びた第4折曲ライン33及び第5折曲ライン34と、が形成され、第4折曲ラインが周方向に沿って延び、その延長線が第2折曲ラインに交差し、第5折曲ラインが、第2折曲ラインに向かうにしたがって漸次容器軸方向に広がるように二又状に延び、該第2折曲ラインとの間で折曲パネル面36を画成させるブロー容器1を提供する。
【選択図】図2
Description
この容器は、横断面視正方形又は長方形に形成された胴部と、該胴部の上端縁から肩部を介して起立された口部と、を具備し、胴部のうち容器軸を挟んで対向し合う一方の対向壁部には周方向に第1折目線が形成され、他方の対向壁部には第1折目線に繋がる第2折目線、及び該第2折目線内端から外端の上下方向に向けて延びた第3折目線、が形成されている。
このように構成された容器によれば、例えば廃棄時に、上記した各折目線に沿って胴部を折り曲げながら、容器を容器軸方向に折り畳んで押潰すことができ、減容化を図ることが可能とされている。
即ち、容器に対して容器軸方向の圧縮力を付与すると、胴部は各折目線に沿って折れ曲がり、その一部が容器内方に向けて押し込まれたり、容器外方に向けて張り出されたりしながら、全体として容器軸方向に折り畳まれていくが、該折り畳みが進行するにつれて徐々に各折目線での折れ曲りによって生じる応力が相互干渉し易くなってしまう。特に、第2折目線同士を結ぶ延長線と第3折目線同士を結ぶ延長線とが交差する部分には応力が集中し易いうえ、折り畳み時の上記圧縮力の作用の仕方によって応力集中位置が変化し易い。そのため、各折目線の位置が不安定になり易く、安定した折り畳みを行えない場合があった。その結果、折り畳まれ難い箇所が発生し、該箇所の周辺に残容積が残ってしまう場合があった。
(1)本発明に係るブロー容器は、第1パネル面と第2パネル面とが周方向に交互に連設され、第1パネル面及び第2パネル面のそれぞれが容器軸を挟んで向かい合うように一対設けられた、横断面視矩形状の胴部を具備する押潰し可能なブロー容器であって、前記第1パネル面には、第1折曲ラインが周方向に沿って形成され、前記第2パネル面には、周方向の中央部分において前記容器軸方向に沿って延びた第2折曲ラインと、該第2折曲ラインの上端部及び下端部からそれぞれ上方及び下方に向かうにしたがって漸次周方向に広がるように二又状に延び、前記第2パネル面と前記第1パネル面との稜線に繋がる第3折曲ラインと、前記第2折曲ラインを間にして周方向に並んで配設されると共に、前記第1パネル面と前記第2パネル面との稜線における、前記第1折曲ラインに対して容器軸方向の高さが一致する部分から、前記第2折曲ラインに向けて延びた第4折曲ライン及び第5折曲ラインと、が形成され、前記第4折曲ラインが周方向に沿って延び、その延長線が第2折曲ラインに交差するように形成され、前記第5折曲ラインが、前記第2折曲ラインに向かうにしたがって漸次容器軸方向に広がるように二又状に延び、該第2折曲ラインとの間で平面視三角形状の折曲パネル面を画成させることを特徴とする。
この際、第2パネル面のうち第4折曲ラインが形成されている部分については、直線状に延びた第4折曲ラインに沿って折れ曲がるので、徐々に第4折曲ラインの延長線と第2折曲ラインとが交差する部分に応力が集中しはじめる。一方、第2パネル面のうち第5折曲ラインが形成されている部分については、V字状に延びた第5折曲ラインに沿って折れ曲がる。
(ブロー容器の構成)
図1及び図2に示すように、本実施形態に係るブロー容器1は、ダイレクトブロー成形等の各種ブロー成形により形成され、後述する容器軸O方向に圧縮力が付与されることで押潰し可能とされた合成樹脂製の容器であり、図示しない内容物が充填される容器本体2と、容器本体2の内容物を注出する注出筒3と、を備え、これらが中心軸線を共通軸上に位置した状態で連設されている。
注出筒3は、肩部7の中央部から上方に向けて起立しており、円筒状に形成されている。この注出筒3の上端部には、破断可能な第1弱化部9を介して蓋体8が接続され、該蓋体8によって注出筒3は閉塞されている。蓋体8には、摘み片10と連結片11とが容器軸Oを挟んで径方向に向かい合うように接続されている。
なお、連結片11において、前記両端部の間の部分が、注出筒3及び肩部7に対して破断可能な弱化部によって接続されていても構わない。
また、上記第1折曲ライン30の両端部の少なくとも一方を、稜線Lに繋がるように形成しても良い。
なお、本実施形態では、後述するカット面37によって稜線Lが面取りされているので、各図では稜線Lを仮想線として図示している。また、図示の例では、凹リブによって第1折曲ライン30が形成されている。更に、第1パネル面20は、図示の例では第2パネル面21側から見た側面視で第1折曲ライン30を中心として径方向内方に向けてV字状に窪んだ状態とされている(図2参照)。
第3折曲ライン32は、第2折曲ライン31の上端部及び下端部からそれぞれ上方及び下方に向かうにしたがって漸次周方向に広がるように二又状に延びて形成されている。この際、第3折曲ライン32は、第1パネル面20と第2パネル面21との稜線Lに繋がるように形成されている。
なお、上記第3折曲ライン32を、稜線Lに繋がらないように形成しても良い。
なお、図示の例では、凹リブによって第4折曲ライン33及び第5折曲ライン34が形成されている。また、第4折曲ライン33及び第5折曲ライン34の一部は、上記起点部分Sから第1折曲ライン30に向けて第1パネル面20側にも直線状に若干延びている。
次に、上述したように構成されたブロー容器1の内容物を注出する場合について説明する。本実施形態では、図示しない本容器内に例えば粘度を有する内容物を注出して詰め替える場合を例にすると共に、その詰め替え時にブロー容器1を押潰しながら行う場合を例にして説明する。
なお、図5及び図6では、正立状態においてブロー容器1を押し潰している状態を図示している。
この際、第2パネル面21には、第2折曲ライン31を挟んで形状の異なる第4折曲ライン33及び第5折曲ライン34が形成されているので、第2折曲ライン31を挟んだ周方向の両側部分の折り畳まれ方が異なる。
そして、折り畳みが進行すると、上記した応力集中によって、第2折曲ライン31が第4折曲ライン33の延長線との交差部分を中心として、くの字状に第5折曲ライン34側に屈曲する(図6参照)。そのため、この屈曲ポイントを起点として折曲パネル面36を折り畳むことができ、これによって胴部6全体の折り畳みを速やかに進行させることができる。その結果、ブロー容器1を容器軸O方向に押潰すことができ、本容器への内容物の詰め替え作業を行うことができる。
しかも、均一に押潰すことができるので、高粘度の内容物であっても容易に本容器側に押し出すことができ、詰め替え作業をスムーズに行い易い。また、残容積を極力残すことがなく均一に押潰すことができるので、ブロー容器1の廃棄時における減容化が可能となる。
また、上段側のパネルユニット6Aと下段側のパネルユニット6Bとで、第4折曲ライン33及び第5折曲ライン34の形成位置が互い違いに配置されているので、図6に示すように、折り畳み時、それぞれの第2折曲ライン31を反対方向に屈曲させることができる。従って、折り畳まれた折曲パネル面36の厚みが容器軸O方向に重なってしまうことを防止でき、バランス良くブロー容器1の押潰しを行うことができる。
また、注出筒3に対して破断可能な第1弱化部9を介して蓋体8を接続したが、キャップを注出筒3に螺着させる構成としても構わない。こうすることで、例えば廃棄時にブロー容器1を容器軸O方向に押潰した後にキャップを螺着させることで、押潰したままの状態を維持し易く、廃棄時により減容化を図り易い。
更に、前記各折曲ライン30〜34は、連続する直線状に限られず間欠の直線状に形成されても良く、各折曲ライン同士、或いは折曲ラインと稜線との接続部分を、連結、非連結のどちらで形成しても良い。
1…ブロー容器
6…胴部
6A、6B…パネルユニット
20…第1パネル面
21…第2パネル面
30…第1折曲ライン
31…第2折曲ライン
32…第3折曲ライン
33…第4折曲ライン
34…第5折曲ライン
36…折曲パネル面
37…カット面
Claims (4)
- 第1パネル面と第2パネル面とが周方向に交互に連設され、第1パネル面及び第2パネル面のそれぞれが容器軸を挟んで向かい合うように一対設けられた、横断面視矩形状の胴部を具備する押潰し可能なブロー容器であって、
前記第1パネル面には、
第1折曲ラインが周方向に沿って形成され、
前記第2パネル面には、
周方向の中央部分において前記容器軸方向に沿って延びた第2折曲ラインと、
該第2折曲ラインの上端部及び下端部からそれぞれ上方及び下方に向かうにしたがって漸次周方向に広がるように二又状に延び、前記第2パネル面と前記第1パネル面との稜線に繋がる第3折曲ラインと、
前記第2折曲ラインを間にして周方向に並んで配設されると共に、前記第1パネル面と前記第2パネル面との稜線における、前記第1折曲ラインに対して容器軸方向の高さが一致する部分から、前記第2折曲ラインに向けて延びた第4折曲ライン及び第5折曲ラインと、
が形成され、
前記第4折曲ラインは周方向に沿って延び、その延長線が第2折曲ラインに交差するように形成され、
前記第5折曲ラインは、前記第2折曲ラインに向かうにしたがって漸次容器軸方向に広がるように二又状に延び、該第2折曲ラインとの間で平面視三角形状の折曲パネル面を画成させることを特徴とするブロー容器。 - 請求項1に記載のブロー容器において、
前記第1パネル面と前記第2パネル面との稜線には、上方及び下方から前記第4折曲ライン及び前記第5折曲ラインの起点部分に向けて漸次広がるテーパ状のカット面が形成されていることを特徴とするブロー容器。 - 請求項1又は2に記載のブロー容器において、
前記胴部は、前記第1パネル面及び前記第2パネル面からなるパネルユニットが容器軸方向に複数連結された多連式の胴部とされていることを特徴とするブロー容器。 - 請求項3に記載のブロー容器において、
前記第4折曲ライン及び前記第5折曲ラインは、前記容器軸方向に隣り合う前記パネルユニット同士の間において、互い違いに配置されていることを特徴とするブロー容器。
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2011
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